JP2002106595A - カルダン継手 - Google Patents

カルダン継手

Info

Publication number
JP2002106595A
JP2002106595A JP2000299366A JP2000299366A JP2002106595A JP 2002106595 A JP2002106595 A JP 2002106595A JP 2000299366 A JP2000299366 A JP 2000299366A JP 2000299366 A JP2000299366 A JP 2000299366A JP 2002106595 A JP2002106595 A JP 2002106595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
pin
cup
needle bearing
spider shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000299366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3812313B2 (ja
Inventor
Shoji Oka
昭次 岡
Seiichi Tachikawa
誠一 立川
Sakae Matsumoto
栄 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2000299366A priority Critical patent/JP3812313B2/ja
Publication of JP2002106595A publication Critical patent/JP2002106595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3812313B2 publication Critical patent/JP3812313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
    • F16D3/382Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another constructional details of other than the intermediate member
    • F16D3/385Bearing cup; Bearing construction; Bearing seal; Mounting of bearing on the intermediate member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C21/00Combinations of sliding-contact bearings with ball or roller bearings, for exclusively rotary movement
    • F16C21/005Combinations of sliding-contact bearings with ball or roller bearings, for exclusively rotary movement the external zone of a bearing with rolling members, e.g. needles, being cup-shaped, with or without a separate thrust-bearing disc or ring, e.g. for universal joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
    • F16D3/40Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another with intermediate member provided with two pairs of outwardly-directed trunnions on intersecting axes
    • F16D3/41Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another with intermediate member provided with two pairs of outwardly-directed trunnions on intersecting axes with ball or roller bearings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパイダー軸部の軸方向及び径方向の移動を
阻止すると共に、金属同士の接触箇所を廃止すること。 【解決手段】 合成樹脂製ピン9の小径部13の弾性変
形による復元力によって、カップ10の凹部12と、合
成樹脂製ピン9の凸部16が圧接した状態に維持されて
いる。したがって、一方では、スパイダー軸部6の軸方
向移動を阻止して、シール部材7の変形を防止すること
ができ、シール性能を向上することができる。また、他
方では、スパイダー軸部6の径方向の移動を阻止して、
スパイダー軸部6とニードル軸受5との間のガタ付きを
防止することができ、操舵フィーリングを向上すること
ができる。さらに、合成樹脂製ピン9を用いて、金属同
士の接触箇所を廃止しているため、ニードル軸受5のカ
ップ10と合成樹脂製ピン9の間の摩擦抵抗を低減し
て、ステアリング時の操舵トルクを小さくすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両用ス
テアリング装置に用いるカルダン継手に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ステアリング装置においては、例
えば、ステアリングシャフトのアッパーシャフトとロア
ーシャフトの間に、一対のヨークとこれらを連結する十
字状のスパイダーとからなり、所定の折り曲げ角度で回
転しながらトルクを伝達するカルダン継手が介装してあ
る。
【0003】例えば、実公昭60−3398号公報に開
示したカルダン継手では、ヨークの軸受孔に、ニードル
軸受を介して、スパイダーの軸部が回転自在に嵌合して
ある。その上で、当該公報では、スパイダー軸部に形成
した軸方向孔に、金属製の弾性ピン(割りピン)を挿入
して、ニードル軸受のカップ内面に圧接してある。これ
により、基本的には、スパイダー軸部の軸方向移動を阻
止し、シール部材の変形を防止してシール性能を良好に
維持している。
【0004】また、実公平7−24661号公報でも、
スパイダー軸部に形成した軸方向孔に、リブ等を有する
合成樹脂製のピンを挿入して、ニードル軸受のカップ内
面に圧接してある。この場合にも、基本的には、スパイ
ダー軸部の軸方向移動を阻止し、シール部材の変形を防
止してシール性能を良好に維持している。
【0005】さらに、特開2000−170786号公
報では、スパイダー軸部の軸芯に形成した凹部又は凸部
に、ニードル軸受のカップ内面の軸芯に形成した凸部又
は凹部が嵌合して圧接してある。これにより、主とし
て、スパイダー軸部の径方向の移動を阻止し、スパイダ
ー軸部とニードル軸受との間のガタ付きを防止して、操
舵フィーリングを良好に維持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公昭60−3398号公報に開示したカルダン継手で
は、金属製の弾性ピン(割りピン)と、ニードル軸受の
カップ内面とが金属同士の接触であるため、両者の間の
摩擦抵抗が大きく、ステアリング時の操舵トルクが大き
いといったことがある。また、スパイダー軸部が径方向
に移動する虞れがあり、スパイダー軸部とニードル軸受
との間にガタ付きが生じ、操舵フィーリングを良好に維
持できないといったことがある。
【0007】さらに、上記特開2000−170786
号公報では、スパイダー軸部に形成した凹部又は凸部
と、ニードル軸受のカップ内面に形成した凸部又は凹部
が金属同士の接触であるため、両者の間の摩擦抵抗が大
きく、ステアリング時の操舵トルクが大きいといったこ
とがある。また、両者の凹・凸部が金属同士の接触であ
るため、弾性変形領域が狭く、ニードル軸受の位置調整
が難しいといったことがある。
【0008】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、スパイダー軸部の軸方向及び径方
向の移動を阻止すると共に、金属同士の接触箇所を廃止
したカルダン継手を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るカルダン継手は、ヨークの軸受孔に、
転がり軸受を介して、スパイダー軸部が回転自在に嵌合
してあり、スパイダー軸部の軸芯に形成した軸方向孔
に、合成樹脂製ピンが挿入してあり、この合成樹脂製ピ
ンに形成した凸部又は凹部に、転がり軸受のカップ内面
の軸芯に形成した凹部又は凸部が嵌合して圧接してある
ことを特徴とする。
【0010】このように、本発明によれば、スパイダー
軸部の軸芯に形成した軸方向孔に、合成樹脂製ピンを挿
入して、転がり軸受のカップ内面に圧接してあるため、
スパイダー軸部の軸方向移動を阻止して、シール部材の
変形を防止することができ、シール性能を向上すること
ができる。
【0011】また、合成樹脂製ピンに形成した凸部又は
凹部に、転がり軸受のカップ内面の軸芯に形成した凹部
又は凸部が嵌合して圧接してあるため、スパイダー軸部
の径方向の移動を阻止して、スパイダー軸部と転がり軸
受との間のガタ付きを防止することができ、操舵フィー
リングを向上することができる。
【0012】さらに、合成樹脂製ピンを用いて、金属同
士の接触箇所を廃止しているため、転がり軸受のカップ
と合成樹脂製ピンの間の摩擦抵抗を低減して、ステアリ
ング時の操舵トルクを小さくすることができる。
【0013】さらに、合成樹脂製ピンを用いているた
め、組立時、合成樹脂製ピンが弾性変形するため、転が
り軸受の位置調整が容易であり、組立性を向上すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
カルダン継手を図面を参照しつつ説明する。 (第1実施の形態)図1は、本発明の第1実施の形態に
係るカルダン継手の部分切欠き断面を含む側面図であ
る。図2は、図1に示したニードル軸受の断面図であ
る。図3(a)は、図1に示した合成樹脂製ピンの側面
図であり、図3(b)は、図3(a)のb−b線に沿っ
た断面図である。
【0015】図1に示すように、カルダン継手では、一
対のヨーク1,2の間に、十字状のスパイダー3が介装
してある。具体的には、ヨーク1の軸受孔4に、ニード
ル軸受5を介して、スパイダー軸部6が回転自在に嵌合
してあり、スパイダー軸部6の周囲には、シール部材7
が設けてある。また、スパイダー軸部6の軸芯に形成し
た軸方向孔8には、合成樹脂製ピン9が挿入してある。
【0016】図2に示すように、ニードル軸受5には、
軸受孔4に嵌合した金属製のカップ10が設けてあり、
このカップ10の内側に、複数のころ転動体11が配列
してある。また、カップ10の軸芯には、後述するピン
9の凸部16が嵌合して圧接するための凹部12が形成
してある。
【0017】図3に示すように、合成樹脂製ピン9に
は、その軸中央部に小径部13が形成してあり、その軸
両側方に大径部14,15が形成してある。一方の外径
部14の外方には、軸受5のカップ10の凹部12に嵌
合して圧接する裁頭円錐状の凸部16が形成してあると
共に、他方の大径部15の外方には、略円錐状部17が
形成してある。
【0018】各大径部14,15には、軸方向に延びる
複数個(4個)の圧入リブ18が形成してある。なお、
各圧入リブ18は、軸方向には大径部14,15の内側
まで延在してあると共に、径方向には小径部13の外周
面まで延在してある。
【0019】また、スパイダー軸部6の軸方向孔8、大
径部14,15、及び圧入リブ18の寸法関係として
は、図3(b)に示すように、軸方向孔8の径は、大径
部14,15の径(d2)より若干大きく、圧入リブ1
8の径(d3)より若干小さく設定してある。したがっ
て、軸方向孔8へのピン9の挿入時には、圧入リブ18
が軸方向孔8の内周面に圧接してシメシロ状態で係合す
る。これにより、両者の間に生じる弾性的な摩擦抵抗に
よって、ピン9が軸方向孔8内で軸方向に移動できない
ようになっている。
【0020】以上のように構成したカルダン継手は、以
下のようにして組み立てる。
【0021】図1に示すように、スパイダー軸部6の軸
方向孔8に合成樹脂製ピン9を圧入し、軸方向孔8の底
に合成樹脂製ピン9の先端を当接させる。スパイダー軸
部6にシール部材7を装着する。
【0022】次いで、ヨーク1の軸受孔4にスパイダー
軸部6を芯合わせしながら、軸受孔4の反対側にニード
ル軸受5のカップ10を圧入嵌合する。
【0023】最初、ニードル軸受5のカップ10の凹部
12は、合成樹脂製ピン9の凸部16に当接していない
が、ニードル軸受5の圧入につれて、カップ10の凹部
12は、合成樹脂製ピン9の凸部16に当接して嵌合す
る。
【0024】引き続きニードル軸受5を圧入すると、カ
ップ10の凹部12は、合成樹脂製ピン9の凸部16を
押圧し、これにより、合成樹脂製ピン9は、軸方向に圧
縮され、その小径部13は、軸方向圧縮により、塑性変
形を伴った弾性変形を開始する。
【0025】ニードル軸受5が軸受孔4の所定位置まで
圧入されると、カップ10の凹部12は、合成樹脂製ピ
ン9の凸部16に圧接して、合成樹脂製ピン9の小径部
13は、塑性変形を伴った弾性変形している。
【0026】したがって、合成樹脂製ピン9の予圧力が
所定の許容範囲に収まるため、組立精度や部品精度にバ
ラツキがあったとしても、これを吸収することができ、
操舵トルクが過大となることがない。
【0027】さらに、この組立時、合成樹脂製ピン9が
塑性変形を伴って弾性変形するため、ニードル軸受5の
位置調整は、それ程精度を必要とせず、容易であり、カ
ルダン継手の組立性を向上することができる。
【0028】以上のようにして組み立てられたカルダン
継手では、合成樹脂製ピン9の小径部13の弾性変形に
よる復元力によって、カップ10の凹部12と、合成樹
脂製ピン9の凸部16が圧接した状態に維持されてい
る。
【0029】したがって、一方では、スパイダー軸部6
の軸方向移動を阻止して、シール部材7の変形を防止す
ることができ、シール性能を向上することができる。
【0030】また、他方では、スパイダー軸部6の径方
向の移動を阻止して、特に、スパイダー軸部6とニード
ル軸受5のころ転動体11との隙間(db−ds、図1
及び図2参照)に対して、スパイダー軸部6の径方向の
移動を阻止できるため、スパイダー軸部6とニードル軸
受5との間のガタ付きを防止することができ、操舵フィ
ーリングを向上することができる。
【0031】さらに、合成樹脂製ピン9を用いて、金属
同士の接触箇所を廃止しているため、ニードル軸受5の
カップ10と合成樹脂製ピン9の間の摩擦抵抗を低減し
て、ステアリング時の操舵トルクを小さくすることがで
きる。 (第2実施の形態)図4は、本発明の第2実施の形態に
係るカルダン継手の部分切欠き断面図である。
【0032】本第2実施の形態では、スパイダー軸部6
の軸方向孔8の底部には、弾性部材20が配設してあ
り、合成樹脂製ピン9の大径部15の端面で弾性部材2
0を圧縮して組み立ててある。これにより、弾性部材2
0の弾発力により、合成樹脂製ピン9の凸部16をカッ
プ10の凹部12に押圧することができる。また、弾性
部材20は、ばね性を具えた金属、樹脂、又はゴム等か
ら形成してある。さらに、本第2実施の形態では、合成
樹脂製ピン9の小径部13は、変形せず、押圧力は、弾
性部材20の特性で自由に変えられる。したがって、合
成樹脂製ピン9の材料選定の制約がない。
【0033】本第2実施の形態では、弾性部材20の弾
発力によって、カップ10の凹部12と、合成樹脂製ピ
ン9の凸部16が圧接した状態に維持されている。した
がって、一方では、スパイダー軸部6の軸方向移動を阻
止して、シール部材7の変形を防止することができ、シ
ール性能を向上することができる。また、他方では、ス
パイダー軸部6の径方向の移動を阻止して、スパイダー
軸部6とニードル軸受5との間のガタ付きを防止するこ
とができ、操舵フィーリングを向上することができる。
さらに、合成樹脂製ピン9を用いて、金属同士の接触箇
所を廃止しているため、ニードル軸受5のカップ10と
合成樹脂製ピン9の間の摩擦抵抗を低減して、ステアリ
ング時の操舵トルクを小さくすることができる。
【0034】また、組立時、弾性部材20が弾性変形す
るため、ニードル軸受5の位置調整は、それ程精度を必
要とせず、容易であり、カルダン継手の組立性を向上す
ることができる。 (第3実施の形態)図5は、本発明の第3実施の形態に
係るカルダン継手の部分切欠き断面を含む側面図であ
る。図6は、図5に示したニードル軸受の断面図であ
る。図7は、図5に示した合成樹脂製ピンの側面図であ
る。
【0035】本第3実施の形態では、カップ10の軸芯
には、凸部31が形成してあると共に、合成樹脂製ピン
9の外径部14の外方には、この凸部31に嵌合して圧
接する裁頭円錐状の凹部32が形成してある。
【0036】この場合にも、合成樹脂製ピン9の小径部
13の弾性変形による復元力によって、カップ10の凸
部31と、合成樹脂製ピン9の凹部32が圧接した状態
に維持されている。
【0037】したがって、一方では、スパイダー軸部6
の軸方向移動を阻止して、シール部材7の変形を防止す
ることができ、シール性能を向上することができる。ま
た、他方では、スパイダー軸部6の径方向の移動を阻止
して、スパイダー軸部6とニードル軸受5との間のガタ
付きを防止することができ、操舵フィーリングを向上す
ることができる。さらに、合成樹脂製ピン9を用いて、
金属同士の接触箇所を廃止しているため、ニードル軸受
5のカップ10と合成樹脂製ピン9の間の摩擦抵抗を低
減して、ステアリング時の操舵トルクを小さくすること
ができる。
【0038】また、組立時、合成樹脂製ピン9が弾性変
形するため、ニードル軸受5の位置調整は、それ程精度
を必要とせず、容易であり、カルダン継手の組立性を向
上することができる。 (第4実施の形態)図8は、本発明の第4実施の形態に
係るカルダン継手の部分切欠き断面を含む側面図であ
る。図9は、中空の合成樹脂ピンに割りピンを嵌合した
状態の断面図である。図10(a)は、中空の合成樹脂
ピンの側面図であり、図10(b)は、(a)のb−b
線に沿った断面図である。図11(a)は、割りピンの
断面図(即ち、(b)のa−a線に沿った断面図)であ
り、図11(b)は、(a)で示した矢印bの矢視図で
ある。
【0039】本第4実施の形態では、合成樹脂製ピン
は、スリット41を形成した凸部42を有する中空(筒
状)の合成樹脂製ピン40である。この合成樹脂製ピン
40の内側には、拡径部44を有する金属製の割りピン
(弾性ピン)43が嵌合してある。
【0040】この割りピン43は、合成樹脂製ピン40
の中空部に対してシメシロをもった寸法関係にある。し
たがって、合成樹脂製ピン40の凸部42は、割りピン
43により、径方向に弾性的に押し拡げられた状態とな
っている。
【0041】本第4実施の形態では、このようなことか
ら、カップ10の凹部12に対して、合成樹脂製ピン4
0の凸部42が弾性的に圧接した状態に維持されてい
る。したがって、一方では、スパイダー軸部6の軸方向
移動を阻止して、シール部材7の変形を防止することが
でき、シール性能を向上することができる。また、他方
では、スパイダー軸部6の径方向の移動を阻止して、ス
パイダー軸部6とニードル軸受5との間のガタ付きを防
止することができ、操舵フィーリングを向上することが
できる。
【0042】さらに、中空の合成樹脂製ピン40を用い
て、金属同士の接触箇所を廃止しているため、ニードル
軸受5のカップ10と合成樹脂製ピン40の間の摩擦抵
抗を低減して、ステアリング時の操舵トルクを小さくす
ることができる。
【0043】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スパイダー軸部の軸芯に形成した軸方向孔に、合成樹脂
製ピンを挿入して、転がり軸受のカップ内面に圧接して
あるため、スパイダー軸部の軸方向移動を阻止して、シ
ール部材の変形を防止することができ、シール性能を向
上することができる。
【0045】また、合成樹脂製ピンに形成した凸部又は
凹部に、転がり軸受のカップ内面の軸芯に形成した凹部
又は凸部が嵌合して圧接してあるため、スパイダー軸部
の径方向の移動を阻止して、スパイダー軸部と転がり軸
受との間のガタ付きを防止することができ、操舵フィー
リングを向上することができる。
【0046】さらに、合成樹脂製ピンを用いて、金属同
士の接触箇所を廃止しているため、転がり軸受のカップ
と合成樹脂製ピンの間の摩擦抵抗を低減して、ステアリ
ング時の操舵トルクを小さくすることができる。
【0047】さらに、合成樹脂製ピンを用いているた
め、組立時、合成樹脂製ピンが弾性変形するため、転が
り軸受の位置調整が容易であり、組立性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るカルダン継手の
部分切欠き断面を含む側面図である。
【図2】図1に示したニードル軸受の断面図である。
【図3】(a)は、図1に示した合成樹脂製ピンの側面
図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図
である。
【図4】本発明の第2実施の形態に係るカルダン継手の
部分切欠き断面図である。
【図5】本発明の第3実施の形態に係るカルダン継手の
部分切欠き断面を含む側面図である。
【図6】図5に示したニードル軸受の断面図である。
【図7】図5に示した合成樹脂製ピンの側面図である。
【図8】本発明の第4実施の形態に係るカルダン継手の
部分切欠き断面を含む側面図である。
【図9】中空の合成樹脂ピンに割りピンを嵌合した状態
の断面図である。
【図10】(a)は、中空の合成樹脂ピンの側面図であ
り、(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図であ
る。
【図11】(a)は、割りピンの断面図(即ち、(b)
のa−a線に沿った断面図)であり、(b)は、(a)
で示した矢印bの矢視図である。
【符号の説明】
1,2 ヨーク 3 スパイダー 4 軸受孔 5 ニードル軸受(転がり軸受) 6 スパイダー軸部 7 シール部材 8 軸方向孔 9 合成樹脂製ピン 10 カップ 11 ころ転動体 12 凹部 13 小径部 14,15 大径部 16 凸部 17 略円錐状部 18 圧入リブ 20 弾性部材 31 凸部 32 凹部 40 合成樹脂製ピン 41 スリット 42 凸部 43 割りピン(弾性ピン) 44 拡径部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨークの軸受孔に、転がり軸受を介して、
    スパイダー軸部が回転自在に嵌合してあり、スパイダー
    軸部の軸芯に形成した軸方向孔に、合成樹脂製ピンが挿
    入してあり、この合成樹脂製ピンに形成した凸部又は凹
    部に、転がり軸受のカップ内面の軸芯に形成した凹部又
    は凸部が嵌合して圧接してあることを特徴とするカルダ
    ン継手。
JP2000299366A 2000-09-29 2000-09-29 カルダン継手 Expired - Fee Related JP3812313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000299366A JP3812313B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 カルダン継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000299366A JP3812313B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 カルダン継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002106595A true JP2002106595A (ja) 2002-04-10
JP3812313B2 JP3812313B2 (ja) 2006-08-23

Family

ID=18781180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000299366A Expired - Fee Related JP3812313B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 カルダン継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3812313B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008039119A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Nsk Ltd 十字軸自在継手
JP2010159805A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Jtekt Corp 自在継手

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008039119A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Nsk Ltd 十字軸自在継手
JP2010159805A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Jtekt Corp 自在継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP3812313B2 (ja) 2006-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4863638B2 (ja) ボールジョイント
JP2008539369A (ja) 軸方向ガイドを備えた自在継手
WO2012023390A1 (ja) 摺動式等速自在継手
JP4613875B2 (ja) 十字軸継手及びこれを備えた車両用操舵装置
EP1213502A1 (en) Cross joint
JP2002106595A (ja) カルダン継手
CN113167332A (zh) 用于机动车辆的转向轴的万向接头
JP2006312948A (ja) ボールジョイント
JP2006064020A (ja) 自在継手
JP2000170786A (ja) 軸継手
JP2007321944A (ja) 十字軸継手の製造方法
JP3821937B2 (ja) 固定型等速自在継手
JP4899706B2 (ja) 十字軸自在継手
JP5117305B2 (ja) 等速自在継手の内側継手部材、等速自在継手の組立方法、ドライブシャフトアッシー、およびプロペラシャフトアッシー
JP2003028188A (ja) 自在継手
JP2006177528A (ja) ボールジョイント及びそのソケット
JPH0724661Y2 (ja) カルダン継手
JP2003097592A (ja) 十字軸継手
JP2007046713A (ja) 固定型等速自在継手
JP3973347B2 (ja) ボールジョイントとアームとの結合構造
JP2593131Y2 (ja) ボールジョイント
JPH11148518A (ja) 自在継手用軸受カップ
JPH0880704A (ja) ドライブシャフト
JPH08170647A (ja) 弾性自在継手
JP2000104750A (ja) 自在継手

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees