JP2001292493A - スピーカ - Google Patents
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- JP2001292493A JP2001292493A JP2000102800A JP2000102800A JP2001292493A JP 2001292493 A JP2001292493 A JP 2001292493A JP 2000102800 A JP2000102800 A JP 2000102800A JP 2000102800 A JP2000102800 A JP 2000102800A JP 2001292493 A JP2001292493 A JP 2001292493A
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R9/00—Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
- H04R9/06—Loudspeakers
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
Abstract
レームから外れてしまうのを確実に防止するとともにス
ピーカ製造工程の自動化促進および簡素化を図る。 【解決手段】 振動板12の外周縁部を支持するフレー
ム14を、振動板12の外周縁部形状に沿って環状に形
成されたリング30と、磁気回路ユニット18の有底円
筒部28Aおよび該有底円筒部28Aから径方向外方へ
延びるマウンティング部28Bからなるベース28とが
結合された構成とする。この結合は、リング30とマウ
ンティング部28Bとの間に振動板12を挟むようにし
て両者をカシメ固定することにより行う。これにより、
従来のように単にフレームに振動板を接着固定するのに
比して、フレーム14による振動板12の支持強度を大
幅に向上させる。また、接着剤の塗布作業を不要にして
スピーカ製造工程の自動化を容易に可能とする。さら
に、接着剤の粘度調整や接着剤塗布後の乾燥工程を不要
として、スピーカ製造工程を簡素化する。
Description
ミックスピーカに関するものであり、特に、そのフレー
ムによる振動板の支持構造に関するものである。
ナミックスピーカが知られている。このダイナミックス
ピーカは、例えば特開平6−178390号公報に開示
されているように、一般に、ボイスコイルが固定された
振動板と、この振動板の外周縁部を支持するフレームと
を備えた構成となっている。
ては、上記公報にも開示されているように、振動板の外
周縁部をフレームに接着固定するようにしたものが知ら
れている。
うに単に振動板をフレームに接着固定するだけでは、振
動板の支持構造としての信頼性が十分ではなく、スピー
カ使用中に振動板がフレームから剥離して外れてしまう
おそれもある。特に、このスピーカを自動車等に搭載す
る場合には、大きな振動や衝撃荷重が作用する環境下で
使用されることとなるので、振動板の外れが一層発生し
やすくなる。
に支持されたスピーカにおいては、これを製造する際、
接着剤の塗布作業が必要となるので、スピーカ製造工程
の自動化を図ることが困難であり、また、接着剤の粘度
調整や接着剤塗布後の乾燥工程も必要となるので、スピ
ーカ製造工程が複雑なものとなってしまうという問題も
ある。
れたものであって、ダイナミックスピーカにおいて、振
動板がフレームから外れてしまうのを確実に防止すると
ともにスピーカ製造工程の自動化促進および簡素化を図
ることができるスピーカを提供することを目的とするも
のである。
よる振動板の支持構造として所定のカシメ固定構造を用
いることにより、上記目的達成を図るようにしたもので
ある。
動板と、この振動板の外周縁部を支持するフレームと、
上記振動板に一端部が固定されたボイスコイルと、この
ボイスコイルの他端部を収容する筒状磁気間隙が形成さ
れた磁気回路ユニットと、を備えてなるスピーカにおい
て、上記フレームが、上記振動板の外周縁部形状に沿っ
て環状に形成されたリングと、上記磁気回路ユニットか
ら径方向外方へ延びるマウンティングとが結合されてな
り、上記結合が、上記リングと上記マウンティングとの
間に上記振動板を挟むようにして上記リングと上記マウ
ンティングとをカシメ固定することにより行われてい
る、ことを特徴とするものである。
「磁気回路ユニット」は、ダイナミックスピーカの構成
要素として使用可能なものであれば、その材質、形状等
の具体的構成は特に限定されるものではない。
は、両者間においてカシメ固定可能なものであれば、そ
の材質、形状等の具体的構成は特に限定されるものでは
ない。また、上記「マウンティング」は、磁気回路ユニ
ットの構成要素と一体で形成されたものであってもよい
し、これとは別体で形成されたものであってもよい。
定されるものではなく、例えば、冷間カシメや超音波振
動による熱変形を利用したカシメ等が採用可能である。
また、この「カシメ固定」のために塑性変形されるカシ
メ用突起部は、リングおよびマウンティングの一方にの
み形成するようにしてもよいし、その双方に形成するよ
うにしてもよい。
係るスピーカは、振動板の外周縁部を支持するフレーム
が、振動板の外周縁部形状に沿って環状に形成されたリ
ングと磁気回路ユニットから径方向外方へ延びるマウン
ティングとを結合することにより構成されており、この
結合がリングとマウンティングとの間に振動板を挟むよ
うにして両者をカシメ固定することにより行われている
ので、次のような作用効果を得ることができる。
リングとマウンティングとによって挟まれているので、
従来のように単にフレームに振動板を接着固定するのに
比して、フレームによる振動板の支持強度を大幅に向上
させることができる。そしてこれにより、スピーカ使用
中に振動板がフレームから外れてしまうのを確実に防止
することができる。
にあたり、従来のような接着剤の塗布作業が不要となる
ので、スピーカ製造工程の自動化を図ることが容易とな
る。また、接着剤の粘度調整や接着剤塗布後の乾燥工程
も不要となるので、スピーカ製造工程を簡素化すること
ができる。
クスピーカにおいて、振動板がフレームから外れてしま
うのを確実に防止するとともにスピーカ製造工程の自動
化促進および簡素化を図ることができる。
定されたリングとマウンティングとによって挟まれてい
るだけであり、振動板自体はカシメ固定に全く関与して
いないので、カシメ固定構造を採用したことにより振動
板に音響特性上有害な変形が生じてしまうおそれはな
い。
定されるものでないことは上述したとおりであるが、リ
ングおよびマウンティングのうち少なくとも一方をカシ
メ用突起部を有する合成樹脂製部材で構成し、このカシ
メ用突起部に超音波振動を与えて該カシメ用突起部を熱
変形させることによりカシメ固定を行うようにすれば、
例えば、スピーカが小型スピーカであって、そのリング
あるいはマウンティングのカシメ用突起部が非常に小さ
くなってしまう場合等においても、容易かつ確実にカシ
メ固定を行うことができる。
変形させるために用いられるのであって、リングとマウ
ンティングとが超音波溶着されるわけではないので、両
部材の材質の溶着適用性を考慮する必要は全くない。し
たがって、超音波振動を与えて熱変形させる方法を採用
したためにリングとマウンティングの材質の選定自由度
が制約されてしまうことはない。なお、カシメ固定に全
く関与しない振動板の材質の選定自由度が制約されない
ことはもちろんである。
グに形成されたカシメ用突起部を塑性変形させることに
より振動板にカシメ固定する構成とすれば、次のような
作用効果を得ることができる。
シメ固定する前に予めリングを振動板に仮固定しておけ
ば、両者をカシメ固定する際、振動板を所定位置に位置
決めした状態で挟むことが可能となる。そして上記仮固
定を行うにあたり、これをカシメ固定により行うように
すれば、スピーカ製造工程の自動化促進および簡素化を
阻害することなく振動板の位置決めを図ることができ
る。
し、そのカシメ用突起部に超音波振動を与えて該カシメ
用突起部を熱変形させることにより該リングの塑性変形
を行う構成とすれば、リングとマウンティングとのカシ
メ固定の際に超音波振動を用いたのと同様の作用効果を
得ることができる。
ンティングのうち少なくとも一方に、両者間の周方向の
位置決めを行う周方向位置決め部が形成された構成とす
れば、次のような作用効果を得ることができる。
固定されたボイスコイルのリード線を所定の端子に接続
するためのリード線延出部を形成する必要があり、この
リード線延出部から外れた角度位置でリングとマウンテ
ィングとのカシメ固定を行う必要がある。そこで、上記
周方向位置決め部を形成してリングおよびマウンティン
グ間の周方向の位置決めを行うようにすれば、カシメ固
定を所定の角度位置において確実に行うことができる。
特に、予めリングを振動板にカシメ固定するようにした
場合には、そのカシメ固定部とは異なる角度位置でリン
グとマウンティングとのカシメ固定を行う必要があるの
で、上記周方向位置決め部を形成しておくことが特に効
果的である。
仮固定構造(すなわちリングを該リングに形成されたカ
シメ用突起部を塑性変形させることにより振動板にカシ
メ固定する構造)を採用した場合には、その後のリング
とマウンティングとの結合がカシメ固定により行われる
場合のみならず、それ以外の固定方法(例えば接着固定
等)により行われる場合においても、その結合の際、振
動板を所定位置に位置決めした状態で該振動板をリング
とマウンティングとで挟むことが可能となる。
固定構造の代わりにマウンティングのカシメによる仮固
定構造(すなわちマウンティングを該マウンティングに
形成されたカシメ用突起部を塑性変形させることにより
振動板にカシメ固定する構造)を採用するようにした場
合にも、同様の作用効果を得ることができる。
実施の形態について説明する。
ーカ10を上向きに配置した状態で示す側断面図であ
り、図2は、そのII方向矢視図である。
るスピーカ10は、振動板12と、フレーム14と、ボ
イスコイル16と、磁気回路ユニット18とを備えてな
るダイナミックスピーカである。このスピーカ10は、
外径30mm程度の小型スピーカであって、その用途と
しては、例えば、図示しないケースに収容された状態で
基板に実装されて自動車等に搭載され、警報音等の発生
手段として使用されるようになっている。
複数の凹凸を有するダイヤフラム状の部材であって、合
成樹脂製フィルムに熱プレス成形を施すことにより形成
されている。この振動板12の外周縁平坦部12aと中
央寄りの中間平坦部12bとは、同一水平面上に位置す
る環状平面として形成されている。
中心軸線Axに関して振動板12と同心となるように配
置された状態で、その上端部16a(一端部)がコイル
支持部材26を介して振動板12の中間平坦部12bに
固定されている。
aには、径方向内方へ突出するフランジ部16a1が形
成されており、一方、コイル支持部材26の下端部に
は、ボイスコイル16のフランジ部16a1と係合する
係合部26aが形成されている。また、このコイル支持
部材26の上端部には、振動板12の中間平坦部12b
にカシメ固定されたカシメ固定部26bが形成されてい
る。そして、このコイル支持部材26の係合部26aと
振動板12の中間平坦部12bとでボイスコイル16の
フランジ部16a1を上下両側から挟持することによ
り、ボイスコイル16の振動板12に対する固定が行わ
れるようになっている。
合成樹脂製のリング30とが結合されてなっている。
円筒部28Aと、この有底円筒部28Aの外周面上端部
近傍から径方向外方へ延びる環状のマウンティング部2
8Bとからなっている。このマウンティング部28B
は、振動板12と略同じ外径寸法を有しており、その外
周縁部には、有底円筒部28Aの上端面28Aaよりも
上方に位置する環状平坦部28Baが形成されている。
また、このマウンティング部28Bには、図2に示すよ
うに複数の透孔28Bbが周方向に所定間隔をおいて形
成されている。
形状に沿って環状に形成されており、その下端面30a
と上記ベース28のマウンティング部28Bの環状平坦
部28Baとの間に振動板12の外周縁平坦部12aを
挟むようにしてマウンティング部28Bにカシメ固定さ
れている。上記リング30は、振動板12の外周縁平坦
部12aにもカシメ固定されている。これらカシメ固定
構造については後に詳述する。
ム14の有底円筒部14Aと、マグネット20と、鋼製
のヨーク22とで構成されている。上記マグネット20
およびヨーク22は、いずれもディスク状に形成されて
おり、有底円筒部14aの底面にこの順で互いに同心と
なるように載置され、フレーム14に接着固定されてい
る。この磁気回路ユニット18は、ヨーク22の上端面
22aと有底円筒部14Aの上端面14Aaとが略同一
高さになるように設定されており、そしてヨーク22の
外周面と有底円筒部14aの内周面との間には、筒状
(円筒状)磁気間隙Gが全周同一幅で形成されている。
そして、この筒状磁気間隙Gにおいてボイスコイル16
の下端部16b(他端部)を収容するようになってい
る。
子取付用フランジ部30hが形成されており、この端子
取付用フランジ部30hには1対の端子ピン32が固定
されている。これら各端子ピン32は、短足部32aお
よび長足部32bを有する略J字形部材であって、その
短足部32aが端子取付用フランジ部30hに形成され
た端子支持孔30h1に圧入されるとともに、その長足
部32bが端子取付用フランジ部30hに形成された端
子係合溝30h2に係合されている。そして、これら各
端子ピン32の短足部32aには、ボイスコイル16か
ら延出する1対のリード線16cの端部が各々巻掛け固
定されている。
縁部における上記端子取付用フランジ部30hに対応す
る位置には、上記各リード線16cを延出させるための
1対のリード線延出用切欠き部28Bcが形成されてい
る。
に対するカシメ固定は、該リング30に形成された広幅
のカシメ固定部30bにおいて行われている。このカシ
メ固定部30bは、上記端子取付用フランジ部30hが
形成されている部分を除いて、周方向に30°間隔で1
1箇所に形成されている。これら各カシメ固定部30b
は、環状平坦部28Baの肉厚分だけリング30の下端
面30aよりも段下がりで形成された段下がり部30c
の下面に形成されている。
るカシメ固定は、該リング30の下端面30aに形成さ
れた狭幅のカシメ固定部30dにおいて行われている。
このカシメ固定部30dは、上記端子取付用フランジ部
30hが形成されている部分と該部分に対して直径方向
略反対側の部分を除いて、上記カシメ固定部30bと交
互に周方向に30°間隔で9箇所に形成されている。
は、周方向に30°間隔で10箇所に切欠き凹部28B
dが形成されている。そしてこれにより、上記リング3
0の各カシメ固定部30dの振動板12に対するカシメ
代を確保するようになっている。
上記端子取付用フランジ部30hの直径方向略反対側に
位置する上記カシメ固定部30dが形成されていない部
分には、周方向位置決め部30eが形成されている。こ
の周方向位置決め部30eは、上記マウンティング部2
8Bに形成された切欠き凹部28Bdよりも僅かに狭い
幅で半径方向内方へ突出する矩形タブであって、上記切
欠き凹部28Bdと係合することにより、リング30と
マウンティング部28Bとの周方向の位置決めを図るよ
うになっている。
造工程について説明する。
部材26がカシメ固定された振動板12を、上下逆向き
に配置されたリング30にセットする。すなわち、振動
板12の外周縁平坦部12aをリング30の下端面30
aに載置する。このとき、周方向位置決め部30eの先
端部は振動板12よりも上方にあるので、この部分に対
しては、振動板12の外周縁平坦部12aを内周側から
差し込むようにする。
やすく示すため該振動板12の部分にハッチングが施さ
れているが、図3においてはハッチングが施されていな
い(この点に関して、図5は図3と同様であり、図6は
図2と同様である)。
た各段下がり部30cの内周面は、リング30よりも僅
かに大きい外径寸法で形成されているが、これら段下が
り部30cのうち90°間隔で配置された4箇所の段下
がり部30には、その内周面よりも径方向内方へ僅かに
突出する径方向位置決め部30c1が形成されており、
その内径寸法はリング30の外径寸法と同じ値に設定さ
れている。そしてこれにより、振動板12がリング30
に対して正確な位置関係でセットされるようにしてい
る。
32は、その長足部32bが水平方向に延びた状態とな
っている。
シメ固定することにより両者の仮止めを行う。このカシ
メ固定は、図4に示すように、リング30の各カシメ用
突起部30d´を塑性変形させてカシメ固定部30dと
することにより行う。その際の塑性変形は、カシメ用突
起部30d´に超音波振動を与えて該カシメ用突起部3
0d´を熱変形させることにより行う。
材26にボイスコイル16を巻き付けるとともに、該ボ
イスコイル16から延出する1対のリード線16cの端
部を、1対の端子ピン32の短足部32aに各々巻掛け
固定する。
に示すように、マウンティング部28B(ベース28)
をリング30にセットする。その際、マウンティング部
28Bの切欠き凹部28Bdをリング30の周方向位置
決め部30eと係合させるとともに、マウンティング部
28Bの外周面をリング30の径方向位置決め部30c
1に内接させることにより、マウンティング部28Bを
リング30に対して正確な位置関係でセットする。
Bに対してカシメ固定する。このカシメ固定は、図7に
示すように、リング30の各カシメ用突起部30b´を
塑性変形させてカシメ固定部30bとすることにより行
う。その際の塑性変形は、カシメ用突起部30b´に超
音波振動を与えて該カシメ用突起部30b´を熱変形さ
せることにより行う。
方向位置決め部30eの周囲には溝部30fが形成され
るとともに、周方向位置決め部30eの上方(図では下
方)には上下貫通孔30gが形成されている。そしてこ
れにより、周方向位置決め部30eを正確に形成可能と
するとともに、スライド型を必要とすることなくリング
30の成形を行い得るようにしている。
ネット20に着磁処理を施した後、上記各端子ピン32
の長足部32bを下方へ折り曲げて、図2に示すよう
に、リング30の端子取付用フランジ部30hの端子係
合溝30h2に係合させることにより、スピーカ10を
完成させる。
ピーカ10は、振動板12の外周縁部を支持するフレー
ム14が、振動板12の外周縁部形状に沿って環状に形
成されたリング30と磁気回路ユニット28Aから径方
向外方へ延びるマウンティング部28Bとを結合するこ
とにより構成されており、この結合がリング30とマウ
ンティング部28Bとの間に振動板12を挟むようにし
て両者をカシメ固定することにより行われているので、
次のような作用効果を得ることができる。
れたリング30とマウンティング部28Bとによって挟
まれているので、従来のように単にフレームに振動板を
接着固定するのに比して、フレーム14による振動板1
2の支持強度を大幅に向上させることができる。そして
これにより、スピーカ使用中に振動板12がフレーム1
4から外れてしまうのを確実に防止することができる。
固定するにあたり、従来のような接着剤の塗布作業が不
要となるので、スピーカ製造工程の自動化を図ることが
容易となる。また、接着剤の粘度調整や接着剤塗布後の
乾燥工程も不要となるので、スピーカ製造工程を簡素化
することができる。
ックスピーカにおいて、振動板がフレームから外れてし
まうのを確実に防止するとともにスピーカ製造工程の自
動化促進および簡素化を図ることができる。
は、車載用スピーカ等のように大きな振動や衝撃荷重が
作用する環境下で使用した場合においても、十分使用に
耐え得るものとなる。
シメ固定されたリング30とマウンティング部28Bと
によって挟まれているだけであり、振動板12自体はカ
シメ固定に全く関与していないので、カシメ固定構造を
採用したことにより振動板12に音響特性上有害な変形
が生じてしまうおそれはない。
複数のカシメ用突起部30b´を有する合成樹脂製部材
で構成されており、これらカシメ用突起部30b´に超
音波振動を与えて該カシメ用突起部30b´を熱変形さ
せてカシメ固定部30bとすることにより上記カシメ固
定が行われるように構成されているので、スピーカ10
が小型スピーカであってカシメ用突起部30b´が非常
に小さいものとなっているにもかかわらず、容易かつ確
実にカシメ固定を行うことができる。
30b´を熱変形させるために用いられるのであって、
リング30とマウンティング部28Bとが超音波溶着さ
れるわけではないので、両部材の材質の溶着適用性を考
慮する必要は全くない。したがって、超音波振動を与え
て熱変形させる方法を採用したためにリング30とマウ
ンティング部28Bの材質の選定自由度が制約されてし
まうことはない。なお、カシメ固定に全く関与しない振
動板12の材質の選定自由度が制約されないことはもち
ろんである。
グ30が、該リング30に形成されたカシメ用突起部3
0d´を塑性変形させてカシメ固定部30dとすること
により振動板12にカシメ固定される構成となっている
ので、次のような作用効果を得ることができる。
28Bとをカシメ固定する前に予めリング30を振動板
12に仮固定しておけば、両者をカシメ固定する際、振
動板12を所定位置に位置決めした状態で挟むことが可
能となるが、この仮固定をカシメ固定で行うことによ
り、スピーカ製造工程の自動化促進および簡素化を阻害
することなく振動板12の位置決めを図ることができ
る。
ング30のカシメ用突起部30d´に超音波振動を与え
て該カシメ用突起部30d´を熱変形させることにより
行うように構成されているので、リング30とマウンテ
ィング部28Bとのカシメ固定の際に超音波振動を用い
たのと同様の作用効果を得ることができる。
0に、該リング30とマウンティング部28Bとの周方
向の位置決めを行う周方向位置決め部30eが形成され
ているので、振動板12に対するカシメ固定部30dお
よびリード線延出用切欠き部28Bcとは異なる角度位
置で、リング30とマウンティング部28Bとのカシメ
固定を行うことができる。
ル16の振動板12に対する固定も、該ボイスコイル1
6の上端部16aを支持するコイル支持部材26を振動
板12にカシメ固定することにより行われているので、
スピーカ10の製造工程において接着工程を全廃するこ
とができ、これによりスピーカ10の製造作業性を大幅
に高めることができる。
グ30を合成樹脂製部材で構成するとともに該リング3
0に形成されたカシメ用突起部30b´に超音波振動を
与えてこれを熱変形させることにより、リング30とマ
ウンティング部28Bとのカシメ固定を行う構成となっ
ているが、これ以外のカシメ固定構造を採用することも
可能である。
の有底円筒部材と合成樹脂製のマウンティングとがネジ
締め等により結合された構成とし、このマウンティング
にカシメ用突起部を形成して該カシメ用突起部に超音波
振動を与えてこれを熱変形させることにより、リングと
マウンティングとのカシメ固定を行う構成とすることも
可能である。あるいは、このように有底円筒部材とマウ
ンティングとを別部材で構成する代わりに、インサート
成形により鋼製の有底円筒部と合成樹脂製のマウンティ
ング部とを一体的に形成することも可能である。
10が小型スピーカである場合について説明したが、も
っとサイズが大きいスピーカである場合においても、上
記実施形態と同様の構成を採用することにより、これと
同様の作用効果を得ることが可能である。
に配置した状態で示す側断面図
1)を示す、図2と同様の図
2)を示す、図2と同様の図
3)を示す、図2と同様の図
Claims (6)
- 【請求項1】 振動板と、この振動板の外周縁部を支持
するフレームと、上記振動板に一端部が固定されたボイ
スコイルと、このボイスコイルの他端部を収容する筒状
磁気間隙が形成された磁気回路ユニットと、を備えてな
るスピーカにおいて、 上記フレームが、上記振動板の外周縁部形状に沿って環
状に形成されたリングと、上記磁気回路ユニットから径
方向外方へ延びるマウンティングとが結合されてなり、 上記結合が、上記リングと上記マウンティングとの間に
上記振動板を挟むようにして上記リングと上記マウンテ
ィングとをカシメ固定することにより行われている、こ
とを特徴とするスピーカ。 - 【請求項2】 上記リングおよび上記マウンティングの
うち少なくとも一方が、カシメ用突起部を有する合成樹
脂製部材からなり、 上記カシメ固定が、上記カシメ用突起部に超音波振動を
与えて該カシメ用突起部を熱変形させることにより行わ
れている、ことを特徴とする請求項1記載のスピーカ。 - 【請求項3】 上記リングが、該リングに形成されたカ
シメ用突起部を塑性変形させることにより上記振動板に
カシメ固定されている、ことを特徴とする請求項1また
は2記載のスピーカ。 - 【請求項4】 上記リングが合成樹脂製部材からなり、 上記リングの塑性変形が、上記カシメ用突起部に超音波
振動を与えて該カシメ用突起部を熱変形させることによ
り行われている、ことを特徴とする請求項3記載のスピ
ーカ。 - 【請求項5】 上記リングおよび上記マウンティングの
うち少なくとも一方に、これらリングおよびマウンティ
ング間の周方向の位置決めを行う周方向位置決め部が形
成されている、ことを特徴とする請求項1〜4記載のス
ピーカ。 - 【請求項6】 振動板と、この振動板の外周縁部を支持
するフレームと、上記振動板に一端部が固定されたボイ
スコイルと、このボイスコイルの他端部を収容する筒状
磁気間隙が形成された磁気回路ユニットと、を備えてな
るスピーカにおいて、 上記フレームが、上記振動板の外周縁部形状に沿って環
状に形成されたリングと、上記磁気回路ユニットから径
方向外方へ延びるマウンティングとが結合されてなり、 上記結合が、上記リングと上記マウンティングとの間に
上記振動板を挟むようにして行われており、 上記リングまたは上記マウンティングが、該リングまた
は該マウンティングに形成されたカシメ用突起部を塑性
変形させることにより上記振動板にカシメ固定されてい
る、ことを特徴とするスピーカ。
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