JPH0613600Y2 - 小型電動機の構造 - Google Patents
小型電動機の構造Info
- Publication number
- JPH0613600Y2 JPH0613600Y2 JP1989039625U JP3962589U JPH0613600Y2 JP H0613600 Y2 JPH0613600 Y2 JP H0613600Y2 JP 1989039625 U JP1989039625 U JP 1989039625U JP 3962589 U JP3962589 U JP 3962589U JP H0613600 Y2 JPH0613600 Y2 JP H0613600Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cup
- front cover
- small
- shaped case
- electric motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は小型電動機に係り、特に組み立て作業と組み立
て後の調整が容易な小型電動機の構造に関する。
て後の調整が容易な小型電動機の構造に関する。
(従来の技術) 従来、一般に小型電動機は、第4〜6図に示すように固
定子磁極3と励磁用固定子巻線4とから成る固定子を抱
持するカップ状のケース2の頂端面と前カバー1をA部
でスポット溶接するもの(第5図)、前記ケース2のB
部を半抜き押出した突起2aを前カバー1の穴に圧入し
カシメる(第6図)ものがあり、また別に先行技術とし
て実開昭61−32759号に開示されるものがある。
定子磁極3と励磁用固定子巻線4とから成る固定子を抱
持するカップ状のケース2の頂端面と前カバー1をA部
でスポット溶接するもの(第5図)、前記ケース2のB
部を半抜き押出した突起2aを前カバー1の穴に圧入し
カシメる(第6図)ものがあり、また別に先行技術とし
て実開昭61−32759号に開示されるものがある。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来技術は、カップ状ケース2と前カバー1は単品
水準で結合固着し電動機組み立ての初工程で電動機ケー
スが固定され、固定子と回転子などの内装品はその後で
組み立てるものであった。特にスポット溶接するもの
(第5図)は固定子の位置修正や内径の芯出し修正など
作業性に対する配慮が不十分であり、また第6図のもの
は圧入カシメ作業時に発生する歪の矯正が容易でないこ
と、前カバー1の形状など仕様の変更への対応が困難で
ある等の問題点があった。本考案は従来技術の上記課題
を解決し、組立作業性と品質信頼性が優れ、しかも製造
費用の低減に有効な新規の小型電動機の構造を提供する
ことを目的としてなされたものである。
水準で結合固着し電動機組み立ての初工程で電動機ケー
スが固定され、固定子と回転子などの内装品はその後で
組み立てるものであった。特にスポット溶接するもの
(第5図)は固定子の位置修正や内径の芯出し修正など
作業性に対する配慮が不十分であり、また第6図のもの
は圧入カシメ作業時に発生する歪の矯正が容易でないこ
と、前カバー1の形状など仕様の変更への対応が困難で
ある等の問題点があった。本考案は従来技術の上記課題
を解決し、組立作業性と品質信頼性が優れ、しかも製造
費用の低減に有効な新規の小型電動機の構造を提供する
ことを目的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的は、カップ状ケースの面を切り起こし円筒面
に沿って立ち上がらせた小突起と、前記前カバーの段差
よりも中心軸寄りの位置に前記小突起と嵌合する小孔を
備え、前記小突起を前記小孔に挿入しカシメ固着する小
型電動機の構造によって達成される。
に沿って立ち上がらせた小突起と、前記前カバーの段差
よりも中心軸寄りの位置に前記小突起と嵌合する小孔を
備え、前記小突起を前記小孔に挿入しカシメ固着する小
型電動機の構造によって達成される。
(作用) 上記の構成により電動機の組立作業は、固定子磁極と励
磁用固定子巻線とから成る固定子をカップ状ケースに固
定したのち回転子を装着支承してから前カバーを取付け
ることによりなされる。
磁用固定子巻線とから成る固定子をカップ状ケースに固
定したのち回転子を装着支承してから前カバーを取付け
ることによりなされる。
(実施例) 本考案の一実施例を図面と共に説明する。第1図は本考
案に係る小型電動機の構造を示す正面図(a)とそのP
−P断面図(b)であって、11は前カバー、12はカ
ップ状ケース、13は固定子磁極、14は固定子巻線、
15は固定子、16は回転子で、固定子15は回転子1
6との間に空隙17を介して配設されている。第2図は
第1図前カバー11のQ−Q断面図、第3図は本考案の
カップ状ケース12に設けた小突起部分の正面図
(a)、そのR−R断面図(b)である。前カバー11
はその外周部分に段差11aが設けられ、段差11aよ
りも中心軸寄りの位置に小孔11bを備えており、一方
カップ状ケース12は、前カバー11と対向する側の頂
端面の一部を第3図のEの方向に切り起こし、前カバー
12の円筒面12aに沿って立ち上がらせた小突起12
bを備えており、前記小孔11bに小突起12bが係合
するように配列されている。小突起12bおよび小孔1
1bは円周方向にそれぞれ複数個(本実施例では各4
個)設けられており固定子巻線14、固定子磁極13か
ら成る固定子15をカップ状ケース12に装着固定し、
所定の空隙17を介して回転子16を取付けてから前カ
バー11をカップ状ケース12に合わせ、前記4箇所で
小突起12bの先端をカシメて(第2図C)小孔11b
に固定することにより全体の組み立て作業を終了させる
ことができる。
案に係る小型電動機の構造を示す正面図(a)とそのP
−P断面図(b)であって、11は前カバー、12はカ
ップ状ケース、13は固定子磁極、14は固定子巻線、
15は固定子、16は回転子で、固定子15は回転子1
6との間に空隙17を介して配設されている。第2図は
第1図前カバー11のQ−Q断面図、第3図は本考案の
カップ状ケース12に設けた小突起部分の正面図
(a)、そのR−R断面図(b)である。前カバー11
はその外周部分に段差11aが設けられ、段差11aよ
りも中心軸寄りの位置に小孔11bを備えており、一方
カップ状ケース12は、前カバー11と対向する側の頂
端面の一部を第3図のEの方向に切り起こし、前カバー
12の円筒面12aに沿って立ち上がらせた小突起12
bを備えており、前記小孔11bに小突起12bが係合
するように配列されている。小突起12bおよび小孔1
1bは円周方向にそれぞれ複数個(本実施例では各4
個)設けられており固定子巻線14、固定子磁極13か
ら成る固定子15をカップ状ケース12に装着固定し、
所定の空隙17を介して回転子16を取付けてから前カ
バー11をカップ状ケース12に合わせ、前記4箇所で
小突起12bの先端をカシメて(第2図C)小孔11b
に固定することにより全体の組み立て作業を終了させる
ことができる。
本実施例によれば、従来のように電動機ケースが電動機
組み立ての初工程で単品水準で結合固着されないから、
装着すべき内装部品の位置修正などの作業を組み立てと
同時に実施することができる。小孔11bは段差11a
よりも中心軸に近い前カバー11の平面上に設けられ、
カシメ部分の凸部が小型電動機の他装置取付けに際して
支障を来たさないように配慮されている。また、小突起
12bがカップ状ケース12の円筒面12aに沿って切
り起こされているためカシメ作業時における衝撃力を円
筒面の延長上の点すなわち第2図のD部で支持すること
になるから、カシメの作業能率がよくまたカップ状ケー
ス12の他の部位が局部的に塑性変形を起こすことな
く、したがって固定子16の変形や位置ずれに伴う内径
精度の低下をもたらすことがない。上記のように、本実
施例の前カバー11、カップ状ケース12は板金プレス
加工に好適な構成を有し部品製作および組み立てならび
に修正作業が容易である。
組み立ての初工程で単品水準で結合固着されないから、
装着すべき内装部品の位置修正などの作業を組み立てと
同時に実施することができる。小孔11bは段差11a
よりも中心軸に近い前カバー11の平面上に設けられ、
カシメ部分の凸部が小型電動機の他装置取付けに際して
支障を来たさないように配慮されている。また、小突起
12bがカップ状ケース12の円筒面12aに沿って切
り起こされているためカシメ作業時における衝撃力を円
筒面の延長上の点すなわち第2図のD部で支持すること
になるから、カシメの作業能率がよくまたカップ状ケー
ス12の他の部位が局部的に塑性変形を起こすことな
く、したがって固定子16の変形や位置ずれに伴う内径
精度の低下をもたらすことがない。上記のように、本実
施例の前カバー11、カップ状ケース12は板金プレス
加工に好適な構成を有し部品製作および組み立てならび
に修正作業が容易である。
(考案の効果) 本考案の実施により、カップ状ケースに固定子を固定
し、次いで回転子を支承し電動機の組み立て終了後に前
カバーを取付けることが可能で、組み立ての作業性と品
質に対する信頼性が向上しかつ小型電動機の原価低減に
効果的な構造を提供することができる。
し、次いで回転子を支承し電動機の組み立て終了後に前
カバーを取付けることが可能で、組み立ての作業性と品
質に対する信頼性が向上しかつ小型電動機の原価低減に
効果的な構造を提供することができる。
第1図は本考案に係る小型電動機の正面図(a)とその
P−P断面を示す図(b)、第2図は第1図のQ−Q断
面図、第3図は小突起部分の正面図(a)、そのR−R
断面図(b)、第4図は従来技術の小型電動機の断面
図、第5図は第4図の前カバーとカップ状ケースのスポ
ット溶接による結合図、第6図は同じく圧入カシメによ
る結合図である。 11……前カバー、11a……段差 11b……小孔 12……カップ状ケース 12a……円筒面 12b……小突起 13……固定子磁極、14……固定子 15……固定子、16……回転子 17……空隙
P−P断面を示す図(b)、第2図は第1図のQ−Q断
面図、第3図は小突起部分の正面図(a)、そのR−R
断面図(b)、第4図は従来技術の小型電動機の断面
図、第5図は第4図の前カバーとカップ状ケースのスポ
ット溶接による結合図、第6図は同じく圧入カシメによ
る結合図である。 11……前カバー、11a……段差 11b……小孔 12……カップ状ケース 12a……円筒面 12b……小突起 13……固定子磁極、14……固定子 15……固定子、16……回転子 17……空隙
Claims (1)
- 【請求項1】外円周に沿う環状の取付け面とこの取付け
面から段差を形成してなる円板状前カバーと、 カップ状成形物の開放端をその円筒外形の内方に巻き込
んで形成したカップ状ケースと、 前記カップ状ケース内部に収容される固定子および回転
子と、 前記カップ状ケースの円筒外形の一部を切り起こし前記
円筒外形面に沿って立ち上がらせた小突起と、 前記前カバーの前記段差よりも中心軸寄りの位置に前記
小突起と嵌合する小穴を有し、 前記前カバーの取付け面を外向きにして前記カップ状ケ
ースの開放端と前記前カバーを対接させ、前記小突起を
前記小穴に挿入してカシメ固定することを特徴とする小
型電動機の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989039625U JPH0613600Y2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 小型電動機の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989039625U JPH0613600Y2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 小型電動機の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02133163U JPH02133163U (ja) | 1990-11-05 |
JPH0613600Y2 true JPH0613600Y2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=31548702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989039625U Expired - Lifetime JPH0613600Y2 (ja) | 1989-04-05 | 1989-04-05 | 小型電動機の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613600Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2578775Y2 (ja) * | 1993-06-30 | 1998-08-13 | 日本サーボ株式会社 | モータのカバーとケースの固定構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5254104A (en) * | 1975-10-29 | 1977-05-02 | Hitachi Ltd | Outer frame of motor |
JPS6132759U (ja) * | 1984-07-27 | 1986-02-27 | 日本サ−ボ株式会社 | 小形電動機 |
-
1989
- 1989-04-05 JP JP1989039625U patent/JPH0613600Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02133163U (ja) | 1990-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |