JP2578775Y2 - モータのカバーとケースの固定構造 - Google Patents

モータのカバーとケースの固定構造

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JP2578775Y2
JP2578775Y2 JP1993040489U JP4048993U JP2578775Y2 JP 2578775 Y2 JP2578775 Y2 JP 2578775Y2 JP 1993040489 U JP1993040489 U JP 1993040489U JP 4048993 U JP4048993 U JP 4048993U JP 2578775 Y2 JP2578775 Y2 JP 2578775Y2
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JP
Japan
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front cover
caulking
stator case
case
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JP1993040489U
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Inventor
尚次 佐藤
浩永 常見
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日本サーボ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はモータのカバーとケース
の固定構造、特に事務機、省力機器や遊戯機等の動力と
して使用するPM型モータのカバーとケースの固定構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8,図9は従来のPM型モータの説明
用断面図及びその前カバーの正面図を示し、1は前カバ
ー(取付フランジ)、2はステータケース、3はステー
タポール、4は回転子、5は回転子軸、6は回転子軸
受、7はステータコイル、8は回転子軸5の一端に固定
したギヤである。
【0003】図10、図11は上記前カバー1の詳細図
を示し、9は前カバー1に設けた矩形のかしめ用穴部で
あり、このかしめ用穴部9は断面梯形状の段絞りとした
4辺10a〜10dと、中央部に設けた抜穴11とより
成る。
【0004】また、12は上記前カバー1の抜穴11に
挿入される上記ステータケース2のかしめ用突起部、1
3は同じく上記前カバー1の段絞り内に挿入されるかし
め部である。
【0005】このような従来のPM型モータでは、図1
2〜図14に示すように上記前カバー1の抜穴11に上
記かしめ用突起部12を挿通し、上記ステータケース2
に上記かしめ用突起部12相互間で形成される胴当り部
14が上記前カバー1の段絞りの背面に接して位置決め
された状態で上記ステータケース2のかしめ部13の先
端を中心から左右に押し広げてかしめ、前カバー1とス
テータケース2を固定している。
【0006】なお、図13においてAは上記前カバー1
の段絞りの深さ(かしめ代)、Bはステータコイル7等
の内部部品挿入用スペースの軸方向長さを示す。
【0007】図15〜図18は従来の他のPM型モータ
及びそのカバーとケースのかしめ部分を示し、この例で
は上記段絞りの代わりに前カバー1に複数のかしめ部分
に共通な深さCの半押し凹部15を形成している。
【0008】この例では、図19〜図21に示すように
上記前カバー1の抜穴11に上記かしめ用突起部12を
挿通し、上記胴当り部14が上記前カバー1の半押し凹
部15の背面に接して位置決めされた状態で上記ステー
タケース2のかしめ部13の先端を中心から左右に押し
拡げてかしめ、前カバー1とステータケース2とを固定
している。
【0009】上記何れの例においても、ステータケース
2のかしめ部13のかしめ代を十分に大きくできるため
前カバー1とステータケース2との固定を十分とするこ
とができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のPM型モータにおいて前カバー1とステータケース
2の固定を確実ならしめるためには前カバー1のかしめ
代となる段絞りまたは半押し凹部の深さAやCを大きく
取る必要があり、その分だけ内部部品挿入用のスペース
の軸方向長さが小さくなり、またそのため回転子の大き
さを大きくできずトルクを大きくできない欠点があっ
た。
【0011】本考案は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案のモータのカバー
とケースの固定構造は、ステータケースに形成したかし
め用突起部と、このかしめ用突起部を挿入しかしめるた
め前カバーに形成したかしめ用穴部とより成り、上記か
しめ用穴部は、そのステータケース内周側の一辺が断面
直角となり、前カバーの背面から軸方向内方に突出部分
が形成されない押し切りにより形成され、他の辺は前カ
バーの背面から軸方向内方に突出する部分を有する段絞
りにより形成され、上記他の辺のうち、少なくとも1つ
の辺が断面梯形状形成され、上記段絞りされた部分以
外の部分が同一面であり、上記ステータケース内の内部
部品挿入用スペースの軸方向長さが増大されることを特
徴とする。
【0013】
【実施例】以下図面によって本考案の実施例を説明す
る。
【0014】本考案においては図1〜図4に示すよう
に、前カバー1のかしめ用穴部9を形成する4辺のう
ち、ステータケース2の外周側の一辺10aと両側辺1
0c,10dを断面が梯形状となる段絞りによって形成
し、ステータケース2の内周側の一辺10bを断面が直
角となり、前カバー1の背面から軸方向内方に突出部分
が形成されない押し切りにより形成せしめる。
【0015】
【考案の効果】本考案のモータのカバーとケースの固定
構造は上記のような構成であるから、図5〜図7に示す
ように前カバー1の抜穴11に上記かしめ用突起部12
を挿通し、上記胴当り部14により位置決めした状態で
上記ステータケース2のかしめ部13の先端を段絞りに
よって形成された左右の辺10c,10dに向かって押
し広げてかしめ、前カバー1とステータケース2とを固
定すれば、例えば、ステータポール3の端面を図1に示
すように前カバー1の背面に接する位置とすることがで
き、従って内部部品挿入用スペースの軸方向長さを図6
のDに示すように大きくでき、コイルの銅量や回転子の
ボリュームを大きくとることが出来るためトルクを増大
し、温度上昇の低下を図ることが出来る大きな利益があ
る。
【0016】なお、本考案においては、上記ステータケ
ース2の内周側の一辺10b以外に外周側の一辺10a
を押し切りによって形成せしめても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のPM型モータの説明用断面図である。
【図2】本考案のPM型モータの正面図である。
【図3】本考案のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部の説明用正面図である。
【図4】本考案のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部の縦断面図である。
【図5】本考案のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた状態
の説明用正面図である。
【図6】本考案のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた状態
の縦断面図である。
【図7】本考案のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた状態
の横断面図である。
【図8】従来のPM型モータの説明用断面図である。
【図9】従来のPM型モータの正面図である。
【図10】従来のPM型モータの前カバーのかしめ用穴
部の説明用正面図である。
【図11】従来のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部の縦断面図である。
【図12】従来のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた状態
の説明用正面図である。
【図13】従来のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた状態
の縦断面図である。
【図14】従来のPM型モータの前カバーに形成したか
しめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた状態
の横断面図である。
【図15】従来の他のPM型モータの説明用断面図であ
る。
【図16】従来の他のPM型モータの正面図である。
【図17】従来の他のPM型モータの前カバーに形成し
たかしめ用穴部の説明用正面図である。
【図18】従来の他のPM型モータの前カバーに形成し
たかしめ用穴部の縦断面図である。
【図19】従来の他のPM型モータの前カバーに形成し
たかしめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた
状態の説明用正面図である。
【図20】従来の他のPM型モータの前カバーに形成し
たかしめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた
状態の縦断面図である。
【図21】従来の他のPM型モータの前カバーに形成し
たかしめ用穴部にステータケースのかしめ部をかしめた
状態の横断面図である。
【符号の説明】
1 前カバー 2 ステータケース 3 ステータポール 4 回転子 5 回転子軸 6 回転子軸受 7 ステータコイル 8 ギヤ 9 かしめ用穴部 10a かしめ用穴部の外周側の一辺 10b かしめ用穴部の内周側の一辺 10c 両側辺 10d 両側辺 11 抜穴 12 かしめ用突起部 13 かしめ部 14 胴当り部 15 半押し凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 5/15 H02K 5/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータケースに形成したかしめ用突起
    部と、このかしめ用突起部を挿入しかしめるため前カバ
    ーに形成したかしめ用穴部とより成り、上記かしめ用穴
    部は、そのステータケース内周側の一辺が断面直角とな
    り、前カバーの背面から軸方向内方に突出部分が形成さ
    れない押し切りにより形成され、他の辺は前カバーの背
    面から軸方向内方に突出する部分を有する段絞りにより
    形成され、上記他の辺のうち、少なくとも1つの辺が断
    面梯形状形成され、上記段絞りされた部分以外の部分
    が同一面であり、上記ステータケース内の内部部品挿入
    用スペースの軸方向長さが増大されることを特徴とする
    モータのカバーとケースの固定構造。
JP1993040489U 1993-06-30 1993-06-30 モータのカバーとケースの固定構造 Expired - Lifetime JP2578775Y2 (ja)

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JPH079055U JPH079055U (ja) 1995-02-07
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