JP2000184636A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2000184636A
JP2000184636A JP10360380A JP36038098A JP2000184636A JP 2000184636 A JP2000184636 A JP 2000184636A JP 10360380 A JP10360380 A JP 10360380A JP 36038098 A JP36038098 A JP 36038098A JP 2000184636 A JP2000184636 A JP 2000184636A
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stator
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motor
female engaging
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JP10360380A
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English (en)
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Masahiro Hirai
正宏 平井
Shiro Nakamura
司朗 中村
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組立・製造の作業工数が少なく、効率が高く、
信頼性、耐久性に優れた「モータ」を提供する。 【解決手段】ステータコアおよび巻線コイルを有するス
テータと、該ステータの内側に配置したロータを備えた
モータである。ヨーク部11aおよび突極11bを有す
る分割コアプレート11の該ヨーク部11aの一端部に
雌係合部12を他端部に該雌係合部12に係合可能な形
状を有する雄係合部13を形成する。ステータコアは、
この分割コアプレート11を複数積層してなる分割コア
ブロック10を複数個略環状に配置して、隣接する分割
コアブロック10の雄係合部13を対応する雌係合部1
2に係合させて一体化して構成される。かしめ部12c
および13cを溝12bがつぶれるように塑性変形させ
ることにより結合が強固となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに関し、特
にインナーロータ型のモータのステータの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ステータコアに巻線コイルを装着したス
テータの内側に永久磁石を有するロータを配置して構成
されるインナーロータ型のモータが一般的に使用されて
いる。ロータの外側に配置されるステータは、環状(円
筒状)に形成されたヨーク部に半径方向内側に突出する
複数の突極を一体的に設けて構成され、該突極にコイル
線を直接巻回して巻線コイルを形成し、あるいは該突極
に予め巻回した巻線コイルを装着することにより構成さ
れる。ロータは出力軸としての回転シャフトに複数の永
久磁石が固定されたロータコアを一体的に取り付けて構
成され、ステータの内側に挿入配置される。各突極に設
けた巻線コイルに適宜に通電することにより、電磁力に
よってロータが回転する。
【0003】このようなモータの製造においては、その
製造工数の低減やコストの削減などの観点から、図16
に示すように、ステータコア51は磁性板金をプレス装
置などにより打ち抜き成形することにより、環状のヨー
ク部52aおよび該ヨーク部52aの半径方向内側に突
出する複数の突極52bを一体的に有する複数のコアプ
レート52を積層し、これらを一体化して構成される場
合がある。
【0004】ところで、かかるステータコア51の突極
(積層された突極52b)は外側の環状のヨーク部(積
層されたヨーク部52a)の内側に向かって突出してい
るので、コイル線の巻回あるいは巻線コイルの装着はス
テータコア51の内側(後にロータが挿入配置される部
分)から行う必要がある。しかし、ステータコア51の
内側の空間は狭いため、コイル線の巻回作業あるいは巻
線コイルの装着作業は容易でなく、多くの作業工数を要
するとともに、巻線数も多くできない場合があった。
【0005】そこで、図17に示すように、図16のコ
アプレート52をヨーク部52aの突極52bと突極5
2bの間のほぼ中間部分で分割(分断)したような形状
の分割片(分割コアプレート)53とし、この分割コア
プレート53を複数積層して一体化して分割コアブロッ
ク54とする。この分割コアブロック54の積層突極5
3bにコイル線の巻回あるいは巻線コイルの装着を行っ
た後に、各分割コアブロック54を隣接する積層ヨーク
部53aを当接させた状態で環状に配置して、隣接する
分割コアブロック54の積層ヨーク部53a間を溶接す
ることにより一体化する技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな分割コアブロックを環状に配置して、ヨーク部で互
いに溶接固定してステータコアを構成する従来技術で
は、コイル線の巻回作業や巻線コイルの装着作業を容易
化し、巻線数を増やせるという利点があるものの、溶接
作業を行う必要がありその作業は容易でないとともに、
溶接時の熱などによって巻線コイルに破損が生じる場合
がある。また、溶接時に作業ミスがあると、ヨーク部相
互間の固定が不十分となり、構造的に弱く、信頼性、耐
久性が低くなる場合があるとともに、溶接部分に有効な
磁気通路が形成されずにエネルギ変換効率が低下する場
合があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、組立・製造の作業工数が少
なく、効率が高く、信頼性、耐久性に優れたモータを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】1.上記目的を達成する
ために、請求項1記載のモータは、ステータコアおよび
巻線コイルを有するステータと、該ステータの内側に配
置したロータを備えたモータであって、前記ステータコ
アは、ヨーク部および突極を有する分割コアプレートの
該ヨーク部の一端部に雌係合部を他端部に該雌係合部に
係合可能な雄係合部を形成し、該分割コアプレートを積
層してなる複数の分割コアブロックを略環状に配置し
て、隣接する分割コアブロックの積層ヨーク部の雄係合
部を対応する雌係合部に係合させて一体化して構成され
ることを特徴とする。この場合において、特に限定され
ないが、前記ヨーク部を略円弧状とし、前記突極を該ヨ
ーク部の半径方向内側に突出するように形成することが
できる。
【0009】この請求項1記載の発明では、複数の分割
コアプレートを積層して分割コアブロックとし、この分
割コアブロックの積層突極にコイル線を巻回し、あるい
は巻線コイルを装着する。このように巻線コイルを組み
付けた分割コアブロックを複数個、略環状に配置して隣
接する積層ヨーク部を一方の雌係合部に他方の雄係合部
を係合させることにより互いに一体化することにより、
ステータが構成される。すなわち、従来のように分割コ
アブロックを溶接により一体化せずに、雌係合部と雄係
合部を係合させて一体化するようにしているので、その
組立・製造作業が極めて容易であり、作業工数を大幅に
少なくすることができる。また、溶接作業を行わないの
で、溶接時の熱や溶接作業ミスによって巻線コイルに破
損が生じたり、溶接不良によりステータの強度を十分に
確保できないという不具合がなくなり、信頼性、耐久性
を向上することができるとともに、エネルギ変換効率の
低下も少なくすることができる。
【0010】2.上記発明においては特に限定されない
が、請求項2記載のモータのように、前記雄係合部を前
記雌係合部に係合させた後に該雌係合部および該雄係合
部の少なくとも一方を塑性変形させる。
【0011】このように雌係合部と雄係合部の一方又は
双方を塑性変形させることにより、分割コアブロックの
積層ヨーク部間の結合がより強固となって構造的に強く
なり、モータの信頼性、耐久性をさらに向上することが
できるとともに、結合部分の磁気的、電気的な接続性が
良好となり、エネルギ変換効率の低下をさらに抑制する
ことができる。
【0012】3.上記発明においては特に限定されない
が、請求項3記載のモータのように、前記雌係合部およ
び前記雄係合部の少なくとも一方に貫通孔を形成し、前
記雄係合部を前記雌係合部に係合させた後に該貫通孔に
ピンを圧入することにより、該雌係合部および該雄係合
部の少なくとも一方を塑性変形させる。
【0013】このように雌係合部と雄係合部の一方又は
双方を貫通孔にピンを圧入することにより塑性変形させ
ることにより、分割コアブロックの積層ヨーク部間の結
合がより強固となって構造的に強くなり、モータの信頼
性、耐久性をさらに向上することができるとともに、結
合部分の磁気的、電気的な接続性が良好となり、エネル
ギ変換効率の低下をさらに抑制することができる。しか
も、かかる塑性変形させるための作業が極めて簡単であ
り、作業工数も少ない。なお、ピンは磁性部材から構成
することが有効な磁気通路を形成する観点から好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は本発明の第1実施形態に係るモ
ータの要部を示す斜視図、図2は同じくステータコアを
構成する分割コアプレートの平面図、図3は同じくステ
ータの製造工程(組立工程)を示す平面図、図4は同じ
くステータの製造工程(かしめ工程)を示す平面図、図
5は同じくステータコアの平面図である。
【0015】まず、図1を参照して、この第1実施形態
のモータの全体的な概略構成について説明する。モータ
1は、回転子としてのロータ2、固定子としてのステー
タ3およびこれらを収容する図外のモータハウジングな
どを備えて構成される。
【0016】ロータ2はロータコア4の中心に形成され
た貫通穴に出力軸(シャフト)5を挿入して一体的に固
定して構成され、ロータコア4には複数の平板状あるい
は湾曲(円弧)板状の永久磁石(不図示)が装着されて
いる。ロータ2の出力軸5はモータハウジングに支持さ
れている。
【0017】ステータ3は略筒状に形成されたステータ
コア6および複数の巻線コイル7を備えて構成されてい
る。ステータコア6は略円筒状のヨーク部8の内側に半
径方向に突出する複数の突極9を一体的に設けて構成さ
れており、これにより各突極9の間にスロットが形成さ
れる。ステータ3はモータハウジングの内側に固定され
る。
【0018】ロータ2はステータコア6の突極9との間
に所定のギャップをもつように挿入配置されている。ス
テータコア6の突極9には、それぞれ巻線コイル7が巻
回され、これらの巻線コイル7に所定のタイミングで電
流を流して励磁することにより、ロータ2の永久磁石と
の電磁作用により当該ロータ2が回転する。
【0019】次に、図2〜図5を参照して、ステータコ
ア6の構造および製造方法について詳述する。ステータ
コア6は、複数の分割コアプレート11を積層一体化し
てなる分割コアブロック10を複数個準備し、これらを
環状に配置して互いに一体化することにより構成され
る。
【0020】分割コアプレート11は、図2に示されて
いるように、略円弧状に形成された分割ヨーク部11a
と、該分割ヨーク部11aの半径方向内側に突出する突
極11bと、該突極11bの先端部に略円弧状に形成さ
れた円弧部11cを一体的に備えて構成され、磁性を有
する板金をプレス装置で打ち抜き加工することにより製
造される。
【0021】この分割コアプレート11の分割ヨーク部
11aおよび/または突極11bには、図示は省略して
いるが、単一または複数のハーフピアス(エンボス)が
プレス加工時に同時に形成されている。ハーフピアスは
分割コアプレート11の一の面に形成された凸部と他の
面の対応する位置に形成された凹部から構成され、該凸
部は該凹部に嵌合または圧入可能な形状に形成されてい
る。分割コアプレート11の板厚は、特に限定されない
が、この実施形態では、0.5mm程度のものを使用し
ている。
【0022】図2に示されているように、分割コアプレ
ート11の分割ヨーク部11aの一方の端部には雌係合
部12が、他方の端部には雄係合部13が形成されてい
る。雌係合部12は、ヨーク部11aの周方向に陥没す
る切欠部12aと外側から半径方向内側に向かって形成
された溝部12bを有し、これらの切欠部12aと溝部
12bの間の部分により、半径方向外側に突出するかし
め部12cが構成されている。
【0023】一方、雄係合部13は、分割ヨーク部11
aの周方向に突出する突起部13aと該突起部13aに
半径方向内側に向かって形成された溝部13bを有し、
突起部13aの溝部13bよりも先端部側の部分によ
り、半径方向外側に突出するかしめ部13cが構成され
ている。雌係合部12の切欠部12aと雄係合部13の
突起部13aは互いに嵌合できるような形状に形成され
ている。
【0024】このような分割コアプレート11を複数枚
準備し、これらの分割コアプレート11を一方のハーフ
ピアス(凸部)を他方のハーフピアス(凹部)に圧入す
ることにより積層して一体化する。これにより、積層さ
れた分割ヨーク部11aにより構成される分割積層ヨー
ク部と積層された突極11bにより構成される突極(積
層突極)9と積層された円弧部11cにより構成される
積層円弧部を一体的に有する分割コアブロック10が形
成される。
【0025】この状態で、分割コアブロック10の突極
9にコイル線を専用または汎用巻線装置を用いて、ある
いは手作業で巻回して巻線コイル7とし、巻線コイル7
に樹脂を含浸させるなどにより固定する。なお、分割コ
アブロック10の突極9に対する巻線コイル7の組み付
けは、予め巻回された巻線コイル7を突極9に装着する
ことにより行うようにすることもできる。
【0026】このような巻線コイル7が組み付けられた
分割コアブロック10を複数個(この例では6個)準備
する。これらの分割コアブロック10を、図3に示され
ているように、積層分割ヨーク部の雌係合部(積層雌係
合部)12と雄係合部(積層雄係合部)13を切欠部1
2aに突起部13aを嵌合させて環状に配置する。な
お、この状態で、隣接する積層円弧部(11c)間には
間隙が形成されるようになっている。
【0027】次いで、図4に示されているように、雌係
合部12のかしめ部12cおよび雄係合部13のかしめ
部13cを雌係合部12の溝部12bがつぶれるように
かしめる(塑性変形させる)ことにより、互いに一体的
に結合(係合)させて、図5に示されているようなステ
ータコア6(ステータ3)を形成する。かしめ部12c
および13cのかしめ作業は、たとえば、雄係合部13
の溝部13bに工具を挿入することなどにより行うこと
ができる。
【0028】このように、この第1実施形態によれば、
巻線コイル7を組み付けた分割コアブロック10を複数
個、環状に配置して、隣接する積層ヨーク部(11a)
の一方の雌係合部12の切欠部12aに他方の雄係合部
13の突起部13aを嵌合させた後に、雌係合部12お
よび雄係合部13のかしめ部12c,13cをかしめる
ことにより互いに一体化して、ステータ3を構成するよ
うにしている。
【0029】すなわち、従来のように分割コアブロック
を溶接により一体化せずに、雌係合部12と雄係合部1
3を嵌合させた後にかしめて一体化するようにしている
ので、その組立・製造作業が極めて容易であり、作業工
数を大幅に少なくすることができる。また、溶接作業を
行わないので、溶接時の熱や溶接作業ミスによって巻線
コイルに破損が生じたり、溶接不良によりステータの強
度を十分に確保できないという不具合がなくなり、信頼
性、耐久性を向上することができるとともに、エネルギ
変換効率の低下も少なくすることができる。
【0030】なお、上記説明では、雌係合部12のかし
め部12cおよび雄係合部13のかしめ部13cを雌係
合部12の溝部12bがつぶれるようにかしめることに
より、互いに一体的に結合させるようにしているが、こ
れと逆に、雌係合部12のかしめ部12cおよび雄係合
部13のかしめ部13cを雄係合部13の溝部13bが
つぶれるようにかしめることにより、互いに一体的に結
合させるようにしてもよい。
【0031】また、上記説明では、ステータコア6を構
成する全ての分割コアブロック10を互いの係合部1
2,13を嵌合させて環状に配置した後に各係合部1
2,13をかしめるようにしているが、一の分割コアブ
ロック10に他の分割コアブロック10を順次嵌合させ
てかしめつつ結合させて、最終的に環状になるようにし
てもよいことは言うまでもない。
【0032】[第2実施形態]図6は本発明の第2実施
形態に係るモータのステータコアを構成する分割コアプ
レートの平面図、図7は同じくステータの製造工程(組
立工程)を示す平面図、図8は同じくステータの製造工
程(かしめ工程)を示す平面図、図9は同じくステータ
コアの平面図である。上述した第1実施形態と実質的に
同様の構成部分については同一の符号を付してその説明
は省略し、異なる部分についてのみ説明することにす
る。
【0033】上述した第1実施形態との違いは、ステー
タコア6を構成する分割コアプレートの構成が異なるこ
とである。すなわち、図6に示されているように、分割
コアプレート21の分割ヨーク部21aの両端に形成さ
れる雌係合部22は略コの字状の切欠部22aとなって
おり、雄係合部23はこの切欠部22aに嵌合可能な突
起部23aとなっている。この突起部23aの中間部分
の外側には三角形状の凹部23bが形成されている。
【0034】このような分割コアプレート21を複数枚
準備し、これらの分割コアプレート21を一方のハーフ
ピアス(凸部)を他方のハーフピアス(凹部)に圧入す
ることにより積層して一体化する。これにより、積層さ
れた分割ヨーク部21aにより構成される分割積層ヨー
ク部と積層された突極11bにより構成される突極(積
層突極)9と積層された円弧部11cにより構成される
積層円弧部を一体的に有する分割コアブロック20が形
成される。この状態で、分割コアブロック20の突極9
に巻線コイル7を組み付ける。
【0035】このような巻線コイル7が組み付けられた
分割コアブロック20を複数個(この例では6個)準備
する。これらの分割コアブロック20を、図7に示され
ているように、積層分割ヨーク部の雌係合部(積層雌係
合部)22と雄係合部(積層雄係合部)23を切欠部2
2aに突起部23aを嵌合(嵌入)させて環状に配置す
る。
【0036】次いで、図8に示されているように、雌係
合部22の切欠部22aの外側部分で構成される周方向
に突出するかしめ部22bを、例えば、三角形状の工具
などを用いて、外側から押圧して、その一部が雄係合部
23の凹部23b内に充填されるようにかしめる(塑性
変形させる)ことにより、互いに一体的に結合させて、
図9に示されているようなステータコア6(ステータ
3)を形成する。その他の構成や作用効果などについて
は、上述の第1実施形態と同様である。
【0037】なお、上記説明では、雌係合部22のかし
め部22bをかしめて雄係合部23の凹部23b内にそ
の一部を充填することにより、互いに一体的に結合させ
るようにしているが、雄係合部23の突起部23aの中
間部分の内側に同様の凹部を形成して、雌係合部22の
切欠部22aの内側部分で構成される周方向に突出する
部分をかしめて互いに一体的に結合するようにしてもよ
い。ただし、雌係合部22の外側のかしめ部23bをか
しめるようにした方が作業性が良好である点で有利であ
る。
【0038】[第3実施形態]図10は本発明の第3実
施形態に係るモータのステータコアを構成する分割コア
プレートの平面図、図11は同じくステータの製造工程
(組立工程、かしめ工程)を示す平面図である。上述し
た第1および第2実施形態と実質的に同様の構成部分に
ついては同一の符号を付してその説明は省略し、異なる
部分についてのみ説明することにする。
【0039】上述した第2実施形態との違いは、分割コ
アプレートの分割ヨーク部の雌係合部の構成を一部変更
したことである。すなわち、図10に示されているよう
に、分割コアプレート31の分割ヨーク部31aの雌係
合部32の切欠部32aの外側部分で構成される周方向
に突出するかしめ部32bに雄係合部23の突起部23
aの凹部23bに嵌合可能な三角形状を有する凸部32
cを一体形成するとともに、このかしめ部32bをその
基端部を中心として外側に開いた形状とする。
【0040】そして、この分割コアプレート31を積層
・一体化してなる分割コアブロック30を、図11に示
されているように、環状に配置して、隣接する分割積層
ヨーク部(31a)の一方の雌係合部32の切欠部32
aに他方の雄係合部23の突起部23aを挿入した後
に、雌係合部32のかしめ部32bを内側にかしめて
(塑性変形させて)、凸部32cを凹部23bに嵌合さ
せることにより互いに一体化する。その他の構成および
作用効果などについては上述した第1および第2実施形
態と同様である。
【0041】[第4実施形態]図12は本発明の第4実
施形態に係るモータのステータコアを構成する分割コア
プレートの平面図、図13は同じくステータの製造工程
(組立工程)を示す平面図、図14は同じくステータの
製造工程(かしめ工程)を示す平面図、図15は同じく
ステータコアの平面図である。上述した第1実施形態と
実質的に同様の構成部分については同一の符号を付して
その説明は省略し、異なる部分についてのみ説明するこ
とにする。
【0042】上述した第1実施形態との違いは、ステー
タコア6を構成する分割コアプレートの構成が異なるこ
とである。すなわち、図12に示されているように、分
割コアプレート41の分割ヨーク部41aの一端に形成
される雌係合部42は略コの字状の切欠部42aとなっ
ており、この切欠部42aの中間部分の両側には円弧状
の凹部42bがそれぞれ形成されている。分割ヨーク部
41aの他端に形成される雄係合部43は雌係合部42
の切欠部42aに挿入または嵌合可能な突起部43aと
なっており、この突起部43aの中間部分には長円状の
貫通孔43bが形成されている。
【0043】このような分割コアプレート41を複数枚
準備し、これらの分割コアプレート41を一方のハーフ
ピアス(凸部)を他方のハーフピアス(凹部)に圧入す
ることにより積層・一体化して分割コアブロック40を
形成する。この状態で、分割コアブロック40の突極
(積層突極)9に巻線コイル7を組み付ける。巻線コイ
ル7が組み付けられた分割コアブロック40を複数個
(この例では6個)準備する。これらの分割コアブロッ
ク40を、図13に示されているように、隣接する積層
分割ヨーク部(41a)の雌係合部42と雄係合部43
を切欠部42aに突起部43aを挿入または嵌合させて
環状に配置する。
【0044】次いで、図13および図14に示されてい
るように、雄係合部42の突起部42aに形成されてい
る貫通孔43bに、磁性材料からなるピン44を圧入す
ることにより、突起部43aの貫通孔43bの両脇部分
をそれぞれ外側にかしめ(塑性変形させ)て、雌係合部
42の凹部42bに係合させることにより、互いに一体
的に結合する。これにより、図15に示されているよう
なステータコア6(ステータ3)を形成する。その他の
構成や作用効果などについては、上述の第1実施形態と
同様である。
【0045】なお、上記説明では、雄係合部43の突起
部43aに長円状の貫通孔43bを形成して、これにピ
ン44を圧入してその一部をかしめることにより、互い
に一体的に結合させるようにしているが、雌係合部42
の切欠部42aの両脇部分により構成される突起部の一
方または双方に同様な貫通孔を形成し、雄係合部43の
突起部43aに該貫通孔に対応する凹部を形成して、該
貫通穴にピンを圧入することにより、かしめて一体的に
結合するようにしてもよい。また、貫通穴43bの形状
や凹部42bの形状はこの第4実施形態に示したものに
限定されず、他の形状とすることができる。また、ピン
44は、ステータコア6の上下に渡って貫通している必
要は必ずしもない。
【0046】以上説明した第1〜第4実施形態は、本発
明の理解を容易にするために記載されたものであって、
本発明を限定するために記載されたものではない。した
がって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明
の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む
趣旨である。
【0047】たとえば上述した実施形態では、本発明の
モータとしてロータに永久磁石を固定したものについて
説明しているが、かかるモータにのみ限定されず、ロー
タに磁石を持たないSRモータでもよく、インナーロー
タ型でステータの突極に巻線コイルを巻回するタイプの
モータであれば、全てのものを含む趣旨である。
【0048】また、分割コアプレートの積層数や分割コ
アブロックの分割数も上述の実施形態に限定されず、分
割コアプレートの大きさや板厚なども任意である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、組立
・製造の作業工数が少なく、効率が高く、信頼性、耐久
性に優れたモータを提供することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るモータの斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1実施形態に係るモータの分割コア
プレートを示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るモータの製造工程
(組立工程)を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るモータの製造工程
(かしめ工程)を示す平面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るモータのステータ
コアを示す平面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るモータの分割コア
プレートを示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るモータの製造工程
(組立工程)を示す平面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るモータの製造工程
(かしめ工程)を示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るモータのステータ
コアを示す平面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るモータの分割コ
アプレートを示す平面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係るモータの製造工
程(組立工程、かしめ工程)を示す平面図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係るモータの分割コ
アプレートを示す平面図である。
【図13】本発明の第4実施形態に係るモータの製造工
程(組立工程)を示す平面図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係るモータの製造工
程(かしめ工程)を示す平面図である。
【図15】本発明の第4実施形態に係るモータのステー
タコアを示す平面図である。
【図16】従来技術に係るモータのステータコアを示す
斜視図である。
【図17】他の従来技術に係るモータのステータコアを
示す斜視図である。
【符号の説明】
1…モータ 2…ロータ 3…ステータ 4…ロータコア 5…出力軸 6…ステータコア 7…巻線コイル 8…ヨーク部 9…突極 10,20,30,40…分割コアブロック 11,21,31,41…分割コアプレート 12,22,32,42…雌係合部 13,23,43…雄係合部 44…ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータコア(6)および巻線コイル
    (7)を有するステータ(3)と、該ステータの内側に
    配置したロータ(2)を備えたモータ(1)であって、 前記ステータコアは、ヨーク部(11a)および突極
    (11b)を有する分割コアプレート(11)の該ヨー
    ク部の一端部に雌係合部(12)を他端部に該雌係合部
    に係合可能な雄係合部(13)を形成し、該分割コアプ
    レートを積層してなる複数の分割コアブロック(10)
    を略環状に配置して、隣接する分割コアブロックの積層
    ヨーク部の雄係合部を対応する雌係合部に係合させて一
    体化して構成されることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】前記雄係合部を前記雌係合部に係合させた
    後に該雌係合部および該雄係合部の少なくとも一方を塑
    性変形させることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 【請求項3】前記雌係合部および前記雄係合部の少なく
    とも一方に貫通孔(43b)を形成し、前記雄係合部を
    前記雌係合部に係合させた後に該貫通孔にピン(44)
    を圧入することにより、該雌係合部および該雄係合部の
    少なくとも一方を塑性変形させることを特徴とする請求
    項1記載のモータ。
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