JP2001238377A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

Info

Publication number
JP2001238377A
JP2001238377A JP2000048099A JP2000048099A JP2001238377A JP 2001238377 A JP2001238377 A JP 2001238377A JP 2000048099 A JP2000048099 A JP 2000048099A JP 2000048099 A JP2000048099 A JP 2000048099A JP 2001238377 A JP2001238377 A JP 2001238377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
electric machine
rotating electric
pole
radial gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000048099A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzuru Suzuki
譲 鈴木
Sakae Fujitani
栄 藤谷
Taketoshi Ooyashiki
剛敏 大屋敷
Naoyuki Harada
尚之 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minebea Co Ltd filed Critical Minebea Co Ltd
Priority to JP2000048099A priority Critical patent/JP2001238377A/ja
Priority to DE60136505T priority patent/DE60136505D1/de
Priority to EP01301587A priority patent/EP1128524B1/en
Priority to US09/791,303 priority patent/US6411006B2/en
Publication of JP2001238377A publication Critical patent/JP2001238377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/18Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
    • H02K1/185Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures to outer stators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • H02K1/148Sectional cores
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/52Fastening salient pole windings or connections thereto
    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/522Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2203/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the windings
    • H02K2203/12Machines characterised by the bobbins for supporting the windings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割した複数組の突極とこれらの突極を磁気
的および機械的に接続するリングとを用いて構成したラ
ジアルギャップ型回転電機の分割アーマチュアにおい
て、リング(「回転電機の外周ケース」を言う)部には
突極位置決め用および固定用の穴を設けることなく、磁
気的不連続性による漏洩磁束の低減を図ると同時に回転
電機の電磁変換効率を上げることを目的とし、さらに回
転電機の外表面に突極の下端部が露出することがないよ
うにして外観および品位を改善することを目的とする。 【解決手段】 回転自在に支持された永久磁石からなる
界磁磁極と、微小空隙を介して前記界磁磁極に対向して
回転軸に対して放射方向に配置された複数組の分割され
た突極を有するアーマチュア組立体とを有するラジアル
ギャップ型回転電機において、前記アーマチュア組立体
が、前記複数組の突極を収納する軟磁性材の第1のリン
グと、前記第1のリングを収納する軟磁性材の第2のリ
ングとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分割型の突極構造を
有するラジアルギャップ型回転電機のアーマチュア構造
に関し、特に1つのリングでアーマチュアの各突極の位
置決めを行ない、もう1つのリングで磁気抵抗を下げる
ようにした回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】軟磁性板材(珪素鋼板等)の平板リング
状ヨークから放射状に複数個の突極を形成し、軸方向に
多数枚積層してアーマチュアを構成した従来の回転電機
においては、複数個の突極を有する状態で一体的にプレ
ス抜き加工するため、構造上突極が分割されないので磁
気効率がすぐれている(磁気抵抗が低い)という利点が
ある。しかしながら、巻線は各突極に直巻きされるのが
普通であるため、巻線作業が煩雑となる欠点があった。
特に、インナロータ型回転電機の場合には巻線作業は困
難を極める。その結果、巻線作業に長時間を要するとと
もに巻線の占積率を上げることができない。また、巻線
がフライヤ巻きとなるため、巻線時線材にねじれのスト
レスが加わり、巻線部の絶縁信頼性を上げられないとい
う欠点がある。
【0003】ところが、近年、エネルギー積の高い希土
類磁石が開発され、さらにコンピュータを駆使した磁気
回路解析による回転電機の構造の見直しによって、磁気
抵抗が多少増大しても巻線作業の改善が望め、占積率が
上げられる分割アーマチュア型の回転電機の方が総合的
に見て高性能化および低コスト化が図れることがわか
り、今日ではアーマチュアの分割化の要求度が高まって
きた。
【0004】この分割型アーマチュアの一例としては、
前述の軸方向に複数枚積層する従来型構成のアーマチュ
アヨークを、突極部分毎に分割し、この分割した突極部
分毎に巻線を施し、その後、分割した箇所をレーザ等で
接合(溶接等)してアーマチュアに再構成する方法が採
られる。この方法だと、従来のアーマチュアを一旦分割
し、その後再度結合するために手間がかかるという煩わ
しさがある。また、再結合の際には積層状態を確保しな
がら行わなければならないので、組立精度が充分保証さ
れた金型等に組付け且つ一枚一枚確実に溶接作業を行う
必要があり、精度維持と作業性が悪いという欠点があ
る。また、何と言っても接合(溶接)箇所は機械的、磁
気的特性が著しく劣化する等の欠点があり、結果的には
完成度に今一つ問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、上記分割型の欠点を解消すべく特開平11−355
981号や特開2000−4565号において従来型の
構造とは全く異なる構造により分割を行う方法を提案し
た。これはアーマチュア構造に工夫があり、巻線作業や
突極の結合等において分割型の特徴を充分引き出してい
るが、磁気回路を兼ねているステータリング(「回転電
機の外周ケース」のことを言う)に突極の位置決め並び
に結合用の穴が必要であり、この穴が磁気回路上の不連
続部を構成するので、ここから漏洩磁束が放出してしま
い、最近重要視されているEMC(Electro Magnetic C
ompatibility)等の点において不利である。また、リン
グ自体および突極結合部の磁気抵抗が増大するため電磁
気変換効率がよくないという問題があった。また、ステ
ータリングの穴や溝から突極の下端部が製品の外周部に
表出するため製品の外観を損ねるという問題もある。
【0006】本発明は、分割した複数組の突極とこれら
の突極を磁気的および機械的に接続するリングとを用い
て構成したラジアルギャップ型回転電機の分割アーマチ
ュアにおいて、リング(「回転電機の外周ケース」を言
う)部には突極位置決め用および固定用の穴を設けるこ
となく、磁気的不連続性による漏洩磁束の低減を図ると
同時に回転電機の電磁変換効率を上げることを目的と
し、さらに回転電機の外表面に突極の下端部が露出する
ことがないようにして外観および品位を改善することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、回転自在に支持された永久磁石からなる
界磁磁極と、微小空隙を介して前記界磁磁極に対向して
回転軸に対して放射方向に配置された複数組みの分割さ
れた突極を有するアーマチュア組立体とを有するラジア
ルギャップ型回転電機において、前記アーマチュア組立
体が、複数組の突極を収納する軟磁性材の第1のリング
と、該第1のリングを収納する軟磁性材の第2のリング
を有するものである。
【0008】さらに、本発明においては、第1のリング
に形成される突極案内用および固定用のスリットまたは
穴はほぼ長方形であり、スリットは回転軸に平行に伸び
る。
【0009】さらに本発明においては、アーマチュア組
立体の各突極は軟磁性板材を円周方向に複数枚積層して
構成されている。
【0010】さらに本発明においては、第1のリングと
第2のリングとが接着固定されている。
【0011】さらに本発明においては、第1のリングま
たは第2のリングのいずれか一方を金属製平板で構成
し、該板材をリング状に成形し、該リングの巻き始めと
巻き終わりの繋ぎ目部には突極が配置されない構造とし
た。
【0012】さらに本発明においては、第1のリングと
第2のリングの両リングを金属製平板で構成し、該板材
をリング状に成形し、該リングの巻き始めと巻き終わり
の繋ぎ目部は、互いに中心角で30度以上330度以下
のずらし量とした。
【0013】さらに本発明においては、第2のリングの
板厚は第1のリングの板厚に等しいかもしくはそれより
厚くし、且つ第2のリングの軸方向の長さは第1のリン
グの軸方向の長さに等しいかまたはそれより長くした。
【0014】さらに本発明においては、第2のリングの
両端面には中心部に軸受機構を有するほぼ円板状のフラ
ンジを溶接により固定した。
【0015】さらに本発明においては、第1のリングま
たは第2のリングのいずれか一方またはその両方に高分
子材から成る合成樹脂と金属を一体的に構成し制振効果
を持たせたいわゆる制振鋼板を用いた。
【0016】さらに本発明による回転電機の一例として
DCブレシレスモータがある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図面を参照して
説明する。
【0018】図1および図2は、本発明による回転電機
の一例として、突極数が6でロータ磁極数が8極の3相
インナロータ型のDCブラシレスモータの構造を示す。
図示した実施の形態は、アーマチュア組立体内部のロー
タ界磁磁石が入る部分を除く部分に樹脂を充填して一体
的にモールドした、いわゆる樹脂一体モールドアーマチ
ュア組立体を示している。
【0019】本発明の特徴は、複数組の突極と二重の軟
磁性のリングで構成されたアーマチュア組立体の磁気回
路構成にあり、アーマチュア組立体の突極は樹脂製ボビ
ンにコイルを集中巻きし、ボビン中心部の角穴にほぼT
字形状の積層した極歯を挿入し、このように構成された
複数組の突極を極歯リングの内側に放射状に固定し、さ
らにその外周にステータリングを嵌合してアーマチュア
組立体を構成している。
【0020】以下に、図面を参照して本発明を説明す
る。
【0021】図1はDCブラシレスモータの軸方向断面
図であり、図2は同モータの軸方向から見た半断面の正
面図である。DCブラシレスモータは、アーマチュア組
立体10と、その軸方向両端に設けられたフランジ12
および13と、アーマチュア組立体10の内部に回転自
在に配置されたロータ組立体20とで構成されている。
【0022】アーマチュア組立体10は外周に円筒状の
ステータリング100を有し、その内周に沿って極歯リ
ング50が嵌挿され、極歯リング50の内部に6個の突
極6が60度の等間隔で放射状に配置されている。
【0023】突極6は、表面が絶縁された板厚0.35
mmの電磁鋼板をほぼT字形状に加工し9枚積層した図
3(b)に示すような極歯34を樹脂製ボビン36の角
穴36a(幅T1)に挿入し、ボビン36のつば部36
bと36cとの間にマグネットワイヤ38を巻回して構
成される。極歯34はその下端(図3(b)において左
側の側縁)全体(長さT2)にわたって所定の高さ(高さ
T3)だけつば部36bの表面から突出するような寸法
に形成されている。マグネットワイヤ38の一端はボビ
ン36の片方のつば部36cの下端に挿入された端子4
0にからげられる。こうして構成された突極6を図4に
示す。ボビン36のつば部36cの両側縁には離れて2
ヶ所に樹脂注入穴を形成する凹部36dが形成されてい
る。
【0024】なお、極歯34の材料としては電磁鋼板の
ほかに、たとえば軟磁性体粉を焼き固めたセラミックス
成形品や、外周表面を絶縁処理した純鉄等のマイクロパ
ウダーから成る軟磁性材料を焼き固めたいわゆる粉末冶
金成形品のような軟磁性材を用いることもできるが、そ
れらとは異なる軟磁性の金属板材で成分にFe−Ni−
Cr系の金属材を用いると高い磁気抵抗が維持できるだ
けでなく、比較的電気抵抗が高いため渦電流損の低減が
できるという利点があると同時に、積層時各板材表面を
防錆処理することなく用いても腐食の心配がないので、
使用環境の厳しい所(たとえば車載用)での使用に有効
である。
【0025】図5は突極の他の例を示す。
【0026】この例は、極歯34をボビン36に挿入し
たとき図4に示すように極歯34の下端全体がボビン3
6のつば部36bの表面から突出するのではなく、下端
の長手方向のほぼ中央部に形成された突起34aのみが
つば部36bの表面から高さT3だけ突出するものであ
る。
【0027】突極6は電磁鋼板で構成された場合は、図
3(b)示したように、その複数枚を周方向に積層して
極歯が構成されるが、軟磁性体粉を焼き固めたセラミッ
クス成形品や粉末冶金成形品のような軟磁性材を用いる
場合はそれに限るものではない。
【0028】図6(a)、(b)、(c)はアーマチュア
組立体を分解して示す斜視図であり、図6(a)は6個
の突極6をつば部36cどうしが接触するように60度
の等間隔で放射状に配置して構成した突極組立体を示
し、図6(b)は極歯リング50を示し、図6(c)は
ステータリング100を示す。
【0029】図6(a)から分かるように、隣接する2
つの突極6のボビン36のつば部36cどうしが接触す
る側縁には凹部36dどうしが合わさって樹脂注入穴3
7が形成される。
【0030】図6(b)は図6(a)に示した突極組立体
を受け入れる極歯リング50を示している。極歯リング
50は金属製円筒で絞り加工により形成される。リング
50の長手方向(ロータ界磁磁石の回転軸に平行)にほ
ぼ中央まで円周方向に等間隔に6本のスリット50aが
形成されている。スリット50aの形状は長方形であ
り、スリット50aの周方向の割付け位置は必ずしも等
間隔でなくてもよく、コギングトルクを調整するねらい
で任意に設定してもよい。このスリット50aは、図6
(a)に示した突極組立体を極歯リング50に入れる際に
各突極6をガイドするとともに定位置に入れきったとき
にリング50に固定する機能を有する。スリット50a
の幅は図5に示した突極6の突起34aの周方向の厚さ
より若干小さく形成すれば、突極6を極歯リング50に
圧入することができる。より大きい圧入力および磁気的
結合力を確保するには、図4に示すような極歯34がつ
ば部36bら突出する突起34a軸方向長さT2が長く
とれる突極6の方が好ましい。本発明者らの実験によれ
ば、突極6の突起34a長さT2がその周方向の厚さT
1の3〜10倍程度が効果的であり、特に7倍が好まし
いことが分かった。
【0031】また、突極6の突起34a高さT3は極歯
リング50の板厚に等しいかまたは若干小さくすれば、
突極組立体を極歯リング50に組み込んだときその突起
34a極歯リング50の周面から突出しないので、その
後ステータリング100に円滑に組み込むことができ、
ステータリング100を変形させることがない。また図
7に示すように、スリット50a入口部にテーパ51を
設けることにより組立作業性が向上する。
【0032】次に図6(c)に示すステータリング10
0は突極組立体を極歯リング50に挿入した状態で受け
入れるもので、リングの内外面には極歯リング50と異
なり、位置決め機構も固定機構も設けられていない。そ
のためステータリング100の内周径SR4は極歯リン
グ50の外周径TR4に等しいか若干大き目に設定さ
れ、挿入時これらが嵌合するようになっている。もちろ
ん、アウタロータ型モータの場合には、ステータリング
100は極歯リング50の内周側に配置される構成とな
る。
【0033】また、ステータリング100の軸方向の長
さについては、軸方向の長さSR1は極歯リング50の
長さTR1に等しいか長くなるよう設定されているの
で、極歯リング50をステータリング100に挿入した
際ステータリング100内に完全に収まる。このため、
モータの外周面には突極位置決め用および固定用の機構
が全く現れず、磁気的不連続が外に覆ったステータリン
グ100で完全にカバーされるので、漏洩磁束を著しく
低減できるという利点がある。もちろん製品の外観も品
位も向上する。また、ステータリング100の板厚につ
いては、ステータリング100にフランジ12および1
3(図1参照)を抵抗溶接する関係で、その板厚SR2
(本実施例では1.0t)は極歯リング50の板厚TR2
(本実施例では0.8t)より厚く設定しているが、フラ
ンジ12、13の溶接が可能な範囲で薄くする方が好ま
しい。なお、図中ステータリング100下端の切り欠き
100aコネクタ57(図1参照)の逃げ用の溝となっ
ている。
【0034】ここで、突極6の極歯34a極歯リング5
0とステータリング100との機械的および磁気的接合
について説明する。
【0035】本実施の形態においては、突極6と極歯リ
ング50との接合は極歯34の突起34a極歯リング5
0のスリット50a挿通することにより行われる。この
ことは本発明の構成上重要な要素であるが、もちろんこ
れに限らず、突極の挿入を隙間嵌めにし、この接合部を
溶接補強してもよい。
【0036】本発明では、突極下端の突起とステータリ
ング100との間の接合状態も特性上重要である。特
に、同一ボビン内に挿入される各極歯は同一形状である
ことが経済性がよく、インナロータの場合、極歯34の
各突起が図9(a)に示すようにステータリング100
の内周面に沿って連続的に均等に接触する状態が好まし
い。
【0037】これに対して、極歯34の接合用突起34
a図9(b)に示すように、ステータリング100の内
周面に沿わず一部ギャップgができるように直線上に配
置される構成もあるが、図9(a)の場合と比べて実験
では特性上の劣化はそれほど認められなかった。特に、
外径が大きくなれば、曲率の関係でギャップgは小さく
なる傾向にあるからである。
【0038】次に、極歯リング50とステータリング1
00との嵌合であるが、磁気的特性を考慮すると、圧入
(締まり嵌め)が好ましいが、作業性を考慮して止まり
嵌めとしても実質的な特性の低下は確認されなかった。
もちろん両リング間の隙間の量によっては前述した接着
固定を併用すれば振動や騒音の低減上効果がある。
【0039】もう少し具体的に説明すると、図9(a)
および図9(b)は突極6下端とステータリング100
の内周面との接合状態を具体的な例について示してい
る。各図は、外径寸法が42mm、極歯1枚の板厚が
0.5mmの電磁鋼板を7枚積層して構成した突極の数
が6、ロータ界磁磁極数が8極の3相DCブラシレスモ
ータについて、回転軸に垂直方向の1/6断面(60
度)分を示している。図9(a)は突極6の下端の突起
34aがステータリング100の内周面の円弧に沿って
連続的に均等に接合している例を示しており、図9
(b)は突極6の下端面は(ロータ界磁磁石23の磁極
面と対向する上端面も同様に)ステータリング100の
内周面の円弧に沿わず直線上に接合している例を示して
いる。図中、図1および図2と同一構成部品には同一の
参照番号が付してあり、それについての説明は省略し
た。
【0040】図9(a)は同一形状の極歯34を用いた
場合の例であり、突極6の下端の突起34aをステータ
リング100の内周面に沿わせるために、突極6の上端
部とロータ界磁磁石23との間に形成されるエアギャッ
プ長が図示したとおり周方向で不均一になる。これは、
各極歯34が同一の長さで構成されているために、ステ
ータリング100の内周面の曲率とロータ界磁磁石23
の磁極面の曲率が異なるからである。これを避けるため
には、各極歯34の長さを変えれば(極歯の外側を長く
し、内側のを短くする)よいが、そのためには若干寸法
の異なる極歯形成用金型が複数個必要となり、コストと
管理の点で不経済である。なお、図9(a)のエアギャ
ップの例(突極中央部のギャップが狭く、離れるに従っ
て広くなる)では、実験から、同一エアギャップ長にす
る場合に比べて、むしろコギングトルクが小さくでき、
モータ特性上都合がよいという特徴がある。
【0041】図9(b)は各極歯34の下端部の突起3
4aをステータリング100の内周面に沿わせず一直線
にした例であり、この例では極歯34の突起34aとス
テータリング100の内周面との間に最大g(mm)の
エアーギャップ(図参照)が生じる欠点がある。しかし
ながら、本実施例のように、外径寸法が42mm、1枚
の極歯34の厚さが0.5mm、積層枚数7枚では、エ
アギャップ長g(mm)は76μm程度であり、これはロ
ータ界磁磁石10と突極6の上端の平均エアギャップ長
250μmの1/3以下であり、実質上問題とはならな
い。図9(b)の例では、各極歯34を一直線に揃える
だけでよいので、極歯34を打ち抜いた後すぐに積層し
かしめ作業ができる等の利点がある。極歯34の一体か
しめがなされていれば、ボビン36への挿入作業は極歯
34がばらの状態と比較して著しく楽になり、モータと
して動作させたときの励磁による振動低減にも効果があ
る。
【0042】以上アーマチュア組立体10について説明
したが、次にロータ組立体20について図1を参照して
説明する。
【0043】本実施の形態によるDCブラシレスモータ
のロータ組立体20の構成は従来の構成と同一であるの
で、簡単な説明にとどめる。ロータ組立体20は、回転
中心となるシャフト21にスリーブ22が固定され、こ
のスリーブ22にロータ界磁磁石23が固定されて構成
されている。ロータ界磁磁石23は本実施の形態では安
価で成形性のよいフェライト粉末を高分子材料からなる
樹脂(例えば、6−6ナイロン)で成形したプラスチッ
ク磁石である。ロータ界磁磁石23の右端に一体的に形
成されたつば部23aはロータ位置検出磁石部であり、
プリント配線板51に設けられたホールセンサ52と協
働してロータ組立体20の位置を正確に検出できるよう
になっている。ロータ組立体20の軸方向一端(図にお
いて左端)にはスペーサ24とボールベアリング25が
フランジ12に設けられ、反対端のフランジ13にはス
リーブベアリング26が設けられ、このスリーブベアリ
ング26とスリーブ22との間に予圧ホルダ27と与圧
ばね28とが配設されている。この与圧ばね28により
ボールベアリング20に対して適切な予圧が掛けられて
いる。シャフト21はボールベアリング25とスリーブ
ベアリング26に回転自在に支持されている。図8は本
実施の形態によるモータをフランジ12を外した状態で
示すが、この図から分かるように、フランジ12のステ
ータリング100の端面と接触する箇所に複数個(本実
施の形態では6個)の微小突起12a(突きだし高さは
たとえば0.3mm)を予め形成しておき、この微小突
起12aをステータリング100の両端面に接触させた
状態で加圧通電するプロジェクション溶接によりフラン
ジ12をステータリング100に溶着する。なお、フラ
ンジ13は同じ方法で事前に溶接されている。
【0044】この溶接を用いれば、複数箇所の溶接が1
度にできるとともに、仕上がりがきれいであるため、本
発明の回転電機に適用する接合方法としては生産性、品
質、外観、品位ともに極めて適している。
【0045】本実施の形態によるアーマチュア組立体1
0は、ロータ組立体20が入る部分を除くステータリン
グ100内全体をボールベアリング25の部分まで含め
て高分子材料からなる樹脂60で一体的にモールド成形
している。樹脂60は、突極6、6間のスペース、特に
マグネットワイヤ38の周囲に充填され、隣接する突極
6、6間に形成される樹脂注入穴37(図6(a)参
照)や極歯リング50のスリット50aにも注入される
ので突極どうしはもちろんのこと、突極組立体と極歯リ
ング50、極歯リング50とステータリング100の全
体が一体化する。
【0046】このようにアーマチュア組立体全体を樹脂
で一体成形することにより次のような利点がある。 (1) コイル、極歯、ボビン、極歯リング、ステータ
リングのすべてが樹脂で一体化されるので、モータから
発生する振動や騒音を低減することができる。 (2) コイル、極歯、ボビン、極歯リング、ステータ
リングが樹脂で完全に一体化されるので、熱伝導が空気
の場合より良好となり、同一効率ならば、同一出力時の
コイル温度上昇値を低く抑えることができる。 (3) アーマチュア組立体の突極とロータ界磁磁石と
の間のエアギャップ面をモールド金型上の基準面として
設計できるため、高い寸法精度が必要とされるエアギャ
ップ面の仕上がり精度を高く維持できる。従って、モー
タの径方向のエアギャップ長を短くとってもロータ界磁
磁石との当たりの問題が生じない。 (4) 軸受ハウジングの部分までアーマチュア組立体
と一体化すれば、回転中心も同時に精度よく一体的に確
保できる。これによってもエアギャップ長を短く設定し
てもロータ界磁磁石との当たりの心配がない。
【0047】上記実施の形態のように、アーマチュア組
立体全体を高分子性樹脂60で一体化する方法では問題
はないけれども、一体化しない場合には極歯リング50
とステータリング100との間に微小の隙間が生じ易
く、この隙間が動作時の騒音の原因となる場合がある。
この場合には、この隙間に接着材を充填することにより
騒音防止の効果がある。特に、粘度の低い接着材をこの
微小隙間に充填すれば、両リングの電気的絶縁が保持さ
れ且つ機械的剛性が上がる点で、リング部での渦電流損
の低下による効率の向上が期待でき、振動および騒音の
減少に効果がある。
【0048】図10は極歯リングの第2の実施例であ
る。
【0049】図10(b)に示される極歯リング70
は、図10(a)に示したような軟磁性の板材A(たと
えば、亜鉛メッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、純鉄板な
ど)に所定間隔でスリット70aを打ち抜いた後リング
状に加工して製作される。このようにすれば、高度の絞
り加工を用いないで極歯リングを製作することができ
る。こうして製作された極歯リング70に突極を組み込
む場合、板材Aの巻き始め端と巻き終わり端の繋ぎめ部
に突極下端部が来ないように、スリット70aを割付け
るのが好ましい。本実施例では、繋ぎめ部が突極と突極
の中間に位置するように考慮されている。こうすること
により各突極は均等に強固かつ安定して極歯リング70
のスリット70aに結合される。
【0050】図10(a)において、板材Aの巻き始め
端(図において板材Aの左端)に凹部65aおよび凸部
65bを形成し、巻き終わり端(図において板材Aの右
端)に凸部66bと凹部66aを形成しておき、巻き始
め端の凹部65aと巻き終わり端の凸部66bとを組合
せ、巻き始め端の凸部65bと巻き終わり端の凹部66
aとを組合せることにより、高精度のリングを製作する
ことができるため、作業時に多少の外力が加わっても径
寸法は変動しない。凹部と凸部の形状は図示したものに
限るものではなく、直線状の巻始め部と巻終わり部を簡
単に突き当てるだけでもよい。なお、巻き始め部と巻き
終わり部との繋ぎ目に突極が来ないとは、リングにした
際凹部と凸部を作るのに必要な長さ2a(図10(b)
参照また寸法aについては図10(a)参照)の領域に
突極挿入用の機構すなわちスリットや穴を設けないとい
う意味である。
【0051】ステータリング100についても同様に軟
磁製板材を用いてリング状に加工することができる。ス
テータリング100には突極挿入用の機構は不要である
ことは先に述べたとおりである。
【0052】このように極歯リング50とステータリン
グ100をともに板材から製作した場合、両リングのつ
なぎ目の位置関係が重要であり、つなぎ目の位置どうし
が凹部と凸部を含めた領域(すなわち図10(b)に2
aで示した領域)において重ならないことが必要であ
る。板材の巻き始め部と巻き終り部とをつなぐ凹部65
a、66aと凸部65b、66bの形状と大きさは、リ
ング径にもよるが、直径が100mm以下の小型回転電機
では、自ずと両者の繋ぎ目のなす角度設定は、両者の繋
ぎめのセンタ部で見て、お互い中心角で30度以上33
0度以下である必要がある。実験的にはこれらを90度
とすることで十分な効果が得られることが確認できてい
る。なお、先に、アーマチュア組立体を樹脂一体モール
ドとすることにより低騒音化が可能となることを説明を
したが、極歯リングやステータリングを制振鋼板で製作
すれば、振動および騒音の低減効果が期待できる。
【0053】図11(a)、(b)は極歯リングの第3の
実施例である。
【0054】この実施例は、極歯リングに設ける突極固
定保持手段を図10(a)、(b)に示した第2の実施例
とは異なるものとした。図11(a)に示すように、軟
磁性材の板材Bのほぼ中央に長方形または正方形の穴8
0aを明け、板材Bの巻き始め端(図において板材Bの
左端)に凹部85aと凸部85bを形成し、巻き終わり
端(板材Bの右端)に凸部86bと凹部86aを形成し
ておく。図11(b)はこのように加工した板材Bで製
作する極歯リング80を未完成状態で示す。
【0055】別工程で組立てた図6(a)に示すような
突極組立体を加工済みのこの板材Bで、突極組立体の各
突極の突起が板材Bの各穴80aに入るように巻き包
み、最後に巻き始め端と巻き終わり端の凸部と凹部とを
組合せれば極歯リング80が完成する。
【0056】最後に、本発明を、ロータ界磁磁石23に
安価なフェライト製プラスチック磁石を用い、外形寸法
が42mm、長さが60mm、突極数6個、ロータ磁極数8
個の3相DCブラシレスモータに適用したとき、リング
が一重の従来構成のモータに対して、リングを極歯リン
グとステータリングの2重にした本発明のモータは、実
験結果から電気機械変換時の最大効率値が50%から6
0%に向上し、10%の効率向上が認められた。これは
無負荷時の電流値が減少したことによるもので、磁気的
効率が向上し、結果として電磁変換効率が向上したもの
と考えられる。
【0057】従って、高性能磁石(例えば、Nd−Fe
−B又はSm−Co系磁石)を用いれば、さらに高効率
化できることは容易に推測できる。
【発明の効果】本発明によれば、突極を2重のリングに
より磁気的に接続するように構成したので、アーマチュ
アリング部での磁気抵抗を下げることができるという利
点がある。また、突極の位置決め用および固定用の穴や
溝等が回転電機(製品)外周面に現れない。
【0058】その結果、アーマチュア部の磁気抵抗が下
がり、回転電機の電磁気変換効率が上がる。回転電機表
面に磁気不連続箇所がないので、漏洩磁束が低下すると
同時に漏洩磁束が不連続に突出する箇所もなくすことが
できる。つまり、ステータリングに一種の磁気シールド
効果を持たせることができる効果がある。回転電機の外
周面に突極の下端面が表出しないため、製品の外観がす
ぐれ商品価値が上る。
【0059】さらに、極歯を電磁鋼板等の表面が電気的
に絶縁された板材を積層して構成すれば、鉄(渦電流)
損が減少し、効率向上が見込める。
【0060】極歯リングとステータリングとの隙間また
は場合により極歯の隙間を接着、固定すれば、振動や騒
音を低減させることができる。またリングでの鉄(渦電
流)損も同時に低減できる効果がある。
【0061】また極歯リングまたはステータリングまた
はその両方を軟磁性板材を用いてリング状に加工して用
いれば、高度な絞り技術を用いずにリングを製作するこ
とができ、板材の巻き始め部と巻き終わり部の形状や位
置関係を適切に設定することで、突極の固定に関する信
頼性の向上ならびに漏洩磁束の外部への放出を抑えるこ
とが出来る。
【0062】また、ステータリングの板厚を極歯リング
の板厚より厚くし、且つ、ステータリングの軸方向長さ
を極歯リングの長さより長くすることにより、ステータ
リングの両端面にフランジを抵抗溶接することが容易と
なり、溶接シロを充分確保することができる。その結
果、仮に板材をリング状に加工して用いても、充分な溶
接強度が確保できるとともにに、外部からの機械的スト
レスや外力に対しても強くなる。
【0063】さらに、回転電機としてインナロータ型D
Cブラシレスモータを構成すれば、巻線作業が極めて容
易で占線率を上げることができる。その結果、漏洩磁束
が小さくかつ電磁変換効率のすぐれたモータを構成する
ことができる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電機の一例としてのラジアル
ギャップ型DCブラシレスモータの軸方向断面図であ
る。
【図2】図1に示したDCブラシレスモータの軸方向か
ら見た部分断面正面図である。
【図3】および(b)は突極の一実施例の分解斜視図で
ある。
【図4】図3に示した突極を組立て状態で示す斜視図で
ある。
【図5】突極の他の実施例を組立て状態で示す斜視図で
ある。
【図6】本発明による回転電機の一例としてのDCブラ
シレスモータのアーマチュア組立体の分解斜視図であ
り、(a)は突極組立体の斜視図、(b)は極歯リングの斜
視図、(c)はステータリングの斜視図である。
【図7】極歯リングの他の実施例の斜視図である。
【図8】図1に示したDCブラシレスモータを一方のフ
ランジを外した状態で示す斜視図である。
【図9】(a)および(b)は突極と極歯リングとステータ
リングとの異なる接合状態を説明するための線図であ
る。
【図10】極歯リングの第2の実施例の製作例を示し、
(a)は極歯リングを製作するための板材を示し、(b)は
その板材から製作した極歯リングの斜視図である。
【図11】極歯リングの第3の実施例の製作例を示し、
(a)は極歯リングを製作するための板材を示し、(b)は
その板材から製作した極歯リングの斜視図である。
【符号の説明】
10 アーマチュア組立体 12、13 フランジ 20 ロ−タ組立体 21 シャフト 22 スリーブ 23 ロータ界磁磁石 34 極歯 34a 突起 36 ボビン 36b、36c つば部 38 マグネットワイヤ 50、70、80 極歯リング 50a、70a スリット 51 プリント配線板 52 ホールセンサ 60 樹脂 100 ステータリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月5日(2000.12.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】突極6は、表面が絶縁された板厚0.35
mmの電磁鋼板をほぼT字形状に加工し9枚積層した図
3(b)に示すような極歯34を図3(a)に示す樹脂
製ボビン36の角穴36a(幅T1)に挿入し、ボビン
36のつば部36bと36cとの間にマグネットワイヤ
38を巻回して構成される。極歯34はその下端(図3
(b)において左側の側縁)全体(長さT2)にわたっ
て所定の高さ(高さT3)だけつば部36bの表面から
突出するような寸法に形成されている。マグネットワイ
ヤ38の一端はボビン36の片方のつば部36cの下端
に挿入された端子40にからげられる。こうして構成さ
れた突極6を図4に示す。ボビン36のつば部36cの
両側縁には離れて2ヶ所に樹脂注入穴を形成する凹部3
6dが形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】(a)および(b)は突極の一実施例の分解斜
視図である。
フロントページの続き (72)発明者 大屋敷 剛敏 静岡県磐田郡浅羽町浅名1743−1 ミネベ ア株式会社浜松製作所内 (72)発明者 原田 尚之 静岡県磐田郡浅羽町浅名1743−1 ミネベ ア株式会社浜松製作所内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AB06 AC06 AC08 AE08 5H019 AA04 BB01 BB05 BB15 CC03 CC04 DD01 EE01 EE13 GG05 5H621 GA01 GA04 GA12 GB03 JK02 JK03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持された永久磁石からなる
    界磁磁極と、微小空隙を介して前記界磁磁極に対向して
    回転軸に対して放射方向に配置された複数組の分割され
    た突極を有するアーマチュア組立体とを有するラジアル
    ギャップ型回転電機において、前記アーマチュア組立体
    が、前記複数組の突極を収納する軟磁性材の第1のリン
    グと、前記第1のリングを収納する軟磁性材の第2のリ
    ングとを有することを特徴とするラジアルギャップ型回
    転電機。
  2. 【請求項2】 前記第1のリングは、前記突極を保持固
    定する長方形のスリットまたは穴を有し、該スリットは
    回転軸に平行に伸びることを特徴とする請求項1に記載
    のラジアルギャップ型回転電機。
  3. 【請求項3】 前記アーマチュア組立体の各突極は軟磁
    性板材を円周方向に複数枚積層してなることを特徴とす
    る請求項1に記載のラジアルギャップ型回転電機。
  4. 【請求項4】 前記第1のリングと第2のリングとの間
    を接着固定したことを特徴とする請求項1に記載のラジ
    アルギャップ型回転電機。
  5. 【請求項5】 前記第1のリングおよび第2のリングの
    少なくとも一方が、金属製平板をリング状に成形し、該
    リングの巻き始めと巻き終わりのつなぎ目部には前記突
    極が配置されない構造としたことを特徴とする請求項1
    に記載のラジアルギャップ型回転電機。
  6. 【請求項6】 前記第1のリングと第2のリングがとも
    に金属製平板をリング状に成形し、該リングの巻き始め
    と巻き終わりのつなぎ目部のなす角度は該つなぎ目の中
    心から見て中心角で30度以上330度以下のずらし量
    であることを特徴とする請求項1に記載のラジアルギャ
    ップ型回転電機。
  7. 【請求項7】 前記第2のリングの板厚は前記第1のリ
    ングの板厚に等しいかもしくはそれより厚く、且つ前記
    第2のリングの軸方向の長さは前記第1のリングの軸方
    向長さに等しいかそれより長いことを特徴とする請求項
    1に記載のラジアルギャップ型回転電機。
  8. 【請求項8】 前記第2のリングの回転軸方向両端面に
    は、中心部に軸受機構を有するほぼ円板形状のフランジ
    を溶接により固定したことを特徴とする請求項1に記載
    のラジアルギャップ型回転電機。
  9. 【請求項9】 前記第1のリングおよび第2のリングの
    少なくとも一方に制振鋼板を用いたことを特徴とする請
    求項5または6に記載のラジアルギャップ型回転電機。
  10. 【請求項10】 回転電機がDCブレシレスモータであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のラジアルギャップ
    型回転電機。
  11. 【請求項11】 回転電機がインナロ−タ構造であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のラジアルギャップ型回
    転電機
  12. 【請求項12】回転電機がアウタロ−タ構造であること
    を特徴とする請求項1に記載のラジアルギャップ型回転
    電機
JP2000048099A 2000-02-24 2000-02-24 回転電機 Pending JP2001238377A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048099A JP2001238377A (ja) 2000-02-24 2000-02-24 回転電機
DE60136505T DE60136505D1 (de) 2000-02-24 2001-02-22 Rotierende elektrische Maschine
EP01301587A EP1128524B1 (en) 2000-02-24 2001-02-22 Electric rotary machine
US09/791,303 US6411006B2 (en) 2000-02-24 2001-02-23 Electric rotary machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000048099A JP2001238377A (ja) 2000-02-24 2000-02-24 回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001238377A true JP2001238377A (ja) 2001-08-31

Family

ID=18570236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000048099A Pending JP2001238377A (ja) 2000-02-24 2000-02-24 回転電機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6411006B2 (ja)
EP (1) EP1128524B1 (ja)
JP (1) JP2001238377A (ja)
DE (1) DE60136505D1 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002044886A (ja) * 2000-07-27 2002-02-08 Mitsubishi Electric Corp 始動用電動機の固定子
WO2004017488A1 (ja) * 2002-08-16 2004-02-26 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 回転電機
US6717319B2 (en) 2002-01-31 2004-04-06 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine with armature of discrete salient pole structure
EP1345306A3 (en) * 2002-02-27 2004-04-14 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine having positioning ring for securing salient poles in place
US6737782B2 (en) 2002-02-25 2004-05-18 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine having bobbins with thin-walled extensions of flange
US6815861B2 (en) 2002-01-31 2004-11-09 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine with armature of discrete salient pole structure
US6822356B2 (en) 2002-02-27 2004-11-23 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine with stator armature including barrier walls
US6833649B2 (en) 2002-02-27 2004-12-21 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine
JP2007068373A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Nidec Sankyo Corp リニアアクチュエータ、ポンプ装置、およびコンプレッサー装置
JP2007189898A (ja) * 2007-04-18 2007-07-26 Minebea Co Ltd 回転電機
JP2008172922A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Minebea Motor Manufacturing Corp ラジアルギャップ型dcブラシレスモータ及びその製造方法
JP2013090444A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Birumen Kagoshima:Kk コイルリング、コイルリングの製造方法、及び発電装置

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6744166B2 (en) * 2001-01-04 2004-06-01 Emerson Electric Co. End cap assembly for a switched reluctance electric machine
US7012350B2 (en) * 2001-01-04 2006-03-14 Emerson Electric Co. Segmented stator switched reluctance machine
US6897591B2 (en) * 2001-03-26 2005-05-24 Emerson Electric Co. Sensorless switched reluctance electric machine with segmented stator
TW200301988A (en) * 2001-11-29 2003-07-16 Yamaha Motor Co Ltd Axial gap type electrical rotation machine
US6670737B2 (en) * 2002-01-02 2003-12-30 Yen Sun Technology Corp. Motor having removable poles with positioning structures
US6737785B2 (en) * 2002-05-20 2004-05-18 Emerson Electric Co. Method and apparatus for sealing an inner diameter of a segmented stator
EP1420147A1 (de) * 2002-11-12 2004-05-19 Schätti AG Aus miteinander verbundenen Lamellenstapeln bestehendes Werkstück
KR100517923B1 (ko) * 2003-02-27 2005-09-30 엘지전자 주식회사 전동기의 고정자 조립체 및 제조 방법
KR100585691B1 (ko) * 2004-03-09 2006-06-07 엘지전자 주식회사 비엘디시 모터의 스테이터 및 그 제조방법
JP4428632B2 (ja) * 2004-03-10 2010-03-10 株式会社小糸製作所 アクチュエータ
KR100568788B1 (ko) * 2004-07-27 2006-04-07 엘지전자 주식회사 스위치드 릴럭턴스 모터
JP4706215B2 (ja) * 2004-09-21 2011-06-22 日産自動車株式会社 複軸多層型回転電機のステータ構造
EP1833148A1 (en) * 2006-03-07 2007-09-12 Jian-Yeu Chen Brushless DC motors and systems using the same
TWI314380B (en) * 2006-06-30 2009-09-01 Delta Electronics Inc Motor and rotor structure thereof
US7569965B2 (en) 2007-02-13 2009-08-04 Sanyo Denki Co., Ltd. Stator for motor
DE102008010516A1 (de) 2007-03-12 2008-09-18 Saia-Burgess Murten Ag Elektromotor mit einem Stator und Verfahren zur Herstellung eines derartigen Elektromotors
DE102007034195A1 (de) * 2007-07-23 2009-01-29 Robert Bosch Gmbh Stator in einem Innenläufer-Elektromotor
JP4301334B2 (ja) * 2007-10-19 2009-07-22 トヨタ自動車株式会社 回転電機
US20100066201A1 (en) * 2008-09-16 2010-03-18 Saia-Burgess Murten Ag Electric motor
JP4710993B2 (ja) * 2009-02-26 2011-06-29 ダイキン工業株式会社 電機子用コア
TW201145767A (en) * 2010-06-03 2011-12-16 Power Circling Co Ltd Rotor phase difference elimination structure of DC brushless motor
DE102013223051A1 (de) * 2013-11-13 2015-05-13 Robert Bosch Gmbh Elektrische Maschine mit vergossenem Wickelkopf
FR3036873A1 (fr) * 2015-05-29 2016-12-02 Francecol Tech Armature electomagnetique monophasee de machine electrique tournante a griffes en tole
CN107070007B (zh) * 2016-11-11 2019-12-03 南方电机科技有限公司 一种电机及包括该电机的设备
US10840776B2 (en) * 2017-05-27 2020-11-17 Actuator Electric Motors Self-contained brushless motor and brushless controller
CN110892610B (zh) 2017-06-14 2022-06-14 株式会社牧田 电动工具
US11434911B2 (en) * 2018-02-14 2022-09-06 Nidec Sankyo Corporation Pump device
US11139722B2 (en) 2018-03-02 2021-10-05 Black & Decker Inc. Motor having an external heat sink for a power tool
US11005315B2 (en) * 2018-07-25 2021-05-11 Garrett Transportation I Inc Manufacturing system and method of manufacture for stator assembly of rotary system
EP4070450A4 (en) 2019-12-05 2023-12-27 SharkNinja Operating LLC METHOD FOR RADIAL ALIGNMENT OF ELECTRIC MOTOR COMPONENTS IN THE SUBMICRON RANGE AND AIRFLOW MANAGEMENT TO EXTEND THE LIFE OF MOTORS
DE102022209823A1 (de) * 2022-09-19 2024-03-21 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Rotor einer elektrischen Maschine
CN116961283A (zh) * 2023-09-21 2023-10-27 四川芯智热控技术有限公司 一种转子硅钢片结构及电机

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2810215C3 (de) * 1978-03-09 1993-12-02 Bosch Gmbh Robert Verfahren zum Aufbringen eines zusätzlichen Rückschlusses auf das Gehäuse einer elektrischen Maschine
JPH05316694A (ja) * 1992-05-12 1993-11-26 Yaskawa Electric Corp 電動機ステータの製造方法
JP3405000B2 (ja) * 1995-07-24 2003-05-12 株式会社日立製作所 単相交流整流子モータ
JP3462058B2 (ja) * 1997-11-07 2003-11-05 ミネベア株式会社 モータ構造
JP3535012B2 (ja) * 1998-06-09 2004-06-07 ミネベア株式会社 ラジアルギャップ型小型円筒型回転電機
JP3318531B2 (ja) * 1998-08-04 2002-08-26 ミネベア株式会社 回転電機及びその軸受構造
JP3421251B2 (ja) * 1998-08-21 2003-06-30 ミネベア株式会社 回転電機及びそのボビン
JP2000092760A (ja) * 1998-09-10 2000-03-31 Tatsumichi Hanada 電動機兼発電機用分割ステータ及びその製法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002044886A (ja) * 2000-07-27 2002-02-08 Mitsubishi Electric Corp 始動用電動機の固定子
US6717319B2 (en) 2002-01-31 2004-04-06 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine with armature of discrete salient pole structure
US6815861B2 (en) 2002-01-31 2004-11-09 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine with armature of discrete salient pole structure
US6737782B2 (en) 2002-02-25 2004-05-18 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine having bobbins with thin-walled extensions of flange
US6822356B2 (en) 2002-02-27 2004-11-23 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine with stator armature including barrier walls
EP1345306A3 (en) * 2002-02-27 2004-04-14 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine having positioning ring for securing salient poles in place
US6833649B2 (en) 2002-02-27 2004-12-21 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine
US6856065B2 (en) 2002-02-27 2005-02-15 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine having positioning ring for securing salient poles in place
EP1901415A1 (en) 2002-02-27 2008-03-19 Minebea Co., Ltd. Electric rotary machine
WO2004017488A1 (ja) * 2002-08-16 2004-02-26 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 回転電機
JP2007068373A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Nidec Sankyo Corp リニアアクチュエータ、ポンプ装置、およびコンプレッサー装置
JP2008172922A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Minebea Motor Manufacturing Corp ラジアルギャップ型dcブラシレスモータ及びその製造方法
JP2007189898A (ja) * 2007-04-18 2007-07-26 Minebea Co Ltd 回転電機
JP4694528B2 (ja) * 2007-04-18 2011-06-08 ミネベア株式会社 回転電機
JP2013090444A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Birumen Kagoshima:Kk コイルリング、コイルリングの製造方法、及び発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20010017501A1 (en) 2001-08-30
EP1128524B1 (en) 2008-11-12
EP1128524A2 (en) 2001-08-29
EP1128524A3 (en) 2003-07-30
DE60136505D1 (de) 2008-12-24
US6411006B2 (en) 2002-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001238377A (ja) 回転電機
CN112368912B (zh) 分布绕法径向间隙型旋转电机及其定子
JP6640621B2 (ja) 電動機用ロータ、およびブラシレスモータ
JP3421251B2 (ja) 回転電機及びそのボビン
JP5258509B2 (ja) 永久磁石型モータの回転子
CN109075681B (zh) 电动机及空气调节机
JP4038056B2 (ja) 回転電機
JP2003250241A (ja) 回転電機
CN110050402B (zh) 旋转电机的定子铁芯及其制造方法
JP3986838B2 (ja) 回転電機
WO2018037455A1 (ja) コンシクエントポール型の回転子、電動機および空気調和機
JP6545387B2 (ja) コンシクエントポール型の回転子、電動機および空気調和機
JP3954399B2 (ja) 回転電機
JP5277743B2 (ja) 回転電機
JP4002451B2 (ja) 回転電機
JP2003274583A (ja) 回転形モータのステータコア構造およびステータの製造方法
CN111277062A (zh) 电机的转子以及具有这种转子的电机
JP2015159674A (ja) 回転電機のステータ
JP7150221B1 (ja) 電動機の固定子、電動機および電動機の固定子の製造方法
JP7166207B2 (ja) 回転電機およびその製造方法
JP2000236638A (ja) 回転電機の固定子
WO2022107713A1 (ja) モータ及びステータの製造方法
US20240079917A1 (en) Motor
CN212462909U (zh) 转子和具备该转子的马达
CN118554662A (zh) 电机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006