JP2005160138A - 固定子鉄心 - Google Patents

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孝昭 三井
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Abstract

【課題】 本発明は、ヨークおよび所定数の磁極本体を有するヨーク・磁極本体積層体と所定数の磁極歯部積層体とから成り、上記磁極本体に磁極歯部積層体を連結して一体に固定することで、ヨークの径内方向に所定数の磁極を形成して成る固定子鉄心を対象とし、磁極に対する巻線の占積率を向上させることができるとともに、巻線作業に伴う磁極の変形を未然に防止することができ、併せて磁極本体に磁極歯部積層体を結合して磁極を形成した際の形状精度を超精密なものと成し得る固定子鉄心の提供を目的としている。
【解決手段】 本発明に関わる固定子鉄心は、ヨーク・磁極本体積層体における磁極本体の先端に連結部を設ける一方、磁極歯部積層体にヨーク・磁極本体積層体の軸心方向から連結部に嵌め込み可能な嵌合穴を設け、さらに連結部または嵌合穴の何れか一方の部位に他方の部位と係合する微小膨みを設け、連結部を嵌合穴に嵌合させて磁極本体に磁極歯部積層体を連結するとともに、微小膨みにより磁極本体と磁極歯部積層体とを一体に固定して成ることを特徴としている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ヨークおよび所定数の磁極本体を有するヨーク・磁極本体積層体と所定数の磁極歯部積層体とから成り、磁極本体に磁極歯部積層体を連結して一体に固定することで、ヨークの径内方向に所定数の磁極を形成して成る固定子鉄心に関するものである。
電動機の固定子を構成する積層固定子鉄心は、所定枚数の鉄心片をカシメ積層することによって製造され、環形状のヨークと該ヨークから径内方向に突出した所定数の磁極とを有しており、これら磁極に各々巻線を施すことによって電動機の固定子が製造される。
ここで、磁極に対する巻線作業を容易なものとするべく、従来から上記磁極を磁極本体と磁極歯部とに分割して構成した固定子鉄心が提供されており、例えば図10および図11に示す固定子鉄心Aは、所定枚数の鉄心片Aaをカシメ積層して成り、ヨークAyおよび磁極本体Azを有するヨーク・磁極本体積層体A1と、所定枚数の鉄心片Abをカシメ積層して成る所定個数の磁極歯部積層体A2とから構成され、上記磁極本体Azに形成したアリ溝A1cに、上記磁極歯部積層体A2に形成したアリ(突条)A2cを、ヨーク・磁極本体積層体A1の積層方向(矢印V)から押し入れて嵌合させ、磁極本体Azと磁極歯部積層体A2とを一体に連結することによって磁極Atを形成している。
上述した構成の固定子鉄心Aによれば、ヨーク・磁極本体積層体A1における個々の磁極本体Azに巻線を施したのち、上記磁極本体Azに磁極歯部積層体A2を連結して磁極Atを形成することで固定子鉄心Aが製造されるため、個々の磁極Atに対する巻線の巻回作業は極めて容易なものとなる。
反面、上記固定子鉄心Aにおいては、上述した如く磁極本体Azのアリ溝A1cに対して、ヨーク・磁極本体積層体A1の積層方向から、磁極歯部積層体A2のアリ(突条)A2cを押し入れることで、磁極本体Azと磁極歯部積層体A2とを連結しているため、磁極本体Azに巻線を施す場合には、アリ溝A1cを開放しておかねばならず、磁極本体Azの全長に亘って巻線を施すことができないので、磁極本体Azに対する巻線の占積率を高められない不都合が懸念される。
さらに、上述の如く磁極歯部積層体A2のアリ(突条)A2cを、ヨーク・磁極本体積層体A1の積層方向から、磁極本体Azのアリ溝A1cに嵌合させるには、上記アリ溝A1cとアリ(突条)A2cとの間に嵌め代を形成しておく必要があるため、上記嵌め代の影響によってヨーク・磁極本体積層体A1に磁極歯部積層体A2を組み付けて成る固定子鉄心Aの形状精度を超精密なものと成し得ない不都合が懸念される。
このような不都合を解消するべく、磁極本体に対して固定子鉄心の軸方向から磁極歯部を連結させるよう構成した固定子鉄心が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
図12および図13は、上述の如き構成を採用した固定子鉄心を示すもので、この固定子鉄心Bは、所定枚数の鉄心片Baをカシメ積層して成り、ヨークByおよび磁極本体Bzを有するヨーク・磁極本体積層体B1と、所定枚数の鉄心片Bbをカシメ積層して成る所定個数の磁極歯部積層体B2とから構成され、上記磁極本体Bzに形成した深い凹溝B1cに、上記磁極歯部積層体B2に形成した長い突条B2cを、ヨーク・磁極本体積層体B1の軸心方向(矢印H)から押し入れて嵌合させ、磁極本体Bzと磁極歯部積層体B2とを一体に連結することにより磁極Btを形成している。
特開平10−1459990号公報
上述した構成の固定子鉄心Bによれば、個々の磁極本体Bzに巻線を施したのち、上記磁極本体Bzに磁極歯部積層体B2を連結して磁極Btを形成することで、個々の磁極Btに対する巻線の巻回作業は極めて容易なものとなる。
また、上述した構成の固定子鉄心Bによれば、磁極本体Bzの凹溝B1cに対して、軸心方向から磁極歯部積層体B2の突条B2cを押し入れているので、凹溝B1cの上下を開放する必要がなく、磁極本体Bzの全長に亘って巻線を施すことができるため、上記巻線の占積率を大きなものとすることが可能となり、さらに、磁極本体Bzの凹溝B1cに磁極歯部積層体B2の突条B2cを積層方向から押し入れるものではないので、嵌め代の影響による形状精度の低下を可及的に防止することができる。
しかしながら、磁極本体Bzに対する巻線の巻回作業は、整列姿勢良く巻回するために高張力を掛けて実施されるので、磁極本体Bzに深い凹溝B1cを形成している上記構成の固定子鉄心Bにおいては、巻線の巻回作業時に磁極本体Bzが変形してしまう虞れがあり、特に機械的強度の低い小型の固定子鉄心を製造する際には大きな問題となっていた。
本発明の目的は上述した実状に鑑みて、磁極に対する巻線の占積率を向上させることができるとともに、巻線作業に伴う磁極の変形を未然に防止することができ、併せて磁極本体に磁極歯部積層体を結合して磁極を形成した際の形状精度を超精密なものと成し得る固定子鉄心を提供することにある。
上記目的を達成するべく、請求項1の発明に関わる固定子鉄心は、金属板から打抜き形成した所定枚数のヨーク・磁極本体片を互いにカシメ積層して成り、ヨークおよび該ヨークから径内方向に延設された所定数の磁極本体を有するヨーク・磁極本体積層体と、金属板から打抜き形成した所定枚数の磁極歯部片を互いにカシメ積層して成る磁極歯部積層体とを備え、別途巻線を巻回またはコイル巻きボビンを装着したヨーク・磁極本体積層体の磁極本体に、磁極歯部積層体を連結して一体に固定することにより、ヨークの径内方向に所定数の磁極を形成して成る固定子鉄心であって、ヨーク・磁極本体積層体における磁極本体の先端に連結部を設ける一方、磁極歯部積層体にヨーク・磁極本体積層体の軸心方向から連結部に嵌め込み可能な嵌合穴を設け、さらに連結部または嵌合穴の何れか一方の部位に他方の部位と係合する微小膨みを設け、連結部を嵌合穴に嵌合させて磁極本体に磁極歯部積層体を連結するとともに、微小膨みにより磁極本体と磁極歯部積層体とを一体に固定して成ることを特徴としている。
また、請求項2の発明に関わる固定子鉄心は、請求項1の発明に関わる固定子鉄心において、磁極本体の連結部に形成の微小膨みを、磁極歯部積層体の嵌合穴に連結部が嵌り込む終端部近傍に形成したことを特徴としている。
また、請求項3の発明に関わる固定子鉄心は、請求項1の発明に関わる固定子鉄心において、磁極歯部積層体の嵌合穴に形成の微小膨みを、磁極本体の連結部が嵌り込む嵌合穴の奥部に形成したことを特徴としている。
請求項1の発明に関わる固定子鉄心によれば、磁極本体の先端に形成した連結部に対し、磁極歯部積層体の嵌合穴をヨーク・磁極本体積層体の軸心方向から嵌め込んで、磁極本体と磁極歯部積層体とを互いに連結し、かつ微小膨みにより磁極本体と磁極歯部積層体とを一体に固定しているため、磁極本体のアリ溝に磁極歯部積層体の突条を積層方向から押し入れる構成の従来技術では、嵌め代の影響によって形状精度の低下を招く虞れがあったのに対し、本発明に関わる固定子鉄心によれば、上記嵌め代の影響による形状精度の低下を可及的に防止することができ、もってヨーク・磁極本体積層体に磁極歯部積層体を組み付けて成る固定子鉄心の形状精度を超精密なものとすることが可能となる。
また、磁極歯部積層体の嵌合穴に嵌合する連結部は、磁極本体の先端に形成されているため、言い換えれば磁極本体から突出する態様で形成されているため、上記磁極本体の全長に亘り巻線を巻回して設置することができ、もって上記磁極本体に対する巻線の占積率を極限まで高めることが可能となる。
また、先端に連結部を形成している磁極本体には、嵌合穴を構成する深い凹溝等が何ら形成されていないため、巻線の巻回作業時において高張力が作用しても、上記磁極本体が不用意に変形してしまうことを未然に防止し得る。
請求項2の発明に関わる固定子鉄心によれば、請求項1の発明に関わる固定子鉄心と同様、固定子鉄心における形状精度の超精密化、磁極に対する巻線の占積率の向上、および巻線作業に伴う磁極の変形の防止を達成することができる。
併せて、磁極本体の連結部に形成の微小膨みを、磁極歯部積層体の嵌合穴に連結部が嵌り込む終端部近傍に形成したことで、磁極本体と磁極歯部積層体とを相対移動させて連結部と嵌合穴とを嵌合させる際、その最終段階において微小膨みが嵌合穴と係合するため、最終段階に至るまでは連結部と嵌合穴とをスムースに嵌め込むことができ、もって磁極本体と磁極歯部積層体との組み付け時における作業性を向上させることが可能となる。
請求項3の発明に関わる固定子鉄心によれば、請求項1の発明に関わる固定子鉄心と同様、固定子鉄心における形状精度の超精密化、磁極に対する巻線の占積率の向上、および巻線作業に伴う磁極の変形の防止を達成することができる。
併せて、磁極歯部積層体の嵌合穴に形成の微小膨みを、磁極本体の連結部が嵌り込む嵌合穴の奥部に形成したことで、磁極本体と磁極歯部積層体とを相対移動させて連結部と嵌合穴とを嵌合させる際、その最終段階において微小膨みが磁極本体の連結部と係合するため、最終段階に至るまでは連結部と嵌合穴とをスムースに嵌め込むことができ、もって磁極本体と磁極歯部積層体との組み付け時における作業性を向上させることが可能となる。
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に関わる固定子鉄心の一実施例を示しており、この固定子鉄心1は、環形状を呈するヨーク10Y、および該ヨーク10Yから径内方向に延設された所定数(8個)の磁極本体10Z,10Z…を有する1個のヨーク・磁極本体積層体10と、このヨーク・磁極本体積層体10における各磁極本体10Z,10Z…の先端に組付けられた所定個数(8個)の磁極歯部積層体20,20…とから構成され、磁極本体10Zに磁極歯部積層体20を組み付けることにより、ヨーク10Yの径内方向に所定数(8個)の磁極1T,1T…が形成されている。
上記ヨーク・磁極本体積層体10は、後述する如く帯状鋼板(金属板)から打抜き形成した所定枚数のヨーク・磁極本体片11,11…を、互いにカシメ積層することによって構成されており、個々の磁極本体10Zの先端には、該磁極本体10Zを径内方向に延長した如き矩形状の連結部10Aが形成されている。
また、上記連結部10Aにおける左右の外側面10As,10Asには、それぞれ微小膨み10B,10Bが形成されており、この微小膨み10Bは、上記磁極歯部積層体20の嵌合穴20Aに対して、上記連結部10Aをヨーク・磁極本体積層体10の軸心方向からしか嵌め込めないような微小な突部によって構成されている。なお、図中の符号11cはヨーク・磁極本体片11に形成されたカシメ部である。
一方、上記磁極歯部積層体20は、後述する如く帯状鋼板(金属板)から打抜き形成した所定枚数の磁極歯部片21,21…を、互いにカシメ積層することによって構成されており、個々の磁極歯部積層体20の背部には、上述した磁極本体10Zの先端に設けた連結部10Aと嵌合する矩形状の嵌合穴20Aが形成されている。なお、図中の符号21cは磁極歯部片21に形成されたカシメ部である。
ここで、上記ヨーク・磁極本体積層体10の連結部10Aに形成された個々の微小膨み10B,10Bは、図3に示す如く、上記連結部10Aを磁極歯部積層体20の嵌合穴20Aと嵌合させた際に、上記嵌合穴20Aにおける左右の内側面20As,20Asの開口近傍と係合する部位、言い換えれば嵌合穴20Aに連結部10Aが嵌り込む終端部近傍に形成されている。
図3に示す如く、上記固定子鉄心1においては、ヨーク・磁極本体積層体10の各磁極本体10Zにおける連結部10Aに対して、磁極歯部積層体20の嵌合穴20Aを、ヨーク・磁極本体積層体10の軸心方向から矢印Hで示す如く嵌め込んで、磁極本体10Zと磁極歯部積層体20とを互いに連結することにより磁極1Tを形成している。
また、上記固定子鉄心1では、連結部10Aと嵌合穴20Aとを互いに嵌合させた状態において、連結部10Aの外側面10Asに形成した微小膨み10Bにより、磁極本体10Zと磁極歯部積層体20とを一体に固定している。
ここで、上記微小膨み10Bは、連結部10Aの外側面10Asから僅かに膨らんだ突条であり、連結部10Aと嵌合穴20Aとを互いに嵌合させた際、嵌合穴20Aの内側面20Asと強く圧接することにより、磁極本体10Zと磁極歯部積層体20とを互いに固定するものである。
上述した如き構成の固定子鉄心1によれば、磁極本体10Zの連結部10Aに対して、ヨーク・磁極本体積層体10の軸心方向から磁極歯部積層体20の嵌合穴20Aを嵌め込んで磁極1Tを形成しているため、磁極本体のアリ溝に磁極歯部積層体の突条を積層方向から押し入れるものではないので、嵌め代の影響による形状精度の低下を可及的に防止することができ、もってヨーク・磁極本体積層体に磁極歯部積層体を組み付けて成る固定子鉄心の形状精度を超精密なものとすることが可能となる。
また、上述した構成の固定子鉄心1によれば、磁極本体10Zの連結部10Aに対して、磁極歯部積層体20の嵌合穴20Aを、ヨーク・磁極本体積層体10の軸心方向から嵌め込んでいるため、ヨーク・磁極本体片11および磁極歯部片21を打抜き形成する際に板厚方向に生じるバリ等の影響による嵌合時の抵抗が小さく抑えられ、また嵌合穴と連結部とが同一の平面上を移動するために嵌合の際にカジリ合わないので、組付け時におけるプロポーションの変形(歪み)が可及的に抑えられるとともに寸法および形状変化がなく、もって形状精度の良好な固定子鉄心1が製造されることとなる。
さらに、上述した構成の固定子鉄心1によれば、連結部10Aにおいて嵌合穴20Aの開口近傍と係合する部位に微小膨み10Bを設けたことで、連結部10Aと嵌合穴20Aとを嵌合させる際、その最終段階において微小膨み10Bが嵌合穴20Aの内側面20Asと係合するため、最終段階に至るまでは連結部10Aと嵌合穴20Aとをスムースに嵌め込むことができ、もって磁極本体10Zと磁極歯部積層体20との組み付け時における作業性が向上することとなる。
以下では、上述した固定子鉄心1を製造する工程の一例について説明する。
先ず、図5に示す如く、トランスファープレス(図示せず)の加工ステーションS1〜S8を経て、帯状鋼板(金属板)Wからヨーク・磁極本体積層体10を形成する。
すなわち、加工ステーションS1でパイロット穴Pおよび回転子用軸孔Roを形成し、加工ステーションS2で回転子用カシメ部Rcを形成し、加工ステーションS3で回転子片Rの外形抜き/カシメ積層を行って回転子鉄心(図示せず)を製造する。
こののち、加工ステーションS4でヨーク・磁極本体片のスロット11sを形成し、加工ステーションS5でヨーク・磁極本体片の磁極本体相当部11zを形成し、加工ステーションS6でカシメ部11cを形成し、次いで遊びの加工ステーションS7を経た加工ステーションS8において、ヨーク・磁極本体片11の外形抜き/カシメ積層を行ってヨーク・磁極本体積層体10(図2(b)参照)を製造する。
一方、図6に示す如く、トランスファープレス(図示せず)の加工ステーションS1〜S3を経て、帯状鋼板(金属板)Wから磁極歯部積層体20を形成する。
すなわち、加工ステーションS1でパイロット穴Pおよびスロット(磁極歯部片の嵌合凹部に相当する開口)20aを形成し、加工ステーションS2でカシメ部21cを形成したのち、加工ステーションS3において磁極歯部片21の外形抜き/カシメ積層を行って磁極歯部積層体20(図2(a)参照)を製造する。
なお、トランスファプレスを用いたヨーク積層体10および磁極積層体20の製造手順は、上述した実施例に限定されるものではなく、適宜に設定し得るものであることは言うまでもない。
上述した如く、ヨーク・磁極本体積層体10と磁極歯部積層体20とを製造したのち、図7(a)および図7(b)に示す如く、ヨーク・磁極本体積層体10における各磁極本体10Zに、専用の装置(図示せず)を用いて巻線Lを巻回する。
ここで、上記磁極本体10Zに巻線Lを巻回する際、磁極本体10Zとともに磁極1Tを構成する磁極歯部積層体20は、未だ磁極本体10Zと分離した状態にあるので、上記磁極本体10Zに対する巻線Lの巻回作業は極めて容易なものとなる。
また、磁極歯部積層体20の嵌合穴20Aに嵌合する連結部10Aは、磁極本体10Zから突出する態様で形成されているため、上記磁極本体10Zの全長に亘って巻線Lを巻回することができ、もって上記磁極本体10Zに対する巻線Lの占積率が極限まで高まることとなる。
さらに、先端に連結部10Aを形成している磁極本体10Zには、深い凹溝等が何ら形成されていないため、巻線Lの巻回作業時において高張力が作用した場合でも、上記磁極本体10Zが不用意に変形してしまうことはない。
なお、磁極本体10Zに対して巻線Lを直接に巻回する以外に、別途の工程で巻線Lを巻回したボビン(図示せず)を磁極本体10Zに装着しても良いことは言うまでもない。
全ての磁極本体10Zに対する巻線Lの巻回が完了したのち、図8(a)および図8(b)に示す如く、ヨーク・磁極本体積層体10の各磁極本体10Zにおける連結部10Aに対し、磁極歯部積層体20の嵌合穴20Aをヨーク・磁極本体積層体10の軸心方向から矢印Hで示す如く嵌め込んで、磁極本体10Zと磁極歯部積層体20とを互いに連結し、かつ微小膨み10Bによって磁極本体10Zと磁極歯部積層体20とを一体に固定する。
かくすることにより、ヨーク10Yから所定数の磁極1T,1T…が突設された固定子鉄心1が完成するとともに、上記固定子鉄心1の各磁極1T,1T…に巻線Lの巻回された固定子が完成することとなる。
図9は、本発明に関わる固定子鉄心の他の実施例を示しており、この固定子鉄心1′においては、連結部10A′に微小膨みを形成することなく、嵌合穴20A′における左右の内側面20As′に微小膨み20B′を形成している。
また、この固定子鉄心1′においては、上記微小膨み20B′を、嵌合穴20A′の内側面20As′であって、連結部10A′と嵌合穴20A′とを嵌合させた際に、連結部10A′の外側面10As′における先端部の近傍と係合する部位、言い換えれば連結部10A′が嵌り込む嵌合穴20A′の奥部に設けている。
因みに、上記微小膨み20B′は、磁極歯部積層体20′の嵌合穴20A′に対して、上記連結部10A′をヨーク・磁極本体積層体10′の軸心方向からしか嵌め込めないような微小な突部によって構成されている。
上述した固定子鉄心1′の構成は、連結部10A′に微小膨みを形成せず、嵌合穴20A′に微小膨み20B′を形成した以外、図1〜図8に示した固定子鉄心1と変わるところはないので、固定子鉄心1′の構成要素において、固定子鉄心1の構成要素と同一の作用を成すものには、図1〜図8と同一の符号に′(ダッシュ)を附して詳細な説明は省略する。
上述した構成の固定子鉄心1′においても、先の実施例である固定子鉄心1と同様、固定子鉄心1′における形状精度の超精密化、磁極1T′に対する巻線L′の占積率の向上、および巻線作業に伴う磁極1T′の変形の防止を達成することができる。
さらに、上述した構成の固定子鉄心1′によれば、嵌合穴20A′において連結部10A′の先端部近傍と係合する部位に微小膨み20B′を設けたことで、連結部10A′と嵌合穴20A′とを嵌合させる際、その最終段階において微小膨み20B′が連結部10A′の外側面10As′と係合するため、最終段階に至るまでは連結部10A′と嵌合穴20A′とをスムースに嵌め込むことができ、もって磁極本体10Z′と磁極歯部積層体20′との組み付け時における作業性が向上することとなる。
なお、上述した実施例においては、環形状を呈するヨークと8個の磁極とから成る固定子鉄心を例示しているが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な仕様の固定子鉄心においても有効に適用し得ることは言うまでもない。
本発明に関わる固定子鉄心の一実施例を示す全体斜視図。 (a)および(b)は、図1に示した固定子鉄心における磁極歯部積層体およびヨーク・磁極本体積層体を示す外観斜視図。 (a)および(b)は、図1に示した固定子鉄心におけるヨーク・磁極本体積層体(磁極本体)と磁極歯部積層体との結合態様を示す要部拡大平面図。 図1に示した固定子鉄心におけるヨーク・磁極本体積層体(磁極本体)と磁極歯部積層体との結合態様を示す要部拡大斜視図。 図1に示した固定子鉄心のヨーク・磁極本体積層体を製造する際の金属板の打抜き工程を示す平面図。 図1に示した固定子鉄心の磁極歯部積層体を製造する際の金属板の打抜き工程を示す平面図。 (a)および(b)は、図1に示した固定子鉄心の製造態様を示す概念図。 (a)および(b)は、図1に示した固定子鉄心の製造態様を示す概念図。 (a)および(b)は、本発明に関わる固定子鉄心の他の実施例におけるヨーク・磁極本体積層体(磁極本体)と磁極歯部積層体との結合態様を示す要部拡大平面図。 従来の固定子鉄心を示す全体斜視図。 図10に示した固定子鉄心におけるヨーク・磁極本体積層体(磁極本体)と磁極歯部積層体との結合態様を示す要部分解斜視図。 従来の他の固定子鉄心を示す全体斜視図。 図12に示した固定子鉄心におけるヨーク・磁極本体積層体(磁極本体)と磁極歯部積層体との結合態様を示す要部分解斜視図。
符号の説明
1…固定子鉄心、
1T…磁極、
10…ヨーク・磁極本体積層体、
10A…連結部、
10As…外側面、
10B…微小膨み、
10Y…ヨーク、
10Z…磁極本体、
11…ヨーク・磁極本体片、
20…磁極歯部積層体、
20A…嵌合穴、
20As…内側面、
21…磁極歯部片、
L…巻線、
W…帯状鋼板(金属板)。

Claims (3)

  1. 金属板から打抜き形成した所定枚数のヨーク・磁極本体片を互いにカシメ積層して成り、ヨークおよび該ヨークから径内方向に延設された所定数の磁極本体を有するヨーク・磁極本体積層体と、
    前記金属板から打抜き形成した所定枚数の磁極歯部片を互いにカシメ積層して成る磁極歯部積層体とを備え、
    別途巻線を巻回またはコイル巻きボビンを装着した前記ヨーク・磁極本体積層体の前記磁極本体に、前記磁極歯部積層体を連結して一体に固定することにより、前記ヨークの径内方向に所定数の磁極を形成して成る固定子鉄心であって、
    前記ヨーク・磁極本体積層体における前記磁極本体の先端に連結部を設ける一方、前記磁極歯部積層体に前記ヨーク・磁極本体積層体の軸心方向から前記連結部に嵌め込み可能な嵌合穴を設け、さらに前記連結部または前記嵌合穴の何れか一方の部位に他方の部位と係合する微小膨みを設け、前記連結部を前記嵌合穴に嵌合させて前記磁極本体に前記磁極歯部積層体を連結するとともに、前記微小膨みにより前記磁極本体と前記磁極歯部積層体とを一体に固定して成ることを特徴とする固定子鉄心。
  2. 前記磁極本体の連結部に形成の微小膨みは、前記磁極歯部積層体の嵌合穴に前記連結部が嵌り込む終端部近傍に形成されていることを特徴とする請求項1記載の固定子鉄心。
  3. 前記磁極歯部積層体の嵌合穴に形成の微小膨みは、前記磁極本体の連結部が嵌り込む前記嵌合穴の奥部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の固定子鉄心。
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