JP4058324B2 - モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内周縁でモータ軸線方向に極歯が屈曲するステータコアを備えたモータに関するものである。さらに詳しくは、当該構造のモータにおける回転軸の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PM型ステッピングモータは、一般に、図8(a)に示すように、永久磁石122を備えるロータ120と、このロータ120から延びた回転軸121と、ロータ120を囲むように配置されたステータ130とを有している。
【0003】
ステータ130は、コイルが巻回された第1のボビン142を上下から挟むように配置された第1の外ステータコア141、および第1の内ステータコア143と、コイルが巻回された第2のボビン152を上下から挟むように配置された第2の内ステータコア153、および第2の外ステータコア151とを備えている。ここで、第1のボビン142の内周面に沿って、第1の外ステータコア141、および第1の内ステータコア143のそれぞれに形成された複数の極歯が並んでいる。同様に、第2のボビン152の内周面に沿って、第2の外ステータコア151、および第2の内ステータコア153のそれぞれに形成された複数の極歯が並んでいる。
【0004】
また、ステータ130に対しては、第1の外ステータコア141、および第2のステータコア151のモータ軸線方向における外側の面に端板180が取り付けられている。この端板180には、回転軸121に対するラジアル軸受190が取付けられており、ラジアル軸受190は、端板180から出力端側に突き出ている。
【0005】
また、PM型ステッピングモータでは、図8(b)に示すように、端板180にラジアル軸受を取り付けた構造に代えて、回転軸121の基端側121a(反出力端側)において、ラジアル軸受191を第2の外ステータコア151のモータ軸線方向における外側の面に取付けられた環状部材195で支持する構造を採用することもある。このような場合には、環状部材195のモータ軸線方向における外側の面に端板160を取り付け、この端板160に構成した板バネ161によって、回転軸121をラジアル軸受191およびピボット163を介して出力端に向けて付勢する。このような構造のモータにおいても、第1の外ステータ141の端面に端板180が取付けられているが、この端板180は、モータを他の機器に取り付けるためのもので、中央には、回転軸121が貫通する大きな穴185が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなPM型ステッピングモータでは、ステータ130からモータ軸線方向へラジアル軸受190、191がはみ出しているため、モータ本体のモータ軸線方向における寸法が、ステータ130の寸法に、少なくとも、ラジアル軸受190、191の厚さを加えたものになってしまい、薄型化を図れないという問題点がある。
【0007】
また、図8(a)に示すモータの場合、従来は、軸受190を端板180に溶接、カシメ、接着などの方法で固定する工程、および端板190を第1の外ステータコア141に溶接する工程といった2つの工程を行う必要があるため、組み立てに多大な手間がかかるという問題点がある。
【0008】
そこで、本発明の課題は、軸受の構成を改良することにより、モータ本体の薄型化を図ることのでき、かつ、溶接、カシメ、接着などを1回、行うだけで軸受を設けることのできる構造のモータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、永久磁石を備えるロータから延びた回転軸と、前記ロータの周りに配置されたステータとを有するモータにおいて、前記ステータのモータ軸線方向における少なくとも一方の端部に位置するステータコアは、前記永久磁石に対向するように内周縁でモータ軸線方向に屈曲する複数の極歯を備えるとともに、当該極歯の屈曲部分の間には半径方向に凹む凹部が形成され、当該ステータコアが配置されている前記ステータの端部には、前記回転軸を回転可能に支持する軸受を備えた軸受板が配置されているとともに、当該軸受板の外周側では当該ステータコアの端面に端板が固定され、前記軸受板は、前記ステータコアの端面に引っ掛かる係合部と、前記凹部内に向けて突出して前記端板の端面に引っ掛かる第1の凸部とを備えていることを特徴とする。
【0010】
本発明においては、ステータのモータ軸線方向における一方の端部では、軸受板の係合部がステータコアの端面に引っ掛かる一方、このステータコアにおいて極歯の屈曲部分の間に形成された凹部内では、軸受板の第1の凸部がステータコアの端面と端板との間に挟持された状態にある。このため、軸受板は、モータ軸線方向における外側(ロータが位置する側とは反対側)に向けては第1の凸部を介して端板で拘束され、モータ軸線方向における内側(ロータが位置する側)に向けてはステータコアで拘束された状態にある。従って、簡単な構造でありながら、軸受板は、ステータの端部に強固に固定される。それ故、軸受と端板とを強固に固定することを目的に軸受を端板から大きく突き出した構造を採用しなくてもよいので、モータの薄型化を図ることができる。また、モータを組み立てる際、軸受板をステータコアと端板との間に挟み込むようにして、端板をステータコアに溶接、カシメ、接着などの1回の工程で固定すれば済む。よって、軸受を端板に対して溶接、カシメ、接着などの方法で固定した後、再度、溶接、カシメ、接着などの方法で端板をステータコアに固定するという手間のかかる工程を行う必要がない。
【0011】
本発明において、前記軸受板は、その中心位置に前記軸受を備え、前記第1の凸部の先端部分は、前記凹部の奥に当接していることが好ましい。このように構成すると、ステータコアと軸受板とを直接、位置決めすることができる。また、ステータコアに対する凹部の形成は、プレス加工により高い位置精度で行うことができるので、凹部を基準に軸受板を位置決めすれば、軸受のセンター出しを高い精度で行うことができる。
【0012】
本発明において、前記係合部は、前記軸受板から外周側に突き出た第2の凸部として形成され、前記端板では、前記軸受板が配置された穴の周縁に前記第2の凸部が嵌る切り欠きが形成されていることが好ましい。すなわち、端板に対して、軸受板の係合部が嵌る切り欠きを形成しておけば、軸受板の係合部と端板とがモータ軸線方向で重ならないので、少なくとも係合部の厚さ分、モータのさらなる薄型化を図ることができる。
【0013】
本発明において、前記第2の凸部は、前記軸受板の本体部分からモータ軸線方向へ屈曲することなく外周側に張り出している一方、前記第1の凸部は、モータ軸線方向へ屈曲してから外周側に張り出していることが好ましい。このように構成すると、端板がステータコアとの間に第1の凸部を挟持する構造であっても、第1の凸部がモータ軸線方向へ屈曲している分、モータの薄型化を図ることができる。
【0014】
本発明では、モータ軸線方向において、前記軸受板の外端面は、前記端板の外端面よりも凹んだ位置にあることをが好ましい。このように構成すれば、端板から軸受が一切、突き出ないので、モータを大幅に薄型化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を適用したモータを説明する。
【0016】
[実施の形態1]
図1および図2は、本発明の実施の形態1に係るモータの分解斜視図、および縦断面図である。図3(a)〜(i)はそれぞれ、図1および図2に示すモータに用いられた端板の平面図、断面図、底面図、軸受板の平面図、断面図、底面図、第1の外ステータの平面図、断面図、底面図である。図4(a)〜(f)は、図3に示す端板と軸受板とを重ね合わせた状態の平面図、断面図、底面図、端板と軸受板とを第1の外ステータコアに取り付けた状態を示す平面図、断面図、底面図である。
【0017】
図1および図2に示すように、本形態のステッピングモータ1は、PM型ステッピングモータであり、永久磁石22を備えるロータ2と、ロータ2から延びた回転軸21と、ロータ2を囲むように配置されたステータ3とを有している。ロータ2は、回転軸21に対して基端側(反出力端側)に構成され、出力端側が大きく突き出た構成になっている。
【0018】
ステータ3は、第1のステータ組4と、第2のステータ組5から構成されている。これらのステータ組4、5のうち、上段側に位置する第1のステータ組4は、第1の外ステータコア41と、コイル44が巻回された第1のボビン42と、このボビン42を第1の外ステータコア41との間に挟む第1の内ステータコア43とから構成され、第1のボビン42の内周面に沿って、第1の外ステータコア41、および第1の内ステータコア43のそれぞれに形成された複数の極歯46が並んでいる。これに対して、下段側に位置する第2のステータ組5は、第2の外ステータコア51と、コイル54が巻回された第2のボビン52と、このボビン52を第2の外ステータコア51との間に挟む第2の内ステータコア53とから構成され、第2のボビン52の内周面に沿って、第2の外ステータコア51、および第2の内ステータコア53のそれぞれに形成された複数の極歯56が並んでいる。
【0019】
このように構成したステッピングモータ1において、回転軸21は両持ち状態に支持されており、その支持構造を以下に詳述するが、本形態において、モータ軸線方向における出力端側および反出力端側での支持構造は共通している。従って、以下の説明では、出力端側の構造を中心に説明する。
【0020】
本形態において、ステータ3の端部に位置する第1の外ステータコア41は、図2および図3(g)〜(i)に示すように、永久磁石22(図1および図2を参照)に対向するように端面410の内周縁でモータ軸線方向に屈曲する5本の極歯46を備えるとともに、これらの極歯46の屈曲部分の間には半径方向に凹む5つの凹部411が等角度間隔に形成されている。
【0021】
図2および図3(d)〜(f)に示すように、ステータ3の端部には、回転軸21を回転可能に支持する円筒状の軸受65を下向きに備えた軸受板6が配置されている。軸受板6は、略円形の本体部分60と、この本体部分60から外周側に向かって突出した5つの第1の凸部61と、本体部分60から外周側に向かって突出した3つの第2の凸部62(係合部)とを備えるディスク状の樹脂成形品である。
【0022】
これらの凸部61、62のうち、第2の凸部62は、第1の凸部61よりも外周側に大きく突出している。また、第2の凸部62は、本体部分60からモータ軸線方向へ屈曲することなく外周側に張り出している一方、第1の凸部61は、モータ軸線方向の内側(ロータ2が位置する方)へ向けてわずかに屈曲してから外周側に張り出している。
【0023】
図2および図3(a)〜(c)に示すように、ステータ3の端部において、軸受板6の周りには、リング状の金属製の端板7が配置され、この端板7は、第1の外ステータコア41の端面410に溶接などの方法で固定されている。端板7には、軸受板6の第1の凸部61を除く部分の外周輪郭に沿った形状の穴70が形成されており、この穴70の周縁に沿って、第2の凸部62に対応する位置には3つの切り欠き71が形成されている。
【0024】
このような部材を用いて、ステッピングモータ1を組み立てるにあたって、本形態では、まず、図4(a)〜(c)に示すように、軸受板6と端板7とを重ね合わせる。その結果、軸受板6の第2の凸部62が端板7の切り欠き71に嵌った状態となる。
【0025】
次に、この状態で軸受板6の軸受65に回転軸21を通した後、図4(d)〜(f)に示すように、軸受板6と端板7とを第1の外ステータコア41の端面410に重ね、軸受板6の第1の凸部61が第1の外ステータコア41の凹部411に嵌るように位置合わせを行う。このようにして位置合わせを行うと、第1の凸部61の先端部分610は、凹部411の奥412に当接する。このようにして、軸受板6の半径方向への位置決めが行われる。
【0026】
そして、端板7と第1の外ステータコア41の端面410とを溶接し、固定する。
【0027】
その結果、ステータ3のモータ軸線方向における端部では、軸受板6の第2の凸部62が第1の外ステータコア41の端面410に引っ掛かる一方、ステータコア41において極歯46の屈曲部分の間に形成された凹部411内では、軸受板6の第1の凸部61がステータコア41の端面410と端板7との間に挟持された状態にある。
【0028】
なお、第2の外ステータコア51の側にも、軸受65を備えた軸受板6、および端板7が配置されるが、この部分の構成は、第1の外ステータコア41の側と同様であるため、説明を省略する。
【0029】
このように本形態では、軸受板7は、モータ軸線方向における外側(ロータ2が位置する側とは反対側)に向けては第1の凸部61を介して端板7で拘束され、モータ軸線方向における内側(ロータ2が位置する側)に向けては第1の外ステータコア61で拘束された状態にある。従って、簡単な構造でありながら、軸受板6は、ステータ3の端部に強固に固定される。また、モータ軸線方向において、軸受板7の外端面は、端板7から凹んだ状態にある。それ故、軸受65を端板7から大きく突き出した構造を採用しなくてもよいので、モータの薄型化を図ることができる。
【0030】
ここで、軸受65は、ロータ2の方に突き出ているが、ロータ2の端面は、軸受5から逃げるように凹んでいるので、ロータ2の回転に支障はない。
【0031】
また、ステッピングモータ1を組み立てる際、軸受板6を第1の外ステータコア41と端板7との間に挟み込むようにして、端板7を第1の外ステータコア41に溶接、カシメ、接着などで固定する1回の工程で済む。よって、軸受を端板に対して溶接、カシメ、接着などの方法で固定した後、再度、溶接、カシメ、接着などの方法で端板をステータコアに固定するという、手間のかかる工程を行う必要がない。
【0032】
また、本形態において、軸受板6は、その中心位置に軸受65を備え、第1の凸部61の先端部分610は、凹部411の奥412に当接している。このため、第1の外ステータコア41と軸受板6とを直接、位置決めすることができる。また、第1の外ステータコア41に対する凹部411の形成は、プレス加工により高い位置精度で行うことができるので、凹部41を基準に軸受板6を位置決めすれば、軸受65のセンター出しを高い精度で行うことができる。
【0033】
さらに、端板7では、軸受板6が配置された穴70の周縁に第2の凸部62が嵌る切り欠き71が形成されているため、軸受板6の第2の凸部62と端板7とがモータ軸線方向で重ならない。従って、少なくとも第2の凸部62の厚さ分は、ステッピングモータ1の薄型化を図ることができる。
【0034】
さらにまた、第2の凸部62は、軸受板6の本体部分60からモータ軸線方向へ屈曲することなく外周側に張り出している一方、第1の凸部61は、モータ軸線方向へ屈曲してから外周側に張り出しているため、端板7が第1の外ステータコア41との間に第1の凸部61を挟持する構造であっても、第1の凸部61がモータ軸線方向へ屈曲している分、ステッピングモータ1の薄型化を図ることができる。例えば、モータ軸線方向において、軸受65の端面が端板7の外側端面よりも凹んだ位置にある構造のステッピングモータ1を実現できる。
【0035】
[実施の形態2]
図5は、本発明の実施の形態2に係るモータの縦断面図である。図6(a)〜(i)はそれぞれ、図5に示すモータに用いられた第2の外ステータコアの平面図、断面図、底面図、軸受板の平面図、断面図、底面図、端板の平面図、断面図、底面図である。図7(a)〜(f)は、図6に示す端板と軸受板とを重ね合わせた状態の平面図、断面図、底面図、端板と軸受板とを第1の外ステータコアに取り付けた状態を示す平面図、断面図、底面図である。
【0036】
図5に示すように、本形態のステッピングモータ1aも、実施の形態1と同様、PM型ステッピングモータであり、永久磁石22を備えるロータ2と、ロータ2から延びた回転軸21と、ロータ2を囲むように配置されたステータ3とを有している。ロータ2は、回転軸21に対して基端側(反出力端側)に構成され、出力端側が大きく突き出た構成になっている。
【0037】
ステータ3は、第1のステータ組4と、第2のステータ組5から構成されている。これらのステータ組4、5のうち、上段側に位置する第1のステータ組4は、第1の外ステータコア41と、コイル44が巻回された第1のボビン42と、このボビン42を第1の外ステータコア41との間に挟む第1の内ステータコア43とから構成され、第1のボビン42の内周面に沿って、第1の外ステータコア41、および第1の内ステータコア43のそれぞれに形成された複数の極歯46が並んでいる。これに対して、下段側に位置する第2のステータ組5は、第2の外ステータコア51と、コイル54が巻回された第2のボビン52と、このボビン52を第2の外ステータコア51との間に挟む第2の内ステータコア53とから構成され、第2のボビン52の内周面に沿って、第2の外ステータコア51、および第2の内ステータコア53のそれぞれに形成された複数の極歯56が並んでいる。
【0038】
本形態のステッピングモータ1において、回転軸21は片支持状態にあり、回転軸21の基端側21aのみが支持されている。すなわち、本形態のステッピングモータ1において、第1の外ステータコア41には端板6bが固定されているが、この端板6bには、回転軸21が貫通する大きな穴61bが形成されているだけで回転軸21の支持には寄与していない。
【0039】
これに対して、回転軸21の基端側21aには、以下に説明するような支持機構が構成されている。
【0040】
本形態において、ステータ3のモータ軸線方向の端部に位置する第2の外ステータコア51は、図5および図6(a)〜(c)に示すように、永久磁石22(図1および図2を参照)に対向するように端面510の内周縁でモータ軸線方向に屈曲する5本の極歯56を備えるとともに、これらの極歯56の屈曲部分の間には半径方向に凹む5つの凹部511が等角度間隔に形成されている。
【0041】
図5および図6(d)〜(f)に示すように、ステータ3の端部には、回転軸21を回転可能に支持する軸受65aを備えた軸受板6aが配置されている。軸受板6aは、略円形の本体部分60aと、この本体部分60aから外周側に向かって突出した4つの第1の凸部61aと、本体部分60aから外周側に向かって突出した3つの第2の凸部62aとを備えるディスク状の樹脂成形品である。また、本形態において、軸受板6aには、大きく切り欠かれた溝66aが軸受65aに届くように形成されている。
【0042】
ここで、第2の凸部62aは、第1の凸部61aよりも外周側に大きく突出している。また、第2の凸部62aは、本体部分60aからモータ軸線方向へ屈曲することなく外周側に張り出している一方、第1の凸部61aは、モータ軸線方向の内側(ロータ2が位置する方)へ向けてわずかに屈曲してから外周側に張り出している。
【0043】
図5および図6(g)〜(i)に示すように、ステータ3の端部において、軸受板6aの周りには、金属製の薄い端板7aが配置され、この端板7aは、第2の外ステータコア51の端面510に溶接などの方法で固定されている。端板7aには、軸受板6aの第1の凸部61aを除く部分の外周輪郭に略沿った形状の穴70aが形成されており、この穴70aの周縁に沿って、第2の凸部62aに対応する位置に3つの切り欠き71aが形成されている。また、端板7aには、穴70aの内周縁から軸受板6aの軸受65aに届くように板バネ76aが形成され、この板バネ76aは、図5に示すように、回転軸21を出力端側に向けて付勢する機能を担う。
【0044】
このような部材を用いて、ステッピングモータ1を組み立てるにあたって、本形態では、まず、図7(a)〜(c)に示すように、軸受板6aと端板7aとを重ね合わせる。その結果、軸受板6aの第2の凸部62aが切り欠き71aに嵌った状態となる。また、端板7aの板バネ76aは、軸受板6aの溝66aを通って軸受65aに届く。
【0045】
次に、図7(d)〜(f)に示すように、軸受板6aと端板7aとを第2の外ステータコア51の端面510に重ね、軸受板6aの第1の凸部61aが第2の外ステータコア51の凹部511に嵌るように位置合わせを行う。このようにして位置合わせを行うと、第1の凸部61aの先端部分610aは、凹部511の奥512に当接する。
【0046】
そして、端板7aと第2の外ステータコア51の端面510とを溶接し、固定する。
【0047】
その結果、ステータ3のモータ軸線方向における端部では、軸受板6aの第2の凸部62aが第2の外ステータコア51の端面510に引っ掛かる一方、このステータコア51において極歯56の屈曲部分の間に形成された凹部511内では、軸受板6aの第1の凸部61aがステータコア51の端面510と端板7aとの間に挟持された状態にある。
【0048】
このように本形態でも、実施の形態1と同様、軸受板7aは、モータ軸線方向における外側(ロータ2が位置する側とは反対側)に向けては第1の凸部61aを介して端板7aで拘束され、モータ軸線方向における内側(ロータ2が位置する側)に向けては第2の外ステータコア51で拘束された状態にある。従って、簡単な構造でありながら、軸受板6aは、ステータ3の端部に強固に固定される。それ故、軸受と端板とを強固に固定ことを目的に軸受を端板から大きく突き出した構造を採用しなくてもよいので、モータの薄型化を図ることができる。また、ステッピングモータ1を組み立てる際、軸受板6aを第2の外ステータコア51と端板7との間に挟み込むようにして、端板7を第2の外ステータコア51に溶接、カシメ、接着などの方法で固定すればよい。よって、軸受を端板に対して溶接、カシメ、接着などの方法で固定した後、再度、溶接、カシメ、接着などの方法で端板をステータコアに固定するという、手間のかかる工程を行う必要がないなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、ステータのモータ軸線方向における一方の端部では、軸受板の係合部がステータコアの端面に引っ掛かる一方、このステータコアにおいて極歯の屈曲部分の間に形成された凹部内では、軸受板の第1の凸部がステータコアの端面と端板との間に挟持された状態にある。このため、軸受板は、モータ軸線方向における外側(ロータが位置する側とは反対側)に向けては第1の凸部を介して端板で拘束され、モータ軸線方向における内側(ロータが位置する側)に向けてはステータコアで拘束された状態にある。従って、簡単な構造でありながら、軸受板は、ステータの端部に強固に固定される。それ故軸受と端板とを強固に固定ことを目的に軸受を端板から大きく突き出した構造を採用しなくてもよいので、モータの薄型化を図ることができる。また、モータを組み立てる際、軸受板をステータコアと端板との間に挟み込むようにして、端板をステータコアに溶接、カシメ、接着などの方法で固定すればよい。よって、軸受を端板に対して溶接、カシメ、接着などの方法で固定した後、再度、溶接、カシメ、接着などの方法で端板をステータコアに固定するという、手間のかかる工程を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るモータの分解斜視図である。
【図2】図1に示すモータの縦断面図である。
【図3】(a)〜(i)はそれぞれ、図1および図2に示すモータに用いられた端板の平面図、断面図、底面図、軸受板の平面図、断面図、底面図、第1の外ステータの平面図、断面図、底面図である。
【図4】(a)〜(f)は、図3に示す端板と軸受板とを重ね合わせた状態の平面図、断面図、底面図、端板と軸受板とを第1の外ステータコアに取り付けた状態を示す平面図、断面図、底面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るモータの縦断面図である。
【図6】(a)〜(i)はそれぞれ、図5に示すモータに用いられた第1の外ステータコアの平面図、断面図、底面図、軸受板の平面図、断面図、底面図、端板の平面図、断面図、底面図である。
【図7】(a)〜(f)は、図6に示す端板と軸受板とを重ね合わせた状態の平面図、断面図、底面図、端板と軸受板とを第1の外ステータコアに取り付けた状態を示す平面図、断面図、底面図である。
【図8】(a)、(b)はそれぞれ、従来のモータを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ
2 ロータ
3 ステータ
4 第1のステータ組
5 第2のステータ組
6、6a 軸受板
7、7a 端板
21 回転軸
22 永久磁石
41 第1の外ステータコア
43 第1の内ステータコア
46、56 極歯
51 第2の外ステータコア
53 第2の内ステータコア
61、61a 第1の凸部
62、62a 第2の凸部(係合部)
65、65a 軸受
71 切り欠き
411、511 外ステータコアの凹部
411a、511a 凹部の奥
610、610a 第1の凸部の先端部分

Claims (5)

  1. 永久磁石を備えるロータから延びた回転軸と、前記ロータの周りに配置されたステータとを有するモータにおいて、
    前記ステータのモータ軸線方向における少なくとも一方の端部に位置するステータコアは、前記永久磁石に対向するように内周縁でモータ軸線方向に屈曲する複数の極歯を備えるとともに、当該極歯の屈曲部分の間には半径方向に凹む凹部が形成され、
    当該ステータコアが配置されている前記ステータの端部には、前記回転軸を回転可能に支持する軸受を備えた軸受板が配置されているとともに、当該軸受板の外周側では当該ステータコアの端面に端板が固定され、
    前記軸受板は、前記ステータコアの端面に引っ掛かる係合部と、前記凹部内に向けて突出して前記端板の端面に引っ掛かる第1の凸部とを備えていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1において、前記軸受板は、その中心位置に前記軸受を備え、前記第1の凸部の先端部分は、前記凹部の奥に当接していることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1または2において、前記係合部は、前記軸受板から外周側に突き出た第2の凸部として形成され、前記端板では、前記軸受板が配置された穴の周縁に前記第2の凸部が嵌る切り欠きが形成されていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項3のいずれかにおいて、前記第2の凸部は、前記軸受板の本体部分からモータ軸線方向へ屈曲することなく外周側に張り出している一方、前記第1の凸部は、モータ軸線方向へ屈曲してから外周側に張り出していることを特徴とするモータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、モータ軸線方向で、前記軸受板の外端面は、前記端板の外端面よりも凹んだ位置にあることを特徴とするモータ。
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