JP4448070B2 - 電気音響変換器 - Google Patents

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本願発明は、いわゆる動電型の電気音響変換器に関するものである。
一般に、動電型スピーカ等の電気音響変換器は、下面にボイスコイルが固定されたダイヤフラムと、このダイヤフラムをその外周縁平面部において固定支持するフレームとを備えた構成となっている。
その際、フレームによるダイヤフラムの固定支持は、例えば「特許文献1」に記載されているように、フレームの一般部から上方へ突出する環状フランジ部の上面において接着により行われるのが一般的である。
また、このような動電型の電気音響変換器においては、そのフレームに、ボイスコイルから延出する1対のコイル端末を導通固定するための1対の端子部材が取り付けられているが、これら各コイル端末と各端子部材との導通固定は、上記「特許文献1」にも記載されているように、ダイヤフラムとフレームとの接着位置を避けるようにして、環状フランジ部の内周側または外周側において行われている。
特開2002−354582号公報
上記「特許文献1」に記載された2種類の電気音響変換器のうち、各コイル端末と各端子部材との導通固定が環状フランジ部の内周側で行われる電気音響変換器においては、そのフレームによるダイヤフラムの固定支持のための接着剤のほかに、各コイル端末と各端子部材との導通固定部にも、各コイル端末の断線を防止するための保護用の接着剤が点着されており、また、環状フランジ部に形成されたコイル端末挿通用のガイド溝部とダイヤフラムの外周縁平面部との間の空間にも、目張り用の接着剤が充填された構成となっている。しかしながら、これら各接着剤の供給は異なる工程で各々独立して行われるので、電気音響変換器の製造効率が悪くかつその製造コストが高くついてしまう、という問題がある。
一方、導通固定供用部が環状フランジ部の外周側に配置された電気音響変換器においては、各コイル端末と各端子部材との導通固定部に点着される保護用の接着剤と、フレームのガイド溝部とダイヤフラムの外周縁平面部との間の空間に充填される目張り用の接着剤とは、その供給を同時に行うことが可能であるが、フレームによるダイヤフラムの固定支持のための接着剤については、これとは別の工程で供給されるようになっているので、この点においてまだ電気音響変換器の製造効率が悪くかつその製造コストが高くついてしまう、という問題がある。
なお、この場合において、保護用の接着剤と目張り用の接着剤と固定支持用の接着剤とを同時に供給することも可能ではあるが、このようにした場合には接着剤の塗布範囲がかなり広くなってしまうので、接着剤の供給に時間が掛かってしまい、また多くの接着剤が必要となってしまう、という問題がある。このため、たとえこのようにした場合においても、電気音響変換器の製造効率が悪くかつその製造コストが高くついてしまうこととなる。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、動電型の電気音響変換器において、その製造効率向上および製造コスト低減を図ることができる電気音響変換器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、各コイル端末と各端子部材との導通固定位置に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る電気音響変換器は、
下面にボイスコイルが固定されたダイヤフラムと、このダイヤフラムを該ダイヤフラムの外周縁平面部において固定支持するフレームと、このフレームに取り付けられ、上記ボイスコイルから延出する1対のコイル端末が導通固定された1対の端子部材と、を備えてなる電気音響変換器において、
上記フレームによる上記ダイヤフラムの固定支持が、該フレームの一般部から上方へ突出する環状フランジ部の上面において接着により行われており、
この環状フランジ部の周方向2箇所に、1対の切欠き部が形成されており、
上記各コイル端末と上記各端子部材との導通固定が、上記各切欠き部の底面において行われており、
上記各切欠き部に、該切欠き部と上記ダイヤフラムの外周縁平面部との間の空間を閉塞する接着剤が充填されている、ことを特徴とするものである。
上記構成において「下面」等の方向性を示す用語は、電気音響変換器を構成する各部材相互間の位置関係を明確にするために便宜上用いたものであって、これにより電気音響変換器を実際に使用する際の方向性が限定されるものではない。
上記「導通固定」とは、電気的に接続される態様で固定することを意味するものであって、その具体的方法は特に限定されるものではなく、例えば、ハンダ付けや熱圧着等が採用可能である。
上記「各端子部材」の「フレームへの取付け」の具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば、圧入、嵌合、インサート成形等による取付けが採用可能である。
上記構成に示すように、本願発明に係る電気音響変換器は、動電型の電気音響変換器として構成されており、そのフレームによるダイヤフラムの固定支持が、該フレームの一般部から上方へ突出する環状フランジ部の上面において接着により行われているが、この環状フランジ部にはその周方向2箇所に1対の切欠き部が形成されるとともに、これら各切欠き部の底面において各コイル端末と各端子部材との導通固定が行われており、また、これら各切欠き部には、該切欠き部とダイヤフラムの外周縁平面部との間の空間を閉塞する接着剤が充填されているので、フレームによるダイヤフラムの固定支持のために供給される接着剤により、各コイル端末と各端子部材との導通固定部の保護と、ダイヤフラムとフレームとの間の空間の目張りとを同時に行うことができる。このため接着剤塗布工程を単一化することができ、これにより製造効率を向上させることができるとともに製造コスト低減を図ることができる。
このように本願発明によれば、動電型の電気音響変換器において、その製造効率向上および製造コスト低減を図ることができる。
しかも、本願発明に係る電気音響変換器においては、各コイル端末と各端子部材との導通固定が各切欠き部の底面で行われているので、この導通固定が環状フランジ部の内周側で行われる場合に比して、導通固定時にボイスコイルを損傷させてしまうおそれを低減することができ、また、この導通固定が環状フランジ部の外周側で行われる場合に比して、フレームにおけるダイヤフラムから外周側へ突出する部分を小さくして、電気音響変換器のコンパクト化を図ることができる。
上記構成において、フレームを合成樹脂成形品からなる構成とし、各端子部材を、その導通固定供用部を各切欠き部の底面に露出させた状態で、インサート成形によりフレームと一体的に形成された構成とすれば、各端子部材のフレームへの取付強度を十分に高めることができ、また、各端子部材の一部を電気音響変換器の外部空間に臨ませることが容易に可能となる。ここで「導通固定供用部」とは、端子部材において、コイル端末との導通固定を行うために供用される部分を意味するものである。
上記構成において、各コイル端末と各端子部材との導通固定を熱圧着により行うようにすれば、電気音響変換器の製造工程において、この熱圧着を行うためのステーションで、熱圧着に引き続いて接着剤の供給を行うことが可能となり、これにより製造効率を一層向上させることができる。
上記構成において、1対のコイル端末を、ボイスコイルと環状フランジ部との間において、互いに近づく方向に屈曲させるようにして引き回すように構成すれば、1対の切欠き部が周方向に互いに近接して形成されている場合においても、これら各切欠き部に対して各コイル端末を直角に近い角度で挿通させることができ、これにより各コイル端末の挿通配置を容易に行うことが可能となり、これら各コイル端末と各端子部材との導通固定を無理なく確実に行うことができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る電気音響変換器10を示す平面図である。また、図2は、図1のII-II 線断面図であり、図3は、図1のIII 方向矢視図である。さらに、図4は、図2のIV部詳細図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る電気音響変換器10は、小型(具体的には外径20〜30mm程度)の動電型のスピーカであって、例えば自動車等に搭載された状態で使用されるようになっている。
この電気音響変換器10は、フレームサブアッセンブリ12に、その上面側からダイヤフラム14が装着されるとともに、その下面側から磁気回路ユニット18が装着され、さらに、このフレームサブアッセンブリ12に1対の端子ピン16が装着されてなっている。なお、本実施形態においては、便宜上、図2において、ダイヤフラム14側を「上側」、磁気回路ユニット18側を「下側」として説明する。
図5は、フレームサブアッセンブリ12を単品で示す平面図である。
同図にも示すように、フレームサブアッセンブリ12は、フレーム20と、1対の端子部材22と、ボイスコイル24とからなっている。
フレーム20は、合成樹脂製の射出成形品であって、その中央部には、ボイスコイル24よりもやや大径の円形開口部20aが形成されている。このフレーム20は、円形開口部20aの周囲に位置する円環状の一般部20Aと、この一般部20Aの外周縁から上方へ延びる環状フランジ部20Bと、一般部20Aの外周縁から外周側へタブ状に張り出す端子埋設部20Dとからなっている。
一般部20Aには、該一般部20Aを上下方向に貫通する複数の円形孔20bが、周方向に所定間隔をおいて形成されており、また、この一般部20Aにおける端子埋設部20Dの近傍部位には、該環状底面部20Aを上下方向に貫通する1対の長孔20cが、円周接線方向に所定間隔をおいて円周接線方向に延びるように形成されている。
環状フランジ部20Bは、その上面が階段状に形成されている。すなわち、この環状フランジ部20Bの上面は、その内周寄りの略半分が下段部、その外周寄りの残り略半分が上段部として構成されており、その下段部がダイヤフラム14を支持するためのダイヤフラム支持面20dを構成している。
この環状フランジ部20Bの周方向2箇所には、1対の切欠き部20eが形成されている。これら1対の切欠き部20eは、環状フランジ部20Bの中心点を基準にして互いに中心角20〜40°(例えば30°)程度の間隔をおいて端子埋設部20Dに臨む位置に形成されている。その際、これら各切欠き部20eは、その底面が一般部20Aの上面よりもやや高い位置となるように形成されている。
この環状フランジ部20Bの上面における上段部は、1対の切欠き部20eを跨ぐようにして所定の中心角で切り欠かれている。この切欠き部20iは、その底面が各切欠き部20eの底面よりもやや高い位置となるように形成されている。
端子埋設部20Dは、その上面が各切欠き部20eの底面と面一で形成されている。この端子埋設部20Dには、該端子埋設部20Dを上下方向に貫通する1対の小孔20fが円周接線方向に所定間隔をおいて形成されており、これら1対の小孔20fの円周接線方向両側に位置する端子埋設部20Dの端面には、上下方向に延びる1対のU字溝20gが形成されている。
1対の端子部材22は、いずれも金属板の加工品として構成されており、インサート成形によりフレーム20と一体的に形成されている。これら各端子部材22は、フレーム20の端子埋設部20Dにおいて該フレーム20に部分的に埋設されており、該端子埋設部20Dの上面において導通固定供用部を構成するランド部22aとして露出するとともに、その下面においてランド部22bとして露出している。その際、各ランド部22aは、各切欠き部20eの底面において、端子埋設部20Dの上面と面一で形成されており、ダイヤフラム支持面20dの外周縁を径方向に跨ぐようにして、環状フランジ部20Bよりも多少外周側の位置まで延びている。
ボイスコイル24は、その上端がフレーム20のダイヤフラム支持面20dと面一となるようにして円形開口部20a内に配置されている。そして、このボイスコイル24の上端部から延出する1対のコイル端末24aの各々が、各端子部材22に対してそのランド部22aにおいて熱圧着により導通固定されている。この熱圧着は、ダイヤフラム支持面20dの外周縁を径方向に跨ぐ位置で行われるようになっている。
その際、図5に示すように、フレーム20を図示しない位置決め手段で位置決めするとともに、ボイスコイル24をマンドレル102で支持し、その1対のコイル端末24aを切欠き部20eに挿通させた状態で、1対の可動ピン104をフレーム20に形成された1対の長孔20cに下方から挿入して、1対のコイル端末24aに係合させた後、これら1対の可動ピン104により1対のコイル端末24aを互いに近づく方向に付勢して緊張させるようになっている。そしてこれにより、各コイル端末24aを各切欠き部20eに対して直角に近い角度で挿通させた状態で、熱圧着が行われるようになっている。
その後、1対の可動ピン104を互いに離れる方向に少し移動させることにより、これら各可動ピン104を各コイル端末24aから離間させた後、これら各可動ピン104を各長孔20cから下方へ離脱させるようになっている。
フレーム20の端子埋設部20Dにおけるランド部22aの下方に位置する部分には、この熱圧着の際の受け治具となる金属ピン(図示せず)を挿入するための円形孔20hが形成されている。
そして、図1に示すように、完成した電気音響変換器10においては、1対のコイル端末24aが、ボイスコイル24と環状フランジ部20Bとの間において、互いに近づく方向に屈曲するようにして引き回された状態となっている。
ダイヤフラム14は、可視光透過性を有する合成樹脂製フィルム(例えばポリエーテルイミド製フィルム等)に熱プレス成形を施すことにより形成されており、平面視において円形の外形形状を有している。
このダイヤフラム14は、円環状に形成された外周縁平面部14Aと、この外周縁平面部14Aの内周側に該外周縁平面部14Aと所定間隔をおいて同心円環状に形成された中間平面部14Bと、この中間平面部14Bの内周側において上方へ向けて球面状に膨出する中央ドーム部14Cと、外周縁平面部14Aと中間平面部14Bとの間において上方へ向けて円環面状に膨出する環状ドーム部14Dとからなっている。そして、このダイヤフラム14は、その外周縁平面部14Aにおいてフレーム20の環状フランジ部20Bのダイヤフラム支持面20dに接着されるとともに、その中間平面部14Bにおいてボイスコイル24の上端に接着されている。
フレーム20の各切欠き部20eには、該切欠き部20eとダイヤフラム14の外周縁平面部14Aとの間の空間を閉塞する接着剤40が充填されている。後述するように、この接着剤40は、ダイヤフラム14とフレーム20との接着の際に供給される接着剤であって、コイル端末24aの熱圧着部分を覆うように充填されている。
1対の端子ピン16は、いずれも逆J字形に形成されており、対称配置でフレーム20に装着されている。具体的には、各端子ピン16を、端子埋設部20Dに形成された各小孔20fに下方から挿入して上方へ突出させた後、その突出部分を各U字溝20gに沿わせるようにして下方へ折り曲げることにより、フレーム20への装着が行われるようになっている。その際、これら各端子ピン16は、その頭部16aが各端子部材22のランド部22bと当接して、各端子部材22との導通が図られるようになっている。
磁気回路ユニット18は、鋼製のベース28と、マグネット30と、鋼製のヨーク32とからなっている。
ベース28は、背の低い有底円筒状に形成されており、その上端外周部には環状段差部28aが形成されている。また、マグネット30およびヨーク32は、いずれもディスク状に形成されており、ベース28の底面にこの順で互いに同心となるように載置されるとともに順次接着されている。そしてこれにより、ヨーク32の外周面とベース28の内周面との間に、ボイスコイル24の下端部を収容する円筒状磁気間隙を全周同一幅で形成するようになっている。
磁気回路ユニット18のフレーム20への装着は、ベース28の環状段差部28aをフレーム20の円形開口部20aに下方から嵌合させた状態で、ベース28の外周面とフレーム20の環状底面部20Aの下面との環状コーナ部に接着剤34を供給することにより行われるようになっている。
図6は、ダイヤフラム14がフレーム20およびボイスコイル24に接着される際の様子を示す側断面図である。
同図(a)に示すように、この接着は、フレーム20の環状フランジ部20Bのダイヤフラム支持面20dに可視光硬化型の接着剤40を円環状に供給するとともに、ダイヤフラム14の中間平面部14Bの下面に可視光硬化型の接着剤42を円環状に供給した状態で、ダイヤフラム14をフレーム20に載置し、その外周縁平面部14Aをダイヤフラム支持面20dに当接させるとともに、その中間平面部14Bをボイスコイル24の上端に当接させ、その後、同図(b)に示すように、ダイヤフラム14の上方から該ダイヤフラム14越しに、ダイヤフラム14とフレーム20との当接面およびダイヤフラム14とボイスコイル24との当接面に可視光を照射して、接着剤40、42を硬化させることにより行われるようになっている。
この接着工程において、接着剤40の供給はロボットにより自動的に行われるようになっている。この接着剤40は、環状フランジ部20Bのダイヤフラム支持面20dに沿って円環状に供給されるが、その際、各切欠き部20eの位置で接着剤40の供給ノズルを一時的に停止させることにより、フレーム20の各切欠き部20eとダイヤフラム14の外周縁平面部14Aとの間の空間を閉塞するのに十分な接着剤40を各切欠き部20eに供給するようになっている。
以上詳述したように、本実施形態に係る電気音響変換器10は、動電型のスピーカとして構成されており、そのフレーム20によるダイヤフラム14の固定支持が、該フレーム20の一般部20Aから上方へ突出する環状フランジ部20Bのダイヤフラム支持面20dにおいて接着により行われているが、この環状フランジ部20Bにはその周方向2箇所に1対の切欠き部20eが形成されるとともに、これら各切欠き部20eの底面において各コイル端末24aと各端子部材22との導通固定が行われており、また、これら各切欠き部20eには、該切欠き部20eとダイヤフラム14の外周縁平面部14Aとの間の空間を閉塞する接着剤40が充填されているので、フレーム20によるダイヤフラム14の固定支持のために供給される接着剤40により、各コイル端末24aと各端子部材22との導通固定部の保護と、ダイヤフラム14とフレーム20との間の空間の目張りとを同時に行うことができる。このため接着剤塗布工程を単一化することができ、これにより製造効率を向上させることができるとともに製造コスト低減を図ることができる。
このように本実施形態によれば、動電型の電気音響変換器10において、その製造効率向上および製造コスト低減を図ることができる。
しかも、本実施形態に係る電気音響変換器10においては、各コイル端末24aと各端子部材22との導通固定が各切欠き部20eの底面で行われているので、この導通固定が環状フランジ部20Bの内周側で行われる場合に比して、導通固定時にボイスコイル24を損傷させてしまうおそれを低減することができ、また、この導通固定が環状フランジ部20Bの外周側で行われる場合に比して、フレーム20におけるダイヤフラム14から外周側へ突出する部分を小さくして、電気音響変換器10のコンパクト化を図ることができる。
また本実施形態においては、フレーム20が合成樹脂成形品で構成されており、各端子部材22は、その導通固定供用部を構成するランド部22aを各切欠き部20eの底面に露出させた状態で、インサート成形によりフレーム20と一体的に形成されているので、各端子部材22のフレーム20への取付強度を十分に高めることができ、また、各端子部材22の一部を各端子ピン16との導通を図るためのランド部22bとして電気音響変換器10の外部空間に臨ませることが容易に可能となる。
さらに本実施形態においては、各コイル端末24aと各端子部材22との導通固定が熱圧着により行われているので、電気音響変換器10の製造工程において、この熱圧着を行うためのステーションで、熱圧着に引き続いて接着剤40の供給を行うことが可能となり、これにより製造効率を一層向上させることができる。
特に本実施形態のように、熱圧着により各コイル端末24aと各端子部材22との導通固定が行われる場合には、各コイル端末24aが熱圧着の際に変形して部分的に若干弱くなるが、この弱くなった部分を、ダイヤフラム14の接着工程において供給される接着剤40により保護することが可能となる。
また本実施形態においては、1対のコイル端末24aが、ボイスコイル24と環状フランジ部20Bとの間において、互いに近づく方向に屈曲するようにして引き回されているので、1対の切欠き部20eが周方向に互いに近接して形成されているにもかかわらず、これら各切欠き部20eに対して各コイル端末24aを直角に近い角度で挿通させることができ、これにより各コイル端末24aの挿通配置を容易に行うことが可能となり、これら各コイル端末24aと各端子部材22との導通固定を無理なく確実に行うことができる。
なお、上記実施形態においては、ダイヤフラム14が平面視において円形の外形形状を有しているものとして説明したが、これ以外の外形形状を有している場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
また、上記実施形態においては、電気音響変換器10がスピーカであるものとして説明したが、レシーバ等のようなスピーカ以外の電気音響変換器である場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
本願発明の一実施形態に係る電気音響変換器を示す平面図 図1のII-II 線断面図 図1のIII 方向矢視図 図2のIV部詳細図 上記電気音響変換器のフレームサブアッセンブリを単品で示す図 上記電気音響変換器において、そのダイヤフラムがフレームおよびボイスコイルに接着される際の様子を示す側断面図
符号の説明
10 電気音響変換器
12 フレームサブアッセンブリ
14 ダイヤフラム
14A 外周縁平面部
14B 中間平面部
14C 中央ドーム部
14D 環状ドーム部
16 端子ピン
16a 頭部
18 磁気回路ユニット
20 フレーム
20A 一般部
20B 環状フランジ部
20D 端子埋設部
20a 円形開口部
20b、20h 円形孔
20c 長孔
20d ダイヤフラム支持面
20e、20i 切欠き部
20f 小孔
20g U字溝
22 端子部材
22a ランド部(導通固定供用部)
22b ランド部
24a コイル端末
24 ボイスコイル
28 ベース
28a 環状段差部
30 マグネット
32 ヨーク
34、40、42 接着剤
102 マンドレル
104 可動ピン

Claims (4)

  1. 下面にボイスコイルが固定されたダイヤフラムと、このダイヤフラムを該ダイヤフラムの外周縁平面部において固定支持するフレームと、このフレームに取り付けられ、上記ボイスコイルから延出する1対のコイル端末が導通固定された1対の端子部材と、を備えてなる電気音響変換器において、
    上記フレームによる上記ダイヤフラムの固定支持が、該フレームの一般部から上方へ突出する環状フランジ部の上面において接着により行われており、
    この環状フランジ部の周方向2箇所に、1対の切欠き部が形成されており、
    上記各コイル端末と上記各端子部材との導通固定が、上記各切欠き部の底面において行われており、
    上記各切欠き部に、該切欠き部と上記ダイヤフラムの外周縁平面部との間の空間を閉塞する接着剤が充填されている、ことを特徴とする電気音響変換器。
  2. 上記フレームが、合成樹脂成形品からなり、
    上記各端子部材が、該端子部材の導通固定供用部を上記各切欠き部の底面に露出させた状態で、インサート成形により上記フレームと一体的に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
  3. 上記各コイル端末と上記各端子部材との導通固定が、熱圧着により行われている、ことを特徴とする請求項1または2記載の電気音響変換器。
  4. 上記1対のコイル端末が、上記ボイスコイルと上記環状フランジ部との間において、互いに近づく方向に屈曲するようにして引き回されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の電気音響変換器。
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