JP2788381B2 - ハンドラのディバイス自動送出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はハンドラのディバイス自
動送出装置に関するもので、詳しくはＩＣテスター用ス
リーブローディング及びアンローディング装置のテスタ
ーからテスト完了されたＩＣチップのようなディバイス
を空スリーブ内に満たした後、ディバイスの特性に応じ
て分類して送出するためのハンドラのディバイス自動送
出装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、製造工程から製造されたディバ
イスを検査し分類するためのハンドラは、ディバイスが
挿入されたスリーブを順次に積載するための積載部と、
該積載部に積載されたスリーブを移送するための移送部
と、該移送部に移送されたディバイスを供給するための
供給部と、該供給部から供給されたディバイスを反転さ
せるヘッド部と、性能検査するテスター部でテスト完了
されたディバイスを送出トラックへ分類するための分類
部と、該分類部で分類されたディバイスを送出するため
の送出部とから構成される。

【０００３】このようなハンドラの構成及びその作用に
ついては本出願人が先出願した米合中国特許出願番号０
７／８６6,２７５（出願日：１９９２，４，１３）に詳
細に記載されている。従って、ハンドラの全体的な説明
は省略し、本発明が関連されたディバイスの送出部のみ
に対して説明する。従来、ハンドラのディバイス送出装
置は、図１及び図２に示すように、設置板２１上に、テ
スト完了されたディバイス２２を送出するためのマルチ
トレー２３が固定設置され、その上部には、トラック上
に露出されるように下部にストッパーピン２４が結合さ
れたソレノイド２５がトラックの数と同一数で備えら
れ、その下方には、スライディングブロック２７が一対
のガイド軸２８に沿ってスライドするように設置されて
スリーブ２６をマルチトレー２３の方に移送させるよう
に構成される。

【０００４】このようなハンドラのディバイス送出装置
の作動を説明すると次のようである。先ず、スライディ
ングブロック２７に設置されたシリンダー２９を作動さ
せると、シリンダー２９の作動によりスリーブクランプ
３０が空スリーブ２６を掴んだ状態でガイド軸２８に沿
ってマルチトレー２３の方に移動した後、ディバイス２
２が一定数積載されたトラック上に位置すると別のセン
サーがこれを感知してソレノイド２５を作動させる。

【０００５】従って、ディバイス２２の移送を遮断して
いたストッパーピン２４がスプリング３１を圧縮させな
がら上昇するので、ディバイス２２が自重により空スリ
ーブ２６内に挿入される。この時、ディバイス２２が自
重によりスリーブ内に挿入される理由は、ディバイス送
出装置が設置面に対して一定角度で傾いて設置されるか
らである。

【０００６】このように、トラック上にあるディバイス
２２が空スリーブ２６内に満ちると、スライディングブ
ロック２７が所定の積載箱（図示せず）の位置に移動し
てからスライディングブロック２７に設置されたスリー
ブクランプ３０がスリーブをスリーブの拘束を解除する
と、スリーブが積載箱内に落下する。その後、前述した
ようなディバイスの送出過程が反復的に行われる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の送出装置は、ストッパーピン２４が結合
されたソレノイド２５を制御するために、マルチトレー
２３に設置されるトラックの数と同一数の出力信号が必
要である。さらに、高価のソレノイド２５をマルチトレ
ー２３の数に合わせて複数個使用すべきであるので、製
造原価が上昇される問題点がある。

【０００８】従って、本発明は前記従来の問題に鑑みて
なされたもので、複数のソレノイドを設置しなくても一
つの出力信号で複数のストッパーピンを作動し得るハン
ドラのディバイス自動送出装置を提供することを目的と
する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、テスト完了されたデイバイスを空スリーブ内に挿
入させて送出させるためのハンドラのディバイス自動送
出装置において、ガイド軸の一方の側に位置され複数の
トラックを有するマルチトレーと、それぞれのトラック
毎に、かつ、トラック上に、ディバイスの送出を遮断す
るストッパーピンを有する複数の従動子と、前記ガイド
軸に沿って移送可能に設置されたスライディングブロッ
クの上部に配置され、前記複数の従動子の内のいずれか
一つの従動子に選択的に接続する一つの接続片と、前記
マルチトレーと一体に配置されたシリンダーの作動によ
り昇降させられ、前記マルチトレーと実質上同一の幅を
有し、前記接続片に接続されることにより該接続片を作
動させる作動板とを備えることを特徴とするハンドラの
ディバイス自動送出装置である。

【００１０】

【実施例】以下、このように構成された本発明の一具体
例を添付図面の図３乃至図６に基づいてより詳しく説明
すると次のようである。図３は本発明によるディバイス
送出装置の概略正面図で、図４は図３のＡ−Ａ線につい
て切断した断面図である。

【００１１】本発明の送出装置は、図４に示すように、
地面に対して一定角度で傾いて設置される。設置板１に
設置されたマルチトレー２にはディバイスが移送される
ことを案内するための複数のトラックが形成され、該ト
ラック上には複数のストッパーピン４が露出されるよう
に設置されてディバイスの送出を遮断する。ここで、各
ストッパーピン４は従動子７の下部に固定され、該従動
子７はスライディング軸５に結合され、該スライディン
グ軸５はブシュハウジング６内に挿入される。ブシュハ
ウジング６の底面と従動子７との間のスライディング軸
５の外周上にはスプリング８が設置される。又、マルチ
トレー２と各従動子７との間にはレバー９により作動さ
れるカム１０が設置される。

【００１２】レバー９を回転させるとカム１０が従動子
７を上昇させ、これにつれて従動子７が固定された複数
のストッパーピン４が同時に上昇されてマルチトレー２
内に存する全てのディバイスが送出される。ここで、カ
ム１０は、円形板の外周面の両側に切断面を形成する
か、楕円形の円板を使用し得る。一方、スライディング
ブロック１２はマルチトレー２の下方に設置されたガイ
ド軸に沿って移動されるように構成され、空スリーブ１
３を掴むためのスリーブクランプ１４がシリンダー１５
により乗降されるようにスライディングブロック１２上
に設置され、接続片１６がスリーブクランプ１４の一側
に設置されて、スリーブ１８が設置されたガイド棒１７
に沿ってスリーブ１７の弾性により下方に付勢される。

【００１３】そして、接続片１６の先端の下方にはシリ
ンダー１９により乗降される作動板２０がマルチトレー
２の縦方向に設置される。ここで、シリンダーの作動に
より作動板２０が完全に接続片１６を上昇させた時の作
動板２０の上死点の位置は上昇されなかった従動子７に
対して約１mmの間隔を維持する。このような間隔を付与
する理由は、作動板２０が上昇される時望まない他の従
動子７と接触することにより、該望まない他の従動子７
が上昇されてディバイス３が移送されることを防止する
ためである。

【００１４】このように構成された本発明の作動過程を
図３乃至図６に基づいて説明すると次のようである。先
ず、スライディングブロック１２に設置されたシリンダ
ー１５が上昇された状態、つまり空スリーブ１３がスラ
イディングブロック１２とスリーブクランプ１４との間
に挿入され得る状態の場合、別のスリーブ供給装置によ
り１つの空スリーブ１３が供給されると、センサー（図
示せず）がこの状態を感知してシリンダー１５を作動さ
せる。従って、スリーブクランプ１４が空スリーブ１３
を掴む。

【００１５】その後、スリーブクランプ１４が空スリー
ブ１３を掴んだ状態で、テスト部からテスト完了された
ディバイス３がマルチトレー２のトラック上に順次に移
送される。このように移送されたディバイス３がストッ
パーピン４により遮断されると別のセンサーがこれを感
知してスライディングブロック１２が所定の位置のトラ
ックに移動される。

【００１６】図５は、作動板２０がどの一つのストッパ
ーピンを上昇させた状態を示すもので、作動板２０が、
図５に示すように、シリンダー１９の作動により上昇さ
れると、接続片１６がスプリング１８を圧縮させながら
ガイド棒１７に沿って上昇されるので接続片に接続され
た従動子７がともに上昇される。これにつれて、ストッ
パーピン４が上昇されてディバイス３の遮断状態を解除
すると、ディバイス３は自重により、傾いた送出装置の
トラックに沿って矢印方向に（図５の右方）移送されて
空スリーブ１３内に満たされる。

【００１７】より詳しく説明すると、作動板２０が上昇
するとき、接続片１６が位置する従動子７は接続片１６
を介して上昇されるが、その他の望まない従動子７は上
昇された作動板２０に対して約１mmの間隔で維持される
ので、望まない従動子７ではストッパーピン４によりデ
ィバイス３の移送を遮断する。このように、空スリーブ
１３内にディバイス３が完全に満たされた後、シリンダ
ー１９を下降させると、ストッパーピン４はブシュハウ
ジング６と従動子７との間に位置するスプリング８の復
元力により、そして接続片１６はガイド棒１７に設置さ
れたスプリング１８の復元力によりそれぞれ最初に状態
に復帰される。

【００１８】前述したように、空スリーブ１３内にディ
バイスが満たされると、スライディングブロック１２が
ガイド軸１１に沿って移動しスリーブクランプ１４のス
リーブ拘束状態を解除してディバイスのテスト判定結果
に応じて所定の積載箱内に積載する。今まで説明したも
のはスライディングブロック１２の移送によりマルチト
レー２のトラック上に移送されたディバイスを一つの空
スリーブに満たすことを説明したが、その他のトラック
にもスライディングブロック１２が反復的に移送されな
がらトラック上のディバイスを空スリーブ内に満たして
移送させる。

【００１９】図６はカムの作動により全ての従動子が同
時に上昇された状態を示す。前述した作業後には、マル
チトレー２のトラック上に残っているディバイス３を除
去する必要がある。この時は、図３に示すように、ブシ
ュハウジング６の一側に設置されたレバー９を引く。こ
れにつれて、円形板の両側外周面が切断されたカム１０
の長軸がマルチトレー２と従動子７との間に接続されて
全ての従動子７を同時に上昇させる。従って、マルチト
レー２のトラック上のディバイス３の存在を確認し得
る。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるハン
ドラのディバイス送出装置は、一つの出力信号により複
数のストッパーピン４を選択的に作動させ得、高価のソ
レノイドを使用しないので作業性が向上され生産原価が
節減される効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のハンドラのディバイス自動送出装置の概
略正面図である。

【図２】図１のＢ−Ｂ線についての断面図である。

【図３】本発明によるハンドラのディバイス自動送出装
置の概略正面図である。

【図４】図３のＡ−Ａ線についての断面図である。

【図５】本発明による作動板がどの一つのストッパーピ
ンを上昇させた状態図である。

【図６】本発明によるカムの作動により全ての従動子を
同時に上昇させた状態図である。

【符号の説明】

２ マルチトレー ４ ストッパーピン ７ 従動子 １５ シリンダー １６ 接続片 ２０ 作動板

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テスト完了されたデイバイスを空スリー
   ブ内に挿入させて送出させるためのハンドラのディバイ
   ス自動送出装置において、 ガイド軸の一方の側に位置され複数のトラックを有する
   マルチトレーと、 それぞれのトラック毎に、かつ、トラック上に、ディバ
   イスの送出を遮断するストッパーピンを有する複数の従
   動子と、 前記ガイド軸に沿って移送可能に設置されたスライディ
   ングブロックの上部に配置され、前記複数の従動子の内
   のいずれか一つの従動子に選択的に接続する一つの接続
   片と、 前記マルチトレーと一体に配置されたシリンダーの作動
   により昇降させられ、前記マルチトレーと実質上同一の
   幅を有し、前記接続片に接続されることにより該接続片
   を作動させる作動板とを備えることを特徴とするハンド
   ラのディバイス自動送出装置。
2. 【請求項２】 各トラックのそれぞれと各従動子のそれ
   ぞれとの間にカムが設置され、複数のカムを同時に作動
   させるためのレバーが設置され、該レバーの作動により
   各ストッパーピンが同時に昇降されることを特徴とする
   請求項１記載のハンドラのディバイス自動送出装置。
3. 【請求項３】 前記カムは、両側外周面に切断面形が成
   された円形板となることを特徴とする請求項２記載のハ
   ンドラのディバイス自動送出装置。
4. 【請求項４】 前記接続片が前記スライディングブロッ
   クの上部に設置されたガイド棒に沿って昇降すると共
   に、前記ガイド棒の外周に設けられたスプリングにより
   スライデイングブロック側に付勢されていることを特徴
   とする請求項１記載のハンドラのディバイス自動送出装
   置。