JPH08277019A - デバイス搬送経路のジャム解除装置 - Google Patents
デバイス搬送経路のジャム解除装置Info
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- JPH08277019A JPH08277019A JP7107091A JP10709195A JPH08277019A JP H08277019 A JPH08277019 A JP H08277019A JP 7107091 A JP7107091 A JP 7107091A JP 10709195 A JP10709195 A JP 10709195A JP H08277019 A JPH08277019 A JP H08277019A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ICデバイスが自重滑走する傾斜搬送路内で
ICデバイスが詰まった時に、それに振動を与えずに、
確実にその詰まり解除を行えるようにする。 【構成】 傾斜シュート21における滑走面21aの幅
方向の略中央位置で、長さ方向にはほぼ全長にわたって
スリット32が形成され、このスリット32内に押上バ
ー30が滑走面21aに出没可能に設けられている。押
上バー30を昇降駆動するために、昇降駆動手段31が
中間部が固定部に枢着した駆動レバー36と、この駆動
レバー36の一端部に連結したソレノイド37と、押上
バー30に連結したガイドブロック34に当接して、こ
のガイドブロック34を押動する押動ピン38とから構
成される。ソレノイド37を作動させて、駆動レバー3
6を回動させると、押動ピン38が上昇して、ガイドブ
ロック34が押動されて押上バー30が上昇して、傾斜
シュート21の滑走面21aから突出し、ICデバイス
Dが滑走面21aと平行な方向となるように矯正され、
バリBの重なり合いが解除される。
ICデバイスが詰まった時に、それに振動を与えずに、
確実にその詰まり解除を行えるようにする。 【構成】 傾斜シュート21における滑走面21aの幅
方向の略中央位置で、長さ方向にはほぼ全長にわたって
スリット32が形成され、このスリット32内に押上バ
ー30が滑走面21aに出没可能に設けられている。押
上バー30を昇降駆動するために、昇降駆動手段31が
中間部が固定部に枢着した駆動レバー36と、この駆動
レバー36の一端部に連結したソレノイド37と、押上
バー30に連結したガイドブロック34に当接して、こ
のガイドブロック34を押動する押動ピン38とから構
成される。ソレノイド37を作動させて、駆動レバー3
6を回動させると、押動ピン38が上昇して、ガイドブ
ロック34が押動されて押上バー30が上昇して、傾斜
シュート21の滑走面21aから突出し、ICデバイス
Dが滑走面21aと平行な方向となるように矯正され、
バリBの重なり合いが解除される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICデバイス(集積回
路素子)の電気的特性の試験・測定を行う場合等におい
て、このICデバイスをテスト部に搬送するためのデバ
イス搬送経路で、ICデバイスが詰まった時に、それを
円滑かつ確実に解除するためのデバイス搬送経路のジャ
ム解除装置に関するものである。
路素子)の電気的特性の試験・測定を行う場合等におい
て、このICデバイスをテスト部に搬送するためのデバ
イス搬送経路で、ICデバイスが詰まった時に、それを
円滑かつ確実に解除するためのデバイス搬送経路のジャ
ム解除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICデバイスの電気的特性の試験・測定
を行う機構としては、ICテスタとICハンドラとから
構成される。ICテスタは、ICデバイスと接続させ
て、その電気的特性の試験・測定を行うものである。一
方、ICハンドラはICデバイスをICテスタのテスト
ヘッドに接続し、試験・測定が終了したICデバイスを
試験結果に基づいて分類して収納するためのものであ
る。そこで、図1に一般的なICハンドラの概略構成を
示す。
を行う機構としては、ICテスタとICハンドラとから
構成される。ICテスタは、ICデバイスと接続させ
て、その電気的特性の試験・測定を行うものである。一
方、ICハンドラはICデバイスをICテスタのテスト
ヘッドに接続し、試験・測定が終了したICデバイスを
試験結果に基づいて分類して収納するためのものであ
る。そこで、図1に一般的なICハンドラの概略構成を
示す。
【0003】図中において、1はローダ部、2は試験・
測定部、3はアンローダ部である。ローダ部1は、試験
・測定を行うべきICデバイスDを1列に並べたマガジ
ンMが設置されている。このマガジンMから順次送り出
されるICデバイスDは所定角度傾斜した傾斜搬送路4
に沿って自重滑走するようになっており、この傾斜搬送
路4の先端には方向転換部材5が臨み、ICデバイスD
はこの方向転換部材5に受け取られる。そして、ICデ
バイスDを受け取った方向転換部材5は鉛直状態となる
ように方向転換して、内部に位置するICデバイスDは
試験・測定部2におけるICデバイスDの通路を構成す
る垂直搬送路6に移行せしめる。
測定部、3はアンローダ部である。ローダ部1は、試験
・測定を行うべきICデバイスDを1列に並べたマガジ
ンMが設置されている。このマガジンMから順次送り出
されるICデバイスDは所定角度傾斜した傾斜搬送路4
に沿って自重滑走するようになっており、この傾斜搬送
路4の先端には方向転換部材5が臨み、ICデバイスD
はこの方向転換部材5に受け取られる。そして、ICデ
バイスDを受け取った方向転換部材5は鉛直状態となる
ように方向転換して、内部に位置するICデバイスDは
試験・測定部2におけるICデバイスDの通路を構成す
る垂直搬送路6に移行せしめる。
【0004】ICデバイスDが垂直搬送路6を所定の位
置まで落下すると、位置決めピン7によって停止され、
この状態で垂直搬送路6を構成する一対のクランプ部材
6a,6bによりクランプされた状態で、ICテスタの
テストヘッドTの方向に変位せしめられる。これによっ
て、ICデバイスDのリードがテストヘッドTに設けた
接点と電気的に接続され、この状態で所要の手順に従っ
てテストヘッドTの接点を介してICデバイスDに電源
及び信号を送り、このICデバイスDにより信号処理を
行わせることによって、その電気的特性の試験・測定が
行われる。そして、この試験・測定が終了すると、垂直
搬送路6は元の位置に復帰して、クランプ部材6a,6
bによるクランプが解除され、さらに位置決めピン7が
退避することによって、ICデバイスDは再び垂直搬送
路6に沿って落下が始まる。
置まで落下すると、位置決めピン7によって停止され、
この状態で垂直搬送路6を構成する一対のクランプ部材
6a,6bによりクランプされた状態で、ICテスタの
テストヘッドTの方向に変位せしめられる。これによっ
て、ICデバイスDのリードがテストヘッドTに設けた
接点と電気的に接続され、この状態で所要の手順に従っ
てテストヘッドTの接点を介してICデバイスDに電源
及び信号を送り、このICデバイスDにより信号処理を
行わせることによって、その電気的特性の試験・測定が
行われる。そして、この試験・測定が終了すると、垂直
搬送路6は元の位置に復帰して、クランプ部材6a,6
bによるクランプが解除され、さらに位置決めピン7が
退避することによって、ICデバイスDは再び垂直搬送
路6に沿って落下が始まる。
【0005】垂直搬送路6の下端部には方向転換部材8
が臨んでおり、この方向転換部材8によってICデバイ
スDはアンローダ部3を構成する傾斜搬送路9に送り込
まれる。この傾斜搬送路9には、ICデバイスDを試験
・測定の結果に基づいていくつかの等級の分類に分けて
マガジンMに収納させるための分類分け搬送手段10が
設けられている。
が臨んでおり、この方向転換部材8によってICデバイ
スDはアンローダ部3を構成する傾斜搬送路9に送り込
まれる。この傾斜搬送路9には、ICデバイスDを試験
・測定の結果に基づいていくつかの等級の分類に分けて
マガジンMに収納させるための分類分け搬送手段10が
設けられている。
【0006】ICハンドラは概略以上のように構成され
るが、ICデバイスとしては、従来は、回路基板に設け
たスルーホールにリードを挿入するピン挿入型の実装方
式に適した構造のものが一般的に用いられていたが、近
年においては、ICデバイスが搭載される電気機器の小
型化,薄型化等の要請から、リードを接点に直接はんだ
付け等の手段で接続する、所謂面実装タイプのものが用
いられるようになってきており、しかもこの面実装タイ
プのICデバイスもより薄型化、小型化される傾向にあ
る。前述したように、ICハンドラにおいては、ICデ
バイスは自重滑走により搬送されるものであって、ピン
挿入タイプのデバイスのように、リードがほぼ真直ぐ下
方に延在されているものであれば、比較的安定した滑走
が可能であるが、面実装タイプのICデバイスでは、リ
ードをガイドとして用いることができないために、パッ
ケージ部の両肩部をガイドするようにしている。このた
めに、搬送路としては、パッケージ部の滑走面を有する
シュートと、その両肩部をガイドするルーフとから構成
しなければならない。
るが、ICデバイスとしては、従来は、回路基板に設け
たスルーホールにリードを挿入するピン挿入型の実装方
式に適した構造のものが一般的に用いられていたが、近
年においては、ICデバイスが搭載される電気機器の小
型化,薄型化等の要請から、リードを接点に直接はんだ
付け等の手段で接続する、所謂面実装タイプのものが用
いられるようになってきており、しかもこの面実装タイ
プのICデバイスもより薄型化、小型化される傾向にあ
る。前述したように、ICハンドラにおいては、ICデ
バイスは自重滑走により搬送されるものであって、ピン
挿入タイプのデバイスのように、リードがほぼ真直ぐ下
方に延在されているものであれば、比較的安定した滑走
が可能であるが、面実装タイプのICデバイスでは、リ
ードをガイドとして用いることができないために、パッ
ケージ部の両肩部をガイドするようにしている。このた
めに、搬送路としては、パッケージ部の滑走面を有する
シュートと、その両肩部をガイドするルーフとから構成
しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ICデバイ
スのパッケージ部は、樹脂でモールドされる関係から、
バリが生じるのを防止できない。相前後して滑走するI
Cデバイスにバリがあると、後方のICデバイスのバリ
が前方のICデバイスのバリに乗り上げたり、また下方
に潜り込んだりするおそれがあり、その結果、図2に示
したように、ICデバイスDのパッケージ部Pに生じて
いるバリB同士が重なり合って前方または後方の部位が
搬送路を構成するシュートSの滑走面から浮き上がるよ
うに、上下方向に傾いてルーフRと当接する。このよう
な事態が発生すると、ICデバイスがその位置で停止し
て詰まる、所謂ジャミングを起こすことになる。
スのパッケージ部は、樹脂でモールドされる関係から、
バリが生じるのを防止できない。相前後して滑走するI
Cデバイスにバリがあると、後方のICデバイスのバリ
が前方のICデバイスのバリに乗り上げたり、また下方
に潜り込んだりするおそれがあり、その結果、図2に示
したように、ICデバイスDのパッケージ部Pに生じて
いるバリB同士が重なり合って前方または後方の部位が
搬送路を構成するシュートSの滑走面から浮き上がるよ
うに、上下方向に傾いてルーフRと当接する。このよう
な事態が発生すると、ICデバイスがその位置で停止し
て詰まる、所謂ジャミングを起こすことになる。
【0008】ICデバイスの電気的特性の試験・測定
は、常温状態だけでなく、それを加熱して行う高温試験
や、冷却して行う低温試験もある。このように、高温試
験や低温試験を行うために、図1に仮想線で示したよう
に、傾斜搬送路4の大半及び垂直搬送路6は恒温槽11
内に配置しておき、この恒温槽11内には空気循環手段
と、加熱手段及び冷却手段とが装着される。そして、傾
斜搬送路4はICデバイスDを加熱乃至冷却するために
利用されることから、この傾斜搬送路4にはICデバイ
スDが多数数珠つなぎに並んだ状態で停止する。傾斜搬
送路4からは所定の温度状態になったICデバイスDが
1個ずつ分離されて、方向転換部5に移行せしめられ
る。従って、数珠つなぎの状態で滞留させる必要のある
恒温槽11内においては、前方に位置するICデバイス
は後方からの荷重による圧迫を受けることから、バリへ
の乗り上げの可能性はさらに高くなり、甚だしい場合に
は、上下方向にジグザグ状態となってしまうおそれがあ
る。
は、常温状態だけでなく、それを加熱して行う高温試験
や、冷却して行う低温試験もある。このように、高温試
験や低温試験を行うために、図1に仮想線で示したよう
に、傾斜搬送路4の大半及び垂直搬送路6は恒温槽11
内に配置しておき、この恒温槽11内には空気循環手段
と、加熱手段及び冷却手段とが装着される。そして、傾
斜搬送路4はICデバイスDを加熱乃至冷却するために
利用されることから、この傾斜搬送路4にはICデバイ
スDが多数数珠つなぎに並んだ状態で停止する。傾斜搬
送路4からは所定の温度状態になったICデバイスDが
1個ずつ分離されて、方向転換部5に移行せしめられ
る。従って、数珠つなぎの状態で滞留させる必要のある
恒温槽11内においては、前方に位置するICデバイス
は後方からの荷重による圧迫を受けることから、バリへ
の乗り上げの可能性はさらに高くなり、甚だしい場合に
は、上下方向にジグザグ状態となってしまうおそれがあ
る。
【0009】前述したように、ジャミングが起きると、
人手によっても解除できるが、恒温槽内に配置した傾斜
搬送路では、恒温槽を開放しなければならず、このため
に熱や冷気が放散する等の問題点がある。勿論、自動的
にジャミング解除を行うように構成したものも知られて
いるが、従来技術によるジャミング解除機構は傾斜搬送
路を振動させるようにしたものであり、ICデバイスに
振動を与えるのは好ましくないだけでなく、ICデバイ
スがジグザグ状に詰まった場合等のように極端なジャミ
ングが生じると、振動を与えただけでは、必ずしもその
解除を行えないこともある等といった問題点がある。
人手によっても解除できるが、恒温槽内に配置した傾斜
搬送路では、恒温槽を開放しなければならず、このため
に熱や冷気が放散する等の問題点がある。勿論、自動的
にジャミング解除を行うように構成したものも知られて
いるが、従来技術によるジャミング解除機構は傾斜搬送
路を振動させるようにしたものであり、ICデバイスに
振動を与えるのは好ましくないだけでなく、ICデバイ
スがジグザグ状に詰まった場合等のように極端なジャミ
ングが生じると、振動を与えただけでは、必ずしもその
解除を行えないこともある等といった問題点がある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、傾斜搬送路に振動を
与えずに、確実にICデバイスの詰まり解除を行えるよ
うにすることにある。
あって、その目的とするところは、傾斜搬送路に振動を
与えずに、確実にICデバイスの詰まり解除を行えるよ
うにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のジャム解除装置は、傾斜シュートとル
ーフとからなり、ICデバイスを自重で滑走させるデバ
イス搬送経路において、前記傾斜シュートの軸線方向の
ほぼ全長にわたってスリット溝を設け、このスリット溝
には、押上バーをこの傾斜シュートのICデバイスの滑
走面に対して出没可能に設けて、この押上バーを昇降駆
動手段により上昇させることによって、デバイス搬送経
路内に位置するICデバイスのパッケージ部を押し上げ
て、ルーフに近接乃至当接させるようにして詰まり解除
を行う構成としたことをその特徴とするものである。
ために、本発明のジャム解除装置は、傾斜シュートとル
ーフとからなり、ICデバイスを自重で滑走させるデバ
イス搬送経路において、前記傾斜シュートの軸線方向の
ほぼ全長にわたってスリット溝を設け、このスリット溝
には、押上バーをこの傾斜シュートのICデバイスの滑
走面に対して出没可能に設けて、この押上バーを昇降駆
動手段により上昇させることによって、デバイス搬送経
路内に位置するICデバイスのパッケージ部を押し上げ
て、ルーフに近接乃至当接させるようにして詰まり解除
を行う構成としたことをその特徴とするものである。
【0012】
【作用】ICデバイスのデバイス搬送経路内での詰まり
は、滑走面に対してICデバイスが正常な姿勢を保って
いない場合に生じる。ICデバイスが滑走面に対して水
平方向にずれる可能性も考えられるが、デバイス搬送経
路としては、傾斜シュートとルーフとから構成され、ル
ーフによってICデバイスが滑走面に対して水平方向に
ずれるのを防止しているから、この方向にずれるおそれ
は殆どない。一方、ICデバイスのパッケージ部にはバ
リが生じることから、前後のバリが重なり合うと、滑走
面に対して垂直方向に傾くことになる。この結果、上下
方向に傾いてシュートとルーフとに挟まことになって、
ICデバイスはその位置で停止する。詰まりの原因は、
その大半がICデバイスのパッケージ部におけるバリの
作用によって、滑走面に対して垂直方向、即ち上下方向
の傾きによるものである。
は、滑走面に対してICデバイスが正常な姿勢を保って
いない場合に生じる。ICデバイスが滑走面に対して水
平方向にずれる可能性も考えられるが、デバイス搬送経
路としては、傾斜シュートとルーフとから構成され、ル
ーフによってICデバイスが滑走面に対して水平方向に
ずれるのを防止しているから、この方向にずれるおそれ
は殆どない。一方、ICデバイスのパッケージ部にはバ
リが生じることから、前後のバリが重なり合うと、滑走
面に対して垂直方向に傾くことになる。この結果、上下
方向に傾いてシュートとルーフとに挟まことになって、
ICデバイスはその位置で停止する。詰まりの原因は、
その大半がICデバイスのパッケージ部におけるバリの
作用によって、滑走面に対して垂直方向、即ち上下方向
の傾きによるものである。
【0013】ところで、ICデバイスはデバイス搬送経
路に沿って滑走するが、このICデバイスの滑走を検出
する機構を備えており、少なくともデバイス搬送経路に
おける出口部の通過を検出するためのセンサが設けられ
るのが一般的である。従って、このICデバイスの通過
を検出するセンサからの信号に基づいて、ICデバイス
の滑走状況を把握できる。出口部が開放されているにも
拘らず、所定の時間以上このセンサによってICデバイ
スの通過が検出されない時には、デバイス搬送経路内で
詰まった状態にあると判断される。
路に沿って滑走するが、このICデバイスの滑走を検出
する機構を備えており、少なくともデバイス搬送経路に
おける出口部の通過を検出するためのセンサが設けられ
るのが一般的である。従って、このICデバイスの通過
を検出するセンサからの信号に基づいて、ICデバイス
の滑走状況を把握できる。出口部が開放されているにも
拘らず、所定の時間以上このセンサによってICデバイ
スの通過が検出されない時には、デバイス搬送経路内で
詰まった状態にあると判断される。
【0014】センサからのICデバイスの通過が所定時
間以上検出されない時には、押上バーを上昇させる。こ
れによって、デバイス搬送経路内に位置する全てのIC
デバイスが傾斜シュートの滑走面から持ち上げられて、
ルーフに当接するか、または少なくともルーフに近接せ
しめられる。これによって、滑走面に対して垂直方向に
傾いた状態にあるICデバイスは、この滑走面とほぼ平
行な姿勢となるように矯正される。この結果、押上バー
を引き下げた時には、ICデバイスの傾きの原因となっ
ていた前後のバリの重なり合いが解除されることにな
り、ICデバイスは円滑に滑走する状態に復帰する。
間以上検出されない時には、押上バーを上昇させる。こ
れによって、デバイス搬送経路内に位置する全てのIC
デバイスが傾斜シュートの滑走面から持ち上げられて、
ルーフに当接するか、または少なくともルーフに近接せ
しめられる。これによって、滑走面に対して垂直方向に
傾いた状態にあるICデバイスは、この滑走面とほぼ平
行な姿勢となるように矯正される。この結果、押上バー
を引き下げた時には、ICデバイスの傾きの原因となっ
ていた前後のバリの重なり合いが解除されることにな
り、ICデバイスは円滑に滑走する状態に復帰する。
【0015】ICデバイスを押し上げた時に、このIC
デバイスがルーフに衝当することになると、それを損傷
させるおそれがある。かかる事態を防止するには、押上
バーの昇降駆動を弾性的に行えば良い。このために、押
上バーの駆動機構としては、例えば、駆動レバーに弾性
部材を介して駆動ピンを連結しておき、この駆動ピンに
よって押上バーを上昇させるように構成すれば良い。
デバイスがルーフに衝当することになると、それを損傷
させるおそれがある。かかる事態を防止するには、押上
バーの昇降駆動を弾性的に行えば良い。このために、押
上バーの駆動機構としては、例えば、駆動レバーに弾性
部材を介して駆動ピンを連結しておき、この駆動ピンに
よって押上バーを上昇させるように構成すれば良い。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。而して、ICハンドラの基本構成として
は、図1に示したものと同様である。そして、このIC
ハンドラにおいて、ジャム解除機構が設けられるデバイ
ス搬送経路としては、ローダ側の傾斜搬送路である。そ
こで、図3にこの傾斜搬送路の縦方向の断面を、図4及
び図5に、図3のX−X方向及びY−Y方向の断面を示
す。
て説明する。而して、ICハンドラの基本構成として
は、図1に示したものと同様である。そして、このIC
ハンドラにおいて、ジャム解除機構が設けられるデバイ
ス搬送経路としては、ローダ側の傾斜搬送路である。そ
こで、図3にこの傾斜搬送路の縦方向の断面を、図4及
び図5に、図3のX−X方向及びY−Y方向の断面を示
す。
【0017】これらの図から明らかなように、傾斜搬送
路20は、傾斜シュート21とルーフ22とから構成さ
れる。ICデバイスDは、そのパッケージ部Pを傾斜シ
ュート21の滑走面21aに摺接した状態で自重で滑走
せしめられる。また、ルーフ22は、この滑走面21a
に沿って滑走するICデバイスDのパッケージ部Pの左
右の両肩部をガイドして、滑走面21aに対して水平方
向に位置ずれしないように保持するためのものであり、
このためにルーフ22には左右方向に向けて傾斜したガ
イド壁22a,22aが形設されている。
路20は、傾斜シュート21とルーフ22とから構成さ
れる。ICデバイスDは、そのパッケージ部Pを傾斜シ
ュート21の滑走面21aに摺接した状態で自重で滑走
せしめられる。また、ルーフ22は、この滑走面21a
に沿って滑走するICデバイスDのパッケージ部Pの左
右の両肩部をガイドして、滑走面21aに対して水平方
向に位置ずれしないように保持するためのものであり、
このためにルーフ22には左右方向に向けて傾斜したガ
イド壁22a,22aが形設されている。
【0018】傾斜搬送路20には、ローダ部側における
ICデバイスDの入口部20aと、垂直搬送路に移行さ
せるための方向転換部が臨む出口部20bとがそれぞれ
開口している。ここで、傾斜搬送路20のルーフ22に
おける出口部20b近傍の位置には、ICデバイスDの
個別分離手段23が装着されている。この個別分離手段
23は、それぞれ機構としてのソレノイド24a,25
aにより傾斜シュート21とルーフ22との間における
ICデバイスDが滑走する空間に対して挿脱可能な一対
の駆動ピン24b,25bからなる出口開閉部材24と
デバイス押え部材25とから構成される。
ICデバイスDの入口部20aと、垂直搬送路に移行さ
せるための方向転換部が臨む出口部20bとがそれぞれ
開口している。ここで、傾斜搬送路20のルーフ22に
おける出口部20b近傍の位置には、ICデバイスDの
個別分離手段23が装着されている。この個別分離手段
23は、それぞれ機構としてのソレノイド24a,25
aにより傾斜シュート21とルーフ22との間における
ICデバイスDが滑走する空間に対して挿脱可能な一対
の駆動ピン24b,25bからなる出口開閉部材24と
デバイス押え部材25とから構成される。
【0019】出口開閉部材24の駆動ピン24bを突出
させた状態にすると、ICデバイスDは傾斜搬送路20
内に閉じ込められる。この状態で、デバイス押え部材2
5における駆動ピン25bを突出させると、駆動ピン2
4bにより停止せしめられているICデバイスの次に位
置するICデバイスが傾斜シュート21に押し付けられ
て、この次のICデバイスが動かないように固定され
る。この状態で、出口開閉部材24における駆動ピン2
4bを退避させると、先頭のICデバイスが出口部20
bから送り出される。そして、再び出口開閉部材24の
駆動ピン24bを突出させ、デバイス押え部材25の駆
動ピン25bを退避させると、傾斜搬送路20内に位置
する全てのICデバイスは1ピッチ分だけ前進する。個
別分離はこのようにして行われる。
させた状態にすると、ICデバイスDは傾斜搬送路20
内に閉じ込められる。この状態で、デバイス押え部材2
5における駆動ピン25bを突出させると、駆動ピン2
4bにより停止せしめられているICデバイスの次に位
置するICデバイスが傾斜シュート21に押し付けられ
て、この次のICデバイスが動かないように固定され
る。この状態で、出口開閉部材24における駆動ピン2
4bを退避させると、先頭のICデバイスが出口部20
bから送り出される。そして、再び出口開閉部材24の
駆動ピン24bを突出させ、デバイス押え部材25の駆
動ピン25bを退避させると、傾斜搬送路20内に位置
する全てのICデバイスは1ピッチ分だけ前進する。個
別分離はこのようにして行われる。
【0020】傾斜搬送路20における入口部20aに
は、ICデバイスDが傾斜搬送路20内に送り込まれた
ことを検出する入口通過センサ26が、また出口部20
bには傾斜搬送路20からICデバイスDが送り出され
たことを検出する出口通過センサ27が設けられてい
る。これら両センサ26,27によって、ICデバイス
Dの傾斜搬送路20内での搬送状況が検出される。
は、ICデバイスDが傾斜搬送路20内に送り込まれた
ことを検出する入口通過センサ26が、また出口部20
bには傾斜搬送路20からICデバイスDが送り出され
たことを検出する出口通過センサ27が設けられてい
る。これら両センサ26,27によって、ICデバイス
Dの傾斜搬送路20内での搬送状況が検出される。
【0021】以上の構成を有する傾斜搬送路20に設け
られるジャム解除機構としては、押上バー30とこの押
上バー30を昇降駆動する昇降駆動手段31とから構成
される。押上バー30は傾斜シュート21における滑走
面21aの幅方向の略中央位置で、長さ方向にはほぼ全
長にわたって形設されたスリット32内に配置されて、
滑走面21aから出没可能となっている。また、傾斜シ
ュート21の中間部における側面の部位には切欠部33
が設けられ、押上バー30はガイドブロック34が連設
されており、このガイドブロック34は切欠部33内に
位置して、この切欠部33に沿って摺動するようになっ
ている。さらに、押上バー30の少なくとも両端近傍部
には、その昇降方向に長手となり、少なくとも押上バー
30の昇降ストローク分以上の長さを有する透孔30a
が穿設されている。一方、傾斜シュート21には位置決
めロッド35が挿通されており、この位置決めロッド3
5は押上バー30の透孔30aを貫通している。従っ
て、押上バー30は、切欠部33内にガイドブロック3
4が嵌合し、かつ位置決めロッド35が透孔30a内に
挿通されることによって、みだりに傾斜搬送路20にお
けるICデバイスDの搬送方向に位置ずれすることな
く、しかも昇降動作が可能となっている。
られるジャム解除機構としては、押上バー30とこの押
上バー30を昇降駆動する昇降駆動手段31とから構成
される。押上バー30は傾斜シュート21における滑走
面21aの幅方向の略中央位置で、長さ方向にはほぼ全
長にわたって形設されたスリット32内に配置されて、
滑走面21aから出没可能となっている。また、傾斜シ
ュート21の中間部における側面の部位には切欠部33
が設けられ、押上バー30はガイドブロック34が連設
されており、このガイドブロック34は切欠部33内に
位置して、この切欠部33に沿って摺動するようになっ
ている。さらに、押上バー30の少なくとも両端近傍部
には、その昇降方向に長手となり、少なくとも押上バー
30の昇降ストローク分以上の長さを有する透孔30a
が穿設されている。一方、傾斜シュート21には位置決
めロッド35が挿通されており、この位置決めロッド3
5は押上バー30の透孔30aを貫通している。従っ
て、押上バー30は、切欠部33内にガイドブロック3
4が嵌合し、かつ位置決めロッド35が透孔30a内に
挿通されることによって、みだりに傾斜搬送路20にお
けるICデバイスDの搬送方向に位置ずれすることな
く、しかも昇降動作が可能となっている。
【0022】押上バー31は、傾斜シュート21の滑走
面21aより下方の位置とそれより上方に突出する位置
との間に昇降駆動されるものであって、その昇降駆動機
構31としては、中間部が適宜の固定部に枢着した駆動
レバー36と、この駆動レバー36の一端部に連結した
駆動部材としてのソレノイド37と、ガイドブロック3
4に当接して、このガイドブロック34を押動する押動
ピン38とから構成される。ここで、押動ピン38は駆
動レバー36に直結されているのではなく、図6に示し
たように、駆動レバー36に円筒状の保持部材39に装
着されている。この保持部材39は、円筒状の部材から
なり、その上端部には小径の透孔39aが穿設されてい
る。押動ピン38は、この保持部材39にガイドされる
ものであって、このために保持部材39の内周面に摺接
するベース38aにピン38bを立設してなるものであ
って、ピン38bは透孔39aから突出している。そし
て、ベース38aと保持部材39の下端部との間にはピ
ン38bが透孔39aから突出する方向に付勢するばね
40が弾装されている。
面21aより下方の位置とそれより上方に突出する位置
との間に昇降駆動されるものであって、その昇降駆動機
構31としては、中間部が適宜の固定部に枢着した駆動
レバー36と、この駆動レバー36の一端部に連結した
駆動部材としてのソレノイド37と、ガイドブロック3
4に当接して、このガイドブロック34を押動する押動
ピン38とから構成される。ここで、押動ピン38は駆
動レバー36に直結されているのではなく、図6に示し
たように、駆動レバー36に円筒状の保持部材39に装
着されている。この保持部材39は、円筒状の部材から
なり、その上端部には小径の透孔39aが穿設されてい
る。押動ピン38は、この保持部材39にガイドされる
ものであって、このために保持部材39の内周面に摺接
するベース38aにピン38bを立設してなるものであ
って、ピン38bは透孔39aから突出している。そし
て、ベース38aと保持部材39の下端部との間にはピ
ン38bが透孔39aから突出する方向に付勢するばね
40が弾装されている。
【0023】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、傾斜搬送路20には、その入口部20aからI
CデバイスDが所要数送り込まれる。特に、この傾斜搬
送路20が恒温槽内に設けられている場合には、ICデ
バイスDを加熱または冷却するために、所定時間だけ傾
斜搬送路20内で滞留せしめられる。出口部20bに設
けた個別分離手段23を作動させると、傾斜搬送路20
内のICデバイスDは1個ずつ個別分離されて送り出さ
れる。この傾斜搬送路20内へのICデバイスDの供給
数は入口通過センサ26により、また送り出しは出口通
過センサ27により検出されるから、傾斜搬送路20内
に何個のICデバイスDが位置しているかについては、
これら両センサ26,27により常に検出される。
あって、傾斜搬送路20には、その入口部20aからI
CデバイスDが所要数送り込まれる。特に、この傾斜搬
送路20が恒温槽内に設けられている場合には、ICデ
バイスDを加熱または冷却するために、所定時間だけ傾
斜搬送路20内で滞留せしめられる。出口部20bに設
けた個別分離手段23を作動させると、傾斜搬送路20
内のICデバイスDは1個ずつ個別分離されて送り出さ
れる。この傾斜搬送路20内へのICデバイスDの供給
数は入口通過センサ26により、また送り出しは出口通
過センサ27により検出されるから、傾斜搬送路20内
に何個のICデバイスDが位置しているかについては、
これら両センサ26,27により常に検出される。
【0024】今、傾斜搬送路20内にある数のICデバ
イスDが位置していることが両センサ26,27により
確認され、この状態で個別分離手段23を作動させるこ
とによって、出口開閉部材24により出口部20bを開
放したにも拘らず、出口通過センサ27によりICデバ
イスDが実際に送り出されたことが検出できなかったと
する。これは、傾斜搬送路20内でICデバイスDが詰
まった状態、即ちジャミング状態となっていることであ
る。通常、ジャミングが生じるのは、前後のICデバイ
スDのパッケージ部PにおけるバリBが重なり合うよう
にして生じるものである。
イスDが位置していることが両センサ26,27により
確認され、この状態で個別分離手段23を作動させるこ
とによって、出口開閉部材24により出口部20bを開
放したにも拘らず、出口通過センサ27によりICデバ
イスDが実際に送り出されたことが検出できなかったと
する。これは、傾斜搬送路20内でICデバイスDが詰
まった状態、即ちジャミング状態となっていることであ
る。通常、ジャミングが生じるのは、前後のICデバイ
スDのパッケージ部PにおけるバリBが重なり合うよう
にして生じるものである。
【0025】そこで、まず一度個別分離手段23を作動
させて、出口開閉部材24の駆動ピン24bを突出さ
せ、デバイス押え部材25の駆動ピン25bを退避位置
に変位させる。この状態で、ソレノイド37を作動させ
て、駆動レバー36を回動させる。これによって、押動
ピン38が上昇して、押上バー30におけるガイドブロ
ック34が押動されて、この押上バー30が上昇して、
傾斜シュート21の滑走面21aから突出することにな
る。ここで、滑走面21aにはICデバイスDのパッケ
ージ部Pが載置されており、リードLはこの部位には位
置していないので、リードLを曲げたりするおそれはな
い。
させて、出口開閉部材24の駆動ピン24bを突出さ
せ、デバイス押え部材25の駆動ピン25bを退避位置
に変位させる。この状態で、ソレノイド37を作動させ
て、駆動レバー36を回動させる。これによって、押動
ピン38が上昇して、押上バー30におけるガイドブロ
ック34が押動されて、この押上バー30が上昇して、
傾斜シュート21の滑走面21aから突出することにな
る。ここで、滑走面21aにはICデバイスDのパッケ
ージ部Pが載置されており、リードLはこの部位には位
置していないので、リードLを曲げたりするおそれはな
い。
【0026】押上バー30の上昇により、図7に示した
ように、バリBが重なり合って、上下方向に傾いた状態
にある前後のICデバイスDは滑走面21aから持ち上
げられて、同図に仮想線で示した位置に変位する。これ
によって、図中に矢印で示したように、ICデバイスD
の姿勢が、滑走面21aと平行な方向となるように矯正
されると共に、バリBの重なり合いが解除されるように
なる。押上バー30の上昇ストロークは、好ましくはI
CデバイスDのパッケージ部Pがルーフ22に当接する
程度とする。ただし、ICデバイスDを持ち上げれば、
ほぼバリBの重なり合いが解除できるので、必ずしもI
CデバイスDをルーフ22に当接させる必要はない。
ように、バリBが重なり合って、上下方向に傾いた状態
にある前後のICデバイスDは滑走面21aから持ち上
げられて、同図に仮想線で示した位置に変位する。これ
によって、図中に矢印で示したように、ICデバイスD
の姿勢が、滑走面21aと平行な方向となるように矯正
されると共に、バリBの重なり合いが解除されるように
なる。押上バー30の上昇ストロークは、好ましくはI
CデバイスDのパッケージ部Pがルーフ22に当接する
程度とする。ただし、ICデバイスDを持ち上げれば、
ほぼバリBの重なり合いが解除できるので、必ずしもI
CデバイスDをルーフ22に当接させる必要はない。
【0027】ここで、押上バー30は昇降駆動手段31
を構成する押動ピン38により押動されるが、この押動
ピン38は駆動レバー36と直結しておらず、ばね40
の付勢力が作用しているから、ICデバイスDの押動は
弾性的に行われる。従って、ICデバイスDがルーフ2
2に強い力で押し付けられて、損傷する等のおそれはな
い。
を構成する押動ピン38により押動されるが、この押動
ピン38は駆動レバー36と直結しておらず、ばね40
の付勢力が作用しているから、ICデバイスDの押動は
弾性的に行われる。従って、ICデバイスDがルーフ2
2に強い力で押し付けられて、損傷する等のおそれはな
い。
【0028】押上バー30の昇降を1乃至複数回行う
と、前後のICデバイスDにおけるバリBの重なり合い
がなくなり、ジャム解除状態になり、これによりICデ
バイスDは傾斜滑走路20に沿って自重で滑走可能な状
態になる。そこで、再び個別分離手段23を作動させる
と、ICデバイスDが、個別分離されて、順次1個ずつ
送り出すことができる。
と、前後のICデバイスDにおけるバリBの重なり合い
がなくなり、ジャム解除状態になり、これによりICデ
バイスDは傾斜滑走路20に沿って自重で滑走可能な状
態になる。そこで、再び個別分離手段23を作動させる
と、ICデバイスDが、個別分離されて、順次1個ずつ
送り出すことができる。
【0029】なお、前述した実施例においては、センサ
26,27によりICデバイスDが詰まったことを検出
した時にのみ押上バー30を上昇させるようにしたが、
押上バー30の駆動タイミングはセンサ26,27から
の信号に基づいて行わなければならないものではなく、
ICデバイスDの個別分離を行う毎に押上バー30を昇
降駆動するようにしても良い。また、この押上バー30
を昇降駆動する部材としては、ソレノイド37に限ら
ず、カムやシリンダ等を用いても良く、さらには個別分
離手段23等、ICハンドラにおいて必然的に設けられ
る他の駆動手段と共用することもできる。さらに、押動
ピン38により押上バー30を弾性的に押し上げる機構
としてばね40を用いるようにしたが、例えばピン38
bをゴム等の弾性部材で形成したり、エア圧を利用して
弾性を持たせる等の構成としても良い。
26,27によりICデバイスDが詰まったことを検出
した時にのみ押上バー30を上昇させるようにしたが、
押上バー30の駆動タイミングはセンサ26,27から
の信号に基づいて行わなければならないものではなく、
ICデバイスDの個別分離を行う毎に押上バー30を昇
降駆動するようにしても良い。また、この押上バー30
を昇降駆動する部材としては、ソレノイド37に限ら
ず、カムやシリンダ等を用いても良く、さらには個別分
離手段23等、ICハンドラにおいて必然的に設けられ
る他の駆動手段と共用することもできる。さらに、押動
ピン38により押上バー30を弾性的に押し上げる機構
としてばね40を用いるようにしたが、例えばピン38
bをゴム等の弾性部材で形成したり、エア圧を利用して
弾性を持たせる等の構成としても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、押上バーによって、デバイス搬送経路内のICデバ
イスを押し上げるようにして詰まりの解除を行うように
構成したので、傾斜搬送路に振動を与えずに、確実にI
Cデバイスの詰まり解除を行える等の効果を奏する。
は、押上バーによって、デバイス搬送経路内のICデバ
イスを押し上げるようにして詰まりの解除を行うように
構成したので、傾斜搬送路に振動を与えずに、確実にI
Cデバイスの詰まり解除を行える等の効果を奏する。
【図1】一般的なICハンドラの概略構成図である。
【図2】ICデバイスの詰まり状態を示す作用説明図で
ある。
ある。
【図3】本発明の一実施例によるジャム解除装置を設け
た傾斜搬送路を示す縦断面図である。
た傾斜搬送路を示す縦断面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図3のY−Y断面図である。
【図6】駆動ピンを弾性的に支持する機構の構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】ICデバイスの詰まり解除を行っている状態を
示す作用説明図である。
示す作用説明図である。
20 傾斜搬送路 21 傾斜シュート 22 ルーフ 30 押上バー 31 昇降駆動手段 32 スリット 33 切欠部 34 ガイドブロック 35 位置決めロッド 36 駆動レバー 37 ソレノイド 38 押動ピン 38a ベース 38b ピン 39 保持部材 39a 透孔 40 ばね
Claims (2)
- 【請求項1】 傾斜シュートとルーフとからなり、IC
デバイスを自重で滑走させるデバイス搬送経路におい
て、前記傾斜シュートの軸線方向のほぼ全長にわたって
スリット溝を設け、このスリット溝には、押上バーをこ
の傾斜シュートのICデバイスの滑走面に対して出没可
能に設けて、この押上バーを昇降駆動手段により上昇さ
せることによって、デバイス搬送経路内に位置するIC
デバイスのパッケージ部を押し上げて、ルーフに近接乃
至当接させるようにして詰まり解除を行う構成としたこ
とを特徴とするデバイス搬送経路のジャム解除装置。 - 【請求項2】 前記押上バーの昇降駆動手段は、駆動ピ
ンと、この駆動ピンを弾性部材を介して連結した駆動レ
バーと、駆動レバーの作動部材とから構成したことを特
徴とする請求項1記載のデバイス搬送経路のジャム解除
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7107091A JPH08277019A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | デバイス搬送経路のジャム解除装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7107091A JPH08277019A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | デバイス搬送経路のジャム解除装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08277019A true JPH08277019A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14450240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7107091A Pending JPH08277019A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | デバイス搬送経路のジャム解除装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08277019A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109061350A (zh) * | 2018-08-16 | 2018-12-21 | 刘桂里 | 一种承接式电元件检测组件分离系统及其方法 |
CN109142939A (zh) * | 2018-08-16 | 2019-01-04 | 刘桂里 | 一种承接式电元件检测组件及其检测系统、方法 |
CN109375024A (zh) * | 2018-08-16 | 2019-02-22 | 刘桂里 | 一种承接式电元件检测组件组装系统及其方法 |
CN117446436A (zh) * | 2023-11-15 | 2024-01-26 | 中信重工开诚智能装备有限公司 | 一种矿用辅助运输平台及控制方法 |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP7107091A patent/JPH08277019A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109061350A (zh) * | 2018-08-16 | 2018-12-21 | 刘桂里 | 一种承接式电元件检测组件分离系统及其方法 |
CN109142939A (zh) * | 2018-08-16 | 2019-01-04 | 刘桂里 | 一种承接式电元件检测组件及其检测系统、方法 |
CN109375024A (zh) * | 2018-08-16 | 2019-02-22 | 刘桂里 | 一种承接式电元件检测组件组装系统及其方法 |
CN109142939B (zh) * | 2018-08-16 | 2020-11-24 | 北京旺达世嘉科技发展有限公司 | 一种承接式电元件检测组件及其检测系统、方法 |
CN109061350B (zh) * | 2018-08-16 | 2020-12-01 | 温州南冠机械有限公司 | 一种承接式电元件检测组件分离系统及其方法 |
CN109375024B (zh) * | 2018-08-16 | 2020-12-11 | 锐智信息科技(滨州)有限公司 | 一种承接式电元件检测组件组装系统及其方法 |
CN117446436A (zh) * | 2023-11-15 | 2024-01-26 | 中信重工开诚智能装备有限公司 | 一种矿用辅助运输平台及控制方法 |
CN117446436B (zh) * | 2023-11-15 | 2024-05-17 | 中信重工开诚智能装备有限公司 | 一种矿用辅助运输平台及控制方法 |
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