JP2783692B2 - 図形作成装置 - Google Patents

図形作成装置

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JP2783692B2 JP3091646A JP9164691A JP2783692B2 JP 2783692 B2 JP2783692 B2 JP 2783692B2 JP 3091646 A JP3091646 A JP 3091646A JP 9164691 A JP9164691 A JP 9164691A JP 2783692 B2 JP2783692 B2 JP 2783692B2
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    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置と座標入力装
置とを重ねて一体化した一体型表示入力装置を備えた図
形作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】座標入力用のタブレットと表示装置とを
重ね合わせた一体型表示入力装置を備えた情報処理装置
は、入力された座標データの入力位置と表示位置とが一
致しているため操作性が優れており、近年、データの入
力・表示方式として注目されている。図9には、一体型
表示入力装置を備えた情報処理装置を示している。図9
において、座標入力装置である透明タブレット1が表示
装置である液晶ディスプレイ2(LCD)上に重ねられ
て一体型表示入力装置が構成されている。一体型表示入
力装置には、スタイラスペン3を用いて指示されたタブ
レット面上の位置が検出されて位置情報が入力される。
入力された位置情報は、一体型表示入力装置の制御を司
る制御装置4において処理される。また、スタイラスペ
ン3のペン先には、図10(a)(b)に示すようなス
イッチが設けられており、ペン先を押して圧力を加える
と電極が接触してオン状態となり、押すのをやめて圧力
が加わらないようにするとオフ状態となる。(図10
(a)は外観図、図10(b)は断面図である。)な
お、スイッチの状態と関係なく(オフであっても)、透
明タブレット1による座標検出動作は可能となってい
る。
【0003】この種、一体型表示入力装置を備えた情報
処理装置は、位置情報の指示・入力が容易なため、図形
作成装置として用いられることが多い。従来、このよう
な図形作成装置で、例えば直線を入力する場合、以下の
ような方法によって作成していた。
【0004】1)始点の指定 スタイラスペン3を移動させると、図11(a)に示す
ように、その位置に十字型の“+”カーソルが表示され
る。そして、“+”カーソルを作成しようとする直線の
始点位置に移動させてペン先スイッチを一度オンにして
からオフにすると始点が確定される(図11(b))。
【0005】2)終点の指定 始点確定後、スタイラスペン3を移動させるとその位置
に“+”カーソルが表示され、さらに先に指定した始点
位置とこのカーソルとの間に点線が描画される(図11
(c))。そして、直線の終点位置にカーソルを移動さ
せてペン先スイッチを一度オンからオフにすると、図1
1(d)に示すように、終点が確定し直線が作成され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図形作成時、特に直線
を作成するような場合、図12(a)(b)に示すよう
に、既に作成されている他の図形の線上に正確に始点あ
るいは終点を一致させたいような場合が多い。しかしな
がら、ペン先位置がぶれてしまいやすく、またカーソル
が常にペン先位置に合わせて移動するために、図12
(c)に示すように、正確にカーソルを他の図形の線上
に合わせるのが難しく、図12(d)に示すように僅か
にずれてしまうことが多かった。
【0007】本発明は前記のような点に鑑みてなされた
もので、図形を定義する特徴点を他の既に作成された図
形の線上に正確に一致させることが容易な図形作成装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示装置と座
標入力装置とを重ねて一体化した一体型表示入力装置を
備え、カーソルによって指定される特徴点の座標データ
によって線図形の形状を定義して図形を作成し前記表示
装置に表示する図形作成装置において、前記カーソルを
移動させる際に、既に作成された他の線図形の線上に前
記カーソルがあるか否かを判断する第1判断手段と、前
記第1判断手段によって前記線図形の線上に前記カーソ
ルがあると判断された後に、前記座標入力装置から入力
された座標が、カーソルが位置する線上の点を含む所定
の領域外か前記線図形の別の線上にあるか否かを判断す
る第2判断手段と、前記第2判断手段による判断結果に
応じて、カーソルの表示位置を決定するカーソル移動制
御手段とを具備して構成するものである。
【0009】
【作用】このような構成によれば、カーソルが既に作成
された図形の線上にあると判断された後に、入力された
座標が、カーソルが位置する線上の点を含む所定の領域
外か前記線図形の別の線上にある場合には、入力された
座標に応じてカーソルを移動させ、カーソルが位置する
線上の点を含む所定の領域内にある場合には、カーソル
の表示位置を線上に固定して移動させないようにするこ
とで、図形の線上に作成しようとする図形の特徴点を一
致させることが容易となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は同実施例に係わる図形作成装置の構成を
示すブロック図である。図1に示すように、同実施例の
図形作成装置には、座標を検出する座標入力装置である
タブレット20と表示装置である液晶ディスプレイ(L
CD)22とが重ね合わされて構成された一体型表示入
力装置24を備えている。タブレット20は例えば透明
なガラス板に多数の電極が配設されて構成されており、
入力制御部26によって順次電圧が印加されて座標検出
面が走査される。入力制御部26は、タブレット20と
スタイラスペン28を制御し、タブレット20面上のス
タイラスペン28によって指示された位置とスタイラス
ペン28のペン先に設けられたペン先スイッチの状態
(オン,オフ)によって座標を検出する。LCD22は
表示制御部30により表示制御される。
【0011】入力制御部26によって検出された座標デ
ータは、カーソル移動制御部32、カーソル移動判断部
34、及び図形データ更新部36に出力される。カーソ
ル移動制御部32は、図形作成時にスタイラスペン28
によって指示された位置に表示制御部30によって
“+”カーソルを表示させるための制御を行なう。カー
ソル移動判断部34は、後述する図形データバッファ3
8に格納された内容と、カーソル移動制御部32が保持
する現在のカーソル位置と、入力制御部26からの現在
のスタイラスペン28が示す座標とからカーソルを移動
させるか否かを判断し、カーソル移動制御部32に通知
するものである。図形データ更新部36は、入力制御部
26からの座標データと、カーソル移動制御部32が保
持する現在のカーソル位置に基づいて、入力された図形
の特徴点を確定し、図形データバッファ38に格納され
た内容と表示制御部30によって表示される表示データ
とを更新するものである。図形データバッファ38は、
図形データ更新部36において確定された図形の種類、
特徴点の座標、線種、線幅等の図形に関するデータを保
持するためのものである。
【0012】次に、同実施例における図形作成の手順に
ついて、図2及び図3に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0013】図形の作成を行なう場合、まず、作成しよ
うとする図形(直線、矩形、矢印付き直線、円等)の選
択が行なわれる(ステップS1,S2)。例えば、各種
図形の一覧を表示し、その中から所望する図形を選択さ
せる。
【0014】作成する図形が選択された後、カーソル移
動フラグを初期状態の“1”(カーソル位置が図形デー
タバッファ38に格納された図形の線上にないことを示
す)に設定し(ステップS3)、入力制御部26によっ
てタブレット20のスタイラスペン28によって指示さ
れる座標の測定、及びスタイラスペン28のペン先スイ
ッチの状態について読み込みを行なう(ステップS
4)。
【0015】ここで、スタイラスペン28のペン先スイ
ッチがオンからオフに変化したことが入力制御部26に
よって検出されない場合、すなわちオフからオンに変化
して、またはペン状態に変化がなく座標データが入力さ
れた場合、カーソル移動判断部34は、ペン先の座標が
図形データバッファ38に既に格納されている図形の線
上にあるか否かを判断する。判断の方法は、図形データ
バッファ38に格納されている図形の図形種類データと
特徴点を示す座標データに基づいて、入力された座標デ
ータ(現在のペン先位置)が何れかの図形の線上にある
かを計算して求める(ステップS6)。
【0016】入力された座標データが図形データバッフ
ァ38に既に格納されている図形の線上にない場合(ス
テップS7)、カーソル移動判断部34は、カーソル移
動フラグが“1”であるか否か(すなわち、カーソル位
置が既に図形データバッファ38に格納された図形の線
上にあるか否か)を調べる(ステップS8)。
【0017】ここで、カーソル移動フラグが“1”の場
合(すなわち、カーソルが図形の線上にない場合)、カ
ーソル移動判断部34は、表示制御部30を介して、現
在のペン先の座標(入力された座標)位置にカーソルを
移動させる(ステップS9)。そして、ステップS4に
もどり座標測定を行なう。従って、スタイラスペン28
をタブレット20上で移動させた場合には、そのペン先
位置に応じてカーソルが移動する。
【0018】また、スタイラスペン28の移動を停止
し、ペン先スイッチがオンからオフに変化された場合に
は(ステップS5)、図形データ更新部36は、現在の
カーソル位置の座標を、作成中の図形を定義する特徴点
(直線の始点・終点、矩形の2つの対角点、円の中心点
と半径の距離を示す点等)の1つとして記憶し、さらに
その点が図形を定義する最後の特徴点(直線の終点、矩
形の2番目の点等)であれば、図形を確定して、記憶し
ている座標データを図形データバッファ38に格納する
と共に、表示制御部30を介して確定した図形を表示さ
せる(ステップS10〜S12)。
【0019】次に、こうして作成された図形の線上に、
正確に始点あるいは終点を一致させて他の図形を作成し
ようとする場合について説明する。ここでは、既に作成
されている図形(既図形)が直線であり、この直線上に
作成しようとする図形の特徴点を一致させる場合を例に
して説明する。
【0020】図4に示すように、既図形の線上にカーソ
ル位置を移動させずに始点を設定した場合には、通常の
図形作成と同様にカーソル位置で特徴点が設定される。
【0021】一方、図5に示すように、カーソルを既図
形の線上に移動させた場合、カーソル移動判断部34
は、既図形の線上にカーソルがあるものと判断する(ス
テップS6,S7)。そして、カーソル移動フラグを
“0”(すなわち、カーソルが図形データバッファ38
に格納されている図形の線上にあることを示す)にし、
カーソルをペン先位置(すなわち線上)の座標に移動さ
せる(ステップS9)。
【0022】さらに、ペン先位置が移動されると(ペン
状態に変化なし)、カーソル移動判断部34は、ペン先
位置が図形の線上にないものと判断し(ステップS
7)、カーソル移動フラグが“1”であるか否かを判断
する(ステップS8)。
【0023】ここでは、既にステップS13においてカ
ーソル移動フラグが“0”に設定されているので、カー
ソル移動判断部34は、現在のカーソル位置座標とペン
先位置座標との間の距離(L)を計算する(ステップS
14)。
【0024】その結果、距離(L)が予め設定された所
定の距離(N)以上でない場合には(ステップS1
5)、図6に示すように、カーソルをペン先位置の座標
に移動させずにステップS4にもどり座標測定を行な
う。
【0025】一方、距離(L)が所定の距離(N)以上
であった場合には(ステップS15)、カーソル移動フ
ラグを“1”に設定し、図7に示すように、カーソルを
ペン先位置の座標に移動させる(ステップS9)。
【0026】つまり、カーソルが既図形の線上に移動さ
せない場合には、カーソルはペン先位置に応じて移動す
る。そして、カーソルが、一度、既図形の線上に位置す
ると、ペン先が所定の距離(N)によって規定される領
域内に位置している間は、カーソル位置が既図形の線上
に固定される。さらに、ペン先位置が規定の領域を越え
ると、カーソルはペン先位置に移動する。また、カーソ
ルが位置する線上の点から所定の距離(N)内でペン先
が再度線上に移動した場合には、その位置にカーソルが
移動される。
【0027】従って、既図形の線上に他の図形の特徴点
を一致させようとする場合、ペン先を既図形の線と交差
させるように移動させるだけで良く、カーソル位置を線
上に正確に一致させて特徴点であることを示す指示を行
なう必要がない。
【0028】なお、一度カーソルが既図形の線上にきた
後に、カーソルをその線上の点から距離(N)内の領域
(線上を除く)に移動させるには、図8に示すように、
一度カーソルをその点から距離(N)以上離れた点に移
動させてから、再び線上の点から所定の領域内にペン先
を移動させる必要がある。
【0029】このようにして、カーソルを既図形の線上
に一度移動させることによりカーソルが線上に固定され
るので、そこで図形を定義する特徴点(直線の始点等)
を設定することにより、特徴点を線上に正確かつ容易に
一致させることができる。
【0030】なお、前記実施例の説明において図中所定
領域を円によって示しているが、その領域の形状は矩形
等であっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、既図形の
線上にカーソルを一度移動させることにより、ペン先位
置が所定の領域内にあればカーソルが線上に固定される
ので、図形を定義する特徴点を他の既に作成された図形
の線上に正確に一致させることが容易となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる図形作成装置の構成
を示すブロック図。
【図2】同実施例における図形作成の処理手順を説明す
るためのフローチャート。
【図3】同実施例における図形作成の処理手順を説明す
るためのフローチャート。
【図4】既に作成された図形の線上にカーソルを移動さ
せない場合を説明するための図。
【図5】既に作成された図形の線上にカーソルが移動し
た状態を説明するための図。
【図6】既に作成された図形の線上にカーソルが移動し
た後に、ペン先が所定の領域内に位置している状態を説
明するための図。
【図7】既に作成された図形の線上にカーソルが移動し
た後に、ペン先が所定の領域外に位置している状態を説
明するための図。
【図8】既に作成された図形の線上にカーソルが移動し
た後に、カーソルを所定の領域内に移動させた状態を説
明するための図。
【図9】一体型表示入力装置を備えた情報処理装置の構
成を示す図。
【図10】スタイラスペンに設けられたペン先スイッチ
を説明するための図。
【図11】図形作成の手順の一例を説明するための図。
【図12】従来の図形作成装置での図形作成の一例を説
明するための図。
【符号の説明】
20…タブレット、22…LCD(液晶ディスプレ
イ)、24…一体型表示入力装置、26…入力制御部、
28…スタイラスペン、30…表示制御部、32…カー
ソル移動制御部。34…カーソル移動判断部、36…図
形データ更新部、38…図形データバッファ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置と座標入力装置とを重ねて一体
    化した一体型表示入力装置を備え、カーソルによって指
    定される特徴点の座標データによって線図形の形状を定
    義して図形を作成し前記表示装置に表示する図形作成装
    置において、前記カーソルを移動させる際に、既に作成
    された他の線図形の線上に前記カーソルがあるか否かを
    判断する第1判断手段と、前記第1判断手段によって前
    記線図形の線上に前記カーソルがあると判断された後に
    前記座標入力装置から入力された座標が、カーソルが位
    置する線上の点を含む所定の領域外か前記線図形の別の
    線上にあるか否かを判断する第2判断手段と、前記第2
    判断手段による判断結果に応じて、カーソルの表示位置
    を決定するカーソル移動制御手段と、を具備したことを
    特徴とする図形作成装置。
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