JP2782456B2 - 感光体 - Google Patents
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
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Description
である。
表面に帯電させた後、露光によって静電潜像を形成する
と共に、その静電潜像をトナーによって現像し、次いで
その可視像を紙等に転写、定着させる。同時に、感光体
は付着トナーの除去や除電、表面の清浄化が施され、長
期に亘って反復使用される。
度が良好で更に暗減衰が小さい等の電子写真特性は勿論
であるが、加えて繰り返し使用での耐刷性、耐摩耗性、
耐湿性等の物理的性質や、コロナ放電時に発生するオゾ
ン、露光時の紫外線等への耐性(耐環境性)においても
良好であることが要求される。
硫化カドミウム等の無機光導電性物質を主成分とする感
光層を有する無機感光体が広く用いられている。
光層の材料として利用することが近年活発に開発、研究
されている。
バゾールと2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノンを含
有した感光層を有する有機感光体について記載されてい
る。しかしこの感光体は、感度及び耐久性において必ず
しも満足できるものではない。このような欠点を改善す
るために、感光層において、キャリア発生機能とキャリ
ア輸送機能とを異なる物質に個別に分担させることによ
り、感度が高くて耐久性の大きい有機感光体を開発する
試みがなされている。このようないわば機能分離型の電
子写真感光体においては、各機能を発揮する物質を広い
範囲のものから選択することができるので、任意の特性
を有する電子写真感光体を比較的容易に作製することが
可能である。
布により形成できるので製造コストが安く、公害や環境
汚染も防止でき、また種々の形(シート状等)に容易に
加工できる。
り、これらの欠点の解決が強く要望されている。
(バインダー)で結着することにより層形成しているの
で、機械的強度が必ずしも充分ではなく、感光体の反覆
使用時に、現像ブレードの摺擦等により感光体表面に傷
が生じたり、表面が摩耗したりする。
開昭60-247647号に記載されているように支持体上に薄
いキャリア発生層を設け、この上に比較的厚いキャリア
輸送層を設ける構成がとられている。
ホールの移動度が大きいことから、ホール輸送性の材料
を使用でき、光感度等の点で有利であるのに対し、電子
輸送性の材料には優れた特性をもつものがほとんど無
く、あるいは発がん性、催奇性を有するので使用できな
いためである。
に、雰囲気中に発生するオゾンの量が多く、環境条件の
悪化を生ずる。このため、イオン性物質の感光体表面へ
の吸着や、感光体表面の材質の劣化を招くため、繰り返
し使用時に電位低下をきたし、残留電位上昇、感度低
下、画像の品質の低下の原因となり、感光体の寿命を低
下させる。
間使用されるものであるため、高温高湿の条件下に置か
れることが多い。従って、耐環境性の高い実用的な感光
体が要望される。
感度特性、残留電位特性に優れ、かつ耐環境性に優れた
感光体を提供することである。
ア輸送層とを順次積層してなる感光体において、 前記キャリア輸送層が少なくとも2層の構成層からな
り、 前記構成層のうち前記導電性支持体側の構成層中のキ
ャリア輸送物質のバインダー物質に対する含有量比(重
量比、キャリア輸送物質/バインダー物質)が表面領域
側の構成層中のキャリア輸送物質のバインダー物質に対
する含有量比(重量比、キャリア輸送物質/バインダー
物質)よりも大きく、 前記表面領域側のキャリア輸送層の構成層のバインダ
ー物質が下記一般式〔II〕で表される構造単位を主要繰
り返し単位として有するポリカーボネートを含有し、 前記表面領域側のキャリア輸送層のキャリア輸送物質
が下記一般式〔VIII〕で表される化合物を含有する ことを特徴とする感光体に係るものである。
水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは未置換の脂肪族
基又は置換若しくは未置換の炭素環基。Zは、置換若し
くは未置換の炭素環又は置換若しくは未置換の複素環を
形成するのに必要な原子群。) 一般式〔VIII〕 (一般式〔VIII〕中、R29,R30は、置換若しくは未置
換のアルキル基、フェニル基を表し、置換基としてはア
ルキル基、アルコキシ基、フェニル基。R31は、置換若
しくは未置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル
基、フルオレニル基または複素環基を表し、置換基とし
てはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸
基、フェニル基。R31′は、水素原子、置換若しくは未
置換のアルキル基、フェニル基。R32,R33,R34,R35は、
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基ま
たはアルキルアミノ基。) 本発明の感光体は、キャリア輸送層を2層以上の構成
層に分け、それぞれのキャリア輸送物質濃度を変えてい
ることに顕著な特徴を有する。
キャリア輸送物質濃度をより高くしているので、キャリ
ア発生層で発生した光キャリアは効率よくキャリア輸送
層中へと注入される。
ャリア輸送物質濃度をより低くしているので、低分子量
のキャリア輸送物質の濃度が低い分だけ、キャリア輸送
層の機械的強度を上げることができる。
記一般式〔II〕で表される構造単位を主要繰り返し単位
として有するポリカーボネートを含有せしめた点が重要
である。
強度、耐傷性、耐摩耗性、耐刷性に優れ、帯電性能も良
好である。特に、表面が硬く、かつ適度の滑り性をもつ
という特徴を有しており、透明性、絶縁性が良好であ
り、キャリア輸送物質との相溶性にも優れている。
せ難いため、キャリア輸送物質の劣化が生じ難くなる。
特に、感光体表面領域側の「キャリア輸送層」中のキャ
リア輸送物質の濃度をより低くしているので、キャリア
輸送物質の劣化の度合は更に少なくなる。
ができる。3層以上とした場合には、導電性支持体側か
ら順次キャリア輸送物質の含有率を低くしてゆけばよ
い。
に例示する。
層2を設け、キャリア発生層2上に、構成層3A、3Bから
なるキャリア輸送層3を設けたものである。第2図の感
光体では、可撓性の基体1A上に導電層1Bを設けることに
より、導電性支持体1を形成している。第3図の感光体
では、キャリア発生層2上に構成層3A、3B、3Cからなる
キャリア輸送層3を設けている。第4図の感光体では、
第1図の感光体でキャリア発生層2と導電性支持体1と
の間に中間層又は下引き層6を設けている。
第4図の例では構成層3B、第3図では3C)におけるキャ
リア輸送物質のバインダー物質に対する含有量比(重量
比、キャリア輸送物質/バインダー物質)は、70重量%
以下、更には5〜70重量%とすることが好ましい。これ
により、成膜強度も大きくでき、またキャリア輸送能力
も阻害されない。
例では構成層3A)におけるキャリア輸送物質のバインダ
ー物質に対する含有量比は、30重量%以上、更には30〜
300重量%とすることが好ましい。これにより、キャリ
ア発生層からの光キャリア注入能を大きくできる。特筆
すべきことは、キャリア輸送物質の含有量比を例えば30
0重量%と非常に大きくできることであり、これはキャ
リア輸送層を多層構成とし、且つ、感光体最表面のキャ
リア輸送層の成膜強度を大きくしたために可能となった
のである。
のバインダー物質に対する含有量比(キャリア輸送物質
/バインダー物質、重量比)と、最下層のキャリア輸送
層におけるキャリア輸送物質のバインダー物質に対する
含有量比とは、1.0重量%以上の差があることが好まし
い。
〔I〕、〔II〕で表されるポリカーボネートとすること
もできる。これにより、成膜強度は更に大きくなる。
返し単位として有するポリカーボネートについて述べ
る。
はじめ、Cl、Br、F等のハロゲン原子、メチル基等のア
ルキル基、シクロヘキシル基等の炭素環基であってよ
い。
は、上記Zは5員又は6員の炭素環又は複素環を形成す
るものであってよく、こうした環としてはシクロヘキシ
ル環、シクロペンチル環等が挙げられ、環の一部にアセ
チル基、アセチルアミノ基等の置換基が導入されていて
よい。
が例示される。
される構造単位を主要繰り返し単位として有するもので
ある。従って、一般式〔II〕で表される種々の構造単位
のうち、一種類のみからなるものでも良く、多種類を共
縮合させたものでもよい。また、必要に応じて物理的、
化学的、電気的特性の改良を目的として前記一般式〔I
I〕で表される繰り返し単位とは異なるその他の繰り返
し単位を少量含有せしめた共縮合型のポリカーボネート
も、本発明の作用効果を損なわない限り、本発明のポリ
カーボネートに包含される。
フェニル−1,1−シクロヘキサンに少量のビスフェノー
ルAを混合した材料を用いて共縮合させたポリカーボネ
ートや、4,4′−ジヒドロキシフェニル−1,1−シクロヘ
キサンとテレフタル酸やイソフタル酸等の芳香族ジカル
ボン酸との重縮合物等が挙げられる。
ートが例示される。
前記したものと同じ である。) 本発明のポリカーボネートにおいて、一般式〔II〕で
表される構造単位を有するものが前記した本発明の作用
効果をより顕著に奏しうる点で好ましい。また、特に、
(II−2)、(II−4)、(II−9)のようにビスフェ
ノールA炭素原子にシクロヘキサン環が結合しているも
のが良好であり、(II−2)で表される構造単位が特に
良い。
について述べる。
バゾール誘導体、下記一般式〔IV〕のヒドラゾン化合物
が挙げられる。
アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基、置換ア
ミノ基、 R15:置換若しくは未置換のアリール基、置換若しくは
未置換の複素環基を表わす。) 一般式〔IV〕: (但、この一般式中、 R16、R17:それぞれ、水素原子又はハロゲン原子、 R18、R19:それぞれ、置換若しくは未置換のアリール
基、 Ar1:置換若しくは未置換のアリーレン基を表わ
す。) 一般式〔V〕: (但、この一般式中、 R20:置換若しくは未置換のアリール基または置換若し
くは未置換の複素環基、 R21:水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基また
は、置換若しくは未置換のアリール基、 Q:水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、置換アミノ
基、アルコキシ基またはシアノ基、 p:0または1の整数を表わす。) 一般式〔VI〕: (但、この一般式中、 R22:置換若しくは未置換のアリールまたは置換若し
くは未置換の複素環基、 R23:水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基ま
たは、置換若しくは未置換のアリール基、 X′:水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、置換ア
ミノ基、アルコキシ基またはシアノ基、 q:0または1の整数を表わす。) 一般式〔VII〕: (但、この一般式中、 l:0又は1の整数、 R24、R25、R26:置換若しくは未置換のアリール
基、 R27、R28:水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル
基、又は置換若しくは未置換のアリール基若しくはアラ
ルキル基(但、R27及びR28は共に水素原子であること
はなく、lが0のときはR27は水素原子ではない。)で
ある。) 一般式〔VIII〕: (但、この一般式中、 R29、R30:置換若しくは未置換のアルキル基、フェ
ニル基を表わし、置換基としてはアルキル基、アルコキ
シ基、フェニル基を用いる。
基、アントリル基、フルオレニル基または複素環基を表
わし、置換基としてはアルキル基、アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、水酸基、フェニル基を用いる。
基、フェニル基を表す。
アルキル基、アルコキシ基又はアルキルアミノ基を表
す。) 一般式〔IX〕: (但、この一般式中、 Ar2、Ar3:置換若しくは未置換のフェニル基を表し、置
換基としてはハロゲン原子、アルキル基、ニトロ基、ア
ルコキシ基を用いる。
基、アントリル基、フルオレニル基、複素環基を表わ
し、置換基としてはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、水酸基、アリールオキシ基、アリール基、アミ
ノ基、ニトロ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ナフチ
ル基、アンスリル基及び置換アミノ基を用いる。但し、
置換アミノ基の置換基としてアシル基、アルキル基、ア
リール基、アラルキル基を用いる。) 前記した本発明において用いられるピラゾリン化合物
は公知の方法、例えばα、β−不飽和ケトンとフェニル
ヒドラジンとを酸触媒存在下で脱水縮合することによっ
て合成される。
を使用することもできる。
くは未置換のカルバゾリル基を表す。
若しくは未置換のアラルキル基、又は置換若しくは未置
換のアリール基を表す。
基、ブチル基等が挙げられ、アラルキル基としてはベン
ジル基、フェネチル基等が挙げられ、アリール基として
はフェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基等が挙
げられる。置換基としては、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、置換アミノ基(ジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジベンジルア
ミノ基)等が例示される。
R40、R41、R42、R43、R44、R46はアルキル基、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子等を表す。) 次に電荷発生層(CGL)の電荷発生物質(CGM)として
は、下記一般式〔XI〕、〔XII〕、〔XIII〕の多環キノ
ン顔料が挙げられる。
アノ基、アシル基又はカルボキシル基を表わし、nは0
〜4の整数、mは0〜6の整数を表わす。) また、使用可能な他のCGMとしては、下記一般式〔XI
V〕のビスアゾ化合物が挙げられる。
族環基、または置換若しくは未置換の複素環式芳香族環
基、 R47、R48:それぞれ電子吸引性基または水素原子
(但、R47、R48の少なくとも1つは−CN−、−Cl等の
ハロゲン、−NO2等の電子吸引性基)、 A: (Xは、ヒドロキシ基、 または−NHSO2−R52、 <但、R50およびR51はそれぞれ、水素原子、置換若
しくは未置換のアルキル基、R52は置換若しくは未置換
のアルキル基又は置換若しくは未置換のアリール基> Yは、水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは未置換
のアルキル基、アルコキシ基、カルボキシル基、スルホ
基、置換若しくは未置換のカルバモイル基又は置換若し
くは未置換のスルファモイル基(但、mが2以上のとき
は、互いに異なる基であってもよい。) Zは、置換若しくは未置換の炭素環式芳香族環又は置
換若しくは未置換の複素環式芳香族環を構成するに必要
な原子群、 R49は、水素原子、置換若しくは未置換のアミノ基、
置換若しくは未置換のカルバモイル基、カルボキシル基
又はそのエステル基、 Aは、置換若しくは未置換のアリール基、 nは、1又は2の整数、 mは、0〜4の整数である。) 前記一般式で示されるビスアゾ化合物のうち、好まし
いのは、次の一般式〔XIVa〕で示されるものである。
義されたものと同じである。) 更に好ましいものは、特に一般式〔XIVa〕におけるAr
5、Ar6が次のものからなる化合物である。
し、置換基としては、メチル基、エチル基等のアルキル
基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、塩素原
子、臭素原子などのハロゲン原子、水酸基及びシアノ基
から選択されたもの。
合物も使用可能である。
は未置換の芳香族複素環を構成するに必要な原子群、 Y:水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基若しく
はそのエステル基、スルホ基、置換若しくは未置換のカ
ルバモイル基、又は置換若しくは未置換のスルファモイ
ル基、 R53:水素原子、置換若しくは未置換のアルキル基、
置換若しくは未置換のアミノ基、置換若しくは未置換の
カルバモイル基、カルボキシル基若しくはそのエステル
基、またはシアノ基、 Ar7:置換若しくは未置換のアリール基、 R54:置換若しくは未置換のアルキル基、置換若しく
は未置換のアラルキル基、又は置換若しくは未置換のア
リール基 を表わす。) 上記一般式〔XV〕のビスアゾ化合物のうち、下記一般
式〔XVa〕で表されるカルバゾール基含有ビスアゾ化合
物が特に有効である。
基、 R57、R58、R59、R60、R61、R62:水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、水酸
基、アリール基である。) この一般式〔XVa〕のビスアゾ化合物は、分子内に有
するカルバゾール基が増感作用に寄与しているものと考
えられ、特に長波長域でも優れた感度を付与し、同分子
内のカルバモイル基部分との組合せでカプラーとして有
効に作用して広い波長範囲に亘って良好な感度特性を示
し、半導体レーザー用感光体として優れた特性を示す。
をキャリア発生物質として使用することもできる。
くは未置換のアルキル基、置換若しくは未置換のアルコ
キシ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基又は置換若
しくは未置換のアミノ基を表し、X1及びX2のうち少な
くとも1つはハロゲン原子である。
びqは同時に0となることはなく、且つ、pが2のとき
はX1は互いに同一の又は異なる基であってよく、qが
2のときはX2は互いに同一の又は異なる基であってよ
い。
る芳香族炭素環基又は芳香族複素環基を表す。Zは置換
若しくは未置換の芳香族炭素環又は置換若しくは未置換
の芳香族複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表
す。) m及びnはそれぞれ0、1又は2の整数を表す。但
し、m及びnが同時に0となることはない。〕 一般式〔XVI〕のX1及びX2により表わされるハロゲ
ン原子としては、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、沃
素原子を挙げることができる。X1及びX2のうち、少な
くとも一方がハロゲン原子を有している。
1ないし4個の置換若しくは未置換のアルキル基が好ま
しく、このようなアルキル基の例としては、例えばメチ
ル基、エチル基、β−シアノエチル基、iso−プロピル
基、トリフルオロメチル基、t−ブチル基等が挙げられ
る。
子数が1ないし4個の置換若しくは未置換のアルコキシ
基が好ましく、このようなアルコキシ基の例としては、
メトキシ基、エトキシ基、β−クロルエトキシ基、sec
−ブトキシ基等が挙げられる。
換のアミノ基としては、例えばアルキル基、アリール基
(好ましくはフェニル基)等で置換されたもの、例えば
N−メチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N,N−ジメ
チルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−フェニル
アミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基や、更にはアシル
基で置換されたアセチルアミノ基、p−クロルベンゾイ
ルアミノ基等が挙げられる。
0、1又は2を表わすが、p及びqは同時に0となるこ
とはなく、好ましくはp=1、q=0又はp=1、q=
1の場合である。
ぞれ同一又は異なる基をとることができる。
〔XVII〕で表わされる。
する芳香族炭素環基又は芳香族複素環基を表わすが、前
記フッ素化炭化水素基の炭素原子数1ないし4のフッ素
化炭化水素基が好ましく、例えば、トリフルオロメチル
基、ペンタフルオロエチル基、テトラフルオロエチル
基、ヘプタフルオロプロピル基等が挙げられる。このう
ちさらに好ましいフッ素化炭化水素基はトリフルオロメ
チル基である。また、前記芳香族炭素環基の例としては
フェニル基、ナフチル基、アンスリル基等が挙げられ、
好ましくはフェニル基である。さらに前記芳香族複素環
基としては、例えば、カルバゾリル基、ジベンゾフリル
基等が挙げられる。さらにまた前記芳香族炭素環基及び
芳香族複素環基において前記フッ素化炭化水素基以外の
置換基としては、例えば、炭素原子数1ないし4個の置
換及び未置換のアルキル基、例えばメチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、トリフルオロメチ
ル基等;置換及び未置換のアラルキル基、例えばベンジ
ル基、フェンチル基等;ハロゲン原子、例えば塩素原
子、臭素原子、フッ素原子、沃素原子;炭素原子数1〜
4個の置換若しくは未置換のアルコキシ基、例えばメト
キシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ
基、2−クロルエトキシ基等;ヒドロキシ基;置換若し
くは未置換のアリールオキシ基、例えばp−クロルフェ
ノキシ基、1−ナフトキシ基等;アシルオキシ基、例え
ばアセチルオキシ基、p−シアノベンゾイルオキシ基
等;カルボキシル基、そのエステル基、例えばエトキシ
カルボニル基、m−ブロモフェノキシカルボニル基;カ
ルバモイル基、例えばアミノカルボニル基、t−ブチル
アミノカルボニル基、アニリノカルボニル基等;アシル
基、例えばアセチル基、o−ニトロベンゾイル基等;ス
ルホ基、スルファモイル基、例えばアミノスルホニル
基、t−ブチルアミノスルホニル基、p−トリルアミノ
スルホニル基等;アミノ基、アシルアミノ基、例えばア
セチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等;スルホンアミ
ド基、例えばメタンスルホンアミド基、p−トルエンス
ルホンアミド基等;シアノ基;ニトロ基等が挙げられ
る。これら置換基のうち、好ましいものは炭素原子数1
ないし4個の置換・未置換のアルキル基、例えばメチル
基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、トリフ
ルオロメチル基等;ハロゲン原子、例えば塩素原子、臭
素原子、フッ素原子、沃素原子;炭素原子数1ないし4
個の置換・未置換のアルコキシ基、例えばメトキシ基、
エトキシ基、t−ブトキシ基、2−クロルエトキシ基
等;ニトロ基;シアノ基等である。
香族炭素環、または置換・未置換の芳香族複素環を形成
するに必要な原子群であって、具体的には例えば置換・
未置換のベンゼン環、置換・未置換のナフタレン環、置
換・未置換のインドール環、置換・未置換のカルバゾー
ル環等を形成するのに必要な原子群を表わす。
ては、例えばAr8の置換基として挙げたような一連の置
換基が列挙されるが、好ましくはハロゲン原子(塩素原
子、臭素原子、弗素原子、沃素原子)、スルホ基、スル
ファモイル基(例えばアミノスルホニル基、p−トリル
アミノスルホニル基等)である。
ましくは下記一般式〔XVIII〕、〔XIX〕、〔XX〕、〔XX
I〕で表わされる。
原子、ハロゲン原子、置換若しくは未置換のアルキル
基、置換若しくは未置換のアルコキシ基、ニトロ基、シ
アノ基、ヒドロキシ基又は置換若しくは未置換のアミノ
基を表わし、X1a、X1b、X2aおよびX2bのうち、少な
くとも1つはハロゲン原子である。X1aおよびX1b、並
びにX2aおよびX2bは、それぞれ互いに同一又は異なる
基であってもよい。
ある。
知の方法により容易に合成することができる。
(0.01モル)を塩酸10ml、水20mlに分散し、5℃以下に
保ちつつ亜硝酸ナトリウム1.40g(0.02モル)を水5mlに
溶した溶液を滴下した。同温度でさらに1時間攪拌をつ
づけた後、不溶物を濾過除去し、濾液に六弗化燐酸アン
モニウム4.6gを水50mlに溶かした溶液を加えた。析出し
たテトラゾニウム塩を濾取し、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)100mlに溶解した。5℃以下に保ちながら、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−3′−トリフルオロ
メチルアニリド6.62g(0.02モル)をDMF200mlに溶かし
た溶液を滴下した。
ン6g(0.04モル)をDMF30mlに溶解したものを滴下し、
5℃以下で1時間、室温で4時間攪拌した。反応後析出
晶濾取し、DMF洗浄、水洗浄して乾燥し、目的物8.71を
得た。
ミノ化合物を用いてジアゾニウム塩を作り、次いで2−
ヒドロキシ−3′−ナフトエ酸−置換アニリド又は2−
ヒドロキシ−3−(置換フェニルカルバモイル)ベンゾ
〔a〕−置換・未置換カルバゾールと反応させて作るこ
とができる。
ニウム、ニッケル、銅、亜鉛、パラジウム、銀、インジ
ウム、錫、白金、金、ステンレス鋼、真鍮等の金属シー
トを用いることができる。
構成することもできる。この場合において、絶縁性基体
としては紙、プラスチックシート等の可撓性を有し、し
かも曲げ、引張り等の応力に対しても十分な強度を有す
るものが適当である。又、導電層は、金属シートをラミ
ネートし或いは金属を真空蒸着せしめることにより、又
はその他の方法によって設けることができる。
より、又はこれに適当なバインダー樹脂を加えたものに
より、或いは更に特定乃至非特定の極性のキャリアに対
する移動度の大きい物質(即ちキャリア輸送物質)を添
加したものにより形成することができる。
空蒸着せしめる方法、CGMを適当な溶剤に単独で若しく
は適当なバインダー樹脂と共に溶解若しくは分散せしめ
たものを塗布(若しくは浸漬塗布)して乾燥せしめる方
法を挙げることができる。
キャリア輸送物質を添加してもよく、その場合におけ
る、キャリア発生物質:バインダー樹脂:キャリア輸送
物質の割合は、重量比で1:(0〜100):(0〜500)、
特に1:(0〜10):(0〜50)であることが好ましい。
質とバインダー樹脂とを溶媒中に溶解、分散せしめた溶
液又は分散液を、キャリア発生層上又は他のキャリア輸
送層構成層上に塗布、乾燥して形成することができる。
解せしめた溶液を塗布、乾燥して形成することができ
る。
n−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミ
ン、イソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、
トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−
ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメ
タン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、ジメイルスルホキシド、その他を用いることができ
る。
される構造単位を主要繰り返し単位として有する樹脂の
他に、例えば次のものを使用することができる。これら
は単独で或いは二種以上の混合物として用いてもよい。
・cm以上好ましくは1010Ω・cm以上、より好ましくは10
13Ω・cm以上の透明樹脂が用いられる。また前記バイン
ダーは光又は熱により硬化する樹脂を用いてもよく、か
かる光又は熱により硬化する樹脂としては、例えば熱硬
化性アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、尿素
樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹
脂、光硬化性桂皮酸樹脂等又はこれらの共重合若しくは
縮合樹脂があり、その他電子写真材料に供される光又は
熱硬化性樹脂の全てが利用される。また前記保護層中に
は加工性及び物性の改良(亀裂防止、柔軟性付与等)を
目的として必要により熱可撓性樹脂を50重量%未満含有
せしめることができる。かかる熱可塑性樹脂としては、
例えばポリプロピレン、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、
ポリカーボネート樹脂、又はこれらの共重合樹脂、ポリ
−N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導体、その
他電子写真材料に供される熱可塑性樹脂の全てが利用さ
れる。
しては、酸化アルミニウム、酸化インジウム等の金属酸
化物、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、メラミン樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂等の高分子
物質を用いることができる。
3A、3B、3Cは、同一バインダー樹脂により形成してもよ
く、互いに異なるバインダー樹脂により形成してもよ
い。例えば、上側構成層3B又は3Cを本発明のポリカーボ
ネートにより形成し、下側構成層3AをビスフェノールA
型ポリカーボネートにより形成すると、光感度向上の点
で好ましい。
し、下側構成層3Aを塗布形成するためのバインダー樹脂
があまり溶けない(溶解度が低い)ようにすることもで
きる。この場合は、下側構成層3Aへのキャリア輸送物質
の拡散、下側構成層3Aの膨潤を防止することができる。
成方法を異ならせることもできる。例えば、構成層3Aを
浸漬塗布により形成し、構成層3B又は3Cをスプレー塗布
により形成すれば、下側構成層3Aの溶解、膨潤を防止で
きる。
μmとするのが更に好ましい。上側構成層3B又は3Cの厚
みは、0.1〜30μmとするのが好ましく、0.5〜10μmと
するのが更に好ましい。
しく、0.1〜5μmとするのが更に好ましい。
きる。こうした高分子有機半導体のうちポリ−N−ビニ
ルカルバゾール又はその誘導体が硬化が大であり、好ま
しく用いられる。かかるポリ−N−ビニルカルバゾール
誘導体とは、その繰り返し単位における全部又は一部の
カルバゾール環が種々の置換基、例えばアルキル基、ニ
トロ基、アミノ基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子によ
って置換されたものである。
用時の疲労低減等を目的として、少なくとも1種の電子
受容生物質を含有せしめることができる。
は、例えば無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロム無
水マレイン酸、無水フタル酸、テトラクロル無水フタル
酸、テトラブロム無水フタル酸、3−ニトロ無水フタル
酸、4−ニトロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸、無
水メリット酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキ
ノジメタン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベン
ゼン、1,3,5−トリニトロベンゼン、パラニトロベンゾ
ニトリル、ピクリルクロライド、キノンクロルイミド、
クロラニル、ブルマニル、2−メチルナフトキノン、ジ
クロロジシアノパラベンゾキノン、アントラキノン、ジ
ニトロアントラキノン、トリニトロフルオレノン、9−
フルオレニリデン−〔ジシアノメチレンマロノジニトリ
ル〕、ポリニトロ−9−フルオレニデン−〔ジシアノメ
チレンマロノジニトリル〕、ピクリン酸、o−ニトロ安
息香酸、p−ニトロ安息香酸、3,5−ジニトロ安息香
酸、ペンタフルオロ安息香酸、5−ニトロサリチル酸、
3,5−ジニトロサリチル酸、フタル酸、メリット酸、そ
の他の電子親和力の大きい化合物の一種又は二種以上を
挙げることができる。これらのうち、フルオレノン系、
キノン系や、Cl、CN、NO2等の電子吸引生の置換基のあ
るベンゼン誘導体が特によい。
界面活性剤を存在させてもよい。また耐久性向上剤とし
てアンモニウム化合物が含有されていてもよい。
収剤としては、安息香酸、スチルベン化合物等及びその
誘導体、トリアゾール化合物、イミダゾール化合物、ト
リアジン化合物、クマリン化合物、オキサジアゾール化
合物、チアゾール化合物及びその誘導体等の含窒素化合
物類が用いられる。
止剤を含有せしめることができる。これにより放電で発
生するオゾンの影響を抑制でき、繰り返し使用時の残留
電位上昇や帯電電位の低下を防止できる。
ードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカ
ン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノ
ン及びそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物
等が挙げられる。
号、同61-188975号、同61-195878号、同61-157644号、
同61-195879号、同61-162867号、同61-204469号、同61-
217493号、同61-217492号及び同61-221541号に記載があ
る。
態様がこれにより限定されるものではない。
た。
テレフタレートより成る導電性支持体上に、塩化ビニル
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体「エスレックMF
-10」(積水化学工業社製)より成る厚さ約0.1μmの中
間層を設けた。次に、下記構造式(XI−3)で示す多環
キノン顔料4gをボールミルで24時間粉砕し、これにビス
フェノールA型ポリカーボネート「パンライトL−125
0」(帝人化成社製)2gを1,2−ジクロルエタン130mlに
溶解した溶液を加えて、更に24時間分散し、得られた分
散液を前記中間層上にドクターブレードを用いて塗布
し、十分乾燥して厚さ約0,5μmのCGLを形成した。
ャリア輸送物質)8gとポリカーボネート「パンライトL
−1250」10gとを1,2−ジクロロエタン100mlに溶解して
得た溶液を上記キャリア発生層上にドクターブレードを
用いえ塗布し、温度80℃にて1時間乾燥して厚さ18μm
の下層側の構成層を形成した。ここで、キャリア輸送物
質のバインダー樹脂に対する含有量比(重量比、キャリ
ア輸送物質/バインダー樹脂)は、80%である。
と、構造式II−2で示した繰り返し単位からなるポリカ
ーボネート(粘度平均分子量は約30,000)10gとをモノ
クロルベンゼン100mlに溶解し、得られた溶液を上記し
た下層側の構成層上にドクターブレードを用いて塗布
し、膜圧4μmの上層側構成層を得た。この層におい
て、キャリア輸送物質のバインダー物質に対する含有量
比は60%である。ここで、ポリカーボネート「パンライ
トL−1250」のモノクロルベンゼンに対する溶解性は構
造式II−2で表される繰り返し単位からなるポリカーボ
ネートより小さいので、上層側の構成層を塗布する際に
下層側の構成層が溶け難い。
ャリア輸送物質の量を、8gから20g(200%)に変えた。
他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
形成した。
下層側の構成層を形成した。
とした他は実施例1と同様にして上層側の構成層を形成
し、実施例の電子写真感光体を作成した。
した。
リカーボネート「パンライトL−1250」10gとを1,2−ジ
クロロエタン100mlに溶解して得た溶液をキャリア発生
層上に塗布し、単層のキャリア輸送層(膜厚22μm)を
形成し、比較用の感光体を得た。
た。
成層、上側構成層を順次形成した。但し、下側構成層中
のキャリア輸送物質の含有量を4gとし、この層の膜厚を
19μmとした。また、上側構成層中のキャリア輸送物質
の含有量を8gとし、この層の膜厚を3μmとした。
フェノールA型ポリカーボネート「パンライトL−125
0」に変えた以外は実施例1と同様にして電子写真感光
体を作成した。
化合物に変え、これ以外は実施例1と同様にして中間
層、キャリア発生層を形成した。
位とするポリカーボネート(前出)10gと、キャリア輸
送物質(構造式VIII-38)10gとをモノクロルベンゼン10
0ml中に溶解し、この溶液を上記キャリア発生層上に塗
布して膜厚15μmの下側構成層(キャリア輸送層)を形
成した。
送物質の含有量を7gとし、これ以外は上記と同様にして
上側構成層用溶液を調製した。この溶液を下側構成層上
にスプレー塗布し、膜厚5μmの上側構成層を形成し
た。
し、キャリア輸送層の下側構成層の膜厚は17μmとし、
上側構成層中のキャリア輸送物質の含有量を5gとし、上
側構成層の膜厚を3μmとした。
し、キャリア輸送層の下側構成層の膜厚を18μmとし、
上側構成層中のキャリア輸送物質の含有量を3gとし、上
側構成層の膜厚を2μmとした。
した。
用溶液(キャリア輸送物質含有量10g)をキャリア発生
層上にドクターブレードを用いて塗布し、膜厚20μmの
単層のキャリア輸送層を形成し、電子写真感光体とし
た。
単層のキャリア輸送層中におけるキャリア輸送物質の含
有量は3gとした。
式XIV−5のビスアゾ化合物に変え、また、バインダー
樹脂をポリエステル樹脂「バイロン−200」(東洋紡社
製)に変え、これ以外は実施例1と同様にしてキャリア
発生層を形成した。
リ−N−ビニルカルバゾール「ルビカンM−170」(BAS
F社製)10gとをテトラヒドロフラン(THF)100ml中に溶
解し、この溶液をキャリア発生層上にドクターブレード
を用いて塗布して膜厚18μmの下側構成層を形成した。
II−2で表される構造単位からなるポリカーボネート
(前出)10gとを1,2−ジクロロエタン100ml中に溶解
し、この溶液を下側構成層上にドクターブレードを用い
て塗布し、膜厚4μmの上側構成層を形成した。
と、上側構成層の膜厚は3μmとし、上側構成層中のキ
ャリア輸送物質のバインダー樹脂に対する含有率は40%
とした。
した。
層用溶液と同様の塗布液を調製し、この塗布液をキャリ
ア発生層上にドクターブレードを用いて塗布して単層の
キャリア輸送層を形成した(膜厚22μm)。
した。
リカーボネート「パンライトL−1250」10gとを1,2−ジ
クロロエタン100mlに溶解し、この溶液をキャリア発生
層上に塗布して膜厚18μmの下側構成層を得た。
II−5で表される構造単位からなるポリカーボネート10
gとをモノクロルベンゼン100mlに溶解し、この溶液を下
側構成層上にドクターブレードを用いて塗布して膜厚4
μmの上側構成層を得た。
U−Bix 1550 MR改造機に装着し、5万回コピーの実写
テストを行うと共に、黒紙電位Vb、白紙電位Vwを測定
した。また5万回コピー後の膜厚減耗量と画像傷の発生
状況を調べた。但し、図にはVb、Vw(初期値及び5万
回コピー後)と、5万回コピー後のそれぞれの変動量Δ
|Vb|、Δ|Vw|とを示す。
とし、上述の複写サイクルを実施した時の感光体の表面
電位を表し、白紙電位とは白紙を原稿としたときの感光
体の表面電位を表す。この測定結果を第5図に示す。
較例を示す。
摩耗性、耐傷性に優れ、黒紙電位、白紙電位共に良好な
値を示し、かつ連続して多数枚の複写を行っても黒紙電
位、白紙電位の変動が少なく、安定した複写画像が得ら
れることが理解される。
子写真感光体の一例を示す一部断面図である。 第5図は各感光体の電子写真特性を示す表である。 なお、図面に示す符号において、 1……導電性支持体 2……キャリア発生層 3……キャリア輸送層 3A……下側構成層 3B、3C……上側構成層 5……表面(保護)層 6……中間層 である。
Claims (1)
- 【請求項1】導電性支持体上にキャリア発生層とキャリ
ア輸送層とを順次積層してなる感光体において、 前記キャリア輸送層が少なくとも2層の構成層からな
り、 前記構成層のうち前記導電性支持体側の構成層中のキャ
リア輸送物質のバインダー物質に対する含有量比(重量
比、キャリア輸送物質/バインダー物質)が表面領域側
の構成層中のキャリア輸送物質のバインダー物質に対す
る含有量比(重量比、キャリア輸送物質/バインダー物
質)よりも大きく、 前記表面領域側のキャリア輸送層の構成層のバインダー
物質が下記一般式〔II〕で表される構造単位を主要繰り
返し単位として有するポリカーボネートを含有し、 前記表面領域側のキャリア輸送層のキャリア輸送物質が
下記一般式〔VIII〕で表される化合物を含有する ことを特徴とする感光体。 一般式〔II〕 (一般式〔II〕中、R3,R4,R5,R6,R7,R8,R9,R10は、水
素原子、ハロゲン原子、置換若しくは未置換の脂肪族基
又は置換若しくは未置換の炭素環基。Zは、置換若しく
は未置換の炭素環又は置換若しくは未置換の複素環を形
成するのに必要な原子群。) 一般式〔VIII〕 (一般式〔VIII〕中、R29,R30は、置換若しくは未置換
のアルキル基、フェニル基を表し、置換基としてはアル
キル基、アルコキシ基、フェニル基。R31は、置換若し
くは未置換のフェニル基、ナフチル基、アントリル基、
フルオレニル基または複素環基を表し、置換基としては
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、フ
ェニル基。R31は、水素原子、置換若しくは未置換のア
ルキル基、フェニル基。R32,R33,R34,R35は、水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基またはア
ルキルアミノ基。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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---|---|
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JPS60172045A (ja) * | 1984-02-16 | 1985-09-05 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 電子写真感光体 |
JPS62272282A (ja) * | 1986-05-21 | 1987-11-26 | Canon Inc | 電子写真感光体 |
-
1989
- 1989-06-20 JP JP1158759A patent/JP2782456B2/ja not_active Expired - Lifetime
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