JP2720061B2 - 感光体 - Google Patents

感光体

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JP2720061B2
JP2720061B2 JP4696789A JP4696789A JP2720061B2 JP 2720061 B2 JP2720061 B2 JP 2720061B2 JP 4696789 A JP4696789 A JP 4696789A JP 4696789 A JP4696789 A JP 4696789A JP 2720061 B2 JP2720061 B2 JP 2720061B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は感光体、特に電子写真感光体に関するもので
ある。
ロ.従来技術 有機光導電性物質(OPC)を使用する感光材料は、無
機系光導電性物質に比べて一般に毒性が弱く、かつ可撓
性や軽量性、製膜性、コスト等において有利であること
から、最近注目されてきている。
こうした電子写真感光体において、電荷の発生と輸送
という両機能を分離して各層にもたしめた機能分離型感
光体は、この各々の機能を独立して設定することが可能
で、感光体設計上、選択の幅が広がり有利である。
また、機能分離型感光体では、電子写真諸特性を向上
させることができ、感度、繰り返し特性、機械強度等の
点で優れる。
かかる電子写真感光体は、一般に電子写真複写機、プ
リンター等に広く用いられているが、最近、電子写真複
写機、プリンターの高速化に伴い、複写プロセスに要す
る時間が著しく短縮されると共に、複写回数も増大し、
感光体の高感度化、高耐久化が要求されてきている。
従来、電子写真感光体に使用されている高感度のキャ
リア発生物質としては、多環キノン系化合物やアゾ系顔
料が代表的なものとして例示される。しかし、通常、電
子写真複写機においてはA光源や蛍光灯等の白色光を使
用しており、可視光全域に亘る波長を有する光が同時に
感光体に照射される。この点で、多環キノン系化合物
は、非常に優れた光キャリア発生能を有してはいるが、
400〜570nmに分光感度を有しており、これより長波長の
光に対しては感度を有さないため、高感度化にも限界が
あるといえる。一方、アゾ系顔料、例えばジスアゾ系顔
料を用いた感光体では、分光感度が700nm付近まで延び
ている反面、短波長側での光感度が低下しており、やは
り高感度化に一定の限界を有するといえる。
更に、重要な問題として、電子写真複写機はオフィ
ス、官公庁、事務所、公共機関等で必需品として用いら
れていることから、もとの原稿を忠実に再現することが
必要であり、特に各種書類中の朱印、アンダーライン
(赤線)の再現性が要求される。この為には、赤外画像
を複写再現すべく、600nm以上の波長域の感度が他の波
長域の感度に比べて低い分光感度特性を有するものでな
くてはならない。しかし、キャリア発生物質はそれぞれ
固有の分光感度特性を所有するものであり、電子写真特
性を満足し、かつ赤色原稿を複写時の目的に応じた程度
にまで再現しうるキャリア発生物質を見出すのは困難で
ある。
赤色の再現性を向上させる目的で、白色光の光路に赤
カットフィルター(シアンフィルター)を設ける方法も
あるが、例えば上記したジスアゾ系顔料を用いた場合、
600nmよりも長波長側の光をカットすると、光感度が大
きく低下し、短波長側の感度も低下する。
以上のように、特に高速電子写真複写機や小型複写機
に対応するには、従来の感光体では光感度及び赤色再現
性の点で必ずしも十分ではなく、これらに対応しうる高
感度の感光体の出現が期待されている。
ハ.発明の目的 本発明の目的は、幅広い波長に亘って高度の分光感度
特性を有し、高感度であって繰り返し特性に優れてい
て、複写プロセスの高速化に対応でき、かつ赤色画像の
複写再現性に優れた感光体を提供することである。
ニ.発明の構成及びその作用効果 本発明は、下記一般式〔I〕で表される化合物をキャ
リア発生物質として含有する層と、多環キノン系化合物
をキャリア発生物質として含有する層とを有する感光体
に係るものである。
一般式〔I〕 〔X1は、ハロゲン原子を表す。
X2、X3は、それぞれハロゲン原子、置換若しくは未置
換のアルキル基、置換若しくは未置換のアルコキシ基、
ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基又は置換若しくは未
置換のアミノ基を表す。
p、qは、それぞれ0又は1を表す。
Arは、置換若しくは未置換の芳香族炭素環基又は芳香
族複素環基を表す。
Zは、置換若しくは未置換の芳香族炭素環又は置換若
しくは未置換の芳香族複素環を形成するのに必要な非金
属原子群を表す。〕 本発明においては、キャリア発生層を二層設け、一方
のキャリア発生層には多環キノン系化合物を含有させ、
他方のキャリア発生層には上記特定のジスアゾ系化合物
を含有させた。このように、層構成、材質を特に選択
し、実験、検討を行ったところ、前述の問題を解決でき
たのである。
即ち、多環キノン系化合物は450nm〜570nmの領域で感
度が高く、更にアゾ系化合物やフタロシアニン系化合物
に比べ感度、帯電電位、残留電位などについての繰り返
し特性が著しく安定であるという特徴を有する。しかし
ながら、この多環キノン系化合物を用いた場合、570nm
以上の領域で感度低下が大きく、長波長側の領域には殆
ど感度を有していないため、高感度を要求される高速複
写機、小型複写機、プリンターに用いるには感度が不十
分であった。
この対策として、他のキャリア発生物質をも併用して
長波長側を増感することも考えられるが、問題は組み合
わせるべきキャリア発生物質の選択であって、この選択
によっては、かえって上記多環キノン系化合物の短波長
側の本来の光感度が損なわれるおそれもある。また、か
かる選択については必ずしも一律的な選択手段があると
いうものでもなく、数多くの化合物の中から実験の積み
重ねによって決定しているのが実情といえる。
ここにおいて、本発明者は、多環キノン系化合物を含
有する層と、一般式〔I〕で表される特性の新規キャリ
ア発生物質を含有する層とを分離して設けることで、満
足すべき結果を得た。
即ち、一般式〔I〕で表される化合物は、例えば第1
図に示すような分光感度スペクトルを示すものである
(後述の合成例1の化合物)。これと多環キノン系化合
物とを併用することにより、580nm以上の長波長側を顕
著に増感しつつ、多環キノン系化合物本来の光感度も保
持でき、かつ赤色光の光感度を赤色画像再現に差支えな
い程度にまで抑制することが可能となった。これによ
り、複写プロセスの高速化に十分対応でき、繰り返し特
性に優れ、かつ赤色画像も再現できる実用的な感光体が
実現できたのである。
また、一般式〔I〕で表される化合物をキャリア発生
物質として溶媒に分散し、塗布し、比較的厚く塗布層を
形成しても、段ムラ、液ダレ、凝集などの製造時の塗布
欠陥を発生が少なく、製造上有利である。
以下、具体的な構成について述べる。
第2図、第3図はそれぞれ本発明に係る電子写真感光
体の一例を示す一部拡大断面図である。第2図の例にお
いては、導電性支持体1上に、キャリア発生層2A、キャ
リア発生層2B、キャリア輸送層3を順次形成し、これら
により三層構成の感光層4を構成している。第4図の例
においては、更に、感光層4と導電性支持体1との間に
中間層5を設けている。この中間層5は、バリヤ層、接
着層等として機能するものである。この他、キャリア発
生層2Aと2Bとの間、キャリア発生層2Bとキャリア輸送層
3との間に中間層を設けてもよく、キャリア輸送層3の
表面に表面保護層を設けてもよい。この他、種々の層構
成をとりうる。
上側キャリア発生層2B、下側キャリア発生層2Aには、
多環キノン系化合物又は一般式〔I〕で表される化合物
を含有させる。ここで、光感度等の点で、上側キャリア
発生層2Bに多環キノン系化合物、下側キャリア発生層2A
に一般式〔I〕で表される化合物を含有させるのが本発
明の目的を達成するうえでより好ましい。
次に、一般式〔I〕で表される化合物について述べ
る。
X1、X2、X3により表されるハロゲン原子としては、塩
素原子、臭素原子、フッ素原子、沃素原子を挙げること
ができる。
X2、X3で表されるアルキル基としては炭素原子数1な
いし4個の置換若しくは未置換のアルキル基が好まし
く、このようなアルキル基の例としては、例えばメチル
基、エチル基、β−シアノエチル基、iso−プロピル
基、トリフルオロメチル基、t−ブチル基等が挙げられ
る。
X2、X3で表されるアルコキシ基は、炭素原子数が1な
いし4個の置換若しくは未置換のアルコキシ基が好まし
く、このようなアルコキシ基の例としては、メトキシ
基、エトキシ基、β−クロルエトキシ基、sec−ブトキ
シ基等が挙げられる。
X2、X3で表される置換若しくは未置換のアミノ基とし
ては、例えばアルキル基、アリール基(好ましくはフェ
ニル基)等で置換されたもの、例えばN−メチルアミノ
基、N−エチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N
−ジエチルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N,N−ジ
フェニルアミノ基や、更にはアシル基で置換されたアセ
チルアミノ基、p−クロルベンゾイルアミノ基等が挙げ
られる。
Arは、置換若しくは未置換の芳香族炭素環基又は芳香
族複素環基を表すが、このうち、少なくともフッ素化炭
化水素基により置換されているものが、光感度、耐久
性、赤色感度共に特に優れている。こうしたフッ素化炭
化水素基としては、炭素原子数1ないし4のフッ素化炭
化水素基が好ましく、例えば、トリフルオロメチル基、
ペンタフルオロエチル基、テトラフルオロエチル基、ヘ
プタフルオロプロピル基等が挙げられる。このうちさら
に好ましいフッ素化炭化水素基はトリフルオロメチル基
である。また、前記芳香族炭素環基の例としてはフェニ
ル基、ナフチル基、アンスリル基等が挙げられ、好まし
くはフェニル基である。さらに前記芳香族複素環基とし
ては、例えば、カルバゾリル基、ジベンゾフリル基等が
挙げられる。さらにまた前記芳香族炭素環基及び芳香族
複素環基において前記フッ素化炭化水素基以外の置換基
としては、例えば、炭素原子数1ないし4個の置換及び
未置換のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基、トリフルオロメチル基等;
置換及び未置換のアラルキル基、例えばベンジル基、フ
ェネチル基等;ハロゲン原子、例えば塩素原子、臭素原
子、フッ素原子、沃素原子;炭素原子数1〜4個の置換
若しくは未置換のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エ
トキシ基、イソプロポキシ基、t−ブトキシ基、2−ク
ロルエトキシ基等;ヒドロキシ基;置換若しくは未置換
のアリールオキシ基、例えばp−クロルフェノキシ基、
1−ナフトキシ基等;アシルオキシ基、例えばアセチル
オキシ基、p−シアノベンゾイルオキシ基等;カルボキ
シル基、そのエステル基、例えばエトキシカルボニル
基、m−ブロモフェノキシカルボニル基、;カルバモイ
ル基、例えばアミノカルボニル基、t−ブチルアミノカ
ルボニル基、アニリノカルボニル基等;アシル基、例え
ばアセチル基、o−ニトロベンゾイル基等;スルホ基、
スルファモイル基、例えばアミノスルホニル基、t−ブ
チルアミノスルホニル基、p−トリルアミノスルホニル
基等;アミノ基、アシルアミノ基、例えばアセチルアミ
ノ基、ベンゾイルアミノ基等;スルホンアミド基、例え
ばメタンスルホンアミド基、p−トルエンスルホンアミ
ド基等;シアノ基;ニトロ基等が挙げられる。これら置
換基のうち、好ましいものは炭素原子数1ないし4個の
置換・未置換のアルキル基、例えばメチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、トリフルオロメチ
ル基等;ハロゲン原子、例えば塩素原子、臭素原子、フ
ッ素原子、沃素原子;炭素原子数1ないし4個の置換・
未置換のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ
基、t−ブトキシ基、2−クロルエトキシ基等;ニトロ
基;シアノ基等である。
前記一般式〔I〕において、Zは置換・未置換の芳香
族炭素環、または置換・未置換の芳香族複素環を形成す
るに必要な原子群であって、具体的には例えば置換・未
置換のベンゼン環、置換・未置換のナフタレン環、置換
・未置換のインドール環、置換・未置換のカルバゾール
環等を形成するのに必要な原子群を表す。
これらの環を形成するのに必要な原子群の置換基とし
ては、例えばArの置換基として挙げたような一連の置換
基が列挙されるが、好ましくはハロゲン原子(塩素原
子、臭素原子、弗素原子、沃素原子)、スルホ基、スル
ファモイル基(例えばアミノスルホニル基、p−トリル
アミノスルホニル基等)である。
下記一般式〔II〕、〔III〕で表されるものが更に好
ましい。
一般式〔II〕 一般式〔III〕 Yは前記一般式〔I〕におけるZの置換基と同義であ
る。
下記に本発明の前記一般式〔I〕で示されるビスアゾ
化合物の具体例について述べるがこれによって本発明の
ビスアゾ化合物が限定されるものではない。
前記一般式〔I〕で表されるビスアゾ化合物は、公知
の方法により容易に合成することができる。
合成例1 2,7−ジアミノ−4−ブロム−9−フルオレノン2.89g
(0.01モル)を塩酸10ml、水20mlに分散し、5℃以下に
保ちつつ亜硝酸ナトリウム1.40g(0.02モル)を水5mlに
溶かした溶液を滴下した。同温度でさらに1時間撹拌を
続けた後、不溶物を濾過除去し、濾液に六弗化燐酸アン
モニウム4.6gを水50mlに溶かした溶液を加えた。析出し
たテトラゾニウム塩を濾取し、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)100mlに溶解した。5℃以下に保ちながら、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−3′−トリフルオロ
メチルアニリド6.62g(0.02モル)をDMF200mlに溶かし
た溶液を滴下した。
ひきつづき5℃以下に保ちながらトリエタノールアミ
ン6g(0.04モル)をDMF30mlに溶解したものを滴下し、
5℃以下で1時間、室温で4時間撹拌した。反応後析出
晶を濾取し、DMF洗浄、水洗浄して乾燥し、目的物8.71g
を得た。
理論値 C=60.5%、H=2.77%、N=8.63% 実測値 C=60.1%、H=2.95%、N=8.72% 合成例2 2,7−ジアミノ−4−ブロム−9−フルオレノン2.89g
(0.01モル)を塩酸10ml、水20mlに分散し、5℃以下に
保ちつつ亜硝酸ナトリウム1.40g(0.02モル)を水5mlに
溶かした溶液を滴下した。同温度でさらに1時間撹拌を
つづけた後、不溶物を濾過除去し、濾液に六弗化燐酸ア
ンモニウム4.6gを水50mlに溶かした溶液を加えた。析出
したテトラゾニウム塩を濾取し、N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)100mlに溶解した。5℃以下に保ちなが
ら、2−ヒドロキシ−3−(3′−トリフルオロメチル
フェニルカルバモイル)ベンゾ〔a〕カルバゾール8.40
g(0.02)モルをDMF200mlに溶かした溶液を滴下した。
ひきつづき5℃以下に保ちながらトリエタノールアミ
ン6g(0.04モル)をDMF30mlに溶解したものを滴下し、
5℃以下で1時間、室温で4時間撹拌した。反応後析出
晶を濾取し、DMF洗浄、水洗浄して乾燥し、目的物5.2g
を得た。
理論値 C=63.6%、H=2.87%、N=9.73% 実測値 C=63.4%、H=2.97%、N=10.01% 合成例3 2,7−ジアミノ−4−ヨウド−9−フルオレノン3.36g
(0.01モル)を塩酸10ml、水20mlに分散し、5℃以下に
保ちつつ亜硝酸ナトリウム1.40g(0.02モル)を水5mlに
溶かした溶液を滴下した。同温度でさらに1時間撹拌を
つづけた後、不溶物を濾過除去し、濾液に六弗化燐酸ア
ンモニウム4.6gを水50mlに溶かした溶液を加えた。析出
したテトラゾニウム塩を濾取し、N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)100mlに溶解した。5℃以下に保ちなが
ら、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−2′−クロロ−
5′−トリフルオロメチルアニリド7.36g(0.02)モル
をDMF200mlに溶かした溶液を滴下した。
ひきつづき5℃以下に保ちながらトリエタノールアミ
ン6g(0.04モル)をDMF30mlに溶解したものを滴下し、
5℃以下で1時間、室温で4時間撹拌した。反応後析出
晶を濾取し、DMF洗浄、水洗浄して乾燥し、目的物8.71g
を得た。
理論値 C=53.5%、H=2.34%、N=7.80% 実測値 C=53.7%、H=2.45%、N=8.00% 本発明の他の化合物も前記合成例1と同様にそれぞれ
対応するアミノ化合物を用いてジアゾニウム塩を作り、
次いで2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−置換アニリド
又は2−ヒドロキシ−3−(置換フェニルカルバモイ
ル)ベンゾ〔a〕−置換・未置換カルバゾールと反応さ
せて作ることができる。
次に、多環キノン系化合物としては、下記一般式
〔A〕で示されるアントアントロン系顔料、下記一般式
〔B〕で示されるジベンズピレンキノン系顔料及び下記
一般式〔C〕で示されるピラントロン系顔料から選ばれ
る少なくとも一種を挙げることができるが、特に一般式
〔A〕が好ましい。
式中、Xはハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アシ
ル基又はカルボキシル基を表し、nは0〜4の整数を表
し、mは0〜6の整数を表す。
一般式〔A〕で示されるアントアントロン系顔料の具
体的化合物を挙げると次の通りである。
一般式〔B〕で示されるジベンズピレンキノン系顔料
の具体的化合物を挙げると次の通りである。
一般式〔C〕で示されるピラントロン系顔料の具体的
化合物例を挙げると次の通りである。
第2図、第3図に示すようなキャリア発生層2Aは、導
電性支持体上に直接、又は中間層5を介して、例えば次
の方法によって設けることができる。キャリア発生層2B
は、キャリア発生層2A上に直接、又は中間層5を介し
て、同様の方法で設けることができる。
1) キャリア発生物質を適当な溶媒に溶解した溶液
を、あるいは必要に応じてバインダー樹脂を加え混合溶
解した溶液を塗布する方法。
2) キャリア発生物質をボールミル、ホモミキサ等に
よって分散媒中で微細粒子(好ましくは粒径5μm以
下、更に好ましくは1μm以下)とし、必要に応じてバ
インダー樹脂を加え混合分散した分散液を塗布する方
法。
キャリア発生層の形成に使用される溶媒あるいは分散
媒としては、n−ブチルアミン、ジエチルアミン、エチ
レンジアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノー
ルアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプロパン、1,
1,2−トリクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、ト
リクロロエチレン、テトラクロロエタン、ジクロロメタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げ
られる。
また、キャリア輸送層は上記キャリア発生層と同様に
して形成することができる。
キャリア発生層或いはキャリア輸送層の形成に用いら
れるバインダー樹脂は任意のものを用いることができる
が、疎水性で、かつ誘電率が高く、電気絶縁性のフィル
ム形成性高分子重合体を用いるのが好ましい。このよう
な高分子重合体としては、例えば次のものを挙げること
ができるが、これらに限定されるものではない。
P−1)ポリカーボネート P−2)ポリエステル P−3)メタクリル酸 P−4)アクリル樹脂 P−5)ポリ塩化ビニル P−6)ポリ塩化ビニリデン P−7)ポリスチレン P−8)ポリビニルアセテート P−9)スチレン−ブタジエン共重合体 P−10)塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体 P−11)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 P−12)塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体 P−13)シリコン樹脂 P−14)シリコン−アルキッド樹脂 P−15)フェノールホルムアルデヒド樹脂 P−16)スチレン−アルキッド樹脂 P−17)ポリ−N−ビニルカルバゾール P−18)ポリビニルブチラール P−19)ポリビニルフォルマール これらのバインダー樹脂は、単独であるいは2種以上
の混合物として用いることができる。
キャリア発生層において、キャリア発生物質とバイン
ダーとの重量比は好ましくは100:0〜1000がよい。キャ
リア発生物質の含有割合がこれより少ないと光感度が低
く、残留電位の増加を招き、またこれより多いと暗減衰
及び受容電位が低下する。
第2図、第3図において、下側キャリア発生層2Aの膜
厚は0.01〜10μm(更には0.05〜1μm)とするのが好
ましく、上側キャリア発生層2Bの膜厚は0.01〜10μm
(更には0.5〜5μm)とするのが好ましい。
キャリア輸送層において、キャリア輸送物質はキャリ
ア輸送層中のバインダー樹脂100重量部当たり200〜200
重量部が好ましく、特に好ましくは30〜150重量部であ
る。
また、形成されるキャリア輸送層の厚さは、好ましく
は5〜50μm、特に好ましくは5〜30μmである。
キャリア輸送物質としては、特に制限はないが、例え
ばオキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チア
ゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘
導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミ
ダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリ
ル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、アミ
ン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導
体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベ
ンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導
体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバ
ゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルア
ントラセン等から選ばれた一種又は二種以上が例示され
る。
キャリア輸送物質としては、光照射時発生するキャリ
アの支持体側への輸送能力が優れている外、多環キノン
系化合物及び一般式〔I〕で表されるアゾ化合物との組
合せに好適なものが好ましく用いられ、かかる電荷輸送
物質として好ましいものは下記一般式(A)、(B)及
び(C)で表されるものが挙げられる。
一般式(A) 但し、Ar1、Ar2、Ar4はそれぞれ置換又は未置換のア
リール基を表し、Ar3は置換又は未置換のアリーレン基
を表し、R6は水素原子、置換若しくは未置換のアルキル
基、又は置換若しくは未置換のアリール基を表す。
このような化合物の具体例は特開昭58−65440号の第
3〜4頁及び同58−198043号の第3〜6頁に詳細に記載
されている。
一般式(B) 但し、R7は置換・未置換のアリール基、置換・未置換
の複素環基であり、R8は水素原子、置換・未置換のアル
キル基、置換・未置換のアリール基を表し、詳細には特
開昭58−134642号及び同58−166354号の公報に記載され
ている。
一般式(C) 但し、R9は置換・未置換のアリール基であり、R10
水素原子、ハロゲン原子、置換・未置換のアルキル基、
置換・未置換のアルコキシ基、置換・未置換のアミノ
基、ヒドロキシ基であり、R11は置換・未置換のアリー
ル基、置換・未置換の複素環基を表す。これらの化合物
の合成法及びその例示は特公昭57−148750号公報に詳細
に記載されており、本発明に援用することができる。
その他の好ましいキャリア輸送物質としては、特開昭
57−67904号、同59−15252号、同57−101844号公報にそ
れぞれ記載されているヒドラゾン化合物を挙げることが
できる。
感光体に用いられる導電性支持体としては、合金を含
めた金属板、金属ドラム又は導電性ポリマー、酸化イン
ジウム等の導電性化合物や合金を含めたアルミニウム、
パラジウム、金等の金属薄層を塗布、蒸着あるいはラミ
ネートして、導電性化された紙、プラスチックフィルム
等が挙げられる。接着層あるいはバリヤ層などの中間層
としては、前記バインダー樹脂として用いられる高分子
重合体のほか、ポリビニルアルコール、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースなどの有機高分子物質
または酸化アルミニウムなどが用いられる。
感光層には有機アミン類を添加することができ、この
中では2級アミンを添加するのが好ましい。
感光層には、オゾン劣化防止の目的で酸化防止剤を添
加することができる。酸化防止剤としては、ヒンダード
フェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミ
ン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマ
ン、スピロインダノン及びそれらの誘導体、有機硫黄化
合物、有機燐化合物等が挙げられる。
これらの具体的化合物としては、特願昭61−162866
号、同61−188975号、同61−195878号、同61−157644
号、同61−195879号、同61−162867号、同61−204469
号、同61−217493号、同61−217492号及び同61−221541
号に記載がある。
キャリア発生層には感度の向上、残留電位乃至反復使
用時の疲労低減等を目的として、一種又は二種以上の電
子受容性物質を含有せしめることができる。
電子受容性物質の添加量は、重量比でキャリア発生物
質:電子受容性物質=100:(0.01〜200)、好ましくは1
00:(0.1〜100)である。
電子受容性物質はキャリア輸送層に添加してもよい。
かかる層への電子受容性物質の添加量は重量比でキャリ
ア輸送物質:電子受容性物質=100:(0.01〜100)、好
ましくは100:(0.1〜50)である。
電子受容性物質の具体例は、たとえば特願昭61−3151
64号明細書等に記載されている。
また本発明の感光体には、その他、必要により感光層
を保護する目的で紫外線吸収剤等を含有させてもよく、
また感色性補正の染料を含有させてもよい。
ホ.実施例 以下、本発明の実施例を説明するが、これにより本発
明の実施の態様が限定されるものではない。
実施例−1 ポリカーボネート樹脂(パンライトL−1250,帝人化
成(株)製)5gをトルエン200mlに溶解した後、キャリ
ア発生物質CGM1として下記多環キノン系化合物10gを混
合し、サンドグラインダで10時間分散した。これをB液
とする。
次に、ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBL−
3、積水化学製)1gをメチルエチルケトン120mlに溶解
させた後、キャリア発生物質CGM2として下記化合物(合
成例1)1gを混合し、サンドグラインダで10時間分散し
た。これをA液とする。
上記A液とAl蒸着を施したポリエステルベース上にワ
イヤーバーで塗布し、乾燥後膜厚約0.2μmのキャリア
発生層2A(第2図参照)を形成した。
次に、上記B液を、上記キャリア発生層2A上にワイヤ
ーバーで塗布し、乾燥後膜厚約0.8μmのキャリア発生
層2Bを形成した。
次に、下記組成のキャリア輸送層形成用塗布液を用
い、ブレードにより乾燥後膜厚約20μmのキャリア輸送
層を上記のキャリア発生層2B上に塗布形成し、感光体を
得た。
この得られた感光体を試料No.1とする。
こうして得られた感光体試料No.1の特性評価試験を以
下の様にして行った。
〔感度試験〕
静電帯電試験装置EPA−8100(川口電気(株)製)を
用いて、感光体表面電位が初期電位から半減するのに必
要な露光量E1/2(lux・sec)を測定した。
〔繰り返し特性試験〕
上記静電帯電試験装置EPA−8100を用いて、帯電→露
光→除電を100回繰り返した時の1回目と100回目の帯電
電位の変化量ΔV0→100(V)を測定した。
〔赤色再現性試験〕
電子写真複写機「U−Bix 1500」(コニカ(株)製)
を改良し表面電位計を備えた複写機を用い、コダックカ
ラーコントロールパッチを原稿として、その中の黒紙電
位を−600V、白紙電位を−100Vに合わせてコピーを行っ
た時の赤パッチに対応する感光体の表面電位Vred(V)
を測定した。Vredの値が低いほど赤色画像の再現性が劣
ることを示す。
実施例−2 実施例1と同様の導電性基体上に、水溶性ポリビニル
ブチラール樹脂(w−201、積水化学社製)からなる下
引層を形成した。他は実施例1と同様にして、下引層上
に下側キャリア発生層、上側キャリア発生層、キャリア
輸送層を順次形成した。但し、キャリア輸送層形成用塗
布液に用いたポリカーボネートをユーピロンZ−200
(三菱ガス化学社製)に変え、また一般式〔I〕のCGM
(合成例1)を下記(合成例3)のものに変えた。そし
て、上記と同様に特性評価試験を行った。
実施例−3 実施例1において、キャリア輸送物質を下記のものに
変えた。他は実施例2で述べたと同様にして試料No.3を
作製し、特性評価試験を行った。
実施例−4 実施例2において、一般式〔I〕のCGMを前記合成例
2のものに変えた。他は実施例2で述べたと同様にして
試料No.4を作製し、特性評価試験を行った。
比較例−1、2 実施例1、2において、キャリア発生物質4、10−ジ
ブロムアンスアンスロンを下記化合物に変え、他はそれ
ぞれ実施例1、2と同様にして比較試料1、2を作製
し、それぞれについて特性評価試験を行った。
比較例−3、4 実施例1、2において、下側のキャリア発生層2A(第
2図、第3図参照)のキャリア発生物質(一般式〔I〕
で表されるもの)を下記化合物に変え、他はそれぞれ実
施例1、2と同様にして比較試料3、4を作製し、それ
ぞれについて特性評価試験を行った。
実施例−5、比較例−5 実施例2、比較例2において、キャリア輸送物質を下
記のものに変え、他は前述したと同様にして試料No.5
(実施例5)、比較試料No.5を作製し、これらについて
前述の特性評価試験を行った。
実施例−6、比較例−6 実施例2、比較例2において、キャリア輸送物質を下
記のものに変え、他は前述したと同様にして試料No.6
(実施例6)、比較試料No.6を作製し、これらについて
前述の特性評価試験を行った。
実施例−7 実施例1で、下層に設けたアゾ系キャリア発生層(CG
L)を、多環キノン系CGLの上層へと移し、下層に多環キ
ノン系CGLを設けた以外は、実施例1と同様にして試料
を作製し、評価を行った。
実施例−8 実施例2の多環キノン化合物を下記の構造を有する多
環キノンに変更した以外は、実施例2と同様にして試料
を作製し、評価を行った。
実施例−9 実施例2の多環キノン化合物を下記構造の多環キノン
化合物に変更し試料を作製して評価を行った。
実施例−10 実施例2において、一般式〔I〕で表されるビスアゾ
化合物を下記の化合物に変更した以外は実施例2と同様
にして試料を作製し、評価を行った。
得られた結果を下記表に示す。
表の結果から、実施例の感光体は比較感光体に比べ
て、感度、赤色画像の複写再現性及び繰り返し特性の全
ての点において、優れた性能を示していることが明らか
である。比較試料1〜4は特に赤色再現性に乏しい。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明を説明するためのものであって、 第1図は感光体の分光感度スペクトル、 第2図、第3図はそれぞれ感光体の構成例について示す
一部拡大断面図 である。 なお、図面に示す符号において、 1……導電性基体 2A……下側キャリア発生層 2B……上側キャリア発生層 3……キャリア輸送層 4……感光層 である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕で表される化合物をキャ
    リア発生物質として含有する層と、多環キノン系化合物
    をキャリア発生物質として含有する層とを有する感光
    体。 一般式〔I〕 〔X1は、ハロゲン原子を表す。 X2、X3は、それぞれハロゲン原子、置換若しくは未置換
    のアルキル基、置換若しくは未置換のアルコキシ基、ニ
    トロ基、シアノ基、ヒドロキシ基又は置換若しくは未置
    換のアミノ基を表す。 p、qは、それぞれ0又は1を表す。 Arは、置換若しくは未置換の芳香族炭素環基又は芳香族
    複素環基を表す。 Zは、置換若しくは未置換の芳香族炭素環又は置換若し
    くは未置換の芳香族複素環を形成するのに必要な非金属
    原子群を表す。〕
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