JP2778366B2 - 6−フルオロベンズイソチアゾール類の製造方法およびそのための中間体 - Google Patents
6−フルオロベンズイソチアゾール類の製造方法およびそのための中間体Info
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- C07D451/00—Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof
- C07D451/02—Heterocyclic compounds containing 8-azabicyclo [3.2.1] octane, 9-azabicyclo [3.3.1] nonane, or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane or granatane alkaloids, scopolamine; Cyclic acetals thereof containing not further condensed 8-azabicyclo [3.2.1] octane or 3-oxa-9-azatricyclo [3.3.1.0<2,4>] nonane ring systems, e.g. tropane; Cyclic acetals thereof
Description
【0001】本発明は、式
【化10】 〔式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル、ア
ラルキル、アリール、下記の式
ラルキル、アリール、下記の式
【化11】 を有する窒素含有のヘテロシクロアルキルまたは下記の
式
式
【0002】
【化12】 (ここでR1は−CHO、−CO2R2、−CNまたは−
C(=O)R2であり;R2はアルキルまたはアリールであ
り;k、m、m(*)、nおよびn(*)は独立して1〜4の
整数である)を有する窒素含有のビシクロヘテロアルキ
ルである〕で表される6−フルオロ−1,2−ベンズイ
ソチアゾール類の製造方法に関する。その方法は式
C(=O)R2であり;R2はアルキルまたはアリールであ
り;k、m、m(*)、nおよびn(*)は独立して1〜4の
整数である)を有する窒素含有のビシクロヘテロアルキ
ルである〕で表される6−フルオロ−1,2−ベンズイ
ソチアゾール類の製造方法に関する。その方法は式
【化13】 (式中Rは前記の定義を有する)で表されるo−ハロフ
ェナシル化合物をR3SH(ここでR3は水素、低級アル
キルまたはアリール低級アルキルである)と反応させて
式
ェナシル化合物をR3SH(ここでR3は水素、低級アル
キルまたはアリール低級アルキルである)と反応させて
式
【0003】
【化14】 のスルフィド化合物を得、この式IIIのスルフィド化合
物をハロゲン化剤と反応させて対応する式
物をハロゲン化剤と反応させて対応する式
【化15】 のスルフェニルハライドを得、次にこのスルフェニルハ
ライドをアンモニアと反応させて式
ライドをアンモニアと反応させて式
【化16】 の化合物を得ることからなる。
【0004】得られた1,2−ベンズイソチアゾール類
(I)は、例えば抗精神病剤としておよびセロトニン再
吸収の抑制剤として有用である薬学的に活性な化合物を
製造する際の中間体として有用である。
(I)は、例えば抗精神病剤としておよびセロトニン再
吸収の抑制剤として有用である薬学的に活性な化合物を
製造する際の中間体として有用である。
【0005】さらに、本発明は式IVの化合物の製造の
ための中間体として有用な式
ための中間体として有用な式
【化17】 (式中RおよびR3は前記の定義を有するが但し、Rが
水素の場合にはR3は低級アルキルおよびアリール低級
アルキルではない)の化合物に関する。
水素の場合にはR3は低級アルキルおよびアリール低級
アルキルではない)の化合物に関する。
【0006】本発明の好ましい態様において、Rは水
素、低級アルキル、
素、低級アルキル、
【化18】
【化19】 (ここでk、m、m(*)、nおよびn(*)は独立して1〜
4の整数であり;R1は−CHO、−CO2R2、−CN
または−C(=O)R2であり;R2はアルキルまたはアリ
ールである)であり、そしてR3はベンジルである。よ
り好ましくはRは
4の整数であり;R1は−CHO、−CO2R2、−CN
または−C(=O)R2であり;R2はアルキルまたはアリ
ールである)であり、そしてR3はベンジルである。よ
り好ましくはRは
【化20】 である。最も好ましくはRは4−ピペリジニルまたはア
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−イルであり、R
1は−CHOまたは−CNでありそしてR3はベンジルで
ある。
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3−イルであり、R
1は−CHOまたは−CNでありそしてR3はベンジルで
ある。
【0007】特記しない限り、低級アルキルの用語は1
〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖状アルキル
基である。アルキルの例としてはメチル、エチル、n−
プロピル、イソ−ブチル、ペンチルおよびヘキシルがあ
る。
〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖状アルキル
基である。アルキルの例としてはメチル、エチル、n−
プロピル、イソ−ブチル、ペンチルおよびヘキシルがあ
る。
【0008】特記しない限り、シクロアルキルの用語は
3〜7個の炭素原子を有する飽和環を意味する。シクロ
アルキルの例としてはシクロプロピル、シクロヘキシル
およびシクロヘプチルがある。
3〜7個の炭素原子を有する飽和環を意味する。シクロ
アルキルの例としてはシクロプロピル、シクロヘキシル
およびシクロヘプチルがある。
【0009】特記しない限り、ハロゲンの用語はフッ
素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
【0010】特記しない限り、アリールの用語は置換さ
れていないフェニルもしくは芳香族複素環式基を意味す
るかまたはそれぞれが独立して低級アルキル、低級アル
コキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、
フェノキシまたはベンジルオキシである置換基1個、2
個または3個で置換されているフェニルもしくは芳香族
複素環式基を意味する。
れていないフェニルもしくは芳香族複素環式基を意味す
るかまたはそれぞれが独立して低級アルキル、低級アル
コキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、
フェノキシまたはベンジルオキシである置換基1個、2
個または3個で置換されているフェニルもしくは芳香族
複素環式基を意味する。
【0011】o−ハロフェナシル化合物から出発して
1,2−ベンズイソチアゾール類を製造することは知ら
れている。1例としてはo−ハロフェナシル化合物をオ
ートクレーブ中で高温において分子状硫黄およびアンモ
ニアで処理する方法がある。しかし、今までこのような
方法を用いて6−フルオロ−1,2−ベンズイソチアゾ
ール類を良好な収率で得ることは可能ではなかった。
1,2−ベンズイソチアゾール類を製造することは知ら
れている。1例としてはo−ハロフェナシル化合物をオ
ートクレーブ中で高温において分子状硫黄およびアンモ
ニアで処理する方法がある。しかし、今までこのような
方法を用いて6−フルオロ−1,2−ベンズイソチアゾ
ール類を良好な収率で得ることは可能ではなかった。
【0012】本発明方法は高温およびオートクレーブ条
件を必要とせずに良好な収率で、o−ハロフェナシル化
合物から6−フルオロ−1,2−ベンズイソチアゾール
類を製造する有効な手法を提供する。
件を必要とせずに良好な収率で、o−ハロフェナシル化
合物から6−フルオロ−1,2−ベンズイソチアゾール
類を製造する有効な手法を提供する。
【0013】本発明によれば、化合物IIIを得る反応に
おいては有利なことにR3SHヌクレオフィルによる置
換がフェニル環上のカルボニル官能基に隣接したフッ素
原子において選択的に起こるということが見出された。
該反応は典型的には有機溶媒例えばテトラヒドロフラン
中において塩基例えばカリウムt−ブトキシドの存在下
で約0℃〜約150℃好ましくは約10℃〜約100℃
最も好ましくは約15℃〜約80℃の温度で遂行され
る。好ましいR3SH化合物としては硫化水素、低級ア
ルキルメルカプタンおよびベンジルメルカプタンがあ
る。最も好ましいのはベンジルメルカプタンである。
おいては有利なことにR3SHヌクレオフィルによる置
換がフェニル環上のカルボニル官能基に隣接したフッ素
原子において選択的に起こるということが見出された。
該反応は典型的には有機溶媒例えばテトラヒドロフラン
中において塩基例えばカリウムt−ブトキシドの存在下
で約0℃〜約150℃好ましくは約10℃〜約100℃
最も好ましくは約15℃〜約80℃の温度で遂行され
る。好ましいR3SH化合物としては硫化水素、低級ア
ルキルメルカプタンおよびベンジルメルカプタンがあ
る。最も好ましいのはベンジルメルカプタンである。
【0014】化合物IIIをハロゲン化剤例えばスルフリ
ルクロリド、スルフリルブロミド、臭素または塩素、最
も好ましくはスルフリルクロリドと反応させるとスルフ
ェニルハライドIVが得られる。この反応は一般的には有
機溶媒例えばジクロロエタンまたはジクロロメタン中に
おいて約0℃〜約100℃好ましくは約15℃〜80℃
の温度で遂行される。
ルクロリド、スルフリルブロミド、臭素または塩素、最
も好ましくはスルフリルクロリドと反応させるとスルフ
ェニルハライドIVが得られる。この反応は一般的には有
機溶媒例えばジクロロエタンまたはジクロロメタン中に
おいて約0℃〜約100℃好ましくは約15℃〜80℃
の温度で遂行される。
【0015】次に得られた化合物IVを一般的に単離し、
それ以上精製しないでアンモニアと反応させると所望の
ベンズイソチアゾールが得られる。この反応は一般的に
は有機溶媒例えばテトラヒドロフラン中において約0℃
〜約100℃好ましくは約15℃〜約80℃最も好まし
くは約周囲温度で遂行される。
それ以上精製しないでアンモニアと反応させると所望の
ベンズイソチアゾールが得られる。この反応は一般的に
は有機溶媒例えばテトラヒドロフラン中において約0℃
〜約100℃好ましくは約15℃〜約80℃最も好まし
くは約周囲温度で遂行される。
【0016】Rが水素、低級アルキル、シクロアルキ
ル、アラルキルまたはアリールである出発ジフルオロケ
トンは本技術分野で知られた方法によって製造される。
ル、アラルキルまたはアリールである出発ジフルオロケ
トンは本技術分野で知られた方法によって製造される。
【0017】Rがヘテロシクロアルキル例えばピペリジ
ニルである出発ジフルオロケトンは例えば、本技術分野
で知られている適当な酸ハライドを用いての1,3−ジ
フルオロベンゼンのフリーデル−クラフツアシル化によ
って製造される。
ニルである出発ジフルオロケトンは例えば、本技術分野
で知られている適当な酸ハライドを用いての1,3−ジ
フルオロベンゼンのフリーデル−クラフツアシル化によ
って製造される。
【0018】Rがビシクロヘテロアルキル例えばトロパ
ニルである出発ジフルオロケトンは、2,4−ジフルオ
ロベンズアルデヒドジアルキルアセタールから製造され
る。該2,4−ジフルオロベンズアルデヒドジアルキル
アセタールを適当な溶媒例えばジクロロメタン中におい
てホスホリル化剤例えばトリエチルホスファイトおよび
三フッ化ホウ素エーテラートと反応させると式
ニルである出発ジフルオロケトンは、2,4−ジフルオ
ロベンズアルデヒドジアルキルアセタールから製造され
る。該2,4−ジフルオロベンズアルデヒドジアルキル
アセタールを適当な溶媒例えばジクロロメタン中におい
てホスホリル化剤例えばトリエチルホスファイトおよび
三フッ化ホウ素エーテラートと反応させると式
【化21】 (式中R4は低級アルキルである)の化合物Vが得られ
る。この反応は典型的には−25℃〜室温の温度で10
〜30時間遂行される。
る。この反応は典型的には−25℃〜室温の温度で10
〜30時間遂行される。
【0019】化合物Vをn−ブチルリチウムまたはその
他の適当な剤例えばリチウムジイソプロピルアミドおよ
び式
他の適当な剤例えばリチウムジイソプロピルアミドおよ
び式
【化22】 のトロピノンと反応させると式
【化23】 の化合物VIが得られる。典型的にはこの反応は適当な溶
媒例えばテトラヒドロフラン中において−78℃〜室温
の温度で10〜30時間遂行される。
媒例えばテトラヒドロフラン中において−78℃〜室温
の温度で10〜30時間遂行される。
【0020】化合物VIをアセトン中においてHCl水溶
液と還流下で2〜8時間反応させると化合物VII
液と還流下で2〜8時間反応させると化合物VII
【化24】 が得られる。
【0021】化合物VIIは本技術分野で知られている手
法によって、R1がCNまたはCO2R2である化合物II
に変換される。例えば、化合物VIIを塩基例えば炭酸カ
リウムの存在下で臭化シアンまたはクロロホルメートと
反応させるとR1がそれぞれCNまたはCO2R2である
化合物IIが得られる。
法によって、R1がCNまたはCO2R2である化合物II
に変換される。例えば、化合物VIIを塩基例えば炭酸カ
リウムの存在下で臭化シアンまたはクロロホルメートと
反応させるとR1がそれぞれCNまたはCO2R2である
化合物IIが得られる。
【0022】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、そ
れらは本発明を限定するものとして解釈されるべきでは
ない。全ての温度は特記しない限り摂氏(℃)で示され
ている。
れらは本発明を限定するものとして解釈されるべきでは
ない。全ての温度は特記しない限り摂氏(℃)で示され
ている。
【0023】実施例1 a.4−フルオロ−2−(フェニルメチルチオ)ベンズ
アルデヒド テトラヒドロフラン(THF)60ml中に溶解したカリ
ウムt−ブトキシド(1.58g)の溶液に、THF 1
0ml中に溶解したベンジルメルカプタン(1.74g)
を滴加した。得られた懸濁液を周囲温度で5分間撹拌
し、次に2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(2.0
g)を加え、その反応混合物を室温で30分間撹拌し
た。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、得られた混合物
を酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。合一した有機
層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過しつ
いで蒸発させて粗生成物3.11gを得た。メタノール
から結晶化して固形物を得た。m.p.81〜82℃。 元素分析(C14H11FOSとして): 計算値: C 68.27% H 4.50% 実測値: C 68.31% H 4.37%
アルデヒド テトラヒドロフラン(THF)60ml中に溶解したカリ
ウムt−ブトキシド(1.58g)の溶液に、THF 1
0ml中に溶解したベンジルメルカプタン(1.74g)
を滴加した。得られた懸濁液を周囲温度で5分間撹拌
し、次に2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(2.0
g)を加え、その反応混合物を室温で30分間撹拌し
た。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、得られた混合物
を酢酸エチル(EtOAc)で抽出した。合一した有機
層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過しつ
いで蒸発させて粗生成物3.11gを得た。メタノール
から結晶化して固形物を得た。m.p.81〜82℃。 元素分析(C14H11FOSとして): 計算値: C 68.27% H 4.50% 実測値: C 68.31% H 4.37%
【0024】b.6−フルオロ−1,2−ベンズイソチ
アゾール ジクロロエタン23ml中に懸濁した4−フルオロ−2−
(フェニルメチルチオ)ベンズアルデヒド(2.0g)
の懸濁液にスルフリルクロリド(1.04g)を室温で
滴加した。得られた溶液を30分間撹拌した。次に溶媒
を真空中で除去し、残留物をTHF 10ml中に懸濁し
ついでアンモニア(NH3)で飽和されたエタノール
(EtOH)10mlで室温において処理した。得られた
混合物を30分間撹拌し、次に水を加え、生成物をEt
OAc中に抽出した。合一した有機層をブラインで洗浄
し、MgSO4で乾燥し、濾過しついで蒸発させて粗生
成物1.0gを得た。放射状に加速される調製用薄層ク
ロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサンで溶離)によ
り精製して淡黄色液体0.66gを得た。
アゾール ジクロロエタン23ml中に懸濁した4−フルオロ−2−
(フェニルメチルチオ)ベンズアルデヒド(2.0g)
の懸濁液にスルフリルクロリド(1.04g)を室温で
滴加した。得られた溶液を30分間撹拌した。次に溶媒
を真空中で除去し、残留物をTHF 10ml中に懸濁し
ついでアンモニア(NH3)で飽和されたエタノール
(EtOH)10mlで室温において処理した。得られた
混合物を30分間撹拌し、次に水を加え、生成物をEt
OAc中に抽出した。合一した有機層をブラインで洗浄
し、MgSO4で乾燥し、濾過しついで蒸発させて粗生
成物1.0gを得た。放射状に加速される調製用薄層ク
ロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサンで溶離)によ
り精製して淡黄色液体0.66gを得た。
【0025】実施例2 a.4−フルオロ−2−(フェニルメチルチオ)アセト
フェノン THF55ml中に溶解したカリウムt−ブトキシド
(1.4g)の溶液にTHF 10mlに溶解したベンジル
メルカプタン(1.59g)を滴加した。得られた懸濁
液を周囲温度で5分間撹拌し、次に2,4−ジフルオロ
アセトフェノン(2.0g)を加えた。反応混合物を室
温で30分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム溶液を加
え、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合一した
有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過
しついで蒸発させて粗生成物3.2gを得た。メタノー
ルから再結晶して生成物2.1g(63%)を固形物と
して得た。m.p.111〜112℃。 元素分析(C15H13FOSとして): 計算値: C 69.21% H 5.03% 実測値: C 69.42% H 5.11%
フェノン THF55ml中に溶解したカリウムt−ブトキシド
(1.4g)の溶液にTHF 10mlに溶解したベンジル
メルカプタン(1.59g)を滴加した。得られた懸濁
液を周囲温度で5分間撹拌し、次に2,4−ジフルオロ
アセトフェノン(2.0g)を加えた。反応混合物を室
温で30分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム溶液を加
え、得られた混合物をEtOAcで抽出した。合一した
有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過
しついで蒸発させて粗生成物3.2gを得た。メタノー
ルから再結晶して生成物2.1g(63%)を固形物と
して得た。m.p.111〜112℃。 元素分析(C15H13FOSとして): 計算値: C 69.21% H 5.03% 実測値: C 69.42% H 5.11%
【0026】b.6−フルオロ−3−メチル−1,2−
ベンズイソチアゾール ジクロロエタン12ml中に懸濁した4−フルオロ−2−
(フェニルメチルチオ)アセトフェノン(1.0g)の
懸濁液にスルフリルクロリド(0.52g)を室温で滴
加した。得られた溶液を30分間撹拌した。次に溶媒を
真空中で除去し、残留物をTHF 12ml中に懸濁しつ
いでNH3で飽和されたEtOH 12mlで室温において
処理した。得られた混合物を30分間撹拌し、次に水を
加え、生成物をEtOAc中に抽出した。合一した有機
層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過しつ
いで蒸発させて粗生成物0.6gを得た。放射状に加速
される調製用薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘ
キサンで溶離)により精製して淡黄色固形物0.37g
(58%)を得た。m.p.50〜57℃。
ベンズイソチアゾール ジクロロエタン12ml中に懸濁した4−フルオロ−2−
(フェニルメチルチオ)アセトフェノン(1.0g)の
懸濁液にスルフリルクロリド(0.52g)を室温で滴
加した。得られた溶液を30分間撹拌した。次に溶媒を
真空中で除去し、残留物をTHF 12ml中に懸濁しつ
いでNH3で飽和されたEtOH 12mlで室温において
処理した。得られた混合物を30分間撹拌し、次に水を
加え、生成物をEtOAc中に抽出した。合一した有機
層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過しつ
いで蒸発させて粗生成物0.6gを得た。放射状に加速
される調製用薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘ
キサンで溶離)により精製して淡黄色固形物0.37g
(58%)を得た。m.p.50〜57℃。
【0027】実施例3 a.4−〔4−フルオロ−2−(フェニルメチルチオ)
ベンゾイル〕−1−ピペリジンカルボキサルデヒド THF(125ml)中に溶解したカリウムt−ブトキシ
ド(4.6g)の撹拌溶液にTHF(60ml)に溶解し
たベンジルメルカプタン(5.1g)を滴加した。周囲
温度で30分撹拌した後に、4−(2,4−ジフルオロ
ベンゾイル)−1−ピペリジンカルボキサルデヒド(1
0.3g)を滴加した。反応中に存在した白色の綿状固
形物は溶液になり、撹拌を周囲温度で2時間続けた。水
中に入れて反応を停止させ、水性懸濁液をEtOAcで
抽出した。有機抽出物を洗浄し(水で)、乾燥し(Mg
SO4で)、溶媒を蒸発させて粘稠性油状物14.0gを
得た。この油状物を別の実施からの試料(14.7g)
と合一し、合一した試料をEtO2で摩砕して固形物2
0.4g(63%)を得た。m.p. 96〜98℃。トル
エン−ヘキサンから再結晶して灰色がかった白色の固形
物を得た。m.p.101〜103℃。 元素分析(C20H20FNO2Sとして): 計算値: C 67.20% H 5.64% N 3.
92% 実測値: C 67.42% H 5.96% N 3.
90%
ベンゾイル〕−1−ピペリジンカルボキサルデヒド THF(125ml)中に溶解したカリウムt−ブトキシ
ド(4.6g)の撹拌溶液にTHF(60ml)に溶解し
たベンジルメルカプタン(5.1g)を滴加した。周囲
温度で30分撹拌した後に、4−(2,4−ジフルオロ
ベンゾイル)−1−ピペリジンカルボキサルデヒド(1
0.3g)を滴加した。反応中に存在した白色の綿状固
形物は溶液になり、撹拌を周囲温度で2時間続けた。水
中に入れて反応を停止させ、水性懸濁液をEtOAcで
抽出した。有機抽出物を洗浄し(水で)、乾燥し(Mg
SO4で)、溶媒を蒸発させて粘稠性油状物14.0gを
得た。この油状物を別の実施からの試料(14.7g)
と合一し、合一した試料をEtO2で摩砕して固形物2
0.4g(63%)を得た。m.p. 96〜98℃。トル
エン−ヘキサンから再結晶して灰色がかった白色の固形
物を得た。m.p.101〜103℃。 元素分析(C20H20FNO2Sとして): 計算値: C 67.20% H 5.64% N 3.
92% 実測値: C 67.42% H 5.96% N 3.
90%
【0028】b.4−(6−フルオロ−1,2−ベンズ
イソチアゾール−3−イル)−1−ピペリジンカルボキ
サルデヒド メチレンクロリド(CH2Cl2)(400ml)中に溶解
した4−〔4−フルオロ−2−(フェニルメチルチ
オ)〕−1−ピペリジンカルボキサルデヒド(40.0
g)の撹拌溶液にCH2Cl2(28ml)中のスルフリル
クロリド(8.9ml)を滴加した。添加完了後、反応混
合物を周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し
て少量の不溶性物質を除去し、次に蒸発させてスルフェ
ニルクロリド40.7gを粘稠性油状物として得、それ
を放置して固化させた。この粗スルフェニルクロリドを
THF(500ml)中に溶解し、EtOH(180ml)
中に溶解したNH3の飽和溶液を滴加した。反応混合物
を周囲温度で2時間撹拌し、周囲温度で16時間放置し
た。反応混合物を水中に注ぎ、水性懸濁液をEtOAc
で抽出した。有機抽出物を洗浄し(水で)、乾燥し(M
gSO4で)、溶媒を蒸発させて粘稠性油状物29.6g
を得、それを3%Et2NH−EtOAcを用いて溶離
するシリカゲルカラムでの調製用HPLC上でクロマト
グラフィー処理して化合物12.2g(42%)を油状
物として得た。イソプロピルエーテルで摩砕し、引っか
きを行って固形物を得、それをEtOAc−ヘキサンか
ら再結晶して固形物を得た。m.p.104〜106℃。 元素分析(C13H13FN2OSとして): 計算値: C 59.07% H 4.96% N 1
0.60% 実測値: C 59.17% H 5.07% N 1
0.48%
イソチアゾール−3−イル)−1−ピペリジンカルボキ
サルデヒド メチレンクロリド(CH2Cl2)(400ml)中に溶解
した4−〔4−フルオロ−2−(フェニルメチルチ
オ)〕−1−ピペリジンカルボキサルデヒド(40.0
g)の撹拌溶液にCH2Cl2(28ml)中のスルフリル
クロリド(8.9ml)を滴加した。添加完了後、反応混
合物を周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し
て少量の不溶性物質を除去し、次に蒸発させてスルフェ
ニルクロリド40.7gを粘稠性油状物として得、それ
を放置して固化させた。この粗スルフェニルクロリドを
THF(500ml)中に溶解し、EtOH(180ml)
中に溶解したNH3の飽和溶液を滴加した。反応混合物
を周囲温度で2時間撹拌し、周囲温度で16時間放置し
た。反応混合物を水中に注ぎ、水性懸濁液をEtOAc
で抽出した。有機抽出物を洗浄し(水で)、乾燥し(M
gSO4で)、溶媒を蒸発させて粘稠性油状物29.6g
を得、それを3%Et2NH−EtOAcを用いて溶離
するシリカゲルカラムでの調製用HPLC上でクロマト
グラフィー処理して化合物12.2g(42%)を油状
物として得た。イソプロピルエーテルで摩砕し、引っか
きを行って固形物を得、それをEtOAc−ヘキサンか
ら再結晶して固形物を得た。m.p.104〜106℃。 元素分析(C13H13FN2OSとして): 計算値: C 59.07% H 4.96% N 1
0.60% 実測値: C 59.17% H 5.07% N 1
0.48%
【0029】実施例4 a.ジエチル−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−
1−メトキシメタンホスホネート CH2Cl2 1.2リットル中に溶解した2,4−ジフル
オロベンズアルデヒドジメチルアセタール(114g)
およびトリエチルホスファイト(101g)の溶液に、
三フッ化ホウ素エーテラート(86g)を−25℃で滴
加した。得られた溶液を室温に加温させ、20時間撹拌
した。水を加え、混合物を10分間激しく撹拌した。有
機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過しついで濃縮して液体を得た。シリカゲルでの
HPLC(CH2Cl2次に5%EtOAc−CH2Cl
2で溶離)により精製してジエチル−1−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−1−メトキシメタンホスホネート1
36gを液体として得た。
1−メトキシメタンホスホネート CH2Cl2 1.2リットル中に溶解した2,4−ジフル
オロベンズアルデヒドジメチルアセタール(114g)
およびトリエチルホスファイト(101g)の溶液に、
三フッ化ホウ素エーテラート(86g)を−25℃で滴
加した。得られた溶液を室温に加温させ、20時間撹拌
した。水を加え、混合物を10分間激しく撹拌した。有
機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過しついで濃縮して液体を得た。シリカゲルでの
HPLC(CH2Cl2次に5%EtOAc−CH2Cl
2で溶離)により精製してジエチル−1−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−1−メトキシメタンホスホネート1
36gを液体として得た。
【0030】b.(2,4−ジフルオロフェニル)(8
−メチル−8−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3
−イル)メタノン塩酸塩 ジエチル−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
メトキシメタンホスホネート(76g)をTHF(16
00ml)中に溶解した。この溶液を−78℃に冷却し、
n−ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M溶液103.
4ml)を、温度が決して−65℃以上にならないような
速度で滴加した。得られた溶液を1時間撹拌した。次に
THF(100ml)中に溶解したトロピノン(32.7
g)を反応混合物に徐々に滴加した。添加完了後、混合
物を徐々に室温に加温させ、一夜撹拌した。この反応混
合物に飽和NaCl溶液(1.5リットル)を加えた。
各層を分離し、有機層を集めついでMgSO4で乾燥し
た。溶媒を蒸発させて油状物(73g)を得た。この油
状物(38g)をアセトン(2リットル)中に溶解し
た。水(35ml)および濃HCl(182ml)を徐々に
加え、混合物を3時間還流した。アセトンを蒸発させ、
残留した水性残留物をEtOAcで抽出し、K 2CO3で
塩基性にし、CH2Cl2で抽出しついでMgSO4で乾
燥した。溶媒を蒸発させて油状物31.3gを得、それ
を固化した。この固形物(3g)の一部分をEtOH
(75ml)中に溶解した。その溶液が酸性になるまでエ
タノール性HClを加えた。エチルエーテル(75ml)
を加え、生成物の塩(2.65g、m.p.224〜22
5℃)を溶液から沈殿させた。 元素分析(C15H18ClF2NOとして): 計算値: C 59.70% H 6.01% N 4.
64% 実測値: C 59.52% H 5.87% N 4.
55%
−メチル−8−アザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−3
−イル)メタノン塩酸塩 ジエチル−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−
メトキシメタンホスホネート(76g)をTHF(16
00ml)中に溶解した。この溶液を−78℃に冷却し、
n−ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M溶液103.
4ml)を、温度が決して−65℃以上にならないような
速度で滴加した。得られた溶液を1時間撹拌した。次に
THF(100ml)中に溶解したトロピノン(32.7
g)を反応混合物に徐々に滴加した。添加完了後、混合
物を徐々に室温に加温させ、一夜撹拌した。この反応混
合物に飽和NaCl溶液(1.5リットル)を加えた。
各層を分離し、有機層を集めついでMgSO4で乾燥し
た。溶媒を蒸発させて油状物(73g)を得た。この油
状物(38g)をアセトン(2リットル)中に溶解し
た。水(35ml)および濃HCl(182ml)を徐々に
加え、混合物を3時間還流した。アセトンを蒸発させ、
残留した水性残留物をEtOAcで抽出し、K 2CO3で
塩基性にし、CH2Cl2で抽出しついでMgSO4で乾
燥した。溶媒を蒸発させて油状物31.3gを得、それ
を固化した。この固形物(3g)の一部分をEtOH
(75ml)中に溶解した。その溶液が酸性になるまでエ
タノール性HClを加えた。エチルエーテル(75ml)
を加え、生成物の塩(2.65g、m.p.224〜22
5℃)を溶液から沈殿させた。 元素分析(C15H18ClF2NOとして): 計算値: C 59.70% H 6.01% N 4.
64% 実測値: C 59.52% H 5.87% N 4.
55%
【0031】c.3−(2,4−ジフルオロベンゾイ
ル)−8−アザビシクロ〔3.2.1〕−オクタン−8−
カルボニトリル ジメチルホルムアミド80ml中に懸濁した(2,4−ジ
フルオロフェニル)(8−メチル−8−アザビシクロ
〔3.2.1〕オクタン−3−イル)メタノン(5.0
g)および炭酸カリウム(5.2g)の懸濁液に室温に
おいて臭化シアン(4.0g)を一度に加えた。混合物
を2時間撹拌し、次にそれを水およびEtOAcで希釈
した。各層を分離し、水性相をEtOAcで抽出した。
合一した有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過しついで濃縮して固形物3.5gを得、
それをEtOAc−ヘプタンから再結晶した。m.p.
162〜164℃。 元素分析(C15H14F2N2Oとして): 計算値: C 65.21% H 5.11% N 1
0.14% 実測値: C 65.16% H 5.10% N 1
0.08%
ル)−8−アザビシクロ〔3.2.1〕−オクタン−8−
カルボニトリル ジメチルホルムアミド80ml中に懸濁した(2,4−ジ
フルオロフェニル)(8−メチル−8−アザビシクロ
〔3.2.1〕オクタン−3−イル)メタノン(5.0
g)および炭酸カリウム(5.2g)の懸濁液に室温に
おいて臭化シアン(4.0g)を一度に加えた。混合物
を2時間撹拌し、次にそれを水およびEtOAcで希釈
した。各層を分離し、水性相をEtOAcで抽出した。
合一した有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過しついで濃縮して固形物3.5gを得、
それをEtOAc−ヘプタンから再結晶した。m.p.
162〜164℃。 元素分析(C15H14F2N2Oとして): 計算値: C 65.21% H 5.11% N 1
0.14% 実測値: C 65.16% H 5.10% N 1
0.08%
【0032】d.3−〔4−フルオロ−2−(フェニル
メチルチオ)ベンゾイル〕−8−アザビシクロ〔3.2.
1〕オクタン−8−カルボニトリル THF 15ml中に溶解したカリウムt−ブトキシド
(0.6g)の溶液に、THF 5ml中に溶解したベンジ
ルメルカプタン(0.67g)を滴加した。得られた懸
濁液を周囲温度で5分間撹拌し、次に(2,4−ジフル
オロベンゾイル)−8−アザビシクロ〔3.2.1〕オク
タン−8−カルボニトリル(1.5g)を加えた。反応
混合物を室温で30分間撹拌し、次に飽和塩化アンモニ
ウム溶液を加え、生成物をEtOAc中に抽出した。合
一した有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過しついで濃縮して粗生成物1.7gを得た。メ
タノールから再結晶して生成物0.87gを固形物とし
て得た。m.p. 166〜167℃。元素分析(C22H21
FN2OSとして): 計算値: C 69.45% H 5.56% N 7.
36% 実測値: C 69.37% H 5.69% N 7.
15%
メチルチオ)ベンゾイル〕−8−アザビシクロ〔3.2.
1〕オクタン−8−カルボニトリル THF 15ml中に溶解したカリウムt−ブトキシド
(0.6g)の溶液に、THF 5ml中に溶解したベンジ
ルメルカプタン(0.67g)を滴加した。得られた懸
濁液を周囲温度で5分間撹拌し、次に(2,4−ジフル
オロベンゾイル)−8−アザビシクロ〔3.2.1〕オク
タン−8−カルボニトリル(1.5g)を加えた。反応
混合物を室温で30分間撹拌し、次に飽和塩化アンモニ
ウム溶液を加え、生成物をEtOAc中に抽出した。合
一した有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥
し、濾過しついで濃縮して粗生成物1.7gを得た。メ
タノールから再結晶して生成物0.87gを固形物とし
て得た。m.p. 166〜167℃。元素分析(C22H21
FN2OSとして): 計算値: C 69.45% H 5.56% N 7.
36% 実測値: C 69.37% H 5.69% N 7.
15%
【0033】e.3−(6−フルオロ−1,2−ベンズ
イソチアゾール−3−イル)−8−アザビシクロ〔3.
2.1〕オクタン−8−カルボニトリル ジクロロエタン160ml中に懸濁した3−〔4−フルオ
ロ−2−(フェニルメチルチオ)ベンゾイル〕−8−ア
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−8−カルボニトリル
(15g)の懸濁液に塩化スルフリル(5.33g)を
室温で滴加した。得られた溶液を1.25時間撹拌し、
次に溶媒を真空中で除去し、残留物をTHF 160ml
中に懸濁し、アンモニアで飽和されたエタノール160
mlで室温において処理した。得られた混合物を1.5時
間撹拌し、次に溶媒を真空中で除去し、残留物を水とC
H2Cl2との間に分配した。合一した有機層をブライン
で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過しついで蒸発させ
て固形物10.7gを得、それをシリカゲルで濾過した
(CH2Cl2で溶離)。濾液を蒸発させて得られた固形
物(6.82g)をEtOAcから再結晶して白色固形
物4.1gを得た。m.p. 193〜195℃。 元素分析(C15H14FN3Sとして): 計算値: C 62.70% H 4.91% N 1
4.62% 実測値: C 62.63% H 4.90% N 1
4.73%
イソチアゾール−3−イル)−8−アザビシクロ〔3.
2.1〕オクタン−8−カルボニトリル ジクロロエタン160ml中に懸濁した3−〔4−フルオ
ロ−2−(フェニルメチルチオ)ベンゾイル〕−8−ア
ザビシクロ〔3.2.1〕オクタン−8−カルボニトリル
(15g)の懸濁液に塩化スルフリル(5.33g)を
室温で滴加した。得られた溶液を1.25時間撹拌し、
次に溶媒を真空中で除去し、残留物をTHF 160ml
中に懸濁し、アンモニアで飽和されたエタノール160
mlで室温において処理した。得られた混合物を1.5時
間撹拌し、次に溶媒を真空中で除去し、残留物を水とC
H2Cl2との間に分配した。合一した有機層をブライン
で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過しついで蒸発させ
て固形物10.7gを得、それをシリカゲルで濾過した
(CH2Cl2で溶離)。濾液を蒸発させて得られた固形
物(6.82g)をEtOAcから再結晶して白色固形
物4.1gを得た。m.p. 193〜195℃。 元素分析(C15H14FN3Sとして): 計算値: C 62.70% H 4.91% N 1
4.62% 実測値: C 62.63% H 4.90% N 1
4.73%
【0034】なお、特許請求の範囲に記載の本発明の主
旨および範囲を逸脱せずに、本発明の変更および変形が
なされうることを理解されたい。
旨および範囲を逸脱せずに、本発明の変更および変形が
なされうることを理解されたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 471/08 C07D 471/08 487/08 487/08 (72)発明者 ジヨゼフ・テイー・ストラプチエウスキ ー アメリカ合衆国ニユージヤージー州 08822.フレミングトン.スチユアート レイン4 (56)参考文献 特開 平4−225967(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 323/22 C07D 275/04 C07D 451/02 C07D 451/14 C07D 471/08 C07D 487/08 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】 a) 式III 【化1】 〔式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル、ア
ラルキル、アリールまたは下記の式 【化2】 【化3】 (ここでR1は−CHO、−CO2R2、−CNまたは−
C(=O)R2であり;R2はアルキルまたはアリールであ
り;k、m、m(*)、nおよびn(*)は独立して1〜4の
整数である)を有する基でありそしてR3は水素、低級
アルキルまたはアリール低級アルキルである〕の化合物
をハロゲン化剤と反応させて式IV 【化4】 (式中Rは前記の定義を有しそしてHalはハロゲンで
ある)の化合物を得、次に b) 工程a)で得られた式IVの化合物をアンモニアと
反応させることからなる式I 【化5】 (式中Rは前記の定義を有する)で表される6−フルオ
ロ−1,2−ベンズイソチアゾール類の製造方法。 - 【請求項2】 式III 【化6】 〔式中、Rは水素、低級アルキル、シクロアルキル、ア
ラルキル、アリール、 【化7】 【化8】 (ここでR1は−CHO、−CO2R2、−CNまたは
−C(=O)R2であり;R2はアルキルまたはアリー
ルであり;k、m、m(*)、nおよびn(*)は独立
して1〜4の整数である)であり、そしてR3は水素、
低級アルキルまたはアリール低級アルキルであるが但
し、Rが水素の場合にはR3は低級アルキルおよびアリ
ール低級アルキルではない〕で表される化合物。 - 【請求項3】 式II 【化9】 (式中Rは請求項2に記載の定義を有する)の2,4−
ジフルオロフェナシル化合物をR3SH(ここでR3は請
求項2に記載の定義を有する)と反応させることからな
る、請求項2記載の化合物の製造方法。
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US5169951A (en) * | 1990-04-23 | 1992-12-08 | Ciba-Geigy Corporation | Process for preparing nematicidal compositions |
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