JP2774530B2 - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JP2774530B2
JP2774530B2 JP63260410A JP26041088A JP2774530B2 JP 2774530 B2 JP2774530 B2 JP 2774530B2 JP 63260410 A JP63260410 A JP 63260410A JP 26041088 A JP26041088 A JP 26041088A JP 2774530 B2 JP2774530 B2 JP 2774530B2
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は特定の樹脂を含有する電子写真用トナーに関
し、特に高速の現像、定着に適した定着性、耐オフセッ
ト性、耐ブロッキング性を同時に満足させる特定の樹脂
を含有する電子写真用トナーに関する。
〔従来技術〕
近年、電子写真は複写機のみならずレーザービームプ
リンターにも応用され従来にもまして高速記録が要求さ
れるようになり、定着装置として高速性に優れたヒート
ロールが多用されてきている。また複写もしくは印字さ
れた画像を折り曲げて使用する(ダイレクトメール
等)、ハガキ(厚紙である)に複写もしくは印刷する等
の多用な要求もあり従来以上の定着性が必要となってき
ている。
スチレン−アクリルモノマー共重合樹脂で分散度3.5
〜40のものをバインダーとする電子写真トナーが耐オフ
セット性に優れるトナーとして提案されている(特開昭
50−134652号)。
また特開昭62−115170号には重量平均分子量1万〜3
万及びガラス転移温度60〜70℃であるスチレン−アクリ
ルモノマー共重合樹脂(A)と重量平均分子量20万〜40
万及びガラス転移温度55〜65℃であるスチレン−アクリ
ルモノマー共重合樹脂(B)を重量比で(A)/(B)
が90/10〜50/50の範囲で混合されてなり、140℃におけ
る溶融粘度が10,000ポイズ以下である電子写真トナー用
樹脂組成物が開示されている。
高速現像定着に適した定着性、耐オフセット性及び耐
ブロッキング性を改良する提案もある。しかしこのよう
な従来提案された電子写真トナーでは液体現像液用トナ
ーとしては、脂肪族炭化水素溶剤に安定に分散出来なか
ったり、また定着エネルギーが低い場合、乾式トナーで
は定着性が不十分である等の欠点があった。
高速記録において、定着性及び耐オフセット性に優れ
たトナーは、従来、得られていないのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はこのような従来の問題点を解決し、定着性及
び耐オフセット性に優れ、耐ブロッキング性も良好なト
ナーを得るために特定の樹脂を含む電子写真用トナーを
提供することを目的とする。
〔発明の構成・動作〕
本発明の電子写真用トナーは一般式(I) 〔但しR,R′は同一でも異なっていてもよく、H又はCH3
を表わし、またmは1〜20の整数を表わす。〕 を構成単位として含む幹重合体に含弗素モノマーをグラ
フト重合させてなる含弗素グラフト共重合体を含有する
ことを特徴とするものである。
本発明で使用される含弗素グラフト共重合体は乾式電
子写真トナー及び湿式電子写真用トナーの両方に有効で
ある。
乾式電子写真用現像剤、即ち乾式トナーの場合は本発
明の前記特定樹脂をバインダーとし、着色剤及び/又は
磁性粉と組合わせて構成される。また湿式電子写真用現
像剤の場合は本発明の特定樹脂と着色剤とを主成分とす
る湿式トナーを担体液中に分散して使用される。
本発明の含弗素グラフト共重合体は市販の交互共重合
またはランダム共重合弗素ポリマーに比較して撥水、撥
油性を示すとともに溶剤に対する溶解性に優れており、
電子写真用トナーに用いた場合は熱ローラー定着時にこ
れに付着しにくいためオフセット現象が発生せず、軟化
点の低い樹脂をトナー材料に用いることが出来、このた
め高速定着が可能になる。また耐ブロッキング性にも優
れていることが判った。即ち含弗素グラフト共重合体の
場合は幹重合体が着色剤粒子に相溶し、弗素分子が着色
剤表面に配列するため撥水、撥油の効果が充分に発揮さ
れるが、交互共重合体やランダム共重合体の場合は弗素
分子が着色剤表面上に充分に配列されず、このため所望
の効果を発揮できない。
本発明で使用される含弗素グラフト共重合体は前記一
般式(I)の構成単位を含む幹重合体と含弗素モノマー
とを、必要あれば非水溶媒中、重合触媒の存在下に加熱
反応させることにより製造できる。ここで幹重合体は前
記一般式(I)を構成単位とする均質重合体であって
も、或いはこの一般式を構成単位の1つとして含む共重
合体であってもよい、均質重合体の場合は一般式(I)
に対応するアリル基含有モノマー(以下モノマーAとい
う)を常法により重合させることにより得られる。
アリル基を含有するモノマーAは幹重合体にグラフト
点を与えるモノマーであって、アリル基の数が多い程、
グラフト点を多く形成することができるが、余り多過ぎ
ると、アリル基を介して分子内又は分子間で架橋反応を
起こして安定な分散を得ることが困難になることがある
ので、本発明では幹重合体としては共重合体を用いるこ
とが好ましい。この場合、モノマーA/他の重合性モノマ
ーの重量比は1〜50/50〜99が好ましい。
アリル基含有モノマーAの具体例としては下記のもの
が挙げられる。
次に一般式(II)に対応するモノマーBは耐久性、接
着性、分散安定性を更に改良するために用いられる。そ
の具体例としてはラウリルアクリレート、ラウリルメタ
クリレート、ステアリルメタクリレート、2−エチルヘ
キシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ドデシルメタクリレート、ドデシルアクリレート、
ヘキシルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、オク
チルアクリレート、オクチルメタクリレート、セチルメ
タクリレート、セチルアクリレート、ビニルラウレー
ト、ビニルステアレート、ノニルメタクリレート、ノニ
ルアクリレート、デシルメタクリレート、デシルアクリ
レート、シクロヘキシルメタクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート等がある。
極性基(カルボキシル基、グリシジル基、ヒドロキシ
ル基等)を有するモノマーCはモノマーBと同様に接着
性、柔軟性、分散安定性等の向上に寄与するモノマーで
ある。その具体例としてはアクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、マレイン酸、フマール酸などが例示でき、
グリシジル基を有するモノマーとしては、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルプ
ロピルメタクリレート、グリシジルプロピルアクリレー
ト、グリシジルブチルアクリレート、グリシジルブチル
メタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒ
ドロキシエチルアクリレートなどが例示できる。
また、低級ビニル系モノマーCは成膜性及び接着性を
改良するためのモノマーで、その具体例としてはメチル
メタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、プロピルアクリレート、n−ブチルメタクリレー
ト、iso−ブチルメタクリレート、酢酸ビニル、ビニル
トルエン、スチレン、p−クロルスチレン、ジビニルベ
ンゼン、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、アクリロニトリル、ビニルピ
ロリドン、ビニルピリジン、ジメチルアミノメチルメタ
クリレート等が挙げられる。
その他、幹重合体の骨格には特に分散安定性を改良す
るためにオレフィンの重合体又は共重合体を導入するこ
とができる。このようなオレフィン重合体又はオレフィ
ン共重合体としてはポリエチレン(特にポリエチレンワ
ックスと呼ばれるもの)、ポリプロピレン(特にポリプ
ロピレンワックスと呼ばれるもの)、エチレン〜プロピ
レン共重合体、エチレン〜酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン〜酢酸ビニル〜アクリル酸共重合体、エチレン〜アク
リル酸共重合体、エチレン〜プロピレン〜マレイン酸共
重合体、プロピレン〜エチルアクリレート共重合体、エ
チレン〜エチルアクリレートグリシジルメタクリレート
共重合体、プロピレン〜無水マレイン酸共重合体、エチ
レン〜エチルアクリレート〜無水マレイン酸共重合体等
が挙げられる。なおこれらは幹重合体の製造時、反応系
に添加することにより得られる幹重合体にこれらオレフ
ィンの重合体又は共重合体の骨格を付与することができ
る。
一方、以上のような幹重合体にグラフト重合される含
弗素モノマーとしてはフルオロアルキルアクリレート
(フルオロアルキル部分は−CH2CF3、−CH2C2F5、−CH2
C3F7、−CH2C4H9、−CH2C5F11、−CH2C7F15、−CH2C3F
17、−CH2C9F19、−CH2C10F21等)、フルオロアルキル
メタクリレート(フルオロアルキル部分は−CH2CF3、−
CH2(CF24H、−(CH2)C3F7、−(CH25C8F17、CH2
(CF26H、−CH2(CF28H、−(CH2(CF27C
F3、−CH2C20F41、−(CH2(CF28H等)等が挙げ
られる。
なお含弗素グラフト共重合体の製造において幹重合体
と含弗素モノマーとの重量比は通常50〜99/1〜50、好ま
しくは70〜90/10〜30の範囲である。
またこの含弗素グラフト共重合体の製造で使用される
重合触媒としては、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)、ベンゾイルパーオキサイド(BPO)、フェニルアゾ
トリフェニルメタン、ラウリルパーオキサイド、ジ−t
−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキサイド、
クメンヒドロパーオキサイドなどが挙げられる。
非水溶媒としては石油系脂肪族炭化水素、例えばケロ
シン、リグロイン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−
オクタン、i−オクタン、i−ドデカン(以上の市販品
としてエクソン社製アイソパーH,G,L,K;ナフサNo.6;ソ
ルベッソ100等がある);ハロゲン化脂肪族炭化水素、
例えば四塩化炭素、パーフルオロエチレン等が挙げられ
る。これらの脂肪族炭化水素系溶媒にはトルエン、キシ
レン等の芳香族系溶媒を少量加えることもできる。
以上のようにして得られる含弗素グラフト共重合体は
粒径が0.1〜5μm程度で分離安定性が良く、分子間の
接着力があるので特に塗料、印刷インキ、トナー用材料
として適している。
以下に本発明で使用される含弗素グラフト共重合体の
製造例を示す。
製造例 1 撹拌機、温度計、冷却管及び滴下ロートを備えたフラ
スコにラウリルメタクリレート100g、化合物No.(1)
のモノマーA10g、BPO1gを加え、80℃で4時間重合反応
を行なった。次にこの中にCH2=CHCH2C10F215gとBPO0.2
gとを滴下ロートより1時間かけて滴下し、80℃でグラ
フト重合させた。重合率は96%、得られた含弗素グラフ
ト重合体の接触角は水で25゜、ケロシンで28゜であっ
た。ラウリルメタクリレート100gと化合物No.(1)の
モノマーA10gとCH2=CHCH2C10F215gとをBPO1.2gの存在
下で80℃、1時間反応させて得られた比較用共重合体の
場合は接触角が水で12゜、ケロシンで18゜で、本発明品
の方が撥水撥油性が大きかった。
製造例 2 製造例1と同じフラスコにケロシン100gを採り、90℃
に加熱した。撹拌しながら2−エチルヘキシルメタクリ
レート90g、化合物No.(3)のモノマーA30g及びBPO2g
を加え、6時間重合反応を行なった。次にこの中にCH2
=C(CH3)CH2CH2C3F710g及びBPO0.5gを加え、80℃で
5時間グラフト重合させた。重合率は93.5%、得られた
含弗素グラフト重合体の接触角は水で43゜、ケロシンで
50゜であった。次に本発明の含弗素グラフト共重合体を
布に含浸させ表面処理した。これを10回洗濯機にかけ洗
ったが、水での接触角は38゜でかなりの耐久性が認めら
れた。柔軟性も良好であった。
製造例 3 製造例1と同様なフラスコにアイソパーG400gをとり9
0℃に加熱し、撹拌しながらこの中にシクロヘキシルア
クリレート200g、化合物No.(6)のモノマーA10g、メ
タクリル酸5g、グリシジルメタクリレート10g及びBPO3g
よりなるモノマー溶液を加え、前記温度で4時間重合反
応を行なった後、これにビニルピリジン0.1gを加え80℃
で10時間重合反応させた。次にこの中にCH2=C(CH3
CH2(CF26H50g、AIBN3gを加え、前記温度で1時間グ
ラフト重合させた。その結果、重合率は98%、得られた
含弗素グラフト共重合体の接触角は水で26゜、ケロシン
で20゜であった。
なお、この含弗素グラフト共重合体を含む分散液は常
温で6ヶ月以上放置しても沈降しなかった。
製造例 4 製造例1で用いたフラスコにポリエチレンワックス
(アライドケミカル社製ACポリエチレン1106)50gを採
り、90℃に加熱溶解せしめた。この中にメチルメタクリ
レート100g、化合物No.(9)のモノマーA200g、アクリ
ル酸1g、グリシジルアクリレート8g及びAIBN10gよりな
るモノマー溶液を滴下ロートで2時間に亘って滴下し撹
拌しながら前記温度で6時間重合反応させた。次に、メ
チルメタクリレート100g、CH2=C(CH3)CH2C20F4150g
及びt−ブチルパーオキサイド5gを加え、更に130℃で
6時間撹拌下にグラフト重合反応させた。重合率は98.5
%、得られた含弗素グラフト共重合体の接触角は水で32
゜、ケロシンで40゜であった。
次にこの含弗素グラフト共重合体をポリエチレンテレ
フタレートフィルムにホットメルト接着したところ、接
着性も柔軟性も良好であった。
本発明の電子写真用現像剤に用いられるその他の材料
は従来と全く同様である。
まず乾式現像剤に用いられる材料について説明する。
着色剤としては、例えばカーボンブラック、ニグロシ
ン染料、アニリンブルー、アルコオイルブルー、クロム
イエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッ
ド、モノリンイエロー、マラカイトグリーンオクサレー
ト、ランプブラック、ローズベンガル及びこれらの混合
物がある。着色剤は、トナーの全重量に対して3〜50重
量%の量で使用するのが好ましいが、使用材料により変
動し、これに限定されるわけではない。
磁性粉としてはフェライト、マグネタイト等があり、
トナーの全重量に対して0.3〜60重量%使用される。磁
性粉に着色剤を併用するときは、着色剤はトナーの全重
量に対して10重量%以下にするのが好ましい。
一方、湿式現像剤に用いられる材料は次の通りであ
る。
着色剤は乾式トナーと同様のものが使用可能であり、
また担体液は含弗素グラフト共重合体の製造において用
いられる前述のような非水溶媒、特に石油系脂肪族炭化
水素が使用可能である。いずれにしても湿式トナーの場
合は着色剤を本発明の特定樹脂で表面処理することが望
ましいが、勿論、表面処理せずに使用してもよい(この
場合、前記特定樹脂は結着用樹脂として使用され
る。)。
本発明の電子写真用現像剤を作るには乾式現像剤の場
合は本発明の特定樹脂;着色剤及び/又は磁性粉;及び
必要あれば定着性又はオフセット防止の向上剤、帯電制
御剤、結着用樹脂等を混練し、混練物を所望粒度に粉砕
すればよい。ここで混練法としては樹脂成分が加熱によ
って溶融状態となり、これを機械的な剪断力をかけて混
合する方法が好ましい。例えば、加熱された2本のロー
ルの間を通す方式、加熱されたスクリューによって撹
拌、混合する方式、溶融状態のトナー配合物を圧力によ
って細孔から押し出す方式等が挙げられるが、同様の効
果のあるものであれば、特に限定はされない。
こうして適度に溶融混練されたトナー配合物は、周知
の方法によって平均粒径が5〜30μ程度に粉砕される。
この場合、例えばハンマーミル、ジェットミル等、周知
の機械的な粉砕法が適用される。ここで定着性又はオフ
セット防止の向上剤としてはロジンのエステル類、アミ
ド化物等の誘導体、パラフィンワックス、カスターワッ
クス、カルナウワックス等のワックス類、アイオノマー
樹脂等が、帯電製御剤としてはオイルブラックBY(オリ
エント化学社製)、アルカリブルー、ベンジジンイエロ
ー、ニグロシン等が、結着用樹脂としてはポリオレフィ
ン、スチレン〜アクリル酸共重合体、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂等が挙げられる。
一方、湿式現像剤の場合はケディミル、アトライダ
ー、ボールミル等の分散機に前記特定樹脂、着色剤、及
び必要あれば分散安定向上剤、他の結着用樹脂等を少量
の担体液と共に仕込み、24〜30時間程度分散して粒子径
が0.1〜2μ程度のトナーを作成すればよい。なお着色
剤を前記特定樹脂で表面処理する場合は着色剤、特定樹
脂及び必要あれば結着樹脂を加熱混練し、粉砕して樹脂
コート着色剤とし、更にこれを結着用樹脂とともに担体
液中に分散すればよい。ここで着色剤にコートする結着
用樹脂としてはエチレン〜マレイン酸グラフト共重合
体、エチレン〜エチルアクリレート〜メタクリレート共
重合体エチレン〜エチルアクリレート〜アクリル酸共重
合体、プロピレン〜メチルアクリレート共重合体、エチ
レン〜エチルアクリレート〜無水マレイン酸共重合体等
が挙げられる。また着色剤と併用される結着用樹脂とし
てはラウリルメタクリレート〜グリシジルメタクリレー
ト共重合体、2−エチルヘキシルメタクリレート〜ジメ
チルアミノエチルメタクリレート共重合体等が挙げられ
る。
以下、本発明を下記の実施例によってさらに詳しく説
明する。
実施例 1 重量部 製造例1のグラフト共重合体 80 帯電制御剤:オイルブラックBY (オリエント化学製) 2 カーボン:三菱カーボン#44 (三菱化成工業(株)商品名) 15 ポリプロピレン:ビスコース550P (三洋化成工業(株)商品名) 3 を混合と、ニーダーで溶融混練し、冷却後、粗粉砕し、
ジェットミルで微粉砕し、ジグザグ分級機で5〜25μに
分級し、トナーとした。このトナーを酸化鉄粉キャリア
EFV200/300(日本鉄粉製)と組合せてトナー濃度5%の
現像剤を調整した。
この現像剤を使用してSF−750(シャープ製)で画像
出し後、オイルレステフロンロール定着法(線圧0.5kg/
cm、ニップ幅4mm、紙送り速度80mm/秒)でヒートロール
温度を変えて定着性、耐オフセット性の評価をした。
比較例 1 製造例1のグラフト共重合体の代わりに同じ成分でラ
ンダム共重合体を合成して使用した以外は、実施例1と
同様にして現像剤を調整し、同様に現像剤の特性を評価
した。
実施例 2 製造例1のグラフト共重合体の代わりに、樹脂成分と
して製造例2のグラフト共重合体50部及びスチレン〜ア
クリル共重合体30部を使用した以外は、実施例1と同様
にして現像剤を調整し、同様に現像剤の特性を評価し
た。
比較例 2 製造例2のグラフト共重合体の代わりに同じ成分でラ
ンダム共重合体を合成して使用した以外は、実施例2と
同様にして現像剤を調整し、同様に現像剤の特性を評価
した。
実施例 3 製造例1のグラフト共重合体の代わりに、樹脂成分と
して製造例3のグラフト共重合体30部及びロジン変性マ
レイン酸樹脂50部に使用した以外は、実施例1と同様に
して現像剤を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。
比較例 3 製造例3のグラフト共重合体の代わりに同じ成分でラ
ンダム共重合体を合成して使用した以外は、実施例3と
同様にして現像剤を調製し、同様に現像剤の特性を評価
した。
以上の評価結果を下記表にまとめて示す。
実施例 4 重量部 三菱カーボン#44 100 製造例4のグラフト共重合体 50 アイソパーH 500 をアトライターで10時間分散後、粒子径1.3μの湿式ト
ナーを作成した。定着熱ローラーで100〜130℃の表面温
度においてローラー定着させたところ、オフセット現象
が生じない定着性のよいコピーが得られた。
比較例 4 製造例4のグラフト共重合体の代わりに同じ成分を用
いて合成したランダム共重合体を用いた他は実施例4と
同じ方法で湿式トナーを作成したところ、ローラー定着
においてオフセット現象が発生した。
〔発明の作用効果〕
以上述べたように、本発明の含弗素グラフト共重合体
を樹脂成分として含有するトナーは、耐ブロッキング
性、定着性及び耐オフセット性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植松 ひでみ 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−182664(JP,A) 特開 昭61−110158(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08 321

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂成分として、一般式(I) 〔但しR,R′は同一でも異なっていてもよく、H又はCH3
    を表わし、またmは1〜20の整数を表わす。〕 を構成単位として含む幹重合体に含弗素モノマーをグラ
    フト重合させてなる含弗素グラフト共重合体を含有する
    ことを特徴とする電子写真用トナー。
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