JP2868782B2 - 電子写真用現像剤 - Google Patents
電子写真用現像剤Info
- Publication number
- JP2868782B2 JP2868782B2 JP1105961A JP10596189A JP2868782B2 JP 2868782 B2 JP2868782 B2 JP 2868782B2 JP 1105961 A JP1105961 A JP 1105961A JP 10596189 A JP10596189 A JP 10596189A JP 2868782 B2 JP2868782 B2 JP 2868782B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- monomer
- toner
- copolymer
- production example
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Liquid Developers In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は特定の樹脂を含有する電子写真用現像剤に関
し、特に高速の現像、定着に適した定着性、耐オフセッ
ト性、耐ブロッキング性を同時に満足させる特定の樹脂
を含有する電子写真用現像剤に関する。
し、特に高速の現像、定着に適した定着性、耐オフセッ
ト性、耐ブロッキング性を同時に満足させる特定の樹脂
を含有する電子写真用現像剤に関する。
[従来の技術] 近年、電子写真は複写機のみならずレーザービームプ
リンターにも応用され従来にもまして高速記録が要求さ
れるようになり、定着装置として高速性に優れたヒート
ロールが多用されてきている。また複写もしくは印字さ
れた画像を折り曲げて使用する(ダイレクトメール
等)、ハガキ(厚紙である)に複写もしくは印字する等
の多用な要求もあり従来以上の定着性が必要となってき
ている。
リンターにも応用され従来にもまして高速記録が要求さ
れるようになり、定着装置として高速性に優れたヒート
ロールが多用されてきている。また複写もしくは印字さ
れた画像を折り曲げて使用する(ダイレクトメール
等)、ハガキ(厚紙である)に複写もしくは印字する等
の多用な要求もあり従来以上の定着性が必要となってき
ている。
スチレン−アクリルモノマー共重合樹脂で分散度3.5
〜40のものをバインダーとする電子写真用トナーが耐オ
フセット性に優れるトナーとして提案されている(特閉
昭50-134652号)。
〜40のものをバインダーとする電子写真用トナーが耐オ
フセット性に優れるトナーとして提案されている(特閉
昭50-134652号)。
また特開昭62-115170号には重量平均分子量1万〜3
万及びガラス転移温度60〜70℃であるスチレン−アクリ
ルモノマー共重合樹脂(A)と重量平均分子量20万〜40
万及びガラス転移温度55〜65℃であるスチレン−アクリ
ルモノマー共重合樹脂(B)を重量比で(A)/(B)
が90/10〜50/50の範囲で混合されてなり、140℃におけ
る溶融粘度が10,000ポイズ以下である電子写真トナー用
樹脂組成物が開示されている。
万及びガラス転移温度60〜70℃であるスチレン−アクリ
ルモノマー共重合樹脂(A)と重量平均分子量20万〜40
万及びガラス転移温度55〜65℃であるスチレン−アクリ
ルモノマー共重合樹脂(B)を重量比で(A)/(B)
が90/10〜50/50の範囲で混合されてなり、140℃におけ
る溶融粘度が10,000ポイズ以下である電子写真トナー用
樹脂組成物が開示されている。
高速現像定着に適した定着性、耐オフセット性及び耐
ブロッキング性を改良する提案もある。しかしこのよう
な従来提案された電子写真トナーでは液体現像液用トナ
ーとしては、脂肪族炭化水素溶剤に安定に分散出来なか
ったり、また定着エネルギーが低い場合、乾式トナーで
は定着性が不充分である等の欠点があった。
ブロッキング性を改良する提案もある。しかしこのよう
な従来提案された電子写真トナーでは液体現像液用トナ
ーとしては、脂肪族炭化水素溶剤に安定に分散出来なか
ったり、また定着エネルギーが低い場合、乾式トナーで
は定着性が不充分である等の欠点があった。
高速記録において、定着性及び耐オフセット性に優れ
たトナーは、従来、得られていないのが現状である。
たトナーは、従来、得られていないのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はこのような従来の問題点を解決し、定着性及
び耐オフセット性に優れ、耐ブロッキング性も良好なト
ナーを得るために特定の樹脂を含む電子写真用現像剤を
提供しようとするものである。
び耐オフセット性に優れ、耐ブロッキング性も良好なト
ナーを得るために特定の樹脂を含む電子写真用現像剤を
提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の電子写真用現像剤は樹脂成分として、弗素含
有共重合体を含有することを特徴とするものである。
有共重合体を含有することを特徴とするものである。
すなわち、本発明の構成は、カウリブタノール価30以
下の脂肪族炭化水素およびハロゲン化脂肪族炭化水素か
ら選んだ非水溶媒に難溶または不溶の樹脂を、前記非水
溶媒に対し溶媒和可能なポリマーを生成し得るモノマー
とフッ素含有モノマーとを含む混合モノマーに溶解し、
重合開始剤の存在のもとに重合させたフッ素含有重合体
を含有する電子写真用現像剤、および上記フッ素含有モ
ノマーがフルオロアクリレート、またはフルオロメタク
リレートである電子写真用現像剤である。
下の脂肪族炭化水素およびハロゲン化脂肪族炭化水素か
ら選んだ非水溶媒に難溶または不溶の樹脂を、前記非水
溶媒に対し溶媒和可能なポリマーを生成し得るモノマー
とフッ素含有モノマーとを含む混合モノマーに溶解し、
重合開始剤の存在のもとに重合させたフッ素含有重合体
を含有する電子写真用現像剤、および上記フッ素含有モ
ノマーがフルオロアクリレート、またはフルオロメタク
リレートである電子写真用現像剤である。
本発明で使用される弗素含有共重合体は乾式電子写真
用現像剤及び湿式電子写真用現像剤の両方に有効であ
る。
用現像剤及び湿式電子写真用現像剤の両方に有効であ
る。
乾式電子写真用現像剤、即ち乾式トナーの場合は本発
明の前記特定樹脂をバインダーとし、着色剤及び/又は
磁性粉と組合わせて構成される。また湿式電子写真用現
像剤の場合は本発明の特定樹脂と着色剤とを主成分とす
る湿式トナーを担体液中に分散して使用される。
明の前記特定樹脂をバインダーとし、着色剤及び/又は
磁性粉と組合わせて構成される。また湿式電子写真用現
像剤の場合は本発明の特定樹脂と着色剤とを主成分とす
る湿式トナーを担体液中に分散して使用される。
本発明の弗素含有共重合体は市販の弗素ポリマーに比
較して撥水、撥油性を示すとともに溶剤に対する溶解性
に優れており、電子写真用トナーに用いた場合は熱ロー
ラー定着時にこれに付着しにくいためオフセット現象が
発生せず、軟化点の低い樹脂をトナー材料に用いること
ができ、このため高速定着が可能になる。また耐ブロッ
キング性にも優れていることが判った。すなわち弗素含
有共重合体の場合は幹部分であるアクリル(メタ)エス
テル、ロジン変性樹脂の重合体又は共重合体が着色剤粒
子に相溶し、弗素分子が着色剤表面に配列するため撥
水、撥油の効果が充分に発揮される。
較して撥水、撥油性を示すとともに溶剤に対する溶解性
に優れており、電子写真用トナーに用いた場合は熱ロー
ラー定着時にこれに付着しにくいためオフセット現象が
発生せず、軟化点の低い樹脂をトナー材料に用いること
ができ、このため高速定着が可能になる。また耐ブロッ
キング性にも優れていることが判った。すなわち弗素含
有共重合体の場合は幹部分であるアクリル(メタ)エス
テル、ロジン変性樹脂の重合体又は共重合体が着色剤粒
子に相溶し、弗素分子が着色剤表面に配列するため撥
水、撥油の効果が充分に発揮される。
本発明に用いる樹脂は、カウリブタノール価30以下の
高絶縁性、低誘電率の脂肪族炭化水素及び/又はハロゲ
ン化脂肪族炭化水素溶媒(以下非水溶媒という)に難溶
又は不溶な少くとも1種の樹脂を前記非水溶媒に耐し溶
媒和可能なポリマーを生成し得るフッ素含有モノマーを
少くとも含有するモノマーを主成分とするモノマー液体
に溶解し、この溶液を脂肪族炭化水素及び/又はハロゲ
ン化脂肪族炭化水素溶媒中に滴下しながら重合せしめて
得られたフッ素含有重合体である。
高絶縁性、低誘電率の脂肪族炭化水素及び/又はハロゲ
ン化脂肪族炭化水素溶媒(以下非水溶媒という)に難溶
又は不溶な少くとも1種の樹脂を前記非水溶媒に耐し溶
媒和可能なポリマーを生成し得るフッ素含有モノマーを
少くとも含有するモノマーを主成分とするモノマー液体
に溶解し、この溶液を脂肪族炭化水素及び/又はハロゲ
ン化脂肪族炭化水素溶媒中に滴下しながら重合せしめて
得られたフッ素含有重合体である。
該樹脂分散液を作製する方法は、前述のような非水溶
媒に難溶又は不溶性の樹脂をモノマーに溶解しておいて
から、該モノマーを重合することに基づいている。この
方法は前記樹脂を溶解したモノマー溶液を非水溶媒中に
滴下しながらモノマーを重合させることにより行われ
る。あるいは無溶媒の状態でバルク重合を行い、重合
後、溶媒を加えてもよい。
媒に難溶又は不溶性の樹脂をモノマーに溶解しておいて
から、該モノマーを重合することに基づいている。この
方法は前記樹脂を溶解したモノマー溶液を非水溶媒中に
滴下しながらモノマーを重合させることにより行われ
る。あるいは無溶媒の状態でバルク重合を行い、重合
後、溶媒を加えてもよい。
更にこの分散液にはワックス状物質或いは軟化点が約
60〜130℃のポリオレフィンを含有することもできる。
この場合はこれらの物質を重合前のモノマー溶液中に、
又は重合中、或いは重合後に得られた分散液中に添加
し、分散性をいっそう高めることができる。
60〜130℃のポリオレフィンを含有することもできる。
この場合はこれらの物質を重合前のモノマー溶液中に、
又は重合中、或いは重合後に得られた分散液中に添加
し、分散性をいっそう高めることができる。
重合条件は種々選択可能であるが、加熱重合による場
合は例えば過酸化ベンゾイル、又はアゾビスイソブチロ
ニトリルのような通常の重合開始剤をモノマー溶液又は
非水溶媒中に存在させ、約70〜110℃、好ましくは80〜1
00℃に加熱する。
合は例えば過酸化ベンゾイル、又はアゾビスイソブチロ
ニトリルのような通常の重合開始剤をモノマー溶液又は
非水溶媒中に存在させ、約70〜110℃、好ましくは80〜1
00℃に加熱する。
なお、原材料である非水溶媒に実質的に不溶な樹脂及
びモノマーは夫々単独又は2種以上の混合物として用い
られる。
びモノマーは夫々単独又は2種以上の混合物として用い
られる。
こうして非水溶媒に実質的に不溶な樹脂と非水溶媒に
対し溶媒和するポリマーとを含む分散液が得られる。こ
の分散液中に含まれる前記樹脂は分散安定剤として作用
し、一方、ポリマーは、使用素材の種類、量、重合条件
(温度、撹拌、冷却等)にもよるが、分散安定剤、極性
制御剤及び定着剤として作用するものと考えられる。な
お前記樹脂及びポリマーの現像液中における作用効果
は、前述のようなワックス状物質又はポリオレフィン、
或いは後述するような他のモノマーとの併用により変化
させることができる。ワックス又はポリオレフィンを併
用した場合、これらの物質は急冷により重合系中に微粒
子状に析出し、析出の際、ポリマー中に分散され、その
結果、分散安定性、分散液の再分散性を一層向上させる
ばかりでなく、撥水、撥油性を向上させることもでき
る。
対し溶媒和するポリマーとを含む分散液が得られる。こ
の分散液中に含まれる前記樹脂は分散安定剤として作用
し、一方、ポリマーは、使用素材の種類、量、重合条件
(温度、撹拌、冷却等)にもよるが、分散安定剤、極性
制御剤及び定着剤として作用するものと考えられる。な
お前記樹脂及びポリマーの現像液中における作用効果
は、前述のようなワックス状物質又はポリオレフィン、
或いは後述するような他のモノマーとの併用により変化
させることができる。ワックス又はポリオレフィンを併
用した場合、これらの物質は急冷により重合系中に微粒
子状に析出し、析出の際、ポリマー中に分散され、その
結果、分散安定性、分散液の再分散性を一層向上させる
ばかりでなく、撥水、撥油性を向上させることもでき
る。
重合溶媒は非水溶媒が有利であるが、水を用いた重合
やベンゼン、トルエン、キシレンなどの有機溶媒、ある
いは無溶媒でのバルク重合も可能であるが、本発明の方
が製造バラツキが小さく信頼性が高い。
やベンゼン、トルエン、キシレンなどの有機溶媒、ある
いは無溶媒でのバルク重合も可能であるが、本発明の方
が製造バラツキが小さく信頼性が高い。
本発明における非水溶媒に実質的に不溶な樹脂として
はエステルガム、硬化ロジン等の天然樹脂や、天然樹脂
変性マレイン酸樹脂、天然樹脂変性フェノール樹脂、天
然樹脂変性ポリエステル樹脂、天然樹脂変性ペンタエリ
スリトール樹脂等の天然樹脂変性熱硬化性樹脂が挙げら
れる。市販品としては次のものが挙げられる。
はエステルガム、硬化ロジン等の天然樹脂や、天然樹脂
変性マレイン酸樹脂、天然樹脂変性フェノール樹脂、天
然樹脂変性ポリエステル樹脂、天然樹脂変性ペンタエリ
スリトール樹脂等の天然樹脂変性熱硬化性樹脂が挙げら
れる。市販品としては次のものが挙げられる。
天然樹脂変性マレイン酸樹脂の例 MRG、MRG-411、MRG−S、MRG−H、MRP、MRA−L、MR
M-42、MRM-53(以上徳島精油製)、 ベッカサイト1110、同1111、同F231、同J811、同112
0、同P−720、同J−896(以上大日本インキ化学製) 天然樹脂変性フェノール樹脂の例 PRG、PRP、SPR−N、SPR−A、SPR−H(以上徳島精
油製)、 ベッカサイト1100、同1123、同1126、同F−171(以
上大日本インキ化学製) 天然樹脂変性ペンタエリスリトール樹脂の例 ペンタサイトP−406、同P−423(以上大日本インキ
化学) 天然樹脂変性ポリエステル樹脂の例 RM-1000、RM-1300、RM-4090、RM-4100(以上徳島精油
製) エステルガムの例 EG-8000、EG-9000、HG−H、PE、PE−H(以上徳島精
油製) 硬化ロジンの例 TLR-21、TLR-57(以上徳島精油製) 非水溶媒に溶媒和可能なポリマーを生成し、且つ前記
樹脂を溶解し得るモノマーとしては、 一般式 [但し、Rは−H又はCH3基、Aは−COOCnH2n+1又は−
OCnH2n+1基(nは6〜20の整数)を表わす。] で示されるビニルモノマー(以下モノマーAという)、
例えばアクリル酸又はメタクリル酸のステアリル、ラウ
リル、2−エチルヘキシル又はヘキシルエステル;t−ブ
チルメタクリレート;セチルメタクリレート;オクチル
メタクリレート;ビニルステアレート等が挙げられる。
M-42、MRM-53(以上徳島精油製)、 ベッカサイト1110、同1111、同F231、同J811、同112
0、同P−720、同J−896(以上大日本インキ化学製) 天然樹脂変性フェノール樹脂の例 PRG、PRP、SPR−N、SPR−A、SPR−H(以上徳島精
油製)、 ベッカサイト1100、同1123、同1126、同F−171(以
上大日本インキ化学製) 天然樹脂変性ペンタエリスリトール樹脂の例 ペンタサイトP−406、同P−423(以上大日本インキ
化学) 天然樹脂変性ポリエステル樹脂の例 RM-1000、RM-1300、RM-4090、RM-4100(以上徳島精油
製) エステルガムの例 EG-8000、EG-9000、HG−H、PE、PE−H(以上徳島精
油製) 硬化ロジンの例 TLR-21、TLR-57(以上徳島精油製) 非水溶媒に溶媒和可能なポリマーを生成し、且つ前記
樹脂を溶解し得るモノマーとしては、 一般式 [但し、Rは−H又はCH3基、Aは−COOCnH2n+1又は−
OCnH2n+1基(nは6〜20の整数)を表わす。] で示されるビニルモノマー(以下モノマーAという)、
例えばアクリル酸又はメタクリル酸のステアリル、ラウ
リル、2−エチルヘキシル又はヘキシルエステル;t−ブ
チルメタクリレート;セチルメタクリレート;オクチル
メタクリレート;ビニルステアレート等が挙げられる。
このモノマーAにはフッ素含有モノマーとしてフルオ
ロアクリレートまたはフルオロメタクリレート(以下モ
ノマーBとする)を少くとも含有することを特徴とす
る。
ロアクリレートまたはフルオロメタクリレート(以下モ
ノマーBとする)を少くとも含有することを特徴とす
る。
これらのモノマーBはモノマーAの重合前にモノマー
Aに加えて、或いはモノマーAの重合後、重合系に加え
て重合させる。なおモノマーAとモノマーBとの割合は
50〜99:50〜1程度(重量比)が適当である。
Aに加えて、或いはモノマーAの重合後、重合系に加え
て重合させる。なおモノマーAとモノマーBとの割合は
50〜99:50〜1程度(重量比)が適当である。
更に本発明ではモノマーAとモノマーBとの混合物に
アクリル酸、メタクリル酸又はそれらの低級アルキルエ
ステル(炭素数1〜4)、スチレン、メチルスチレン、
ビニルトルエン及び酢酸ビニル(以下モノマーCとい
う)の1種以上を混合使用することができる。これらの
モノマーCはモノマーA及びモノマーBの重合前、モノ
マーA及びモノマーBの混合物に添加し、或いはモノマ
ーA及びモノマーBの重合後、重合系に添加し重合させ
る。なおモノマーCはモノマーBと同様、非水溶媒に実
質的に不要な樹脂を溶解するが、単独ではポリマー化し
た場合、非水溶媒に溶媒和することはできない。モノマ
ーCを併用する場合、モノマーA、モノマーB及びモノ
マーCの割合は40〜80:1〜50:1〜50程度(重量比)が適
当である。
アクリル酸、メタクリル酸又はそれらの低級アルキルエ
ステル(炭素数1〜4)、スチレン、メチルスチレン、
ビニルトルエン及び酢酸ビニル(以下モノマーCとい
う)の1種以上を混合使用することができる。これらの
モノマーCはモノマーA及びモノマーBの重合前、モノ
マーA及びモノマーBの混合物に添加し、或いはモノマ
ーA及びモノマーBの重合後、重合系に添加し重合させ
る。なおモノマーCはモノマーBと同様、非水溶媒に実
質的に不要な樹脂を溶解するが、単独ではポリマー化し
た場合、非水溶媒に溶媒和することはできない。モノマ
ーCを併用する場合、モノマーA、モノマーB及びモノ
マーCの割合は40〜80:1〜50:1〜50程度(重量比)が適
当である。
非水溶媒に実質的に不要な樹脂とモノマーA(又はモ
ノマーAとモノマーB及び/又はモノマーCとの混合
物)との割合は5〜50:50〜95程度(重量比)が適当で
ある。
ノマーAとモノマーB及び/又はモノマーCとの混合
物)との割合は5〜50:50〜95程度(重量比)が適当で
ある。
ワックス又はポリオレフィンはモノマー100重量部に
対し10〜50重量部程度使用されるが、最終製品の用途に
より種々変化し得る。
対し10〜50重量部程度使用されるが、最終製品の用途に
より種々変化し得る。
非水溶媒としては担体液と同種のもの、即ち高絶縁性
(電気抵抗109Ω・cm以上)、抵誘電率(誘電率3以
下)カウリブタノール価30以下の石油系脂肪族炭化水素
等の他例えば四塩化炭素、パークロルエチレン等であ
る。
(電気抵抗109Ω・cm以上)、抵誘電率(誘電率3以
下)カウリブタノール価30以下の石油系脂肪族炭化水素
等の他例えば四塩化炭素、パークロルエチレン等であ
る。
ワックス状物質又はポリオレフィンの市販品は下記の
通りである。
通りである。
弗素含有モノマーとしてはフルオロアルキルアクリレ
ート(フルオロアルキル部分は−CH2・CF3、−CH2C2F
5、−CH2C3F7、−CH2C4F9、−CH2C5F11、−CH2・
C7F15、−CH2C8F17、−CH2C9F19、−CH2C10F21
等)、アルオロアルキルメタクリレート(フルオロアル
キル部分は−CH2CF3、−CH2(CF2CF2)2H、−CH2CH2C
3F7、−(CH2)5C8F17、CH2(CF2CF2)3H、−CH
2(CF2CF2)4H、−(CH2)2・(CF2)7CF3、−CH2C20
F41等)等が挙げられる。
ート(フルオロアルキル部分は−CH2・CF3、−CH2C2F
5、−CH2C3F7、−CH2C4F9、−CH2C5F11、−CH2・
C7F15、−CH2C8F17、−CH2C9F19、−CH2C10F21
等)、アルオロアルキルメタクリレート(フルオロアル
キル部分は−CH2CF3、−CH2(CF2CF2)2H、−CH2CH2C
3F7、−(CH2)5C8F17、CH2(CF2CF2)3H、−CH
2(CF2CF2)4H、−(CH2)2・(CF2)7CF3、−CH2C20
F41等)等が挙げられる。
次に本発明の樹脂分散液の製造例を示す。
製造例1 撹拌機、温度計、還流冷却器を備えた1.6l入りの3つ
口容器に、イソオクタン300gを採り、90℃に加熱した。
一方、スチレン100g、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト200g、フルオロメタクリレート[CH2=C(CH3)(CO
OCH2・C3F7)]50gにベッカサイトF−171を80g溶解
し、更にアゾビスイソブチロニトリル2gを混合した。こ
の混合物を前記容器中に4時間に亘って滴下重合した
後、更に1時間撹拌し、樹脂分散液を作製した。接触
角、水26°、ケロシン19°で撥油、撥水性を示した。
口容器に、イソオクタン300gを採り、90℃に加熱した。
一方、スチレン100g、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト200g、フルオロメタクリレート[CH2=C(CH3)(CO
OCH2・C3F7)]50gにベッカサイトF−171を80g溶解
し、更にアゾビスイソブチロニトリル2gを混合した。こ
の混合物を前記容器中に4時間に亘って滴下重合した
後、更に1時間撹拌し、樹脂分散液を作製した。接触
角、水26°、ケロシン19°で撥油、撥水性を示した。
製造例2 製造例1で用いた容器にイソオクタン300gを採り、90
℃に加熱した。一方、ステアリルメタクリレート200g及
びグリシジルメタクリレート5g、フルオロアクリレート
[CH2=CH(COOCH2・C8F17)]20gにベッカサイトJ81
11を50g溶解し、更にラウリルジメチルアミン2g、ハイ
ドロキノン0.2g及び過酸化ベンゾイル2gを混合した。次
にこの混合液を2.5時間に亘って前記容器中に滴下重合
した後、90℃で約11時間加熱し、樹脂分散液を作製し
た。接触角、水32°、n−ヘキサン29°で撥水、撥油性
を示す。耐久性、接着性も良好。
℃に加熱した。一方、ステアリルメタクリレート200g及
びグリシジルメタクリレート5g、フルオロアクリレート
[CH2=CH(COOCH2・C8F17)]20gにベッカサイトJ81
11を50g溶解し、更にラウリルジメチルアミン2g、ハイ
ドロキノン0.2g及び過酸化ベンゾイル2gを混合した。次
にこの混合液を2.5時間に亘って前記容器中に滴下重合
した後、90℃で約11時間加熱し、樹脂分散液を作製し
た。接触角、水32°、n−ヘキサン29°で撥水、撥油性
を示す。耐久性、接着性も良好。
製造例3 製造例1で用いた容器にアイソパーL400gを入れ、90
℃に加熱した。一方、グリシジルメタクリレート18g及
びラウリルメタアクリレート100g、フルオロメタクリレ
ート[CH2=C(CH3)・(COOCH2・C20F41)]60gの
混合モノマーにペンタサイトP−406を.80g溶解し、更
に過酸化ベンゾイル2g及びラウリルジメチルアミン2.5g
を混合した。次にこの混合液を4時間に亘って前記容器
中に滴下重合させ、樹脂分散液を作製した。接触角、水
62°、ケロシン53°、接着性、耐久性、柔軟性がある。
℃に加熱した。一方、グリシジルメタクリレート18g及
びラウリルメタアクリレート100g、フルオロメタクリレ
ート[CH2=C(CH3)・(COOCH2・C20F41)]60gの
混合モノマーにペンタサイトP−406を.80g溶解し、更
に過酸化ベンゾイル2g及びラウリルジメチルアミン2.5g
を混合した。次にこの混合液を4時間に亘って前記容器
中に滴下重合させ、樹脂分散液を作製した。接触角、水
62°、ケロシン53°、接着性、耐久性、柔軟性がある。
製造例4 製造例1においてアイソパーH300gにORLlZON 705を25
g溶解し、且つ重合終了時に容器(90℃)を冷却水によ
り急冷した他は同様にしてポリエチレン含有樹脂分散液
を作製した。
g溶解し、且つ重合終了時に容器(90℃)を冷却水によ
り急冷した他は同様にしてポリエチレン含有樹脂分散液
を作製した。
製造例5 製造例3において、重合終了時に軟化点80℃のパラフ
ィンワックスを重合系に加え、90℃に加熱溶解し、充分
撹拌後、容器を水道水で急冷した他は同様にしてパラフ
ィンワックス含有樹脂分散液を作製した。
ィンワックスを重合系に加え、90℃に加熱溶解し、充分
撹拌後、容器を水道水で急冷した他は同様にしてパラフ
ィンワックス含有樹脂分散液を作製した。
製造例6 製造例1で用いた容器に90℃に加熱した。一方、2−
エチルヘキシルメタクリレート200g及びグリシジルメタ
クリレート10g、フルオロメタクリレート[CH2=C(CH
3)(COOCH2・C12F24H)]60gの混合モノマーにベッ
カサイトJ896を100g溶解し、更に過酸化ベンゾイル2gを
混合した。この混合液を前記容器に3時間に亘って滴下
重合し、更に反応を完結させるため前記温度に3時間維
持した後、ラウリルジメチルアミン1g、メタクリル酸3g
及びハイドロキノン0.1gを加え、90℃で18時間反応させ
た。次にこの反応系にイソオクタン500gを加えた後、メ
チルメタクリレート50g及び過酸化ベンゾイル3gの混合
物を3時間に亘って滴下し、引続き5時間反応を行い、
樹脂分散液を作製した。接触角、水43°、ケロシン39
°、接着性、分散安定性が良好であった。
エチルヘキシルメタクリレート200g及びグリシジルメタ
クリレート10g、フルオロメタクリレート[CH2=C(CH
3)(COOCH2・C12F24H)]60gの混合モノマーにベッ
カサイトJ896を100g溶解し、更に過酸化ベンゾイル2gを
混合した。この混合液を前記容器に3時間に亘って滴下
重合し、更に反応を完結させるため前記温度に3時間維
持した後、ラウリルジメチルアミン1g、メタクリル酸3g
及びハイドロキノン0.1gを加え、90℃で18時間反応させ
た。次にこの反応系にイソオクタン500gを加えた後、メ
チルメタクリレート50g及び過酸化ベンゾイル3gの混合
物を3時間に亘って滴下し、引続き5時間反応を行い、
樹脂分散液を作製した。接触角、水43°、ケロシン39
°、接着性、分散安定性が良好であった。
製造例7 製造例6においてイソオクタン500gに更にサンワック
ス131−Pを30gを加え、且つ反応後、容器(90℃)を水
道水で急冷した他は同様にしてポリエチレン含有樹脂分
散液を作製した。
ス131−Pを30gを加え、且つ反応後、容器(90℃)を水
道水で急冷した他は同様にしてポリエチレン含有樹脂分
散液を作製した。
製造例8 製造例1で用いた容器にアイソパーG300gを採り、90
℃に加熱した。一方、ステアリルメタクリレート200g及
びグリシジルメタクリレート5g、フルオロメタクリレー
ト[CH2=C(CH3)・(COOCH2・C25F50H)]50g、 の混合モノマーにペンタサイトP−423を50g溶解し、更
にハイドロキノン0.1g及びラウリルジメチルアミン1gを
混合した。この混合液を前記容器中に4時間に亘って滴
下し、更に90℃で15時間反応させた後、アイソパーG500
gを加え、90℃でメタクリル酸メチル50g及びアゾビスイ
ソブチロニトリル4gの混合物を3時間に亘って滴下し、
反応を完結し、樹脂分散液を作製した。接触角、水69
°、ケロシン56°であった。
℃に加熱した。一方、ステアリルメタクリレート200g及
びグリシジルメタクリレート5g、フルオロメタクリレー
ト[CH2=C(CH3)・(COOCH2・C25F50H)]50g、 の混合モノマーにペンタサイトP−423を50g溶解し、更
にハイドロキノン0.1g及びラウリルジメチルアミン1gを
混合した。この混合液を前記容器中に4時間に亘って滴
下し、更に90℃で15時間反応させた後、アイソパーG500
gを加え、90℃でメタクリル酸メチル50g及びアゾビスイ
ソブチロニトリル4gの混合物を3時間に亘って滴下し、
反応を完結し、樹脂分散液を作製した。接触角、水69
°、ケロシン56°であった。
製造例9 製造例8において、アイソパーG300gにサンワックス1
65−Pを30g加えた他は同様にしてポリエチレン含有樹
脂分散液を作製した。
65−Pを30g加えた他は同様にしてポリエチレン含有樹
脂分散液を作製した。
製造例10 製造例8において、メタクリル酸メチル50gを反応さ
せなかった他は同様にして樹脂分散液を作製した。
せなかった他は同様にして樹脂分散液を作製した。
着色剤としてては、例えばカーボンブラック、ニグロ
シン染料、アニリンブルー、アルコオイルブルー、クロ
ムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレ
ッド、モノリンイエロー、マラカイトグリーンオクサレ
ート、ランプブラック、ローズベンガル及びこれらの混
合物がある。着色剤は、トナーの全重量に対して3〜50
重量%の量で使用するのが好ましいが、使用材料により
変動し、これに限定されるわけではない。
シン染料、アニリンブルー、アルコオイルブルー、クロ
ムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレ
ッド、モノリンイエロー、マラカイトグリーンオクサレ
ート、ランプブラック、ローズベンガル及びこれらの混
合物がある。着色剤は、トナーの全重量に対して3〜50
重量%の量で使用するのが好ましいが、使用材料により
変動し、これに限定されるわけではない。
磁性粉としてはフェライト、マグネタイト等があり、
トナーの全重量に対して3.0〜60重量%使用される。磁
性粉に着色剤を併用するときは、着色剤はトナーの全重
量に対して10重量%以下にするのが好ましい。
トナーの全重量に対して3.0〜60重量%使用される。磁
性粉に着色剤を併用するときは、着色剤はトナーの全重
量に対して10重量%以下にするのが好ましい。
一方、湿式現像剤に用いられる材料は次の通りであ
る。
る。
着色剤は乾式トナーと同様のものが使用可能であり、
また担体液は弗素含有共重合体の製造において用いられ
る前述のような非水溶媒、特に石油系脂肪族炭化水素が
使用可能である。いずれにしても湿式トナーの場合は着
色剤を本発明の特定樹脂で表面処理することが望ましい
が、勿論、表面処理せずに使用してもよい(この場合、
前記特定樹脂は結着用樹脂として使用される)。
また担体液は弗素含有共重合体の製造において用いられ
る前述のような非水溶媒、特に石油系脂肪族炭化水素が
使用可能である。いずれにしても湿式トナーの場合は着
色剤を本発明の特定樹脂で表面処理することが望ましい
が、勿論、表面処理せずに使用してもよい(この場合、
前記特定樹脂は結着用樹脂として使用される)。
本発明の電子写真用現像剤を作るには乾式現像剤の場
合は本発明の特定樹脂;着色剤及び/又は磁性粉;及び
必要であれば定着性又はオフセット防止の向上剤、帯電
制御剤、結着用樹脂等を混練し、混練物を所望粒度に粉
砕すればよい。ここで混練法としては樹脂成分が加熱に
よって溶融状態となり、これを機械的な剪断力をかけて
混合する方法が好ましい。例えば、加熱された2本のロ
ールの間を通す方式、加熱されたスクリューによって撹
拌、混合する方式、溶融状態のトナー配合物を圧力によ
って細孔から押し出す方式等が挙げられるが、同様の効
果のあるものであれば、特に限定はされない。
合は本発明の特定樹脂;着色剤及び/又は磁性粉;及び
必要であれば定着性又はオフセット防止の向上剤、帯電
制御剤、結着用樹脂等を混練し、混練物を所望粒度に粉
砕すればよい。ここで混練法としては樹脂成分が加熱に
よって溶融状態となり、これを機械的な剪断力をかけて
混合する方法が好ましい。例えば、加熱された2本のロ
ールの間を通す方式、加熱されたスクリューによって撹
拌、混合する方式、溶融状態のトナー配合物を圧力によ
って細孔から押し出す方式等が挙げられるが、同様の効
果のあるものであれば、特に限定はされない。
こうして適度に溶融混練されたトナー配合物は、周知
の方法によって平均粒径が5〜30μ程度に粉砕される。
この場合、例えばハンマーミル、ジェットミル等、周知
の機械的な粉砕法が適用される。
の方法によって平均粒径が5〜30μ程度に粉砕される。
この場合、例えばハンマーミル、ジェットミル等、周知
の機械的な粉砕法が適用される。
ここで定着性又はオフセット防止の向上剤としてはロ
ジンのエステル類、アミド化物等の誘導体、パラフィン
ワックス、カスターワックス、カルナウバワックス等の
ワックス類、アイオノマー樹脂等が、帯電制御剤として
はオイルブラックBY(オリエント化学社製)、アルカリ
ブルー、ニグロシン等が、結着用樹脂としてはポリオレ
フィン、スチレン〜アクリル酸共重合体、ロジン変性マ
レイン酸樹脂等が挙げられる。
ジンのエステル類、アミド化物等の誘導体、パラフィン
ワックス、カスターワックス、カルナウバワックス等の
ワックス類、アイオノマー樹脂等が、帯電制御剤として
はオイルブラックBY(オリエント化学社製)、アルカリ
ブルー、ニグロシン等が、結着用樹脂としてはポリオレ
フィン、スチレン〜アクリル酸共重合体、ロジン変性マ
レイン酸樹脂等が挙げられる。
一方、湿式現像剤の場合はケディミル、アトライタ
ー、ボールミル等の分散機に前記特定樹脂、着色剤、及
び必要あれば分散安定向上剤、他の結着用樹脂等を少量
の担体液と共に仕込み、24〜30時間程度分散して粒子径
0.1〜2μ程度のトナーを作製すればよい。なお着色剤
を前記特定樹脂で表面処理する場合は着色剤、特定樹脂
および必要あれば結着用樹脂を加熱混練し、粉砕して樹
脂コート着色剤とし、更にこれを結着用樹脂とともに担
体液中に分散すればよい。ここで着色剤にコートする結
着用樹脂としてはエチレン〜マレイン酸グラフト共重合
体、エチレン〜エチルアクリレート〜メタクリレート共
重合体、エチレン〜エチルアクリレート〜アクリル酸共
重合体、プロピレン〜メチルアクリレート共重合体、エ
チレン〜エチルアクリレート〜無水マレイン酸共重合体
等が挙げられる。また着色剤と併用される結着用樹脂と
してはラウリルメタクリレート〜グリシジルメタクリレ
ート共重合体、2−エチルヘキシルメタクリレート〜ジ
メチルアミノエチルメタクリレート共重合体等が挙げら
れる。
ー、ボールミル等の分散機に前記特定樹脂、着色剤、及
び必要あれば分散安定向上剤、他の結着用樹脂等を少量
の担体液と共に仕込み、24〜30時間程度分散して粒子径
0.1〜2μ程度のトナーを作製すればよい。なお着色剤
を前記特定樹脂で表面処理する場合は着色剤、特定樹脂
および必要あれば結着用樹脂を加熱混練し、粉砕して樹
脂コート着色剤とし、更にこれを結着用樹脂とともに担
体液中に分散すればよい。ここで着色剤にコートする結
着用樹脂としてはエチレン〜マレイン酸グラフト共重合
体、エチレン〜エチルアクリレート〜メタクリレート共
重合体、エチレン〜エチルアクリレート〜アクリル酸共
重合体、プロピレン〜メチルアクリレート共重合体、エ
チレン〜エチルアクリレート〜無水マレイン酸共重合体
等が挙げられる。また着色剤と併用される結着用樹脂と
してはラウリルメタクリレート〜グリシジルメタクリレ
ート共重合体、2−エチルヘキシルメタクリレート〜ジ
メチルアミノエチルメタクリレート共重合体等が挙げら
れる。
[実施例] 以下、本発明を下記の実施例によってさらに詳しく説
明する。なお、実施例に記載の各成分の量(部)は重量
部である。
明する。なお、実施例に記載の各成分の量(部)は重量
部である。
実施例1 製造例1の樹脂 80部 帯電制御剤:オイルブラックBY(オリエント化学製) 2部 カーボン:三菱カーボン#44(三菱化成工業(株)商
品名) 15部 ポリプロピレン:ビスコール550P(三洋化成工業
(株)商品名) 3部 を混合し、ニーダーで溶融混練し、トルエンの代りにイ
ソオクタンを除いた冷却後、粗粉砕し、ジェットミルで
微粉砕し、ジグザグ分級機で5〜25μに分級し、トナー
とした。このトナーを酸化鉄粉キャリアEFV202/300(日
本鉄粉製)と組合わせてトナー濃度5%の現像剤を調製
した。
品名) 15部 ポリプロピレン:ビスコール550P(三洋化成工業
(株)商品名) 3部 を混合し、ニーダーで溶融混練し、トルエンの代りにイ
ソオクタンを除いた冷却後、粗粉砕し、ジェットミルで
微粉砕し、ジグザグ分級機で5〜25μに分級し、トナー
とした。このトナーを酸化鉄粉キャリアEFV202/300(日
本鉄粉製)と組合わせてトナー濃度5%の現像剤を調製
した。
この現像剤を使用してSF-75(シャープ製)で画像出
し後、オイルレステフロンロール定着法(線圧0.5kg/c
m、ニップ幅4mm、紙送り速度80mm/秒)でヒートロール
温度を変えて定着性、耐オフセット性の評価をした。
し後、オイルレステフロンロール定着法(線圧0.5kg/c
m、ニップ幅4mm、紙送り速度80mm/秒)でヒートロール
温度を変えて定着性、耐オフセット性の評価をした。
実施例2 製造例1の共重合体の代りに、樹脂成分として製造例
2の共重合体50部及びスチレン〜アクリル酸共重合体30
部を使用した以外は、実施例1と同様にして現像剤を調
製し、同様に現像剤の特性を評価した。
2の共重合体50部及びスチレン〜アクリル酸共重合体30
部を使用した以外は、実施例1と同様にして現像剤を調
製し、同様に現像剤の特性を評価した。
実施例3 製造例1の共重合体の代りに、樹脂成分として製造例
3のグラフト共重合体30部及びロジン変性マレイン酸樹
脂50部を使用した以外は、実施例1と同様にして現像剤
を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。
3のグラフト共重合体30部及びロジン変性マレイン酸樹
脂50部を使用した以外は、実施例1と同様にして現像剤
を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。
以上の評価結果を下記表にまとめて示す。
実施例4 三菱カーボン#44 100部 製造例4の共重合体 50部 アイソパーH 500部 をアトライターで10時間分散後、粒子径0.8μの湿式ト
ナーを作製した。
ナーを作製した。
定着熱ローラーで100〜130℃の表面温度においてロー
ラー定着させたところ、オフセット現象が生じない定着
性のよいコピーが得られた。
ラー定着させたところ、オフセット現象が生じない定着
性のよいコピーが得られた。
実施例5 カーボンブラックMA-11(三菱カーボン) 400部 エチレン〜無水マレイン酸(98/2)グラフト共重合体 600部 製造例5の共重合体 150部 を用意し、ガロンニーダー中でカーボンブラック及びエ
チレン無水マレイン酸グラフト共重合体を混合し、120
℃で2時間混練後、製造例5のグラフト共重合体を100
部添加し、120℃で更に1時間加熱混練し、着色剤を得
た。上記着色剤を2mm以下に粉砕し、湿式トナー用着色
剤(A)を作った。
チレン無水マレイン酸グラフト共重合体を混合し、120
℃で2時間混練後、製造例5のグラフト共重合体を100
部添加し、120℃で更に1時間加熱混練し、着色剤を得
た。上記着色剤を2mm以下に粉砕し、湿式トナー用着色
剤(A)を作った。
トナーの製造 着色剤(A) 100部 ラウリルメタクリレート〜グリシジルメタクリレート
(90/10重量比)共重合 体 50部 アイソパーL 500部 をアトライターで40℃−40時間分散し、湿式トナーを作
製した。
(90/10重量比)共重合 体 50部 アイソパーL 500部 をアトライターで40℃−40時間分散し、湿式トナーを作
製した。
定着熱ローラーで125〜145℃の表面温度においてロー
ラー定着させたところオフセット現象が生じない定着性
のよいコピーが得られた。製造例5の共重合体を除いて
同様に作製した比較用トナーはわずかながらオフセット
が生じた。
ラー定着させたところオフセット現象が生じない定着性
のよいコピーが得られた。製造例5の共重合体を除いて
同様に作製した比較用トナーはわずかながらオフセット
が生じた。
実施例6 カーボンブラック リーガル400(キャボット社) 400部 フミン酸アンモニウム塩 10部 水 500部 をニーダー中、25℃で分散する。次に エチレン〜エチルアクリレート〜メタクリル酸(60/3
5/5)共重合体 700部 製造例5の共重合体 100部 を約1時間かけて上記カーボン含水ペーストに混合し、
130℃で2時間混練し、フラッシングを行った。水を分
離後、更に120℃で2時間混練し、真空にして揮発分を
除去し、着色剤(B)を作った。この着色剤(B)を使
用して実施例5と同様にして湿式トナーを作製し、熱ロ
ーラー定着を行ったところ、オフセット現象もなく定着
性のよいコピーが得られた。製造例6のグラフト共重合
体を除いて同様に作製したトナーはオフセットがわずか
に生じた。
5/5)共重合体 700部 製造例5の共重合体 100部 を約1時間かけて上記カーボン含水ペーストに混合し、
130℃で2時間混練し、フラッシングを行った。水を分
離後、更に120℃で2時間混練し、真空にして揮発分を
除去し、着色剤(B)を作った。この着色剤(B)を使
用して実施例5と同様にして湿式トナーを作製し、熱ロ
ーラー定着を行ったところ、オフセット現象もなく定着
性のよいコピーが得られた。製造例6のグラフト共重合
体を除いて同様に作製したトナーはオフセットがわずか
に生じた。
実施例7 実施例6の着色剤を使用して実施例1と同様にしてジ
グザグ分級機で10〜20μに分級しトナーを作製し、乾式
トナーにした。以下実施例1と同様に評価したところ、
耐オフセット性185℃、耐ブロッキング性は0であっ
た。
グザグ分級機で10〜20μに分級しトナーを作製し、乾式
トナーにした。以下実施例1と同様に評価したところ、
耐オフセット性185℃、耐ブロッキング性は0であっ
た。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の弗素含有共重合体を樹脂
成分として含有する現像剤は、耐ブロッキング性、定着
性及び耐オフセット性に優れている。
成分として含有する現像剤は、耐ブロッキング性、定着
性及び耐オフセット性に優れている。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 植松 ひでみ 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−136164(JP,A) 特開 昭57−41646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/087 G03G 9/13
Claims (2)
- 【請求項1】カウリブタノール価30以下の脂肪族炭化水
素およびハロゲン化脂肪族炭化水素から選んだ非水溶媒
に難溶または不溶の樹脂を、前記非水溶媒に対し溶媒和
可能なポリマーを生成し得るモノマーとフッ素含有モノ
マーとを含む混合モノマーに溶解し、重合開始剤の存在
のもとに重合させたフッ素含有重合体を含有する電子写
真用現像剤。 - 【請求項2】フッ素含有モノマーがフルオロアクリレー
ト、またはフルオロメタクリレートであることを特徴と
する、請求項(1)記載の電子写真用現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105961A JP2868782B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 電子写真用現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1105961A JP2868782B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 電子写真用現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02285359A JPH02285359A (ja) | 1990-11-22 |
JP2868782B2 true JP2868782B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=14421399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1105961A Expired - Fee Related JP2868782B2 (ja) | 1989-04-27 | 1989-04-27 | 電子写真用現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2868782B2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-27 JP JP1105961A patent/JP2868782B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02285359A (ja) | 1990-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2786856B2 (ja) | 電子写真用現像剤 | |
JP2774530B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
WO2008075463A1 (ja) | 電子写真用トナーおよびトナー用バインダー樹脂 | |
JPS5840739B2 (ja) | セイデンシヤシンヨウエキタイゲンゾウザイ | |
JPH056031A (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JPS6358352B2 (ja) | ||
JPS5825266B2 (ja) | 電子写真用液体現像剤 | |
US5328794A (en) | Fluorine-containing graft copolymer and toner using the same | |
JP2529971B2 (ja) | 電子写真用トナ−組成物 | |
WO2006131960A1 (ja) | 静電荷像現像用トナー用結着樹脂の製造方法及びそれを用いたトナーの製造方法 | |
JP2868782B2 (ja) | 電子写真用現像剤 | |
JP2873457B2 (ja) | 電子写真用現像剤 | |
JP2829739B2 (ja) | 電子写真用現像剤 | |
JP2957594B2 (ja) | 乾式電子写真用現像剤 | |
JP2803821B2 (ja) | 電子写真用トナー | |
JP3275225B2 (ja) | 静電荷像現像用磁性トナー、及び、画像形成方法 | |
JP3297474B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2891634B2 (ja) | ポリマーマイクロカプセルの製造方法 | |
JP3108838B2 (ja) | 現像剤及び画像形成方法 | |
JP2913108B2 (ja) | 電子写真現像剤 | |
JPS5859460A (ja) | 静電像用液体現像剤 | |
JPH0812490B2 (ja) | 静電写真用液体現像剤 | |
JPH0117579B2 (ja) | ||
JPH05297629A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JPS6039229B2 (ja) | 静電写真用液体現像剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |