JP2829739B2 - 電子写真用現像剤 - Google Patents
電子写真用現像剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は特定の樹脂を含有する電子写真用現像剤に関
し、特に高速の現像、定着に適した定着性、耐オフセッ
ト性、耐ブロッキング性を同時に満足させる特定の樹脂
を含有する電子写真用現像剤に関する。
し、特に高速の現像、定着に適した定着性、耐オフセッ
ト性、耐ブロッキング性を同時に満足させる特定の樹脂
を含有する電子写真用現像剤に関する。
[従来の技術] 近年、電子写真は複写機のみならずレーザービームプ
リンターにも応用され従来にもまして高速記録が要求さ
れるようになり、定着装置として高速性に優れたヒート
ロールが多用されてきている。また、複写もしくは印字
された画像を折り曲げて使用する(ダイレクトメール
等)、ハガキ(厚紙である)に複写もしくは印字する等
の多様な要求もあり、従来以上の定着性が必要となって
きている。
リンターにも応用され従来にもまして高速記録が要求さ
れるようになり、定着装置として高速性に優れたヒート
ロールが多用されてきている。また、複写もしくは印字
された画像を折り曲げて使用する(ダイレクトメール
等)、ハガキ(厚紙である)に複写もしくは印字する等
の多様な要求もあり、従来以上の定着性が必要となって
きている。
スチレン−アクリルモノマー共重合樹脂で分散度3.5
〜40のものをバインダーとする電子写真用トナーが耐オ
フセット性に優れるトナーとして提案されている(特開
昭50−134652号)。
〜40のものをバインダーとする電子写真用トナーが耐オ
フセット性に優れるトナーとして提案されている(特開
昭50−134652号)。
また、特開昭62−115170号には重量平均分子量1万〜
3万及びガラス転移温度60〜70℃であるスチレン−アク
リルモノマー共重合体樹脂(A)と重量平均分子量20万
〜40万及びガラス転移温度55〜65℃であるスチレン−ア
クリルモノマー共重合体樹脂(B)を重量比で(A)/
(B)が90/10〜50/50の範囲で混合されてなり、140℃
における溶融粘度が10,000ポイズ以下である電子写真ト
ナー用樹脂組成物が開示されている。
3万及びガラス転移温度60〜70℃であるスチレン−アク
リルモノマー共重合体樹脂(A)と重量平均分子量20万
〜40万及びガラス転移温度55〜65℃であるスチレン−ア
クリルモノマー共重合体樹脂(B)を重量比で(A)/
(B)が90/10〜50/50の範囲で混合されてなり、140℃
における溶融粘度が10,000ポイズ以下である電子写真ト
ナー用樹脂組成物が開示されている。
高速現像定着に適した定着性、耐オフセット性及び耐
ブロッキング性を改良する提案もある。しかし、このよ
うな従来提案された電子写真トナーでは液体現像液用ト
ナーとしては、脂肪族炭化水素溶剤に安定に分散できな
かったり、また、定着エネルギーが低い場合、乾式トナ
ーでは定着性が不十分である等の欠点があった。
ブロッキング性を改良する提案もある。しかし、このよ
うな従来提案された電子写真トナーでは液体現像液用ト
ナーとしては、脂肪族炭化水素溶剤に安定に分散できな
かったり、また、定着エネルギーが低い場合、乾式トナ
ーでは定着性が不十分である等の欠点があった。
高速記録において、定着性及び耐オフセット性に優れ
たトナーは、従来得られていないのが現状である。
たトナーは、従来得られていないのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はこのような従来の問題点を解決し、定着性及
びオフセット性に優れ、耐ブロッキング性も良好なトナ
ーを得るために特定の樹脂を含む電子写真用現像剤を提
供することを目的とする。
びオフセット性に優れ、耐ブロッキング性も良好なトナ
ーを得るために特定の樹脂を含む電子写真用現像剤を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の電子写真用現像剤は、電子写真用現像剤の樹
脂が、重合開始剤、有機溶媒の存在下又は無溶媒下にフ
ルオロアルキル(メタ)アクリレート(A)、多官能性
アクリル酸エステルまたは多官能性メタクリル酸エステ
ル(B)、及び耐久性、接着性、分散安定性、成膜性を
改良するためのモノマー(C)を含む系より重合した含
フッ素重合体を少なくとも含有することを特徴とするで
ある。
脂が、重合開始剤、有機溶媒の存在下又は無溶媒下にフ
ルオロアルキル(メタ)アクリレート(A)、多官能性
アクリル酸エステルまたは多官能性メタクリル酸エステ
ル(B)、及び耐久性、接着性、分散安定性、成膜性を
改良するためのモノマー(C)を含む系より重合した含
フッ素重合体を少なくとも含有することを特徴とするで
ある。
本発明で使用される含フッ素共重合体は乾式電子写真
用現像剤及び湿式電子写真用現像剤の両方に有効であ
る。
用現像剤及び湿式電子写真用現像剤の両方に有効であ
る。
乾式電子写真用現像剤、すなわち乾式トナーの場合は
本発明の前記特定樹脂をバインダーとし、着色剤及び/
又は磁性粉と組み合わせて構成される。また、湿式電子
写真用現像剤の場合は本発明の特定樹脂と着色剤とを主
成分とする湿式トナーを担体液中に分散して使用され
る。
本発明の前記特定樹脂をバインダーとし、着色剤及び/
又は磁性粉と組み合わせて構成される。また、湿式電子
写真用現像剤の場合は本発明の特定樹脂と着色剤とを主
成分とする湿式トナーを担体液中に分散して使用され
る。
本発明で使用される含フッ素共重合体は市販の交互共
重合又はランダム共重合フッ素ポリマーに比較して撥
水、撥油性を示すとともに溶剤に対する溶解性に優れて
おり、電子写真用トナーに用いた場合は熱ローラー定着
時にこれに付着しにくいためオフセット現象が発生せ
ず、軟化点の低い樹脂をトナー材料に用いることがで
き、このため、高速定着が可能になる。また、耐ブロッ
キング性にも優れていることがわかった。すなわち、該
含フッ素共重合体の場合は幹部分である多官能性アクリ
ル酸エステルまたは多官能性メタクリル酸エステルの重
合体または共重合体が定着粒子に相溶し、フッ素含有部
位が着色剤表面に配列するため撥水、撥油の効果が十分
に発揮されるが、交互共重合体やランダム共重合体の場
合はフッ素含有部位が着色剤表面上に十分に配列され
ず、このため所望の効果を発揮できない。
重合又はランダム共重合フッ素ポリマーに比較して撥
水、撥油性を示すとともに溶剤に対する溶解性に優れて
おり、電子写真用トナーに用いた場合は熱ローラー定着
時にこれに付着しにくいためオフセット現象が発生せ
ず、軟化点の低い樹脂をトナー材料に用いることがで
き、このため、高速定着が可能になる。また、耐ブロッ
キング性にも優れていることがわかった。すなわち、該
含フッ素共重合体の場合は幹部分である多官能性アクリ
ル酸エステルまたは多官能性メタクリル酸エステルの重
合体または共重合体が定着粒子に相溶し、フッ素含有部
位が着色剤表面に配列するため撥水、撥油の効果が十分
に発揮されるが、交互共重合体やランダム共重合体の場
合はフッ素含有部位が着色剤表面上に十分に配列され
ず、このため所望の効果を発揮できない。
本発明の電子写真用現像剤は、重合開始剤、有機溶媒
の存在下又は無溶媒下にフルオロ(メタ)アクリレート
(A)、多官能性アクリル酸エステルまたは多官能性メ
タクリル酸エステル(B)、及び耐久性、接着性、分散
安定性、成膜性を改良するためのモノマー(C)を含む
系より重合した含フッ素樹脂重合体を少なくとも含有す
る。
の存在下又は無溶媒下にフルオロ(メタ)アクリレート
(A)、多官能性アクリル酸エステルまたは多官能性メ
タクリル酸エステル(B)、及び耐久性、接着性、分散
安定性、成膜性を改良するためのモノマー(C)を含む
系より重合した含フッ素樹脂重合体を少なくとも含有す
る。
重合媒体として、有機溶媒等が使用されるが、無溶媒
の状態でも重合可能である。
の状態でも重合可能である。
本発明に用いる含フッ素モノマー(A)としては、フ
ルオロアルキルアクリレート(フルオロアルキル部分は
−CH2CF3、−CH2C2F5、−CH2C3F7、−CH2C4F9、−CH2C5
F11、−CH2C7F15、−CH2C8F17、−CH2C9F19、−CH2C10F
21等)、フルオロアルキルメタクリレート(フルオロア
ルキル部分は−CH2CF3、−CH2(CF2CF2)2H、−CH2CH2C
3F7、−(CH2)5C8F17、−CH2(CF2CF2)3H、−CH2(CF
2CF2)4H、−(CH2)2(CF2)7CF3、−CH2C20F41等)
等が挙げられる。
ルオロアルキルアクリレート(フルオロアルキル部分は
−CH2CF3、−CH2C2F5、−CH2C3F7、−CH2C4F9、−CH2C5
F11、−CH2C7F15、−CH2C8F17、−CH2C9F19、−CH2C10F
21等)、フルオロアルキルメタクリレート(フルオロア
ルキル部分は−CH2CF3、−CH2(CF2CF2)2H、−CH2CH2C
3F7、−(CH2)5C8F17、−CH2(CF2CF2)3H、−CH2(CF
2CF2)4H、−(CH2)2(CF2)7CF3、−CH2C20F41等)
等が挙げられる。
含フッ素モノマー(A)としては、重合後、撥水、撥
油性に特に寄与する成分である。
油性に特に寄与する成分である。
多官能性メタクリル酸エステルまたは多官能性メタク
リル酸エステル(B)の例としては、エチレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリコール
トリアクリレート、トリエチレングリコールトリメタク
リレート、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオ
ールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメ
タントリアクリレート、、テトラメチロールメタントリ
メタクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリ
レート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレー
ト、ジプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールヘキ
サントリアクリレート、トリメチロールヘキサントリメ
タクリレート、ペンタエリトリットテトラアクリレー
ト、ペンタエリトリットテトラメタクリレート、1,3−
ブチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールエタントリ
アクリレート、トリメチロールエタンメタクリレート等
が挙げられる。
リル酸エステル(B)の例としては、エチレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリコール
トリアクリレート、トリエチレングリコールトリメタク
リレート、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオ
ールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメ
タントリアクリレート、、テトラメチロールメタントリ
メタクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリ
レート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレー
ト、ジプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールヘキ
サントリアクリレート、トリメチロールヘキサントリメ
タクリレート、ペンタエリトリットテトラアクリレー
ト、ペンタエリトリットテトラメタクリレート、1,3−
ブチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールエタントリ
アクリレート、トリメチロールエタンメタクリレート等
が挙げられる。
モノマー(B)は、架橋構造を作る成分である。
また、耐久性、接着性、分散安定性、成膜性を更に改
良するために下記モノマー(C)が用いられる。モノマ
ー(C)の具体例としては、ラウリルアクリレート、ラ
ウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、ドデシルメタクリレート、ドデシルアク
リレート、ヘキシルメタクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、オクチルアクリレート、オクチルメタクリレー
ト、セチルメタクリレート、セチルアクリレート、ビニ
ルラウレート、ビニルステアレート、ノニルメタクリレ
ート、ノニルアクリレート、デシルメタクリレート、デ
シルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート;アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸;グリシジル
基を有するモノマーとしてグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、グリシジルプロピルメタクリ
レート、グリシジルプロピルアクリレート、グリシジル
ブチルアクリレート、グリシジルブチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチ
ルアクリレート等;メチルメタクリレート、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、プロピルアクリレート、
n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレー
ト、酢酸ビニル、ビニルトルエン、スチレン、p−クロ
ルスチレン、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ア
クリロニトリル、ビニルピリジン、ジメチルアミノメチ
ルメタクリレート等が挙げられる。
良するために下記モノマー(C)が用いられる。モノマ
ー(C)の具体例としては、ラウリルアクリレート、ラ
ウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、ドデシルメタクリレート、ドデシルアク
リレート、ヘキシルメタクリレート、ヘキシルアクリレ
ート、オクチルアクリレート、オクチルメタクリレー
ト、セチルメタクリレート、セチルアクリレート、ビニ
ルラウレート、ビニルステアレート、ノニルメタクリレ
ート、ノニルアクリレート、デシルメタクリレート、デ
シルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート;アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸;グリシジル
基を有するモノマーとしてグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、グリシジルプロピルメタクリ
レート、グリシジルプロピルアクリレート、グリシジル
ブチルアクリレート、グリシジルブチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチ
ルアクリレート等;メチルメタクリレート、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、プロピルアクリレート、
n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレー
ト、酢酸ビニル、ビニルトルエン、スチレン、p−クロ
ルスチレン、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ア
クリロニトリル、ビニルピリジン、ジメチルアミノメチ
ルメタクリレート等が挙げられる。
モノマー(A)とモノマー(B)を含む系より重合す
るとモノマー(A)及びモノマー(B)両成分が互いに
網状に架橋した立体構造の共重合体樹脂が得られる。こ
こでモノマー(B)自体は重合前は石油系脂肪族炭化水
素またはそのハロゲン化物と溶媒和するが、重合体はこ
の溶媒と溶媒和しなくなるという性質を持っている。一
方、モノマー(A)自体は重合前も重合後も前記溶媒と
溶媒和しないという性質を持っている。従って、得られ
る樹脂は溶媒中でモノマー(B)成分とその周囲にモノ
マー(A)成分が結合した状態で分散しているものと考
えられる。
るとモノマー(A)及びモノマー(B)両成分が互いに
網状に架橋した立体構造の共重合体樹脂が得られる。こ
こでモノマー(B)自体は重合前は石油系脂肪族炭化水
素またはそのハロゲン化物と溶媒和するが、重合体はこ
の溶媒と溶媒和しなくなるという性質を持っている。一
方、モノマー(A)自体は重合前も重合後も前記溶媒と
溶媒和しないという性質を持っている。従って、得られ
る樹脂は溶媒中でモノマー(B)成分とその周囲にモノ
マー(A)成分が結合した状態で分散しているものと考
えられる。
また、モノマー(C)は耐久性、接着性、分散安定
性、成膜性を改良するために用いられるものであり、モ
ノマー(A)/(B)/(C)(重量比)は、好ましく
は5〜50/0.1〜30/50〜215が適切である。
性、成膜性を改良するために用いられるものであり、モ
ノマー(A)/(B)/(C)(重量比)は、好ましく
は5〜50/0.1〜30/50〜215が適切である。
本発明では樹脂分散液な製造工程にシリカ微粒子や軟
化点60〜130℃程度のワックスまたはポリオレフィンを
添加することができる。シリカ微粒子を用いた場合は樹
脂はその網状構造中にシリカ微粒子を取り込んだ状態で
得られるものと考えられる。この場合、シリカ自体はも
ちろん、反応中、溶解等の物理的変化を受けることはな
い。いずれにしてもシリカの場合は比重が分散媒である
脂肪族炭化水素又はそのハロゲン化物と近似すること、
及び樹脂のゲル化を防止することにより、分散安定性を
さらに向上することができる。一方、ワックスまたはポ
リオレフィンを用いた場合はこれらは重合反応中加熱に
より反応系に溶存するが、反応後は冷却により微粒子状
に析出する結果、樹脂はこれらの微粒子に吸着された状
態で得られるものと考えられる。ここでワックス又はポ
リオレフィンは比重が分散媒と近似すると共に樹脂のゲ
ル化を防止する上、分子構造も分散媒と類似するので、
分散安定性の向上に役立つばかりでなく、軟化点が低い
ので、接着性の向上にも役立つ。なお、シリカ、ワック
ス又はポリオレフィンの添加量は樹脂100重量部に対し
5〜50重量部程度が適当である。
化点60〜130℃程度のワックスまたはポリオレフィンを
添加することができる。シリカ微粒子を用いた場合は樹
脂はその網状構造中にシリカ微粒子を取り込んだ状態で
得られるものと考えられる。この場合、シリカ自体はも
ちろん、反応中、溶解等の物理的変化を受けることはな
い。いずれにしてもシリカの場合は比重が分散媒である
脂肪族炭化水素又はそのハロゲン化物と近似すること、
及び樹脂のゲル化を防止することにより、分散安定性を
さらに向上することができる。一方、ワックスまたはポ
リオレフィンを用いた場合はこれらは重合反応中加熱に
より反応系に溶存するが、反応後は冷却により微粒子状
に析出する結果、樹脂はこれらの微粒子に吸着された状
態で得られるものと考えられる。ここでワックス又はポ
リオレフィンは比重が分散媒と近似すると共に樹脂のゲ
ル化を防止する上、分子構造も分散媒と類似するので、
分散安定性の向上に役立つばかりでなく、軟化点が低い
ので、接着性の向上にも役立つ。なお、シリカ、ワック
ス又はポリオレフィンの添加量は樹脂100重量部に対し
5〜50重量部程度が適当である。
次に本発明で使用される素材について説明する。
本発明で使用される石油系脂肪族炭化水素又はそのハ
ロゲン化物としては、リグロイン、n−ヘキサン、、n
−ペンタン、n−ヘプタン、n−オクタン、i−オクタ
ン、i−ドデカン、i−ノナン(以上の市販品としては
エクソン社製アイソパーH,G,L,K;ナフサNo.6やシエル石
油社製シエルゾール等がある)、四塩化炭素、パーフル
オロエチレン等が挙げられる。これらの脂肪族炭化水素
はベンゼン、トルエン等の芳香族溶剤よりも引火点が高
く、また毒性も弱い。本発明の樹脂に対する溶解性も芳
香族溶媒に比べて悪いので重合反応中又は保存中、樹脂
のゲル化や固化が起こらないという特長も持っている。
なお、これらの石油系脂肪族炭化水素又はそのハロゲン
化物は高絶縁性(電気抵抗1010Ω・cm以上)、低誘電率
(誘電率8以下)の溶媒である。また、これらの脂肪族
溶媒にはベンゼン、トルエン等の芳香族溶媒が少量であ
れば添加されていてもよい。
ロゲン化物としては、リグロイン、n−ヘキサン、、n
−ペンタン、n−ヘプタン、n−オクタン、i−オクタ
ン、i−ドデカン、i−ノナン(以上の市販品としては
エクソン社製アイソパーH,G,L,K;ナフサNo.6やシエル石
油社製シエルゾール等がある)、四塩化炭素、パーフル
オロエチレン等が挙げられる。これらの脂肪族炭化水素
はベンゼン、トルエン等の芳香族溶剤よりも引火点が高
く、また毒性も弱い。本発明の樹脂に対する溶解性も芳
香族溶媒に比べて悪いので重合反応中又は保存中、樹脂
のゲル化や固化が起こらないという特長も持っている。
なお、これらの石油系脂肪族炭化水素又はそのハロゲン
化物は高絶縁性(電気抵抗1010Ω・cm以上)、低誘電率
(誘電率8以下)の溶媒である。また、これらの脂肪族
溶媒にはベンゼン、トルエン等の芳香族溶媒が少量であ
れば添加されていてもよい。
本発明で使用される溶媒は、脂肪族炭化水素が望まし
いが、芳香族溶媒を用いてもよく、無溶媒で重合も可能
である。
いが、芳香族溶媒を用いてもよく、無溶媒で重合も可能
である。
重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、t−ブチル
パーベゾエート、ジアミルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル等が使用できる。
パーベゾエート、ジアミルパーオキサイド、ジ−t−ブ
チルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル等が使用できる。
以上のようにして得られる含フッ素共重合体は粒径が
0.1〜5μm程度で分散安定性が良く、分子間の接着力
があるので特に塗料、印刷インキ、トナー用材料として
適している。
0.1〜5μm程度で分散安定性が良く、分子間の接着力
があるので特に塗料、印刷インキ、トナー用材料として
適している。
本発明の電子写真用現像剤に使用される着色剤として
は、例えばカーボンブラック、ニグロシン染料、アニリ
ンブルー、アルコオイルブルー、クロムイエロー、ウル
トラマリンブルー、デュポンオイルレッド、モノリンイ
エロー、マラカイトグリーンオクサレート、ランプブラ
ック、ローズベンガル及びこれらの混合物がある。着色
剤は、トナーの全重量に対して3〜50重量%の量で使用
するのが好ましいが、使用材料により変動し、これに限
定されるわけではない。
は、例えばカーボンブラック、ニグロシン染料、アニリ
ンブルー、アルコオイルブルー、クロムイエロー、ウル
トラマリンブルー、デュポンオイルレッド、モノリンイ
エロー、マラカイトグリーンオクサレート、ランプブラ
ック、ローズベンガル及びこれらの混合物がある。着色
剤は、トナーの全重量に対して3〜50重量%の量で使用
するのが好ましいが、使用材料により変動し、これに限
定されるわけではない。
磁性粉としてはフェライト、マグネタイト等があり、
トナーの全重量に対して3.0〜60重量%使用される。磁
性粉に着色剤を併用するときは、着色剤はトナーの全重
量に対して10重量%以下にするのが好ましい。
トナーの全重量に対して3.0〜60重量%使用される。磁
性粉に着色剤を併用するときは、着色剤はトナーの全重
量に対して10重量%以下にするのが好ましい。
一方、湿式現像剤に用いられる材料は次の通りであ
る。
る。
着色剤は乾式トナーと同様のものが使用可能であり、
また、含フッ素共重合体の製造において用いられる前述
のような非水溶媒、特に石油系脂肪族炭化水素が使用可
能である。いずれにしても湿式トナーの場合は着色剤を
本発明における特定樹脂で表面処理することが望ましい
が、もちろん、表面処理せずに使用してもよい(この場
合、前記特定樹脂は結着用樹脂として使用される)。
また、含フッ素共重合体の製造において用いられる前述
のような非水溶媒、特に石油系脂肪族炭化水素が使用可
能である。いずれにしても湿式トナーの場合は着色剤を
本発明における特定樹脂で表面処理することが望ましい
が、もちろん、表面処理せずに使用してもよい(この場
合、前記特定樹脂は結着用樹脂として使用される)。
本発明の電子写真用現像剤を作るには乾式現像剤の場
合は本発明における特定樹脂;着色剤及び/又は磁性
粉;及び必要に応じて定着性又はオフセット防止の向上
剤、帯電制御剤、結着用樹脂等を混練し、混練物を所望
粒度に粉砕すればよい。ここで、混練法としては樹脂成
分が加熱によって溶融状態となり、これを機械的な剪断
力をかけて混合する方法が好ましい。例えば、加熱され
た2本のロールの間を通す方式、加熱されたスクリュー
によって撹拌、混合する方式、溶融状態のトナー配合物
を圧力によって細孔から押出す方式等が挙げられるが、
同様の効果のあるものであれば、特に限定はされない。
合は本発明における特定樹脂;着色剤及び/又は磁性
粉;及び必要に応じて定着性又はオフセット防止の向上
剤、帯電制御剤、結着用樹脂等を混練し、混練物を所望
粒度に粉砕すればよい。ここで、混練法としては樹脂成
分が加熱によって溶融状態となり、これを機械的な剪断
力をかけて混合する方法が好ましい。例えば、加熱され
た2本のロールの間を通す方式、加熱されたスクリュー
によって撹拌、混合する方式、溶融状態のトナー配合物
を圧力によって細孔から押出す方式等が挙げられるが、
同様の効果のあるものであれば、特に限定はされない。
こうして適度に溶融混練されたトナー配合物は、周知
の方法によって平均粒径が5〜30μm程度に粉砕され
る。この場合、例えばハンマーミル、ジェットミル等、
周知の機械的な粉砕法が適用される。
の方法によって平均粒径が5〜30μm程度に粉砕され
る。この場合、例えばハンマーミル、ジェットミル等、
周知の機械的な粉砕法が適用される。
ここで、定着性又はオフセット防止の向上剤として
は、ロジンのエステル類、アミド化物等の誘導体、パラ
フィンワックス、カスターワックス、カルナウバワック
ス等のワックス類、アイオノマー樹脂等が、帯電制御剤
としてはオイルブラックBY(オリエント化学社製)、ア
ルカリブルー、ニグロシン等が、結着用樹脂としては、
ポリオレフィン、スチレン〜アクリル酸共重合体、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂等が挙げられる。
は、ロジンのエステル類、アミド化物等の誘導体、パラ
フィンワックス、カスターワックス、カルナウバワック
ス等のワックス類、アイオノマー樹脂等が、帯電制御剤
としてはオイルブラックBY(オリエント化学社製)、ア
ルカリブルー、ニグロシン等が、結着用樹脂としては、
ポリオレフィン、スチレン〜アクリル酸共重合体、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂等が挙げられる。
一方、湿式現像剤の場合はケディミル、アトライタ
ー、ボールミル等の分散機に前記特定樹脂、着色剤、及
び必要あれば分散安定向上剤、他の結着用樹脂等を少量
の担体液と共に仕込み、24〜30時間程度分散して粒子径
が0.1〜2μm程度のトナーを作成すればよい。なお、
着色剤を前記特定樹脂で表面処理する場合は着色剤、特
定樹脂及び必要あれば結着用樹脂を加熱混練し、粉砕し
て樹脂コート着色剤とし、更にこれを結着用樹脂ととも
に担体液中に分散すればよい。ここで、着色剤にコート
する結着用樹脂としては、エチレン〜マレイン酸グラフ
ト共重合体、エチレン〜エチルアクリレート〜メタクリ
レート共重合体、エチレン〜エチルアクリレート〜アク
リル酸共重合体、プロピレン〜メチルアクリレート共重
合体、エチレン〜エチルアクリレート〜無水マレイン酸
共重合体等が挙げられる。また、着色剤と併用される結
着用樹脂としては、ラウリルメタクリレート〜グリシジ
ルメタクリレート共重合体、2−エチルヘキシルメタク
リレート〜ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合
体等が挙げられる。
ー、ボールミル等の分散機に前記特定樹脂、着色剤、及
び必要あれば分散安定向上剤、他の結着用樹脂等を少量
の担体液と共に仕込み、24〜30時間程度分散して粒子径
が0.1〜2μm程度のトナーを作成すればよい。なお、
着色剤を前記特定樹脂で表面処理する場合は着色剤、特
定樹脂及び必要あれば結着用樹脂を加熱混練し、粉砕し
て樹脂コート着色剤とし、更にこれを結着用樹脂ととも
に担体液中に分散すればよい。ここで、着色剤にコート
する結着用樹脂としては、エチレン〜マレイン酸グラフ
ト共重合体、エチレン〜エチルアクリレート〜メタクリ
レート共重合体、エチレン〜エチルアクリレート〜アク
リル酸共重合体、プロピレン〜メチルアクリレート共重
合体、エチレン〜エチルアクリレート〜無水マレイン酸
共重合体等が挙げられる。また、着色剤と併用される結
着用樹脂としては、ラウリルメタクリレート〜グリシジ
ルメタクリレート共重合体、2−エチルヘキシルメタク
リレート〜ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合
体等が挙げられる。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって更に詳しく説明する。
製造例1 撹拌機、温度計、冷却管及び滴下ロートを備えたフラ
スコにラウリルメタクリレート100g、ビニルトルエン10
0g、トリメチロールプロパントリメタクリレート0.1g、
CH2=CH−COOCH2C10F21 5gとBPO 1.0gとを滴下ロートよ
り1時間かけて滴下し、80℃で重合させた。重合率は96
%、得られた含フッ素重合体の接触角は水で26.3゜、ケ
ロシンで29.5゜であった。
スコにラウリルメタクリレート100g、ビニルトルエン10
0g、トリメチロールプロパントリメタクリレート0.1g、
CH2=CH−COOCH2C10F21 5gとBPO 1.0gとを滴下ロートよ
り1時間かけて滴下し、80℃で重合させた。重合率は96
%、得られた含フッ素重合体の接触角は水で26.3゜、ケ
ロシンで29.5゜であった。
ラウリルメタクリレート100g、ビニルトルエン100gと
CH2=CH−COOCH2C10F21 5gとをBPO 1.0gの存在下で80
℃、1時間反応させて得られた比較用共重合体の場合は
接触角が水で10゜、ケロシンで19゜で、本発明品の方が
撥水、撥油性が大きかった。
CH2=CH−COOCH2C10F21 5gとをBPO 1.0gの存在下で80
℃、1時間反応させて得られた比較用共重合体の場合は
接触角が水で10゜、ケロシンで19゜で、本発明品の方が
撥水、撥油性が大きかった。
製造例2 実施例1と同じフラスコにケロシン100gを採り、90℃
に加熱した。撹拌しながら2−エチルヘキシルメタクリ
レート90g、エチレングリコールジメタクリレート30g及
びBPO 2gを加え、6時間重合反応を行った。
に加熱した。撹拌しながら2−エチルヘキシルメタクリ
レート90g、エチレングリコールジメタクリレート30g及
びBPO 2gを加え、6時間重合反応を行った。
次にこの中にCH2=C(CH3)COOCH2CH2C3F7 10g及びB
PO 0.5gを加え、80℃で5時間グラフト重合させた。重
合率は92.0%、得られた含フッ素グラフト共重合体の接
触角は水で36゜、ケロシンで42゜であった。
PO 0.5gを加え、80℃で5時間グラフト重合させた。重
合率は92.0%、得られた含フッ素グラフト共重合体の接
触角は水で36゜、ケロシンで42゜であった。
製造例3 実施例1と同様なフラスコにトルエン400gを採り90℃
に加熱し、撹拌しながらこの中にシクロヘキシルアクリ
レート200g、ジエチレングリコールジメタクリレート1
g、メタクリル酸5g、グリシジルメタクリレート10g及び
BPO 3gよりなるモノマー溶液を加え、前記温度で4時間
重合反応を行った後、これにビニルピリジン0.1gを加え
80℃で10時間重合反応させた。
に加熱し、撹拌しながらこの中にシクロヘキシルアクリ
レート200g、ジエチレングリコールジメタクリレート1
g、メタクリル酸5g、グリシジルメタクリレート10g及び
BPO 3gよりなるモノマー溶液を加え、前記温度で4時間
重合反応を行った後、これにビニルピリジン0.1gを加え
80℃で10時間重合反応させた。
次に、この中にCH2=C(CH3)COOCH2(CF2CF2)3H 5
0g、AIBN 3gを加え、前記温度で1時間グラフト重合さ
せた。その結果、重合率は98%、得られた含フッ素グラ
フト共重合体の接触角は水で31゜、ケロシンで26゜であ
った。
0g、AIBN 3gを加え、前記温度で1時間グラフト重合さ
せた。その結果、重合率は98%、得られた含フッ素グラ
フト共重合体の接触角は水で31゜、ケロシンで26゜であ
った。
製造例4 実施例1で用いたフラスコにポリエチレンワックス
(アライドケミカル社製ACポリエチレン1103)50gを採
り、90℃に加熱溶解せしめた。この中にメチルメタクリ
レート100g、トリメチロールヘキサントリアクリレート
20g、アクリル酸1g、グリシジルアクリレート8g及びメ
チルメタクリレート100g、CH2=C(CH3)COOCH2C20F41
50g及びt−ブチルパーオキサイド5gを加え、130℃で
6時間撹拌下に重合反応させた。重合率は98.5%、得ら
れた含フッ素共重合体の接触角は水で38゜ケロシンで42
゜であった。
(アライドケミカル社製ACポリエチレン1103)50gを採
り、90℃に加熱溶解せしめた。この中にメチルメタクリ
レート100g、トリメチロールヘキサントリアクリレート
20g、アクリル酸1g、グリシジルアクリレート8g及びメ
チルメタクリレート100g、CH2=C(CH3)COOCH2C20F41
50g及びt−ブチルパーオキサイド5gを加え、130℃で
6時間撹拌下に重合反応させた。重合率は98.5%、得ら
れた含フッ素共重合体の接触角は水で38゜ケロシンで42
゜であった。
実施例1 重量部 製造例1の共重合体 80 帯電制御剤:オイルブラックBY (オリエント化学製) 2 カーボン:三菱カーボン#44 (三菱化成工業(株)商品名) 15 ポリプロピレン:ビスコール550P (三洋化成工業(株)商品名) 3 を混合し、ニーダーで溶融混練し、冷却後、粗粉砕し、
ジェットミルで微粉砕し、ジグザグ分級機で5〜25μm
に分級し、トナーとした。このトナーを酸化鉄粉キャリ
アEFV202/300(日本鉄粉製)と組み合わせてトナー濃度
5%の現像剤を調製した。
ジェットミルで微粉砕し、ジグザグ分級機で5〜25μm
に分級し、トナーとした。このトナーを酸化鉄粉キャリ
アEFV202/300(日本鉄粉製)と組み合わせてトナー濃度
5%の現像剤を調製した。
この現像剤を使用してSF−75(シャープ製)で画像出
し後、オイルレステフロンロール定着法(線圧0.5kg/c
m、ニップ幅4mm、紙送り速度80mm/秒)でヒートロール
温度を変えて定着性、耐オフセット性の評価をした。結
果を表1に示す。
し後、オイルレステフロンロール定着法(線圧0.5kg/c
m、ニップ幅4mm、紙送り速度80mm/秒)でヒートロール
温度を変えて定着性、耐オフセット性の評価をした。結
果を表1に示す。
比較例1 製造例1の共重合体の代りにトリメチロールプロパン
トリメタクリレートを除いた以外は同じ成分の共重合体
を合成して使用した以外は実施例1と同様にして現像剤
を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。
トリメタクリレートを除いた以外は同じ成分の共重合体
を合成して使用した以外は実施例1と同様にして現像剤
を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。
実施例2 製造例1の共重合体の代りに、樹脂成分として製造例
2の共重合体50重量部及びスチレン〜アクリル酸共重合
体30重量部を使用した以外は、実施例1と同様にして現
像剤を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。結果を
表1に示す。
2の共重合体50重量部及びスチレン〜アクリル酸共重合
体30重量部を使用した以外は、実施例1と同様にして現
像剤を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。結果を
表1に示す。
実施例3 製造例1の共重合体の代りに、樹脂成分として製造例
3のグラフト共重合体30重量部及びロジン変性マレイン
酸樹脂50重量部を使用した以外は、実施例1と同様にし
て現像剤を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。結
果を表1に示す。
3のグラフト共重合体30重量部及びロジン変性マレイン
酸樹脂50重量部を使用した以外は、実施例1と同様にし
て現像剤を調製し、同様に現像剤の特性を評価した。結
果を表1に示す。
実施例4 重量部 三菱カーボン#44 100 製造例4の共重合体 50 アイソパーH 500 をアトライターで10時間分散後、粒子径0.8μmの湿式
トナーを作成した。定着熱ローラーで100〜180℃の表面
温度においてローラー定着させたところ、オフセット現
象が生じない定着性のよいコピーが得られた。
トナーを作成した。定着熱ローラーで100〜180℃の表面
温度においてローラー定着させたところ、オフセット現
象が生じない定着性のよいコピーが得られた。
実施例5 重量部 カーボンブラックMA−11 (三菱カーボン) 400 エチレン〜無水マレイン酸(98/2) グラフト共重合体 600 製造例4の共重合体 200 を用意し、ガロンニーダー中でカーボンブラック及びエ
チレン無水マレイン酸グラフト共重合体を混合し、120
℃で2時間混練後、製造例4の共重合体を100重量部添
加し、120℃で更に1時間加熱混練し、着色剤を得た。
上記着色剤を2mm以下に粉砕し、湿式トナー用着色剤
(A)を作った。
チレン無水マレイン酸グラフト共重合体を混合し、120
℃で2時間混練後、製造例4の共重合体を100重量部添
加し、120℃で更に1時間加熱混練し、着色剤を得た。
上記着色剤を2mm以下に粉砕し、湿式トナー用着色剤
(A)を作った。
<トナーの製造> 重量部 着色剤(A) 100 ラウリルメタクリレート〜 グリシジルメタクリレート (90/10重量比)共重合体 50 アイソパーL 500 をアトライターで40℃,40時間分散し、湿式トナーを作
成した。定着熱ローラーで125〜145℃の表面温度におい
てローラー定着させたところオフセット現象が生じない
定着性のよいコピーが得られた。製造例4の共重合体を
除いて同様に作成した比較用トナーはわずかながらオフ
セットが生じた。
成した。定着熱ローラーで125〜145℃の表面温度におい
てローラー定着させたところオフセット現象が生じない
定着性のよいコピーが得られた。製造例4の共重合体を
除いて同様に作成した比較用トナーはわずかながらオフ
セットが生じた。
実施例6 重量部 カーボンブラック リーガル400 400 (キャボット社) フミン酸アンモニウム塩 10 水 500 をニーダー中、25℃で分散する。次に 重量部 エチレン〜エチルアクリレート〜 メタクリル酸(60/35/5)共重合体 700 製造例1の共重合体 50 を約1時間かけて上記カーボン含水ペーストに混合し、
130℃で2時間混練し、フラッシングを行った。水を分
離後、更に120℃で2時間混練し、真空にして揮発分を
除去し、着色剤(B)を作った。この着色剤(B)を使
用して実施例5と同様にして湿式トナーを作成し、熱ロ
ーラー定着を行ったところ、オフセット現象もなく定着
性のよいコピーが得られた。製造例1の共重合体を除い
て同様に作成したトナーはオフセットがわずかに生じ
た。
130℃で2時間混練し、フラッシングを行った。水を分
離後、更に120℃で2時間混練し、真空にして揮発分を
除去し、着色剤(B)を作った。この着色剤(B)を使
用して実施例5と同様にして湿式トナーを作成し、熱ロ
ーラー定着を行ったところ、オフセット現象もなく定着
性のよいコピーが得られた。製造例1の共重合体を除い
て同様に作成したトナーはオフセットがわずかに生じ
た。
実施例7 実施例6の着色剤を使用して実施例1と同様にしてジ
グザグ分級機で5〜25μmに分級しトナーを作成し、乾
式トナーにした。以下実施例1と同様に評価したとこ
ろ、耐オフセット性182℃、耐ブロッキング性は0であ
った。
グザグ分級機で5〜25μmに分級しトナーを作成し、乾
式トナーにした。以下実施例1と同様に評価したとこ
ろ、耐オフセット性182℃、耐ブロッキング性は0であ
った。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の含フッ素重合体を樹脂成
分として含有する現像剤は、耐ブロッキング性、定着性
及び耐オフセット性に優れている。
分として含有する現像剤は、耐ブロッキング性、定着性
及び耐オフセット性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 植松 ひでみ 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭63−163880(JP,A) 特開 昭57−41646(JP,A) 特開 平1−136164(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/087 G03G 9/13
Claims (1)
- 【請求項1】電子写真用現像剤の樹脂が、重合開始剤、
有機溶媒の存在下又は無溶媒下にフルオロアルキル(メ
タ)アクリレート(A)、多官能性アクリル酸エステル
または多官能性メタクリル酸エステル(B)、及び耐久
性、接着性、分散安定性、成膜性を改良するためのモノ
マー(C)を含む系より重合した含フッ素重合体を少な
くとも含有することを特徴とする電子写真用現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1104209A JP2829739B2 (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | 電子写真用現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1104209A JP2829739B2 (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | 電子写真用現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02282269A JPH02282269A (ja) | 1990-11-19 |
JP2829739B2 true JP2829739B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14374579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1104209A Expired - Fee Related JP2829739B2 (ja) | 1989-04-24 | 1989-04-24 | 電子写真用現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829739B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018168900A1 (ja) * | 2017-03-15 | 2018-09-20 | キヤノン株式会社 | 硬化型液体現像剤 |
-
1989
- 1989-04-24 JP JP1104209A patent/JP2829739B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02282269A (ja) | 1990-11-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |