JP2768380B2 - プレキヤストコンクリート柱の接合工法 - Google Patents

プレキヤストコンクリート柱の接合工法

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JP2768380B2
JP2768380B2 JP1043249A JP4324989A JP2768380B2 JP 2768380 B2 JP2768380 B2 JP 2768380B2 JP 1043249 A JP1043249 A JP 1043249A JP 4324989 A JP4324989 A JP 4324989A JP 2768380 B2 JP2768380 B2 JP 2768380B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プレキャストコンクリート柱の接合工法に
係るものである。
(従来の技術) 従来、柱のプレキャスト化に関しては多くの提案がな
されているが、いずれも柱主筋の接合方法が応力的に
も、施工的にも難点となっている。
従来、この種の接合方法として、(1)柱主筋のジョ
イントとなる部分のプレキャストコンクリート部をカッ
トして柱主筋を露出させて溶接するか、(2)プレキャ
ストコンクリート部にスリーブを埋設しておいて柱主筋
を継接するのが一般的な工法である。
また、柱全体をプレキャストコンクリートとすると、
重量が大きくなり、大容量の重機が必要となるので、こ
れを避けるために、(3)柱の外郭のみをプレキャスト
化して、現場で組み立てた後、残りのコンクリートを打
設する方法が採られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記(1)(2)の方法は、かなりの
施工精度が要求され、施工が面倒である。
また前記(3)の方法も、柱主筋を継接するために、
予め現場で柱主筋を溶接しておいて、プレキャストコン
クリート内に埋設されているシースに柱主筋を挿通する
か、空洞部に柱主筋を入れるかのいずれかの方法によっ
ており、施工が容易ではない。
また、特公昭57−17135号公報に記載される工法も提
案されている。この工法は、プレキャストコンクリート
からなる下部の柱の上端に凹入部を形成するとともに、
該柱の複数の主筋を凹入部の内面に沿って露出させ、該
凹入部にコンクリートを充填した後、プレキャストコン
クリートからなる上部の柱の下端から突出せしめた複数
の主筋を、下部の柱の凹入部に嵌入せしめるとともに、
凹入部の内面に露出している下部の柱の主筋の側部に沿
わせ、且つ該上部の柱の下端中央の倒立台形の突部を凹
入部内のコンクリート中に埋入させることによって、上
下のプレキャストコンクリート柱を接合するものであ
る。
しかしながら、この公告公報に記載される工法は、下
部の柱の上端に凹入部が形成され、上部の柱の少なくと
も下端は中実であるために、前記凹入部に充填するコン
クリートは上部の柱を載置する前に充填する必要があ
る。このとき、上部の柱の下端に形成された突部が前記
コンクリート内に投入されてコンクリートが溢れること
により、柱外面が溢れたコンクリートで汚れる恐れがあ
るし、コンクリートが溢れないようにすると凹入部内の
コンクリート量が不足して柱どうしの接合力不足になる
から、充填コンクリート量を高精度に計量する必要があ
って施工効率がよくないという不具合がある。
また、この公告公報に記載されたプレキャストコンク
リート柱は、上部のみが中空になっていて、他の部位は
中実であるために、コンクリート柱の軽量化には十分に
貢献していない不具合がある。
さらに、この公告公報に記載された工法によれば、前
記突部をコンクリート内に突入させてコンクリートを加
圧することになるが、加圧されたコンクリートであって
も硬化乾燥することによって収縮するものであるから、
その収縮と重力の作用で、コンクリートと上部の柱の下
面との間に隙間が発生することが余儀なくされ、以てコ
ンクリートと上部の柱との間の接合力が不足する結果に
なるという不具合もある。
本発明は、前記従来技術の有する不具合を解決するた
めになされたものであって、その目的は、プレキャスト
コンクリート部材の軽量化を図ることにあり、またその
目的は、柱主筋の接合を簡単且つ確実に行うことにあ
り、さらにその目的は、プレキャストコンクリート柱と
その下側のコンクリートとの接合を簡単且つ強固に行う
ことにある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するために、本発明の工法は、柱主
筋及び剪断補強筋を内蔵し、柱脚部に設けた薄肉部の内
周面に沿って前記柱主筋を露出せしめてなる、上下にわ
たって中空のプレキャストコンクリート柱を、下側のコ
ンクリート上に立設して、前記柱における前記露出主筋
と、下階柱の柱頭から突設された柱主筋とによって重ね
継手を構成したのち、前記プレキャストコンクリート柱
の中空部に、その上端開口部からコンクリートを充填し
て、この充填コンクリートの重量によってこの充填コン
クリートを下側のコンクリートに密着させて強固に結合
させるプレキャストコンクリート柱の接合工法を提供す
る。
(作用) 本発明においては、柱材を柱主筋及び剪断補強筋が内
蔵されて軽量化された中空プレキャストコンクリート柱
により構成したから、前記軽量化とともに、柱内部への
コンクリートの打設を柱の上端より行うことができる。
このため、打設コンクリートの重量が柱材の下側のスラ
ブや柱のコンクリートに直接負荷されるために、上下の
コンクリートどうしの接合を強固に行うことができる。
また、前記コンクリートの打設によって上下の柱主筋を
接続することができるから、溶接もスリーブも不要の重
ね継手を構成するこができる。
(実施例) 以下、本発明を図示の実施例について説明する。
1は柱主筋2及び剪断補強筋3が内蔵された方形断面
の薄肉の中空プレキャストコンクリート柱で、柱脚部の
み同柱の本体より更に薄肉化されている。かくして構成
された薄肉部4の内周面に沿って前記柱主筋2を露出せ
しめる。
前記のように構成された中空プレキャストコンクリー
ト柱1を現場に搬入して、下階柱の柱頭より突出した柱
主筋2′に建込み、同主筋2′と、前記薄肉部4に沿っ
て露出された柱主筋2とによって重ね継手を形成し、前
記プレキャストコンクリート柱1の中空部に後打ちコン
クリート5を充填して、同プレキャストコンクリート柱
1を外郭体とする鉄筋コンクリート柱Aを構築するとと
もに、同柱Aを下階の柱に接合する。
図柱A′は上階のプレキャストコンクリート柱、Bは
梁を示す。
なお、本発明は前記一般の薄肉プレキャストコンクリ
ート柱の他に、第4A,4B図ないし第6A,6B図に示す如き中
空部を有する遠心成型のプレキャストコンクリート柱に
も適用されるものであり、前記実施例と均等部分には同
一符号が附されている。
(発明の効果) 本発明によれば、プレキャストコンクリート柱を下階
柱の柱頭から突設された柱主筋に建込むだけで、同柱主
筋とプレキャストコンクリート柱の薄肉部における露出
主筋とによる柱主筋の重ね継手を形成できる。しかる
後、前記プレキャストコンクリート柱の中空部にコンク
リートを上から充填することによって、前記プレキャス
トコンクリート柱を外郭体とする鉄筋コンクリート柱が
構成されるとともに、上下体のコンクリート柱が接合さ
れる。このように、本発明によれば、プレキャストコン
クリート柱の接合に際して、柱主筋の接合に溶接やスプ
ライススリーブが不要になり、前記柱の接合が容易に行
われる。
特に、柱材を、柱主筋及び剪断補強筋が内蔵され且つ
上下にわたって中空部が形成されることにより軽量化さ
れた中空プレキャストコンクリート柱により構成したか
ら、前記軽量化とともに、柱内部へのコンクリートの打
設を柱の上端より行うことができる。このため、打設コ
ンクリートの重量が柱材の下側のスラブや柱のコンクリ
ートに直接負荷されるために、重力の作用によって上下
のコンクリートどうしの接合を強固に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるプレキャストコンクリート柱の
接合工法の一実施例の実施状況を示す縦断面図、第2図
及び第3図は夫々第1図のII−II線及びIII−III線断面
図、第4A図及び第5A図並びに第6A図は夫々本発明方法の
適用される遠心成型中空プレキャストコンクリート柱の
横断平面図、第4B図及び第5B図並びに第6B図は夫々前記
各柱の柱脚部を示す横断平面図である。 1……中空プレキャストコンクリート柱、 2……柱主筋、 3……剪断補強筋、 4……薄肉部、 5……コンクリート。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/16 - 1/22 E04B 1/58 503

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱主筋及び剪断補強筋を内蔵し、柱脚部に
    設けた薄肉部の内周面に沿って前記柱主筋を露出せしめ
    てなる、上下にわたって中空のプレキャストコンクリー
    ト柱を、下側のコンクリート上に立設して、前記柱にお
    ける前記露出主筋と、下階柱の柱頭から突設された柱主
    筋とによって重ね継手を構成したのち、前記プレキャス
    トコンクリート柱の中空部に、その上端開口部からコン
    クリートを充填して、この充填コンクリートの重量によ
    ってこの充填コンクリートを下側のコンクリートに密着
    させて強固に結合させることを特徴とするプレキャスト
    コンクリート柱の接合工法。
JP1043249A 1989-02-27 1989-02-27 プレキヤストコンクリート柱の接合工法 Expired - Lifetime JP2768380B2 (ja)

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