JPH0578702U - 中空プレキャストコンクリート製柱およびその接合構造 - Google Patents

中空プレキャストコンクリート製柱およびその接合構造

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JPH0578702U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PC柱の重ね継手部の定着長を短くし、なお
かつ、建て込みを容易とする。 【構成】 上柱12Bの柱脚部には、拘束筋20が設け
られている。拘束筋20は、上柱12Bと下柱12Aの
接合に際し、下柱12Aの柱主筋10Aの先端継手部が
挿通可能なように、その一部を上柱12Bの中空部に露
出させ、かつ、柱主筋10Bを巻回して鉄筋を埋設す
る。拘束筋20はスパイラル状またはリング状に形成す
る。継手部の長さ(L)は、その継手効果を得るのに十
分な定着長とするが、本考案では柱主筋10A、10B
の重ね部周囲に拘束筋20を配設することによって柱主
筋周りのコンクリートを拘束し、継手の定着効率を高め
ることができるから、継手部の重ね長さ(L)を標準値
より短くすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、柱主筋が埋設された中空のプレキャストコンクリート製柱および同 プレキャストコンクリート製柱の接合構造に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
鉄筋コンクリート構造の柱と梁を軸組みする構法では、柱主筋の接続にスプラ イススリーブ等に代表される機械式継手を用いることが多いが、この場合、現場 においてモルタルの注入作業が必要となるなど、コスト的にも圧接継手より高価 となる。
【0003】 而して、近年、現場作業の省力化および工期の短縮化などの要請から、中空の プレキャストコンクリート製柱(以下、PC柱という。)や断面がU字形のPC 梁を用いて骨組を構築する工法が開発されている。 例えば、特開昭62−121249号公報はPC柱・梁接合部の施工方法に関 するものであるが、同公報によれば、中空PC柱の柱主筋を、縦筋と帯筋とから なる組立鉄筋を介して、柱・梁接合部において連結する工法が公知である。
【0004】 また、特開平2−225737号公報はPC柱の接合工法に関するものであり 、同公報によれば、柱主筋及び剪断補強筋を内蔵し、柱脚部に設けた薄肉部の内 周面に沿って前記柱主筋を露出させてなる中空のPC柱における前記露出主筋と 、下階柱の柱頭から突設された柱主筋とによって重ね継手を構成して、前記PC 柱の中空部にコンクリートを充填する工法も知られている。
【0005】 しかしながら、上記PC柱の接合工法はいずれも、鉄筋の接合に通常の重ね継 手を用いているので、継手部の定着長が長くなり、経済的であるとは言い難い。
【0006】
【考案の目的】 本考案の目的は、PC柱の重ね継手部の定着長を短くし、しかも、建て込みが 容易なPC柱およびその接合構造を提供することにある。
【0007】
【考案の概要】
本考案に係るPC柱の構造は、柱主筋が埋設された中空柱の先端部近傍に、一 部を該中空部に露出させ前記各柱主筋を巻回する鉄筋を埋設してなることを特徴 とするものである。 前記PC柱は、前記柱主筋を巻回する鉄筋を柱脚部に埋設し、かつ、柱頭部か ら重ね継手部となる柱主筋を突出してもよいし、または、前記鉄筋を柱脚部と柱 頭部の両端部に埋設してもよい。 前記鉄筋の巻回方法には、スパイラル状またはリング状などの形状を採用する ことができる。
【0008】 さらに、本考案においては、上柱の柱脚部に埋設された上柱主筋を巻回する鉄 筋内および、下柱頭部から突出した柱主筋を巻回する鉄筋内の双方に継手筋を挿 通し、コンクリートを打設した中空PC柱の接合構造とすることもできるし、ま た、下柱頭部から突出する柱主筋を巻回する鉄筋内に、上柱の柱主筋と重ね継手 する継手筋を挿通し、コンクリートを打設した中空PC柱の接合構造とすること もできる。
【0009】
【作用】
前記PC柱を接合するには、下柱の柱主筋の継手部に上柱を合わせ、同継手部 を上柱下端部の巻回鉄筋内に挿通しながら上柱を建て込む。 本考案では、PC柱の柱主筋の重ね部周囲に前記巻回鉄筋を配設することによ って、柱主筋周りのコンクリートを拘束し、継手の定着効率を高める。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて説明する。 図1はPC柱12の接合部を縦断して示す側面図であり、図2は同PC柱12 の平面図である。 図1において、柱主筋10Aを有する下柱12Aの柱頭部にはPC梁14が横 架され、その上に柱主筋10Bを有する上柱12Bが建て込まれている。なお、 図2において、符号18は帯筋である。
【0011】 下柱12Aと上柱12Bは、共に図3(a)に側面図として示すように、柱頭 部から継手部となる柱主筋10が突出しており、区間1として示された柱脚部は 、図4において断面1として示すように、中空部の断面形状も方形である。一方 、図3(a)において、区間2として示された残りの部分は、図4において断面 2として示すように、中空部の断面形状は円形となっているが、これはPC柱1 2を遠心成形する際の製造上の便宜に基づくものである。
【0012】 再び、図1に戻って、上柱12Bの柱脚部には、拘束筋20が設けられている 。拘束筋20は、上柱12Bと下柱12Aの接合に際し、下柱12Aの柱主筋1 0Aの先端継手部が挿通可能なように、その一部を上柱12Bの中空部に露出さ せ、かつ、柱主筋10Bを巻回して鉄筋を埋設する。 左半部の図1(a)は拘束筋20をスパイラル状に形成したものであり、また 、右半部の図1(b)は拘束筋20をリング状に形成したものである。
【0013】 継手部の長さ(L)は、その継手効果を得るのに十分な定着長とするが、本考 案では柱主筋10A、10Bの重ね部周囲に拘束筋20を配設することによって 柱主筋周りのコンクリートを拘束し、継手の定着効率を高めることができるから 、継手部の重ね長さ(L)を標準値より短くすることができる。
【0014】 PC柱12を接合するには、下柱12A上にPC梁14およびスラブ(図示せ ず。)を設置し、配筋したのち、コンクリートを打設する。そして、下柱12A からスラブ上に突出する柱主筋10Aの継手部に上柱12Bを合わせ、同継手部 を拘束筋20内に挿通しながら上柱12Bを建て込む。
【0015】 図3(b)はPC柱の別の実施例であり、区間1として示されたPC柱16の 両端部は、図4において断面1として示すように、中空部の断面形状が方形であ り、一方、このPC柱16の中央部分における中空部の断面形状は円形となって いる。そして、PC柱16の両端部には、前記PC柱12と同様に拘束筋20が 配設されている。
【0016】 上記PC柱16を接合するには、図5に示すように、下柱16Aの柱主筋10 Aと上柱16Bの柱主筋10Bとの間に継手筋24を介在させて定着接合する。 即ち、下柱16Aの拘束筋20内に継手筋24を挿通して固定した後、下柱16 A上にPC梁14およびスラブを設置し、配筋したのち、コンクリートを打設す る。その後、継手筋24に沿って、上柱16Bの拘束筋20を継手筋24に被せ ながら上柱16Bを建て込む。 両PC柱は、上柱16Bの柱脚部および下柱16Aの柱頭部にて、強固に接続 される。
【0017】 図6は前記図3(a)に示したPC柱12を用いた別の接合構造を示す縦断側 面図であり、継手筋24を介在させて、上柱12Bの柱脚部と下柱12Aから突 出した柱主筋10Aの先端継手部(パネルゾーン内)との上下2箇所でPC柱1 2は接続されている。
【0018】 この接合構造では、接続が強固になる反面、複数の拘束筋20内に鉄筋を挿入 することとなり、作業性が多少低下する虞がある。作業性を改善すべく、上記上 柱12Bの柱脚部に拘束筋20を設けずに、上柱12Bの柱主筋10Bと継手筋 24とによる重ね継手とし、パネルゾーン内においてのみ拘束筋20を用いる接 合構造も好ましい。 なお、本考案に係るPC柱は、前記図3に示したPC柱12およびPC柱16 を適宜組み合わせることにより、上記した接合構造以外の方法によってもPC柱 を接続することが可能である。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、柱主筋の重ね部周囲にスパイラルまたはリング状の鉄筋を配設する ことによって柱主筋周りのコンクリートを拘束し、継手の定着効率を高めること ができるから、継手の重ね長さ(L)を標準値より短くすることができる。
【0020】 また、上柱を下柱に接合する際、継手部は拘束筋によってガイドされながら挿 通されるから、柱部材の建て込みが極めて容易であり、現場作業の省力化や工期 の短縮化に優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るPC柱の接合部の縦断側面図であ
る。
【図2】PC柱12の平面図である。
【図3】PC柱12およびPC柱16の側面図である。
【図4】断面1はPC柱12およびPC柱16の区間1
における断面図であり、断面2はPC柱12およびPC
柱16の区間2における断面図である。
【図5】PC柱16を用いた接合部の縦断側面図であ
る。
【図6】PC柱12を用いた別の接続例を示す接合部の
縦断側面図である。
【符号の説明】
10A、B 柱主筋 12A、16A 下柱 12B、16B 上柱 14 PC梁 20 拘束筋 24 継手筋

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱主筋が埋設された中空柱の先端部近傍
    に、一部を該中空部に露出させ前記各柱主筋を巻回する
    鉄筋を埋設してなる中空プレキャストコンクリート製
    柱。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプレキャストコンクリー
    ト製柱を接合する構造であって、上柱主筋を巻回する鉄
    筋が柱脚部に埋設され、下柱頭部から突出し継手部とな
    る柱主筋を前記巻回する鉄筋内に挿通し、コンクリート
    を打設してなる中空プレキャストコンクリート製柱の接
    合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプレキャストコンクリー
    ト製柱を接合する構造であって、上柱の柱脚部に埋設さ
    れた上柱主筋を巻回する鉄筋内および、下柱の柱頭部に
    埋設された下柱主筋を巻回する鉄筋内の双方に継手筋を
    挿通し、コンクリートを打設してなる中空プレキャスト
    コンクリート製柱の接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプレキャストコンクリー
    ト製柱を接合する構造であって、上柱の柱脚部に埋設さ
    れた上柱主筋を巻回する鉄筋内および、下柱頭部から突
    出した柱主筋を巻回する鉄筋内の双方に継手筋を挿通
    し、コンクリートを打設してなる中空プレキャストコン
    クリート製柱の接合構造。
  5. 【請求項5】 柱主筋が埋設された中空プレキャストコ
    ンクリート製柱の接合構造において、下柱頭部から突出
    する柱主筋を巻回する鉄筋内に、上柱の柱主筋と重ね継
    手する継手筋を挿通し、コンクリートを打設してなる中
    空プレキャストコンクリート製柱の接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110130580A (zh) * 2019-05-20 2019-08-16 福建工程学院 钢管约束式预制混凝土柱连接结构及施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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