JP2767931B2 - プリセット装置を備えた自動縫製装置 - Google Patents

プリセット装置を備えた自動縫製装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプリセット装置を備え、身頃布地の前立に複
数のボタン付け又はボタン穴かがり縫いを連続して行な
う自動縫製装置に関し、特にプリセット装置に準備する
布地のセット位置を変更せず、縫製時の針落ち位置を予
め入力して記憶された縫製位置情報に基いて制御するよ
うにしたものに関する。
〔従来技術〕
一般に、例えば特開昭61−100285号公報に記載されて
いるように、身頃布地の前立に複数のボタン付けやボタ
ン穴かがり縫いを連続して行なう自動縫製装置は既に知
られている。
ところで、最近、実開昭63−121073号公報などに記載
されているように、自動縫製装置で身頃布地にボタン付
けやボタン穴かがり縫いを実行中に、次に縫製する布地
を位置決めした状態で予め準備しておき、位置決めされ
た布地を自動縫製装置に自動供給するようにしたプリセ
ット装置が提案されている。
従来、この種のプリセット装置では、身頃布地の前立
の前端(襟の取付ける側の布端)を位置決めする位置決
め部材をビスなどで着脱可能にテーブルに取付け、布地
の前端から第1縫製位置までの寸法(以下、これをA寸
法という)が変更されると、その都度A寸法に応じて位
置決め部材の取付け位置を調節するようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したように、従来のプリセット装置では、布地を
位置決めした状態で予め準備できるが、身頃布地のA寸
法が変更されたときには、その都度A寸法に応じて位置
決め部材の取付け位置を調節するので、A寸法の変更に
伴うこの調節作業が非常に煩わしいこと、この位置決め
部材を誤った位置に取付ける場合があること、などの問
題がある。
本発明の目的は、プリセット装置で予め準備する布地
のセット位置を変更せずに、縫製開始時に針落ち位置が
第1縫製位置に対応するように布地を移送制御し得るよ
うなプリセット装置を備えた自動縫製装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るプリセット装置を備えた自動縫製装置
は、作業テーブルと、その作業テーブル上に配設された
布地にボタン付け又はボタン穴かがり縫いを行なうミシ
ンと、布地のボタン又はボタン穴の列方向複数箇所を保
持するクランプ手段を有し布地を列方向に平行な所定方
向へ移送する移送手段と、少なくとも布地の移送方向前
端を基準とする各縫製位置までの位置情報を記憶する記
憶手段と、この記憶手段に記憶した縫製位置の位置情報
に基いてミシンの針が各縫製位置に順次対応するように
移送手段を順次駆動制御する移送制御手段と、作業テー
ブル上の布受渡し位置と作業テーブル外へ退いた布準備
位置とに前記列方向と直交する方向へ移動可能な補助テ
ーブルとこの補助テーブルに載置された布地の前端を位
置決めする位置決め部材と補助テーブルをこの両位置に
亙って移動させる移動手段とを有するプリセット装置と
を備え、プリセット装置で位置決めされた布地を作業テ
ーブル上へ移して布地の複数の縫製位置に順次縫製する
ようにしたプリセット装置を備えた自動縫製装置におい
て、前記移送制御手段は、縫製開始時に、記憶手段に記
憶された布地の前端から第1縫製開始位置までの位置情
報と予め設定されている布地の前端から針落ち位置まで
の距離情報とに基いて針落ち位置から第1縫製位置まで
の移動距離を演算し、この移動距離だけ布地を移動する
ように移送手段を制御する初期移動制御手段を備えたも
のである。
〔作用〕
本発明に係るプリセット装置を備えた自動縫製装置に
おいては、補助テーブルが作業テーブル外へ退いた布準
備位置のときに、布地はそのボタン又はボタン穴の列方
向の前端を位置決め部材で位置決めされて補助テーブル
上に載置される。この補助テーブルは移動手段により作
業テーブル上の布受渡し位置へ列方向と直交する方向へ
移動して、布地が作業テーブルに移された後補助テーブ
ルは再度布準備位置へ移動され、布地は移送手段のクラ
ンプ手段でその列方向複数箇所が保持される。
縫製開始時に、初期移動制御手段は、先ず記憶手段に
記憶された布地の前端から第1縫製位置までの位置情報
と予め設定された布地の前端からミシンの針落ち位置ま
での距離情報とに基いて、針落ち位置から第1縫製位置
までの移動距離を演算で求め、次にこの移動距離だけ布
地を移送するように移送手段を制御する。従って、この
移動距離だけ布地が移送されるので、布地の第1縫製位
置が針落ち位置に対応する位置になる。
〔発明の効果〕
本発明に係るプリセット装置を備えた自動縫製装置に
よれば、以上説明したように、初期移動制御手段によっ
て縫製開始時に針落ち位置から第1縫製位置までの移動
距離を求め、この移動距離だけ布地が移送されるので、
前記A寸法が変更される毎にプリセット装置の位置決め
部材の位置を変更する必要がなく、プリセット装置に準
備する布地のセット位置は常に所定位置でよく、布地の
布準備位置でのセット作業が容易になり、生産性を大幅
に向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について、図面に基いて説明す
る。本実施例はプリセット装置を備え、身頃布地の前立
に複数のボタン穴かがり縫いを連続して行なう自動縫製
装置に本発明を適用した場合のものである。
第1図に示すように、ボタン穴かがり縫いの自動縫製
装置1は基本的には縫製装置2とこの縫製装置2の前側
に配設されたプリセット装置3とを備えており、先ずプ
リセット装置3について、第1図〜第4図に基いて説明
する。
フレーム4の前半部の左右両端部の上端には前後方向
に延びる支持枠5が夫々取付けられ、各支持枠5には2
段階に伸縮自在なスライド機構のスライドレール6がベ
アリングを介して夫々前後方向スライド可能に支持さ
れ、更に各スライド機構の可動部には前後方向に延びる
支持板7が夫々固着されている。補助テーブル8はこれ
ら左右1対の支持板7に架設され、1対のスライド機構
を介して第2図に破線で示す作業テーブル30外へ退いた
布準備位置8(P1)と2点鎖線で示す作業テーブル30上
の布受渡し位置8(P2)とに亙って列方向E(第1図参
照)に直交する方向に移動可能である。一方、フレーム
4の前半部の下端部には左右方向に延びる回動軸9がそ
の左右両端部においてベアリングを備えた枢支部材10に
よりフレーム4に回動可能に枢支され、この回動軸9の
左右両端部近傍には切換えレバー11の下端部が夫々固着
されている。各切換えレバー11の上端部分には長穴12が
夫々形成されており、この長穴12に前記各支持板7の前
端部に取付けたベアリング13が夫々対応して嵌まってい
る。左側の切換えレバー11の略中央には、フレーム4に
回動可能に連結したエアシリンダ14のピストンロッド15
が回動可能に連結されている。従って、エアシリンダ14
の進退駆動によりピストンロッド15、切換えレバー11及
び支持板7を介して補助テーブル8が布準備位置8(P
1)と布受渡し位置8(P2)とに亘って切換え駆動され
る。尚、切換えレバー11がフレーム4に取付けたストッ
パ16に当接して補助テーブル8の布受渡し位置8(P2)
が決定される。また、補助テーブル8の布準備位置8
(P1)への移動を検出する第1センサ81(第6図参照)
がフレーム4に設けられている。
前記両支持板7に亙ってクランプ軸17が架設され、こ
のクランプ軸17には所定間隔毎に3つのクランプホルダ
ー18が固着されている。各クランプホルダー18にはシリ
ンダ取付け板19が夫々取付けられ、各シリンダ取付け板
19にはエアシリンダ20が上下方向向きに夫々取付けら
れ、各エアシリンダ20のピストンロッド21には2乃至3
つのクランプ部22aを有する身頃クランプ22が取付けら
れている。尚、各クランプ部22aの後端は補助テーブル
8の後端に位置している。従って、エアシリンダ20の進
退駆動により、身頃クランプ22はそのクランプ部22aで
身頃布地Wの前立を補助テーブル8に押圧するクランプ
位置と解放する解放位置とに亙って上下動可能である。
補助テーブル8上に布地Wを載置する際に、布地Wの
右端(以下、布地Wのボタン穴の列方向Eに平行な移送
方向Fの前端なので前端という)位置を位置決めするた
めの位置決め部材23が補助テーブル8上に突出して取付
板24によりフレーム4に固着され、布地Wの前立を位置
決めするために左右方向に延びる身頃ゲージ25が補助テ
ーブル8の前側に配設されている。この身頃ゲージ25
は、フレーム4に上下方向向きに固着したエアシリンダ
26のピストンロッドに連結部材27を介して連結されてお
り、エアシリンダ26の進退駆動により、布地Wの前立の
位置決めが可能な上昇位置(第2図に2点鎖線で図示)
と補助テーブル8の布受渡し位置8(P2)への移動を許
可する下降位置(第2図に実線で図示)とに亙って駆動
される。
次に、縫製装置2について、第1図・第5図に基いて
説明する。
フレーム4の後半部の上端には左右方向に長い作業テ
ーブル30が配設され、この作業テーブル30の後側にはボ
タン穴かがり縫いが可能なミシン31が設けられている。
このミシン31には下端に縫針32が取付けられた針棒33が
上下動可能に支持され、この縫針32の針落ち位置は作業
テーブル30の後端近傍部に位置している。
作業テーブル30の後端には後方移動機構(図示略)を
介して左右方向に所定距離長いクランプ支持板34が取付
けられ、このクランプ支持板34にはツインロッドタイプ
の3つのエアシリンダ35が夫々固着され、各エアシリン
ダ35のピストンロッド36には受渡しクランプ37が夫々取
付けられている。従って、布地Wを載置した補助テーブ
ル8が受渡し位置8(P2)に移動したときに各エアシリ
ンダ35が進退駆動されると、受渡しクランプ37が補助テ
ーブル8の切欠部8aを介して布地Wの前立を作業テーブ
ル30に押圧するクランプ位置と解放する解放位置とに亙
って夫々駆動される。このクランプ支持板34は縫製時に
は、後述の後端クランプ機構48の移送方向Fへの移動を
許容するために後方移動機構により作業テーブル30から
後方へ退く。
一方、第5図に示すように、針棒33の直ぐ右側には、
補助テーブル8から作業テーブル30上に移された布地W
の前立の前端部をクランプする前端クランプ機構38が設
けられており、この前端クランプ機構38について説明す
ると、作業テーブル30の下方でフレーム4に固着された
左右方向に延びるガイド板39に前方から当接し上下方向
に延びるクランプ支持板40はガイド板39に後方から当接
する摺動部材42によりガイド板39に左右方向移動可能に
支持されている。このクランプ支持板40の上側部分は作
業テーブル30の直ぐ上側で前方に折り曲げられて布保持
部41が形成され、エアシリンダ43はシリンダ取付台44を
介して布保持部41に取付けられている。このエアシリン
ダ43のピストンロッド45には前端クランプ46がシリンダ
取付台44に回動可能に枢着されている。従って、エアシ
リンダ43の進退駆動により、前端クランプ46は布保持部
41上の布地Wの前立の前端部を保持するクランプ位置と
解放する解放位置とに亙って回動される。
更に、作業テーブル30の左端部近傍には、作業テーブ
ル30上に移された布地Wの前立の後端部をクランプする
後端クランプ機構48が設けられており、この後端クラン
プ機構48について説明すると、前記ガイド板39に前方か
ら当接し上下方向に延びるクランプ支持板49はガイド板
39に後方から当接する摺動部材51によりガイド板39に左
右方向移動可能に支持されている。このクランプ支持板
49の上側部分は作業テーブル30の直ぐ上側で前方に折り
曲げられて布保持部50が形成され、この布保持部50に下
端が固着された取付板52にはソレノイド53が取付けられ
られている。後端クランプ54は、このソレノイド53の駆
動軸に連結されるとともに取付板52に固着したピン55で
回動可能に枢支され、更に引っ張りバネ56により常に上
方(第5図にて反時計方向)に回動する方向に付勢され
ている。従って、後端クランプ54はソレノイド53の励磁
により布保持部50上の布地Wの前立の後端部を保持する
クランプ位置(第5図に実線で図示)とソレノイド53の
非励磁により布地Wを解放する解放位置(第5図に2点
鎖線で図示)とに亙って回動される。
次に、前端クランプ機構38及び後端クランプ機構48を
夫々移送方向Fへ移送するとともにその移送後移送方向
と反対方向へ移送する移送機構57について、第5図に基
いて説明する。
前記ガイド板39の直ぐ下方にはガイド板39と平行にラ
ック58が配設され、このラック58はフレーム4に取付け
られ左右方向に延びるラック支持板(図示略)に左右方
向移動可能に支持され、前記クランプ支持板40はこのラ
ック58の右端部に固着されている。一方、後端クランプ
機構48のクランプ支持板49は後端クランプ位置調節機構
59を介してラック58に連結されている。この後端クラン
プ位置調節機構59について説明すると、クランプ支持板
49に固着したギヤケース60にはステッピングモータ61が
取付けられ、このモータ61の駆動軸にはウォームギヤ62
が固着され、このウォームギヤ62に噛み合うウォームホ
イール63を取付けた軸64にはラック58に噛み合うピニオ
ン65が取付けられている。即ち、後端クランプ機構48は
モータ61の駆動によりラック58に対して左右方向位置調
節可能になっている。前記作業テーブル30とフレーム4
とで回転可能に夫々枢支された軸66にはラック58に噛み
合うピニオン67及びウォームホイール68が固着され、こ
のウォームホイール68に噛み合うウォームギヤ69はフレ
ーム4に取付けた移送モータ70の駆動軸に固着されてい
る。従って、移送モータ70の駆動によりウォームギヤ6
9、ウォームホイール68及びピニオン67を介してラック5
8が左右方向に移動するのに伴って前端クランプ機構38
がラック58に同期して左右方向に移動し、後端クランプ
機構48も後端クランプ位置調節機構59を介してラック58
に同期して左右方向に移動する。ここで、両クランプ機
構38・48は夫々移送機構57に含まれる。また、前端クラ
ンプ機構38の原点位置を検出する第2センサ82(第6図
参照)及び前端クランプ機構38から所定距離隔てた後端
クランプ機構48の原点位置を検出する第3センサ83(第
6図参照)がフレーム4に設けられている。
作業テーブル30には、布地Wの前立に複数のボタン穴
かがり縫いを行なうのに必要な前端から第1縫製位置WP
までの寸法(以下、A寸法という)やボタン穴の数やボ
タン穴間隔などの縫製データを入力する操作パネル71が
設けられている。尚、符号72はボタン穴かがり縫いが終
了した布地Wを搬出するための搬出装置である。
次に、自動縫製装置1の制御系の全体構成について、
第6図のブロック図に基いて説明する。
補助テーブル8の布地Wのセットが完了したときに操
作するスイッチ80、操作パネル71、各センサ81〜83は制
御装置CUの入出力インターフェイス100に接続され、各
エアシリンダ14・20・26・35・43を夫々駆動する電磁切
換弁84〜88、ソレノイド53、ミシン31及びモータ70・61
は夫々駆動回路89〜97を介して入出力インターフェイス
100に接続されている。
制御装置CUはCPU102とCPU102にデータバスなどのバス
101を介して接続された入出力インターフェイス100、RO
M103及びRAM110とから構成されている。
ROM103には、ボタン穴かがり縫いのためのボタン穴か
がり縫製データ、ミシン制御プログラム、縫製開始時の
初期移送制御を含み前端及び後端クランプ機構38・48を
移送方向Fへ移送する移送制御プログラムなどが予め格
納されている。
この移送制御プログラムには、第8図に示すように、
位置決め部材23で位置決めされた布地Wの前立の前端位
置から縫針32の針落ち位置までの所定距離Cに相当する
定数C、この定数Cと操作パネル71から入力されたA寸
法データとに基いて針落ち位置から第1縫製位置WPまで
の移動距離Xを、X=A−Cの演算式により求める演算
サブルーチンが格納される。
RAM110には、操作パネル71から入力され、A寸法デー
タを記憶するA寸法データメモリ111とボタン穴数を記
憶する回数メモリ112とボタン穴の間隔Dを記憶する間
隔データメモリ113と縫製する布地Wの枚数を記憶する
枚数メモリ114、ボタン穴の縫製回数を計数する回数カ
ウンタ(その内容をJとする)115、縫製した布地Wの
枚数を計数する枚数カウンタ(その内容を1とする)11
6、スイッチ80が操作されたときにセットする準備完了
フラグRFを記憶する準備完了フラグメモリ117、CPU102
で演算処理した結果を一時的に格納する各種のメモリが
設けられている。
次に、自動縫製装置1の制御装置CUで行なわれる縫製
開始時の初期移送制御を含む移送制御のルーチンについ
て、第7図のフローチャートに基いて説明する。
自動縫製装置1に電源が投入されるとこの制御が開始
され、先ず第2センサ82及び第3センサ83からのセンサ
信号に基いて各モータ70・61を夫々駆動して前端クラン
プ機構38及び後端クランプ機構48を原点位置に夫々移動
させるとともに、各電磁切換弁84〜88を駆動して補助テ
ーブル8が布準備位置8(P1)に移動され、身頃クラン
プ22と受渡しクランプ37と前端クランプ46とが夫々解放
位置に駆動され且つ身頃ゲージ25が上昇位置に駆動され
る(S1)。次に、操作パネル71からA寸法、ボタン穴
数、ボタン間隔及び縫製枚数が入力されるとこれらのデ
ータが所定のメモリ111〜114に格納され(S2)、各メモ
リ111〜114から回数データN及び間隔データDの縫製デ
ータが読出され(S3)、これらのデータに基いて最終の
ボタン穴位置を演算してモータ61を駆動させて後端クラ
ンプ54を適当な位置に移動させる(S4)。次に、第3図
に示すように、布地Wの前立の前端を位置決め部材23に
当接するとともに前立を身頃ゲージ25に当接させて、布
地Wが補助テーブル8上に準備されてスイッチ80が操作
され、準備完了フラグRFがセットされると(S5)、電磁
切換弁85を駆動して身頃クランプ22がクランプ位置に駆
動され(S6)、回数カウンタ115にボタン穴の数Nが格
納され(S7)、電磁切換弁86を駆動して身頃ゲージ25が
下降位置に駆動され(S8)、電磁切換弁84を駆動して補
助テーブル8が布受渡し位置8(P2)へ移動される(S
9)。更に、電磁切換弁85・87・88が駆動され且つソレ
ノイド53に通電されて受渡しクランプ37と前端クランプ
46と後端クランプ54がクランプ位置へ、身頃クランプ22
が解放位置へ夫々駆動され(S10)、補助テーブル8が
布準備位置8(P1)に復帰移動されて布地Wは第8図に
示すように作業テーブル30に移される(S11)。次に、
準備完了フラグRFがリセットされ(S12)、受渡しクラ
ンプ37が解放位置へ駆動されるとともに第1センサ81の
センサ信号に基いて身頃ゲージ25が上昇位置に駆動され
る(S13)。このとき、補助テーブル8に次の布地Wの
セットが可能になる。
次に、A寸法データメモリ11のA寸法データとROM103
に記憶した定数Cとに基いて距離Xが演算され(S1
4),この距離Xに相当してモータ70が駆動されるの
で、移送機構57により両クランプ機構38・48が同期して
移送方向Fに移動されるのに伴って布地Wも移動される
(S15)。即ち、第8図に示すように、このときには縫
針32の針落ち位置が布地Wの第1縫製位置WPに合致して
いる。そして、ミシン31によりこの第1縫製位置WPにボ
タン穴が縫製され(S16)、カウント値Jが1つデクリ
メントされ(S17)、カウント値Jが「0」でなければ
(S18)、間隔データメモリ113の間隔データDに基いて
モータ70が駆動されて布地Wがボタン穴間隔分移送され
(S19)、S16以降が繰り返される。
そして、所定数のボタン穴かがり縫いが行なわれる
と、S18でYesと判定され、カウント値Iが1つデクリメ
ントされ(S20)、前端クランプ46及び後端クランプ54
が解放位置へ夫々駆動され、ボタン穴かがり縫いが終了
した布地Wは搬出装置72の作動で作業テーブル30外に搬
出され(S21〜S22)、前端クランプ46が原点位置へ復帰
移動され(S23)、カウント値Iが「0」でなければS5
以降が繰り返され、また「0」になるとS2以降が繰り返
される。
以上説明したように、縫製開始時に針落ち位置から布
地Wの第1縫製位置WPまでの移動距離Xを求め、この移
動距離Xだけ布地Wが移送方向Fへ移送されるので、プ
リセット装置3に準備する布地Wのセット位置は常に所
定位置でよく、位置決め部材23を移動させることがない
ので、布地Wの布準備位置へのセット作業が容易にな
り、生産性を大幅に向上させることができる。ここで、
クランプ支持板34とエアシリンダ35とピストンロッド36
と受け渡しクランプ37とがクランプ手段に相当し、A寸
法データメモリ111と間隔データメモリ113とが記憶手段
に相当し、移送機構57と前端クランプ機構38と後端クラ
ンプ機構48とが移送手段に相当し、制御装置CUと移送制
御プログラムのS17〜S19のステップとが移送制御手段に
相当する。また、支持板7と回動軸9と枢支部材10と切
換えレバー11と長穴12とベアリング13とエアシリンダ14
とが移動手段に相当し、制御装置CUと移送制御プログラ
ムのS14,S15のステップとが初期移動制御手段に相当す
る。
尚、ROM103に格納するボタン穴かがり縫製データとし
て、ボタン穴の大きさやボタン穴かがりの種類に応じて
複数のボタン穴かがり縫製データで構成し、操作パネル
71から所望のボタン穴かがり縫いを選択するようにして
もよい。
尚、A寸法やボタン穴の数やボタン穴間隔などの縫製
データを予めROM103に格納するようにしてもよい。
尚、本発明はボタンを貯蔵するホッパを有するボタン
供給装置を備え、身頃布地の前立に複数のボタン付けを
連続して行なう自動縫製装置に適用し得ることは勿論で
ある。この場合、ROM103にはボタン供給装置を制御する
制御プログラム及びボタン付け縫製制御プログラムなど
が格納される。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は自動縫製
装置の斜視図、第2図はプリセット装置の側面図、第3
図はプリセット装置の平面図、第4図はプリセット装置
の部分正面図、第5図は縫製装置の要部正面図、第6図
は自動縫製装置の制御系のブロック図、第7図は初期移
送制御を含む移送制御のルーチンの概略フローチャー
ト、第8図は縫製開始時の初期移送制御を説明する説明
図である。 1……自動縫製装置、3……プリセット装置、8……補
助テーブル、11……切換えレバー、14……エアシリン
ダ、23……位置決め部材、30……作業テーブル、31……
ミシン、38……前端クランプ機構、46……前端クラン
プ、48……後端クランプ機構、54……後端クランプ、57
……移送機構、58……ラック、67……ピニオン、68……
ウォームホイール、69……ウォームギア、70……移送モ
ータ、102……CPU、103……ROM、110……RAM、111……
A寸法データメモリ、113……間隔データメモリ、CU…
…制御装置、W……身頃布地。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業テーブルと、その作業テーブル上に配
    設された布地にボタン付け又はボタン穴かがり縫いを行
    なうミシンと、前記布地のボタン又はボタン穴の列方向
    複数箇所を保持するクランプ手段を有し布地を前記列方
    向に平行な所定方向へ移送する移送手段と、少なくとも
    布地の移送方向前端を基準とする各縫製位置までの位置
    情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶した縫
    製位置の位置情報に基いてミシンの針が各縫製位置に順
    次対応するように移送手段を順次駆動制御する移送制御
    手段と、作業テーブル上の布受渡し位置と作業テーブル
    外へ退いた布準備位置とに前記列方向と直交する方向へ
    移動可能な補助テーブルとこの補助テーブルに載置され
    た布地の前端を位置決めする位置決め部材と補助テーブ
    ルを前記両位置に亙って移動させる移動手段とを有する
    プリセット装置とを備え、プリセット装置で位置決めさ
    れた布地を作業テーブル上へ移して布地の複数の縫製位
    置に順次縫製するようにしたプリセット装置を備えた自
    動縫製装置において、 前記移送制御手段は、縫製開始時に、前記記憶手段に記
    憶された布地の前端から第1縫製開始位置までの位置情
    報と予め設定されている布地の前端から針落ち位置まで
    の距離情報とに基いて針落ち位置から第1縫製位置まで
    の移動距離を演算し、この移動距離だけ布地を移動する
    ように移送手段を制御する初期移動制御手段を備えたこ
    とを特徴とするプリセット装置を備えた自動縫製装置。
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