JP2513673Y2

JP2513673Y2 - 縫製装置

Info

Publication number: JP2513673Y2
Application number: JP8488090U
Authority: JP
Inventors: 昭一郎中田; 善弘山口
Original assignee: ジャガー株式会社
Priority date: 1990-08-09
Filing date: 1990-08-09
Publication date: 1996-10-09
Anticipated expiration: 2005-08-09
Also published as: JPH0444875U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は縫製装置に関する。

（従来技術）従来この種縫製装置として以下の如きものは知られて
いる。即ち、機枠に設けられた左右方向に長い布載置テ
ーブルと、この布載置テーブルの後方において機枠に左
右動自在に設けられた左右動台と、この左右動台に前後
動自在に設けられた前後動台と、この前後動台に布送り
方向を左右に向けるようにして、且つ針が前方に位置す
るようにして設けられたミシンと、前記布載置テーブル
上の布を挟持する所要個の布挟持具とを有しており、前
記布載置テーブルの後方に、それと並ぶようにして布支
承ベルトが配され、この布支承ベルトの一端が、その上
面が布載置テーブルの上面と面一となるようにして機枠
に取付けられ、同他端が布載置テーブルの上面より下方
位置となるようにして機枠に取付けられ、前記左右動台
に布支承ベルト用の上下一対のガイドローラーが軸心を
前後に向けるようにして回転自在に設けられ、これらガ
イドローラーに布支承ベルトが掛けられて、布支承ベル
トが、上側水平部、垂下部及び下側水平部を構成するよ
うになされたものは知られている（特開平２−159,295
号公開公報参照）。

（従来技術の欠点）前記従来縫製装置には以下の如き欠点があった。即
ち、布載置テーブルが長く、即ち布支承ベルトが長くな
ると、布支承ベルトの上側水平部が自重で下側に弛ん
で、縫製中の布の縫製が完了していない部分を支承する
という本来の機能を十分に果たし得ないという欠点があ
った。

（考案の目的）この考案は上記欠点を解消するためになされたもので
ある。

（実施例）以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。

機枠１に左右方向に長い布載置テーブル２が設けら
れ、この布載置テーブル２の後方において機枠１に左右
動台３が左右動自在に設けられ、この左右動台３に前後
動台４が前後動自在に設けられ、この前後動台４に布送
り方向を左右に向けるようにして、且つ針６が前方に位
置するようにして、ミシン５が設けられている。このミ
シン５のベッド７の上面は布載置テーブル２の下面に重
なるようになされている。なお、縫製物によっては前後
動台４を除いて左右動台３に直接にミシン５を載置する
ようにしてもよい。

前記布載置テーブル２の後方に、それと並ぶようにし
て布支承ベルト９が配され、この布支承ベルト９の右端
が、その上面が布載置テーブル２の上面と面一となるよ
うにして機枠１に取付けられ、同左端が布載置テーブル
２の上面より下方位置であって、左右動台３、前後動台
４及びミシン５の左右動を妨げない高さ位置となるよう
にして、機枠１に取付けられている。左右動台３に布支
承ベルト９用の上下一対のガイドローラー10が軸心を前
後に向けるようにして回転自在に設けられ、上側のガイ
ドローラー10は、その上縁が布載置テーブル２の上面よ
り布支承ベルト９の厚さだけ低い高さ位置となされると
共に、布支承ベルト９の右端がわに対向するようになさ
れている。他方下側のガイドローラー10は、その下縁が
布支承ベルト９の左端がわの上面と等しい高さ位置とな
され、且つ上側のガイドローラー10と上下に重ならない
ように左にずれている。そして、これらガイドローラー
10に布支承ベルト９が、右から上側水平部、垂下部及び
下側水平部となるように掛けられて、布支承ベルト９が
張った状態となされている。このような構成によって、
ミシン５の位置に拘らず、ベッド７の前端部右側には常
時布載置テーブル２と面一の布支承ベルト９が存在する
ことになる。そして、この布支承ベルト９の上側水平部
によって縫製中の布Ｃの縫製が完了していない部分を支
承することが出来る。

前記布支承ベルト９の上側水平部を下から支承する複
数の支承アーム16が、左右方向に所定間隔で機枠１の前
端部に枢軸17によって上下揺動自在に設けられている。
これら支承アーム16は流体圧シリンダ18によって作動さ
せられるよになされている。そして、全ての支承アーム
16は、ミシン５が一番左側の縫製開始位置に移動した状
態にあっては、布支承ベルト９の上側水平部を支承すべ
く上側に揺動した位置にある。そして、縫製が開始さ
れ、ミシン５が右側に移動して一番左の支承アーム16に
接近すると、ミシン５と衝突しないように、その支承ア
ーム16が下側に揺動し、ミシン５がその位置を通過して
次の支承アーム16に接近すると、その支承アーム16が下
降するというように順次下降していく。そして、次の縫
製に備えるため、ミシン５が一番左側の縫製開始位置ま
で移動すると支承アーム16は一挙に上側に揺動するよう
になされている。

前記機枠１の左右部に横棒12が前後動自在に渡され、
この横棒12はミシン５のアームの縦胴の前方に位置する
ようになされている。横棒12には多数の布挟持具13が左
右方向及び前後方向の位置変更可能に設けられている。
なお、布挟持具は要するに布載置テーブル２上の布Ｃを
挟持するものであればよい。

（実施例の作用）次に実施例装置の作用を説明する。

縫製開始前には、ミシン５は後退した状態で、一番左
側の縫製開始位置に停止している。そして、全ての支承
アーム16は、布支承ベルト９の上側水平部を支承すべく
上側に揺動した位置にある。

この状態において、布載置テーブル２上に置いた布Ｃ
を布挟持具13に挟持させる。その後、装置のスイッチを
入れれば、ミシン５は、前進した後、縫製を行ないつつ
左側から右側に移動し、縫製が完了して自動糸カッター
（図示略）よって糸が切断されると、後退して高速の戻
り移動を行なって縫製開始位置に戻る。支承アーム16
は、ミシン５の縫製移動に伴って、ミシン５と衝突しな
いように、左側の支承アーム16から順次下側に揺動し、
縫製が完了して次の縫製に備えるためミシン５が一番左
側の縫製開始位置まで移動すると一挙に上側に揺動す
る。

縫製が完了すると縫製完了後の布Ｃを布挟持具13から
取り外し、新たな布Ｃを布挟持具13に取付ける。

（考案の効果）この考案は、前記した如き構成によって、以下の如き
効果を奏するものである。

布支承ベルトの上側水平部を下から支承する支承アー
ムが、左右方向に所定間隔で機枠の前端部に上下揺動自
在に設けられているので、ミシンとの衝突を防止しつ
つ、布支承ベルトの上側水平部の弛みを防止して、縫製
中の布の縫製が完了していない部分を確実に支承するこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであって、第１図は
中間省略平面図、第２図は中間省略の一部破砕正面図、
第３図は第１図III−III線断面図である。１…機枠、２…布載置テーブル、３…左右動台、４…前
後動台、５…ミシン、６…針、７…ベッド、９…布支承
ベルト、10…ガイドローラー、13…布挟持具、16…支承
アーム

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】機枠に設けられた左右方向に長い布載置テ
ーブルと、この布載置テーブルの後方において機枠に左
右動自在に設けられた左右動台と、この左右動台に、前
後動自在な前後動台を介して又は介することなく、布送
り方向を左右に向けるようにして、且つ針が前方に位置
するようにして設けられたミシンと、前記布載置テーブ
ル上の布を挟持する所要個の布挟持具とを有しており、
前記布載置テーブルの後方に、それと並ぶようにして布
支承ベルトが配され、この布支承ベルトの一端が、その
上面が布載置テーブルの上面と面一となるようにして機
枠に取付けられ、同他端が布載置テーブルの上面より下
方位置となるようにして機枠に取付けられ、前記左右動
台に布支承ベルト用の上下一対のガイドローラーが軸心
を前後に向けるようにして回転自在に設けられ、これら
ガイドローラーに布支承ベルトが掛けられて、布支承ベ
ルトが、上側水平部、垂下部及び下側水平部を構成する
ようになされている縫製装置において、前記布支承ベル
トの上側水平部を下から支承する支承アームが、左右方
向に所定間隔で機枠の前端部に上下揺動自在に枢着され
ている縫製装置。