JP2763974B2 - タクシー配車用管理装置 - Google Patents

タクシー配車用管理装置

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JP2763974B2 JP19441391A JP19441391A JP2763974B2 JP 2763974 B2 JP2763974 B2 JP 2763974B2 JP 19441391 A JP19441391 A JP 19441391A JP 19441391 A JP19441391 A JP 19441391A JP 2763974 B2 JP2763974 B2 JP 2763974B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に一定地域内に散在
し、かつ不規則に位置を変化する多数のタクシー車両の
各々に移動局を設けると共に、前記多数のタクシー車両
を配車管理するセンタに基地局としての制御局を設け、
該制御局において前記移動局の位置情報を収集してタク
シー車両の配車を管理するタクシー配車用管理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、例えばタク
シー車両の位置を管理するために成されたものがあり、
タクシーの営業地域を数〜数十ブロックに分割して、各
ブロックに例えばA、B……Nのように符号を付してお
き、各ブロックの中心にサインポストと称する小型の送
信機を配置する。サインポストはその設置地点の位置を
示す位置群信号を連続的に送信する。車両には、サイン
ポストからの位置群信号を受信する専用受信機が設置さ
れている。この専用受信機は車両がサインポストに近接
したときに位置群信号を受信し、解読し、記憶する機能
を有している。
【0003】車両があるサインポストの近傍から離れ
て、別のサインポストの近傍に移動すると、前のサイン
ポストの位置群信号の記憶を消去され、新しいサインポ
ストの位置群信号を記憶する。このようにして車両が移
動するごとに最寄りのサインポストの位置群信号が記憶
される。また、位置群信号の記憶は新しい信号がなけれ
ば一定時間後に消去する。
【0004】一方、制御局側には制御装置を配置する。
これには、上記分割地区に対応する地区呼出ボタンと収
集した情報を表示する表示器とが設けられ、顧客から配
車注文があったとき、当該地区の呼出ボタンを押す。こ
れにより、制御局の送信機を介して地区指定のポーリン
グ信号が発射され、この信号は全ての移動局で受信され
る。移動局の中に記憶している位置群信号と制御局から
のポーリング信号の地区とが一致して、かつ空車である
移動局は車載通信機を介して車両番号を動態データなど
と共に自動的に制御局に対し応答する。制御局では、こ
れを受けて表示器に車両番号を表示する。配車係員は表
示された中から適当な車両を選んで音声通話により配車
指令を発する。
【0005】従来このような装置においては、対象地区
の面積に比較してサインポストからの位置群信号を移動
局で受信できる受信エリアの割合が狭い場合には、通常
受信エリアはサインポストから数100mの範囲である
が、過半数以上の移動局が同じ受信エリア外となって、
目的とする地区内には移動局がなくなり、究極的には制
御局でデータを収集できず、配車できない。
【0006】この対策として、上述のように最寄りのサ
インポストからの位置群信号が受信できなくなってから
一定時間内の移動局は位置群信号を一定時間記憶してお
くことによって、同サインポストの周辺に存在している
周辺移動局として認定し、制御局の表示器でその車両番
号を表示し、配車指定に供しているのが普通である。し
かし、その一定時間を長く設定すると、移動局は同地区
内の遠方あるいは他地区内のサインポストからの位置群
信号受信エリア外の遠隔地に移動してしまっている場合
が多いので、制御局でポーリングによるデータを収集し
たとしても移動局ごとの地区データ情報の感度が低下し
てしまうことになって、好ましくない。
【0007】そこで、従来特開昭60−89296号公
報において、移動局での位置群信号を記憶する一定時間
を可変設定できるようにし、例えば、空車の多い通常は
周辺移動局と認定される一定時間は短く、例えば30秒
に設定する。勿論、一定時間を設けることのない0秒で
も良い。夕刻或いは降雨時など空車の車両が少なく、地
区内に配車可能な車両がないときなどは周辺移動局と認
定される一定時間は長く、例えば15分に設定して、最
寄りの地区を特定できるようにしたものが提案されてい
る。
【0008】しかし、上述した従来の装置では、サイン
ポストが発する数100mの範囲の受信エリア内に車両
があるかどうか、すなわちサインポストを中心とした所
定の範囲内に移動局が存存するかどうかの情報しか得る
ことができないので、一定地域のどの地点に車両が存存
するかを正確に知ることができないという問題があっ
た。
【0009】また、サインポストからの受信エリア外に
出た車両については、状況に応じて外に出てからの経渦
時間を管理することによって、そのサインポストからの
距離を間接的に推定するようにしているため、領域内に
存在する車両を捜し出すまでに面倒な手間がかかる他、
車両が特定の地区内に存在するかどうかを正確に把握す
ることができない。
【0010】更に、車両の進行方向をサインポストから
の位置群信号の受信時点で判断しているだけであるの
で、車両の進行方向を絶対方位で正確に捉えることがで
きないという問題もある。
【0011】そこで、制御局から検索する区域(範囲)
の中心位置及びその範囲を指定するデータを送信させ、
一方、これを受信する移動局に自身の現在位置を示すデ
ータを発生させ、この移動局の位置が基地局において指
定された範囲内にあるときに、移動局からその位置デー
タを基地局に送信させることによって、基地局において
任意に大小を指定できる検索範囲内に配車可能な車両の
移動局があるかどうかを容易に把握できるようにしたも
のが、例えば特開平3−18139号公報にて提案され
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した提案の装置
は、移動局に発生させた自身の現在位置を示すデータを
もとに、指定された範囲内に移動局が存在するかどうか
を判断させるようにしているため、この移動局の位置を
示すデータが正確なものでなけれ、この装置による検索
結果は全く信用できないものとなり、信頼性が根底から
否定されかねない。
【0013】そこで、移動局が発生する位置データの信
頼性を保つには適宜位置データを正確なものに補正する
ことが必要である。もし、顧客のいる範囲を指定して行
ったときに、誤った位置データに基づいて検索された場
合、実際には範囲の外にいる車両を配車して結果として
顧客を長い時間配車待ち状態にし、顧客の不評をかうこ
とになり、営業上好ましくない事態となる。
【0014】よって、本発明は、上述した従来の問題点
に鑑み、車両の現在位置を正確に把握できるようにして
適切な配車を可能にし、効率的なタクシー車両の配車を
行えるようにしたタクシー配車用管理装置を提供するこ
とを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた本発明は、図1の基本構成図に示すように、一
定地域内に散在し、かつ不規則に位置を変化する多数の
タクシー車両の各々に移動局1を設けると共に、前記多
数のタクシー車両を管理すーるセンタに制御局2を設
け、該制御局において前記移動局の位置情報を収集して
タクシー車両の配車を管理するタクシー配車用管理装置
において、前記移動局は、時々刻々変化するタクシー車
両の位置を検出して、タクシー車両の現在の位置を前記
一定地域内の座標点で示す位置データを発生する位置デ
ータ発生手段1aと、タクシー車両の状態を示す動態情
報を発生する動態情報発生手段1bと、前記制御局から
のポーリングデータを受信する移動局データ受信手段1
cと、該移動局データ受信手段の受信したポーリングデ
ータにより送信が指令されているとき、前記位置データ
発生手段が発生する位置データと、前記動態情報発生手
段が発生する動態情報と、当該タクシー車両を識別する
車両識別データとを含む送信データを設定し前記制御局
に送信する移動局データ送信手段1dとを有し、前記制
御局は、前記一定地域内の顧客の位置を前記一定地域内
の座標点で示す顧客位置データを含む顧客データを格納
した顧客データ格納手段2aと、配車を要求する顧客の
位置を含むように定めた地域範囲に関する範囲データと
タクシー車両の動態に関するデータとを含み、これらの
データによって指定した地域範囲内に指定した動態で存
在するタクシー車両の移動局に対して送信データの送信
を指令するポーリングデータを送信する制御局データ送
信手段2bと、前記移動局からの送信データを受信する
制御局データ受信手段2cと、前記ポーリングデータに
より送信を指令された前記移動局からの送信データに基
づいて配車できるタクシー車両を検索し、該検索したタ
クシー車両のなかから配車を決定したタクシー車両に対
しその旨のデータと前記顧客データ格納手段から得た配
車すべき顧客の顧客位置データとを前記制御局データ送
信手段に送信させる検索配車手段2dを有し、前記移動
局が、前記制御局から配車が決定した旨のデータととも
に前記顧客位置データを受信し、前記動態情報発生手段
からの動態情報が実車になったとき、受信した前記顧客
位置データに基づき前記位置データ発生手段が発生して
いる位置データを補正す る位置補正手段1eを有するこ
とを特徴とするタクシー配車用管理装置に存する。
【0016】本発明はまた、請求項1記載のタクンー配
車用管理装置において、前記制御局データ送信手段が送
信するポーリングデータに含まれる前記範囲データが、
配車を要求する顧客の位置を中心にして前記一定地域内
の座標により予め定めた地域範囲に関するデータである
ことを特徴とする請求項1記載のタクンー配車用管理装
置に存する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【作用】請求項1記載の発明においては、各タクシー車
両に設けられた移動局1の位置データ発生手段1aが、
時々刻々変化するタクシー車両の位置を検出して、タク
シー車両の現在の位置を一定地域内の座標点で示す位置
データを発生し、各車両に設けられた動態情報発生手段
1bがタクシー車両の状態を示す動態情報を発生する。
移動局1の移動局データ送信手段1dが、移動局データ
受信手段1cの受信したポーリングデータにより送信が
指令されているとき、位置データ発生手段1aが発生す
る位置データと、動態情報発生手段1bが発生する動態
情報とを当該車両を識別する車両識別データと共に制御
局2に送信する。
【0029】一方、多数のタクシー車両を管理するセン
タに設けられた制御局2の制御局データ送信手段2b
が、顧客データ格納手段2aに格納された顧客位置デー
タに基づいて配車を要求する顧客の位置を含むように一
定地域内の座標により定めた地域範囲に関する範囲デー
タとタクシー車両の動態に関するデータとを含み、これ
らのデータによって指定した地域範囲内に指定した動態
で存在するタクシー車両の移動局に対して送信データの
送信を指令するポーリングデータを送信する。検索謝意
syアナログ種2dは、制御局データ送信手段からのポ
ーリングデータの送信に応じて制御局データ送信手段が
受信する移動局からの送信データに基づいて配車できる
タクシー車両を検索し、この検索したタクシー車両のな
かから配車を決定したタクシー車両に対しその旨のデー
タと顧客データ格納手段から得た配車すべき顧客の顧客
位置データとを制御局データ送信手段に送信させる。
た、移動局の位置補正手段1eが、制御局から配車が決
定した旨のデータとともに顧客位置データを受信し、動
態情報発生手段からの動態情報が実車になったとき、受
信した顧客位置データに基づき位置データ発生手段が発
生している位置データを補正する。
【0030】従って、センタにおいては、一定地域内の
座標点で示す配車を要求する顧客の顧客位置データに基
づいて一定地域内の座標により定めた地域範囲内の特定
の動態にあるタクシー車両からの送信データのみを得
て、配車できるタクシー車両を検索しているので、多数
のタクシー車両のなかから配車を要求する顧客に対して
配車できるタクシー車両を容易に見つけだすことがで
き、しかも配車できるタクシー車両に実際には配車に適
さないタクシー車両が混じり込むことが回避できる。
【0031】また、センタにおいて配車を決定したタク
シー車両に対しその旨のデータと配車すべき顧客の顧客
位置データとを送信していて、この配車が決定した旨の
データとともに顧客位置データを受信しているタクシー
車両において、この顧客位置データに基づいて、動態が
実車になったとき移動局において発生している位置デー
タを補正しているので、配車毎にタクシー車両に設置さ
れている移動局で発生している位置データが補正され
る。
【0032】また、請求項2記載の発明においては、セ
ンタから送信するポーリングデータに含まれる範囲デー
タが、配車を要求する顧客の位置を中心にして一定地域
内の座標により予め定めた地域範囲に関するデータであ
るので、顧客位置を中心とした検索が行われ、顧客に最
も近い範囲内から配車すべきタクシー車両を容易に見つ
けだすことができる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【実施例】以下、タクシー配車管理システムに適用した
本発明によるタクシー配車用管理装置の一実施例を図面
に基づいて説明する。
【0043】〔システムの構成〕図2はタクシー配車管
理システムの全体構成を示す概念図であり、タクシー会
社が所有する多数のタクシー車両の各々には移動局1が
設けられ、タクシー会社の配車センタには制御局2が設
けられている。
【0044】本システムは、例えば50km四方の所定
の矩形地域(営業地域)Eを対象として配車、車両管理
等の業務を行うためののもで、通常移動局1は営業地域
Eの任意の場所に散在し、全く不規則に位置を変化して
いる。そして、通常はタクシー車両の出庫位置(配車セ
ンタ)の(X,Y)座標を定めることで営業地域Eを決
定する。営業地域Eを走行しているタクシー車両の移動
局1は、営業地域Eの左上端を(0,0)とした座標を
自分の位置としてもっており、センタとの交信時に自分
の位置、走行方向などの情報をセンタの制御局2に通知
する。センタはこれらの車両情報をもとに配車、車両管
理を行う。制御局2には、営業地域E中に存在する顧客
の位置を示す位置データをを含む顧客データをデータベ
ースでもっていて、この位置データによる顧客位置も移
動局1と同様な位置座標によって表されている。また、
タクシー車両が頻繁に通過する道路沿い、駅、ガソリン
スタンドなどの営業地域E中の特定の場所には、狭い範
囲にしか到達しない赤外線などの無線信号によって移動
局1の位置を補正するための補正地点情報を発生する補
正地点情報発生手段としてのサインポスト3が設置され
ている。
【0045】営業地域E内の領域はその地域の事情によ
って任意の数(最大99)の地区eに分割され、分割の
単位は例えば200mで、200m×200n(m,n
≧1)の任意の大きさに予め設定され、この分割された
地区eを基本にして配車業務を行う。各地区eには番号
が付され、その範囲はその左上と右下の2つの対角点の
座標X1,Y1及びX2,Y2によって規定されてい
る。なお、この分割は鉄道線路、川、高速道路などが地
区の中央に位置せず、できるだけ境界線の近くにくるよ
うに考慮して行われる。
【0046】〔移動局の構成〕移動局1は、図3に示す
ように構成され、予め定めた制御プログラムによって動
作する中央処理装置(CPU)によって構成された制御
装置本体11を有する。この制御装置本体11には、セ
ンサコントローラ12aを介して、地磁気を検知して車
両の進行方向を検出して方位データを発生する方位デー
タ発生手段としての方位センサ12b、車両の走行に応
じて距離パルス信号を発生する走行検知手段としての走
行センサ12c、角速度センサ12dが接続さている。
方位センサ12bは地磁気を検出して磁北を基準とした
絶対方位を測定する地磁気センサによって構成され、絶
対方位に応じた方位信号を発生し、走行センサ12cは
タクシー車両の所定距離の走行に応じて1個の距離パル
ス信号を発生する。角速度センサ12dはタクシー車両
の進行方向が変化する都度発生する角速度を検出し、こ
の角速度に応じた角速度信号を発生する。
【0047】センサコントローラ12aは、走行センサ
12cからの距離パルス信号を制御装置本体11に入力
すると共に、角速度センサ12dからの角速度信号によ
って方位センサ12bからの方位信号を制御装置本体1
1に入力するかどうかの制御を行う。これは、例えば鉄
道車両のような磁性体の近傍を走行したときなどのよう
に地磁気の乱れによって方位センサ12bの出力が乱れ
たときにそれを無視するためである。
【0048】方位センサ12bからの方位信号と走行セ
ンサ12cからの距離パルス信号とを入力する制御装置
本体11は、これらの信号に基づいてタクシー車両の絶
対方位を検出すると共に、タクシー車両の現在の位置座
標を演算によって求め、これらを不揮発性メモリに格納
し、必要に応じてこれらのデータを制御局2に発信する
制御を行う。また、制御装置本体は車両の走行、停止デ
ータや走行距離の検出を行い、必要に応じてこれらのデ
ータを制御局2に発信する制御を行う。
【0049】制御装置本体11にはまた、タクシーメー
タ13aのタリフ操作に応じてタクシー車両の動態を表
示するウインドサイン13bが接続され、このウインド
サイン13bからタクシー車両の動態データの一部分を
収集し、これを必要に応じて制御局2に発信する制御を
行う。
【0050】制御装置本体11には、詳細には後述する
操作パネル14、タクシー車両の乗務員の緊急情報を制
御局2に伝えるときにオンされる非常スイッチ15、後
述する位置補正のため図示しない営業地域の各所に設け
られたサインポスト3に取り付けられた光発信機からの
位置補正情報を受信し、タクシー車両の位置情報を補正
するための光受信機16がそれぞれ接続され、操作パネ
ル14のキー操作によって発生される入力信号、非常ス
イッチ15のオンによって発生される非常信号、光受信
機16によって受信した信号をそれぞれ入力する制御を
行う。
【0051】制御装置本体11には、アンテナ17aに
よって制御局2との無線通信を行うためモデム(変復調
器)17bを介して無線機17cが接続され、モデム1
7bには制御局2との無線通話を行うためにマイク17
dが接続されている。
【0052】制御装置本体11にはまた、インタフェー
ス(I/F)13cを介して上記タクシーメータ13a
が接続され、タクシーメータ13aから各種の指数デー
タを入力する。更に、外部出力インタフェース(I/
F)18aを介してタクシー時系列データ収集装置18
bとICカードリーダライタ(R/W)18cが接続さ
れ、ICカード18dへのデータの書き込み及びICカ
ードからのデータの読み出しが行われるようになってい
る。
【0053】上記モデム17bは、上述した制御装置本
体11の機能によって収集されたデータを無線により制
御局2に伝送するためにデータ変換し、各タクシー車両
に設定した車番、会社コードがその内部において設定れ
ている。モデム17bは、制御局2から送られてきた車
番指定データ要求に対し、独自に該当するか否かを判断
し、該当する場合にはデータ応答を行う他、マイク17
dの図示しないマイクプレススイッチが押されたとき
に、車番データを制御局2に伝送したり、タクシー車両
と制御局2の間でデータ伝送が失敗した場合に、同じデ
ータを再送したり、或いは制御局2にて公平な自動配車
を行うためのスロット番号割り付けなどを行う。
【0054】上記無線機17cは、制御装置本体11に
よって制御されたデータをモデム17bから受信し、制
御局2の無線機に伝送する他、制御局2からの音声によ
る配車(客名、道順など)をモニタする。無線機17c
は、操作パネル14、非常スイッチ15を使用すればマ
イク17dを使用しなくてもよいが、通常通り、マイク
17dの使用による音声通話も可能である。
【0055】以下、操作パネル15の詳細を図4を参照
して説明する。操作パネル15には、「配車」キー15
a、「再送」キー15b、「呼出し」キー15c、「待
機」キー15d、「休憩」キー15e、「仮空車」キー
15f、「C」キー15g、「S」キー15h、「0」
〜「9」のテンキー15iの他に、2桁の数字表示部1
5j及びブザー15kが設けられている。また、「配
車」キー15a、「呼出し」キー15c、「待機」キー
15d、「休憩」キー15e、「仮空車」キー15fの
各々には、ランプ15mが設けられている。
【0056】「配車」キー15aは、制御局2からの配
車指示を受けたときにブザー15kの鳴動、ランプ15
mの点灯が行われるが、了解の場合にこれを押すことに
よってブザー15kの鳴動を停止させると共にランプ1
5mを不点灯にする。
【0057】「再送」キー15bは、制御局2からの音
声による顧客名、場所の指示を再度要求する場合に押
す。「呼出し」キー15cは、制御局2が車番指定によ
る呼出をしてブザー15kが鳴動されランプ15mが点
灯されたときに、これを押すことによりブザー15kの
鳴動を停止させると共にランプ15mを不点灯にし、そ
の後マイク17dでの音声通話を行えるようにする。
【0058】「待機」キー15dは、タクシー車両が待
機状態のときにこれを押してランプ15mを点灯させ
る。待機状態の解除は、再度「待機」キー15dを押し
たとき、「休憩」キー15eを押したとき又はタクシー
メータが賃走になったときに行われる。
【0059】「休憩」キー15eは、タクシー車両が休
憩状態のときにこれを押してランプ15mを点灯させ
る。この休憩状態の解除は、再度「休憩」キー15eを
押したとき、「待機」キー15dを押したとき、タクシ
ーメータが賃走になったときに行われる。
【0060】「仮空車」キー15fは、顧客が乗ってい
るが、まもなく空車になるときにこれを押してランプ1
5mを点灯させる。
【0061】「0」〜「9」のテンキー15iは実車中
の車両が空車になる地区のコード(行先コード)を入力
するために、「S」キー15hはこの入力を決定するた
めに、「C」キー15gはこの入力を訂正するためにそ
れぞれ使用し、テンキー15iにより入力された行先コ
ードは表示部15jに表示される。
【0062】上記制御装置本体11は、図5に示すよう
に、制御プログラムを格納したROM11a1 と制御過
程で発生する各種のデータなどを格納するRAM11a
2 を内蔵するCPU11aの他、上述した不揮発性メモ
リ11bを有する。RAM11a2 には、図6に示すよ
うな各種のフラグエリア、データ格納エリアなどが形成
れている。また、不揮発性メモリには、図7に示すよう
に、時々刻々変化するタクシー車両の位置を検出して作
成する位置データが書き込まれる位置データ格納エリ
ア、サインポストの番号とその位置データを書き込んだ
サインポスト位置データ格納エリアなどが形成されてい
る。
【0063】〔制御局の構成〕制御局2は、図8に示す
ように構成され、パーソナルコンピュータからなるコン
ピュータ本体21を有する。このコンピュータ本体21
は、営業地域Eの地図データを格納した地図データ格納
手段としての図示しないメモリを有する。コンピュータ
本体21には、配車管理システムに専用される専用キー
ボード22と、配車画面を表示する配車CRT23と、
地図画面を表示する地図CRT24と、顧客管理専用コ
ンピュータ(図示しないがキーボード及びCRTを有す
る)25とが接続されている。顧客管理専用コンピュー
タ25は、配車や顧客管理のために使用するために、営
業地域E内のほとんど全ての住人、会社などについて、
顧客の位置を示す位置データを含む、住所、氏名、電話
番号などからなる顧客データのデータベースを格納する
図示しないメモリを内蔵している。
【0064】コンピュータ本体21にはまた、アンテナ
26aによって移動局1との無線通信を行うためモデム
(変復調器)26bを介して無線機26cが接続され、
モデム26bには移動局1との無線通話を行うためにマ
イク26dが接続されている。
【0065】(専用キーボードのキー)上記専用キーボ
ード22には、顧客位置の地区を選択するための地区選
択キー、全車ポーリングの起動又は停止をするときに使
用するための全車Pキー、手動配車で配車要求をだすと
きに使用する配車要求キー、車番を指定して直接配車す
るときに使用する直接配車キー、配車待ちの顧客を取り
消すときに使用する配車取消キー、配車済みのタクシー
車両(迎車)を取り消すときに使用する迎車取消キー、
配車待ちの行列から顧客を選択するときに使用する顧客
キー、個別呼出しのときに使用する呼出しキー、特定タ
クシー車両の追跡を指令するときに使用する追跡キー、
追跡を停止するときに使用する追跡取消キー、配車を完
了するときに使用する配車完了キー、迎車状態のタクシ
ー車両を手動で実車にするときに使用する実車キー、配
車業務の実行画面をだすときに使用する配車キー、車番
別の全車画面をだすときに使用する全車キー、地図画面
を表示するときに使用する地図表示キー、待機車を対象
として操作するときに使用する待機キー、不明車を対象
として操作するときに使用する不明キー、NG車を対象
として操作するときに使用するNGキー、画面を切り換
えるきに使用するページキー、配車時の自動/手動の切
り換えを行う自動/手動キー、配車処理の一時停止に使
用する停止キー、強制位置補正処理のために使用する強
制補正キー、車両番号などの数字を入力するときに使用
するテンキー、他のキーと2重押しすることで、そのキ
ーをシフト状態で使用するようにするシフトキー、マス
ク車を指定するためのマスクキー、会社コードを指定す
るための会社キー、大型、中型、小型の車種を指定する
ための大、中、小キーなどが設けられている。
【0066】〔制御局の機能〕制御局2の上記コンピュ
ータ本体21には、予め定められたプログラムを実行す
ることによって、車両ポーリング機能、配車機能、表示
機能、地図情報表示機能、車両管理機能、顧客管理機
能、集計機能がもたされている。
【0067】車両ポーリング機能には、全てのタクシー
車両を対象とする全車ポーリング、特定の地区に散在す
るタクシー車両を対象にする地区ポーリング、特定のタ
クシー車両を追跡する車両追跡、非常通報したタクシー
車両を自動的に追跡する非常車自動追跡、タクシー車両
からの発呼を受信する車両任意発呼受信の各機能があ
る。
【0068】配車機能には、配車可能なタクシー車両を
検索する配車可能車両検索、配車の順位を決定する配車
順位決定、配車指示及びその取消を行う配車指示・取
消、予約配車や優先配車の処理を行う予約・優先配車、
迎車中のタクシー車両を管理する迎車管理、音声の再送
を処理する音声再送、タクシー車両を個別に呼び出す個
別呼び出しの各機能がある。
【0069】表示機能には、車番別の全てのタクシー車
両を表示する車番別全車表示、地区別の全てのタクシー
車両を表示する地区別全車表示、タクシー車両を管理す
るための情報を表示する車両管理情報表示の各機能があ
る。
【0070】地図情報表示機能には、全営業地域を表示
する全営業地域表示、特定の地域を表示する特定地域表
示、タクシー車両の動態を表示する車両動態表示の各機
能がある。車両管理機能には、行方不明の車両、NG
(故障)車両、待機中の車両の管理と車両位置補正との
各機能がある。
【0071】顧客管理機能には、新しい顧客についての
データを登録したり登録データの修正を行う顧客登録・
修正、顧客を検索する顧客検索、ダイレクトメール(D
M)の宛名発行の各機能がある。集計機能には、配車記
録集計、日報、月報車両、顧客別集計の各機能がある。
【0072】〔配車システムの概略動作〕このシステム
の各移動局1では、タクシー車両の位置や動態を示すデ
ータを常時作成している。一方、制御局2では、営業地
域E内の多数の顧客の所在位置を含む顧客情報を予め持
っていて、顧客からの電話による配車要求を受けると、
例えば顧客の電話番号をコードとして当該顧客情報を検
索し、顧客の所在位置から移動局をポーリングする地区
を決定し、この決定した地区に対して地区ポーリングを
かける。この地区ポーリングを受信した移動局1のうち
当該地区に存在する移動局1は、この地区ポーリングに
応答してその位置、動態及び車番に関するデータを制御
局2に送信する。制御局2では、受信したデータに基づ
いて配車するタクシー車両を決定し、この決定したタク
シー車両に対し配車指示を送信する。これを受信した移
動局1は配車指示を了解した応答を行うと、音声によっ
て顧客名、道順などを指示して配車を完了する。
【0073】制御局2は、任意時点において、予め定め
られたタクシー会社の営業地域に散在する全てのタクシ
ー車両の移動局1に対するポーリング、すなわち全車ポ
ーリングをかけ、これに対し、移動局1はポーリングの
条件をチェックし、該当するものが位置、動態及び車番
を示すデータを応答し、この応答を受け取った制御局2
はそのデータを保管する。この保管データは、顧客から
電話による配車要求があったときに、顧客情報を検索
し、この検索した顧客情報とタクシー車両の動態や位置
データとによって配車に適するタクシー車両を決定し、
この決定したタクシー車両の移動局1に対し配車指示を
送信し、この指示を受け取ったタクシー車両が了解を応
答すると、制御局2においてその旨の表示が行われて配
車を完了する。
【0074】〔データフォーマット〕以上概略説明した
システム動作を行うために、移動局1と制御局2との間
のデータの送信を行うためのデータフォーマットが、図
9乃至図25について以下に説明するように定められて
いる。
【0075】一般的に、制御局2から移動局1に送信す
るデータのフォーマット(FM1)は図9に示すように
設定され、これと逆に移動局1から制御局2に送信する
データのフォーマット(FM2)は図10に示すように
設定される。
【0076】FM1は、10HからなるDLE、02H
からなるSTX、移動局1への伝送データである8バイ
トの情報部、10HからなるDLE、03HからなるE
TX及び水平パリティBCCとを有する。情報部は、D
0 〜D2 の3ビットからなる会社コードと、D3 〜D7
の5ビットからなるデータIDとからなる情報データを
有する。情報部はまた、6バイトの個別情報と、車番指
定のときに01H〜FFHが割り付けられ、地区ポーリ
ング、グループポーリング、経過時間、指数データ、特
殊配車の場合に個別情報の拡張とする部分とを有する。
【0077】FM2は、10HからなるDLE、02H
からなるSTX、00Hの空、制御局2への伝送データ
である8バイトの情報部、10HからなるDLE、03
HからなるETX及び水平パリティBCCとを有する。
情報部は、D0 〜D2 の3ビットからなる会社コード
と、D3 〜D7 の5ビットからなるデータIDとからな
る情報データと、車番と、6バイトの個別情報とを有す
る。
【0078】データIDは、下表に示すように定義され
る。
【表1】
【0079】図11乃至図19はFM1の具体的な例を
示す。図11の配車要求では、3バイト目に情報デー
タ、4バイト目に車番指定、5バイト目に100m秒単
位の応答待ち時間、6バイト目に1ビット当たり16m
で表した顧客位置のX座標の下位X(L)、7バイト目
に顧客位置のX座標の上位X(H)及びY座標の下位Y
(L)、8バイト目に顧客位置のY座標の上位Y
(H)、9バイト目及び10バイト目に空がそれぞれ設
定さている。図12の個別呼出し要求では、5乃至10
バイト目に空がそれぞれ設定さている以外配車要求と同
じである。なお、以上の両フォーマットにおいて、10
バイト目の空には、移動局1からの了解信号に対しての
アンサーバック時にACKデータとして06Hをセット
する。
【0080】図13の地区ポーリングでは、4バイト目
に指定行先コード及び経過時間の単位を指定する経過時
間指定、6〜9の4バイトを使用してポーリング範囲を
指定する座標の始点X1,Y1及び終点X2,Y2、1
0バイト目に指定動態コードがそれぞれ設定されてい
る。
【0081】図14の個別ポーリング要求(追跡用)で
は、3バイト目に情報データ、4バイト目に車番指定、
5バイト目に応答待ち時間、6バイト目に経過時間指
定、7バイト目に空、8バイト目に指定動態発呼コー
ド、9バイト目に1ビット当たり1分の休憩NG制限時
間、10バイト目に1ビット当たり1分のエンジンNG
制限時間がそれぞれ設定さている。なお、9及び10バ
イトの制限時間は、オーバーした移動局が動態発呼し、
00Hは制限なしとする。8バイト目の指定動態発呼コ
ードでは、指定ビットを「1」とする。
【0082】図15のグループポーリング要求(全車ポ
ーリング用)では、3バイト目に情報データ、4バイト
目に経過時間指定、5バイト目に応答待ち時間、6バイ
ト目に車番指定(小)、7バイト目に車番指定(大)、
8バイト目に指定動態発呼コード、9バイト目に1ビッ
ト当たり1分の休憩NG制限時間、10バイト目に1ビ
ット当たり1分のエンジンNG制限時間がそれぞれ設定
されている。
【0083】図16の強制位置補正では、3バイト目に
情報データ、4バイト目に車番指定、5〜7バイト目に
車両位置、8〜10バイト目に空がそれぞれ設定さてい
る。
【0084】図17の経過時間要求(グループポーリン
グ)では、3バイト目に情報データ、5バイト目に応答
待ち時間、6バイト目に車番指定(小)、7バイト目に
車番指定(大)、9バイト目に単位時間指定、4、8及
び10バイト目に空がそれぞれ設定されている。
【0085】図18の指数データ要求(グループポーリ
ング)では、3バイト目に情報データ、5バイト目に応
答待ち時間、6バイト目に車番指定(小)、7バイト目
に車番指定(大)、10バイト目に指定指数データ、
4、8及び9バイト目に空がそれぞれ設定されている。
指数指定データは1〜3の指定ブロックからなり、ブロ
ック1には営業回数(営回)、実車回数(実回)、迎車
回数(迎回)、税金回数(税回)が割り当てられ、ブロ
ック2には走行料金(走行料)、営業料金(営業料)、
迎車料金(迎車料)が割り当てられ、ブロック3には営
業時間、営業走行時間(営走時間)、走行時間が割り当
てられている。
【0086】図19の特殊配車要求では、3バイト目に
情報データ、4バイト目に空、5バイト目に応答待ち時
間、6〜8バイト目に顧客位置、9バイト目に動態指
定、10バイト目に空がそれぞれ設定さている。10バ
イト目の空には、移動局1からの了解信号に対してのア
ンサーバック時にACKデータとして06Hをセットす
る。
【0087】なお、移動局1からの非常設定、非常解
除、了解応答、音声愛想、動態発呼の各種要求データに
対し、8バイトの受信データをそのまま移動局1に応答
データとして伝送する。
【0088】図20乃至図25はFM2の具体的な例を
示す。図20の非常設定要求では、3バイト目に情報デ
ータ、4バイト目に車番、5〜7バイト目に車両位置、
8バイト目に動態コード、9バイト目に経過時間、10
バイト目に行先コード及び方位がそれぞれ設定されてい
る。図21の非常解除要求、音声再送要求、動態発呼要
求、地区ポーリング応答データ、個別ポーリング応答デ
ータ、グループポーリング応答データでは、3バイト目
の情報データ中のデータID以外は図20の非常設定要
求と同じである。
【0089】図22の了解応答要求では、3バイト目に
情報データ、4バイト目に車番、5バイト目に配車、呼
出し、キャンセル、特殊配車の了解種別、6〜10バイ
ト目に空がそれぞれ設定されている。図23の経過時間
応答データでは、3バイト目に情報データ、4バイト目
に車番、5〜10バイト目に空車、待機、休憩、迎車、
実車、走行停止の経過時間がそれぞれ設定さている。図
24の指数データ応答データでは、3バイト目に情報デ
ータ、4バイト目に車番、5〜10バイト目に指定ブロ
ックデータがそれぞれ設定さている。図25のマイクプ
レスデータでは、3バイト目に情報データ、4バイト目
に車番、5〜10バイト目に空がそれぞれ設定さてい
る。
【0090】なお、応答データのタイムスロットNo
は、各要求の車番指定と車番設定用のディップスイッチ
の内容から、車番指定の1番小さい車番を1とし小さい
車番から順番にモデムで割り付けている。
【0091】 〔車両ポーリング機能〕 (全車ポーリング)コンピュータ本体21の車両ポーリ
ング機能の上記全車ポーリングは、全ての営業車両を順
次ポーリングして、その動態を把握するときに使用し、
これには次の2つがある。その一つは、全車の車両位置
や方位を求める位置情報要求ポーリングであり、他の一
つは経過時間要求ポーリングである。
【0092】全車ポーリングは、全車Pキーの操作によ
って起動、停止が繰り返される。全車ポーリングにおい
ては、全車Pキーのみを操作して行う全車ポーリングで
は予め指定された項目についてのポーリングを行い、位
置情報と経過時間の両方を指定しているときには、グル
ープごとに位置情報と経過時間の順にポーリングを行
う。また、全車ポーリングが停止しているときに0キー
と全車Pキーを操作すると、設定内容にかかわらず位置
情報と経過時間の両方のポーリングを開始し、その順番
は上記の場合と同じである。全車ポーリングが停止して
いるときに1キーと全車Pキーを操作すると、設定内容
にかかわらず位置情報だけのポーリングを開始する。全
車ポーリングが停止しているときに2キーと全車Pキー
を操作すると、設定内容にかかわらず経過時間だけのポ
ーリングを開始する。全車ポーリングをしているときに
全車Pキーを押すと、全車ポーリングを停止する。
【0093】上述の全車ポーリングでは、1回の制御局
2からの問い合わせで最大n台のタクシー車両の情報を
得ることができるので、車両番号の小さい車両からn台
づつ順次ポーリングを行う(グループポーリング)。1
回のポーリングの台数、グループ間の間隔、全ての車両
のポーリングを終了した後の次のグループポーリングま
での間隔は予め設定できる。停止後に再開するときのポ
ーリング開始車両番号は、先頭車番又は停止時の最終車
番の次の車番から開始できる。
【0094】ポーリングによって、タクシー車両から
は、車両位置(位置情報ポーリング)、車両の進行方位
(位置情報ポーリング)、車両動態(位置情報ポーリン
グ)、行先コード(位置情報ポーリング)、動態経過時
間(位置情報ポーリングと経過時間ポーリング)が得ら
れ、( )内はポーリングの種類を表す。
【0095】車両位置としては、営業矩形地域の左上隅
を(0,0)としたX,Y絶対座標によって得られ、単
位はmで、精度は例えば16mの倍数になる。車両の進
行方位は8方位に分割した車両の進行方向で得られる。
【0096】車両動態は、ポーリング時点での車両の動
態で、空車、仮空車、待機、休憩、迎車、実車、エンジ
ンオフからなる。空車は顧客が乗っていない車両、仮空
車は顧客が乗っているが、まもなく空車になる「仮空
車」キーが操作されている車両、待機は待機状態にある
「待機」キーが操作されている車両、休憩は休憩状態に
ある「休憩」キーが操作さている車両、迎車は迎車中の
車両、実車は顧客が乗っている賃走又は割増状態の車
両、エンジンオフはエンジンをオフしている車両のそれ
ぞれの状態を示す。
【0097】行先コードは、行先コードが有効なとき
は、乗務員の押した行先の地区コードで得られる。動態
経過時間は、特定の動態になってから、その動態が継続
している時間であり、時間の丸め単位は1,5,10…
60秒に設定でき、位置情報ポーリングでは1つの動態
の経過時間だけ得られる。経過時間ポーリングでは、動
態が併存しているときに、それぞれの経過時間を得るこ
とができる。なお、全車ポーリングによって得られた車
両情報は、車番別全車画面、地区別全車画面又は地図画
面に表示される。
【0098】(地区ポーリング)上記地区ポーリング
は、指定された地点(顧客位置など)を中心とした矩形
地区内の車両動向を把握するときに使用し、これには顧
客中心ポーリングと地区中心ポーリングの2つがある。
【0099】顧客中心ポーリングは、顧客を中心に予め
定めた正方形領域をポーリングするためのもので、ポー
リング対象の正方形領域の大きさは、地区の規模、業務
規模などに応じた地区毎に設定される。しかし、矩形の
縦横の大きさは200mの倍数になる。顧客データベー
スに顧客座標が登録されているときには、このポーリン
グを実行する。地区中心ポーリングは、予め地区割りし
た特定地区内だけをポーリングするためのもので、地区
選択キーを押したときにこのポーリングを実行する。
【0100】ポーリングの対象にする車両の動態をポー
リング時に指定でき、空車、仮空車、待機、休憩、迎
車、実車、エンジンオフを任意に組み合わせて指定でき
る。行先コードが有効なときには、顧客のいる地区を行
先コードとして指定でき、このときは、指定した行先コ
ードをもった車両は、ポーリング時に指定する矩形領域
内に存在するかどうかにかからずポーリング対象車とみ
なす。
【0101】顧客中心ポーリングで、最初に実行したポ
ーリングで対象車がないときには、ポーリング対象の矩
形領域を拡大して再度ポーリングを実行する。拡大単位
も地区の構造に応じて地区毎に設定される。地区中心ポ
ーリングで、最初に実行したポーリングで対象車がない
ときには、別地区の地区ポーリングを実行する。このと
きの別地区のポーリングの回数、順序は設定される。地
区を拡大しても応答車両がないときには、動態を拡大し
て再度ポーリングでき、どのように動態を拡大するかは
予め設定できる。
【0102】地区ポーリングによっては、車両位置、車
両の進行方位、車両動態、動態経過時間、行先コードが
得られる。車両位置としては、営業矩形地域の左上隅を
(0,0)としたX,Y絶対座標によって得られ、単位
はmである。車両の進行方位は8方位に分割した車両の
進行方向である。車両動態は、ポーリング時点での車両
の動態で、空車、仮空車、待機、休憩、迎車、実車、エ
ンジンオフからなる。動態経過時間は、優先度の一番高
い経過信号を得る。単位は全車ポーリングの経過時間と
同じである。行先コードは、行先コードが有効なとき
は、乗務員の押した行先の地区コードで得られる。
【0103】この地区ポーリングでは、1回の要求で、
条件を満たす全てのタクシー車両の動態を順次把握する
ので、高速で効率のよい配車業務が実現できる。なお、
地区ポーリングによって得られた車両情報は、車番別全
車画面、地区別全車画面又は地図画面にその都度表示さ
れる。
【0104】〔配車機能〕コンピュータ本体21の配車
機能を使用しての配車方法には、大別して自動配車と手
動配車の2つがある。自動配車では、配車待ち行列の一
番先頭にある顧客を配車対象顧客として、自動的にその
顧客への配車可能車両を検索し、配車対象車を表示す
る。すなわち、配車待ち行列の順番に従って顧客の選
択、配車可能車両の検索・表示までを自動的に処理し、
また設定によって自動的に配車指示までだすこともでき
る。手動配車では、オペレータが配車待ち行列のなかか
ら顧客を選択して配車し、従って配車待ちの顧客の順序
を変更して配車できる。
【0105】配車可能車両を検索するには、まず、配車
待ちになっている地区選択キー又は顧客データベースの
顧客情報から顧客位置を特定する。全車ポーリングで得
たデータ又は地区ポーリング機能を使用し、特定した顧
客位置を中心とした正方形領域又は特定地区内の配車可
能車両を検索する。このとき、通常は空車状態のタクシ
ー車両だけを検索するが、空車以外のタクシー車両を検
索対象に含めることもできる。
【0106】配車可能車両の検索は、全車ポーリングで
得たデータ、地区ポーリングで得たデータのいずれか又
は両方を使用して行うことができ、どれをどのような順
序で使用するかは予め設定される。
【0107】全車ポーリングのデータを利用して配車可
能車両を検索するときは、データの採取時刻の制限を設
ける。この時間は予め設定される。すなわち、現在時刻
からさかのぼって、設定指定した時間以内に採取したデ
ータだけを検索対象にする。全車ポーリングのデータの
検索方法には、顧客地区対象と全営業地域対象の2つの
方法がある。
【0108】顧客地区対象は、顧客の存在する地区を中
心に配車可能車両を探索する方法で、次の順序で探索す
る。まず、地域拡大優先の場合には、顧客存在地区+設
定指定動態車両の検索−別地区+設定指定動態車両の検
索(設定回数)−顧客存在地区+拡大動態(行先コー
ド)車両の検索−別地区+拡大動態(行先コード)車両
の検索(設定回数)−配車待ちとなる。動態拡大優先の
場合には、顧客存在地区+設定指定動態車両の検索−顧
客存在地区+拡大動態(行先コード)車両の探索−別地
区+拡大動態(行先コード)車両の検索(設定回数)−
配車待ちとなる。
【0109】全営業地域対象は、顧客の地区とは無関係
に全営業地域を対象に配車可能車両を探索する方法で、
次のような順序で検索する。すなわち、全営業地域+設
定指定動態車両の検索−全営業地域+拡大動態(行先コ
ード)車両の検索−配車待ちとなる。
【0110】地区ポーリングのデータを利用して配車可
能車両を検索するときは、配車要求があると、その時点
で顧客の位置又は特定の地区を中心とした地区ポーリン
グを行って配車可能車両を検索するもので、顧客中心ポ
ーリングと地区中心ポーリングとの2つの方法がある。
【0111】顧客中心ポーリングでは、顧客位置を中心
としたポーリングで配車可能車両を検索する。これは顧
客座標をもった顧客への配車時に使用し、次の順序で検
索する。まず、地域拡大優先の場合には、設定ポーリン
グ地域+設定指定動態車両の検索−拡大ポーリング+設
定指定動態車両の検索(設定回数)−設定ポーリング地
域+拡大動態車両の検索−拡大ポーリング+拡大動態車
両の検索(設定回数)−配車待ちとなる。動態拡大優先
の場合には、設定ポーリング地域+設定指定動態車両の
検索−設定ポーリング地域+拡大動態車両の検索−拡大
ポーリング+拡大動態車両の検索(設定回数)−配車待
ちとなる。
【0112】地区中心ポーリングでは、顧客の存在する
地区内のポーリングで配車可能車両を検索する。顧客座
標をもたない顧客への配車時又は地区選択キーの押下時
に使用し、次の順序で検索する。まず、地域拡大優先の
場合には、指定地区+設定指定動態車両の検索−別地区
+設定指定動態車両の検索(設定回数)−指定地区+拡
大動態車両の検索−別地区+拡大動態車両の検索(設定
回数)−配車待ちとなる。動態拡大優先の場合には、指
定地区+設定指定動態車両の検索−指定地区+拡大動態
車両の検索−別地区+拡大動態車両の検索(設定回数)
−配車待ちとなる。
【0113】上述したいずれの検索方法でも、最初のポ
ーリング以降を打ち切るようにすることができる。ま
た、複数のタクシー会社が1つのシステムで配車すると
きには、会社制限を選択的に有効にすることができる。
配車可能車両の検索で、配車可能車両が見つからないと
きは、当該顧客に対する配車をいったんキャンセルし、
別の顧客の配車処理に移る。この場合、キャンセルした
顧客は配車要求の待ち行列に再度格納するが、どの位置
に戻すかは設定によって指定できる。
【0114】上述した配車可能車両の検索によって見つ
けた配車対象車は、種々の条件のもとでスコアを計算
し、配車可能車両の順位付けを行う。まず最初に、配車
可能車両の中から、配車指示対象車にしないブロック
車、大中小の車両の区別が指定されているときの条件に
合わない車両を除外するが、このような除外を行わない
ようにすることもできる。
【0115】上記除外処理によって配車対象車が1台も
なくなったときには、当該顧客の配車はいったん配車待
ち行列に戻す。残った車両に対して配車順位を決定する
が、配車順位を決定する要素には、車両の動態(行先コ
ードを含む)、顧客からの距離、無線指示回数、車両の
方位、動態の経過時間などがある。これらの要素の全部
又は任意の選択したものによってスコアを計算し、スコ
アの高い順に順位を付ける。配車対象車の順位が決定し
たら、順位の高い順に最大10台までの車両を表示す
る。
【0116】なお、上記顧客からの距離は、顧客位置x
1,y1と車両位置x2,y2とによって、(x1−x
2)2 +(x1−x2)2 の平方根を演算することによ
り求められ、この距離と車両の動態(空車、仮空車)と
の組合せによって先ず順位を決定することが効率配車の
上で好ましい。
【0117】配車順位が決まったら配車を行うが、これ
には上述したように自動配車と手動配車がある。自動配
車では、配車待ち行列に従って顧客の選択、配車可能車
両の探索・表示まで自動的に処理し、顧客に対する配車
対象車両の順位が表示された後、通常はその車両のなか
からオペレータが車両を選択して配車する。なお、同一
顧客に対する配車対象車がなくなったときは、その時点
で再度配車可能車両を探索して配車を続けるようにする
ことができる。配車対象車を表示中に、表示車両とは無
関係に車番を指定して特定の車両に配車する、所謂直接
配車を行うようにすることもできる。
【0118】配車済みのタクシー車両は迎車車両になる
が、迎車時間の長い順に迎車中表示のところに表示す
る。迎車状態はタクシー車両が顧客を乗せて実車状態に
なったところで解除される。なお、無線環境の悪化など
で実車状態が制御局2に届かないときには、実車キーに
よって制御局2側で強制的に実車扱いにすることができ
る。また、配車処理中に顧客の配車要求や迎車中車両の
取り消しを行うことができる。
【0119】 〔移動局との通信機能〕 (個別呼出し機能)コンピュータ本体21には、移動局
1との通信機能があり、その一つに、車番を指定して特
定車両を個別に呼び出す個別呼出し機能がある。この個
別呼出しは配車画面でのみ可能で、次のような操作によ
って行われる。まず、制御局2側ではテンキーを使用し
て入力し、最大で4桁の車番を数字で指定する。その
後、呼出キーを押すと、これに応じて指定した車番の車
両に対して個別呼出し信号を送信する。また、配車画面
の個別表示のところに呼び出したタクシー車両の車番を
表示する。タクシー車両の移動局1から了解信号を受信
すると、呼出した車両番号の横に「OK」を表示させ、
その後その車両との通話が可能になる。
【0120】より詳細には、個別呼出しのとき、制御局
2において呼出しキーを押した段階で開始し、制御局2
において車番を指定して呼出しキーをおすと、指定した
タクシー車両の移動局1に個別呼出し要求をだす。この
とき呼出し要求されたタクシー車両の移動局1の呼出し
キー15c(図4)のランプ15mが点灯すると共にブ
ザー15kが鳴動する。また、移動局1側からは呼出し
要求を受け付けた旨のACK信号を制御局2に返送す
る。制御局2が呼出し要求に対するACK信号を受け取
ると、移動局1から了解コードが送られてくるのを待
つ。制御局2はACKを受信後、了解コードの受信を例
えば最大5秒間の一定時間待つ。ただし、この時間は1
00m単位で設定可能である。
【0121】了解コードは、移動局1側において呼出し
キーを操作することによって制御局2に対し送信され
る。制御局2が了解コードを受け取ると、受け取ったこ
とを移動局1に通知するために、ACK信号を送信す
る。また、制御局2の画面には呼出し完了を意味する
「OK」文字がその車両の車番の横に表示される。移動
局1が了解コードに対するACK信号を受け取ると、呼
出しキーのランプ15mが点滅し、ブザー15kの鳴動
が停止する。移動局1から了解コードが一定時間内に送
られてこないときには、車両番号の横に「NG」を表示
する。
【0122】(非常車受け付け機能)制御局2は非常事
態が発生したタクシー車両から非常コードを受信する
と、その情報を画面に表示し、自動的に追跡体制に入
る。より詳細には、タクシー車両に非常事態が発生した
とき、乗務員が非常スイッチ15をオンすると、車番と
共に非常コードが制御局2に送られてくる。制御局2は
非常コードを受信すると、それを受け取った旨の受信信
号を移動局1に返す。移動局1は非常コードを送信後、
一定時間が経過しても制御局2からの受信信号を受け取
れないときには、受け取れるまで繰り返し非常コードを
制御局2に送信する。制御局2が非常コードを受信する
と、受信コードを送出し、直ちに個別ポーリングを通じ
てその移動局1の追跡体制に入る。
【0123】非常時の対処が終了して、非常スイッチ1
5がオフされると、非常事態解除の信号が移動局1から
制御局2に送信される。この場合の通信手順も非常コー
ドの送信のときと同じである。非常事態が解除される
と、制御局2は追跡処理を停止する。
【0124】(音声再送機能)制御局2は、配送時の音
声手配の際に、移動局1において「再送」キー15bが
オンされると、制御局2に音声の再送を要求する音声再
送要求コードが送信される。制御局2はこの音声再送要
求コードを受信すると、それを受け取った旨の受信信号
を移動局1に返し、移動局1がこれを受信すると、音声
で制御局2との通話が可能になる。このとき、制御局2
の配車画面に音声再送要求をだしたタクシー車両の車番
が表示され、配車画面に該当する顧客の情報が表示され
る。また、画面の最下行の車両交信情報表示欄にも車番
が表示される。移動局1が音声再送要求コードを送信
後、一定時間が経過しても制御局2からの受信信号を受
け取らないときは、再度「再送」キーを操作する。
【0125】(強制位置補正機能)制御局2で把握して
いるタクシー車両の位置が何らかの原因で実際の位置と
大幅に異なったときは、制御局2からタクシー車両の位
置を補正できる。まず、移動局1から通過ポイントの地
区名を連絡する。制御局2が把握している当該車両の位
置と実際の位置が大幅に異なっているとき、制御局2が
車番を指定して移動局1が連絡してきた通過ポイントの
地区に対応する補正地点キーを押し、補正地点を選択す
る。このとき制御局2は制御局に登録されたその地点の
正しい位置を移動局1に送信する。移動局1は位置補正
信号を受信すると、受信を受け付けた旨のACK信号を
制御局2に返す。制御局1は位置補正に対するACK信
号を受け取ると、その車両を補正した位置に表示し直
す。ACK信号を制御局2が受け取れないときには、補
正地点キーの操作からやり直す。
【0126】(車両情報の受信機能)移動局1から随時
発信される情報を受信し、車番と発信内容の種別を色分
けして画面の最下行に最大5つ表示する。まず、マイク
プレスをオンした移動局1の車両番号を表示する。タク
シー車両の動態が変化したときに、信号を受信して表示
する。例えば制御局2からの配車要求を受けたタクシー
車両が実車になった時点で、実車信号を受信し車両番号
を表示する。更に、音声再生信号を送信した車両の番号
を表示する。
【0127】〔車両管理機能〕コンピュータ本体21は
タクシー車両の状態を管理する機能がいろいろ有し、待
機車両、不明車両、NG車両、休憩車両、停止(エンジ
ンオフ)車両、実車車両、空車車両、仮空車車両、迎車
車両のような動態の車両の管理を行う。
【0128】(待機車の管理)待機状態に入ったタクシ
ー車両を全車ポーリング時などの情報に基づいて管理
し、必要に応じて一覧表を表示する。タクシー車両の待
機キー15dを乗務員が操作すると、その車両が待機状
態になり、その時点から待機時間を計測し始める。制御
局2のオペレータが待機キーを操作すると、CRTの右
下にウインドウを作って、待機時間の長い順に7台の車
両を、車両番号、待機地区及び待機経過時間によって表
示する。制御局2において、再度待機キーを操作する
と、待機車両表示のウインドウが消去される。地図CR
Tでは、特定地区の拡大地図の表示時に待機車両を車両
管理画面に表示する。
【0129】(不明車の管理)無線が届かない地域外の
車両、地域内にいるが障害物(ビルのかげなど)のため
に無線が届かない車両、車庫に入っていてオフしている
車両などのように、設定回数連続してポーリングで応答
のないタクシー車両を不明車として扱い、不明状態に入
ったタクシー車両を全車ポーリング時の情報に基づいて
管理し、必要に応じて一覧表を表示する。制御局2は全
車ポーリングで新たに不明車になったタクシー車両を見
つけると、この時点から不明時間を計測し始める。制御
局2のオペレータが不明キーを操作すると、CRTの右
下にウインドウを作って、不明時間の長い順に7台の車
両を、車両番号と不明時間によって表示する。再度不明
キーを操作すると、待機ウインドウが消去される。
【0130】(NG車の管理)休憩状態で一定時間を経
過した車両、エンジンオフ状態で一定時間を経過した車
両をNG車として取り扱い、NG状態に入った車両を全
車ポーリング時の情報に基づいて管理し、必要に応じて
一覧表を表示する。タクシー車両の移動局1では、休憩
キー15eを乗務員が操作すると、その時点から休憩の
経過時間を計測し始める。制御局2は全車ポーリングで
休憩又はエンジンオフ状態になった車両を見つけると、
経過時間がNGになる時間を越えているかを判断し、越
えているときにはNG車扱いにする。制御局2のオペレ
ータがNGキーを操作すると、CRTの右下にウインド
ウを作り、NG時間の長い順に7台の車両を、車両番号
とNG時間によって表示する。再度NGキーを操作する
とウインドウが消去される。
【0131】(休憩車両の管理)休憩状態に入った車両
を全車ポーリング時などの情報に基づいて管理し、必要
に応じて一覧表を表示する。タクシー車両の休憩キー1
5eを乗務員が操作すると、その車両は休憩車両にな
り、その時点から休憩時間を計測し始める。制御局2の
オペレータが休憩キーを操作すると、CRTの右下にウ
インドウを作り、ここに休憩時間の長い順に7台の車両
を、車両番号、休憩地区及び休憩経過時間によって表示
する。再度休憩キーを操作すると休憩車両表示のための
ウインドウが消去される。地図用CRTには、特定地区
の拡大地図が表示されたときに休憩車両を車両管理画面
に表示する。
【0132】(停止車両の管理)停止(エンジンオフ)
に入った車両を全車ポーリング時などの情報に基づいて
管理し、必要に応じて一覧表を表示する。車両のエンジ
ンが停止すると、その車両は停止車両になり、その時点
からの時間を計測し始める。制御局2のオペレータが停
止キーを操作すると、CRTの右下にウインドウを作
り、ここに停止時間の長い順に7台の車両を、車両番
号、停止地区及び停止経過時間によって表示する。再度
停止キーを操作すると、停止車両表示のためのウインド
ウが消去される。地図用CRTには、特定地区の拡大地
図が表示されたときに停止車両を車両管理画面に表示す
る。
【0133】(実車車両の管理)実車状態に入った車両
を全車ポーリング時などの情報に基づいて管理し、必要
に応じて一覧表を表示する。タクシー車両が乗客を乗せ
るとその車両は実車になり、その時点から実車時間を計
測し始める。制御局2のオペレータが実車キーを操作す
ると、CRTの右下にウインドウを作り、ここで実車時
間の長い順に7台の車両を、車両番号、実車地区及び実
車経過時間により表示する。再度実車キーを操作する
と、ウインドウが消去される。特定地区の拡大地図が表
示されたときに実車車両を車両管理画面に表示する。
【0134】(空車車両の管理)空車状態に入った車両
を全車ポーリング時などの情報に基づいて管理し、必要
に応じて一覧表を表示する。タクシー車両が空車になっ
た時点から空車時間を計測し始める。制御局2のオペレ
ータが空車キーを操作すると、CRTの右下にウインド
ウを作り、ここで空車時間の長い順に7台の車両を、車
両番号、空車地区及び空車経過時間により表示する。再
度空車キーを操作すると、ウインドウが消去される。特
定地区の拡大地図が表示されたときに空車車両を車両管
理画面に表示する。空車状態は通常、待機、休憩、停止
の動態と重複するので、どの動態を優先するかを予め設
定して指定する。
【0135】(仮空車車両の管理)仮空車状態に入った
車両を全車ポーリング時などの情報に基づいて管理し、
必要に応じて一覧表を表示する。タクシー車両が仮空車
になった時点から時間を計測し始める。制御局2のオペ
レータが仮空車キーを操作すると、CRTの右下にウイ
ンドウを作り、ここで仮空車時間の長い順に7台の車両
を、車両番号、仮空車地区及び仮空車経過時間により表
示する。再度仮空車キーを操作すると、ウインドウが消
去される。特定地区の拡大地図が表示されたときに仮空
車車両を車両管理画面に表示する。仮空車状態は通常の
実車の動態と重複するので、どの動態を優先するかを予
め設定して指定する。
【0136】(迎車車両の管理)迎車状態に入った車両
を全車ポーリング時などの情報に基づいて管理し、必要
に応じて一覧表を表示する。タクシー車両が迎車になっ
た時点から時間を計測し始める。制御局2のオペレータ
が迎車キーを操作すると、CRTの右下にウインドウを
作り、ここで迎車時間の長い順に7台の車両を、車両番
号、迎車地区及び迎車経過時間により表示する。再度迎
車キーを操作すると、ウインドウが消去される。特定地
区の拡大地図が表示されたときに仮空車車両を車両管理
画面に表示する。
【0137】 〔追跡機能〕 (非常車の追跡)制御局2は非常コードを送信した車両
を見つけると、自動的にその車両の追跡を開始し、予め
定められた一定時間毎にその車両をポーリングして車両
位置と進行方位を示す情報を収集する。収集した情報は
小型CRTの場合非常車ウインドウに表示し、大型CR
Tの場合、車両管理画面に表示する。収集した情報と非
常コード受信の後の経過時間も表示する。非常車追跡
は、タクシー車両の非常スイッチがオフされた段階又は
制御局2で追跡取り消しキーを操作した段階で停止す
る。
【0138】(特定車両の追跡)制御局2において特定
のタクシー車両を追跡したいとき、テンキーによって車
両番号を入力した後追跡キーを操作すると、予め定めら
れた一定時間毎にその車両をポーリングし、車両位置、
進行方向及び動態を示す情報を収集する。収集した情報
は小型CRTの場合追跡車ウインドウに表示し、大型C
RTの場合、車両管理画面に表示する。収集した情報と
追跡開始の後の経過時間も表示する。同時に追跡可能な
台数は最大10台の範囲で設定することができる。特定
車両の追跡を停止するときは、まずテンキーで車両番号
を入力した後、追跡取消キーを操作することで停止でき
る。現在追跡中の全ての車両の追跡を停止するときに
は、追跡取消キーを操作するだけでよく、この時非常車
の追跡は停止しない。
【0139】〔フローチャートの説明〕以上、概略説明
したシステムの詳細な動作を、移動局1の制御装置本体
11を構成するCPUが予め定めた制御プログラムに従
って行う仕事を示す図26乃至図30のフローチャート
と、制御局2のコンピュータ本体21が予め定めたプロ
グラムに従って行う仕事を示す図31乃至図41のフロ
ーチャートとを参照して以下説明する。
【0140】(移動局のフローチャート)移動局1の制
御装置本体11のCPU11aは電源の投入によって動
作を開始し、その最初のステップS1においてイニシャ
ライズを行う。このイニシャライズにおいては、RAM
11a2 中の各エリアをクリアする他、不揮発性メモリ
11bから現在位置、方位中心などのデータを読み取っ
てRAM11a2 の所定エリアに格納するなどの仕事を
行う。
【0141】その後ステップS2に進み、ここで出庫キ
ー15nが操作されたか否かを判定する。出庫に当たっ
て、このキー15nを操作すると、ステップS3に進ん
で既知の出庫位置のデータによって現在位置を補正す
る。出庫キー15nを操作しないで走行を開始して3m
以上走行すると、ステップS4の判定がYESとなって
ステップS5においてブザー15kをオンして5秒間警
告音を発生させ、出庫キー15nを操作していないこと
を乗務員に知らせる。
【0142】その後ステップS6に進み、ここでイグニ
ッションスイッチのACCがオンであるか否かを判定す
る。ACCがオンであるときにはステップS7に進み、
ここでセンサコントローラ12aを介して入力する方位
センサ12bからの方位信号と走行センサ12cからの
距離パルス信号とに基づいてタクシー車両の位置座標を
演算によって求め、この求めた位置座標のデータをRA
M11a2 中の現在位置データと置き換えて位置の更新
を行う。
【0143】次にステップS8に進んで操作パネル15
のキー操作による入力信号を入力する入力処理を行って
からステップS9に進み、ここでウインドサイン13b
からのウインドサイン信号を入力する入力処理を行う。
【0144】その後ステップS10に進み、ここで補正
フラグオンであるか否かを判定する。この補正フラグは
制御局2からの配車指令によって顧客を迎車するように
した際にオンにされ、顧客を乗せて実車となり、ステッ
プS11の判定がYESとなるとステップS12に進
み、ここで配車指令の際に受信しておいた顧客位置のデ
ータによって現在位置を補正する。
【0145】補正フラグがオンしていないとき或いはス
テップS12の実行後はステップS13に進み、ここで
動態変化があったか否かを判定し、判定がYESのとき
にはステップS14に進んで変化した動態の時間を計測
し、次のステップS15において前回までの動態の時間
計測を終了する。動態が変化していないとき或いはステ
ップS15の実行後はステップS16のモード分岐に進
む。
【0146】このステップS16のモード分岐では、後
述する割込み動作によってセットされるフラグに基づい
て分岐を行い、オンされているフラグがないときにはス
テップS17に進んでブザー処理を行い、その後のステ
ップS18で100m秒待って上記ステップS2に戻
る。
【0147】上記ステップS16のモード分岐におい
て、オンされているフラグによって、ステップS16a
の配車処理、ステップS16bの個別呼出し処理、ステ
ップS16cの非常設定・解除処理、ステップS16d
の音声再送処理、ステップS16eの動態発呼処理、ス
テップS16fの一回転調整処理、ステップS16gの
設定処理、ステップS16hのサインポスト補正処理を
それぞれ行う。
【0148】なお、上記ステップS6の判定がNOのと
き、すなわちACCがオフのときにはステップS19に
進んで出庫キーが操作されたか否かを判定し、このステ
ップS19の判定がNOのときには、ステップS20に
おいて現在位置をバックアップしてCPUの動作を終了
する。また、ステップS19の判定がYESのとき、す
なわち出庫キーが操作されたときにはステップS21に
進んでエンジンがオンするまでの時間を計測してから上
記ステップS7に進む。
【0149】(モデム割込み)図26及び図27に示し
たフローチャートを実行している過程で、モデム17b
による送受信動作が生じると、図28及び図29に示す
モデム割込みのフローチャートが開始し、その最初のス
テップS31において、送信割込みであるか否かを判定
する。判定がYESのときにはステップS32に進んで
送信が終了したか否かを判定し、判定がNOのときには
ステップS33でデータ送信を行ってから元のフローチ
ャートに戻る。
【0150】ステップS31の判定がNOのとき、すな
わち受信割込みであるときにはステップS34に進み、
ここでパリティチェックを行ってからステップS35に
進む。ステップS35においては、受信データがEOT
であるか否かを判定し、判定がNOのときにはステップ
S36に進んで情報部であるか否かを判定し、判定がY
ESのときにはステップS37においてその受信データ
をRAMの所定エリアに記憶してから、NOのとき、す
なわち制御コードのときには直ちに図29のフローチャ
ートのステップS50に進む。
【0151】上記ステップS35の判定がYESのと
き、すなわち交信シーケンスが終了のときには、ステッ
プS38に進み、ここでIDコードが、地区ポーリン
グ、グループポーリング、個別ポーリング、配車要求、
個別呼出し、非常設定・解除応答、音声再送応答、強制
位置補正、了解応答であるどうかのチェックを行う。
【0152】IDコードが地区ポーリングであり、ステ
ップS39の判定がYESのときにはステップS40に
進み、ここでタクシー車両の動態が指定動態であるか否
かを判定する。動態が指定動態であるときにはステップ
S41に進んで現在位置が指定領域内にあるか否かを判
定する。この現在位置が指定領域内にあるときにはステ
ップS42に進んで、スロットNo、位置、方位、動態
などの送信フォーマットを設定する。その後ステップS
43に進んで送信データとして制御局2に応答を求める
ENQを設定してから図29のフローチャートのステッ
プS50に進む。なお、上記ステップS40及びS43
の判定がNOのときにはステップS42及びS43を飛
ばして図29のフローチャートのステップS50に進
む。
【0153】IDコードがグループポーリングであり、
ステップS44の判定がYESのときにはステップS4
5に進み、ここでタクシー車両が指定グループのもので
あるか否かを判定する。指定グループのもので判定がY
ESのときにはステップS42に進み、NOのときには
図29のフローチャートのステップS50に進む。ま
た、IDコードが個別ポーリングであり、ステップS4
6の判定がYESのときにはステップS42に進む。
【0154】IDコードが配車要求であり、ステップS
47の判定がYESのとにはステップS48に進み、こ
こで駅前配車であるか否かを判定する。ステップS48
の判定がYESのときにはステップS49に進んで待機
状態にあるか否かを判定し、判定がNOのときにはステ
ップS50に進む。ステップS50においては送信デー
タがあるか否かを判定し、判定がYESのときにはステ
ップS51においてデータを送信して元のフローチャー
トに戻る。ステップS50の判定がNOのとき、すなわ
ち送信データがないときにはステップS51を飛ばして
元のフローチャートに戻る。
【0155】上記ステップS48の判定がNOで駅前配
車でないときと、ステップS49の判定がYESで待機
状態にあるときには、ステップS52に進んで配車キー
のランプ15mを点灯すると共に、次のステップS53
においてブザー15kをオンして配車要求があることを
乗務員に知らせ、かつステップS53aにおいて配車要
求フラグをオンしてからステップS50に進む。
【0156】IDコードが個別呼出しであり、ステップ
S54の判定がYESのときにはステップS55に進ん
で呼出しキーのランプ15mを点灯すると共に、続くス
テップS56においてブザー15kをオンして個別呼出
しがあることを乗務員に知らせ、かつステップS56a
において個別呼出しフラグをオンしてからステップS5
0に進む。
【0157】IDコードが非常設定・解除応答であり、
ステップS57の判定がYESのときにはステップS5
8において送信リトライを中止してからステップS50
に進む。IDコードが音声再送応答であり、ステップS
59の判定がYESのときにはステップS60に進んで
送信リトライを中止してからステップS50に進む。I
Dコードが強制位置補正であり、ステップS61の判定
がYESのときにはステップS62に進んで位置補正を
行い、続くステップS63において送信フォーマットを
設定してからステップS64進む。ステップS64にお
いては、送信データとして制御局2に応答を求めるEN
Qを設定してからステップS50に進む。
【0158】IDコードが了解応答であり、ステップS
65の判定がYESのときにはステップS66に進み、
ここで配車がOKであるか否かを判定し、OKであると
きにはステップS67に進んで顧客位置での位置補正を
行うための位置補正フラグをオンする。ステップS65
の判定もNOのときにはステップS50に進む。
【0159】(光通信割込み)光受信機16がサインポ
ストからの光信号を受光すると、図30の光通信割込み
がスタートし、最初のステップS71において光信号を
正常に受信したか否かを判定し、判定がYESのときに
はステップS72に進んでデータを設定し、続くステッ
プS73においてサインポスト補正フラグをオンしから
元のフローチャートに戻る。
【0160】(制御局のフローチャート)制御局2のコ
ンピュータ本体21のプログラムの図31に示すメイン
ルーチンは例えばMS−DOS起動によって開始し、そ
の最初のステップS100において専用キーボード22
のキー入力処理を行い、続くステップS101において
モード分岐判断を行い、この判断の結果によってステッ
プS102乃至S111のサブルーチンに進む。
【0161】ステップ102の全車ポーリング(グルー
プポーリング)に進んだ場合、図32に示すフローチャ
ートを実行し、その最初のステップS102aにおい
て、送信フォーマット(図15)を設定する。このフォ
ーマットの設定ではグループの設定も行う。その後ステ
ップS102bに進んでデータの送信を行ってからステ
ップS102cに進んで移動局1からのデータの受信が
あるか否かを判定し、この判定がNOのときにはステッ
プS102dにおいて一定時間が経過したか否かを判定
して一定時間待つ。
【0162】一定時間が経過する前にデータの受信があ
ると、ステップS102eに進んで受信したデータをメ
モリの所定エリアに記憶格納してからステップS102
fに進んで指定車両の数のデータを受信したか否かを判
定し、この判定がNOのときにはステップS102cに
戻って次のデータを受信したか否かを判定し、上述の動
作を繰り返す。全ての指定車両のデータを受信してステ
ップS102fの判定がYESになると、ステップS1
02gに進んで全グループについての処理が終了したか
否かを判定し、全てが済んでいないときには上記ステッ
プS102aに戻って上述の動作を繰り返す。また、一
定時間内にデータの受信ができず、ステップS102d
の判定がNOのときには、ステップS102e及びS1
02fを飛ばしてステップS102gに進む。
【0163】全てのグループの処理が終了してステップ
S102gの判定がYESになるとステップS102h
に進み、ここで各車両の座標位置から該当する地区を算
出する。なお、この算出処理を行うために、地区の範囲
を指定するデータをコンピュータ本体21のメモリが有
している。その後ステップS102iに進んで各車両の
位置データを更新してからステップS102jに進み、
ここで通信不能車両の時間を計測する動作を開始すると
共に、その不明車両に関する情報をメモリに記憶格納す
る。続いてステップS102kに進み、ここで前回の不
明であった車両のうち今回応答があった車両の時間計測
を終了して、その車両の情報を消去してからメインルー
チンに戻る。
【0164】ステップ103の地区ポーリングに進んだ
場合、図33に示すフローチャートを実行し、その最初
のステップS103aにおいて、指定地区に関する指定
座標を読み取り、この読み取った指定座標を使用して次
のステップS103bにおいて送信フォーマット(図1
3)を設定すると共にデータの送信を行う。その後ステ
ップS103cに進んで移動局1からのデータの受信が
あるか否かを判定し、この判定がYESのときにはステ
ップS103eに進んで受信したデータをメモリの所定
エリアに記憶格納してからステップS103cに戻って
次のデータの受信があるか否かを判定する。受信するデ
ータがなくステップS103cの判定がNOのときには
ステップS103dにおいて一定時間が経過したか否か
を判定して一定時間待つ。
【0165】一定時間が経過する前にデータの受信があ
ると、ステップS103eに進んで上述の動作を繰り返
す。一定時間継続して受信データがなくステップS10
dの判定がYESとなるとポーリング対象車両からの送
信がなくなったと判断してステップS103fに進んで
各車両の位置座標により当該車両の存在する地区を算出
し、続くステップS103gで各車両のデータを更新し
てから図31のメインルーチンに戻る。また、データを
一定時間内に受信できないときにはステップS103e
を飛ばしてステップS103fに進む。
【0166】ステップ104の個別ポーリングに進んだ
場合、図34に示すフローチャートを実行し、その最初
のステップS104aにおいて、ポーリングする車両の
番号を読み取り、この読み取った車番を使用して次のス
テップS104bにおいて送信フォーマット(図14)
を設定すると共にデータの送信を行う。その後ステップ
S104cに進んで移動局1からのデータの受信がある
か否かを判定し、この判定がNOのときにはステップS
104dにおいて一定時間が経過したか否かを判定し、
この判定がNOのときにはステップS103dにおいて
一定時間が経過したか否かを判定して一定時間待つ。
【0167】一定時間が経過する前にデータの受信があ
ると、ステップS104eに進んで受信したデータをメ
モリの所定エリアに記憶格納してからステップS104
fに進んで各車両の位置座標により当該車両の存在する
地区を算出し、続くステップS104gで各車両のデー
タを更新してから図31のメインルーチンに戻る。ま
た、データを一定時間内に受信できないときにはステッ
プS104eを飛ばしてステップS104fに進む。
【0168】ステップ105の配車に進んだ場合、図3
5に示すフローチャートを実行し、その最初のステップ
S105aにおいて、配車画面を表示してからステップ
S105bに進み、ここで配車が自動であるか手動であ
るかを判定する。判定が手動のときにはステップS10
5cに進んで顧客に関する情報、例えば顧客番号の入力
があるか否かを判定し、判定がNOのときにはメインル
ーリンに戻る。ステップS105bの判定が自動である
ときにはステップS105dに進んで配車することを必
要とする対象顧客があるか否かを判定し、判定がNOの
ときにはメインルーチンに戻る。
【0169】ステップS105c又はステップS105
dの判定がYESのときにはステップS105eに進
み、ここで顧客位置情報(氏名、住所など)を配車画面
の配車欄に表示する。その後ステップS105fに進
み、ここで顧客位置情報(地区番号、或いは座標)や指
定動態を読み取る。この読み取った情報は次のステップ
S105gにおいて指定座標の算出、決定のために使用
する。ステップS105gにおいて、指定座標の算出、
決定を行うとステップS103の地区ポーリングのサブ
ルーチンに進む。
【0170】ステップS103の地区ポーリングが終了
したらステップS105hに進み、ここで配車可能車両
が有るか否かを判定し、配車可能車両がないときにはス
テップS105iに進み、設定回数ポーリングを実行し
たか否かを判定し、判定がNOのときにはステップS1
05jにおいてポーリング条件を変更してからステップ
S105fに戻って上述の動作を繰り返す。
【0171】また、ステップS105hの判定がYES
のとき、すなわち配車可能車両があるときにはステップ
S105kに進み、ここで配車順位を決定し、決定した
順位を表示する。その後ステップS105mに進み、こ
こで配車要求処理を行う。この配車要求処理に続いてス
テップS105nに進み、ここで配車応答があるか否か
を判定する。この判定がYESのときにはステップS1
05pに進んで配車応答した移動局1との通話を許可し
てからステップS105qに進み、ここで配車済み車両
を迎車車両として登録し、迎車中リスト欄に表示してか
らメインルーチンに戻る。
【0172】ステップS105pの判定がNOで配車応
答がないときにはステップS105rに進み、ここで次
優先の車両があるか否かの判定を行い、次優先車両があ
るときにはステップS105mに戻って上述の動作を繰
り返す。また、上記ステップS105iの判定がNOで
設定した回数のポーリングを実行しても配車可能車両が
見つからないとき、或いはステップS105rの判定が
NOで次優先車両がないときには、ステップS105s
に進み、ここで顧客情報を配車待ち行列に登録してから
メインルーチンに戻る。
【0173】上記ステップS105mの配車要求処理は
図36に示すフローチャートの実行によって行われる。
すなわち、ステップS105m1 において、配車要求キ
ーの操作があるか否かを判定し、判定がないときにメイ
ンルーチンに戻る。また、配車要求キーの操作がるとき
には、ステップS105m2 に進んで送信フォーマット
を設定し、続くステップS105m3 においてこの設定
したフォーマットでデータを送信する。その後ステップ
S105m4 に進み、ここで移動局1からのデータを受
信したか否かを判定し、この判定がYESのときにはス
テップS105m5 に進んでOK又はNG表示を行って
からステップS105nに進む。ステップS105m4
の判定がNOのときにはステップS105m6 に進んで
一定時間が経過したか否かを判定し、一定時間が経過す
るまでステップS105m4 を繰り返し、一定時間が経
過するとステップS105m7 に進んで通信不能表示を
行ってからステップS105nに進む。
【0174】ステップ106の追跡に進んだ場合、図3
7に示すフローチャートを実行し、その最初のステップ
S106aにおいて、追跡キーの操作によってオンされ
る追跡開始フラグがオンであるか否かを判定し、この判
定がNOのときにはメインルーチンに戻る。一方、追跡
開始フラグがオンのときにはステップS106bに進
み、ここで一定時間経過したか否かを判定し、判定がN
Oのときにはメインルーチンに戻る。そして、ステップ
S106bの判定がYESのときには、上述したステッ
プS104の個別ポーリングのサブルーチンを実行して
メインルーチンに戻る。
【0175】ステップS107の強制位置補正に進んだ
ときには、図38示すフローチャートを実行し、最初伸
すS107aにおいて強制補正キーの操作による入力が
あるか否かを判定し、判定がNOのときにはメインルー
チンに戻り、判定がYESのときにはステップS107
bに進んで車番を読み取り、次のステップS107cに
おいて法制地点の座標を読み取る。そして、続くステッ
プS107dにおいて読み取った車番と座標とによって
送信フォーマット(図16)を設定し、この設定したフ
ォーマットにより次のステップS107eでデータを送
信する。その後ステップS107fにおいて応答信号を
受信したか否かを判定し、判定がYESのときにはステ
ップS107gにおいて当該車両の位置データを修正し
て記憶格納してからメインルーチンに戻る。また、ステ
ップS107fの判定がNOのときにはステップS10
7hにおいて一定時間待ち、一定時間待っても応答信号
を受信しないときにはメインルーチンに戻る。
【0176】ステップS108の車両管理に進んだ場合
には、図39のフローチャートを実行し、その最初のス
テップS108aにおいて待機キー入力があるか否かを
判定し、判定がYESのときにはステップS108bに
進んで現在の車両データを検索し、続くステップS10
8bにおいて待機時間の長い車両数台の車番、地区、待
機時間を表示してメインルーチンに戻る。ステップS1
08aの判定がNOのときはステップS108dに進
み、ここで不明キー入力があるか否かを判定し、判定が
YESのときにはステップS108eに進んで不明車両
を検索し、続くステップS108fにおいて不明時間の
長い数台の車番、不明時間を表示してからメインルーチ
ンに戻る。
【0177】ステップS108dの判定がNOのときに
はステップS108gに進み、ここでNGキー入力があ
るか否かを判定し、判定がYESのときにはステップS
108hに進んでNG車両を検索し、続くステップS1
08iにおいてNG時間の長い数台の車番、NG時間を
表示する。ステップS108gの判定がNOのときには
ステップS108j以下に進んで休憩キー、停止キー、
実車キー、空車キー、仮空車キー、迎車キーについての
入力の有無を判定し、入力があるときには待機キー入力
がある場合と同様の処理を行ってメインルーチンに戻る
ので、その各ステップの記載を省略している。
【0178】ステップS110の顧客検索システムとの
交信、すなわち顧客管理専用コンピュータ25との交信
に進んだ場合には、図40のフローチャートを実行し、
最初のステップS110aにおいて、配車待ちの顧客が
あるか否かの判定を行う。この判定がNOのときにはメ
インルーチンに戻り、判定がYESのときにはステップ
S110bに進む。ステップS110bにおいては、予
約配車の顧客があるか否かを判定し、判定がYESのと
きにはステップS110cに進んでその顧客を配車待ち
行列の先頭に登録して表示してからメインルーチンに戻
る。
【0179】ステップS110bの判定がNOのときに
は優先配車の顧客であるか否かを判定し、判定がYES
のときにはステップS110eに進んで配車待ち行列中
の顧客の優先順位に従って登録して表示してからメイン
ルーチンに戻る。また、ステップS11dの判定がNO
のときにはステップS110fに進んで配車待ち行列の
最後尾に登録して表示してからメインルーチンに戻る。
【0180】ステップS111の車両との交信に進んだ
場合には、図41のフローチャートに進み、その最初の
ステップS111aにおいて、移動局1からの受信があ
るか否かを判定し、判定がNOのときにはメインルーチ
ンに戻る。また、移動局1からの受信があり、ステップ
S111aの判定がYESのときにはステップS111
bに進んで非常設定要求であるか否かを判定し、判定が
YESのときにはステップS11cにおいて応答信号を
送信し、続くステップS111dにおいて追跡開始フラ
グをオンにしてからメインルーチンに戻る。
【0181】ステップS111bの判定がNOのときに
はステップS111eに進んで非常解除要求であるか否
かを判定し、判定がYESのときにはステップS111
fに進んで応答信号を送信し、次のステップS111g
において追跡開始フラグをオフしてからメインルーチン
に戻る。
【0182】上記ステップS111eの判定がNOのと
きはステップS111hに進み、ここで音声再送要求で
あるか否かを判定し、判定がYESのときにはステップ
S111iに進んで応答信号を送信し、続くステップS
111jにおいて配車した顧客の情報(道順も含む)を
表示し、次のステップS111kにおいて通話を許可し
てからメインルーチンに戻る。
【0183】ステップS111hの判定がNOのときに
はステップS111mに進み、ここで動態発呼要求であ
るか否かを判定し、判定がYESのときにはステップS
111nに進んでデータ記憶すると共に車両データの更
新を行ってからメインルーチンに戻る。また、ステップ
S111mの判定がNOのときにはステップS111p
に進み、ここでポーリングの応答データであるか否かを
判定し、判定がYESのときにはステップS111qに
おいてデータを記憶してからメインルーチンに戻る。ま
た、ステップS111pの判定もNOのときには直ちに
メインルーチンに戻る。
【0184】上述した説明では参照しなかったが、顧客
管理専用コンピュータ25のCRTには、図42に示す
顧客検索画面が表示される。また、配車用のCRT23
には、図43に示す配車画面、図44に示す全車ポーリ
ング動態表示画面、図45に示す地区別全車動態表示画
面が切り換えて表示される。更に、地図用のCRT24
には、図46に示すような地図上に車両番号を重畳した
地図画面が表示される。
【0185】また、配車したタクシー車両が顧客を乗せ
て実車になると、図47に点線で示す車両位置が、実線
で示すように、顧客の位置に補正される。
【0186】なお、上述の実施例では、実車時に位置補
正するための顧客位置データを、配車を決定したタクシ
ー車両にその旨のデータを送信する際に同時に送信する
ようにしているが、この顧客位置データをポーリング時
に予め送信しておくようにしたり、またこの顧客位置デ
ータとしてテンキーによって入力したものを使用しても
よい。
【0187】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明によれば、多数のタクシー車両のなかから配車を要求
する顧客に対して配車できるタクシー車両を容易に見つ
けだすことができ、しかも配車できるタクシー車両に実
際には配車に適さないタクシー車両が混じり込むことが
回避でき、また配車毎にタクシー車両に設置されている
移動局で発生している位置データが補正されるようにな
るので、車両の現在位置を正確に把握して適切な配車を
可能にし、効率的なタクシー車両の配車を行えるように
できる。
【0188】また、請求項2記載の本発明によれば、顧
客位置を中心とした検索が行われ、顧客に最も近い範囲
内から配車すべきタクシー車両を容易に見つけだすこと
ができ、より効率的なタクシー車両の配車を行えるよう
にできる。
【0189】
【0190】
【0191】
【0192】
【0193】
【0194】
【0195】
【0196】
【0197】
【0198】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両位置管理装置の基本構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明による車両位置管理装置を適用したタク
シー配車管理システムの概略構成を示す図である。
【図3】図2中の移動局の具体的な構成を示す図であ
る。
【図4】図3中の操作パネルのキー配列などを示す図で
ある。
【図5】図3中の制御装置本体の構成を示す図である。
【図6】図5中のRAM内のエリアの一部分を示す図で
ある。
【図7】図5中の不揮発性メモリ内のエリアの一部分を
示す図である。
【図8】図2中の制御局の具体的な構成を示す図であ
る。
【図9】制御局から移動局への伝送データのフォーマッ
トを示す図である。
【図10】移動局から制御局への伝送データのフォーマ
ットを示す図である。
【図11】配車要求データのフォーマットを示す図であ
る。
【図12】個別呼出し要求データのフォーマットを示す
図である。
【図13】地区ポーリング要求データのフォーマットを
示す図である。
【図14】個別ポーリング要求データのフォーマットを
示す図である。
【図15】グループポーリング要求データのフォーマッ
トを示す図である。
【図16】強制位置補正データのフォーマットを示す図
である。
【図17】経過時間要求データのフォーマットを示す図
である。
【図18】指数データ要求データのフォーマットを示す
図である。
【図19】特殊配車要求データのフォーマットを示す図
である。
【図20】非常設定要求データのフォーマットを示す図
である。
【図21】非常解除要求、音声再送要求などのデータの
フォーマットを示す図である。
【図22】了解応答要求データのフォーマットを示す図
である。
【図23】経過時間応答データのフォーマットを示す図
である。
【図24】指数データ応答データのフォーマットを示す
図である。
【図25】マイクプレスデータのフォーマットを示す図
である。
【図26】制御局の制御装置本体のCPUが行う仕事の
一部分を示すフローチャートである。
【図27】制御局の制御装置本体のCPUが行う仕事の
他の部分を示すフローチャートである。
【図28】制御局の制御装置本体のCPUが割り込んで
行う仕事の一部分を示すフローチャートである。
【図29】制御局の制御装置本体のCPUが割り込んで
行う仕事の他の部分を示すフローチャートである。
【図30】制御局の制御装置本体のCPUが割り込んで
行う他の仕事を示すフローチャートである。
【図31】制御局のコンピュータ本体がプログラムに従
って実行するメインルーチを示す図である。
【図32】図31中の全車ポーリングサブルーチンを示
す図である。
【図33】図31中の地区ポーリングサブルーチンを示
す図である。
【図34】図31中の個別ポーリングサブルーチンを示
す図である。
【図35】図31中の配車サブルーチンを示す図であ
る。
【図36】図31中の配車サブルーチンの一部分の詳細
を示す図である。
【図37】図31中の追跡サブルーチンを示す図であ
る。
【図38】図31中の強制位置補正サブルーチンを示す
図である。
【図39】図31中の車両管理サブルーチンを示す図で
ある。
【図40】図31中の顧客検索システムとの交信サブル
ーチンを示す図である。
【図41】図31中の車両との交信サブルーチンを示す
図である。
【図42】CRTに表示される顧客検索画面を示す図で
ある。
【図43】CRTに表示される配車画面を示す図であ
る。
【図44】CRTに表示される全車動態表示画面を示す
図である。
【図45】CRTに表示される地区別全車動態表示画面
を示す図である。
【図46】CRTに表示される地図画面を示す図であ
る。
【図47】実車位置補正の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 移動局 1a 位置データ発生手段1b 動態情報発生手段 1c 移動局データ受信手段 1d 移働局データ送信手段 1e 位置補正手段 2 制御局2a 顧客データ格納手段 2b 制御局データ送信手段 2c 制御局データ受信手段 2d 検索配車手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−191100(JP,A) 特開 平3−22200(JP,A) 特開 平3−150410(JP,A) 特開 昭50−99603(JP,A) 特開 昭63−241700(JP,A) 特開 平2−83661(JP,A) 特公 平2−26893(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/123 - 1/137 H04B 7/24 - 7/26 113

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定地域内に散在し、かつ不規則に位置
    を変化する多数のタクシー車両の各々に移動局を設ける
    と共に、前記多数のタタシー車両を管理するセンタに制
    御局を設け、該制御局において前記移動局の位置情報を
    収集してタクシー車両の配車を管理するタクシー配車用
    管理装置において、 前記移動局は、時々刻々変化するタクシー車両の位置を
    検出して、タクシー車両の現在の位置を前記一定地域内
    の座標点で示す位置データを発生する位置データ発生手
    段と、タクシー車両の状態を示す動態情報を発生する動
    態情報発生手段と、前記制御局からのポーリングデータ
    を受信する移動局データ受信手段と、該移動局データ受
    信手段の受信したポーリングデータにより送信が指令さ
    れているとき、前記位置データ発生手段が発生する位置
    データと、前記動態情報発生手段が発生する動態情報
    と、当該タクシー車両を識別する車両識別データとを含
    む送信データを設定し前記制御局に送信する移動局デー
    タ送信手段とを有し、 前記制御局は、前記一定地域内の顧客の位置を前記一定
    地域内の座標点で示す顧客位置データを含む顧客データ
    を格納した顧客データ格納手段と、配車を要求する顧客
    の位置を含むように定めた地域範囲に関する範囲データ
    とタクシー車両の動態に関するデータとを含み、これら
    のデータによって指定した地域範囲内に指定した動態で
    存在するタクシー車両の移動局に対して送信データの送
    信を指令するポーリングデータを送信する制御局データ
    送信手段と、前記移動局からの送信データを受信する制
    御局データ受信手段と、前記ポーリングデータにより送
    信を指令された前記移動局からの送信データに基づいて
    配車できるタクシー車両を検索し、該検索したタクシー
    車両のなかから配車を決定したタクシー車両に対しその
    旨のデータと前記顧客データ格納手段から得た配車すべ
    き顧客の顧客位置データとを前記制御局データ送信手段
    に送信させる検索配車手段とを有し、 前記移動局が、前記制御局から配車が決定した旨のデー
    タとともに前記顧客位置データを受信し、前記動態情報
    発生手段からの動態情報が実車になったとき、受信した
    前記顧客位置データに基づき前記位置データ発生手段が
    発生している位置データを補正する位置補正手段を有す
    ことを特徴とするタクシー配車用管理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御局データ送信手段が送信するポ
    ーリングデータに含まれる前記範囲データは、配車を要
    求する顧客の位置を中心にして前記一定地域内の座標に
    より予め定めた地域範囲に関するデータである ことを特
    徴とする請求項1記載のタクシー配車用管理装置。
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