JP2002150467A - 交通状態検出方法 - Google Patents

交通状態検出方法

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JP2002150467A
JP2002150467A JP2000348227A JP2000348227A JP2002150467A JP 2002150467 A JP2002150467 A JP 2002150467A JP 2000348227 A JP2000348227 A JP 2000348227A JP 2000348227 A JP2000348227 A JP 2000348227A JP 2002150467 A JP2002150467 A JP 2002150467A
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vehicle
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Hajime Ohata
元 大波多
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の運転者等に対して道路の混雑状況や旅行
時間などの交通状態情報を詳細に提供できる交通状態検
出方法を提供する。 【解決手段】道路を移動している複数の車両101,1
02,…において、それぞれが移動する移動経路および
移動時間情報を収集し、この収集された移動経路および
移動時間情報を各車両101,102,…から管理セン
タ30内の交通情報サーバ20へ送信し、この交通情報
サーバ20において、各車両101,102,…から送
信された移動経路および移動時間情報を受信し、この受
信された移動経路および移動時間情報に基づき統計処理
を行なうことで、道路の混雑状況や所定の目的地までの
所用時間などの交通状態情報を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、車両
(自動車)が移動(走行)する道路の混雑状況やどの道
路をどのくらいの時間で移動可能であるかの旅行時間な
どの交通状態を検出する交通状態検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】道路における交通渋滞は、車両の運転者
にとって目的地到達の遅れや不正確さにつながるため
に、できれば避けたい現象であるだけでなく、社会にと
っても排気ガスや物流の遅れに結びつくなど、問題が多
い社会現象である。
【0003】この対応として、渋滞情報を車両の運転者
や車両に乗っていない一般市民に伝えることで、渋滞に
巻き込まれないようにしたり、所定の遠方地までの所要
時間(以下、旅行時間と呼ぶ)を伝えることで、目的地
のおよその到達時間を推定させるようなシステムが各種
実用化されている。
【0004】たとえば、道路の上方などに設置された掲
示板に主要道路の渋滞情報を色別に表示したり、目的地
までの所要時間を電光掲示するものが、その代表的なも
のである。
【0005】また、近年では、情報伝達を掲示板などの
車外設置物で行なうのでなく、車内のナビゲーションシ
ステムに代行させるために、道路に沿って送信アンテナ
を設置するとともに、車両に受信アンテナを設置するこ
とにより、送信アンテナから送られた渋滞情報や旅行時
間情報を受信アンテナ経由で車内のナビゲーション装置
で解読して、車内のディスプレイに表示したり、音声案
内するようなシステムも登場してきている。
【0006】このような情報は車内の運転者のみなら
ず、これから外出しようとする人々に知らしめるため
に、テレビやラジオの番組内で放送したり、パーキング
エリアに設置された端末機などに表示することで、車内
にいない休憩中の人などに知らせる場合もある。
【0007】ところで、渋滞情報や旅行時間の収集方式
としては、道路の上方や側方に車両検知器や車両監視カ
メラを設置する方式が一般的である。車両検知器利用の
方法としては、単位時間あたりの車両通行量や車両速度
を検出し、それを所定時間内で統計処理することで、車
両検知器設置地点での平均車速や渋滞の有無を検出し、
それを遠方の道路交通情報センタや警察署などに送信す
るものである。
【0008】車両監視カメラによる方法は、撮影した画
像を遠方の道路交通情報センタや警察署などに送信し
て、そこで人間が目視判断したり、近年では画像処理装
置などで画像を分析することにより、監視地点での交通
渋滞を調べようとするものも登場している。
【0009】また、近年では、このような車両検知器や
車両監視カメラで固定点の交通情報を調べるのでなく、
所定距離離れた複数地点に車両のナンバプレート認識用
カメラを設置して、それぞれの位置でナンバプレート情
報を認識・照合することで、その区間を車両が走行する
のに要した時間を測定するような旅行時間計測システム
も実用化されてきている。
【0010】これらの手段で得られた渋滞情報や旅行時
間情報は、自動的あるいは人手の介在によって、前述の
掲示板に表示したり、送信アンテナを経由して車両のナ
ビゲーション装置に送ることで、車両の運転者に情報を
伝達したり、あるいは、テレビやラジオの交通情報で人
々に伝達することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した渋滞情報や旅
行時間の収集方式に共通して言えることは、車両検知器
や車両監視カメラ、あるいは、ナンバプレート認識用カ
メラの設置場所は、渋滞が発生する可能性のある地点や
交差点、または、主要道路の特定地点に固定設置されて
いることである。したがって、車両検知器や車両監視カ
メラが設置されていない主要道路区間や交差点での情報
や一般道路の情報は収集することはできない。
【0012】網の目のように張り巡らされた道路全体の
情報を知ろうとすれば、全ての道路に車両検知器や車両
監視カメラなどを設置する必要があるが、車両検知器や
車両監視カメラの設置コストやメンテナンスコストが無
限にかかることもあり、非現実的である。これがため
に、運転者や車両外の人々に多くの道路につていの交通
情報を伝達することはできず、特に車両内の運転者が情
報を知ることは不可能であった。
【0013】そこで、本発明は、車両の運転者等に対し
て道路の混雑状況や旅行時間などの交通状態情報を詳細
に提供できる交通状態検出方法を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の交通状態検出方
法は、道路を移動している複数の移動物体において、そ
れぞれが移動する移動経路および移動時間情報を収集す
る第1のステップと、この第1のステップで収集された
移動経路および移動時間情報を前記各移動物体から外部
の情報処理装置へ送信する第2のステップと、前記情報
処理装置において、前記第2のステップで前記各移動物
体から送信された移動経路および移動時間情報を受信す
る第3のステップと、この第3のステップで受信された
移動経路および移動時間情報に基づき統計処理を行なう
ことにより、前記道路の混雑状況や所定の目的地までの
所用時間などの交通状態情報を求める第4のステップと
を具備している。
【0015】本発明によれば、道路を移動している複数
の移動物体において、それぞれが移動する移動経路およ
び移動時間情報を収集し、この収集された移動経路およ
び移動時間情報を前記各移動物体から外部の情報処理装
置へ送信し、この情報処理装置において、前記各移動物
体から送信された移動経路および移動時間情報を受信
し、この受信された移動経路および移動時間情報に基づ
き統計処理を行なうことで、前記道路の混雑状況や所定
の目的地までの所用時間などの交通状態情報を求めるこ
とにより、道路の詳細な交通状態情報を当該道路を移動
中の車両の運転者やその他の一般市民に対して提供する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】まず、第1の実施の形態について説明す
る。
【0018】図1は、本発明が適用される例えば首都圏
の道路網の一例を示している。この図は、ある首都圏の
道路を上から俯瞰した図の例であり、符号A,B,C,
…,Mは交差点の位置を表わし、道路を移動する移動物
体、たとえば、道路を走行する数多くの車両(自動車)
が文字「回」の形状パターンで表示されている。各車両
は、それぞれの目的地に向かって、いろいろな道路を走
行(移動)しているが、これらのうち、パターンの中央
部に斜線が引かれた車両101,102,…,nには、
当該車両が道路のどこを走行しているかなどを知るため
の交通情報収集装置が搭載されている。
【0019】図2は、車両101,102,…,nにそ
れぞれ搭載される交通情報収集装置、および、交通情報
を集約している道路交通情報管理センタ内に設置される
情報処理装置としての交通情報サーバの構成を模式的に
示すものである。
【0020】図2において、交通情報収集装置は、たと
えば、公知のナビゲーション装置のように、GPSアン
テナ3および地図情報を記憶している記憶装置4を有
し、これに必要により車速センサ5および距離センサ6
などを組合せ、CPU7で、GPSアンテナ3や車速セ
ンサ5および距離センサ6からの情報と記憶装置4内の
地図情報とから、当該車両が現在どの道路のどの地点を
走行中であるかを示す移動経路を求めるようになってい
る。ここに、記憶装置4は、たとえば、CD−ROMや
DVD−ROMなどが用いられる。
【0021】また、交通情報収集装置は、時計装置8お
よび走行状況を記憶する記憶装置9を有し、これらによ
り、当該車両がどの地点を何時何分に通過したかを示す
移動時間を求め記憶することができるようになってい
る。この記憶方法は、たとえば、図3(a)に示すよう
に、あらかじめ設定された交差点などのポイントA,
B,C,…での通過時刻を記憶する方式としても構わな
いし、図3(b)に示すように、一定時間ごとに地図上
のどの地点にいるかを記憶する方式としても構わない
し、これらを組合せても構わない。
【0022】さらに、交通情報収集装置は、記憶装置9
に蓄えられた情報を車外にある交通情報サーバ20に送
信するための無線通信装置10およびアンテナ11を有
し、これらにより、車両101,102,…から、たと
えば、一定時間おきに記憶装置9に蓄えられた移動経路
や移動時間などの情報が交通情報サーバ20に向けて送
信されるようになっている。
【0023】なお、交通情報サーバ20に送信される情
報は、必ずしも一定時間おきである必要はなく、リアル
タイムに送信してもよいし、所定時間蓄積した上で、交
通情報サーバ20からの要求に基づいて送信しても構わ
ないし、さらには、道路上の所定位置に情報のやり取り
を行なうステーションを設置して、このステーションを
当該車両が通過する際に送信しても構わない。
【0024】交通情報サーバ20は、上述したように、
たとえば、道路交通情報管理センタのような、交通情報
を集約している管理センタ30に設置されており、記憶
装置21、CPU22、複数の車両と情報をやり取りす
る無線通信装置23およびアンテナ24から構成されて
いる。
【0025】各車両101,102,…から送られた走
行状況情報は、アンテナ24および無線通信装置23を
経由して記憶装置21に蓄積される。記憶装置21内に
は、たとえば、図4に示すように、複数の車両から送ら
れた走行状況情報28のほか、地図情報29が格納され
ており、CPU22により、走行状況情報と地図情報と
を比較することにより、地図上の各ルート(経路)を走
行した車両の有無を調べ、さらに、走行車両がある場合
にはその走行に要した時間を調べる。
【0026】同一ルートを通過する車両でも車速は異な
っているし、また、交通状況は時々刻々変わるために、
交通情報サーバ30内での交通情報は走行時刻ごとに管
理されており、所定の時間間隔で統計処理されることに
より、たとえば、最近の一定時間内に同じ測定区間を走
行した車両から得られたデータの平均値とか、最近交通
量測定区間を走行した一定台数の車両から得られたデー
タの平均値などが算出される。なお、この算出法は、上
記方法に限られたものでなく、実態に即した値となるよ
うに、経験的に各種統計処理や補正がなされることによ
り、さらに信頼性が高いものとすることができる。
【0027】このように、交通情報サーバ20では、複
数の車両101,102,…から、さまざまな経路を走
行するのに要する時間が集まり統計処理されるために、
従来のように特定地点のみの混雑状況や特定区間のみの
旅行時間がわかるのみでなく、図1に示すように地図上
のどの地点が混雑しているか、あるいは、ある地点Xか
ら別の地点Yへ行くためには、どの経路を通れば最短で
あり、その旅行時間はどのくらいであるかが即座に判定
できることになる。
【0028】交通情報サーバ20で求めた結果は、従来
通り交通状態情報として道路各所に設置された案内板1
5に対して無線または有線で送信し、案内板15におい
ては、有線の場合は配線を通じて、また、無線の場合は
アンテナ16によって受信し、その内容を電光表示した
り、ニュースなどに放映したり、あるいは、無線などに
より図示しない車両内のナビゲーション装置に送信し
て、運転者や一般市民に情報を伝達することになる。
【0029】なお、これまでの説明で、車両101,1
02,…,nは、交通情報サーバ20と直接情報交信す
るものとしたが、直接ではなく、間に中継局があっても
全く構わない。また、車両の走行状況を知るのはGPS
と地図情報との組合わせとしたが、本発明ではこの方法
に限るものではなく、たとえば、公知のPHSを用いた
位置確認システムのように、車内に設けられた無線局と
車外の複数箇所に設けられた基地局との間で交信を行な
い、この情報に基づき走行位置を知るようにしても構わ
ず、その他本発明の趣旨を変えない範囲でさまざまな応
用が可能である。
【0030】このように、第1の実施の形態は、道路上
に設置した車両検知器や車両監視カメラで交通情報を収
集するのでなく、その代行装置として、実際に道路を走
行中の複数の車両内で当該車両の移動経路や移動時間な
どの情報を収集し、これを車外にある例えば管理センタ
内の交通情報サーバに送信するものである。管理センタ
内の交通情報サーバでは、複数の車両から送られてくる
情報を集めて、道路網情報である地図情報と照合するこ
とにより、それぞれの経路の所定区間を移動する時間情
報を統計処理などにより算出し、これを道路網の渋滞情
報や旅行時間などの交通状態情報に変換して、この情報
を道路を走行中の車両やその他の一般市民に提供するも
のである。
【0031】次に、第2の実施の形態について説明す
る。
【0032】第2の実施の形態は、第1の実施の形態で
述べた方式と従来の固定地点に設けられたセンサによる
交通情報収集方式とを組合せることにより、以下のよう
な処理を可能とするものである。
【0033】(1)通常は、従来から交通流測定のため
の車両検知器が設置されている主要地点での渋滞情報や
旅行時間を提供するようにして、それ以外または周辺道
路の情報が必要になったりして、細分化した区間での情
報が必要になった場合には、第1の実施の形態で述べた
方式から得られた交通状態情報を用いる。
【0034】(2)従来から交通流測定のための車両検
知器が設置されている主要地点での渋滞情報や旅行時間
の検出結果と、第1の実施の形態で述べた方式から得ら
れた渋滞情報や旅行時間の検出結果とを比較し、その比
較結果からより現状に近いと思われる情報を優先して用
いる。
【0035】以下、これについて図5を用いて説明す
る。図5は、交差点A,B,C,…に従来例と同じ車両
検知器A1〜A5、B1〜B5、C1〜C5が設置され
ている例である。各車両検知器A1〜A5、B1〜B
5、C1〜C5は、たとえば、従来から利用されている
超音波センサであり、その下方を通過する車両を超音波
により検出し、その検出時間幅や検出時間間隔により、
車両の有無や速度、交通量などを測定(収集)する。
【0036】この測定データは、図6に示すように、無
線または有線により交通情報を集約する管理センタ30
に集められ、交通情報サーバ20に接続される。交通情
報サーバ20に送られた各車両検知器A1〜A5、B1
〜B5、C1〜C5からの情報は、インタフェース装置
(I/F)25を介してCPU22へ送られ、記憶装置
21に蓄えられる。
【0037】記憶装置21にはCPU22が接続されて
いて、CPU22は、記憶装置21に蓄えられた各車両
検知器A1〜A5、B1〜B5、C1〜C5からの情報
により、道路網状のどの地点でどの程度の渋滞が発生し
ているか、道路上のある地点からある地点まで移動する
のに必要な旅行時間はどのくらいであるかなどを従来同
様の方法により計算する。
【0038】一方、交通情報サーバ20には、これらの
車両検知器A1〜A5、B1〜B5、C1〜C5からの
情報のほかに、第1の実施の形態に示したように、道路
を走行している車両から、各車両が走行した道路の走行
情報が無線通信装置23を介して送られる。この情報
は、道路固定の各車両検知器同様に、交通情報サーバ2
0に送られ、記憶装置21に蓄えられる。
【0039】第2の実施の形態においては、これら2つ
の系から得られる渋滞情報や旅行時間を組合せることに
なる。その場合の処理例を図7のフローチャートに示
す。図7(a)は、上述の(1)に対応しており、渋滞
情報あるいは旅行時間算出の必要になった地点または区
間を設定した後、その渋滞情報あるいは旅行時間が従来
からの固定された車両検知器(フローチャート上では固
定センサと表記)による計測で得られているかどうかを
判定し、ある場合には固定された車両検知器により得ら
れている情報を出力し、そうでなければ、第1の実施の
形態で述べた移動車両により得られた情報を出力するこ
とにする。
【0040】なお、固定された車両検知器で情報がない
場合でも、たとえば、A地点からG地点への移動時間を
測定する場合、A地点〜C地点までは車両検知器B1〜
B5、C1〜C5があるので、車両検知器B1〜B5、
C1〜C5によるA〜C区間の旅行時間を求め、C〜G
区間については車両検知器がないために、最近C地点〜
G地点へ移動した車両のデータを記憶装置21から引き
出し、双方の旅行時間の和をとることによって、A地点
からG地点への移動時間を算出する、といったように、
双方の結果を組合せることももちろん構わない。
【0041】図7(b)は、上述の(2)に対応してお
り、渋滞情報あるいは旅行時間算出の必要になった地点
または区間を設定した後、車両検知器による交通情報と
移動車両による交通情報の得られた時刻と元になった車
両情報量とを比較し、最新の情報が多くあるほうの交通
情報が信頼性が高いと判断して、その結果を出力するも
のである。
【0042】ところで、これまでの説明においては、道
路に固定されている車両検知器として超音波センサを用
いた場合の例で説明したが、これは必ずしもこの超音波
センサに限る必要はなく、さまざまなセンサで実現でき
る。また、従来例で説明したように、道路付近に複数の
車両ナンバプレート認識用カメラを設置して、設置区間
での旅行時間を計測することにして、これと各車両から
送られる交通情報とを合わせることでも同様の効果が期
待できる。
【0043】このように、第2の実施の形態は、従来か
らの道路に固定された車両検知器や車両監視カメラから
得た交通情報と、第1の実施の形態で述べた移動中の車
両から得る交通情報とを組合せ、適宜補完することによ
り交通状態情報を提供するものである。
【0044】次に、第3の実施の形態について説明す
る。
【0045】第3の実施の形態は、第1の実施の形態あ
るいは第2の実施の形態で検出された詳細な交通状態情
報を、道路を走行中の車両からの要求に基づいてその車
両に提供しようとするナビゲーション情報提供方法であ
る。すなわち、第1の実施の形態あるいは第2の実施の
形態により、従来よりも多くの道路での混雑状況や旅行
時間が計測できることから、従来のように管理センタが
無線や各種通信方法によって、ナビゲーション情報を必
要としている車両に対して一方的に渋滞情報や旅行時間
を伝えるのではなく、ナビゲーション情報を必要として
いる車両から管理センタに情報が欲しい起点と終点情報
を送り、管理センタにおいては送られた起点・終点情報
から回答である移動経路や旅行時間を車両に送るという
ように、双方向性を持たせたものである。
【0046】以下、図1および図8を用いて説明する。
図1において、A地点手前に存在する車両200がこれ
からA地点からG地点に移動しようとしているものとす
る。図8において、車両101,102,…,nおよび
管理センタ30は、前述した第1の実施の形態と同様で
ある。
【0047】交通状態情報を要求する車両200には、
従来のナビゲーション装置に相当するようなシステムが
搭載されており、これらは、たとえば、自車の位置を知
るためのGPSアンテナ43、地図情報を記憶する記憶
装置44、地図情報を表示するディスプレイ53、現在
位置と情報が欲しい起点と終点情報を設定する入力装置
52、これらの構成要素を集中管理するCPU47から
構成される。このほか必要により、車速センサ45、距
離センサ46、音声で案内を行なう図示しないスピーカ
などを有する場合も考えられる。加えて、本システムに
おいては、管理センタ30に対して交通状態情報を要求
するための無線通信装置50およびアンテナ51を有し
ている。この装置では、通常のナビゲーション装置で進
路を設定するように、入力装置52を用いて現在地点A
および目的地点Gを入力する。
【0048】従来のナビゲーション装置であれば、この
入力に伴い、CPU47が記憶装置44内の地図情報と
の照合を行ない、最新ルートを計算してディスプレイ5
3上に地図情報を表示し、目的地までのルートを色表示
したり、車両の走行状態をGPSアンテナ43や車速セ
ンサ45、距離センサ46などの情報から知り、曲がり
角などでのガイダンスを行なう。最近では、交通状態情
報が管理センタ30から車両に対して送られることもあ
り、図1の例ではA地点においてC地点までの情報を受
信することにより、その内容をディスプレイ53上に表
示することができる。
【0049】第3の実施の形態においては、車両200
から管理センタ30に対して、A地点からG地点までの
交通状態情報の要求が無線通信装置50およびアンテナ
51を介して送られる。管理センタ30においては、そ
の要求信号がアンテナ24および無線通信装置23を経
由して交通情報サーバ20内のCPU22に送られる。
【0050】第1の実施の形態で述べたように、管理セ
ンタ30においては、別の車両101,102,…,n
からさまざまな道路の情報が送られているため、CPU
22では、A地点からG地点まで走行するには、どのル
ートを通れば最短時間で到達できるかをただちに求める
ことができる。図1の例では、距離的にはB〜C〜F〜
Gと進むのが近いが、BとCの手前で渋滞があって旅行
時間がかかるのに対し、A〜I〜J〜Gのルートで進ん
だ方が時間的には早いことが、固定の車両検知器B1〜
B5、C1〜C5、あるいは、以前にこれらの道路を走
行した車両からの情報により判定できるので、CPU2
2はA〜I〜J〜Gのルートを結果として求め、このル
ート情報や旅行時間情報を無線通信装置23およびアン
テナ24を介して車両200に対して送信する。
【0051】車両200においては、管理センタ30か
ら送られた情報をCPU47が受信して、従来のナビゲ
ーション装置での表示と同様に、ディスプレイ53に地
図情報と合わせて表示したり、必要によりスピーカ53
を用いて音声案内するものである。
【0052】このように、従来の方式では、車両の走行
地点から先の方にある、固定点での情報しか存在してい
なかったために、車両から詳細な要求を行なうことがで
きず、仮にできたとしても、ある限られた選択しかでき
なかったものであるが、第1の実施の形態あるいは第2
の実施の形態で述べたような手法を組合せることによ
り、管理センタ30においては、従来よりも多くのルー
トでの情報が得られているため、運転者が希望するルー
トの混雑状況や旅行時間がわかるようになるため、非常
に有効な情報を得ることができる。
【0053】なお、これまでの説明で、車両200は管
理センタ30と直接情報交信するものとしたが、第1の
実施の形態と同様、間に中継局があっても全く構わず、
その他本発明の趣旨を変えない範囲でさまざまな応用が
可能である。
【0054】また、これまでの説明では、交通状態情報
を提供する車両と受けようとする車両をそれぞれ別の車
両として説明してきたが、これらを同一車両として、情
報を提供する車両が一方で自車がこれから走行する予定
である道路の交通状態情報を得ようとすることも可能で
ある。
【0055】その場合、情報を送る車両も受ける車両も
搭載している機器はほぼ同じであり、図8の車両200
に車両101の時計装置8および走行状態を記憶する記
憶装置9を持たせ、道路の交通状態情報を要求しない間
においては、第1の実施の形態で述べた通り、移動経路
および移動時間情報を記憶および管理センタ30へ送信
することにより、容易に実現できるものである。
【0056】このように、第3の実施の形態は、第1の
実施の形態のように管理センタが一方的に情報を収集、
送信するのでなく、交通状態情報を受けようとする車両
から必要な情報を管理センタに対して要求し、管理セン
タからは要求された情報のみを送信することにより、要
求車両ごとに必要な情報のみを受信かつ運転者に知らし
めるものである。ここで、得られた情報は、車両内のカ
ーナビゲーションシステムと連動させることにより、渋
滞情報や旅行時間をより運転者に便利な形で提供でき
る。
【0057】次に、第4の実施の形態について説明す
る。
【0058】これまでの説明では、渋滞情報や旅行時間
などの交通状態情報を検出するのは、管理センタ30内
の交通情報サーバ20である前提で説明を行なってきた
が、ナビゲーション情報を必要としている車両200か
ら考えれば、管理センタ30に集まっている全ての移動
車両や固定の車両検知器の情報を使うわけではないの
で、必ずしも情報を受ける必要はなく、自分が情報を欲
しい道路(以下、要情報道路と呼ぶ)を以前に走行した
車両のみから情報を受ければよいことになる。
【0059】そこで、第4の実施の形態は、このように
管理センタ30から情報を受けるのでなく、以前に要情
報道路を走行した車両から直接情報を受け、これを当該
車両に設けられたCPU7において交通情報サーバ20
と同様な処理を行なうことで、所望の交通状態情報を得
ようとするものである。
【0060】以下、図9を用いて説明する。図9におい
て、車両200は図8の情報を受けようとしている車両
に相当し、車両101,102,…,nは図1の交通状
態情報を提供しようとする車両に相当し、それぞれ前述
の機器を有しているものである。
【0061】車両200からは、情報を提供する複数の
車両101,102,…に対して、要情報道路の情報を
持っているか否かを無線で問い合わせる。そして、無線
で問い合わせを受けた車両101,102,…は、それ
ぞれ自車の記憶装置9内に要情報道路の情報があるかを
検索して、もしあればその情報を無線で回答する。もし
なければ、情報がないことを回答するか、あるいは、何
も回答しないままでも構わない。
【0062】ここで、車両200からの問い合わせを行
なう場合、通常の送受信の経路は無線中継を行なう基地
局を経由するのが一般的であり、図9に示したように、
車両200からの問い合わせは付近に存在する無線基地
局60に送られ、それが他の無線基地局61,62,
…,kに送られて、そこから再度無線で問い合わされる
場合が一般的である。
【0063】したがって、道路を走行していて交通情報
を提供する車両は非常に多い台数となるのに対し、有効
な情報を持つ車両は比較的近くを走行中であると考えら
れるため、無線で問い合わせを行なう際に、比較的近く
に存在する基地局に対してのみ送信をすることで、無駄
な送受信を制限することも可能である。
【0064】以上のように構成することで、車両200
には、最近の要情報道路の情報が集まってくる。車両2
00には、自車内の記憶装置44に地図情報が記憶され
ているため、CPU47において、第1の実施の形態で
述べた交通情報サーバ20のCPU22が行なったと同
様の処理が可能であり、走行情報をルートと移動時間の
単位に統計処理して、最短距離と旅行時間の計算処理と
することが可能となる。
【0065】このように、第4の実施の形態は、第1、
第2の実施の形態のように管理センタが介在するのでな
く、交通情報を受けようとする車両から交通情報を受け
たい道路あるいはその周辺を走行中または最近走行した
車両に対して交通情報の要求を出し、それに対する情報
を受信することで、要求車両ごとに必要な情報のみを受
信かつ運転者に知らしめるものである。ここで、情報を
受ける車両は、情報を受けると同時に自ら走行中の道路
の交通情報を提供する車両となることももちろん構わな
い。
【0066】次に、第5の実施の形態について説明す
る。
【0067】第4の実施の形態まででは、特に車両など
の種別はつけないで情報提供と問い合わせを行なう各種
手法について説明をしてきた。ところで、一般に道路は
その幅や交通制限などにより、普通車では走れるが大型
車では走れない、あるいは、営業車は走れるが一般車は
走れない、といった制限がある場合が考えられる。特に
渋滞が発生したり、旅行時間が非常にかかるとわかった
場合に、最適ルートの取り方は上記の車種や用途分類に
より変わる場合が考えられる。
【0068】そこで、第5の実施の形態は、情報収集時
に車種や用途分類別に情報を収集することにより、情報
提供も車種や用途分類別に行おうとするものである。
【0069】以下、図8を用いて説明する。なお、情報
提供する車両として車両101,102,…,nを設定
するとしたが、たとえば、記憶装置9内に自車の車種や
用途などの情報を記憶しておき、CPU7が交通情報サ
ーバ20に送信する情報の中に、これら車種や用途情報
なども合わせて送信するものとする。交通情報サーバ2
0においては、送られてくる情報を図4で述べたよう
に、移動経路と移動時間のみで記憶するのでなく、車種
や用途の情報も合わせて記憶し、統計分析する場合に
は、どの地点からどの地点までがどのくらい時間がかか
るかだけでなく、どの地点からどの地点までどの分類で
はどのくらい時間がかかるか、といった形で処理すれば
よい。
【0070】なお、以上の説明の中で、車種や用途など
の情報は各車両101,102,…,nが持って、それ
を交通情報サーバ20に送信するとして説明してきた
が、これは必ずしも車両内に記憶しておく必要はなく、
あらかじめ送信手順のフォーマットに設定しておいた
り、送信時にはID番号を付与するようにして、交通情
報サーバ20内にあらかじめ各ID番号の車両の車種や
用途などを記憶しておき、送られてくる情報内のID番
号により区別して蓄積・統計処理するようにしても構わ
ない。
【0071】このように、第5の実施の形態は、交通状
態情報を提供する車両として、普通車、大型車などの種
別を設定することにより、提供する情報も普通車、大型
車などの車種分類に分けて提供するものである。
【0072】次に、第6の実施の形態について説明す
る。
【0073】第5の実施の形態までは、複数の車両が収
集した交通情報の取扱いやナビゲーション情報の具体的
方法についての説明であった。このようなシステムを構
成しようとする場合、どのような車両に交通状態情報を
提供する役目を持たせるか、すなわち、図1の車両10
1,102,…,nとしてどのような車両でシステムを
構成するかといった点が運用上で非常に問題となる。限
られた台数の車両であれば、得られる情報は全て粗い情
報になるし、車両数が多くても、ある特定のルートのみ
を走行する車両ばかりではやはり同様の結果となる。通
常の交通を考えた場合、タクシや宅配便などの運送業の
営業車は数多くの台数が昼夜を問わず走行している上
に、運転者の道路情報についての知識が極めて高く、ナ
ビゲーション情報のためには非常に有効なデータが得ら
れると考えられる。
【0074】そこで、第6の実施の形態は、このような
システムの運用に関わるものであり、台数が多く走って
いる営業車に情報提供の機能を設置しようとするもので
ある。これは、図1あるいは図2において、車両10
1,102,…,nとしてタクシや宅配便などの運送用
車両を用いることで設定できる。
【0075】第5の実施の形態のように、車種分類別に
情報提供を行なう場合には、運送用の大型車やバスなど
を使用し、第4の実施の形態で述べたように、それぞれ
自車の分類またはIDコードなどを記憶しておき、交通
情報サーバ20に交通情報を送る際に合わせて送ればよ
い。ただし、バスについては、路線バスは停留所などで
停車時間があるために、あまり適してはいないと考えら
れる。
【0076】なお、このように情報を提供する車両とし
ては、タクシや運送用車両が最も適していると思われる
が、本実施の形態は必ずしもこれに限定されるものでは
なく、その他さまざまな設定においていろいろな営業車
での応用が考えられる。さらに、必ずしも同一会社に限
られるものではなく、会社が集まった団体であっても本
発明の趣旨は変わるものではなく、さらに、必ずしも営
業車両でなくても、比較的常時車両を走行させるような
個人を集めた団体を構成し、それぞれの車両に対して装
置を搭載しても構わない。
【0077】このように、第6の実施の形態は、交通情
報を提供する複数の車両として、タクシや運送業者の会
社あるいは同業組合等の団体、または、会員制の一般団
体等の団体に属した車両を選択し、これらの団体が交通
情報提供を有償または無償で行なうようにしたものであ
る。
【0078】次に、第7の実施の形態について説明す
る。
【0079】これまでの実施の形態においては、各車両
における交通情報はGPSや各種センサ、PHSなどで
自動的に収集するものとして説明してきた。本来の交通
情報は、人が意図的に改ざんできるものではよくない
し、人手をかけることは手間となるためにシステムの情
報収集量が減る可能性があるため、このような自動測定
の形態が最もふさわしいと考えられるが、実際にはセン
サのみでは判定できない事故や工事などで突発的なトラ
ブルが発生する場合があり、運転者が渋滞の原因が何で
あるかわからないために、いらいらがつのり、精神的負
担が高くなるといった問題点がある。
【0080】そこで、第7の実施の形態は、情報提供内
容として、車両のセンサが自動的に収集する道路の交通
情報のみならず、運転者が目視した工事や交通事故など
の突発情報をも送信可能として、管理センタではこの情
報も付帯情報として分析に用いたり、この情報を利用者
に提供しようとするものである。
【0081】以下、図1および図10を用いて説明す
る。図1において、H地点の手前からG地点を目的地と
する情報を提供する車両109がH地点で工事に気づい
たとする。H地点には車両検知器もないために、本来で
あればその情報は工事主が届け出を行なっておいて、通
行車が管理センタ30に連絡しなければわからないもの
であり、その情報を伝える手段としては、ラジオなどの
交通情報ニュースや近隣の交通情報掲示板に表示する方
法しかあり得ないものである。
【0082】図10は、車両109に搭載される交通情
報収集装置の構成を模式的に示すもので、その内容は図
1で説明した機器に加えて、情報入力装置12が設けら
れている。なお、図10において、図1と同じ部分には
同じ符号が付してある。
【0083】情報入力装置12は、たとえば、従来のナ
ビゲーション装置のディスプレイ兼入力装置と同様であ
り、走行地点周辺の地図と目的地までの距離の表示ほ
か、運転者が走行中に発見した例えば工事や事故などの
突発事項を入力できるタッチパネルのような構造となっ
ている。
【0084】図11はその表示例であり、走行に伴い地
図と自車位置が時々刻々と更新されている。画面の一部
には、入力情報としての「工事」ボタンや「事故」ボタ
ン、「リセット」ボタンが用意されており、たとえば、
車両109の運転者が「工事」ボタンに触れると、直ち
に工事場所入力状態に切換わり、引き続いてこの例でH
地点に触れることにより、H地点で工事が発生したこと
がCPU7に通知される。CPU7は、この情報を通常
の通行位置と時刻情報に加えて無線通信装置10を介し
て、管理センタ30に送信する。
【0085】管理センタ30では、交通情報サーバ20
にその情報を送り、以後、CPU22は車両109から
情報を得た段階でH地点で工事が発生したことを記憶装
置21に記憶する。その後、第4の実施の形態で述べた
ように、H地点を含んだ区間に関しての情報要求などが
あった場合には、その旨の情報を送信することで、付近
を走行中の車両の運転手はH地点で工事があることを知
ることができ、注意をしたり、必要により迂回などの対
応ができるものである。
【0086】また、CPU22においては、H地点の周
辺を走行している車両から通行情報が送られてきたとき
には、特にその情報に着目することにより、H地点周辺
での交通の流れの変化についての情報更新を短期間に行
なうなどで、状況を把握することができる。
【0087】ところで、工事は永遠に続くものではない
ために、H地点での交通の流れが緩やかであれば工事が
終了したか、あまり交通に影響がなかったものであると
判断する。さらに、H地点の周辺を走行する車両があっ
た場合には、その車両に対して図12に示すような工事
中の画面を表示するような要求を出すことで、情報提供
とともにH地点の工事が終了したかどうかを確認するよ
うな要求を出し、終了していれば、当該運転者が表示画
面内の「リセット」ボタンを触れた後、H地点を触れる
ことで、工事が終了したことを伝える、といったような
仕組みにしても構わない。
【0088】なお、図10から図12で説明した例は、
ディスプレイとタッチパネルを用いたが、運転者から管
理センタ30に対しての情報が伝わればよいものであ
り、これに限定されず、たとえば、運転者が音声入力し
てその情報を送信したり、あるいは、無線で直接管理セ
ンタ30のオペレータに情報を伝達する、といった形で
も構わない。その他に、情報伝達の手法はいろいろと考
えられるが、本発明の趣旨を変えない限りでさまざまな
応用が可能である。
【0089】このように、第7の実施の形態は、情報提
供内容として、車両の走行状況のみならず、運転者が目
視した工事や交通事故等の突発情報も送信し、管理セン
タではこの情報も渋滞情報として分析に用いたり、この
情報を利用者に提供するようにしたものである。
【0090】次に、第8の実施の形態について説明す
る。
【0091】第8の実施の形態は、第6の実施の形態ま
たは第7の実施の形態で説明した方法において、車両を
有する団体が交通情報の提供を有償サービスとして運用
するものである。本実施の形態のシステムの基本は、上
述のように交通量測定を道路固定の車両検知器や車両監
視カメラに限るものでなく、実際の道路を走行する車両
からの走行状況を集めることである。第6の実施の形態
で説明したように、そのためにはタクシや宅配便等の営
業車等を用いるのが最も有効な交通情報が集められるも
のである。
【0092】しかしながら、これら営業車から交通情報
を得ようとする場合、人や物を運送する業態の持つノウ
ハウ情報を提供するものであるため、それに対する対価
を集めるような運用をしないと、交通情報を提供するこ
とにより、最短時間ルートの混雑などの不利益が想定さ
れるために、営業車から有効な交通情報をださないとい
った問題が発生すると考えられる。
【0093】したがって、営業車を有する会社や団体が
交通情報を提供するのに対して、情交通報を受ける方が
対価を支払う必要がある。この実現方法としては、図2
において、営業車等の交通情報を提供する会社または団
体が管理センタ30を運営して、第3の実施の形態で述
べたような情報をサービスとして提供し、情報を受ける
車両200を有する個人が情報提供料として、1件また
は所定時間の接続に対して課金をするものである。
【0094】この課金の方法としては、現在公知となっ
ている、いわゆる電話のダイアルQ2の通信課金方式の
ように、あらかじめ情報を受ける利用者が契約を行な
い、情報提供時の更新回数や時間によって管理センタ3
0で容易に実現できるものである。
【0095】このように、第8の実施の形態は、第6の
実施の形態または第7の実施の形態で説明した方法にお
いて、車両を有する団体および道路の交通情報をまとめ
る団体が交通情報提供を有償で行ない、交通情報を受け
る車両がその対価を提供しようとするものである。
【0096】なお、これまでの説明では、車両を有する
会社や団体などが管理センタ30を運営するとして説明
したが、管理センタ30の運営は別のセンタ運営団体が
行ない、そのセンタ運営団体に対し道路の走行情報を提
供することで、センタ運営団体から所定の対価を受ける
形にしても構わない。
【0097】また、車両を有する会社や団体は必ずしも
営業車ばかりである必要はなく、第6の実施の形態で説
明したように比較的、常時車両を走行させるような個人
を集めた団体であっても構わない。
【0098】さらに、これまで8つの実施の形態につい
て具体的な実現方法を含めた説明をしてきたが、これら
はあくまでも実現のための一例であり、本発明の趣旨を
変えない限り種々の応用が可能である。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、車
両の運転者等に対して道路の混雑状況や旅行時間などの
交通状態情報を詳細に提供できる交通状態検出方法を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される道路網の一例を示す図。
【図2】第1の実施の形態に係る交通情報収集装置の構
成を模式的に示す図。
【図3】第1の実施の形態に係る交通情報収集装置の要
部の動作を説明するフローチャート。
【図4】第1の実施の形態に係る交通情報サーバ内の記
憶装置の記憶内容を示す図。
【図5】第2の実施の形態に係る車両検知器の道路網に
対する配設状態を示す図。
【図6】第2の実施の形態において車両検知器の出力が
管理センタへ送られる様子を説明する図。
【図7】第2の実施の形態に係る交通情報サーバの要部
の処理を説明するフローチャート。
【図8】第3の実施の形態に係る交通情報収集装置の構
成を模式的に示す図。
【図9】第4の実施の形態を説明する模式図。
【図10】第7の実施の形態に係る交通情報収集装置の
構成を模式的に示す図。
【図11】第7の実施の形態における工事や事故などの
突発事項を入力できる表示画面を模式的に示す図。
【図12】第7の実施の形態における工事中の表示画面
例を模式的に示す図。
【符号の説明】
3,43…GPSアンテナ、4,44…記憶装置、5,
45…車速センサ、6,46…距離センサ、7,47…
CPU、8…時計装置、9…記憶装置、10…無線通信
装置、11…アンテナ、20…交通情報サーバ(情報処
理装置)、21…記憶装置、22…CPU、23…無線
通信装置、24…アンテナ、30…管理センタ、50…
無線通信装置、51…アンテナ、52…入力装置、53
…ディスプレイ、101,102,109,200…車
両(移動物体)。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路を移動している複数の移動物体にお
    いて、それぞれが移動する移動経路および移動時間情報
    を収集する第1のステップと、 この第1のステップで収集された移動経路および移動時
    間情報を前記各移動物体から外部の情報処理装置へ送信
    する第2のステップと、 前記情報処理装置において、前記第2のステップで前記
    各移動物体から送信された移動経路および移動時間情報
    を受信する第3のステップと、 この第3のステップで受信された移動経路および移動時
    間情報に基づき統計処理を行なうことにより、前記道路
    の混雑状況や所定の目的地までの所用時間などの交通状
    態情報を求める第4のステップと、 を具備したことを特徴とする交通状態検出方法。
  2. 【請求項2】 道路を移動している複数の移動物体にお
    いて、それぞれが移動する移動経路および移動時間情報
    を収集する第1のステップと、 この第1のステップで収集された移動経路および移動時
    間情報を前記各移動物体から外部の情報処理装置へ送信
    する第2のステップと、 前記情報処理装置において、前記第2のステップで前記
    各移動物体から送信された移動経路および移動時間情報
    を受信する第3のステップと、 この第3のステップで受信された移動経路および移動時
    間情報に基づき統計処理を行なうことにより、前記道路
    の混雑状況や所定の目的地までの所用時間などの交通状
    態情報を求める第4のステップと、 前記道路に沿って固定的に設置された移動物体検知器お
    よびまたは移動物体監視カメラから得られる情報によ
    り、その固定地点での交通状態情報を求める第5のステ
    ップと、 前記第4のステップで求められた交通状態情報と前記第
    5のステップで求められた交通状態情報とを組合わせ適
    宜補完することにより最終的な交通状態情報を求める第
    6のステップと、 を具備したことを特徴とする交通状態検出方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のステップは、前記第1のステ
    ップで収集された移動経路および移動時間情報を前記移
    動物体内に一時記憶した後、一定時間ごとに前記情報処
    理装置へ送信することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の交通状態検出方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のステップは、前記第1のステ
    ップで収集された移動経路および移動時間情報を前記移
    動物体内に一時記憶した後、前記情報処理装置からの要
    求に基づき送信することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の交通状態検出方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のステップは、前記第1のステ
    ップで収集された移動経路および移動時間情報をリアル
    タイムに前記情報処理装置へ送信することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の交通状態検出方法。
  6. 【請求項6】 前記第4のステップは、前記第3のステ
    ップで受信された移動経路および移動時間情報を所定時
    間蓄積した後、その蓄積した移動経路および移動時間情
    報に基づき統計処理を行なうことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の交通状態検出方法。
  7. 【請求項7】 前記情報処理装置は、情報を受けたい別
    の移動物体に設けられていることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の交通状態検出方法。
  8. 【請求項8】 前記第2のステップは、前記第1のステ
    ップで収集された移動経路および移動時間情報ととも
    に、当該移動物体の有する種類や分類情報をも前記情報
    処理装置へ送信し、前記第4のステップは、前記移動物
    体から送信された種類や分類情報別に交通状態情報を求
    めることを特徴とする請求項1または請求項2記載の交
    通状態検出方法。
  9. 【請求項9】 道路を移動している移動物体に搭載され
    るもので、 前記移動物体が現在どの道路のどの地点を移動している
    かを示す移動経路を求める移動経路算出手段と、 前記移動物体がどの地点を何時に通過したかを示す移動
    時間を求める移動時間算出手段と、 前記移動経路算出手段で求められた移動経路および前記
    移動時間算出手段で求められた移動時間の各情報を外部
    へ送信する送信手段と、 を具備したことを特徴とする交通情報収集装置。
  10. 【請求項10】 前記送信手段により外部へ送信された
    移動経路および移動時間情報に基づき外部から送信され
    た交通状態情報を受信して出力する出力手段をさらに具
    備したことを特徴とする請求項9記載の交通情報収集装
    置。
  11. 【請求項11】 道路を移動している複数の移動物体か
    ら送信される、前記移動物体が移動する移動経路および
    移動時間情報を受信して処理するもので、 前記複数の移動物体から送信される移動経路および移動
    時間情報を受信する受信手段と、 この受信手段で受信された移動経路および移動時間情報
    を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された移動経路および移動時間情報
    に基づき統計処理を行なうことにより、前記道路の混雑
    状況やどの道路をどのくらいの時間で移動可能であるか
    の旅行時間などの交通状態情報を求める処理手段と、 を具備したことを特徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記処理手段により求められた交通状
    態情報を、前記複数の移動物体のうち送信要求のあった
    移動物体に対して送信する送信手段をさらに具備したこ
    とを特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
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