JP7144124B2 - システム - Google Patents

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本発明は、逆走や事故などの危険情報を含む走行情報を通知するシステムに関する。
高速道路や一方通行の道路での逆走は重大な事故につながる。それゆえ、車載装置においても逆走を防止する取り組みが成されている。例えば、特許文献1の逆走検知システムは、一方通行の道路に沿って複数のセンサを設け、複数のセンサを通過した順序が進行方向に対応した順序と異なるとき逆走を検知する。特許文献2の危険走行情報提供システムは、車載装置で測位された車両の走行軌跡と、路上に設定された路上通信装置とを利用して車両の逆走を判定する。特許文献3の危険走行情報提供装置は、車両の走行軌跡から算出される走行方向と道路地図データベース上の道路の走行方向とを比較し車両の逆走を判定する。
特開2017-194834号公報 特開2009-294812号公報 特開2009-140008号公報
図1(A)は、高速道路等の有料道路の料金所側で生じ得る逆走例(実線で示す)を示している。例えば、料金所入口側の接続道路1から料金所出口側の接続道路2に逆走したり、料金所入口側の接続道路1から本線3の進行方向と反対方向に逆送する可能性がある。また、図1(B)は、高速道路等の本線側で生じ得る逆走例を示している。本線3から入口側の接続道路4に逆送したり、入口側の接続道路4から本線3の進行方向と反対方向に逆送したり、本線3をUターンしたりする可能性がある。
道路に進行方向を示す矢印を表示したり、特許文献1ないし3に示すように、ナビゲーション装置で逆走を事前に通知したり、逆走していることを通知する機能は存在するが、故意に逆走することがある為、根本的な解決策にはなっていない。また、特許文献1や特許文献2の逆走検知は、路上にセンサや路上通信装置を必要とするためのコストが高くなってしまう。
本発明は、このような従来技術の課題を解決し、車両から送信される走行軌跡データを利用して車両に走行情報を通知するシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るシステムは、車両に搭載された電子装置と、電子装置との間でデータ通信が可能なサーバーとを有するものであって、電子装置は、自車の走行軌跡データを収集する収集手段と、収集された走行軌跡データをサーバーに送信する送信手段と、サーバーから情報を受信する受信手段とを含み、サーバーは、複数の車両に搭載された電子装置から走行軌跡データを受信する受信手段と、受信した走行軌跡データ基づき道路上での車両の走行に関する走行データを算出する算出手段と、電子装置から送信された走行軌跡データと走行データとを比較し、車両の走行が特異か否かを判定する判定手段と、特異な走行と判定された場合、当該特異な走行の車両に異常を通知する通知手段とを有する。
ある実施態様では、前記通知手段は、同一道路を走行中の他の車両に対して異常を通知する。ある実施態様では、前記通知手段は、前記特異な走行車両の位置情報を前記他の車両に通知する。ある実施態様では、前記算出手段は、走行軌跡データを統計的に処理し、当該処理結果に基づき走行データとして車両の進行方向を算出する。ある実施態様では、前記走行軌跡データは車両の複数の座標を含み、前記算出手段は、座標間の変化量に基づき車両の進行方向を算出する。ある実施態様では、前記判定手段は、特異な走行として車両の逆走の有無を判定する。ある実施態様では、前記判定手段は、特異な走行として車両の事故または事故のおそれを判定する。
本発明によれば、車両から送信される走行軌跡データに基づき道路上での車両の走行に関する走行データを算出し、算出された走行データと走行軌跡データとを比較することで車両の走行が特異か否かを判定するようにしたので、逆走等の特異な走行をする車両に対して逆走等の停止を喚起させることができる。
高速道路で発生し得る逆走の例を示す図である。 本発明の実施例に係る走行情報通知システムの構成を示す図である。 本発明の実施例に係る車載装置の内部構成を示す図である。 本発明の実施例に係る走行情報通知プログラムの機能的な構成を示す図である。 本発明の実施例による走行軌跡を収集する例を説明する図である。 本発明の実施例による異常通知を受けたときの警告表示の例である。 本発明の実施例に係るサーバーの走行情報通知機能の構成を示す図である。 本発明の実施例に係る走行情報の通知例を説明する図である。 本発明の変形例に係る走行情報の通知例を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本発明の走行情報通知システムは、車両に搭載された電子装置と、当該電子装置との間でデータ通信が可能なサーバーとを含んで構成される。車両に搭載される電子装置は、コンピュータ装置、スマートフォンに代表される高機能型携帯電話端末、ポータブル端末、またはナビゲーション・オーディオ・ビジュアル機能を備えた車載装置であることができる。また、本発明に係るサーバーは、種々の車両に搭載された電子装置とネットワークを介して接続され、サーバーは、種々の電子装置から受け取った走行軌跡データに基づき車両の走行に関する走行データを算出し、当該走行データに基づき特異な走行をする車両に異常を通知する機能を備えている。
図2は、本発明の実施例に係る走行情報通知システムの構成例を示す図である。同図に示すように、本実施例の走行情報通知システム10は、種々の車両M~Mnに搭載された車載装置100と、インターネット等のネットワークNWを介して車載装置100に接続されたサーバー200とを含む。車載装置100は、走行軌跡データをサーバー200にアップロードする機能を備え、サーバー200は、種々の車両からアップロードされた多数の走行軌跡データを統計的に処理し、道路上の車両の走行に関する統計データを算出する。例えば、ある道路区間を走行する車両の標準的または一般的な走行方向や走行速度を算出する。
また、サーバー200は、車載装置100から走行軌跡データを受け取った際、走行軌跡データと統計データとを比較し、当該車両の走行が特異か否かを判定し、特異な走行である場合には、当該車両に異常を通知する。例えば、車両が逆送した場合には、その走行は、通常の走行と異なるものであり、当該車両には、サーバー200から異常な走行であること(例えば、逆走)が通知される。さらにサーバー200は、同一道路を走行中の他の車両にも異常を通知し、他の車両に危険が存在することを知らせ、事故等の発生を未然に防止する。
図3は、本実施例の車載装置100の内部構成を示すブロック図である。車載装置100は、入力部110、位置検出部120、ナビゲーション部130、通信部140、表示部150、音声出力部160、記憶部170、および制御部180を含んで構成される。但し、ここに示す構成は一例であり、車載装置100は、他の機能、例えば、オーディオ・ビジュアル機能、テレビ・ラジオ放送の受信機能、車載カメラの映像を表示する機能等を包含するものであってもよい。
入力部110は、入力キーデバイス、音声入力認識装置、タッチパネルなどを含み、これらのデバイスを介してユーザーからの指示を受け取り、これを制御部180へ提供する。位置検出部120は、GPS衛星から送信されるGPS信号および/またはジャイロセンサ等の方位センサ等を利用して自車の現在位置を検出する。位置検出部120は、一定の時間間隔で自車位置を検出し、検出した自車位置(緯度、経度)を、制御部180やナビゲーション部130に提供する。
ナビゲーション部130は、位置検出部120から提供された自車位置を道路地図上のリンクにマップマッチングし、自車位置周辺の道路地図を表示部150に表示する。また、ナビゲーション部130は、入力部110を介して目的地または経由地が設定されたとき、自車位置等から目的地までの経路を探索し、探索した経路を案内する。
通信部140は、インターネット等のネットワークを介してサーバー200との間で無線通信を可能にする。車載装置100は、後述するように、自車の走行軌跡をサンプリングし、サンプリングした走行軌跡データをサーバー200にアップロードする機能を備えている。通信部140は、ネットワークNWを介してサーバー200にアクセスし、サンプリングされた走行軌跡データをサーバー200に送信する。
記憶部170は、ナビゲーション部130に使用される道路地図データを記憶したり、車載装置100に必要なデータやアプリケーションソフトウエア等を記憶する。また、記憶部170は、自車の走行軌跡データを蓄積したり、サーバー200から取得した走行情報等を記憶することも可能である。
制御部180は、車載装置100の各部の動作を制御する。ある実施態様では、制御部180は、ROM/RAM等を備えたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み、ROMには、各部を制御するためのプログラムが格納される。制御部180は、このプログラムを実行することで各部を制御する。ある実施態様では、ROMには、走行軌跡データをサーバー200にアップロードしたり、サーバー200から走行情報を受け取るための走行情報通知プログラムが格納される。制御部180は、ナビゲーション部130の動作と連携して走行情報通知プログラムを実行することが可能である。
図4に、本実施例の走行情報通知プログラムの機能的な構成を示す。走行情報通知プログラム190は、自車の走行軌跡データを収集する走行軌跡収集部192と、収集された走行軌跡データをサーバー200に送信する走行軌跡送信部194と、サーバー200から走行に関する走行情報を受け取る走行情報受信部196と、走行情報に応じて警告を発する警告部198とを含む。
走行軌跡収集部192は、自車の走行軌跡データを一定のサンプリング周期で収集する。走行軌跡データは、位置検出部120で検出された自車位置(緯度、経度の座標情報)を含む。走行軌跡データのサンプリング周期は、特に限定されるものではないが、例えば、位置検出部120による検出周期と同じでもよいし、その検出周期よりも大きくてもよいし、あるいはサーバー200から指定される周期であってもよい。走行軌跡データは、検出された自車位置に加えて、ナビゲーション部130が当該自車位置をマップマッチングしたときのリンクを識別するリンクIDや走行軌跡データの収集時間を含むことができる。また、走行軌跡収集部192は、予め決められた道路を走行するときに、走行軌跡データを収集することが可能である。例えば、自車が高速道路等の有料道路を走行するとき、一方通行の道路を走行するとき、交通事故が多発する道路を走行するときなどに走行軌跡データを収集することが可能である。このような走行軌跡データの収集は、ナビゲーション部130の動作と連携して行うことができる。
図5に、高速道路等の2車線の道路区間Lを複数の車両が走行しているときの走行軌跡収集部192の動作例を示す。例えば、車両M1が走行車線から追越し車線へ進路を変更するとき、走行軌跡取集部192は、車両M1の走行軌跡S1を表す座標P1、P2、P3、P4を収集する。各座標の時間間隔は、サンプリング周期である。また、車両M2が追越し車線を直進するとき、その走行軌跡S2を表す座標列P1~P4が走行軌跡データとして収集され、同様に、車両M3の走行軌跡S3を表す座標列P1~P4が走行軌跡データとして収集される。走行軌跡データには、走行軌跡を表す座標P1~P4に加えて、車両が走行する道路区間Lを表すリンクIDを含めることができる。
走行軌跡収集部192で収集された走行軌跡データは、走行軌跡送信部194によってサーバー200に送信される。ある実施態様では、図5に示すように、車両M1、M2、M3は、道路区間Lを走行中にほぼリアルタイムで走行軌跡データQ1、Q2、Q3を収集し、これをサーバー200へ送信する。この場合、走行軌跡送信部194によって走行軌跡データを送信するタイミングは、走行軌跡データをサンプリングする周期に同期していてもよいし、サーバー200が走行軌跡データを受信する周期に同期するようにしてもよい。
他の実施態様では、走行軌跡送信部194は、リアルタイムで走行軌跡データを送信する以外にも、予め決められたタイミングで送信することも可能である。例えば、走行軌跡収集部192で収集された走行軌跡データが記憶部170に蓄積され、走行軌跡データが一定量になったとき、走行軌跡送信部194は、蓄積された走行軌跡データをサーバー200に送信する。あるいは、車載装置100の電源が投下されたとき、ナビゲーション部130が起動されたとき等に走行軌跡データをサーバー200に送信することも可能である。
走行軌跡データを送信するフォーマットは任意であるが、例えば、フォーマットは、車両を識別する車両ID、自車の現在位置、送信日時、走行軌跡データ等を含むことができる。
走行情報受信部196は、サーバー200から道路上の走行情報を受信する。走行情報には、自車の走行に関する情報と、他車の走行に関する情報とが含まれる。自車の走行に関する情報は、自車の走行が特異であること、言い換えれば自車の走行が標準的または一般的な走行に該当しないことの情報を含む。例えば、自車が一方通行の道路を逆走したような場合、サーバー200から異常が通知される。また、他車の走行に関する情報は、同一の道路区間を走行している他車の走行が特異であることを示す情報であり、例えば、同一の道路区間において他車の逆走があったとき、この異常が通知される。
警告部198は、走行情報受信部196によって走行情報が受信されたとき、これに応答して表示部150や音声出力部160から警告を出力させる。例えば、自車の逆走がサーバー200によって検知され、その異常が通知されたとき、警告部198は、図6に示すように、運転者に逆走を知らせるための警告表示152を表示部150に表示させる。同時に、音声出力部160から逆走をしていることをアナウンスさせる。警告表示152には、この表示をユーザー操作により解除させるための表示解除ボタン154が設けられている。
次に、サーバー200に搭載されている走行情報通知機能の構成を図7に示す。サーバー200は、種々の車両に搭載された車載装置からの走行軌跡データを、LANやインターネット等のネットワーク等を介して受け取る走行軌跡受信部210と、走行軌跡受信部210で受信された走行軌跡データに基づき道路区間毎またはリンク毎の進行に関する統計データを算出する統計データ算出部220と、走行軌跡受信部210で受信した特定の車両の走行データと統計データ算出部220で算出された統計データとを比較する比較部230と、比較結果に基づき特定の車両の走行が特異であるか否かを判定する特異走行判定部240と、特異な走行と判定したとき、特定の車両に対して異常を通知する異常通知部250とを含む。
走行軌跡受信部210は、例えば、高速道路のある道路区間Lを多数の車両が走行中、各車両から走行軌跡データを受け取り、道路区間Lに関する多数の走行軌跡データを蓄積する。走行軌跡データには、例えば、車両のID、道路区間Lを識別するリンクID、道路区間Lを走行したときの走行軌跡を表す座標などが含まれる。走行軌跡データにリンクIDが含まれている場合には、そのリンクIDにより走行軌跡データをリンク毎に分類する。走行軌跡データにリンクIDが含まれていない場合には、サーバー側で走行軌跡データの座標に基づき対応するリンクIDを識別し、走行軌跡データを分類する。また、車両のIDには、当該車両に搭載された車載装置の通信部140を識別するアドレスが含まれ、当該アドレスは、サーバー200から車載装置に走行情報を送信するときに使用される。さらに車両のIDには、車両の属性情報として、車両の種別(乗用車、トラック、バスなど)や、運転者の属性情報(年齢、性別、運転履歴など)を含めることも可能である。
統計データ算出部220は、走行軌跡受信部210で蓄積された走行軌跡データの統計的な処理を行う。具体的には、道路区間またはリンク毎に、通常時に走行するであろう車両の進行方向の範囲を定義する。
例えば、図5に示すように、車両M1が走行車線から追越し車線へ進行するとき、車両M1の走行軌跡は、座標(緯度、経度)P1、P2、P3、P4によって表される。座標P1と座標P2の差分は、X(経度)方向とY(緯度)方向の変化量であり、このX方向とY方向の変化量の連続が車両M1の走行軌跡S1である。道路区間Lにおける多数の車両の走行軌跡データが蓄積されれば、道路区間Lにおける各座標間のX方向およびY方向の変化量の正規分布が算出される。特に、高速道路等の制限速度が規定されている道路や進行方向が規定されている一方通行の道路であれば、顕著な正規分布が生成される。統計データ算出部220は、道路区間LにおけるX方向および/またはY方向のそれぞれの正規分布データに基づき、例えば、±3σの範囲を、通常走行時のX方向およびY方向の進行方向と定義する。
また、各座標の差分の変化量は、サンプリング周期で規定される単位時間当たりの大きさであるが、統計データ算出部220は、この変化量に代えて、走行軌跡データに含まれる座標間のX方向および/またはY方向の変化率に基づく正規分布データを算出してもよい。さらに、走行軌跡データの統計的な処理は、上記のような正規分布データを用いた標準偏差に限らず、多数の車両のX方向および/またはY方向の平均値や中央値を算出し、これらの平均値や中央値に基づき通常走行時の進行方向の範囲を定義するようにしてもよい。
比較部230は、統計データ算出部220により算出された統計データ(すなわち、通常走行時に道路区間Lを走行するときの進行方向)と、現在、道路区間Lを走行している車両から受信した走行軌跡データ(車両のX方向およびY方向の変化量)とを比較する。この比較結果は、特異走行判定部240に提供される。
特異走行判定部240は、比較部230の比較結果に基づき、現在、道路区間Lを走行する車両のX方向および/またはY方向の変化量が、統計データ算出部22で算出された進行方向の範囲内に納まっていれば、当該車両の走行は通常または標準であると判定する。他方、その変化量が進行方向の範囲外である場合には、現在、道路区間Lを走行しているその車両の走行は特異または通常ではないと判定する。この判定結果は、異常通知部250へ提供される。
異常通知部250は、特異走行判定部240により車両の走行が特異であると判定された場合、当該車両に対して走行が異常であることを通知する。異常の通知は、走行軌跡データの車両のIDに含まれる車載装置のアドレスを用いて行われる。この異常の通知を受信した車載装置の表示部150には、例えば、図6に示すような警告が表示される。
さらに異常通知部250は、異常な走行をしている車両と同一の道路区間を走行中の他の車両に対しても異常を通知する。車両からアップロードされる走行軌跡データにリンクIDが含まれている場合には、リンクIDに基づき他の車両が同一区間を走行しているか否かを判定する。走行軌跡データにリンクIDが含まれていない場合には、車両の現在の自車位置あるいは走行軌跡データの座標(走行とリアルタイムで収集されたもの)から走行中のリンクを識別し、同一区間を走行しているか否かを判定することも可能である。他の車両に対する異常の通知には、例えば、「自車位置周辺に逆走等の異常な走行をする車両があります」などの警告を含ませ、これを車載装置から出力させる。
図8に、サーバー200による走行情報の通知の動作例を示す。例えば、一方通行または高速道路のような2車線の道路区間Lの走行中、車両M1が走行車線から追越し車線へUターンをすると、走行軌跡Uを表す座標P1、P2、P3、P4を含む走行軌跡データQが車両M1からサーバー200へ送信される。
比較部230は、走行軌跡データQに含まれる座標P1、P2、P3、P4のX方向および/またはY方向の変化量を算出し(P1-P2、P2-P3、P3-P4)、算出した変化量を統計データから求められた進行方向の範囲と比較する。座標P1からP2の変化は、ほぼ直進であるため、進行方向の範囲内に納まるが、座標P2からP3のY方向の変化が急激であり、座標P3からP4へのX方向の変化は負の方向である。それ故、特異走行判定部240は、車両M1の走行軌跡Uは、統計データから求められた進行方向の範囲から逸脱とすると判定する。この結果、異常通知部250は、車両M1に対して走行の異常を示す走行情報R1を通知する。
また、異常通知部250は、道路区間Lを走行中の他の車両M2、M3に対しても、自車周辺に異常走行をする危険な車両M1が存在することを示す走行情報R2、R3を通知する。さらに、異常通知部250は、車両M2、M3と、車両M1の間の距離を予測し、その予測した距離を走行情報R2、R3に含めるようにしてもよい。これにより、車両M2、M3の運転者に、前方の危険に対する準備時間を与えることができる。
このように本実施例によれば、車両からアップロードされる走行軌跡データを利用して、道路区間またはリンク上で車両が通常走行するであろう進行方向を予測し、予測した進行方向に基づき逆走等の危険な走行をする車両を判定し、当該車両に異常を通知するようにしたので、危険な運転を停止させることが可能になる。また、同一の道路区間を走行する他の車両に対しても、危険な走行車両が存在することを通知することで、他の車両に注意を喚起し、事故等を未然に防止することが可能になる。
次に、本発明の変形例について説明する。上記実施例では、道路上の車両の進行方向の統計データを利用して、逆走等の危険な車両を判定したが、変形例では、道路上の車速の統計データを利用して、事故等の危険な事象が発生したことを通知する。
図9に、変形例の走行情報の通知の動作例を示す。例えば、高速道路のような道路区間を走行中に、事故などが発生すると、事故車両やその後続車両の速度は、高速道路で決められている最低速度よりも遅くなり、これらの車両は特異な走行をする車両とみることができる。図9に示すように、高速道路の道路区間Lにおいて、車両M1が事故等で横転し、そのときの走行軌跡を表す座標P1、P2、P3、P4を含む走行軌跡データQ1がサーバー200に送信される。また、車両M1の後続車両M2、M3が急ブレーキを踏み、そのときの走行軌跡データQ2、Q3がサーバー200に送信される。車両M1の各座標のX方向およびY方向の変化量は非常に小さく、車両M2、M3のX方向およびおY方向の変化量も急激に小さくなる。
サーバー200には、このような事故等の特異な走行軌跡が蓄積されるため、統計データ算出部220は、各座標間のX方向およびY方向の変化量が一定以下となる走行軌跡データを抽出し、その抽出された走行軌跡データを、事故等の判定に用いる。統計データ算出部220は、変化量が一定以下として抽出された走行軌跡データの正規分布データを算出し、例えば、その3σの範囲を事故または事故のおそれがあると定義する。比較部230は、車両からアップロードされた走行軌跡データと正規分布データとを比較し、当該車両が事故または事故のおそれがあるか否かを判定する。
図9の例で言えば、車両M1は、事故を起こした車両であり、車両M2、M3は事故のおそれがある車両である。異常通知部250は、事故等の特異な車両M1、M2、M3が存在すると判定されたこと応答して、同一の道路区間Lを走行中の他の車両M4、M5に対して、事故等の発生が前方の生じていることの警告R4、R5を通知する。これにより、さらなる事故の発生を防止することができる。本例の場合にも、車両M1、M2、M3と車両M4、M5との間の距離を算出し、算出した距離を警告R4、R5に含めるようにしてもよい。
このように変形例によれば、走行軌跡データから算出された統計データを利用して事故等の特異な車両を識別し、同一道路区間を走行する他の車両に事故等の発生を通知することで注意を喚起し、さらなる事故の発生を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲において、種々の変形、変更が可能である。
10:走行情報通知システム 100:車載装置
110:入力部 120:位置検出部
130:ナビゲーション部 140:通信部
150:表示部 152:警告表示
160:音声出力部 170:記憶部
180:制御部 190:走行情報通知プログラム
200:サーバー M~Mn:車両
L:道路区間 S1~S3:走行軌跡
P1~P4:座標

Claims (7)

  1. 車両に搭載された電子装置と、電子装置との間でデータ通信が可能なサーバーとを有するシステムであって、
    電子装置は、
    経度および緯度を含む自車位置を検出する検出手段と、
    一定のサンプリング周期で前記検出手段により検出された自車位置を含む走行軌跡データを収集する収集手段と、
    収集された走行軌跡データをサーバーに送信する送信手段と、
    サーバーから情報を受信する受信手段とを含み、
    サーバーは、
    複数の車両に搭載された電子装置から走行軌跡データを受信する受信手段と、
    受信した走行軌跡データ基づき道路上での車両の走行に関する統計データを算出する算出手段であって、当該算出手段は、道路区間毎の走行軌跡データに含まれる複数の経度および緯度の座標から経度方向の変化量または変化率と緯度方法の変化量または変化率を統計的に処理して分布データを算出し、前記統計データは前記分布データによって構成される、前記算出手段と、
    前記道路区間を走行している車両の電子装置から送信された車両識別を含む走行軌跡データと統計データとを比較し、車両の走行が特異か否かを判定する判定手段と、
    特異な走行と判定された場合、前記車両識別を用いて当該特異な走行の車両に異常を通知する通知手段と、
    を有するシステム。
  2. 前記通知手段は、同一道路区間を走行中の他の車両に対して、当該他の車両が送信した走行軌跡データに含まれる車両識別を用いて異常を通知する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記通知手段は、前記特異な走行車両の位置情報を前記他の車両に通知する、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記判定手段は、走行軌跡データが前記統計データの一定の標準偏差に含まれるとき、車両の走行が通常と判定し、前記一定の標準偏差に含まれてないとき、車両の走行が特異と判定する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記算出手段は、経度方向の変化量または変化率と緯度方向の変化量または変化率が一定以下となる走行軌跡データの分布データから前記統計データを構成し、当該統計データは、事故または事故のおそれを定義するために用いられる、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記判定手段は、特異な走行として車両の逆走の有無を判定する、請求項1ないしいずれか1つに記載のシステム。
  7. 前記判定手段は、特異な走行として車両の事故または事故のおそれを判定する、請求項に記載のシステム。
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