JP2750560B2 - 長尺材移載装置 - Google Patents
長尺材移載装置Info
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- JP2750560B2 JP2750560B2 JP4337096A JP33709692A JP2750560B2 JP 2750560 B2 JP2750560 B2 JP 2750560B2 JP 4337096 A JP4337096 A JP 4337096A JP 33709692 A JP33709692 A JP 33709692A JP 2750560 B2 JP2750560 B2 JP 2750560B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工場でベルトコンベア
により搬送されたアルミ合金型材等長尺材を運搬用パレ
ットに移載するための移載装置に関する。
により搬送されたアルミ合金型材等長尺材を運搬用パレ
ットに移載するための移載装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、アルミニウム合金型材の成形工
場あるいは表面処理工場で、加工済の長尺材を外部に搬
出する場合、コンベアで搬送されてきたアルミニウム合
金長尺材を運搬用枠体からなるパレットあるいはパレッ
ト付き台車上に移載する必要がある。このような場合、
一般に、搬送されてコンベア上に待機させた多数の長尺
材は、その片側端部を昇降機で持ち上げて下方に隙間を
つくり、この隙間に複数のローラを差し込み、縦方向に
長尺材に滑り降ろすことにより、予めスペーサを載せた
パレット上又はパレットに既に積載された長尺材上に載
置させる方法、あるいは、クレーンの把持具によりコン
ベア上の長尺材の両端部を持ち上げ、予めスペーサを載
せたパレット又はパレット上の長尺材上に降ろして積載
する方法などがとられている。
場あるいは表面処理工場で、加工済の長尺材を外部に搬
出する場合、コンベアで搬送されてきたアルミニウム合
金長尺材を運搬用枠体からなるパレットあるいはパレッ
ト付き台車上に移載する必要がある。このような場合、
一般に、搬送されてコンベア上に待機させた多数の長尺
材は、その片側端部を昇降機で持ち上げて下方に隙間を
つくり、この隙間に複数のローラを差し込み、縦方向に
長尺材に滑り降ろすことにより、予めスペーサを載せた
パレット上又はパレットに既に積載された長尺材上に載
置させる方法、あるいは、クレーンの把持具によりコン
ベア上の長尺材の両端部を持ち上げ、予めスペーサを載
せたパレット又はパレット上の長尺材上に降ろして積載
する方法などがとられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
何れの方法においても、ローラあるいはクレーンの把持
具とパレット又は既載長尺材との間の落差が比較的大き
いので、長尺材がローラ又は把持具から外れる際に、落
下衝撃や摩擦を生じるため、長尺材に傷がつき易く、ま
た、既載長尺材の荷崩れを生じ易いという問題があり、
さらに、落下の衝撃音が周囲環境への騒音となり好まし
くないという問題があった。また、後者のクレーンによ
る方法は、撓み変形の点から、長尺材に十分な剛性があ
る場合に限られるという問題があった。
何れの方法においても、ローラあるいはクレーンの把持
具とパレット又は既載長尺材との間の落差が比較的大き
いので、長尺材がローラ又は把持具から外れる際に、落
下衝撃や摩擦を生じるため、長尺材に傷がつき易く、ま
た、既載長尺材の荷崩れを生じ易いという問題があり、
さらに、落下の衝撃音が周囲環境への騒音となり好まし
くないという問題があった。また、後者のクレーンによ
る方法は、撓み変形の点から、長尺材に十分な剛性があ
る場合に限られるという問題があった。
【０００４】このような状況に鑑み、本発明は、ベルト
コンベアで搬送された長尺材をパレット等に移載する場
合において、落下の衝撃が抑えられ、長尺材に傷がつき
難く、既載長尺材の荷崩れを誘発することなく、且つ撓
みが懸念される長尺材にも対応でき、騒音の発生も少な
い、長尺材の移載装置の提供を目的とするものである。
コンベアで搬送された長尺材をパレット等に移載する場
合において、落下の衝撃が抑えられ、長尺材に傷がつき
難く、既載長尺材の荷崩れを誘発することなく、且つ撓
みが懸念される長尺材にも対応でき、騒音の発生も少な
い、長尺材の移載装置の提供を目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、敷装したレール上を前後移動する移動装
置と、該移動装置に保持され、基部に昇降機構を有して
上部にフォーク部を備えた昇降部を昇降させる昇降装置
とからなるフォーク装置を複数並列し、前記複数のフォ
ーク装置を同時に共同動作させて複数のフォーク部上に
載置した多数の長尺材を荷卸しする長尺材移載装置であ
って、前記レールに沿って付設したラックと、前記昇降
部の下端部に回転自在に取り付けられ、かつ前記昇降部
の下降時に前記ラックに歯合する駆動歯車と、前記駆動
歯車によって回動駆動されるエンドレスベルトおよび副
エンドレスベルトとを備え、前記エンドレスベルトは前
記フォーク部の上面を形成していて前記フォーク装置が
後退動作した際にフォーク部の前方に回動し、前記副エ
ンドレスベルトは前記フォーク部の下面を形成していて
前記フォーク装置が後退動作した際にフォーク部の後方
に回動する構成としたものである。
め、本発明は、敷装したレール上を前後移動する移動装
置と、該移動装置に保持され、基部に昇降機構を有して
上部にフォーク部を備えた昇降部を昇降させる昇降装置
とからなるフォーク装置を複数並列し、前記複数のフォ
ーク装置を同時に共同動作させて複数のフォーク部上に
載置した多数の長尺材を荷卸しする長尺材移載装置であ
って、前記レールに沿って付設したラックと、前記昇降
部の下端部に回転自在に取り付けられ、かつ前記昇降部
の下降時に前記ラックに歯合する駆動歯車と、前記駆動
歯車によって回動駆動されるエンドレスベルトおよび副
エンドレスベルトとを備え、前記エンドレスベルトは前
記フォーク部の上面を形成していて前記フォーク装置が
後退動作した際にフォーク部の前方に回動し、前記副エ
ンドレスベルトは前記フォーク部の下面を形成していて
前記フォーク装置が後退動作した際にフォーク部の後方
に回動する構成としたものである。
【０００６】
【作用】各フォーク装置の昇降機構を作動させて昇降部
を上昇させると、上方のベルトコンベア等に載置された
長尺材をフォーク部上に同時載置させることができる。
この昇降部従ってフォーク部の上昇状態のまま、各フォ
ーク装置の移動装置を前進させると、フォーク部上に長
尺材を保持したまま前進させることができる。フォーク
部がパレット等所定の長尺材受入れ個所の上方に達した
時、昇降部のフォーク部を下降させ、所定高さ位置に保
持して後退させる。この後退に連動してエンドレスベル
トを回動させることにより、エンドレスベルト上の長尺
材を順次、その前後方向位置を変えることなくパレット
上あるいは既載長尺材上に静かに荷降ろしさせることが
できる。また、エンドレスベルトに連動してフォーク部
下面の副エンドレスベルトが逆方向に回動するので、前
記長尺材の荷降ろし時、このフォーク部下面が下方の既
載長尺材に触れるようなことがあっても、傷つけること
なく、また荷崩れ事故等を生じさせることがない。
を上昇させると、上方のベルトコンベア等に載置された
長尺材をフォーク部上に同時載置させることができる。
この昇降部従ってフォーク部の上昇状態のまま、各フォ
ーク装置の移動装置を前進させると、フォーク部上に長
尺材を保持したまま前進させることができる。フォーク
部がパレット等所定の長尺材受入れ個所の上方に達した
時、昇降部のフォーク部を下降させ、所定高さ位置に保
持して後退させる。この後退に連動してエンドレスベル
トを回動させることにより、エンドレスベルト上の長尺
材を順次、その前後方向位置を変えることなくパレット
上あるいは既載長尺材上に静かに荷降ろしさせることが
できる。また、エンドレスベルトに連動してフォーク部
下面の副エンドレスベルトが逆方向に回動するので、前
記長尺材の荷降ろし時、このフォーク部下面が下方の既
載長尺材に触れるようなことがあっても、傷つけること
なく、また荷崩れ事故等を生じさせることがない。
【０００７】また、昇降部に、ラックに噛合する駆動歯
車を有するものにあっては、フォーク部が長尺材受入れ
個所に達した時点で、昇降部を下降させると、昇降部下
端部の駆動歯車は前記ラックに噛合する。この状態で、
フォーク装置を後退させると、前記駆動歯車は連動的に
回動し、前記エンドレスベルトによる載置長尺材の荷降
ろしを行わせ、同時に反対方向に回動する副エンドレス
ベルトにより既載長尺材との接触事故を防止する。
車を有するものにあっては、フォーク部が長尺材受入れ
個所に達した時点で、昇降部を下降させると、昇降部下
端部の駆動歯車は前記ラックに噛合する。この状態で、
フォーク装置を後退させると、前記駆動歯車は連動的に
回動し、前記エンドレスベルトによる載置長尺材の荷降
ろしを行わせ、同時に反対方向に回動する副エンドレス
ベルトにより既載長尺材との接触事故を防止する。
【０００８】またさらに、各フォーク装置に係合するエ
ンドレスチェーンを設けたものにあっては、モータを作
動させることにより駆動軸を回転させ、これによって各
フォーク装置に対応するエンドレスチェーンを同時に回
動し、このエンドレスチェーンに係合する移動装置を同
時に前後移動させることができる。
ンドレスチェーンを設けたものにあっては、モータを作
動させることにより駆動軸を回転させ、これによって各
フォーク装置に対応するエンドレスチェーンを同時に回
動し、このエンドレスチェーンに係合する移動装置を同
時に前後移動させることができる。
【０００９】
【実施例】以下、実施例による図面により本発明の長尺
材移載装置について説明する。図１は本発明の長尺材移
載装置の斜視図、図２は図１の長尺材移載装置の部分立
面図、図３は図１のフォーク装置の部分破断側面図、図
４は図１のフォーク装置のエンドレスベルト機構を示す
部分側断面図、図５は図１のフォーク装置の荷降ろし状
況を示す側面図で、図６は図１のフォーク装置の荷降ろ
し状況を示す部分側断面図である。
材移載装置について説明する。図１は本発明の長尺材移
載装置の斜視図、図２は図１の長尺材移載装置の部分立
面図、図３は図１のフォーク装置の部分破断側面図、図
４は図１のフォーク装置のエンドレスベルト機構を示す
部分側断面図、図５は図１のフォーク装置の荷降ろし状
況を示す側面図で、図６は図１のフォーク装置の荷降ろ
し状況を示す部分側断面図である。
【００１０】図１に示したように、本発明の長尺材移載
装置Ａは複数のフォーク装置１を並列し、各フォーク装
置１が昇降装置２に取り付けた幅の狭いフォーク部３を
備え、これらのフォーク部３の協同作業により長尺材４
を保持させ、これらのフォーク部３を１台の減速機付き
のモータ５により駆動軸６を介して前後移動できるよう
に構成しているものである。
装置Ａは複数のフォーク装置１を並列し、各フォーク装
置１が昇降装置２に取り付けた幅の狭いフォーク部３を
備え、これらのフォーク部３の協同作業により長尺材４
を保持させ、これらのフォーク部３を１台の減速機付き
のモータ５により駆動軸６を介して前後移動できるよう
に構成しているものである。
【００１１】各フォーク装置１においては、床上にレー
ル台７を配設し、このレール台７上面には２条のレール
８を敷装し、レール８に沿って１条のラック９を取り付
けてある。また、内部には上部を上方に露呈した状態に
エンドレスチェーン１０を収装してある。このエンドレ
スチェーン１０は図２に示したように、フォーク装置１
に沿って設置した減速機付きモータ５によってチェーン
１１を介して駆動される駆動軸６に軸支されたスプロケ
ット１２に噛合している。
ル台７を配設し、このレール台７上面には２条のレール
８を敷装し、レール８に沿って１条のラック９を取り付
けてある。また、内部には上部を上方に露呈した状態に
エンドレスチェーン１０を収装してある。このエンドレ
スチェーン１０は図２に示したように、フォーク装置１
に沿って設置した減速機付きモータ５によってチェーン
１１を介して駆動される駆動軸６に軸支されたスプロケ
ット１２に噛合している。
【００１２】一方、レール台７には、レール８を把持す
る形で摺動自在にした摺動脚１３を下面に取り付けた移
動装置１４を配設し、この移動装置１４は、レール台７
に沿う支持台１５の後部側にガイド壁１６を一体に取り
付けて形成し、その下面中央部に係合部材１７を取り付
け、前記エンドレスチェーン１０に係合させ、前記モー
タ５の駆動により、前後移動できるようにしてある。
る形で摺動自在にした摺動脚１３を下面に取り付けた移
動装置１４を配設し、この移動装置１４は、レール台７
に沿う支持台１５の後部側にガイド壁１６を一体に取り
付けて形成し、その下面中央部に係合部材１７を取り付
け、前記エンドレスチェーン１０に係合させ、前記モー
タ５の駆動により、前後移動できるようにしてある。
【００１３】移動装置１４の支持台１５上には、図３に
示したように、昇降装置２を配設してあるが、この昇降
装置２は、支持台１５上に立設した垂直方向のエアシリ
ンダ部１８と、その上方に突出するピストンロッド１９
に取り付けられ前記ガイド壁１６に係合しながら昇降で
きるようにした昇降部、即ち昇降枠部２０とこの昇降枠
部２０の前部に取り付けた保持部２１とから成ってい
る。また、保持部２１は鋼板を主体とした枠体内部にエ
ンドレスベルト機構２２を内装しており、上部に前方に
鶴の嘴状に伸びたフォーク部３を備えている。
示したように、昇降装置２を配設してあるが、この昇降
装置２は、支持台１５上に立設した垂直方向のエアシリ
ンダ部１８と、その上方に突出するピストンロッド１９
に取り付けられ前記ガイド壁１６に係合しながら昇降で
きるようにした昇降部、即ち昇降枠部２０とこの昇降枠
部２０の前部に取り付けた保持部２１とから成ってい
る。また、保持部２１は鋼板を主体とした枠体内部にエ
ンドレスベルト機構２２を内装しており、上部に前方に
鶴の嘴状に伸びたフォーク部３を備えている。
【００１４】エンドレス機構２２においては、図４に示
したようにこの昇降装置２の保持部２１の下降時にレー
ル台７のラック９に噛合する駆動歯車２３と、この駆動
歯車２３に噛合する従動歯車２４とを下端部に有し、ま
た、この従動歯車２４と同軸に固定した駆動ベルト車２
５によって回動するエンドレスベルト２６と、前記駆動
歯車２３と同軸に固定した副駆動ベルト車２７によって
回動する細幅の副エンドレスベルト２８を備えている。
したようにこの昇降装置２の保持部２１の下降時にレー
ル台７のラック９に噛合する駆動歯車２３と、この駆動
歯車２３に噛合する従動歯車２４とを下端部に有し、ま
た、この従動歯車２４と同軸に固定した駆動ベルト車２
５によって回動するエンドレスベルト２６と、前記駆動
歯車２３と同軸に固定した副駆動ベルト車２７によって
回動する細幅の副エンドレスベルト２８を備えている。
【００１５】即ち、駆動ベルト車２５にかけられたエン
ドレスベルト２６は張力を与える上方の中間ベルト２
９、３０、３１を介して上方に伸び、横方向に方向転換
する転換ベルト車３２を経由し、前後方向に折り返す先
端ベルト車３３にかけられ、折返して水平状態となり下
部の転換ベルト車３４を経由し、さらに中間ベルト車３
５を介して駆動ベルト車２５に戻るようにされている。
一方、駆動歯車２３と同軸に取り付けられた副駆動ベル
ト車２７にかけられた副エンドレスベルト２８は、張力
を与える副中間ベルト車３６、３７、３８を介し、前記
転換ベルト車３４と同芯ではあるが別軸に取り付けられ
た副転換ベルト車３９を経由して前方向に水平に延伸
し、副先端ベルト車４０にかけられて上部後方に折り返
して前記転換ベルト車３２と同芯別軸の副転換ベルト車
４１を経由して下向し、副中間ベルト車４２を経由して
副駆動ベルト車２７に戻るようにされている。
ドレスベルト２６は張力を与える上方の中間ベルト２
９、３０、３１を介して上方に伸び、横方向に方向転換
する転換ベルト車３２を経由し、前後方向に折り返す先
端ベルト車３３にかけられ、折返して水平状態となり下
部の転換ベルト車３４を経由し、さらに中間ベルト車３
５を介して駆動ベルト車２５に戻るようにされている。
一方、駆動歯車２３と同軸に取り付けられた副駆動ベル
ト車２７にかけられた副エンドレスベルト２８は、張力
を与える副中間ベルト車３６、３７、３８を介し、前記
転換ベルト車３４と同芯ではあるが別軸に取り付けられ
た副転換ベルト車３９を経由して前方向に水平に延伸
し、副先端ベルト車４０にかけられて上部後方に折り返
して前記転換ベルト車３２と同芯別軸の副転換ベルト車
４１を経由して下向し、副中間ベルト車４２を経由して
副駆動ベルト車２７に戻るようにされている。
【００１６】エンドレスベルト２６と副エンドレスベル
ト２８とは、上記のように、回動方向が反対の駆動ベル
ト車２５と副駆動ベルト車２７によって逆方向に走行す
るようにされている。従って、このエンドレスベルト機
構においては、駆動歯車２３がラック９に噛合する状態
で後方（図示右方）に移動することにより、駆動ベルト
車２５及びエンドレスベルト２６が矢印のように反時計
廻り方向に回動し、同時に副駆動ベルト車２７及び副エ
ンドレスベルト２８が矢印のように時計廻り方向に同じ
速度で回動することになる。
ト２８とは、上記のように、回動方向が反対の駆動ベル
ト車２５と副駆動ベルト車２７によって逆方向に走行す
るようにされている。従って、このエンドレスベルト機
構においては、駆動歯車２３がラック９に噛合する状態
で後方（図示右方）に移動することにより、駆動ベルト
車２５及びエンドレスベルト２６が矢印のように反時計
廻り方向に回動し、同時に副駆動ベルト車２７及び副エ
ンドレスベルト２８が矢印のように時計廻り方向に同じ
速度で回動することになる。
【００１７】また、エンドレスベルト２６及び細幅の副
エンドレスベルト２８は転換ベルト車３２、３４と先端
ベルト車３３間及び副転換ベルト車３９、４１と副先端
ベルト車４０間で並列してフォーク部３を構成してい
る。そして、副転換ベルト車３９、４１は転換ベルト車
３２、３４とは同芯別軸であるが、小径に形成し、副先
端ベルト車４０は先端ベルト車３３と略同径であるが、
若干低レベルに配置してあり、エンドレスベルト２６と
副エンドレスベルト２８には、並列状態ではあるが、若
干の上下高さのずれを設けてある。即ち、このフォーク
部３においてエンドレスベルト２６の上面が上方に露呈
し、副エンドレスベルト２８の下面が下方に露呈するよ
うにしてある。
エンドレスベルト２８は転換ベルト車３２、３４と先端
ベルト車３３間及び副転換ベルト車３９、４１と副先端
ベルト車４０間で並列してフォーク部３を構成してい
る。そして、副転換ベルト車３９、４１は転換ベルト車
３２、３４とは同芯別軸であるが、小径に形成し、副先
端ベルト車４０は先端ベルト車３３と略同径であるが、
若干低レベルに配置してあり、エンドレスベルト２６と
副エンドレスベルト２８には、並列状態ではあるが、若
干の上下高さのずれを設けてある。即ち、このフォーク
部３においてエンドレスベルト２６の上面が上方に露呈
し、副エンドレスベルト２８の下面が下方に露呈するよ
うにしてある。
【００１８】なお、このフォーク部３にあっては、前記
先端ベルト車３３及び副先端ベルト車４０は出来るだけ
小径として、上面を緩傾斜させ、先端部を薄くなるよう
にし、さらに、その先端部にはプラスチック材によるノ
ーズ４３を取り付けて尖鋭に近い形にし、荷降ろしする
長尺材４の落下高さを極力小さくするようにしてある。
４４は、昇降装置２のエアシリンダ機構１８に付属する
エアホースを収装するカタピラである。
先端ベルト車３３及び副先端ベルト車４０は出来るだけ
小径として、上面を緩傾斜させ、先端部を薄くなるよう
にし、さらに、その先端部にはプラスチック材によるノ
ーズ４３を取り付けて尖鋭に近い形にし、荷降ろしする
長尺材４の落下高さを極力小さくするようにしてある。
４４は、昇降装置２のエアシリンダ機構１８に付属する
エアホースを収装するカタピラである。
【００１９】以上のように構成された長尺材移載装置Ａ
においては、図３に示したように、コンベア４５で順次
搬送されてきた所定数の長尺材４は、定位置のフォーク
部３の直上に位置するようにされており、これらの所定
数の長尺材４をパレット４６に移載するに先立ち、この
各フォーク装置１に沿って設けられたスペーサ供給装置
４７（図２）を操作してダンボール紙による細長いスペ
ーサ４８をフォーク部３のエンドレスベルト２６上面に
載置する。スペーサ４８としては、例えば再使用可能な
プラスチック板あるいはプラスチック被覆金属板による
ものであってもよい。次いで昇降装置２のエアシリンダ
部１８を作動させると、昇降枠部２０と共に保持部２１
のフォーク部３が上昇し、仮想線で示したように、長尺
材４はスペーサ４８の上に載置される。スイッチを入れ
て減速機付きのモータ５を作動させることにより、駆動
軸６を介して各フォーク装置１のエンドレスチェーン１
０が回動し、移動装置１４が昇降装置２と共にフォーク
部３により長尺材４を保持して前進する。このとき、駆
動歯車２３はラック９から離脱しているのでエンドレス
ベルト２６は回動しない。
においては、図３に示したように、コンベア４５で順次
搬送されてきた所定数の長尺材４は、定位置のフォーク
部３の直上に位置するようにされており、これらの所定
数の長尺材４をパレット４６に移載するに先立ち、この
各フォーク装置１に沿って設けられたスペーサ供給装置
４７（図２）を操作してダンボール紙による細長いスペ
ーサ４８をフォーク部３のエンドレスベルト２６上面に
載置する。スペーサ４８としては、例えば再使用可能な
プラスチック板あるいはプラスチック被覆金属板による
ものであってもよい。次いで昇降装置２のエアシリンダ
部１８を作動させると、昇降枠部２０と共に保持部２１
のフォーク部３が上昇し、仮想線で示したように、長尺
材４はスペーサ４８の上に載置される。スイッチを入れ
て減速機付きのモータ５を作動させることにより、駆動
軸６を介して各フォーク装置１のエンドレスチェーン１
０が回動し、移動装置１４が昇降装置２と共にフォーク
部３により長尺材４を保持して前進する。このとき、駆
動歯車２３はラック９から離脱しているのでエンドレス
ベルト２６は回動しない。
【００２０】次に、図５に示したように、パレット４６
はリフタ４９を備えており、フォーク部３はこのリフタ
４９上の仮想線で示した所定位置にくると、図示しない
リミットスイッチにより移動装置１４は停止する。移動
装置１４が停止した後、エアシリンダ部１８を作動させ
る。昇降枠部２０が下降し、フォーク部３が荷降ろし高
さ位置に停止すると、エンドレスベルト機構２２の駆動
歯車２３はラック９に噛合する。次いでモータ５を作動
させて移動装置１４を後退させると、駆動歯車２３が図
示時計廻り方向に回動し、この駆動歯車２３に噛合して
図示反時計廻り方向に回動する従動歯車２４によって回
動されるエンドレスベルト２６は前方に回動する。従っ
て、図６に示すように、フォーク部３は、エンドレスベ
ルト２６を矢印方向に回動させ、エンドレスベルト２６
上のスペーサ４８をその位置に残して後退するので、ス
ペーサ４８上に載置された長尺材４はこのスペーサ４８
と共に徐々に降下する形となり、落下の衝撃がなく、パ
レット４６内のリフタ４９上の既載の長尺材４′の上に
積載される。
はリフタ４９を備えており、フォーク部３はこのリフタ
４９上の仮想線で示した所定位置にくると、図示しない
リミットスイッチにより移動装置１４は停止する。移動
装置１４が停止した後、エアシリンダ部１８を作動させ
る。昇降枠部２０が下降し、フォーク部３が荷降ろし高
さ位置に停止すると、エンドレスベルト機構２２の駆動
歯車２３はラック９に噛合する。次いでモータ５を作動
させて移動装置１４を後退させると、駆動歯車２３が図
示時計廻り方向に回動し、この駆動歯車２３に噛合して
図示反時計廻り方向に回動する従動歯車２４によって回
動されるエンドレスベルト２６は前方に回動する。従っ
て、図６に示すように、フォーク部３は、エンドレスベ
ルト２６を矢印方向に回動させ、エンドレスベルト２６
上のスペーサ４８をその位置に残して後退するので、ス
ペーサ４８上に載置された長尺材４はこのスペーサ４８
と共に徐々に降下する形となり、落下の衝撃がなく、パ
レット４６内のリフタ４９上の既載の長尺材４′の上に
積載される。
【００２１】このフォーク部３の後退時に、フォーク部
３下面の副エンドレスベルト２８はエンドレスベルト２
６に連動して矢印のように逆方向に回動しているので、
既に積載されている下方の長尺材４′に接触しても、摩
擦等によりこの長尺材４′を傷つけたり、あるいは、長
尺材４′をずらして荷崩れを生じたりすることはない。
移動装置１４が元の所定位置に復帰すれば、また、上記
と同様のサイクルで長尺材４の移載作業が繰り返され
る。なお、パレット４６内のリフタ４９上に新たに長尺
材４が積載される毎に、１段宛、このリフタ４９を連動
的に降下させることにより、上記移載作業を継続でき
る。
３下面の副エンドレスベルト２８はエンドレスベルト２
６に連動して矢印のように逆方向に回動しているので、
既に積載されている下方の長尺材４′に接触しても、摩
擦等によりこの長尺材４′を傷つけたり、あるいは、長
尺材４′をずらして荷崩れを生じたりすることはない。
移動装置１４が元の所定位置に復帰すれば、また、上記
と同様のサイクルで長尺材４の移載作業が繰り返され
る。なお、パレット４６内のリフタ４９上に新たに長尺
材４が積載される毎に、１段宛、このリフタ４９を連動
的に降下させることにより、上記移載作業を継続でき
る。
【００２２】図１では、フォーク装置１が３台で１組の
長尺材移載装置Ａを示したが、最大長尺材に合わせて、
例えば５台１組に設備し、より短い長尺材については両
端の２台を装置間の駆動軸のジョイントを外して休止さ
せ、中央部の３台で作業を行わせる、というような方法
をとることもできる。
長尺材移載装置Ａを示したが、最大長尺材に合わせて、
例えば５台１組に設備し、より短い長尺材については両
端の２台を装置間の駆動軸のジョイントを外して休止さ
せ、中央部の３台で作業を行わせる、というような方法
をとることもできる。
【００２３】
【発明の効果】本発明においては、コンベアで搬送され
た長尺材を協同で載置できる複数のフォーク装置で構成
したから、長尺材を撓みなくパレット等に移載できると
いう効果が得られ、長尺材を載置するフォーク部を、こ
のフォーク部の後退に連動して互いに逆方向に回動する
エンドレスベルトと副エンドレスベルトとで構成したか
ら、長尺材をパレット上の所定位置にそのまま残して行
く形で静かに荷降ろしができ、従って、長尺材を傷つけ
たり撓ませたりすることがなく、騒音の発生が抑えられ
るという効果が得られる。またフォーク部の下面の逆方
向に回動する副エンドレスベルトにより、長尺材の積載
時、既載の長尺材を傷つけたり、荷崩れを生じさせたり
することがなくなるという効果が得られる。
た長尺材を協同で載置できる複数のフォーク装置で構成
したから、長尺材を撓みなくパレット等に移載できると
いう効果が得られ、長尺材を載置するフォーク部を、こ
のフォーク部の後退に連動して互いに逆方向に回動する
エンドレスベルトと副エンドレスベルトとで構成したか
ら、長尺材をパレット上の所定位置にそのまま残して行
く形で静かに荷降ろしができ、従って、長尺材を傷つけ
たり撓ませたりすることがなく、騒音の発生が抑えられ
るという効果が得られる。またフォーク部の下面の逆方
向に回動する副エンドレスベルトにより、長尺材の積載
時、既載の長尺材を傷つけたり、荷崩れを生じさせたり
することがなくなるという効果が得られる。
【００２４】さらに、本発明においては、長尺材の載置
に先立ち、フォーク部上にスペーサを載置し、このスペ
ーサ上に長尺材を載置することができ、スペーサごとに
長尺材を移載することができ、従って、上記の移載時の
事故等の防止が確実に図られるという効果をも得ること
ができる。
に先立ち、フォーク部上にスペーサを載置し、このスペ
ーサ上に長尺材を載置することができ、スペーサごとに
長尺材を移載することができ、従って、上記の移載時の
事故等の防止が確実に図られるという効果をも得ること
ができる。
【００２５】また、エンドレスベルトと副エンドレスベ
ルトの駆動歯車をラックに噛合させるようにしたものに
あっては、駆動源を別個に設けることなく経済的であ
り、且つ、エンドレスベルトと副エンドレスベルトをフ
ォーク部の後退に確実に連動させて駆動できるという効
果が得られる。
ルトの駆動歯車をラックに噛合させるようにしたものに
あっては、駆動源を別個に設けることなく経済的であ
り、且つ、エンドレスベルトと副エンドレスベルトをフ
ォーク部の後退に確実に連動させて駆動できるという効
果が得られる。
【００２６】またさらに、エンドレスチェーンを設けて
１台のモータにより駆動軸を介して各フォーク装置を前
後移動させるようにしたものにあっては、動力源とし
て、昇降機構におけるものの外は、１台のモータのみで
足りるので、各フォーク装置の同時駆動を確実に行え、
自動運転がさらに容易になると共に、経済性にすぐれ
る、という効果が得られる。
１台のモータにより駆動軸を介して各フォーク装置を前
後移動させるようにしたものにあっては、動力源とし
て、昇降機構におけるものの外は、１台のモータのみで
足りるので、各フォーク装置の同時駆動を確実に行え、
自動運転がさらに容易になると共に、経済性にすぐれ
る、という効果が得られる。
【図１】本発明の長尺材移載装置の斜視図である。
【図２】図１の長尺材移載装置の部分立面図である。
【図３】図１のフォーク装置の部分破断側面図である。
【図４】図１のフォーク装置のエンドレス機構を示す部
分側面断面図である。
分側面断面図である。
【図５】図１のフォーク装置の荷降ろし状況を示す側面
図である。
図である。
【図６】図１のフォーク装置の荷降ろし状況を示す部分
側面断面図である。
側面断面図である。
Ａ 長尺材移載装置 １ フォーク装置 ２ 昇降装置 ３ フォーク部 ４ 長尺材 ５ モータ ６ 駆動軸 ７ レール台 ８ レール ９ ラック １０ エンドレスチェーン １２ スプロケット １４ 移動装置 １７ 係合部材 １８ エアシリンダ部 ２０ 昇降枠部 ２１ 保持部 ２２ エンドレスベルト機構 ２３ 駆動歯車 ２４ 従動歯車 ２５ 駆動ベルト車 ２６ エンドレスベルト ２７ 副駆動ベルト車 ２８ 副エンドレスベルト ３２、３４ 転換ベルト車 ３３ 先端ベルト車 ３９、４１ 副転換ベルト車 ４０ 副先端ベルト車 ４６ パレット ４７ スペーサ供給装置 ４８ スペーサ ４９ リフタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−195196（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭48−78578（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−51965（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭47−39441（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭56−29287（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】 敷装したレール上を前後移動する移動装
置と、該移動装置に保持され、基部に昇降機構を有して
上部にフォーク部を備えた昇降部を昇降させる昇降装置
とからなるフォーク装置を複数並列し、前記複数のフォ
ーク装置を同時に共同動作させて複数のフォーク部上に
載置した多数の長尺材を荷卸しする長尺材移載装置であ
って、前記レールに沿って付設したラックと、前記昇降部の下
端部に回転自在に取り付けられ、かつ前記昇降部の下降
時に前記ラックに歯合する駆動歯車と、前記駆動歯車に
よって回動駆動されるエンドレスベルトおよび副エンド
レスベルトとを備え 、前記エンドレスベルトは前記フォーク部の上面を形成し
ていて前記フォーク装置が後退動作した際にフォーク部
の前方に回動し 、前記副エンドレスベルトは前記フォーク部の下面を形成
していて前記フォーク装置が後退動作した際にフォーク
部の後方に回動する ことを特徴とする長尺材移載装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4337096A JP2750560B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 長尺材移載装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4337096A JP2750560B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 長尺材移載装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06183557A JPH06183557A (ja) | 1994-07-05 |
| JP2750560B2 true JP2750560B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=18305400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4337096A Expired - Fee Related JP2750560B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 長尺材移載装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2750560B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2023108886A1 (zh) * | 2021-12-15 | 2023-06-22 | 中铁电气化局集团有限公司 | 一种平腕臂上料装置 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6344670A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-02-25 | Canon Inc | 多重画像形成装置 |
| CN108687269A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-10-23 | 北京五隆兴科技发展有限公司 | 一种安全高效的钢筋转运装置及其转运方法 |
| CN108856865A (zh) * | 2018-06-20 | 2018-11-23 | 河南明泰铝业股份有限公司 | 铝板横移装置、裁切堆垛系统及方法 |
| CN109051596A (zh) * | 2018-08-08 | 2018-12-21 | 姜勇 | 一种钢筋锯切镦粗套丝的全自动化生产线 |
| CN109051644A (zh) * | 2018-08-08 | 2018-12-21 | 陕西勇拓机械科技有限公司 | 一种用于输送钢筋的平托式拾料装置 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5328222Y2 (ja) * | 1971-12-28 | 1978-07-15 | ||
| JPS5629287U (ja) * | 1979-08-15 | 1981-03-19 | ||
| JPS59195196U (ja) * | 1983-06-13 | 1984-12-25 | 大戸 義男 | フオ−クリフト |
| JPH071333Y2 (ja) * | 1988-10-06 | 1995-01-18 | 株式会社東芝 | 車両牽引装置 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP4337096A patent/JP2750560B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2023108886A1 (zh) * | 2021-12-15 | 2023-06-22 | 中铁电气化局集团有限公司 | 一种平腕臂上料装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06183557A (ja) | 1994-07-05 |
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