JP3224273B2 - 棒材搬出入装置 - Google Patents

棒材搬出入装置

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JP3224273B2
JP3224273B2 JP14947592A JP14947592A JP3224273B2 JP 3224273 B2 JP3224273 B2 JP 3224273B2 JP 14947592 A JP14947592 A JP 14947592A JP 14947592 A JP14947592 A JP 14947592A JP 3224273 B2 JP3224273 B2 JP 3224273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鋸盤のごとき棒
材加工機に対して棒材の搬出入を行ない、かつ棒材を必
要により元の位置へ再び収納することのできる棒材搬出
入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋸盤のごとき棒材加工機に対して棒材の
搬出入を行なう技術の先行例として特開平2−1452
09号公報がある。また、本発明に関連すると思われる
先行例としては、米国特許4362454号,独国公開
特許DE4018139A1等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば鋸盤のごとき棒
材加工機においては、長尺の棒材を必要な長さだけ加工
した後に、適宜長さの棒材が残材として残ることがあ
り、この残材を廃棄処分するか又は再使用のために再び
保存する必要がある。すなわち、棒材加工機に対して
は、棒材を供給搬入するのみならず棒材(残材)を搬出
して再び貯蔵する必要がある。
【0004】一方、工場の無人化,省力化,多種少量生
産等に対応でき得るように、棒材加工機に対して、種々
の形状,寸法の棒材を自動的に供給搬入,搬出すること
が要望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のごとき問
題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、X
軸方向に長い複数の棒材をY軸方向に並列して載置自在
のパレットをY軸方向に出入れ自在に収納する複数のパ
レット収納棚を段状に備えた棚フレームのY軸方向の前
側に、前記パレット収納棚に対してパレットを出入れす
るためのトラバーサをY軸方向へ移動自在に備えたエレ
ベータ装置を上下動自在に設け、前記パレット収納棚か
らパレットを引き出して所定位置に下降したエレベータ
装置上の当該パレットに支持されている所望の棒材を、
当該パレットを貫通して下側から持上げ自在かつX軸方
向に離隔した複数の押上げ棒を上下動自在に設け、上記
複数の押上げ棒によって押し上げられた前記棒材を下側
から支持してX軸方向へ搬送自在の複数の送材ローラを
回転自在に備えた支持搬送フレームをY軸方向へ移動可
能に設けたものである。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
棒材搬出入装置において、支持搬送フレームは棚フレー
ムの内側に設けてあり、かつ複数の押し上げ棒は前記棚
フレームの内側でY軸方向の前側に設けてあるものであ
る。
【0007】請求項3に係る発明は、X軸方向に長い複
数の棒材をY軸方向に並列して載置自在のパレットをY
軸方向に出入れ自在に収納する複数のパレット収納棚を
段状に備えた棚フレームのY軸方向の前側に、前記パレ
ット収納棚に対してパレットを出入れするためのトラバ
ーサをY軸方向へ移動自在に備えたエレベータ装置を上
下動自在に設け、前記パレット収納棚からパレットを引
き出して所望位置に下降したエレベータ上の当該パレッ
トをY軸方向の後側へ移動するとき当該パレット上の棒
材を直接受け取ってX軸方向へ搬送自在の複数の送材ロ
ーラを回転自在に備えた支持搬送フレームを設けたもの
である。
【0008】
【実施例】図1,図2および図3を参照するに、本実施
例に係る棒材搬出入装置1は、角棒,丸棒などのごとき
適宜形状のX軸方向(図1においては紙面に垂直な方
向)に長い長尺の棒材BをY軸方向(図1において左右
方向)に並列に載置したパレット3をY軸方向に出入可
能に収納するパレット収納棚5を複数段備えてなる棚フ
レーム7を備えている。
【0009】上記棚フレーム7は、ベース9に立設した
複数の支柱11及び各支柱11を連結した複数の連結ビ
ーム13並びに前記パレット収納棚5を上下に区画する
複数のパレット支持レール15により、直方体形状の枠
体構造に構成してある。
【0010】前記パレット3は、図3に示されるよう
に、プレートを格子状に組合せてなる長方形状をなして
おり、このパレット3の上面には、図1に示されるよう
に、X軸方向(図1においては紙面に垂直な方向、図
2,3においては左右方向)に長い棒材Bを安定した状
態に載置すべく適宜形状の凹部例えばV溝がY軸方向に
適宜間隔に形成してある。
【0011】このパレット3の移動方向(Y軸方向)の
後側(図1においては左側)の両側及び中央部には、移
動を円滑にするためのローラ17が複数取付けてあり、
前側には下側から上下方向に係止自在のフック19が複
数設けてある。
【0012】したがって、上記パレット3は、パレット
収納棚5に収納された状態においては、パレット3の前
側が僅かに低くなるように傾斜した状態にあって、パレ
ット3の前側はパレット支持レール15に接触した状態
にある。
【0013】よって、常態においては、パレット収納棚
5内のパレット3は前記接触による摩擦抵抗により不動
状態に維持されている。
【0014】前記棚フレーム7の各パレット収納棚5に
対してパレット3を出入するために、棚フレーム7のY
軸方向の前側にエレベータ装置21が上下動自在に設け
られている。
【0015】上記エレベータ装置21は、概略的には長
方形状をなしている。より詳細には、エレベータ装置2
1は、前記棚フレーム7の前側で両側の支柱11に、複
数の案内ローラ23を介して上下動自在に案内される両
側の昇降ベース25と、両側の上記昇降ベース25を一
体的に連結した複数の連結部材27によって概略的に長
方形状に構成してある。
【0016】上記エレベータ装置21を前側の支柱11
に沿って上下動するために、前記ベース9の上部には昇
降用モータ29が装着してあり、この昇降用モータ29
によって駆動される減速装置31と棚フレーム7の下部
両側に設けたスプロケット33は、チェン,タイミング
ベルト等よりなる適宜の動力伝達機構35を介して連動
連結してある。そして、前記スプロケット33の同軸に
設けたスプロケット37と棚フレーム7の上部に設けた
複数の従動スプロケット39とに掛回した上下方向の各
チェン41がエレベータ装置21の前記各昇降ベース2
5に連結してある。
【0017】したがって、前記昇降用モータ29を適宜
に制御回転することによりエレベータ装置21が両側の
支柱11に沿って上下動されることとなる。
【0018】なお、棚フレーム7における各パレット収
納棚5に対応した高さ位置へのエレベータ装置21の位
置決めは、詳細な図示,説明は省略するが、例えば各パ
レット収納棚5に対応した位置に適宜のセンサを設け、
エレベータ装置21に備えた作動子によって上記センサ
を作動したとき、エレベータ装置21の昇降を停止する
構成とすることにより、容易に実施され得るものであ
る。
【0019】前記各パレット収納棚5に対してパレット
3を出入するために、前記エレベータ装置21にはトラ
バーサ43がY軸方向(図1において左右方向)へ移動
自在に備えられている。
【0020】より詳細には、上記トラバーサ43はX軸
方向の両端部が前記両昇降ベース25に支持された長尺
の移動部材45よりなるものである。この移動部材45
の両端部および中央部には、エレベータ装置21におけ
る両側の昇降ベース25に設けたガイド部47上を転動
自在のローラ49が回転自在に設けられている。
【0021】また上記トラバーサ43の移動部材45に
は自走用モータ51が装着してあると共に、この自走用
モータ51によって回転されるX軸方向の長尺の回転軸
53が回転自在に支承されている。そして、この回転軸
53の両端部に設けたピニオン55は、前記エレベータ
装置21における両側の昇降ベース25にそれぞれ設け
た前後方向(Y軸方向)のラック57に噛合してある。
【0022】上記構成により、自走用モータ51を適宜
に回転駆動して回転軸53を回転することにより、この
回転軸53の両端部に設けた前記ピニオン55を介して
トラバーサ43をY軸方向(図1において左右方向)へ
自走せしめることができることとなる。
【0023】上記トラバーサ43のY軸方向の移動に連
動して前記パレット3を前記パレット収納棚5に対して
出入するために、前記トラバーサ43には、前記パレッ
ト3の前側に備えた前記フック19に下側から係脱自在
のフック59が複数設けられている。
【0024】より詳細には、上記各フック59はトラバ
ーサ43における移動部材45に対して上下動可能に設
けられているものである。各フック59を上下動する構
成としては、各フック59に対応してそれぞれアクチュ
エータを設けて、各フック59を個々に上下動する構成
となっている。
【0025】したがって、前記トラバーサ43における
フック59は、図示省略のフック上下用アクチュエータ
を作動することにより、移動部材45に対して上下動す
ることができ、前記パレット3のフック19に対して容
易に係合離脱することができる。
【0026】既に理解されるように、エレベータ装置2
1を適宜に上下動して適宜高さ位置のパレット収納棚5
に対応せしめると共に、トラバーサ43に備えたフック
59を上記パレット収納棚5に収納されているパレット
3のフック19に係合して、上記パレット3の前側を僅
かに持上げた後、自走用モータ51を駆動することによ
り、前記トラバーサ43によって前記パレット収納棚5
からエレベータ装置21の昇降ベース25上にパレット
3を引出すことができる。
【0027】また逆に、エレベータ装置21に支承され
ているパレット3をトラバーサ43によって後側へ押進
することにより、エレベータ装置21上からパレット収
納棚5内へパレット3を搬入することができる。
【0028】前記パレット3に載置されている棒材Bの
加工を行なうために、前記棚フレーム7の後方位置(図
2,図3において右方位置)には、例えば鋸盤のごとき
棒材加工機61が配置してある。
【0029】この棒材加工機61は、長尺の棒材Bを支
持するローラコンベア部63と、棒材Bの加工を行なう
棒材加工部65と、加工された棒材Bを搬送するための
棒材搬送部67とを備えるものである。
【0030】上記構成のごとき棒材加工機63の1例と
しては、例えば鋸盤が公知であるので、棒材加工機63
のより詳細についての説明は省略する。前記棒材搬送部
67は、図2,図3に示されているように、加工された
棒材Bをクランプして製品棚69に搬送せしめる棒材搬
送装置71を備えている。この棒材搬送装置71は図
2,図3においてX軸,Y軸およびZ軸方向へ移動自在
であると共に、加工された棒材Bをクランプ,アンクラ
ンプせしめるクランプ部を備えていて、このクランプ部
でクランプした棒材BをX軸,Y軸およびZ軸方向へ移
動せしめて製品棚69へ一時的に載置しておくものであ
る。なお、この棒材搬送装置71の具体的な構成は、特
開平2−303713号公報に詳述されているので参照
されたい。
【0031】前記パレット収納棚5における最下段が基
準棚5Aとして設けられている。この基準棚5A内にお
ける図1において右端のA位置(棚フレーム7内でY軸
方向の前側の位置)にはエレベータ装置21によって前
記パレット収納棚5から取出されたパレット3上の棒材
Bを押上げる棒材押上げ装置73が設けられている。こ
の棒材押上げ装置73は、図1,図2に示されているよ
うに、X軸方向へ延伸した押上げベース75と、この押
上げベース75上にX軸方向へ適宜な間隔でZ軸方向へ
立設した複数の押上げ棒77とで構成されている。
【0032】前記押上げベース75の図2において両側
にはZ軸方向へ適宜な間隔で複数のガイドローラ79が
回転自在に支承されている。この各ガイドローラ79は
前記棚フレーム7における両側の支柱11に転動される
ようになっている。また、前記押上げベース75は図示
省略の例えば油圧シリンダなどの駆動手段によって上下
動自在に設けられている。
【0033】上記構成により、図示省略の駆動手段を駆
動せしめると、押上げ装置73の押上げベース75が図
1の2点鎖線の位置から実線の位置まで押上げられるこ
とになる。そして、押上げ棒77が格子状のパレット3
を貫通して対応した位置の棒材Bを持上げることにな
る。したがって、パレット3に載置された所望の棒材B
を押上げ棒77の上方位置に位置決めすることにより、
パレット3上に形状、寸法が種々の棒材Bがランダムに
載置してある場合であっても、所望の棒材Bを持上げる
ことができるものである。なお、押上げベース75が押
上げられる際、ガイドローラ79が前記支柱11の内側
に案内されて転動し、スムーズに押上げベース75が押
上げられることになる。
【0034】前記押上げ装置73の押上げベース75は
図2に示されているように、前記支柱11間にX軸方向
へ延伸された一体物で構成されている例で説明したが、
棒材Bが長手方向に複数本並んでいる場合もあるので、
押上げベース75をX軸方向へ複数分割して上下動せし
める構成とすれば、必要な押上げベース75を押上げる
ことによって対応することができる。
【0035】また、パレット3上に収納載置される棒材
Bは、前記押上げ装置73の押上げ棒77によってパレ
ット3から押上げられるようになっているので、棒材B
同志をパレット3上に隙間なく並べるといった密着置き
することができる。
【0036】前記棒材押上げ装置73によって押上げら
れた棒材Bの下側へ出入可能な棒材支持搬送装置81が
前記基準棚5A内に設けられている。より詳細には、図
1,図2に示されているように、棒材支持搬送装置81
は前記支柱11の内壁に沿って設けられ、しかもY軸方
向へ延伸されたガイドレール83を上下から挟んだ複数
のガイドローラ85によってY軸方向へ移動自在な支持
搬送フレーム87を備えている。この支持搬送フレーム
87の図1において右側にはX軸方向へ適宜な間隔で複
数の回転自在な送材ローラ89が支承されていると共
に、この各送材ローラ89の図2において左脇の支持搬
送フレーム87上には複数の対立ローラ91が立設され
ている。
【0037】上記構成により、図示省略の駆動装置を駆
動せしめることにより、支持搬送フレーム87がY軸方
向へ移動されて、送材ローラ89を図1におけるA位置
と、図3におけるB位置とに位置決めされることにな
る。上記B位置は前記ローラコンベア部63の位置と合
致されているものである。
【0038】所望のパレット収納棚5から棒材Bを取出
して棒材加工機61へ搬出入せしめる全体の作用につい
て説明する。
【0039】まず、エレベータ装置21を必要な棒材B
が入ったパレット収納棚5へ移動し位置決めする。図1
においては例えば基準棚5Aから数えて4段上方のパレ
ット収納棚5に相当する。エレベータ装置21のトラバ
ーサ43が図1においてY軸方向の左端へ移動した状態
でパレット3のフック19とトラバーサ43のフック5
9とが噛み合わされる。
【0040】パレット収納棚5とトラバーサ43のガイ
ド部47とが同位置になったことを確認した後、トラバ
ーサ43は右へ移動し、必要な棒材Bが載ったパレット
3を引き出す。パレット3を引出し完了した後、エレベ
ータ装置21は下降し、基準棚5Aの位置で停止する。
【0041】次に、必要な棒材BのセンタがA位置に来
るまでトラバーサ43がパレット3をY軸方向の後側へ
移動し位置決めする。A位置に所望の棒材Bが位置決め
された後、棒材押上げ装置73の押上げ棒77が上昇
し、所望の棒材Bをパレット3から持ち上げる。棒材B
を上昇端まで持ち上げた後、送材ローラ89がY軸方向
の前側へ移動し、位置決めされながら、対立ローラ91
が棒材Bの側面に接するまで棒材支持搬送装置81を接
近させる。
【0042】棒材押上げ装置73の押上げ棒77が下降
し、棒材Bは送材ローラ89上に載る。送材ローラ89
は棒材Bを載せたまま、Y軸方向の後側へ僅かに移動
し、対立ローラ91が、加工基準面まで移動する。この
状態にて例えば各送材ローラ89を回転せしめることに
よって、送材ローラ89上の棒材Bは棒材加工機61側
へ搬送され、ローラコンベア部63を経て、棒材Bの長
さを棒材加工部65に位置決めされて棒材加工される。
棒材加工された棒材は、棒材搬送装置71でクランプさ
れた後、製品棚69上へ持ち運ばれて製品棚69上に一
旦貯蔵されることになる。
【0043】また、棒材加工部65で棒材加工されて残
った残材は逆方向へ搬送せしめるこさによって、パレッ
ト3上に再び載せられ、パレット収納棚5に収納させる
ことも可能である。
【0044】棒材加工中、他のパレット3を上げ降ろ
し、棒材Bの取り出しや補給を行なう場合、現在使用中
のパレット3をY軸方向の後端(基準棚5Aの位置にお
ける一番奥)へトラバーサ43にて運ぶ。その後エレベ
ータ装置21が下降し、トラバーサ43とパレット3と
を切離し、パレット3を基準棚5A内に置いておき、ト
ラバーサ43が右側へ移動し、他のパレット3を取出す
ためにエレベータ装置21が上昇されて棒材Bの取り出
しや補給が行なわれることになる。
【0045】したがって、上記実施例においては、棒材
加工機61の送材ラインが棚フレーム7の内側にあるた
め、所望のパレット3上にある棒材Bを棒材加工機61
で棒材加工を行なっている間に、エレベータ装置21が
上昇,下降できる。而して、他のパレット収納棚5への
棒材Bの取り出しや補給を行なうことができる。
【0046】また、この実施例では、加工基準面を棒材
Bの最大径の場合に合わせて行なっているが、棒材の最
小径の場合に合わせてもよく、また、使用頻度の多い棒
材径の場合に合わせてもよいものである。
【0047】さらに、上記実施例においては、棒材支持
搬送装置81をY軸方向へ移動せしめる例で説明した
が、棒材支持搬送装置81を棒材加工機61の送材ライ
ンに固定しておき、棒材押上げ装置73をY軸方向へ移
動せしめても対応することができる。
【0048】図4,図5には他の実施例が示されてい
る。図4,図5において、上記実施例における部品と同
一の部品には同一符号を付し、異なる点について説明す
る。すなわち、図4,図5において、昇降用モータ2
9,減速装置31および動力伝達機構35が上部の連結
ビーム13上に設けられている。また、押上げ装置73
が支柱11の外側(図4において右側)に設けられてい
る。さらに、棒材支持搬送装置81の送材ローラ89,
対立ローラ9が支柱11の外側に位置決めされて棒材加
工機61の送材ラインに一致されている。
【0049】上記した事項が、上述した実施例と異なっ
ている構成であるが実質的な構成についてはほぼ同じで
あるから、作用並びに効果については同じであり、説明
を省略する。なお、この実施例においては送材ラインが
棚フレーム11の外側にあるから、棒材加工機61で棒
材Bを加工しており、送材ローラ89上に棒材Bの1部
が位置している間、エレベータ装置21は上下動できな
いため、他のパレット3に対して棒材Bの補給ができな
いが、それ以外の作用並びに効果は前述の実施例と同じ
ものである。
【0050】上記いずれの実施例においても、パレット
3,棒材押上げ装置73および棒材支持搬送装置81の
3者において棒材Bをパレット3から棒材押上げ装置7
3を介して棒材支持搬送装置81へ転送しているが、例
えば図6に示されているように、棒材押上げ装置73を
省略して、パレット3から棒材押え装置81の送材ロー
ラ89上に棒材Bを直接載せることもできる。この場合
には、送材ローラ89とパレット3がくし刃状になって
いるため可能で、パレット3または送材ローラ89の一
方が他方へ入り込むと共に、パレット3または送材ロー
ラ89が相対的に上下方向へ移動されるものである。
【0051】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。
【0052】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、請求項1に係る発明においては、Y軸方向の
前側にエレベータ装置21を上下動自在に備えた棚フレ
ーム7には複数のパレット収納棚5が段状に設けられて
いるから、X軸方向に長い複数の棒材BをY軸方向に並
列して載置した複数のパレット3をパレット収納棚5に
収納することができ、形状,寸法が種々の棒材Bを貯蔵
することができることは勿論のこと、前記パレット収納
棚5から所望のパレット3を引き出して所定位置にエレ
ベータ装置21が下降した状態にあるとき、エレベータ
装置21上の当該パレット3に支持されている所望の棒
材Bを、当該パレット3を貫通して下側から持上げ自在
の押上げ棒77が上下動自在に設けてあり、かつ上記押
上げ棒77によって押し上げられた棒材Bを支持してX
軸方向へ搬送自在の複数の送材ローラ89を回転自在に
備えた支持搬送フレーム87がY軸方向へ移動可能に設
けてあるから、エレベータ装置21上のパレット3をY
軸方向に移動して所望の棒材Bを前記押上げ棒77に対
応した位置へ位置決めし、当該押上げ棒77により押し
上げた後、送材ローラ89でもって押し上げた棒材Bを
X軸方向に搬送することができるものである。
【0053】すなわち、請求項1に係る発明において
は、押上げ棒77がパレット3を貫通して棒材Bを持上
げる構成であるから、種々の棒材をパレット3上にラン
ダムに並列した場合であっても、所望の棒材Bを押し上
げることができ、多品種少量生産に容易に対応すること
ができるものである。
【0054】請求項2に係る発明においては、請求項1
に係る発明と同一の効果を奏し得ることは勿論のこと、
押上げ棒77が棚フレーム7の内側でY軸方向の前側に
設けてあることにより、エレベータ装置21と干渉する
ようなことがないと共に、押上げ棒77をY軸方向に移
動することなしにパレット3上に載置された全ての棒材
Bに対応することができるものである。
【0055】請求項3に係る発明においては、エレベー
タ装置21に支持されたパレット3をY軸方向の後側へ
移動するとき、このパレット3上の棒材Bを送材ローラ
89で直接受けとってX軸方向に搬送する構成であるか
ら、押上げ棒77に係る構成を省略することができ、構
成がより簡単になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る装置の第1実施例を示す側断面
図で、図2のI−I線に沿った矢視部である。
【図2】図1における正面図である。
【図3】図1における平面図である。
【図4】この発明に係る装置の第2実施例を示す側面図
である。
【図5】図4における平面図である。
【図6】パレットと棒材支持搬送装置との関係を示した
他の説明図である。
【符号の説明】
1 棒材搬出入装置 3 パレット 5 パレット収納棚 7 棚フレーム 21 エレベータ装置 43 トラバーサ 61 棒材加工機 73 棒材押上げ位置 81 棒材支持搬送装置 89 送材ローラ 91 対立ローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸方向に長い複数の棒材(B)をY軸
    方向に並列して載置自在のパレット(3)をY軸方向に
    出入れ自在に収納する複数のパレット収納棚(5)を段
    状に備えた棚フレーム(7)のY軸方向の前側に、前記
    パレット収納棚(5)に対してパレット(3)を出入れ
    するためのトラバーサ(43)をY軸方向へ移動自在に
    備えたエレベータ装置(21)を上下動自在に設け、前
    記パレット収納棚(5)からパレット(3)を引き出し
    て所定位置に下降したエレベータ装置(21)上の当該
    パレット(3)に支持されている所望の棒材(B)を、
    当該パレット(3)を貫通して下側から持上げ自在かつ
    X軸方向に離隔した複数の押上げ棒(77)を上下動自
    在に設け、上記複数の押上げ棒(77)によって押し上
    げられた前記棒材(B)を下側から支持してX軸方向へ
    搬送自在の複数の送材ローラ(89)を回転自在に備え
    た支持搬送フレーム(87)をY軸方向へ移動可能に設
    けたことを特徴とする棒材搬出入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の棒材搬出入装置におい
    て、支持搬送フレーム(87)は棚フレーム(7)の内
    側に設けてあり、かつ複数の押し上げ棒(77)は前記
    棚フレーム(7)の内側でY軸方向の前側に設けてある
    ことを特徴とする棒材搬出入装置。
  3. 【請求項3】 X軸方向に長い複数の棒材(B)をY軸
    方向に並列して載置自在のパレット(3)をY軸方向に
    出入れ自在に収納する複数のパレット収納棚(5)を段
    状に備えた棚フレーム(7)のY軸方向の前側に、前記
    パレット収納棚(5)に対してパレット(3)を出入れ
    するためのトラバーサ(43)をY軸方向へ移動自在に
    備えたエレベータ装置(21)を上下動自在に設け、前
    記パレット収納棚(5)からパレット(3)を引き出し
    て所望位置に下降したエレベータ(21)上の当該パレ
    ット(3)をY軸方向の後側へ移動するとき当該パレッ
    ト(3)上の棒材(B)を直接受け取ってX軸方向へ搬
    送自在の複数の送材ローラ(89)を回転自在に備えた
    支持搬送フレーム(87)を設けたことを特徴とする棒
    材搬出入装置。
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