JPS6229332B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、複数の荷積み位置に空パレツトを供
給するとともに、この複数の荷積み位置から品物
を荷積みした実パレツトを搬出するパレツト供給
搬出装置に関するものである。

〔発明の技術的背景〕

たとえば、多品種少量生産に対応して複数種の
品物を品種毎にパレツトに荷積みする場合、複数
の荷積み位置に空パレツトを供給するとともにこ
の複数の荷積み位置から品物を荷積みした実パレ
ツトを搬出することが必要となる。

〔背景技術の問題点〕

上述したように空パレツトの供給及び実パレツ
トの搬出を複数の荷積み位置において行なう場
合、従来の方法では各荷積み位置毎に同一のコン
ベヤラインを構成することになり、設置スペー
ス、レイアウトの編成、メンテナンス等で非常に
不合理な点が多くなる。

〔発明の目的〕

本発明は、上述したような点に鑑みなされたも
ので、複数の荷積み位置に対する空パレツトの供
給及びこの複数の荷積み位置からの品物を荷積み
した実パレツトの搬出を効率的に行なうことを目
的とするものである。

〔発明の概要〕

本発明は、複数の荷積み位置に空パレツトを供
給するとともにこの複数の荷積み位置から品物を
荷積みした実パレツトを搬出するパレツト供給搬
出装置であつて、複数の荷積み位置にそれぞれ配
置された複数のパレツトコンベヤと、この各パレ
ツトコンベヤ上のパレツトに品物を荷積みするパ
レツト荷積み装置と、空パレツトを供給する空パ
レツト供給部と、実パレツトを搬出する実パレツ
ト搬出部と、上記各パレツトコンベヤの端部、上
記空パレツト供給部及び上記実パレツト搬出部に
沿つて移動可能に設けられ実パレツトを支持する
実パレツトコンベヤを上段に有するとともに空パ
レツトを支持する空パレツトコンベヤを下段に有
しかつこれらの上下２段のコンベヤを昇降させて
上記各パレツトコンベヤの端部に連結させる昇降
手段を有するトラバーサとを具備したことを特徴
とするものである。

〔発明の実施例〕

本発明のパレツト供給搬出装置を、図面に示す
一実施例に基づいて具体的に説明する。

第１図ないし第３図において、１はパレツト荷
積み装置で、このパレツト荷積み装置１は、平面
視略Ｔ字状の基台２上に支柱３を垂直に立設し、
この支柱３の前部に両側方向に長い昇降体４を水
平にかつ支柱３に沿つて昇降自在に支持するとと
もに、この昇降体４を上記支柱３の上端部に設け
られたモータ５などからなる駆動機構により昇降
するように形成し、上記昇降体４の前部に前後方
向に長い横行体６を水平にかつ昇降体４に沿つて
両側方向移動自在に支持するとともに、この横行
体６を上記昇降体４の一側方の端部に設けられた
モータ７などからなる駆動機構により両側方向に
移動するように形成し、上記横行体６に移動体８
を横行体６に沿つて前後方向移動自在に支持する
とともに、この移動体８を上記横行体６の後方の
端部に設けられたモータ９などからなる駆動機構
により前後方向に移動するように形成し、上記移
動体８の下部に保持装置１０を取付けたもので、
この保持装置１０は、その下側前部に板状の固定
挟持体１１を有するとともにその下側後部にフオ
ーク状の可動挟持体１２を有し、この可動挟持体
１２が前方の固定挟持体１１に向かつて進退する
ように形成されている。

そして、上記パレツト荷積み装置１の支柱３の
前方には駆動式のローラコンベヤからなる搬入コ
ンベヤ１５が上記昇降体４と平行にパレツト荷積
み装置１の一側方から中央部に向けて配設されて
おり、この搬入コンベヤ１５には、２種類の箱状
の品物B₁，B₂がその品種を検知されるとともに
必要に応じてその荷向き方向を転換された上で搬
入され、この品物B₁，B₂は搬入コンベヤ１５に
よつてパレツト荷積み装置１の中央部に搬送され
て図示しないストツパにより停止するようになつ
ている。

また、２１，２２はそれぞれ正逆駆動式のチエ
ンコンベヤからなるパレツトコンベヤで、この２
つのパレツトコンベヤ２１，２２はそれぞれ上記
パレツト荷積み装置１の荷積み位置すなわちパレ
ツト荷積み装置１の一側前部及び他側前部に前後
方向に向けて配置されている。

なお、このパレツトコンベヤ２１，２２の後方
端部には図示しないストツパが設けられている。

また、２５は正逆駆動式のチエンコンベヤから
なるパレツト供給搬出コンベヤで、このパレツト
供給搬出コンベヤ２５は、上記パレツト荷積み装
置１の一側方に上記各パレツトコンベヤ２１，２
２と平行に配置され、その前方端部には空パレツ
ト供給部２６及び実パレツト搬出部２７が同位置
に設定されている。

また、３１はトラバーサで、このトラバーサ３
１は、第４図ないし第６図にも示すように、上記
各パレツトコンベヤ２１，２２の前方端部及び上
記供給搬出コンベヤ２５の前方端部すなわち空パ
レツト供給・実パレツト搬出部２６，２７に沿つ
て配設された１対のレール３２上に複数の車輪３
３を介して移動自在に支持されており、上記車輪
３３を軸架したフレーム３４の一側方の端部上に
設けられたモータ３５と一側方の１対の車輪３３
を取付けた車軸３６が複数の伝動ギヤ３７，３
８，３９を介して連結され、モータ３５を駆動す
ることにより上記１対のレール３２に沿つて両側
方向に移動するように形成されている。

そして、トラバーサ３１のフレーム３４の中央
部上には略Ｕ字状の昇降フレーム４１が昇降手段
を構成する図示しないリンク機構により昇降自在
に支持されているとともに、この昇降フレーム４
１が上配フレーム３４に設けられた昇降手段を構
成する油圧ユニツト４２などからなる駆動機構に
より昇降するように形成されている。

さらに、トラバーサ３１の昇降フレーム４１に
は、ローラコンベヤからなる実パレツトコンベヤ
４５がその上段において前後方向に向けて設けら
れているとともに、ローラコンベヤからなる空パ
レツトコンベヤ４６がその下段において前後方向
に向けて設けられており、これらの各コンベヤ４
５，４６のローラ４５_a，４６_aは、それぞれ昇降
フレーム４１の他側部に設けられたモータ４７，
４８を駆動することにより、両方向に回動するよ
うになつている。

すなわち、上記各ローラ４５_a，４６_aの他側方
の端部にはそれぞれスプロケツト４９，５０が取
付けられているとともに、これらの各スプロケツ
ト４９，５０にはそれぞれ無端チエン５１，５２
が掛け回されており、上段の実パレツトコンベヤ
４５の前端のローラ４５_aの軸５３と上記モータ
４７及び下段の空パレツトコンベヤ４６の後端の
ローラ４６_aの軸５４とモータ４８とがそれぞれ
複数のスプロケツト５５，５６及び無端チエン５
７，５８を介して連結されている。

なお、５９，６０は各ローラ４５_a，４６_aの両
端上側部に沿つて設けられたガイドで、６１はチ
エン５１のガイド用スプロケツトである。（図示
しないがチエン５２にもガイド用スプロケツトが
設けられている。） そして、第６図に示すように、上記各パレツト
コンベヤ２１，２２及び上記パレツト供給搬出コ
ンベヤ２５の各チエン２１_a，２２_a，２５_aによ
る搬送面は同一の高さに設定されており、また、
上記トラバーサ３１の昇降フレーム４１が下降し
た状態で昇降フレーム４１の実パレツトコンベヤ
４５のローラ４５_aによる搬送面と上記各チエン
２１_a，２２_a，２５_aによる搬送面が同一の高さ
になるように設定されているとともに、上記昇降
フレーム４１が油圧ユニツト４２などからなる昇
降手段により上昇した状態で昇降フレーム４１の
空パレツトコンベヤ４６のローラ４６_aによる搬
送面と上記各チエン２１_a，２２_a，２５_aによる
搬送面が同一の高さになるように設定されてい
る。

次に、作動を説明する。

なお、説明に際して、パレツト荷積み装置１
は、その昇降体４が下降しているとともに、その
横行体６が昇降体４の中央部に位置し、かつその
移動体８が昇降体４の後端部に位置するととも
に、その保持装置１０の可動挟持体１２が後退し
ている待機状態にあり、そして、各パレツトコン
ベヤ２１，２２及びパレツト供給搬出コンベヤ２
５は空パレツトＰを支持した状態にあり、また、
トラバーサ３１は、パレツト供給搬出コンベヤ２
５の前端部すなわち空パレツト供給・実パレツト
搬出部２６，２７に位置して、その昇降フレーム
４１が下降しているとともに、その空パレツトコ
ンベヤ４６上には空パレツトＰを支持している待
機状態にあるものとする。

このような状態において、品物B₁またはB₂
が、その品種を検知されるとともに必要に応じて
その荷向方向を転換された上で、搬入コンベヤ１
５に搬入されてパレツト荷積み装置１の中央部に
搬送されると、品物B₁またはB₂は保持装置１０
の固定挟持体１１と可動挟持体１２の間に位置
し、これを図示しない検知装置が検知すると、可
動挟持体１２が前進して品物B₁またはB₂が挟着
により保持される。

ついで、品物B₁またはB₂が保持されると、昇
降体４が上昇し、その後、横行体６が品物B₁ま
たはB₂の品種に対応して一側方または他側方に
移動するとともに、移動体８が前進し、品物B₁
またはB₂を所定のパレツトコンベヤ２１または
２２上のパレツトＰの所定の積付け装置の直上に
移動し、その後、保持装置１０の可動挟持体１２
が後退し、品物B₁またはB₂がわずかに落下して
パレツトＰ上の所定の積付け位置に積付けられ
る。

なお、品物B₁，B₂の積付け順序は、パレツト
Ｐの外側前端部から内側後端部に向かつて、すな
わち、一側方のパレツトコンベヤ２１上のパレツ
トＰにおいては一側前端部から他側後端部に向か
つて、他側方のパレツトコンベヤ２２上のパレツ
トＰにおいては他側前端部から一側後端部に向か
つて、それぞれ順次、積付けるものとする。

ついで、品物B₁またはB₂の積付けが終ると、
昇降体４が一旦上昇した後、横行体６が中央部に
向かつて他側方または一側方に移動するととも
に、移動体８が後退し、その後、昇降体４が下降
し、待機状態に戻る。

そして、待機状態に戻つたとき、次の品物B₁
またはB₂がすでに搬入コンベヤ１５によつてパ
レツト荷積み装置１の中央部に搬送されている場
合には、これを図示しない検知装置が検知してそ
のまま上述した動作を繰り返し、次の品物B₁ま
たはB₂がない場合には、次の品物B₁またはB₂の
搬送まで待機する。

そして、このような動作の繰り返しにより、品
物B₁，B₂をそれぞれ所定のパレツトコンベヤ２
１，２２上のパレツトＰに所定の積付けパターン
で所定の段数に荷積みする。

そうして、パレツトコンベヤ２１または２２上
のパレツトＰに品物B₁またはB₂が荷積みされる
と、待機していたトラバーサ３１が他側方に移動
してそのパレツトコンベヤ２１または２２の前端
部で停止し、その後、パレツトコンベヤ２１また
は２２が前方に向かつて駆動されるとともに、ト
ラバーサ３１の上段の実パレツトコンベヤ４５が
前方に向かつて駆動され、品物B₁またはB₂が荷
積みされたパレツトＰすなわち実パレツトＰがパ
レツトコンベヤ２１または２２からトラバーサ３
１の実パレツトコンベヤ４５に移載される。

ついで、実パレツトＰが実パレツトコンベヤ４
５に移載されて、これを図示しない検知装置が検
知すると、パレツトコンベヤ２１または２２、及
び実パレツトコンベヤ４５が停止し、トラバーサ
３１の昇降フレーム４１が上昇し、その後、トラ
バーサ３１の空パレツトコンベヤ４６が後方に向
かつて駆動されるとともに、コンベヤ２１または
２２が後方に向かつて駆動され、空パレツトＰが
トラバーサ３１の空パレツトコンベヤ４６からパ
レツトコンベヤ２１または２２に供給される。

ついで、空パレツトＰがパレツトコンベヤ２１
または２２に供給されて、これを図示しない検知
装置が検知すると、空パレツトコンベヤ４６、及
びパレツトコンベヤ２１または２２が停止し、ト
ラバーサ３１が一側方に移動してパレツト供給搬
出コンベヤ２５の前端部で停止し、その後、パレ
ツト供給搬出コンベヤ２５が前方に向かつて駆動
されるとともに、トラバーサ３１の空パレツトコ
ンベヤ４６が前方に向かつて駆動され、空パレツ
トＰがパレツト供給搬出コンベヤ２５からトラバ
ーサ３１の空パレツトコンベヤ４６に移載され
る。

ついで、空パレツトＰが空パレツトコンベヤ４
６に移載されて、これを図示しない検知装置が検
知すると、パレツト供給搬出コンベヤ２５及び空
パレツトコンベヤ４６が停止し、トラバーサ３１
の昇降フレーム４１が下降し、その後、トラバー
サ３１の実パレツトコンベヤ４５が後方に向かつ
て駆動されるとともに、パレツト供給搬出コンベ
ヤ２５が後方に向かつて駆動され、実パレツトＰ
がトラバーサ３１の実パレツトコンベヤ４５から
パレツト供給搬出コンベヤ２５に搬出され、これ
を図示しない検出装置が検出すると、トラバーサ
３１の実パレツトコンベヤ４５が停止し、トラバ
ーサ３１が待機状態に戻る。

なお、パレツト供給搬出コンベヤ２５は、搬出
された実パレツトＰを所定位置に搬送し、その
後、空パレツトＰを搬入して支持するようになつ
ている。

なお、この装置の実施に際しては、上述した実
施例に限定されず、各コンベヤ２１，２２，２５
を、並設せずに、トラバーサ３１のレール３２を
挟んで対向させてもよく、また、パレツト供給搬
出コンベヤ２５を空パレツト供給コンベヤと実パ
レツト搬出コンベヤに分けて、これらのコンベヤ
をトラバーサのレール３２を挟んで対向させても
よく、また、パレツトコンベヤ２１，２２と同数
の実パレツト搬出コンベヤを設け、これと各パレ
ツトコンベヤ２１，２２とを上記レール３２を挟
んで対向させてもよく、さらに、品物Ｂの品種が
多い場合には、パレツトコンベヤ２１，２２及び
パレツト荷積み装置１を増設してもよい。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明によれば、トラバーサ
が、複数の荷積み位置に配置された各パレツトコ
ンベヤの端部、空パレツト供給部及び実パレツト
搬出部間を移動して空パレツトの供給及び実パレ
ツトの搬出を行なうので、設置スペース、レイア
ウトの編成及びメンテナンス等の上で非常に有利
であり、そして、トラバーサは、上段に実パレツ
トコンベヤ、下段に空パレツトコンベヤを有し、
これらが昇降するので、パレツトコンベヤからの
実パレツトの搬出及びパレツトコンベヤに対する
空パレツトの供給が短時間でできるとともに、ト
ラバーサの移動も半減することができ、極めて効
率的である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明のパレツト供給搬出装置の一実施例
を示すもので、第１図はその平面図、第２図はそ
の正面図、第３図はその側面図、第４図はその要
部の平面視横断面図、第５図はその要部の正面視
縦断面図、第６図はその要部の側面視縦断面図で
ある。 １……パレツト荷積み装置、２１，２２……パ
レツトコンベヤ、２５……パレツト供給搬出コン
ベヤ、２６……空パレツト供給部、２７……実パ
レツト搬出部、３１……トラバーサ、４２……昇
降手段を構成する油圧ユニツト、４５……実パレ
ツトコンベヤ、４６……空パレツトコンベヤ、Ｐ
……パレツト、B₁，B₂……品物。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の荷積み位置に空パレツトを供給すると
   ともにこの複数の荷積み位置から品物を荷積みし
   た実パレツトを搬出するパレツト供給搬出装置で
   あつて、 複数の荷積み位置にそれぞれ配置された複数の
   パレツトコンベヤと、この各パレツトコンベヤ上
   のパレツトに品物を荷積みするパレツト荷積み装
   置と、空パレツトを供給する空パレツト供給部
   と、実パレツトを搬出する実パレツト搬出部と、
   上記各パレツトコンベヤの端部、上記空パレツト
   供給部及び上記実パレツト搬出部に沿つて移動可
   能に設けられ実パレツトを支持する実パレツトコ
   ンベヤを上段に有するとともに空パレツトを支持
   する空パレツトコンベヤを下段に有しかつこれら
   の上下２段のコンベヤを昇降させて上記各パレツ
   トコンベヤの端部に連結させる昇降手段を有する
   トラバーサとを具備したことを特徴とするパレツ
   ト供給搬出装置。 ２ 上記空パレツト供給部と上記実パレツト搬出
   部を同位置に設定し、この空パレツト供給・実パ
   レツト搬出部にパレツト供給搬出コンベヤを配設
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   のパレツト供給搬出装置。