JP2749321B2 - 配線器具用プレート枠 - Google Patents

配線器具用プレート枠

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JP2749321B2
JP2749321B2 JP63094769A JP9476988A JP2749321B2 JP 2749321 B2 JP2749321 B2 JP 2749321B2 JP 63094769 A JP63094769 A JP 63094769A JP 9476988 A JP9476988 A JP 9476988A JP 2749321 B2 JP2749321 B2 JP 2749321B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、壁面等の埋込穴の開口面がわに配設される
配線器具用プレート枠に関するものである。
[従来の技術] 第10図は従来のスイッチ等の配線器具を着脱自在に取
り付ける絶縁材からなる取付枠1を示し、第11図は施工
状態を示す図である。取付枠1は合成樹脂からなり、中
央部には配線器具8を配置する開口部2が開口してあ
る。取付枠1の上下には埋込ボックス3の取付片4のね
じ穴4aに螺着するためのねじを挿通する長孔5が穿孔し
てある。また長孔5の上下には化粧プレート6を取り付
けるためのねじ7が螺着されるねじ穴9が設けてある。
化粧プレート6の中央部には配線器具8を露出させるた
めの開口部6aが開口してある。図示する取付枠1は1個
モジュールの大きさの配線器具8を上下に3個配設可能
な大きさとなっている。取付枠1の一方の側片10には左
右に貫通する一対の係止孔12が3組穿孔してある。取付
枠1の他方の側片11がわには該側片11と平行であって側
片11より下方に可撓性を有する係止側片13が一体に形成
されている。この係止側片13の両端部と、中間の2箇所
において架橋片14により、取付枠1の側片11と係止側片
13とが一体に連結されている。
各架橋片14の間の係止側片13より凸字型の可撓性の係
止爪15が上方に夫々一体に突設されており、中央部の解
除片15aは側片11の外側面の下部と対面し、解除片15aの
両側の段部15bは側片11の背面より背方に位置し、この
段部15bと側片11とで係止孔12と対向する係止孔16を形
成している。
ところで、取付枠1に取り付けるスイッチを構成する
配線器具8は第11図に示すように、外殻はボデイ8aとカ
バー8bとで構成され、このボデイ8aとカバー8bとを2つ
の金属製の組立枠17で組み立てて両者を結合している。
そして、組立枠17の外側には一対の係止片18が側方に一
体に突設され、この係止片18を取付枠1の一対の係止孔
12,16に挿入係止することで、配線器具8が取付枠1に
着脱自在に取り付けられることになる。ここで、係止側
片13の係止爪15を配線器具8の着脱時にたわませること
で、配線器具8の取り付け、取り外しを容易にすること
ができるようになっている。第10図に示す別の配線器具
8′においては、ハウジングより一体に係止片18が突設
されており、この係止片18が上記と同様にして取付枠1
に取り付けられる。
しかして、配線器具8等を取付枠1に取り付けた後
に、取付枠1の背面を造営面19の開口面内に挿入して取
付片4の前面に当接して、ねじを取付枠1の長孔5を介
して螺着し、取付枠1を埋込ボックス3に固定する。そ
して、化粧プレート6を造営面19の前面に当接してねじ
7を取付枠1のねじ穴9に螺着して、プレート棒20を介
して化粧プレート6を造営面19に固定する。
[発明が解決しようとする課題] かかる従来例においては、第10図(c)に示すよう
に、係止側片13の両端の基部には剛性を増すために取付
枠1と一体に支え部1aが形成されており、この支え部1a
があるために、係止側片13がたわましにくくなり、配線
器具8の着脱に大きな力が必要となるという問題があっ
た。また、取付枠1とプレート枠20とが別々になってい
るため、取付枠1にプレート棒20を介して化粧プレート
6を取り付けなければならないという問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みて提供したものであって、
従来の取付枠とプレート枠とを一体にしたプレート枠本
体を形成し、このプレート枠本体に配線器具を着脱自在
に装着可能とし、また、軽い力で配線器具をプレート枠
に容易に着脱できるようにした配線器具用プレート枠を
提供することを目的としたものである。
[課題を解決するための手段] [作 用] 本発明は、前面に化粧プレートが装着され、中央部に
開口部を有し埋込穴の開口面がわを覆う偏平なプレート
枠本体を形成し、プレート枠本体の一方の側片に配線器
具より突出した一方の係止片が挿入係止される係止孔を
穿孔すると共に、プレート枠本体の他方の側片と該側片
と平行であって長手方向の両端部が夫々プレート枠本体
に連結された可撓性を有する係止側片との間で配線器具
の他方の係止片が挿入係止される係止孔を形成し、側片
と係止側片との両端部の連結部を薄肉に形成すると共に
上記係止側片のうち配線器具を支える箇所以外を薄く形
成し、埋込穴に埋設されている埋込ボックスへの取付手
段をプレート枠本体に設けることにより、従来の取付枠
とプレート枠とを一体にしたプレート枠本体の係止側片
と側片とのうち、両端部の連結部を薄肉に形成すると共
に係止側片のうち配線器具を支える箇所以外を薄く形成
しているので、配線器具の着脱において係止側片をたわ
ませるのが容易になり着脱力が小さくなる。とくに、こ
の種のプレート枠では配線器具の装着が容易であってか
つ配線器具を外れにくくすることが要求されるのであっ
て、本発明は上記構成を採用したことにより、係止側片
のうち配線器具を支える箇所は薄く形成せずに配線器具
を十分な力で支持し、かつ他の箇所は薄く形成すること
で配線器具の装着時に要する力を小さくすることによ
り、上記要求を満足させることができるのである。ま
た、この種のプレート枠は在庫スペースを小さくしよう
とすれば厚み寸法を小さくするのが望ましいが、係止側
片がたわみにくい従来構成ではプレート枠の厚み方向に
おける係止側片の寸法を大きくすることによって所要の
たわみ量を確保しなければならないから在庫スペースが
大きくなる。これに対して、本発明の構成では係止側片
がたわみやすいからプレート枠の厚み方向における係止
側片の寸法を小さくすることができ、結果的に在庫スペ
ースを小さくすることができる。
更に、他方の係止孔を構成する係止側片に配線器具の
一対の係止片を係止保持する段部を形成し、この段部の
両側の内側面を外側方へ開く傾斜面とすることにより、
配線器具の係止片の係止孔への着脱時において、係止側
片の段部間が円弧を描くようにたわんだ時に、段部の傾
斜面と係止片の端面とが略平行となるようにし、係止片
が段部の内側面に引っ掛からないようにしたものであ
る。
また、他方の係止孔を構成する係止側片に配線器具の
一対の係止片を一面側から挿入して係止保持する一対の
段部を他面側に形成し、側片と係止側片との間に配線器
具を支える支柱を架橋し、該支柱と係止側片とを上記段
部において係止片を保持する面よりも上記一面側にずれ
た位置で連結することにより、配線器具のプレート枠へ
の装着時には段部を外側へ逃がし、また、装着した後の
押し込み力に対しては段部を内側へ入るようにしたもの
である。
更に、他方の側片は間に空間を介して平行に外側片と
内側片とで構成され、外側片と内側片との空間に係止側
片が位置し、内側片と係止側片とは第1の支柱で架橋さ
れ、係止側片と外側片とは第2の支柱で架橋され、この
第2の支柱を細く形成すると共に、一面に凹所を形成し
て薄く形成することにより、係止側片をたわみ易くした
ものである。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により説明する。尚、本
願は従来の一般的な絶縁材の取付枠と絶縁材からなるプ
レート枠とを一体化したような構成を特徴とするもので
あり、そのため、従来と同様な機能を有する部分には同
一の番号を付している。また、本願の特徴が容易に分か
るように従来の取付枠とを比較しながら説明する。
第1図において、四角枠状のプレート枠本体21は絶縁
材にて各部材が一体化して形成されており、その中央部
には規格化された1個モジュールの大きさの配線器具が
3個配設可能な開口部2が設けてある。開口部2の上下
方には埋込ボックスに取り付けるための取付手段である
長孔5が穿孔してある。また、プレート枠本体21の厚さ
は一般的なプレート枠の厚さと略同じにしてある。プレ
ート枠本体21の一方の側片22には従来と同様に一対の係
止孔12が3組形成されている。プレート枠本体21の他方
の側片23には従来と同様の係止孔16を形成すべく係止側
片24が形成してある。この係止側片24は第1図(c)に
示すように、プレート枠本体21の背面より突出し、ま
た、係止側片24の前面側は側片23より背方に凹設してい
る。そして、係止側片24の内側には第1図(b)に示す
ように、配線器具8の係止片18が挿入される係止孔16が
形成されており、この係止孔16の下方(背方)に一対の
ガイド部41を係止側片24の内側面一体に形成している。
ガイド部41の下方の内側面には配線器具8の係止片18
を背面からの挿入時に案内するテーパー面43が形成さ
れ、一対のガイド部41の内側には夫々リブ42が一体に形
成してある。第1図(b)及び第6図に示すように、ガ
イド部41の上面(前面)にはリブ状の段部51が形成して
あり、この段部51と係止側片24との間に凹所51a(第1
図(b))が形成してある。リブ42の下部42aは配線器
具8の係止片18を両側から案内し、一対のリブ42の上部
42bによりテーパー面43を介して係止孔16に挿入されて
段部51の前面に位置した係止片18を位置決めするように
している。ここで、係止孔16は側片23の内側片23aの下
面と段部51及び上部42bとで囲まれる空間にて形成され
ている。
プレート枠本体21の係止側片24側の側片23は空間を介
して内側片23aと外側片23bとが平行に形成され、両端部
で連結されると共に、両側片23a,23bの間に係止側片24
が設けてある。可撓性を有する係止側片24の両端部は第
1図(d)及び第3図に示すように、中央にスリット44
aを介して略U字状に曲成した可撓性を有する薄肉の連
結部44が形成されており、この連結部44はスリット44a
により薄肉に形成されていて、また、係止側片24の両端
部は平板状に形成し、係止側片24の剛性を下げて係止側
片24をたわみ易くしている。従って、この連結部44にス
リット44aを設けることで、係止側片24のたわみを行な
い易くして配線器具8の装着力(押し込み力)を低下さ
せて、着脱を容易にしている。
側片23の中央の2箇所において、内側片23aと係止側
片24、係止側片24と外側片23bとの間には夫々支柱52,53
が一体に架橋されている。係止側片24の支柱52,53付近
以外及び連結部44付近以外(第1図(a)(b)の斜線
部分)は薄く形成し、配線器具8の着脱時における係止
側片24のたわみを容易にしている。係止側片24の連結部
44付近及び支柱52,53付近は配線器具8の装着後の押し
込み強度を上げるために、薄く形成していない。このよ
うに、支柱52,53付近以外の部分を薄く形成すること
で、配線器具8の装着時の押し込み力の均一化を図り、
装着や脱着を容易にしている。
また、外側片23bには長孔45が2つ形成してあり、長
孔45の内側を薄肉状のたわみ片46とし、このたわみ片46
と係止側片24とが支柱53により一体に架橋されているも
のである。従って、配線器具8の着脱時においては、支
柱53がたわみ片46を外方向に押して、係止側片24とたわ
みを容易にしている。また、支柱53は、第1図(b)に
示すように、その背面(下面)側に凹所53aを形成し、
この凹所53aにより支柱53の厚みを薄くし、また、上記
のように支柱53を細くすることで、支柱53がない場合と
比べて、配線器具8の係止片18による押し込み方向の係
止側片24のたわみは60%となり、また、支柱が太い場合
と比べて配線器具8の装着性が向上する。
ところで、本実施例では1個モジュールの大きさの配
線器具8が3個取着できるようになっており、中央に配
線器具8を着脱する場合には係止側片24の中央部が大き
く略円弧状にたわむことになる。そのため、段部51の内
側面の角部が出っ張っていると、配線器具8の係止片18
により引っ掛かって、配線器具8の着脱が容易にできな
くなる。そこで、本実施例では、第1図(d)及び第4
図に示すように、中央の一対の段部51の両側を外側へ開
く傾斜面(所謂面取り)54としている。すなわち、第4
図に示すように、配線器具8の係止片18をガイド部41の
テーパ面43に沿って押し込んでいくと、係止側片24は支
柱52を支点に円弧状にたわみ、段部51の傾斜面51と配線
器具8の係止片18との端面とが略平行となり、係止片18
の先端は段部51の角部に当たりにくくして、配線器具8
の着脱を容易にしている。尚、傾斜面54を形成している
のは中央の一対の段部51だけであり、両端部の段部51に
は傾斜面54を形成している。これは、3箇所の着脱力を
平均化するためである。
第5図は従来に相当する配線器具8の係止片18の保持
部分(係止側片24の段部51に相当)のモデル図を示し、
xが器具保持面を示し、この器具保持面xより本実施例
のような支柱53の基部が上に位置すると、次のような問
題がある。つまり、配線器具8の装着時には矢印(イ)
に示すような方向に係止側片24に力がかかり、破線に示
すように係止側片24が変形し、係止片18が段部51に入り
ずらい形状となる。また、配線器具8を装着した状態
で、配線器具8に押し込み荷重をかけると(矢印
(ロ))、二点鎖線に示すように係止側片24が変形し、
配線器具8が外れることになる。
そこで、本願では、第1図(b)及び第6図に示すよ
うに、配線器具8を支える係止側片24の支柱52の基部52
aを係止片18が係止される段部(器具保持面)51より下
方とし、負荷による係止側片24の変形が必要特性に有効
になる構造としている。尚、第8図は要部斜視図であ
る。すなわち、第7図は第6図のモデル図を示し、図中
の矢印(イ)は装着時の力のかかる方向を示し、矢印
(ロ)は装着後の配線器具8への押し込み力の方向を示
している。そして、段部51より支柱52の基部52aを下
(装着方向の背方)に形成していることで、配線器具8
の装着時は第7図の破線に示すように係止側片24が外側
へ逃げて係止片18が入り易くなり、押し込み力を支柱52
の基部52aが段部51より上にある場合に比べ、約6割に
低減することができる。また、装着後の押し込み力に対
しては、二点鎖線に示すように係止側片24が内側(配線
器具8側)に寄り、係止側片24が破壊するまで、係止片
18が段部51より外れない。
ここで、第1図(d)に示す係止側片24の連結部44や
係止孔12を形成している側片22の支持部22aはプレート
枠本体21の背面より突出していないので、造営材に当た
る心配はない。従来の絶縁取付枠ではコーナーが突出し
ていた。そして、プレート枠本体21の背面から突出して
いるのは、係止側片24であり、突出部分は最小限となっ
ており、穴加工の精度を必要とせず、施工性が向上する
ものである。また、係止側片24のガイド部41のみプレー
ト枠本体21の背面から突出させていることで、プレート
枠本体21の全体の高さ(薄さ)を低くできるものであ
る。
また、プレート枠本体21の背面周囲は平坦面とし、プ
レート枠本体21の背面からは係止側片24を除いて突起物
が突出しないようにして、プレート枠本体21の背面の造
営面への取付施工を容易にしている。プレート枠本体21
の上下左右には前後に貫通する係合孔28が穿孔されてい
る。プレート枠本体21の前面は周縁より一段背方に凹ん
でおり、この前面に中央部に配線器具8のカバー8bの頭
部を露出させる開口部26aを開口した化粧プレート26が
嵌着される。第2図に示すように、化粧プレート26の背
面側には6個の先端を鉤型とした弾性を有するフック27
が一体に形成してある。このフック27がプレート枠本体
21の係合孔28に係合して、化粧プレート26がプレート枠
本体21の前面に嵌着されることになる。尚、化粧プレー
ト26の大きさは、プレート枠本体21の周縁の内側の大き
さと略同じにしてあり、化粧プレート26は見映え良くプ
レート枠本体21に装着される。尚、配線器具8は第2図
ではスイッチを用いているが、コンセントを用いても良
いものである。
しかして、壁面の埋込穴にプレート枠本体21を取り付
けるには以下のようにして行なう。すなわち、配線器具
8の一方の係止片18をプレート枠本体21の側片22がわの
係止孔12に挿入係止し、さらに配線器具8の他方の係止
片18を他方の側片23の係止孔16に挿入係止する。この
時、係止片18を係止孔16に挿入する時には、まず、係止
片18がガイド部41のテーパー面43にそって滑って段部51
を乗り越えて係止孔16内に入るが、係止側片24は上述の
ようにたわみ、係止片18の係止孔16への挿入を容易にし
ている。係止孔16への挿入後は、一対のリブ42の上部42
bにより位置決めされて係止片18は係止され、配線器具
8がプレート枠本体21に取り付けられることになる。
尚、配線器具8をプレート枠本体21から取り外すには、
係止側片24と内側片23aとの間のスリット47にドライバ
ーの先端などを挿入して係止側片24を外側にたわますこ
とで、配線器具8の係止片18を係止側片24に形成されて
いる係止孔16から容易に取り外すことができる。尚、第
2図及び第4図のYは埋込ボックスの取付ピッチを示し
ている。
次に、ねじを前面からプレート枠本体21の長孔5を介
して埋込ボックスのねじ穴に螺着固定する。この時、従
来、配線器具を取り付けた絶縁取付枠を埋込穴内に装着
していたのと比べて本願の場合は、プレート枠本体21の
背面周囲を平坦面としているので、埋込穴の大きさは少
なくとも係止側片24を含めた配線器具8の横幅の寸法が
あれば、平坦面としたプレート枠本体21の背面周囲を造
営面に当接し、ねじを長孔5を介して埋込ボックスに螺
着してプレート枠本体21を埋込穴の前面に容易に取り付
けることができるものである。プレート枠本体21を造営
面に取り付けた後は、上述したように、化粧プレート26
のフック27を係合孔28に前面から挿入係合することで、
化粧プレート26をプレート枠本体21に挿着される。この
ように、配線器具8の固定がワンタッチで行なえ、且
つ、本プレート枠本体21は従来のプレート枠と絶縁取付
枠とが一体となった構造であるため、従来の取付枠にプ
レート枠を取り付ける手間が省け、施工性が良くなるも
のである。また、プレート枠本体21の前面から配線器具
8の出代(ボス面)が決まるので、施工方法により、ボ
ス面の沈む問題がなくなる。更に、従来のプレート枠と
取付枠とが一体となっているので、従来のプレート枠と
取付枠の組み合わせに比べて強度がアップする。また、
係止側片24の部分を除き、プレート枠本体21の背面から
の出っ張りがないため、造営面の埋込穴が小さくてもプ
レート枠本体21が造営面に当たって取り付かないという
心配がないものである。また、プレート枠本体21を薄型
でフラットに形成しているため、他のプレート枠と比べ
て違和感がないものである。
ところで、本願のプレート枠本体21には耐火パネルを
追加することができ、簡易耐火プレートとしても展開で
きるようにしている。すなわち、耐火パネル30は第9図
に示すように、平板状の金属板で形成されており、その
中央部には配線器具8を挿通させる開口窓31が穿設され
ている。耐火パネル30の両側の両端部には背面側に折曲
した挿入片32が夫々形成され、耐火パネル30の各辺には
U字型の切欠部33が2つ計8つ形成されている。一方、
プレート枠本体21の両側の両端部に挿入片32が挿入され
る縦方向の挿入溝35が形成されており、また、耐火パネ
ル30の切欠部33を受けるリブ36が8つ設けてある。
しかして、プレート枠本体21を簡易耐火プレートとし
て展開する場合には、耐火パネル30の挿入片32を背面側
にして該挿入片32をプレート枠本体21の挿入溝35に挿入
すると共に、切欠部33をリブ36に夫々嵌め込み、耐火パ
ネル30をプレート枠本体21の前面に固定する。また、耐
火パネル30の両側中央部には、化粧プレート26のフック
27を挿入する切り欠き37が形成してあり、耐火パネル30
の装着後に、化粧プレート26のフック27を切り欠き37及
びプレート枠本体21の係合孔28に挿入して、化粧プレー
ト26をプレート枠本体21に固定するようになっている。
このように、簡単に耐火パネル30を取り付けることがで
きるため、簡易耐火プレートとして容易に展開できるも
のである。
[発明の効果] 本発明は上述のように、前面に化粧プレートが装着さ
れ、中央部に開口部を有し埋込穴の開口面がわを覆う偏
平なプレート枠本体を形成し、プレート枠本体の一方の
側片に配線器具より突出した一方の係止片が挿入係止さ
れる係止孔を穿孔すると共に、プレート枠本体の他方の
側片と該側片と平行であって長手方向の両端部が夫々プ
レート枠本体に連結された可撓性を有する係止側片との
間で配線器具の他方の係止片が挿入係止される係止孔を
形成し、側片と係止側片との両端部の連結部を薄肉に形
成すると共に上記係止側片のうち配線器具を支える箇所
以外を薄く形成し、埋込穴に埋設されている埋込ボック
スへの取付手段をプレート枠本体に有しているものであ
るから、従来の取付枠とプレート枠とを一体にしたプレ
ート枠本体を造営面に取付手段を介して取り付け、この
プレート枠本体により配線器具の取付が容易となり、ま
た、プレート枠本体の係止側片と側片との両端部の連結
部を薄肉に形成すると共に係止側片のうち配線器具を支
える箇所以外を薄く形成しているので、配線器具の着脱
において係止側片をたわませるのが容易になり着脱力が
小さくなるという利点がある。とくに、この種のプレー
ト枠では配線器具の装着が容易であってかつ配線器具を
外れにくくすることが要求されるのであって、本発明は
上記構成を採用したことにより、係止側片のうち配線器
具を支える箇所は薄く形成せずに配線器具を十分な力で
支持し、かつ他の箇所は薄く形成することで配線器具の
装着時に要する力を小さくすることにより、上記要求を
満足させることができるという効果がある。また、この
種のプレート枠は在庫スペースを小さくしようとすれば
厚み寸法を小さくするのが望ましいが、係止側片がたわ
みにくい従来構成ではプレート枠の厚み方向における係
止側片の寸法を大きくすることによって所要のたわみ量
を確保しなければならないから在庫スペースが大きくな
る。これに対して、本発明の構成では係止側片がたわみ
やすいからプレート枠の厚み方向における係止側片の寸
法を小さくすることができ、結果的に在庫スペースを小
さくすることができるという利点がある。また、本プレ
ート枠本体は従来のプレート枠と絶縁取付枠とが一体と
なった構造であるため、従来の取付枠にプレート枠を取
り付ける手間が省け、施工性が良くなるものである。更
に、従来のプレート枠と取付枠とが一体となっているの
で、従来のプレート枠と取付枠の組み合わせに比べて強
度がアップするものである。
更に、他方の係止孔を構成する係止側片に配線器具の
一対の係止片を係止保持する段部を形成し、この段部の
両側の内側面を外側方へ開く傾斜面とすることにより、
配線器具の係止孔への着脱時において、係止側片の段部
間が円弧を描くようにたわんだ時に、段部の傾斜面と係
止片の端面とが略平行となるようにし、係止片が段部の
内側面に引っ掛からないようにすることができ、配線器
具の着脱をスムーズにすることができるものである。
また、他方の係止孔を構成する係止側片に配線器具の
一対の係止片を一面側から挿入して係止保持する一対の
段部を他面側に形成し、側片と係止側片との間に配線器
具を支える支柱を架橋し、該支柱と係止側片とを上記段
部にいおいて係止片を保持する面よりも上記一面側にず
れた位置で連結することにより、配線器具のプレート枠
への装着時には段部を外側へ逃がし、また、装着した後
の押し込み力に対して段部を内側へ入るようにすること
ができ、配線器具の装着時には装着力を低減でき、装着
後の配線器具への押し込み力に対しては、係止側片が配
線器具側にたわんで、配線器具の係止片が段部より外れ
ることがないものである。
更に、他方の側片は間に空間を介して平行に外側片と
内側片とで構成され、外側片と内側片との空間に係止側
片が位置し、内側片と係止側片とは第1の支柱で架橋さ
れ、係止側片と外側片とは第2の支柱で架橋され、この
第2の支柱を細く形成すると共に、一面に凹所を形成し
て薄く形成することにより、係止側片をたわみ易くする
ことができて、配線器具の着脱を容易にすることができ
るものである。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)〜(d)は本発明の実施例のプレート枠本
体の正面図、第1図(a)のA〜E′ラインの横断面
図、第1図(a)のF〜I′ラインの断面とした縦断面
図及び背面図、第2図は同上の分解斜視図、第3図は同
上の要部斜視図、第4図は同上の動作説明図、第5図は
従来を示すモデル図、第6図は本発明の実施例の要部断
面図、第7図は同上のモデル図、第8図は要部斜視図、
第9図は同上の耐火パネルを用いた場合の分解斜視図、
第10図(a)〜(c)は従来例の絶縁材で形成した取付
枠の正面図、断面図及び平面図、第11図は従来例の施工
状態を示す分解斜視図である。 2は開口部、8は配線器具、12は係止孔、16は係止孔、
18は係止片、21はプレート枠本体、22は側片、23は側
片、23aは内側片、23bは外側片、24は係止側片、26は化
粧プレート、44は連結部、51は段部、52は第1の支柱、
52aは基部、53は第2の支柱、53aは凹所、54は傾斜面で
ある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−44321(JP,A) 特開 昭59−123414(JP,A) 特開 昭59−83516(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面に化粧プレートが装着され、中央部に
    開口部を有し埋込孔の開口面がわを覆う偏平なプレート
    枠本体を形成し、プレート枠本体の一方の側片に配線器
    具より突出した一方の係止片が挿入係止される係止孔を
    穿孔すると共に、プレート枠本体の他方の側片と該側片
    と平行であって長手方向の両端部が夫々プレート枠本体
    に連結された可撓性を有する係止側片との間で配線器具
    の他方の係止片が挿入係止される係止孔を形成し、側片
    と係止側片との両端部の連結部を薄肉に形成すると共に
    上記係止側片のうち配線器具を支える箇所以外を薄く形
    成し、埋込穴に埋設されている埋込ボックスへの取付手
    段をプレート枠本体に有して成る配線器具用プレート
    枠。
  2. 【請求項2】他方の係止孔を構成する係止側片に配線器
    具の一対の係止片を係止保持する段部を形成し、この段
    部の両側の内側面を外側方へ開く傾斜面とした請求項1
    記載の配線器具用プレート枠。
  3. 【請求項3】他方の係止孔を構成する係止側片に配線器
    具の一対の係止片を一面側から挿入して係止保持する一
    対の段部を他面側に形成し、側片と係止側片との間に配
    線器具を支える支柱を架橋し、該支柱と係止側片とを上
    記段部において係止片を保持する面よりも上記一面側に
    ずれた位置で連結した請求項1記載の配線器具用プレー
    ト枠。
  4. 【請求項4】上記他方の側片は間に空間を介して平行に
    外側片と内側片とで構成され、外側片と内側片との空間
    に係止側片が位置し、内側片と係止側片とは第1の支柱
    で架橋され、係止側片と外側片とは第2の支柱で架橋さ
    れ、この第2の支柱を細く形成すると共に、一面に凹所
    を形成して薄く形成した請求項1記載の配線器具用プレ
    ート枠。
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