JP2748480B2 - カセットホルダー装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、カセットテープレコーダ、ビデオテープレ
コーダ等のカセットプレーヤに使用されるカセットホル
ダー装置に関するものである。

従来の技術 一般に、カセットホルダー装置は、第３図に示すよう
にキャビネット１の内面に突設した壁面に回転支軸２を
形成し、この回転支軸２にカセットホルダー本体の脚部
７に設けた透孔を挿入して上記カセットホルダー本体を
回転可能に支持し、一方、キャビネット１の内面に突設
した壁面に支持軸６を設け、この支持軸６に架設したコ
イルバネ４の一端4cを回転止めリブ3a,3bに引っ掛ける
と共に他端4bをカセットホルダー本体の脚部７に係合す
ることにより、上記カセットホルダー本体を開放方向に
付勢するよう構成していた。

ところで、従来装置において、コイルバネ４の付勢力
をカセットホルダー本体の脚部７に作用させるために
は、第４図に示すようにコイルバネ４を支持軸６に挿入
後、そのコイルバネ４の一端4cを回転止めリブ3a,3bに
引っ掛け、他端4bを上記支持軸６をもつ壁面に設けたス
リーアップギァ５に引掛けて仮固定する。ここで、上記
回転止めリブ3a,3bは上記コイルバネ４の一端4cの左右
の位置決めと回転方向の位置決めをしている。また、ス
ローアップギァ５に他端4bを引掛ける以外にも他にリ
ブ、ボスでも良い。次にカセットホルダー本体の脚部７
の回転中心の透孔に回転支軸２を挿入し、スローアップ
ギァ５に仮固定されていたコイルバネ４の他端4bを矢印
Ｂの方向に移動させ、カセットホルダー本体の脚部７に
引掛ける（第３図参照）これでコイルバネ４の力が矢印
Ｃ方向に加わるため、カセットホルダー本体は開くよう
に付勢される。

発明が解決しようとする課題 ところが、このようなカセットホルダー装置では、コ
イルバネ４の他端4bをカセットホルダー本体の脚部７に
引掛けなければならないため、組立工数が増加するとい
う問題点があった。またコイルバネ４の他端4bをカセッ
トホルダー本体の脚部７に引掛けるのに失敗した場合に
は、コイルバネ４の他端4bがスローアップギァ５とカセ
ットホルダー本体の脚部７との間に入り込み、カセット
ホルダー本体を前キャビネット１より取り外さないと再
度組立ができないという問題点があった。

本発明は上記問題点を解決するものであり、簡単な構
成で、コイルバネの一端をカセットホルダー本体の脚部
に引掛ける手間がかからず、また引掛けに失敗した場合
でも、カセットホルダー本体を前キャビネットより取は
ずして再度取付ける必要のない優れたカセットホルダー
装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 本発明のカセットホルダー装置は、キャビネットに仮
固定された開閉用コイルバネの一端をキャビネットに設
けられた支持軸を中心に回転させ、カセットホルダー本
体に設けられたガイドリブにより上記コイルバネの一端
をキャビネットから取り外すと同時にカセットホルダー
本体に引掛けて装着することができるようにしたもので
ある。

作用 本発明は、キャビネットに仮固定された開閉用コイル
バネの一端をキャビネットに設けられた支持軸を中心に
回転させ、カセットホルダー本体に設けられたガイドリ
ブにより上記コイルバネの一端をキャビネットから取り
外すと同時にカセットホルダー本体に引掛けて装着させ
ることにより、仮固定されたバネを手でカセットホルダ
ー本体に引掛ける必要は全くなくなるものである。ま
た、カセットホルダー本体の脚部の背の部分に開閉用コ
イルバネの一端を固定させるのではなく、カセットホル
ダー本体の脚部の横に開閉用コイルバネの一端を装着さ
せるため、上記コイルバネの一端がキャビネットとカセ
ットホルダー本体の脚部の間に入り込んだ時でもキャビ
ネットからカセットホルダー本体を取り外すことなく、
上記コイルバネをカセットホルダー本体に装着させるこ
とができる。

実 施 例 以下本発明の実施例のカセットホルダー装置につい
て、図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるカセットホルダー
装置を示すものである。第１図において、８は開閉用バ
ネ４の一端4bをキャビネットから取り外すと同時にカセ
ットホルダー本体に装着する為にガイドリブ、９は上記
コイルバネ４の一端4bを左右方向に動からいよう固定す
るための固定リブ、10は上記コイルバネ４をキャビネッ
トに仮固定する為の仮固定リブである。

以上のように構成されたカセットホルダー装置につい
て、以下第１図及び第２図を用いてそのコイルバネの架
設動作を説明する。第１図に示すように開閉用コイルバ
ネを左右方向にずれないように仮固定し、カセットホル
ダー本体を取付ける。カセットホルダー本体は脚部７に
設けた透孔を回転支軸２に挿入されており、カセットホ
ルダー本体を矢印Ｄの方向に回転させると、ガイドリブ
８にある勾配により開閉用コイルバネ４の一端4bが矢印
Ｅの方向に移動させられ、カセットホルダー本体の脚部
７と上記リブ９との間に入り込み、開閉用コイルバネ４
の力がカセットホルダー本体に加わるようになり、カセ
ットホルダー本体が開く方向にばね力が作用することに
なる。

以上のように本実施例によれば、カセットホルダー本
体にある程度の勾配を有するガイドリブを設け、カセッ
トホルダー本体をキャビネットの方向（閉成方向）に回
転させることにより、キャビネットに仮固定された開閉
用コイルバネの一端をキャビネットから取り外すと同時
に上記ガイドリブによりカセットホルダー本体に装着す
ることができる。

なお、実施例において、開閉用コイルバネの一端をカ
セットホルダー本体の脚部の横で装着するようにした
が、バネ一端の装着箇所はカセットホルダー本体に対し
開閉用コイルバネの開く力が加わる場所であれば、他の
場所でも良い。

発明の効果 以上のように本発明は、カセットホルダー本体にある
程度の勾配を持つガイドリブを設けることにより、キャ
ビネットに設けられた回転支軸を中心にカセットホルダ
ー本体を回転させた時、キャビネットに取り付けられた
開閉用コイルバネの仮固定された一端をキャビネットか
ら取り外すと同時にカセットホルダー本体に装着するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例におけるカセットホルダー装置
の構成斜視図、第２図は同装置の組立完了状態を示す斜
視図、第３図は従来のカセットホルダー装置の構成斜視
図、第４図，第５図は同装置の組立て説明図である。 １……前キャビネット、２……回転支軸、3a,3b……回
転止めリブ、４……開閉用コイルバネ、６……支持軸、
７……カセットホルダー本体の脚部、８……ガイドリ
ブ、９……固定リブ、10……仮固定リブ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】キャビネットに突設した回転支軸を中心に
   回動可能に支持されたカセットホルダー本体と、上記回
   転支軸近傍に配設した支持軸に架設され、一端が上記キ
   ャビネットに設けた仮固定リブに仮固定されると共に他
   端が上記キャビネットに設けた回転止めリブにて固定さ
   れた開閉用コイルバネと、上記カセットホルダー本体に
   突設され、上記カセットホルダー本体の回動により上記
   キャビネットに対し仮固定された上記開閉用コイルバネ
   の一端を上記カセットホルダー本体側に引き寄せるよう
   に作用するガイドリブと、上記カセットホルダー本体の
   ガイドリブ近傍に設けられ、上記開閉用コイルバネの一
   端を固定する固定部とを備え、上記カセットホルダー本
   体の回転に応じて上記ガイドリブにより上記コイルバネ
   の一端をキャビネットから外すと同時にカセットホルダ
   ー本体に装着するように構成したことを特徴とするカセ
   ットホルダー装置。