JPH0424547Y2 - - Google Patents

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JPH0424547Y2
JPH0424547Y2 JP12916686U JP12916686U JPH0424547Y2 JP H0424547 Y2 JPH0424547 Y2 JP H0424547Y2 JP 12916686 U JP12916686 U JP 12916686U JP 12916686 U JP12916686 U JP 12916686U JP H0424547 Y2 JPH0424547 Y2 JP H0424547Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、VTR(ビデオテープレコーダ)等に
使用される磁気テープカセツトに関する。
〔従来の技術〕
第4図乃至第6図は、家庭用のVTRに使用さ
れる従来の磁気テープカセツトで、第4図は磁気
テープカセツトを下ハーフ側から見た一部切欠き
背面図、第5図は第4図の−断面図、第6図
は第4図の切欠き部に対応する下ハーフ隅部の部
分図を示し、磁気テープカセツト1は、上ハーフ
2と下ハーフ3とでカセツト本体4が構成され、
該カセツト本体4内に磁気テープ5を巻装する供
給リール6と巻取りリール7との一対の巻回リー
ルが収納されており、VTR挿入側となるカセツ
ト本体4の前部には、テープガイド部4a,4a
の前面に繰り出された磁気テープ5を開閉可能に
覆う前蓋8が被着されている。
この前蓋8は、前板8aと天板8bの両側に側
板8c,8cを延設した平面コ字形に形成され、
両側板8c,8cの内側に突設した回動支軸9,
10を、上ハーフ2の側壁の前部側に穿設した軸
孔に軸支して取付けられるもので、長軸の回動支
軸9には前蓋8を閉状態に付勢するつる巻き状の
スプリング11が係止されている。
該スプリング11に対応する下ハーフ3の隅部
には、前蓋8をカセツト本体4に閉状態に係止す
る前蓋係止部材12が、その上部両側の支軸12
a,12aを下ハーフ3のリブ3a,3aに回動
可能に懸架され、該前蓋係止部材12は、一方の
軸12aに装着される前蓋係止用スプリング13
の付勢力によつて、係止用突起12bと解除用突
起12cとが下ハーフ3の側壁3bから外部へ突
出して設けられ、係止用突起12bが前蓋8に係
合して、該前蓋8を閉状態に保持している。
前記スプリング11は、スプリング性を有する
線材を折曲して形成されるもので、コイル部11
aを回動支軸9に外嵌し、コイル部11aの一端
11bを回動支軸9に突設した係止ピン14に係
止して、コイル部11aの他端から延びる腕部1
1cを上ハーフ2の内面に形成したガイド溝15
に遊嵌させて前蓋8を上ハーフ2に組付け、両ハ
ーフ2,3をビス16で螺着してカセツト本体4
を構成して前蓋8をスプリング11のトーシヨン
力によつて常時閉方向に付勢する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、つる巻きばねからなるスプリン
グ11は上述の如く、コイル部11aの一端11
bを回動支軸9の係止ピン14に係止する形と
し、腕部11cの略中間に屈曲部を形成するた
め、形状が特異で加工技術を要することからコス
ト的に不利であつた。
また、スプリング11を介しての前蓋8と上ハ
ーフ2の連結状態が不安定なため、前蓋8の開閉
が円滑でなかつた。
さらに、前蓋8は上ハーフ2には、前蓋係止部
材12は下ハーフ3に夫々設けられるが、上ハー
フ2を下ハーフ3に組付けた際には、前蓋8を閉
状態に付勢するスプリング11と前蓋係止用スプ
リング13とが近接位置に配置されるにもかわら
ず、両者を必要としていた。
そこで本考案は、前蓋を閉状態に付勢するスプ
リングの製作が容易でコストダウンが図れ、前蓋
と上ハーフの連結状態を安定せしめ、かつ該スプ
リングにて前蓋係止用スプリングをも兼用でき、
しかも、スプリングの回動支軸への装着が容易か
つ強固で、さらに、磁気テープのドロツプアウト
の発生を極力低減させた磁気テープカセツトを提
供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的達成のため本考案は、上ハーフと下ハ
ーフとでカセツト本体を構成し、上ハーフにはカ
セツト本体の前面に繰り出された磁気テープを覆
う前蓋を開閉可能に軸支し、該前蓋の回動支軸に
前蓋を常時閉方向に付勢するスプリングを設け、
下ハーフには支軸にて回動可能に懸架される前蓋
係止部材を備えた磁気テープカセツトにおいて、
前記回動支軸には、その先端から基端に向かうス
リツトを形成し、前記スプリングを板ばねで形成
し、該スプリングは、一端を前記スリツトに挿入
し、該一端に連続する抱持部にて前記回動支軸の
略半周を抱持して、該回動支軸に装着されている
と共に他端に形成した屈曲部を、前記上ハーフに
摺動可能に圧接し、かつ前記抱持部と屈曲部との
間に、前記下ハーフ側に膨出する湾曲部を有し、
前記前蓋係止部材には、下ハーフの側壁から外部
に突出する係止用突起及び解除用突起と、被押圧
部とが形成され、前記スプリングの湾曲部を該被
押圧部に圧接して、前記係止用突起が前蓋を係止
する方向に前蓋係止部材が常時付勢されているこ
とを特徴とする。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図乃至第3図に
基づいて説明する。
前蓋8の回転支軸17には、その先端17aか
ら基端17bに向かうスリツト18が形成されて
いる。
該回動支軸17には、前蓋8を閉状態に付勢す
るスプリング19が係止されている。該スプリン
グ19は、ばね用鋼板やステンレス鋼板等の弾性
を有する金属製の板ばねで形成したもので、回動
支軸17のスリツト18に挿入される一端19a
と、該一端19aに連続する抱持部19bと、他
端19cに形成した屈曲部19dと、抱持部19
bと屈曲部19dとの間に、前記下ハーフ3側に
膨出する湾曲部19eとを有している。そして、
スプリング19は、抱持部19bで回動支軸17
の略半周を抱持し、スリツト18に一端19aを
挿入して、回動支軸17に装着され、屈曲部19
dが上ハーフ2に摺動可能に圧接している。この
際、屈曲部19dは、その左右両側を上ハーフ2
の内面に形成したガイド溝20にガイドされると
共に、他端19cを係止突起21に当接してもよ
い。
前記スプリング19の装着部と対応する下ハー
フ3の隅部には、前蓋8を閉状態に係止する前蓋
係止部材22が、その上部両側の支軸22a,2
2aを下ハーフ3のリブ3a,3aに回動可能に
懸架されている。この前蓋係止部材22には、下
ハーフ3の側壁3bから外部に突出する係止用突
起22b及び解除用突起22cと、前記スプリン
グ19の湾曲部19eが圧接される例えば突状の
被押圧部22dとが形成されている。
そして、該被押圧部22dをスプリング19の
湾曲部19eにて押圧される前蓋係止部材22
は、支軸22a,22aを支点に下ハーフ3の側
壁3b方向に付勢され、係止用突起22b及び解
除用突起22cが、前記側壁3bから外部に突出
し、係止用突起22bが前蓋8に係合して該前蓋
8を閉状態に保持するもので、VTRの作用爪が
解除用突起22cを押動すると上記係合状態が解
除される。
このように構成された磁気テープカセツトを
VTR装置に装填すると、VTR装置の作用爪が前
蓋係止部材22の解除用突起22cを押動して前
蓋係止部材22と前蓋8の係止を解除するととも
に別の作用爪が前蓋8を第1図において上方へ回
動して開く。
これにより、前蓋8の回動支軸17が第1図に
おいて時計方向に回動し、これに連動して、スプ
リング19の抱持部19bの近傍が回動支軸17
に巻込まれ、湾曲部19eが上ハーフ2側に小さ
く後退して、屈曲部19dが上ハーフ2の内面を
摺動して回動支軸17側へ後退する。
そして、磁気テープカセツトをVTR装置から
取出すと、スプリング19の復元力により、回動
支軸17が第1図において反時計方向に回動し
て、前蓋ハーフ8が閉位置に戻り、前蓋係止部材
22は湾曲部19eにて押動され、係止用突起2
2bが前蓋8に係合して、前蓋8が閉状態に保持
される。
本実施例は以上のように、前蓋8を閉方向に付
勢するスプリング19を板ばねで形成するから、
従来のようなコスト高のつる巻きばねを用いるこ
となく、板ばね材を所要長さに切断して曲げ加工
するのみで容易に形成でき、かつ安価である。ま
た、湾曲部19eの弾発力により、閉状態の前蓋
8の遊びを少なくすることができる。そして、前
蓋8が従来より確実に長期間に亘つて安定して開
閉できる。また、デツキ装着時においては、前蓋
を閉状態に付勢するスプリングにつる巻きばねを
使用した従来のカセツトでは、つる巻きばねを介
して前蓋と上ハーフの連結状態が不安定なため
に、前蓋の開閉が円滑でなかつたが、本考案では
このようなトラブルは発生しない。
さらに、前蓋8を閉状態に付勢するスプリング
19を利用して、前蓋係止部材22を付勢するよ
うになしたから、従来例で示した前蓋係止用スプ
リングが不用となつて、部品点数の削減と、組付
工程の省略化を図れ、コストを大幅に低減させる
ことができる。
しかも、スプリング19は、抱持部19bで回
動支軸17の略半周を抱持すると共に、スリツト
18に一端19aを挿入して回動支軸17に装着
されるから、スプリング19の回動支軸17への
装着が容易かつ強固である。
さらに、屈曲部19dが上ハーフ2に平面的に
圧接して摺動するから、上ハーフ2の削る屑の発
生が殆どなく、磁気テープ5のドロツプアウトの
発生を極力低減させることができる。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように、カセツト本体の前面に
繰り出された磁気テープを覆う前蓋の回動支軸に
スリツトを形成し、前蓋を常時閉方向に付勢する
スプリングを板ばねで形成し、その一端を前記ス
リツトに挿入し、該一端に連続する抱持部にて前
記回動支軸の略半周を抱持して、該回動支軸に装
着されていると共に他端に形成した屈曲部を、前
記上ハーフに摺動可能に圧接し、かつ前記抱持部
と屈曲部との間に形成される下ハーフ側に膨出す
る湾曲部を、前蓋係止部材の被押圧部に圧接し
て、前蓋係止部材の係止用突起を前蓋を係止する
方向に常時付勢したので、板ばね材を所要長さに
切断して曲げ加工するのみで、前蓋係止用スプリ
ング兼用の前蓋を閉方向に付勢するスプリングを
容易に形成できて、製品コストの減少を図ること
ができる。また、前蓋を閉方向に付勢するスプリ
ングを利用して前蓋係止部材を付勢するようにし
たから、従来例用いていた前蓋係止用スプリング
が不用となつて、部品点数の削減と、組付工程の
省略化を図れ、コストを大幅に低減させることが
できる。
さらに、前蓋を閉方向に付勢するスプリングの
湾曲部の弾発力により、閉状態の前蓋の遊びが少
なくなり、前蓋と上ハーフの連結状態が安定し、
前蓋の開閉が円滑に行うことができると共に、前
蓋の開閉動作が長期間に亘つて確実に安定して行
えるようになつた。
しかも、スプリングは、抱持部で回動支軸の略
半周を抱持すると共に、スリツトに一端を挿入し
て回動支軸に装着されるから、スプリングの回動
支軸への装着が容易かつ強固である。
さらに、屈曲部が上ハーフに平面的に圧接して
摺動するから、上ハーフの削る屑の発生が殆どな
く、磁気テープのドロツプアウトの発生を極力低
減させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の一実施例を示し、
第1図は第2図の−断面図、第2図は上ハー
フを内面側から見た要部の断面底面図、第3図は
第1図の−断面図、第4図乃至第6図は従来
例を示し、第4図は磁気テープカセツトを下ハー
フ側から見た一部切欠き底面図、第5図は第4図
の−断面図、第6図は前蓋係止部材を示す平
面図である。 1……カセツト本体、2……上ハーフ、3……
下ハーフ、4……カセツト本体、5……磁気テー
プ、6……供給リール、7……巻取リール、8…
…前蓋、17……回動支軸、17a……先端、1
7b……基端、18……スリツト、19……スプ
リング、19a……一端、19b……抱持部、1
9c……他端、19d……屈曲部、19e……湾
曲部、22……前蓋係止部材、22a……支軸、
22b……係止用突起、22c……解除用突起、
22d……被押圧部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上ハーフ2と下ハーフ3とでカセツト本体4を
    構成し、上ハーフ2にはカセツト本体4の前面に
    繰り出された磁気テープ5を覆う前蓋8を開閉可
    能に軸支し、該前蓋8の回動支軸17に前蓋8を
    常時閉方向に付勢するスプリング19を設け、下
    ハーフ3には支軸22aにて回動可能に懸架され
    る前蓋係止部材22を備えた磁気テープカセツト
    1において、前記回動支軸17には、その先端1
    7aから基端17bに向かうスリツト18を形成
    し、前記スプリング19を板ばねで形成し、該ス
    プリング19は、一端19aを前記スリツト18
    に挿入し、該一端19aに連続する抱持部19b
    にて前記回動支軸17の略半周を抱持して、該回
    動支軸17に装着されていると共に他端19cに
    形成した屈曲部19dを、前記上ハーフ2に摺動
    可能に圧接し、かつ前記抱持部19bと屈曲部1
    9dとの間に、前記下ハーフ3側に膨出する湾曲
    部19eを有し、前記前蓋係止部材22には、下
    ハーフ3の側壁3bから外部に突出する係止用突
    起22b及び解除用突起22cと、被押圧部22
    dとが形成され、前記スプリング19の湾曲部1
    9eを該被押圧部22dに圧接して、前記係止用
    突起22bが前蓋8を係止する方向に前蓋係止部
    材22が常時付勢されていることを特徴とする磁
    気テープカセツト。
JP12916686U 1986-08-25 1986-08-25 Expired JPH0424547Y2 (ja)

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