JPH0544946Y2 - - Google Patents
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- JPH0544946Y2 JPH0544946Y2 JP12718589U JP12718589U JPH0544946Y2 JP H0544946 Y2 JPH0544946 Y2 JP H0544946Y2 JP 12718589 U JP12718589 U JP 12718589U JP 12718589 U JP12718589 U JP 12718589U JP H0544946 Y2 JPH0544946 Y2 JP H0544946Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、VTR(ビデオテープレコーダ)等に
使用される磁気テープカセツトに係り、特に
VTR挿入側となるカセツト本体の前面に装着さ
れる前蓋用の前蓋スプリングの改良に関する。
使用される磁気テープカセツトに係り、特に
VTR挿入側となるカセツト本体の前面に装着さ
れる前蓋用の前蓋スプリングの改良に関する。
第6図乃至第8図は、家庭用のVTRに使用さ
れる従来の磁気テープカセツトで、第6図は磁気
テープカセツトを下ハーフ側から見た一部切欠き
背面図、第7図は第6図の−断面図、第8図
は第6図の切欠き部に対応する下ハーフ隅部の部
分図を示し、磁気テープカセツト1は、上ハーフ
2と下ハーフ3とでカセツト本体4が形成され、
該カセツト本体4内に磁気テープ5を巻装する供
給リール6aと巻取りリール6bとの一対の巻回
リール6が収納されている。そして、VTR挿入
側となるカセツト本体4の前部には、両リール6
a,6bから繰り出されて、カセツト本体4のテ
ープガイド部4a,4bの前面を走行する磁気テ
ープ5を開閉可能に覆う前蓋7が被着されてい
る。
れる従来の磁気テープカセツトで、第6図は磁気
テープカセツトを下ハーフ側から見た一部切欠き
背面図、第7図は第6図の−断面図、第8図
は第6図の切欠き部に対応する下ハーフ隅部の部
分図を示し、磁気テープカセツト1は、上ハーフ
2と下ハーフ3とでカセツト本体4が形成され、
該カセツト本体4内に磁気テープ5を巻装する供
給リール6aと巻取りリール6bとの一対の巻回
リール6が収納されている。そして、VTR挿入
側となるカセツト本体4の前部には、両リール6
a,6bから繰り出されて、カセツト本体4のテ
ープガイド部4a,4bの前面を走行する磁気テ
ープ5を開閉可能に覆う前蓋7が被着されてい
る。
この前蓋7は、前板7aと天板7bの両側に側
板7c,7dを延設した平面コ字形に形成されて
いる。側板7cの内側には、長軸状の回動支軸8
が、また側板7dの内側には短軸状の回動支軸9
がそれぞれ設けられ、該回動支軸8,9を上ハー
フ2の側壁2a,2bの前部側に穿設した軸孔に
それぞれ軸支して、前蓋7がカセツト本体4に取
付けられる。回動支軸8には、前蓋スプリング1
0としてつる巻きばねが係止されている。
板7c,7dを延設した平面コ字形に形成されて
いる。側板7cの内側には、長軸状の回動支軸8
が、また側板7dの内側には短軸状の回動支軸9
がそれぞれ設けられ、該回動支軸8,9を上ハー
フ2の側壁2a,2bの前部側に穿設した軸孔に
それぞれ軸支して、前蓋7がカセツト本体4に取
付けられる。回動支軸8には、前蓋スプリング1
0としてつる巻きばねが係止されている。
前記つる巻きばねからなる前蓋スプリング10
に対応する下ハーフ3の隅部には、前蓋7をカセ
ツト本体4に閉状態に係止する前蓋係止部材11
が、その上部両側の支軸11a,11bを下ハー
フ3のリブ3b,3cに懸架して回動可能に吊持
されている。そして、前蓋係止部材11は、支軸
11aに装着されるつる巻き状の前蓋係止用スプ
リング12の付勢力によつて、前蓋係止部材11
に形成されるロツク用突起11cと解除用突起1
1dとが下ハーフ3の側壁3aから外部へ突出し
て、ロツク用突起11cが前蓋7に係合し、該前
蓋7を閉状態に保持している。
に対応する下ハーフ3の隅部には、前蓋7をカセ
ツト本体4に閉状態に係止する前蓋係止部材11
が、その上部両側の支軸11a,11bを下ハー
フ3のリブ3b,3cに懸架して回動可能に吊持
されている。そして、前蓋係止部材11は、支軸
11aに装着されるつる巻き状の前蓋係止用スプ
リング12の付勢力によつて、前蓋係止部材11
に形成されるロツク用突起11cと解除用突起1
1dとが下ハーフ3の側壁3aから外部へ突出し
て、ロツク用突起11cが前蓋7に係合し、該前
蓋7を閉状態に保持している。
前記つる巻きばねからなる前蓋スプリング10
は、回動支軸8に引掛けられる一端10aと、他
端側の腕部10bと、一端10aと腕部10bと
の間に形成されるコイル部10cとで形成され、
腕部10bは、上ハーフ2の内面に当接する屈曲
部10dを有している。この前蓋スプリング10
は、コイル部10cを回動支軸8に外嵌し、一端
10aを該支軸8に突設した係止突起8aに外部
から引掛けて、腕部10bを上ハーフ2の内面に
形成したガイド溝13に遊嵌させて、前蓋7を上
ハーフ2に仮止めする。この仮止め状態の前蓋7
をもつた上ハーフ2と、下ハーフ3とをビス14
にて螺着して、磁気テープカセツト1を構成す
る。
は、回動支軸8に引掛けられる一端10aと、他
端側の腕部10bと、一端10aと腕部10bと
の間に形成されるコイル部10cとで形成され、
腕部10bは、上ハーフ2の内面に当接する屈曲
部10dを有している。この前蓋スプリング10
は、コイル部10cを回動支軸8に外嵌し、一端
10aを該支軸8に突設した係止突起8aに外部
から引掛けて、腕部10bを上ハーフ2の内面に
形成したガイド溝13に遊嵌させて、前蓋7を上
ハーフ2に仮止めする。この仮止め状態の前蓋7
をもつた上ハーフ2と、下ハーフ3とをビス14
にて螺着して、磁気テープカセツト1を構成す
る。
しかしながら、上述のつる巻きばねからなる前
蓋スプリング10は、上述の如くコイル部10c
の一端10aを回動支軸8の係止突起8aに引掛
ける形とし、他端に屈曲部10dを有する腕部1
0bを形成するため、形状が特異で加工技術を要
することからコスト的に不利であつた。
蓋スプリング10は、上述の如くコイル部10c
の一端10aを回動支軸8の係止突起8aに引掛
ける形とし、他端に屈曲部10dを有する腕部1
0bを形成するため、形状が特異で加工技術を要
することからコスト的に不利であつた。
また、前記前蓋スプリング10は、回動支軸8
を上ハーフ2に押付ける付勢力が殆ど働かないた
め、前蓋スプリング10を介した前蓋7と上ハー
フ2との連結状態が不安定となり、カセツトの組
立時に、前蓋7あるいは前蓋スプリング10がは
ずれて仮止め状態がくずれて生産性に影響を及ぼ
す虞があり、さらに組立後にあつては、前蓋の開
閉が円滑に行なわれない場合があつた。
を上ハーフ2に押付ける付勢力が殆ど働かないた
め、前蓋スプリング10を介した前蓋7と上ハー
フ2との連結状態が不安定となり、カセツトの組
立時に、前蓋7あるいは前蓋スプリング10がは
ずれて仮止め状態がくずれて生産性に影響を及ぼ
す虞があり、さらに組立後にあつては、前蓋の開
閉が円滑に行なわれない場合があつた。
そこで本考案は、前蓋スプリングの製作が容易
でコストダウンが図れ、また上ハーフと下ハーフ
とを結合する前であつても前蓋と前蓋スプリング
及び上ハーフの連結状態が安定し、さらに前蓋の
開閉を円滑に行なうことのできる磁気テープカセ
ツトを提供することを目的としている。
でコストダウンが図れ、また上ハーフと下ハーフ
とを結合する前であつても前蓋と前蓋スプリング
及び上ハーフの連結状態が安定し、さらに前蓋の
開閉を円滑に行なうことのできる磁気テープカセ
ツトを提供することを目的としている。
本考案は、上述の目的に鑑みてなされたもの
で、上ハーフと下ハーフとでカセツト本体を形成
し、該カセツト本体に収納された巻回リールから
カセツト本体の前面に繰り出される磁気テープを
上ハーフに軸支される前蓋で開閉可能に覆い、該
前蓋の回動支軸に係止される前蓋スプリングによ
り前蓋を常時閉方向へ付勢するようになした磁気
テープカセツトにおいて、前記前蓋スプリングを
板ばねにて一端と他端との間に下ハーフ側に膨出
する湾曲部を形成し、該前蓋スプリングの一端を
前記回動支軸に係止するとともに他端を上ハーフ
に摺動可能に圧接したことを特徴とする。
で、上ハーフと下ハーフとでカセツト本体を形成
し、該カセツト本体に収納された巻回リールから
カセツト本体の前面に繰り出される磁気テープを
上ハーフに軸支される前蓋で開閉可能に覆い、該
前蓋の回動支軸に係止される前蓋スプリングによ
り前蓋を常時閉方向へ付勢するようになした磁気
テープカセツトにおいて、前記前蓋スプリングを
板ばねにて一端と他端との間に下ハーフ側に膨出
する湾曲部を形成し、該前蓋スプリングの一端を
前記回動支軸に係止するとともに他端を上ハーフ
に摺動可能に圧接したことを特徴とする。
尚、前蓋スプリングに用いられる板ばねの材質
としては、弾性を有する部材であれば特に限定し
ないが、例えば通常のばね用鋼板やステンレス鋼
板等の弾性のある金属板が好ましい。
としては、弾性を有する部材であれば特に限定し
ないが、例えば通常のばね用鋼板やステンレス鋼
板等の弾性のある金属板が好ましい。
このように前蓋スプリングを板ばねで形成する
ことにより、前蓋スプリングの製作が容易とな
り、かつ、前蓋スプリングが板ばねで形成されて
いるため幅広であることと、前蓋スプリングが一
端と他端との間に下ハーフ側に膨出する湾曲部を
形成しているため、回動支軸を上ハーフに押付け
る付勢力が働き、前蓋と上ハーフとが安定して連
結される。
ことにより、前蓋スプリングの製作が容易とな
り、かつ、前蓋スプリングが板ばねで形成されて
いるため幅広であることと、前蓋スプリングが一
端と他端との間に下ハーフ側に膨出する湾曲部を
形成しているため、回動支軸を上ハーフに押付け
る付勢力が働き、前蓋と上ハーフとが安定して連
結される。
以下、本考案の一実施例を第1図乃至第4図に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
前蓋7の側板7cの内面には、前蓋スプリング
20を係止する長軸状の回動支軸18が突接さ
れ、該回動支軸18は、先端部に軸方向のスリツ
ト18aが形成されている。前蓋スプリング20
は、ばね用鋼板やステンレス鋼板等の弾性を有す
る金属製の板ばねで形成したもので、回動支軸1
8のスリツト18aに挿入される一端20aと、
上ハーフ2に摺動可能に圧接される他端20b
と、一端20aと他端20bとの間に下ハーフ3
側に膨出する湾曲部20cとを有している。そし
て、前蓋スプリング20は、回動支軸18の略半
周を抱持する一端20aをスリツト18aに挿入
して係止され、他端20bを上ハーフ2に摺動可
能に圧接して取付けられる。この際、他端20b
は、その左右両側を上ハーフ2の内面に形成した
ガイド溝23にガイドされるとともに、先端面を
ストツパ突起25に当接させるようにしてもよ
い。
20を係止する長軸状の回動支軸18が突接さ
れ、該回動支軸18は、先端部に軸方向のスリツ
ト18aが形成されている。前蓋スプリング20
は、ばね用鋼板やステンレス鋼板等の弾性を有す
る金属製の板ばねで形成したもので、回動支軸1
8のスリツト18aに挿入される一端20aと、
上ハーフ2に摺動可能に圧接される他端20b
と、一端20aと他端20bとの間に下ハーフ3
側に膨出する湾曲部20cとを有している。そし
て、前蓋スプリング20は、回動支軸18の略半
周を抱持する一端20aをスリツト18aに挿入
して係止され、他端20bを上ハーフ2に摺動可
能に圧接して取付けられる。この際、他端20b
は、その左右両側を上ハーフ2の内面に形成した
ガイド溝23にガイドされるとともに、先端面を
ストツパ突起25に当接させるようにしてもよ
い。
尚、前記前蓋スプリング20は、例えば、硬度
がビツカース硬さHv400以上、好ましくはHv500
以上で、弾性を有し、且つ鋼性に富むSUS301H
やSUS301EH(エキストラハード)等のステンレ
ス系、或いはリボン鋼等の幅2.0〜5.0mm、厚さ
0.08〜0.12mm程度の鋼板を用いる。
がビツカース硬さHv400以上、好ましくはHv500
以上で、弾性を有し、且つ鋼性に富むSUS301H
やSUS301EH(エキストラハード)等のステンレ
ス系、或いはリボン鋼等の幅2.0〜5.0mm、厚さ
0.08〜0.12mm程度の鋼板を用いる。
前蓋スプリング20の取付け部と対応する下ハ
ーフ3の隅部には、前蓋7をカセツト本体4に閉
状態に係止する前蓋係止部材21が、その上部両
側の支軸21a,21bを下ハーフ3のリブ3
b,3cに懸架して回動可能に吊持されている。
そして、前蓋係止部材21は、下ハーフ3の側壁
3aから外部に突出するロツク用突起21c及び
解除用突起21dと、板ばね状の前蓋係止用スプ
リング32にて押動される例えば突条の被押圧部
21eとが設けられ、前蓋7がロツク用突起21
cと係合して閉状態が保持されるもので、VTR
の作用爪が解除用突起21dを押動して係合状態
が解除される。
ーフ3の隅部には、前蓋7をカセツト本体4に閉
状態に係止する前蓋係止部材21が、その上部両
側の支軸21a,21bを下ハーフ3のリブ3
b,3cに懸架して回動可能に吊持されている。
そして、前蓋係止部材21は、下ハーフ3の側壁
3aから外部に突出するロツク用突起21c及び
解除用突起21dと、板ばね状の前蓋係止用スプ
リング32にて押動される例えば突条の被押圧部
21eとが設けられ、前蓋7がロツク用突起21
cと係合して閉状態が保持されるもので、VTR
の作用爪が解除用突起21dを押動して係合状態
が解除される。
板ばね材からなる前蓋係止用スプリング32
は、下ハーフ3に立設した支柱3dに軸支され、
その上部を上ハーフ2のボス2dで挾圧して固定
されると共に、一端32aを下ハーフ3の係止凹
部3eに嵌着し、中間部を前蓋スプリング20の
下方に交叉させ、他端32bを前蓋係止部材21
の被押圧部21eに圧接して取付けられており、
前蓋係止部材21は、この前蓋係止用スプリング
32の付勢力により、ロツク用突起21cと解除
用突起21dとが下ハーフ3の側壁3aから突出
し、ロツク用突起21cが前蓋7に係合して前蓋
7を閉状態に係止する。
は、下ハーフ3に立設した支柱3dに軸支され、
その上部を上ハーフ2のボス2dで挾圧して固定
されると共に、一端32aを下ハーフ3の係止凹
部3eに嵌着し、中間部を前蓋スプリング20の
下方に交叉させ、他端32bを前蓋係止部材21
の被押圧部21eに圧接して取付けられており、
前蓋係止部材21は、この前蓋係止用スプリング
32の付勢力により、ロツク用突起21cと解除
用突起21dとが下ハーフ3の側壁3aから突出
し、ロツク用突起21cが前蓋7に係合して前蓋
7を閉状態に係止する。
本実施例は以上のように構成されるもので、磁
気テープカセツト1をVTRに装填して前蓋7が
開かれる動作と連動して、前蓋スプリング20を
係止した回動支軸18が回動し、該回動支軸18
に前蓋スプリング20が巻き込まれてゆき、湾曲
部20cが上ハーフ2側に小さく後退して、他端
20bが上ハーフ2の内面を摺動して回動支軸1
8側へ後退する。
気テープカセツト1をVTRに装填して前蓋7が
開かれる動作と連動して、前蓋スプリング20を
係止した回動支軸18が回動し、該回動支軸18
に前蓋スプリング20が巻き込まれてゆき、湾曲
部20cが上ハーフ2側に小さく後退して、他端
20bが上ハーフ2の内面を摺動して回動支軸1
8側へ後退する。
そして、磁気テープカセツト1をVTRから取
り出すと、前蓋スプリング20の復元力により、
回動支軸18が前記開方向動作とは逆に回動し
て、前蓋スプリング20の他端20bが回動支軸
18とは反対側へ前進して、前蓋7が閉位置に戻
り、前蓋係止部材21は、前蓋係止用スプリング
32に押動され、前蓋7を係止する。
り出すと、前蓋スプリング20の復元力により、
回動支軸18が前記開方向動作とは逆に回動し
て、前蓋スプリング20の他端20bが回動支軸
18とは反対側へ前進して、前蓋7が閉位置に戻
り、前蓋係止部材21は、前蓋係止用スプリング
32に押動され、前蓋7を係止する。
本実施例は以上のように、前蓋スプリング20
を板ばねで形成するから、従来の如く前蓋スプリ
ングにコスト高なつる巻きばねを用いることな
く、板ばね材を所要長さに切断して曲げ加工する
のみで容易に形成でき、且つ安価である。また、
湾曲部20cの弾発力により、閉状態の前蓋7の
遊びを少なくすることができる。さらに前蓋スプ
リングとして板ばねを使用しているので、従来の
つる巻きばねに比べて、前蓋7が確実に長期間に
亘つて安定して開閉でき、つる巻きばねを使用し
たときのように長期間の開閉動作、例えば一万回
の開閉によつて前蓋7が閉方向に付勢されなくな
る事態も、板ばねの場合は起こらなかつた。さら
に、前蓋スプリングにつる巻きばねを使用した従
来カセツトに比べて幅広で、かつ一端20aと他
端20bとの間に下ハーフ3側に膨出する湾曲部
20cを形成した板ばねを用いているので、回動
支軸18を上ハーフ2に押付ける付勢力が働き、
前蓋7と上ハーフ2との連結状態が安定し、上ハ
ートと下ハーフを結合する前であつても前蓋7が
上ハーフ2から勝手に脱落することなく、カセツ
トの生産性が向上するとともに、デツキ装着時に
おける前蓋の開閉が円滑に行なえる。
を板ばねで形成するから、従来の如く前蓋スプリ
ングにコスト高なつる巻きばねを用いることな
く、板ばね材を所要長さに切断して曲げ加工する
のみで容易に形成でき、且つ安価である。また、
湾曲部20cの弾発力により、閉状態の前蓋7の
遊びを少なくすることができる。さらに前蓋スプ
リングとして板ばねを使用しているので、従来の
つる巻きばねに比べて、前蓋7が確実に長期間に
亘つて安定して開閉でき、つる巻きばねを使用し
たときのように長期間の開閉動作、例えば一万回
の開閉によつて前蓋7が閉方向に付勢されなくな
る事態も、板ばねの場合は起こらなかつた。さら
に、前蓋スプリングにつる巻きばねを使用した従
来カセツトに比べて幅広で、かつ一端20aと他
端20bとの間に下ハーフ3側に膨出する湾曲部
20cを形成した板ばねを用いているので、回動
支軸18を上ハーフ2に押付ける付勢力が働き、
前蓋7と上ハーフ2との連結状態が安定し、上ハ
ートと下ハーフを結合する前であつても前蓋7が
上ハーフ2から勝手に脱落することなく、カセツ
トの生産性が向上するとともに、デツキ装着時に
おける前蓋の開閉が円滑に行なえる。
また、前蓋係止用スプリング32も板ばねであ
ることから、その製造が容易である。
ることから、その製造が容易である。
尚、第5図に示す如く、前述の従来例のつる巻
き状の前蓋係止用スプリング12にて前蓋係止部
材11を付勢するよう構成した場合であつても、
本考案の板ばね状の前蓋スプリング20を用いる
ことができる。
き状の前蓋係止用スプリング12にて前蓋係止部
材11を付勢するよう構成した場合であつても、
本考案の板ばね状の前蓋スプリング20を用いる
ことができる。
本考案の磁気テープカセツトは以上説明したよ
うに、カセツト本体の前蓋の回動支軸に係止され
る前蓋スプリングを、板ばねにて一端と他端との
間に下ハーフ側に膨出する湾曲部を形成し、該前
蓋スプリングの一端を前記回動支軸に係止すると
ともに他端を上ハーフに摺動可能に圧接したの
で、前蓋スプリングを板ばね材を所要長さに切断
して曲げ加工するのみで容易に形成できて、製品
コストの低減を図ることができる。
うに、カセツト本体の前蓋の回動支軸に係止され
る前蓋スプリングを、板ばねにて一端と他端との
間に下ハーフ側に膨出する湾曲部を形成し、該前
蓋スプリングの一端を前記回動支軸に係止すると
ともに他端を上ハーフに摺動可能に圧接したの
で、前蓋スプリングを板ばね材を所要長さに切断
して曲げ加工するのみで容易に形成できて、製品
コストの低減を図ることができる。
また、前蓋スプリングに、幅広でかつ一端と他
端との間に下ハーフ側に膨出する湾曲部を形成し
た板ばねを用いたことにより、回動支軸を上ハー
フに押付ける付勢力が働き、前蓋と上ハーフとが
安定して連結することができ、上ハーフと下ハー
フを結合する前であつても前蓋が上ハーフから勝
手に脱落することなく、生産性の向上に寄与する
ことができる。
端との間に下ハーフ側に膨出する湾曲部を形成し
た板ばねを用いたことにより、回動支軸を上ハー
フに押付ける付勢力が働き、前蓋と上ハーフとが
安定して連結することができ、上ハーフと下ハー
フを結合する前であつても前蓋が上ハーフから勝
手に脱落することなく、生産性の向上に寄与する
ことができる。
さらに、前蓋スプリングの回動支軸を上ハーフ
に押付ける付勢力の働きにより、閉状態の前蓋の
遊びが少なくなり、かつ、カセツトの前蓋が開か
なかつたり、閉じなかつたりするトラブルはなく
なつた。
に押付ける付勢力の働きにより、閉状態の前蓋の
遊びが少なくなり、かつ、カセツトの前蓋が開か
なかつたり、閉じなかつたりするトラブルはなく
なつた。
しかも、板ばねからなる前蓋スプリングが前記
の如く一端と他端との間に下ハーフ側に膨出した
湾曲部を形成した簡単な構造であるため、回動支
軸と前蓋部内面にばね力が略均等にかかることか
ら、カセツトの前蓋の開閉動作が長期間、確実に
安定して行えるようになつた。
の如く一端と他端との間に下ハーフ側に膨出した
湾曲部を形成した簡単な構造であるため、回動支
軸と前蓋部内面にばね力が略均等にかかることか
ら、カセツトの前蓋の開閉動作が長期間、確実に
安定して行えるようになつた。
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示すも
ので、第1図は第2図のI−I断面図、第2図は
上ハーフを内面側から見た要部の断面底面図、第
3図は第4図の−断面図、第4図は下ハーフ
及び前蓋の断面平面図、第5図は他の実施例の要
部の断面側面図、第6図乃至第8図は従来例を示
し、第6図は磁気テープカセツトを下ハーフ側か
ら見た一部切欠き背面図、第7図は第6図の−
断面図、第8図は第6図の切欠き部に対応する
下ハーフ隅部の平面図である。 1……磁気テープカセツト、2……上ハーフ、
3……下ハーフ、4……カセツト本体、5……磁
気テープ、6……巻回リール、7……前蓋、1
2,22……前蓋係止部材、18……回動支軸、
18a……回動支軸18のスリツト、20……前
蓋スプリング、20a……一端、20b……他
端、20c……湾曲部、23……ガイド溝、25
……ストツパ突起。
ので、第1図は第2図のI−I断面図、第2図は
上ハーフを内面側から見た要部の断面底面図、第
3図は第4図の−断面図、第4図は下ハーフ
及び前蓋の断面平面図、第5図は他の実施例の要
部の断面側面図、第6図乃至第8図は従来例を示
し、第6図は磁気テープカセツトを下ハーフ側か
ら見た一部切欠き背面図、第7図は第6図の−
断面図、第8図は第6図の切欠き部に対応する
下ハーフ隅部の平面図である。 1……磁気テープカセツト、2……上ハーフ、
3……下ハーフ、4……カセツト本体、5……磁
気テープ、6……巻回リール、7……前蓋、1
2,22……前蓋係止部材、18……回動支軸、
18a……回動支軸18のスリツト、20……前
蓋スプリング、20a……一端、20b……他
端、20c……湾曲部、23……ガイド溝、25
……ストツパ突起。
Claims (1)
- 上ハーフと下ハーフとでカセツト本体を形成
し、該カセツト本体に収納された巻回リールから
カセツト本体の前面に繰り出される磁気テープを
上ハーフに軸支される前蓋で開閉可能に覆い、該
前蓋の回動支軸に係止される前蓋スプリングによ
り前蓋を常時閉方向へ付勢するようになした磁気
テープカセツトにおいて、前記前蓋スプリングを
板ばねにて一端と他端との間に下ハーフ側に膨出
する湾曲部を形成し、該前蓋スプリングの一端を
前記回動支軸に係止するとともに他端を上ハーフ
に摺動可能に圧接したことを特徴とする磁気テー
プカセツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12718589U JPH0544946Y2 (ja) | 1989-11-01 | 1989-11-01 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12718589U JPH0544946Y2 (ja) | 1989-11-01 | 1989-11-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0280383U JPH0280383U (ja) | 1990-06-20 |
JPH0544946Y2 true JPH0544946Y2 (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=31379387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12718589U Expired - Lifetime JPH0544946Y2 (ja) | 1989-11-01 | 1989-11-01 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544946Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-01 JP JP12718589U patent/JPH0544946Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0280383U (ja) | 1990-06-20 |
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