JP2748070B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2748070B2
JP2748070B2 JP4127609A JP12760992A JP2748070B2 JP 2748070 B2 JP2748070 B2 JP 2748070B2 JP 4127609 A JP4127609 A JP 4127609A JP 12760992 A JP12760992 A JP 12760992A JP 2748070 B2 JP2748070 B2 JP 2748070B2
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は一般に半導体装置に関
するものであり、より特定的には、第1の多結晶シリコ
ン抵抗膜と第2の多結晶シリコン抵抗膜とを備え、それ
らが同一パターンであれば、それらの抵抗値が同一にな
るように改良された半導体装置に関する。この発明は、
さらにそのような半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、バイポーラリニア回路で用い
られる定電圧回路の一例を示す図である。リニア回路と
は、モノリシックICの一種で、アナログICともい
い、連続信号を取扱うICである。定電圧回路の出力電
圧V0 は、下記式に示すように、抵抗値RA と抵抗値R
B の関数となる。
【0003】V0 =(RA /RB −1)VBE 式中、RA ,RB は多結晶シリコンで構成した抵抗の抵
抗値であり、VBEはトランジスタの順方向電圧である。
【0004】図17と図18は、図16に示す回路のパ
ターンのレイアウトである。図26は、従来のバイポー
ラリニア回路装置の断面図である。図19〜図26は、
その製造方法を示す工程図である。以下、製造工程を説
明しながら、従来のバイポーラリニア回路装置の構造を
説明する。
【0005】図19を参照して、P型シリコン基板1の
表面中にn+ 型埋込拡散層2を形成する。p型シリコン
基板1の表面全面にn- 型エピタキシャル層3を形成す
る。
【0006】図20を参照して、n- 型エピタキシャル
層3の所望の領域を、選択酸化法により酸化し、絶縁酸
化膜4を形成する。厚い絶縁酸化膜4以外の部分に薄い
絶縁酸化膜5を形成する。絶縁酸化膜5の膜厚は500
〜1000Åであり、絶縁酸化膜4の厚い膜厚は、80
00〜15000Åである。
【0007】図21を参照して、絶縁酸化膜4に囲まれ
た領域に、p+ 型素子分離層6とp + ベース層7を形成
する。図22を参照して、絶縁酸化膜4および薄い絶縁
酸化膜5の上に、50〜500nm程度の膜厚の多結晶
シリコン膜8を、500〜700℃の温度により、減圧
CVD法により堆積する。多結晶シリコン膜8中に、拡
散またはイオン注入法等によって、n型またはp型不純
物を導入し、それによって、多結晶シリコン膜8の抵抗
値を数十Ω/□〜数百MΩ/□に制御する。
【0008】図23を参照して、写真製版技術により、
多結晶シリコン膜8の上にフォトレジストパターン9を
形成する。フォトレジストパターン9をマスクにして、
フレオンガスプラズマを用いるエッチングにより、不要
な多結晶シリコン膜を除去し、それによって、薄い絶縁
酸化膜5上に、第1の多結晶シリコン抵抗膜8bを形成
し、厚い絶縁酸化膜4の上に第2の多結晶シリコン抵抗
膜8aを形成する。その後、フォトレジストパターン9
を除去する。
【0009】図24を参照して、CVD法により、シリ
コン基板1の表面全面に、絶縁酸化膜10を堆積する。
写真製版およびエッチング技術により、バイポーラトラ
ンジスタのエミッタ、コレクタ領域に位置する絶縁酸化
膜10と薄い絶縁酸化膜5を選択的にエッチング除去す
る。その後、n型不純物を拡散して、n+ エミッタ層1
1aとn+ コレクタ層11bを形成する。
【0010】図25を参照して、写真製版およびエッチ
ング技術により、P+ ベース層7、第1の多結晶シリコ
ン抵抗膜8aおよび第2の多結晶シリコン抵抗膜8bの
それぞれに達する開口部を、絶縁酸化膜10中に形成す
る。次に、これらの開口部を通って、n+ エミッタ層1
1a、P+ ベース層7、n+ コレクタ層11b、第1の
多結晶シリコン抵抗膜8b、第2の多結晶シリコン膜8
aのそれぞれに電気的接続される金属電極12を形成す
る。
【0011】図26を参照して、シリコン基板1の表面
全面に、SiH4 +NH3 系ガスを用い、250〜40
0℃の温度で行なわれる低温プラズマCVD法により、
最終保護膜としてのプラズマ窒化膜13を形成する。低
温プラズマCVD法により得られたプラズマ窒化膜13
中には、水素イオン(H+ )が多く含まれている。
【0012】その後、図示しないが、写真製版およびエ
ッチング技術により、ボンディングパッドの上に位置す
る部分のプラズマ窒化膜13を除去して、ボンディング
パッドを形成する。その後、350℃〜450℃程度の
熱処理工程を経て、半導体装置の製造の一連の工程を経
ることによって、半導体装置が完成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のバイポーラリニ
ア回路装置は以上のように構成されていたので、以下に
述べるような問題点があった。
【0014】図27は、図26における、第1の多結晶
シリコン抵抗膜8bと第2の多結晶シリコン抵抗膜8a
が存在する部分の拡大図である。
【0015】図27を参照して、プラズマ窒化膜13を
シリコン基板3の上に堆積した後、熱処理を施すと、プ
ラズマ窒化膜13中の水素イオン(H+ )が、第1の多
結晶シリコン抵抗膜8b、第2の多結晶シリコン抵抗膜
8a中のグレイン界面に供給される。この場合、それぞ
れの多結晶シリコン抵抗膜8a,8b中に上方から供給
される水素イオンの量は、ほぼ等しい。しかし、下方か
ら、それぞれの多結晶シリコン抵抗膜8a,8b中に供
給される水素イオンの量は異なる。すなわち、第1の多
結晶シリコン抵抗膜8bの下には薄い絶縁酸化膜5が設
けられており、第2の多結晶シリコン抵抗膜8aの下に
は厚い絶縁酸化膜4が形成されている。したがって、水
素イオンは厚い絶縁酸化膜4を通って、第2の多結晶シ
リコン抵抗膜8a中に、より多く供給される。その結
果、第2の多結晶シリコン抵抗膜8aの抵抗値RA は、
第1の多結晶シリコン抵抗膜8bの抵抗RB よりも低く
なる。一般に、抵抗値RA は、抵抗値RB より約10%
低下する。
【0016】上述したように、定電圧回路の出力電圧V
0 は、抵抗値RA ,抵抗値RB とトランジスタの順方向
電圧VBEで決まる。それゆえ、供給される水素イオン量
が異なると、抵抗値RA と抵抗値RB の値が不平等に変
化し、回路設計値どおりの出力電圧V0 が得られないと
いう問題点があった。
【0017】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、比較する2つの多結晶シリコ
ン抵抗膜の下の絶縁酸化膜の膜厚が異なっても、これら
の多結晶シリコン抵抗膜が同一パターンであれば、それ
らが同一の抵抗値になるように改良された半導体装置を
得ることを目的とする。
【0018】この発明は、さらにそのような半導体装置
に適した製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明の第1の局面に従う半導体装置は、半導体基
板と、上記半導体基板の上に設けられた第1の絶縁酸化
膜と、を備える。上記半導体基板の上に、上記第1の絶
縁酸化膜と連なるように、該第1の絶縁酸化膜の膜厚よ
りも厚い膜厚を有する第2の絶縁酸化膜が設けられてい
る。上記第1の絶縁酸化膜の上に、第1の多結晶シリコ
ン抵抗膜が設けられている。上記第2の絶縁酸化膜の上
に、第2の多結晶シリコン抵抗膜が設けられている。上
記第1の多結晶シリコン抵抗膜に電気的に接続されるよ
うに、上記半導体基板の上に第1の電極が設けられてい
る。上記第2の多結晶シリコン抵抗膜に電気的に接続さ
れるように、上記半導体基板の上に第2の電極が設けら
れている。当該装置は、上記第1の多結晶シリコン抵抗
膜、上記第2の多結晶シリコン抵抗膜、上記第1の電極
および上記第2の電極を覆うように、上記半導体基板の
上に絶縁保護膜が設けられている。上記第1の絶縁酸化
膜と上記第1の多結晶シリコン抵抗膜との間、および上
記第2の絶縁酸化膜と上記第2の多結晶シリコン抵抗膜
との間には、それぞれ、水素イオンを通過させない水素
イオン遮断膜が設けられている。上記第1および第2の
多結晶シリコン抵抗膜が同一パターンであれば、それら
は同じ抵抗値を有するようにされている。
【0020】この発明の第2の局面に従う半導体装置
は、半導体基板と、上記半導体基板の上に設けられた第
1の絶縁酸化膜と、を備える。上記半導体基板の上に、
上記第1の絶縁酸化膜と連なるように、該第1の絶縁酸
化膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する第2の絶縁酸化膜が
設けられている。上記第1の絶縁酸化膜の上に、第1の
多結晶シリコン抵抗膜が設けられている。上記第2の絶
縁酸化膜の上に、第2の多結晶シリコン抵抗膜が設けら
れている。上記第1の多結晶シリコン抵抗膜および上記
第2の多結晶シリコン抵抗膜を覆うように、上記半導体
基板の上に、水素イオンを通過させない水素イオン遮断
膜が設けられている。上記水素イオン遮断膜中には、上
記第1の多結晶シリコン抵抗膜の表面の一部を露出させ
るための第1の開口部と、上記第2の多結晶シリコン抵
抗膜の表面の一部を露出させるための第2の開口部と、
が設けられている。上記第1の開口部を通って、上記第
1の多結晶シリコン抵抗膜に、第1の電極が電気的に接
続されている。上記第2の開口部を通って、上記第2の
多結晶シリコン抵抗膜に、第2の電極が電気的に接続さ
れている。上記第1の多結晶シリコン抵抗膜、上記第2
の多結晶シリコン抵抗膜、上記第1の電極および上記第
2の電極を覆うように、上記半導体基板の上に、絶縁保
護膜が設けられている。上記第1および第2の多結晶シ
リコン抵抗膜が同一パターンであれば、それらは同じ抵
抗値を有するようにされている。
【0021】この発明の第3の局面に従う半導体装置
は、半導体基板と、上記半導体基板の上に設けられた第
1の絶縁酸化膜と、を備える。上記半導体基板の上に、
上記第1の絶縁酸化膜と連なるように、該第1の絶縁酸
化膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する第2の絶縁酸化膜が
設けられている。上記第1の絶縁酸化膜の上に、第1の
多結晶シリコン抵抗膜が設けられている。上記第2の絶
縁酸化膜の上に、第2の多結晶シリコン抵抗膜が設けら
れている。上記第1および第2の多結晶シリコン抵抗膜
を覆うように、上記半導体基板の上に、第3の絶縁酸化
膜が設けられている。上記第3の絶縁酸化膜の上に、水
素イオンを通過させない水素イオン遮断膜が設けられて
いる。上記水素イオン遮断膜および上記第3の絶縁酸化
膜中には、上記第1の多結晶シリコン抵抗膜の表面の一
部を露出させるための第1の開口部と、上記第2の多結
晶シリコン抵抗膜の表面の一部を露出させるための第2
の開口部が設けられている。上記第1の開口部を通っ
て、上記第1の多結晶シリコン抵抗膜に第1の電極が電
気的に接続されている。上記第2の開口部を通って、上
記第2の多結晶シリコン抵抗膜に第2の電極が電気的に
接続されている。上記第1の多結晶シリコン抵抗膜、上
記第2の多結晶シリコン抵抗膜、上記第1の電極および
上記第2の電極を覆うように、上記半導体基板の上に絶
縁保護膜が設けられている。上記第1および第2の多結
晶シリコン抵抗膜が同一パターンであれば、それらは同
じ抵抗値を有するようにされている。
【0022】この発明の第4の局面に従う半導体装置の
製造方法は、第1の多結晶シリコン抵抗膜と第2の多結
晶シリコン抵抗膜とを備え、これら2つの多結晶シリコ
ン抵抗膜の下の絶縁酸化膜の膜厚が異なっても、これら
の多結晶シリコン抵抗膜が同一パターンであれば、それ
らが同じ抵抗値となるようにされた半導体装置の製造方
法に係る。まず、半導体基板の上に、第1の絶縁酸化膜
と、該第1の絶縁酸化膜と連なるように、該第1の絶縁
酸化膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する第2の絶縁酸化膜
を形成する。上記第1および第2の絶縁酸化膜を覆うよ
うに、上記半導体基板の上に多結晶シリコン膜を形成す
る。上記多結晶シリコン膜の最下層部分に窒素イオンを
注入し、その後熱処理を施すことによって、上記多結晶
シリコン膜の最下層部分にシリコン窒化膜を形成する。
上記多結晶シリコン膜および上記シリコン窒化膜をパタ
ーニングし、それによって上記第1の絶縁酸化膜の上に
第1の多結晶シリコン抵抗膜を形成し、かつ上記第2の
絶縁酸化膜の上に第2の多結晶シリコン抵抗膜を形成す
る。上記第1の多結晶シリコン抵抗膜に接続される第1
の電極と、上記第2の多結晶シリコン抵抗膜に接続され
る第2の電極とを形成する。上記第1の多結晶シリコン
抵抗膜、上記第2の多結晶シリコン抵抗膜、上記第1の
電極、および上記第2の電極を覆うように、上記半導体
基板の上に絶縁保護膜を形成する。
【0023】この発明の、第5の局面に従う半導体装置
の製造方法は、第1の多結晶シリコン抵抗膜と第2の多
結晶シリコン抵抗膜とを備え、これら2つの多結晶シリ
コン抵抗膜の下の絶縁酸化膜の膜厚が異なっても、これ
らの多結晶シリコン抵抗膜が同一パターンであれば、そ
れらが同じ抵抗値となるようにされた半導体装置の製造
方法に係る。まず、半導体基板の上に第1の絶縁酸化膜
と、該第1の絶縁酸化膜と連なるように、該第1の絶縁
酸化膜の膜厚よりも厚い膜厚を有する第2の絶縁酸化膜
を形成する。上記第1の絶縁酸化膜の上に第1のシリコ
ン窒化膜のパターンを形成し、かつ上記第2の絶縁酸化
膜の上に第2のシリコン窒化膜のパターンを形成する。
上記第1のシリコン窒化膜のパターンおよび上記第2の
シリコン窒化膜のパターンのそれぞれの上に、多結晶シ
リコン膜を選択的に成長させ、それによって、上記第1
の絶縁酸化膜の上に第1の多結晶シリコン抵抗膜を形成
し、かつ上記第2の絶縁酸化膜の上に第2の多結晶シリ
コン抵抗膜を形成する。上記第1の多結晶シリコン抵抗
膜に接続される第1の電極と、上記第2の多結晶シリコ
ン抵抗膜に接続される第2の電極とを形成する。上記第
1の多結晶シリコン抵抗膜、上記第2の多結晶シリコン
抵抗膜、上記第1の電極および上記第2の電極を覆うよ
うに、上記半導体基板の上に、絶縁保護膜を形成する。
【0024】
【作用】この発明の第1の局面に従う半導体装置によれ
ば、第1の絶縁酸化膜と第1の多結晶シリコン抵抗膜と
の間、および第2の絶縁酸化膜と第2の多結晶シリコン
抵抗膜との間に、それぞれ、水素イオンを通過させない
水素イオン遮断膜が設けられているので、この水素イオ
ン遮断膜により、下方からこれらの多結晶シリコン抵抗
膜中に侵入しようとする水素イオンが遮断される。
【0025】この発明の第2の局面に従う半導体装置に
よれば、第1の多結晶シリコン抵抗膜および第2の多結
晶シリコン抵抗膜を覆うように、半導体基板の上に水素
イオンを通過させない水素イオン遮断膜が設けられてい
るので、絶縁保護膜中の水素イオンは、これらの多結晶
シリコン抵抗膜中に侵入しない。
【0026】この発明の第3の局面に従う半導体装置に
よれば、第3の絶縁膜の上に水素イオンを通過させない
水素イオン遮断膜が設けられているので、絶縁保護膜中
の水素イオンは、この水素イオン遮断膜によって遮断さ
れ、多結晶シリコン抵抗膜中に侵入しない。
【0027】この発明の第4の局面に従う半導体装置の
製造方法によれば、多結晶シリコン膜の最下層部分に窒
素イオンを注入し、その後熱処理を施すことによって、
多結晶シリコン膜の最下層部分にシリコン窒化膜を形成
するので、多結晶シリコン膜とシリコン窒化膜との密着
力が強い、半導体装置が得られる。
【0028】この発明の第5の局面に従う半導体装置の
製造方法によれば、第1のシリコン窒化膜のパターンお
よび第2のシリコン窒化膜のパターンのそれぞれの上
に、多結晶シリコン膜を選択的に成長させることによっ
て、第1の多結晶シリコン抵抗膜と第2の多結晶シリコ
ン抵抗膜を形成するので、膜厚が均一であり、かつ寸法
精度の優れた半導体装置が得られる。
【0029】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。
【0030】図1は、この発明の一実施例に係る、バイ
ポーラリニア回路装置の断面図である。図1に示す半導
体装置は、以下の点を除いて、図26に示す従来の半導
体装置と同様であり、同一の部分には同一の参照番号を
付し、その説明を繰り返さない。図1に示す半導体装置
が、図26に示す従来の半導体装置と異なる点は、薄い
第1の絶縁酸化膜5と第1の多結晶シリコン抵抗膜8b
との間、および膜厚の厚い第2の絶縁酸化膜4と第2の
多結晶シリコン抵抗膜8aとの間に、それぞれ、水素イ
オンを通過させない水素イオン遮断膜21が設けられて
いる点である。
【0031】水素イオン遮断膜21は、たとえば、減圧
CVD法で形成されたSi3 4 膜である。
【0032】図2は、図1に示す半導体装置の、多結晶
シリコン抵抗膜が存在する部分を拡大した図である。な
お、図中、12bは第1の多結晶シリコン抵抗膜8bに
接続される第1の電極を示し、12aは第2の多結晶シ
リコン抵抗膜8aに接続される第2の電極を示す。図2
を参照して、水素イオン遮断膜21a,21bが、それ
ぞれの多結晶シリコン抵抗膜8a,8bの下に設けられ
ているので、最終の絶縁保護膜13から出て、下方に回
り込んで上に向かう水素イオンは、この水素イオン遮断
膜21によって遮断される。上方から、多結晶シリコン
抵抗膜8a、8b中に侵入する水素イオンの量は同じで
あるので、抵抗値RA と抵抗値RB との間に差は生じな
い。したがって、たとえば、図18に示すパターンレイ
アウトを有する定電圧回路においても、設計値通りの出
力が得られる。
【0033】図3は、この発明の第2の実施例に係る半
導体装置の断面図である。図3に示す半導体装置は、以
下の点を除いて、図26に示すバイポーラリニア回路装
置と同様であり、同一部分には、同一の参照番号を付
し、その説明を繰り返さない。
【0034】図3に示す半導体装置が、図26に示す従
来のバイポーラリニア回路装置と異なる点は、第1の多
結晶シリコン抵抗膜8bおよび第2の多結晶シリコン抵
抗膜8aを覆うように、シリコン基板1の上に、水素イ
オンを通過させない、CVD法で形成されたSi3 4
膜21(シリコン窒化膜)が設けられている点である。
【0035】図4は、図2に示す半導体装置における、
多結晶シリコン抵抗膜が存在する部分の拡大図である。
第2の実施例に係る半導体装置では、Si3 4 膜21
が多結晶シリコン抵抗膜8a,8b中に、水素イオンが
上方から侵入するのを、完全に遮断する。したがって、
第1の多結晶シリコン抵抗膜8bの抵抗値RB と第2の
多結晶シリコン抵抗膜8aの抵抗値RA との間に、差は
生じない。
【0036】図5は、この発明の第3の局面に従う半導
体装置の断面図である。図5に示す半導体装置は、以下
の点を除いて、図26に示す従来のバイポーラリニア回
路装置と同様であり、同一部分には同一の参照番号を付
し、その説明を繰り返さない。
【0037】図5に示す半導体装置が、図26に示す半
導体装置と異なる点は、絶縁酸化膜10の上に、水素イ
オンを遮断する、減圧CVD法で形成されたSi3 4
膜21が設けられている点である。図6は、図5に示す
半導体装置の、多結晶シリコン抵抗膜が存在する部分を
拡大した図である。図6を参照して、絶縁酸化膜10の
上にSi3 4 膜21を設けているので、上方から水素
イオンが多結晶シリコン抵抗膜8a,8b中に供給され
るのが、完全に遮断される。その結果、第1の多結晶シ
リコン抵抗膜8bの抵抗値RB と第2の多結晶シリコン
抵抗膜8aの抵抗値RA との間に、差は生じない。
【0038】次に、図1に示す半導体装置の製造方法
を、図7〜図12を用いて説明する。図7を参照して、
p型シリコン基板1の上に、n+ 型埋込拡散層2、n-
型エピタキシャル層3、厚い絶縁酸化膜4、薄い絶縁酸
化膜5、p+ 型素子分離層6、p+ ベース層7を形成す
る。
【0039】図8を参照して、シリコン基板1の表面全
面に、多結晶シリコン層8を減圧CVD法により形成す
る。このとき、多結晶シリコン層8の膜厚は、後述する
ように、その最下層部分がSi3 4 膜(膜厚30〜1
00nm)に変化するので、その分を見込んだ膜厚に設
定する。
【0040】図9を参照して、多結晶シリコン膜8中に
不純物を注入し、多結晶シリコン層8を数十Ω/□〜数
百MΩ/□程度の抵抗値に制御する。
【0041】図10を参照して、500keV〜5Me
Vの高エネルギで多結晶シリコン層8の主表面にN+
オンを注入する。これによって、多結晶シリコン層8の
最下層部分に、N+ イオンが導入される。
【0042】図11を参照して、500〜850℃の熱
処理を施し、多結晶シリコン層8の最下層部分をSi3
4 膜21に変化させる。Si3 4 膜21の膜厚は3
0〜100nmである。この方法によると、多結晶シリ
コン層8とSi3 4 膜21の界面は安定な構造とな
り、ひいては両者の密着力は強くなる。従来、多結晶シ
リコン膜とSi3 4 膜の2層膜を得るためには、Si
3 4 膜の堆積工程と、多結晶シリコン膜の堆積工程と
いう2工程が必要であった。この従来の方法によると、
多結晶シリコン膜とSi3 4 膜との膜界面に不純物が
トラップされたり、また、膜離れが発生しやすいという
問題点があった。実施例に係る方法によると、このよう
な問題点は生じない。
【0043】図12を参照して、多結晶シリコン膜8の
上にレジストパターン100を形成する。次に、SF6
やCCl4 ガスを用いる異方性エッチングにより、フォ
トレジストパターン100をマスクにして、多結晶シリ
コン層8をエッチングする。その後、反応ガスを置換し
て、CF4 +O2 ガスプラズマを用いるエッチングによ
り、Si3 4 膜21をエッチングする。この方法によ
れば、反応ガスを変更するだけでよいので、エッチング
処理に手間をかけることなく、かつ寸法精度の良い、多
結晶シリコン抵抗膜のパターンが得られる。その後、図
24〜図26に示すものと同様の処理を施すと、図1に
示す、半導体装置が得られる。
【0044】図13〜図15は、図1に示す半導体装置
の第2の製造方法の工程の要部図である。
【0045】図13を参照して、P型シリコン基板1の
上にn+ 型埋込拡散層2,n- 型エピタキシャル層3、
厚い絶縁酸化膜4、薄い絶縁酸化膜5、p+ 型素子分離
層6、p+ ベース層7を形成する。
【0046】図14を参照して、シリコン基板1の表面
全面にSi3 4 膜21を減圧CVD法により形成す
る。Si3 4 膜21を、写真製版およびエッチング技
術により、パターニングする。
【0047】図15を参照して、Si3 4 膜21の上
に多結晶シリコン膜8a,8bを選択的に成長させる。
多結晶シリコン膜のこのような選択成長は、Si3 4
膜21上におけるシリコン核の形成のエネルギと、絶縁
酸化膜4,5上におけるシリコン核の形成のエネルギと
の差を利用して、ClやBr等のハロゲン元素を含むシ
リコン材料を用いることによって可能となる。その後、
第1の多結晶シリコン抵抗膜8bと第2の多結晶シリコ
ン膜8b中に不純物を導入し、これらを所望の抵抗値に
制御する。その後、図24〜図26に示すものと同様の
処理工程を施すと、図1に示す半導体装置が得られる。
この方法によると、膜厚が均一であり、寸法精度の良
い、第1の多結晶シリコン抵抗膜8bと第2の多結晶シ
リコン抵抗膜8aを有する半導体装置が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1の局
面に従う半導体装置によれば、第1の絶縁酸化膜と第1
の多結晶シリコン抵抗膜との間、および第2の絶縁酸化
膜と第2の多結晶シリコン抵抗膜との間に、それぞれ、
水素イオンを通過させない水素イオン遮断膜が設けられ
ているので、最終保護膜である水素イオンを多く含む絶
縁保護膜から出て、下方に回り込んで上に向かう水素イ
オンは、この水素イオン遮断膜によって遮断される。そ
の結果、第1の多結晶シリコン抵抗膜と第2の多結晶シ
リコン抵抗膜との抵抗値の間に差は生じない。ひいて
は、比較する2つの多結晶シリコン抵抗膜の下の絶縁酸
化膜の膜厚が異なっても、これらの多結晶シリコン抵抗
膜が同一パターンであれば、それらが同一の抵抗値とな
る。その結果、回路設計値どおりの出力が得られる半導
体装置となる。
【0049】この発明の第2の局面に従う半導体装置に
よれば、第1の多結晶シリコン抵抗膜および第2の多結
晶シリコン膜を覆うように半導体基板の上に、水素イオ
ンを通過させない水素イオン遮断膜が設けられているの
で、上方からの、多結晶シリコン抵抗膜への水素イオン
の供給が完全に遮断される。その結果、第1の多結晶シ
リコン抵抗膜の抵抗と第2の多結晶シリコン抵抗膜の抵
抗値に差は生じない。ひいては、設計値通りの出力が得
られる。
【0050】この発明の第3の局面に従う半導体装置に
よれば、第1および第2の多結晶シリコン抵抗膜を覆う
第3の絶縁膜の上に、水素イオンを通過させない水素イ
オン遮断膜が設けられているので、上方から水素イオン
が多結晶シリコン抵抗膜へ供給されるのが、完全に遮断
される。その結果、第1の多結晶シリコン抵抗膜の抵抗
値と第2の多結晶シリコン抵抗膜の抵抗値との間に差は
生じない。ひいては、比較する2つの多結晶シリコン抵
抗膜の下の絶縁酸化膜の膜厚が異なっても、これらの多
結晶シリコン抵抗膜が同一パターンであれば、それらが
同一の抵抗値となる。その結果、回路設計値どおりの出
力が得られる半導体装置となる。
【0051】この発明の第4の局面に従う半導体装置の
製造方法によれば、多結晶シリコン膜の最下層部分に窒
素イオンを注入し、その後熱処理を施すことによって、
上記多結晶シリコン膜の最下層部分にシリコン窒化膜を
形成するので、多結晶シリコン膜とシリコン窒化膜との
界面が安定であり、かつこれらの膜の密着力が強い、半
導体装置が得られる。また、多結晶シリコン膜の最下層
部分にシリコン窒化膜が形成されているので、最終保護
膜である水素イオンを多く含む絶縁保護膜から出て、下
方に回り込んで上に向かう水素イオンは、このシリコン
窒化膜によって遮断される。その結果、第1の多結晶シ
リコン抵抗膜と第2の多結晶シリコン抵抗膜との抵抗値
の間に差は生じない。ひいては、比較する2つの多結晶
シリコン抵抗膜の下の絶縁酸化膜の膜厚が異なっても、
これらの多結晶シリコン抵抗膜が同一パターンであれ
ば、それらが同一の抵抗値となる。その結果、回路設計
値どおりの出力が得られる半導体装置となる。
【0052】この発明の第5の局面に従う方法によれ
ば、第1のシリコン窒化膜のパターンおよび第2のシリ
コン窒化膜のパターンのそれぞれの上に、多結晶シリコ
ン膜を選択的に成長させ、それによって、第1の絶縁酸
化膜の上に第1の多結晶シリコン抵抗膜を形成し、かつ
第2の絶縁酸化膜の上に第2の多結晶シリコン抵抗膜を
形成するので、膜厚が均一であり、かつ寸法精度の良
い、多結晶シリコン抵抗膜のパターンが得られる。ま
た、第1の多結晶シリコン抵抗膜および第2の多結晶シ
リコン抵抗膜の下に、シリコン窒化膜が形成されている
ので、最終保護膜である水素イオンを多く含む絶縁保護
膜から出て、下方に回り込んで上に向かう水素イオン
は、このシリコン窒化膜によって遮断される。その結
果、第1の多結晶シリコン抵抗膜と第2の多結晶シリコ
ン抵抗膜との抵抗値の間に差は生じない。ひいては、比
較する2つの多結晶シリコン抵抗膜の下の絶縁酸化膜の
膜厚が異なっても、これらの多結晶シリコン抵抗膜が同
一パターンであれば、それらが同一の抵抗値となる。そ
の結果、回路設計値どおりの出力が得られる半導体装置
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る半導体装置の断
面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の、多結晶シリコン抵抗
膜が存在する部分の拡大図である。
【図3】この発明の第2の実施例に係る半導体装置の断
面図である。
【図4】図3に示す半導体装置の、多結晶シリコン抵抗
膜が存在する部分の拡大図である。
【図5】この発明の第3の実施例に係る半導体装置の断
面図である。
【図6】図5に示す半導体装置の、多結晶シリコン抵抗
膜が存在する部分の拡大図である。
【図7】この発明の実施例に従った製造方法の順序の第
1の工程における半導体装置の部分断面図である。
【図8】この発明の実施例に従った製造方法の順序の第
2の工程における半導体装置の部分断面図である。
【図9】この発明の実施例に従った製造方法の順序の第
3の工程における半導体装置の部分断面図である。
【図10】この発明の実施例に従った製造方法の順序の
第4の工程における半導体装置の部分断面図である。
【図11】この発明の実施例に従った製造方法の順序の
第5の工程における半導体装置の部分断面図である。
【図12】この発明の実施例に従った製造方法の順序の
第6の工程における半導体装置の部分断面図である。
【図13】この発明の他の実施例に従った製造方法の順
序の第1の工程における半導体装置の部分断面図であ
る。
【図14】この発明の他の実施例に従った製造方法の順
序の第2の工程における半導体装置の部分断面図であ
る。
【図15】この発明の他の実施例に従った製造方法の順
序の第3の工程における半導体装置の部分断面図であ
る。
【図16】バイポーラリニア回路装置で用いられる定電
圧回路の一例である。
【図17】図16に示す回路のパターンレイアウトの第
1の例である。
【図18】図16に示す回路のパターンレイアウトの第
2の例である。
【図19】従来の半導体装置の製造方法の順序の第1の
工程における半導体装置の部分断面図である。
【図20】従来の半導体装置の製造方法の順序の第2の
工程における半導体装置の部分断面図である。
【図21】従来の半導体装置の製造方法の順序の第3の
工程における半導体装置の部分断面図である。
【図22】従来の半導体装置の製造方法の順序の第4の
工程における半導体装置の部分断面図である。
【図23】従来の半導体装置の製造方法の順序の第5の
工程における半導体装置の部分断面図である。
【図24】従来の半導体装置の製造方法の順序の第6の
工程における半導体装置の部分断面図である。
【図25】従来の半導体装置の製造方法の順序の第7の
工程における半導体装置の部分断面図である。
【図26】従来の半導体装置の製造方法の順序の第8の
工程における半導体装置の部分断面図である。
【図27】従来の半導体装置の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 4 第2の絶縁酸化膜 5 第1の絶縁酸化膜 8a 第2の多結晶シリコン抵抗膜 8b 第1の多結晶シリコン抵抗膜 12a 第2の電極 12b 第1の電極 13 絶縁保護膜 21 水素イオン遮断膜

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の上に設けられた第1の絶縁酸化膜と、 前記半導体基板の上に、前記第1の絶縁酸化膜と連なる
    ように設けられ、該第1の絶縁酸化膜の膜厚よりも厚い
    膜厚を有する第2の絶縁酸化膜と、 前記第1の絶縁酸化膜の上に設けられた第1の多結晶シ
    リコン抵抗膜と、 前記第2の絶縁酸化膜の上に設けられた第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜に電気的に接続される
    ように、前記半導体基板の上に設けられた第1の電極
    と、 前記第2の多結晶シリコン抵抗膜に電気的に接続される
    ように、前記半導体基板の上に設けられた第2の電極
    と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜、前記第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜、前記第1の電極および前記第2の電極を
    覆うように前記半導体基板の上に設けられた絶縁保護膜
    と、を備え、 前記第1の絶縁膜と前記第1の多結晶シリコン抵抗膜と
    の間、かつ前記第2の絶縁酸化膜と前記第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜との間には、それぞれ、水素イオンを通過
    させない水素イオン遮断膜が設けられており、 前記第1および第2の多結晶シリコン抵抗膜が同一パタ
    ーンであれば、それらが同じ抵抗値を有するようにされ
    た半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、 前記半導体基板の上に設けられた第1の絶縁酸化膜と、 前記半導体基板の上に、前記第1の絶縁酸化膜と連なる
    ように設けられ、該第1の絶縁酸化膜の膜厚よりも厚い
    膜厚を有する第2の絶縁酸化膜と、 前記第1の絶縁酸化膜の上に設けられた第1の多結晶シ
    リコン抵抗膜と、 前記第2の絶縁酸化膜の上に設けられた第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜および前記第2の多結
    晶シリコン抵抗膜を覆うように前記半導体基板の上に設
    けられ、水素イオンを通過させない水素イオン遮断膜
    と、を備え、 前記水素イオン遮断膜中には前記第1の多結晶シリコン
    抵抗膜の表面の一部を露出させるための第1の開口部
    と、前記第2の多結晶シリコン抵抗膜の表面の一部を露
    出させるための第2の開口部とが設けられており、 当該装置は、さらに、 前記第1の開口部を通って前記第1の多結晶シリコン抵
    抗膜に電気的に接続された第1の電極と、 前記第2の開口部を通って前記第2の多結晶シリコン抵
    抗膜に電気的に接続された第2の電極と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜、前記第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜、前記第1の電極および前記第2の電極を
    覆うように、前記半導体基板の上に設けられた絶縁保護
    膜と、を備えた、 前記第1および第2の多結晶シリコン抵抗膜が同一パタ
    ーンであれば、それらが同じ抵抗値を有するようにされ
    た半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板と、 前記半導体基板の上に設けられた第1の絶縁酸化膜と、 前記半導体基板の上に、前記第1の絶縁酸化膜と連なる
    ように設けられ、該第1の絶縁酸化膜の膜厚よりも厚い
    膜厚を有する第2の絶縁酸化膜と、 前記第1の絶縁酸化膜の上に設けられた第1の多結晶シ
    リコン抵抗膜と、 前記第2の絶縁酸化膜の上に設けられた第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜と、 前記第1および第2の多結晶シリコン抵抗膜を覆うよう
    に前記半導体基板の上に設けられた第3の絶縁酸化膜
    と、 前記第3の絶縁酸化膜の上に設けられ、水素イオンを通
    さない水素イオン遮断膜と、を備え、 前記水素イオン遮断膜および前記第3の絶縁酸化膜に
    は、前記第1の多結晶シリコン抵抗膜の表面の一部を露
    出させるための第1の開口部と、前記第2の多結晶シリ
    コン抵抗膜の表面の一部を露出させるための第2の開口
    部が設けられており、 当該装置は、さらに、 前記第1の開口部を通って前記第1の多結晶シリコン抵
    抗膜に電気的に接続された第1の電極と、 前記第2の開口部を通って前記第2の多結晶シリコン抵
    抗膜に電気的に接続された第2の電極と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜、前記第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜、前記第1の電極および前記第2の電極を
    覆うように、前記半導体基板の上に設けられた絶縁保護
    膜と、を備え、 前記第1および第2の多結晶シリコン抵抗膜が同一パタ
    ーンであれば、それらが同じ抵抗値を有するようにされ
    た半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1の多結晶シリコン抵抗膜と第2の多
    結晶シリコン抵抗膜とを備え、これら2つの多結晶シリ
    コン抵抗膜の下の絶縁酸化膜の膜厚が異なっても、これ
    らの多結晶シリコン抵抗膜が同一パターンであればそれ
    らが同じ抵抗値を有するようにされた半導体装置の製造
    方法であって、 半導体基板の上に、第1の絶縁酸化膜と、該第1の絶縁
    酸化膜と連なるように、該第1の絶縁酸化膜の膜厚より
    も厚い膜厚を有する第2の絶縁酸化膜を形成する工程
    と、 前記第1および第2の絶縁酸化膜を覆うように、前記半
    導体基板の上に多結晶シリコン膜を形成する工程と、 前記多結晶シリコン膜の最下層部分に窒素イオンを注入
    し、その後熱処理を施すことによって、前記多結晶シリ
    コン膜の最下層部分にシリコン窒化膜を形成する工程
    と、 前記多結晶シリコン膜および前記シリコン窒化膜をパタ
    ーニングし、それによって前記第1の絶縁酸化膜の上に
    第1の多結晶シリコン抵抗膜を形成し、かつ前記第2の
    絶縁酸化膜の上に第2の多結晶シリコン抵抗膜を形成す
    る工程と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜に接続される第1の電
    極と、前記第2の多結晶シリコン抵抗膜に接続される第
    2の電極とを形成する工程と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜、前記第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜、前記第1の電極および前記第2の電極を
    覆うように、前記半導体基板の上に絶縁保護膜を形成す
    る工程と、を備えた、半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1の多結晶シリコン抵抗膜と第2の多
    結晶シリコン抵抗膜とを備え、これら2つの多結晶シリ
    コン抵抗膜の下の絶縁酸化膜の膜厚が異なっても、これ
    らの多結晶シリコン抵抗膜が同一パターンであればそれ
    らが同じ抵抗値を有するようにされた半導体装置の製造
    方法であって、 半導体基板の上に第1の絶縁酸化膜と、該第1の絶縁酸
    化膜と連なるように、該第1の絶縁酸化膜の膜厚よりも
    厚い膜厚を有する第2の絶縁酸化膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁酸化膜の上に第1のシリコン窒化膜のパ
    ターンを形成し、かつ前記第2の絶縁酸化膜の上に第2
    のシリコン窒化膜のパターンを形成する工程と、 前記第1のシリコン窒化膜のパターンおよび前記第2の
    シリコン窒化膜のパターンのそれぞれの上に、多結晶シ
    リコン膜を選択的に成長させ、それによって、前記第1
    の絶縁酸化膜の上に第1の多結晶シリコン抵抗膜を形成
    し、かつ前記第2の絶縁酸化膜の上に第2の多結晶シリ
    コン抵抗膜を形成する工程と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜に接続される第1の電
    極と、前記第2の多結晶シリコン抵抗膜の上に接続され
    る第2の電極とを形成する工程と、 前記第1の多結晶シリコン抵抗膜、前記第2の多結晶シ
    リコン抵抗膜、前記第1の電極および前記第2の電極を
    覆うように前記半導体基板の上に絶縁保護膜を形成する
    工程と、を備えた、半導体装置の製造方法。
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