JP2000323665A - 半導体装置の製法 - Google Patents

半導体装置の製法

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JP2000323665A
JP2000323665A JP2000129241A JP2000129241A JP2000323665A JP 2000323665 A JP2000323665 A JP 2000323665A JP 2000129241 A JP2000129241 A JP 2000129241A JP 2000129241 A JP2000129241 A JP 2000129241A JP 2000323665 A JP2000323665 A JP 2000323665A
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film
polycrystalline silicon
insulating layer
silicon oxide
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Hiroki Hozumi
宏紀 保積
Shinichi Araki
新一 荒木
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗体の段差部での絶縁膜の脆弱さを防止
し、電極、配線の段切れを防止すると共に、抵抗体とこ
の上を跨ぐ配線間の耐圧向上を図り、半導体装置の歩留
りを改善する。 【解決手段】 半導体装置特に抵抗体の製法において、
基板41上に絶縁層42を形成し、その上に不純物を含
む半導体膜43を形成し、半導体膜43をプラズマ処理
により所定のパターンで形成して抵抗体45を形成した
後、この抵抗体45を含む全面に窒化シリコン膜46及
びその上に酸化シリコン膜47を連続的に形成し、しか
る後、酸化シリコン膜47及び窒化シリコン膜46に開
口を設け、抵抗体45に接続する電極49A,49Bを
形成するようになす。また、上記抵抗体45を形成する
際に、半導体膜43上にフォトレジスト44を所定のパ
ターンに形成し、フォトレジスト44をマスクとして反
応性イオンエッチングにより半導体膜43をパターニン
グした後、アッシング処理により抵抗体45上のフォト
レジスト44を除去するようになす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製
法、特に多結晶半導体膜による抵抗体の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の抵抗体としては、半
導体基体中に形成した拡散層を抵抗体として用いる拡散
抵抗体が主に使用されていた。この拡散抵抗体は、例え
ばn形エピタキシャル層の表面部にボロンを導入しp +
拡散領域として、その両端に電極(例えばAl電極等)
を形成して構成されるものである。
【0003】近年、多結晶シリコン膜を抵抗体として用
いる多結晶シリコン抵抗体が導入されつつある。この多
結晶シリコン抵抗体は、図9に示すようにシリコン基板
1の主面に形成したフィールド絶縁層(SiO2 層)2
上に抵抗体となる不純物含有の多結晶シリコン膜3を形
成し、この多結晶シリコン膜3を含む全面にCVD(化
学気相成長)法によるSiO2 膜4を被着形成して後、
コンタクトホールを通じて多結晶シリコン膜3の両端に
対のAl電極(配線)6を形成して構成される。この多
結晶シリコン抵抗体7は、上記の拡散抵抗体に比べて次
のような特徴を有している。 (i) 拡散抵抗体では周囲半導体領域との間に逆バイ
アス電圧を印加して接合分離しているので空乏層によっ
て抵抗値が変わる所請バックバイアス依存牲があるが、
多結晶シリコン抵抗体7ではこのようなバックバイアス
依存牲がない。 (ii) 拡散抵抗体では之に与える電位で空乏層の広が
りが変わることによって抵抗値が変わる所請セルフバイ
アス依存牲があるが、多結晶シリコン抵抗体7ではこの
ようなセルフバイアス依存牲がない。 (iii )拡散抵抗体では面方位により抵抗値が変わり、
また組立時(例えばモールド時)の応力の影響で抵抗値
が変わるが、多結晶シリコン抵抗体7ではこのような面
方位の影響がなく、組立時応力の影響も少ない。 (iv) 多結晶シリコン抵抗体の方が温度特性に関して
有利である。
【0004】一方、従来バイポーラトランジスタにおい
て、ベース取出し電極及びエミッタ取出し電極を多結晶
シリコン膜で形成し、エミッタ取出し用の多結晶シリコ
ン膜からの不純物拡散でセルフファライン的にベース領
域及びエミッタ領域を形成して成る超高速バイポーラト
ランジスタが提案されている。
【0005】図11及び図12は、この超高速バイポー
ラトランジスタの製法例を示す。図11Aに示すよう
に、第1導電形例えばp形のシリコン基板11の一主面
に第2導電形即ちn形のコレクタ埋込み領域12及びp
形チャンネルストップ領域13を形成した後、n形のエ
ピタキシャル層14を成長する。コレクタ埋込み領域1
2に達する高濃度のn形コレクタ取出し領域15を形成
し、このコレクタ取出し領域15及び爾後ベース領域、
エミッタ領域を形成するべき領域14Aを除いて選択酸
化によるフィールド絶縁膜16を形成する。次いで、全
面に薄い絶縁膜例えばSiO2 膜17を形成し、領域1
4Aに対応する部分を開口した後、CVD法によりベー
ス取出し電極となる第1の多結晶シリコン膜18を形成
し、この多結晶シリコン膜18にp形不純物のボロンを
ドーズする。しかる後、ベース取出し電極の外形形状に
対応するパターンの第1のレジストマスク19を介して
+ 多結晶シリコン膜18をパターニングする。
【0006】次に、図11Bに示すように、パターニン
グしたp+ 多結晶シリコン膜18を含む全面にCVD法
によりSiO2 膜20を被着形成した後、第2のレジス
トマスク21を形成する。そして、このレジストマスク
21を介して真性ベース領域及びエミッタ領域を形成す
べき活性部に対応する部分のSiO2 膜20及びp+
結晶シリコン膜18を選択的にエッチング除去し、開口
23を形成すると共に、p+ 多結晶シリコン膜18から
なるベース取出し電極22を形成する。
【0007】次に、図12Cに示すように、この開口2
3を通じてp形不純物のボロンをイオン注入し領域14
Aの面に爾後形成する外部ベース領域と真牲ベース領域
とを接続するためのリンクベース領域24を形成する。
次いで、SiO2 膜をCVD法により被着形成した後、
900℃程度の熱処理でCVD SiO2 膜をデンシフ
ァイ(緻密化)する。このときの熱処理で、p+ 多結晶
シリコン膜のベース取出し電極22からのボロン拡散で
一部外部ベース領域26が形成される。その後、エッチ
バックして開口23に臨むベース取出し電極22の内壁
にSiO2 によるサイドウォール25を形成する。
【0008】次に、図12Dに示すように、サイドウォ
ール25で規制された開口27に最終的にエミッタ取出
し電極となる第2の多結晶シリコン膜28をCVD法に
より形成し、多結晶シリコン膜28にp形不純物(例え
ばB又はBF2 )をイオン注入しアニールして活性部に
p形真牲ベース領域29を形成し、続いてn形不純物
(例えばヒ素)をイオン注入しアニールしてn形エミッ
タ領域30を形成する。或は、多結晶シリコン膜28に
p形不純物及びn形不純物をイオン注入した後、同時に
アニールしてp形真性ベース領域29及びn形エミッタ
領域30を形成する。このベース及びエミッタ形成時の
アニール処理で、同時にp+ 多結晶シリコンのベース取
出し電極22からのボロン拡散で最終的に外部ベース領
域26が形成される。なお、真性ベース領域29はリン
クベース領域24より不純物濃度は大きい。しかる後、
コンタクトホールを形成し、メタル(例えばAl)によ
るベース電極31、コレクタ電極32及びエミッタ電極
33を形成する。この様にして超高速バイポーラトラン
ジスタ34が構成される。
【0009】このような超高速バイポーラトランジスタ
を含む高速バイポーラLSI、Bi−CMOS LSI
等に上述の多結晶シリコン抵抗体が用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上述の多
結晶シリコン抵抗体はフィールド絶縁層2上に形成され
るので段差が増大する。これが為に、図9の段差部Aに
おけるCVD SiO2膜28のカバレージに基因して
上層Al電極(配線)6に段切れが生じたり、エレクト
ロマイグレーションが発生する。また、同じく段差部A
でのCVD SiO2 膜4が膜質的に脆弱なことによ
り、図10で示すように、抵抗体7上をAl配線8がク
ロスオーバした場合、段差の部分Bにおいて多結晶シリ
コン抵抗体7−Al配線8間でのリーク電流の発生が考
えられる。
【0011】なお、CVD SiO2 膜4の膜質が悪く
なる理由は次のように考えられる。抵抗体とすベく多結
晶シリコン膜3をレジストマスクを介して例えばRIE
(反応性イオンエッチング)でパターニングしたとき
に、フィールド絶縁層2表面がダメージを受け、また、
レジストマスク剥離(アッシング)時に多結晶シリコン
膜3表面が汚染され且つダメージを受けるため、この上
に堆積するCVD SiO2 膜4は薄く且つより脆弱と
なる。
【0012】一方、多結晶シリコン抵抗体の場合、薄膜
厚を固定すれば、不純物の種類、ドーズ量等によりシー
ト抵抗をコントロールすることができる。しかしなが
ら、ボロン(B)、ヒ素(As)、リン(P)等、それ
ぞれに特徴はあるも、ある一定量以上ドーズ量を増す
と、その不純物の偏析などの影響によりシート抵抗が下
がらず逆に増大する傾向を持つ様になる。図7はボロン
ドーズ量依存牲の模式図であり、曲線a2 が従来の場合
を示し、図8はリン又はヒ素ドーズ量依存牲の模式図で
あり、曲線b2 が従来の場合を示す。この様に薄膜の多
結晶シリコン抵抗体(通常は高抵抗を得るために用いら
れる)で低抵抗を得ることは困難であった。
【0013】本発明は、上述の点に鑑み、安定した良質
の絶縁膜の形成を可能にし、電極、配線の段切れ、又は
抵抗体−配線間にリーク電流を生じない信頼性の高い抵
抗体を形成できるようにするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、抵抗体を有し
て成る半導体装置の製法において、基板41上に絶縁層
42を形成し、絶縁層42上に不純物を含む半導体膜4
3を形成し、半導体膜43をプラズマ処理により所定の
パターンで形成して抵抗体45を形成した後、この抵抗
体45を含む全面に窒化シリコン膜46及びその上に酸
化シリコン膜47を連続的に形成し、しかる後、酸化シ
リコン膜47及び窒化シリコン膜46に開口を設け、抵
抗体45に接続する電極49A,49Bを形成するよう
になす。
【0015】また本発明は、抵抗体を有して成る半導体
装置の製法において、基板41上に絶縁層42を形成
し、絶縁層42上に不純物を含む半導体膜43を形成
し、半導体膜43上にフォトレジスト44を所定のパタ
ーンに形成し、フォトレジスト44をマスクとして反応
性イオンエッチングにより半導体膜43をパターニング
して抵抗体45を形成した後、アッシング処理により抵
抗体45上のフォトレジスト44を除去し、抵抗体45
を含む全面に窒化シリコン膜46及びその上に酸化シリ
コン膜47を連続的に形成し、しかる後、酸化シリコン
膜47及び窒化シリコン膜46に開口を設け、抵抗体4
5に接続する電極49A,49Bを形成するようにな
す。
【0016】上述の本発明に係る第1の製法において、
半導体膜43をプラズマ処理により所定のパターンで形
成して抵抗体45を形成した際に絶縁層42表面や抵抗
体45表面がダメージ、汚染を受けていても、この上の
窒化シリコン膜46は、カバレージ良く且つ緻密な膜質
で形成される。従って、この窒化シリコン膜46を介し
て酸化シリコン膜47が形成され、全体としてカバレー
ジの良い、安定した絶縁膜51が形成される。従って、
絶縁膜51のカバレージに基因する電極、配線の段切
れ、エレクトロマイグレーションの発生はない。また抵
抗体45上を跨ぐ配線8と抵抗体45との間の耐圧が向
上し、両者間でのリーク電流の発生もない。
【0017】また、上述の本発明に係る第2の製法にお
いて、反応性イオンエッチングによる半導体膜43のパ
ターニング時に絶縁層42表面がダメージを受け、また
アッシング処理によるレジストマスク44の除去時に抵
抗体45表面がダメージ、汚染を受けても、この上の窒
化シリコン膜46は、カバレージ良く且つ緻密な膜質で
形成される。従って、第1の製法と同様に、全体として
カバレージの良い、安定した絶縁膜51が形成されるた
め、絶縁膜51のカバレージに基因する電極、配線の段
切れ、エレクトロマイグレーションの発生はない。また
抵抗体45上を跨ぐ配線8と抵抗体45との間の耐圧が
向上し、両者間でのリーク電流の発生もない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1及び図2は本発明に係る半導体装
置における、その抵抗体の製法の一例である。
【0019】本例においては、図1Aに示すように、半
導体基体例えばシリコン基体41の主面上にフィールド
絶縁層42を形成し、このフィールド絶縁層42上に膜
厚1000〜4000Å程度の多結晶シリコン膜43を
CVD法により被着形成する。フィールド絶縁層42と
しては、例えば選択酸化(LOCOS)によるSiO 2
層、或はCVD法によるSiO2 層等で形成することが
できる。
【0020】次に、図1Bに示すように、多結晶シリコ
ン膜43中に不純物例えばボロンをイオン注入した後、
フォトリソグラフィー技術を用いて多結晶シリコン膜4
3の抵抗体となるべき領域上に選択的にレジストマスク
44を形成する。そして、レジストマスク44を介して
例えばRIEによりパターニングして抵抗体本体45を
形成する。
【0021】次に、図2Cに示すように、レジストマス
ク44をアッシング処理して剥離した後、抵抗体本体4
5を含む全面に例えば700℃の減圧CVDによる窒化
シリコン(Si3 4 )膜46を被着形成し、その上に
例えば350℃の常圧CVDによる酸化シリコン(Si
2 )膜47を被着形成する。ここで、窒化シリコン膜
46は、多結晶シリコン膜のパターニング時でダメージ
を受けたフィールド絶縁層42上及びレジストアッシン
グ時で汚染、ダメージを受けた抵抗体本体45表面上に
おいても、緻密な膜として形成され、カバレージが極め
て良く、ピンホールが少ない。したがって、この膜質良
好な窒化シリコン膜46上に形成される酸化シリコン膜
47もまた膜質よく安定に形成される。
【0022】しかる後、酸化シリコン膜47及び窒化シ
リコン膜46を選択的に除去して抵抗体本体45の両端
に対応する部分に対のコンタクトホール48を形成し、
例えばAlをスパッタリング形成した後、之をパターニ
ングして抵抗体本体45の両端に対の電極49A及び4
9Bを形成し、シンター処理して図2Dに示す目的の多
結晶シリコン抵抗体50を得る。
【0023】上述の製法によれば、多結晶シリコン膜4
3をRIEによりパターニングしたときはフィールド絶
縁層42の表面がダメージを受け、また抵抗体本体45
上のレジストマスク44をアッシング処理する際に抵抗
体本体45の表面が汚染、ダメージを受けるが、この上
に窒化シリコン膜46及び酸化シリコン膜47を連続し
て被着形成することにより、カバレージが良く、且つ膜
厚も十分な安定した絶縁膜即ちCVD膜51が形成され
る。即ち、窒化シリコン膜46はダメージ等を受けた面
上においてもカバレージ良く、緻密な膜として形成され
るので、この上に形成される酸化シリコン膜47はダメ
ージ等の影響を受けずに、膜質の良い安定な膜となる。
【0024】従って、カバレージに基因するAl電極4
9A,49Bの段切れはなく、エレクトロマイグーショ
ンの発生もない。そして、このCVD膜51を介して抵
抗体50上を跨ぐAl配線8(図9参照)と抵抗体50
間の耐圧は十分に得られ、両者間でリーク電流が生じる
ことのない安定した抵抗体50を作成することができ
る。また、安定したCVD膜51が得られることから、
フィールド絶縁層による寄生Vthが安定に得られる。さ
らに窒化シリコン膜46により製造ラインでの汚染の影
響も低減される。
【0025】図3及び図4は、特により低抵抗化を可能
にした抵抗体の製法例である。本例においては、図3A
に示すように、半導体基体例えばシリコン基体41の主
面上にフィールド絶縁層42を形成し、この上に多結晶
シリコン膜63をCVD法により形成する。低抵抗体と
なるべき部分に選択的に開口を有するレジストマスク
(図示せず)を多結晶シリコン膜63上に形成し、この
レジストマスクを介して多結晶シリコン膜63に不純物
64例えばボロン(B)(又はリン(P)、ヒ素(A
s)等)をイオン注入により導入する。このとき、イオ
ン注入するボロン(又はリン、ヒ素等)のドーズ量が多
いために多結晶シリコン膜63は非晶質化されるが、さ
らにシリコンのイオン注入等により更に非晶質化される
ようにしてもよい。
【0026】次に、図3Bに示すように、レジストマス
ク65を介して抵抗体本体となるべき部分の非晶質化さ
れたシリコン膜63aが残るようにRIE等よりパター
ニングする。
【0027】次に、図3Cに示すように、この非晶質化
されたシリコン膜63aに対して500℃〜800℃程
度の中温度領域にて例えばNH3 を含むHガス雰囲気中
で10〜60分の熱処理を行う。この中温度領域の熱処
理では、NH3 ガスは分解し、多結晶シリコン膜中での
ダングリングボンドの水素化(即ちダングリングボンド
に水素が結合すること)が進むと共に、わずかにグレイ
ン成長が進むと考えられる。
【0028】次に、図4Dに示すように、CVD法によ
りSiO2 膜66を被着形成した後、N2 ガス雰囲気中
で900℃以上例えば1000℃程度の高温熱処理を行
い、活性化と共にグレイン成長を行い、多結晶シリコン
膜による抵抗体本体67を形成する。
【0029】次に、SiO2 膜66に対して対のコンタ
クトホール68を形成した後、N2ガス雰囲気中で75
0℃のアニール処理を行い、さらに335℃で水素アニ
ール処理を行う。次いで、Alをスパッタリングし、パ
ターニングして抵抗体本体67の両端に対のAl電極6
9A及び69Bを形成し、N2 ガス及びH2 ガスを含む
雰囲気中で400℃のシンター処理を行って、図4Eに
示す目的の低抵抗の抵抗体70を得る。
【0030】尚、この抵抗体70は前述の高速バイポー
ラトランジスタ34と同時に製造することができ、その
場合多結晶シリコン膜63はバイポーラトランジスタ3
4の多結晶シリコン18と同時に形成するを可とする。
また、900℃以上の高温アニールはバイポーラトラン
ジスタ34のエミッタ30の拡散と同じ工程で行うを可
とする。
【0031】上述の製法によれば、多結晶シリコン膜6
3を不純物64のイオン注入により非晶質化し、パター
ニングした後、500℃〜800℃、NH3 を含むH2
ガス雰囲気中で熱処理し、その後、900℃以上の高温
アニールを行うことにより、不純物64を多く注入した
所請高ドーズ量領域において図7(ボロン導入の場合)
の曲線a1 、又は図8(リン、ヒ素導入の場合)の曲線
1 で示すようにさらに抵抗値を下げることができる。
例えば抵抗値の最低値のところを40%程度下げること
が可能である。この理由は、まだ明らかでないが、NH
3 を含む雰囲気で500℃〜800℃程度の熱処理を行
うことにより、不純物の偏析が抑制され、さらに後の活
性化のための高温度処理での再結晶化即ちグレイン成長
を促進させるものと考えられる。また、この熱処理でN
3 を用いるときは中温度領域でも安全である利点があ
る。
【0032】図5及び図6は、抵抗体のさらに他の製法
例を示すもので、図3及び図4と対応する部分には同一
符号を附して重複説明を省略する。本例においては、図
1及び図2の窒化シリコン膜と酸化シリコン膜の2層構
造に応用した場合であり、図5A〜図5Cの工程(図3
A〜図3Cと同じ工程)を経て後、即ちNH3 を含むH
2 ガス雰囲気中で500℃〜800℃程度の熱処理を行
った後、図6Dに示すように減圧CVDによるSi3
4 膜71とCVDによるSiO2 膜66を順次被着形成
する。このSi3 4 膜71は、図5Cの工程の後、こ
こにSiH4 ガスを導入することにより連続して形成す
ることが可能となる。以後は図4と同様であり、コンタ
クトホールを形成し、Al電極69A及び69Bを形成
して図6Eに示す目的の抵抗体72を得る。この図5及
び図6の実施例では、図3及び図4と同様に高ドーズ量
領域での更に低抵抗化が図られると同時に、絶縁膜によ
るカバレージが良好な抵抗体67が得られるものであ
る。
【0033】上例では、図3Cの工程でNH3 を含むH
2 ガス雰囲気中で中温度による熱処理を行ったが、NH
3 ガス単独の雰囲気中で同処理を行うことも可能であ
る。また、上例のNH3 ガスに代えて、SiH4 ,HC
l,SiH2 Cl2 等のガスを用いることができ、Si
4 ,HCl,SiH2 Cl2 夫々の単独のガス雰囲気
中、或は之等ガスを含むH2 ガス雰囲気中で同処理を行
うことも可能である。さらに、H2 ガス単独の雰囲気中
で同処理を行うことも可能である。
【0034】
【発明の効果】上述の本発明に係る半導体装置の製法に
よれば、絶縁層上の不純物を含む半導体膜による抵抗体
を含んで全面に窒化シリコン膜及びその上に酸化シリコ
ン膜を連続的に被着形成することにより、カバレージの
良い、安定した絶縁膜を形成することができる。従っ
て、従来のカバレージに基因する配線の段切れ、エレク
トロマイグレーションの発生を防止することができ、さ
らに抵抗体とこの上を跨ぐ配線との間の耐圧を向上する
ことができ、信頼性の高い抵抗体を作製することがで
き、半導体装置の歩留りを改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜B 抵抗体の一製法例を示す工程図であ
る。
【図2】C〜D 抵抗体の一製法例を示す工程図であ
る。
【図3】A〜C 抵抗体の他の製法例を示す工程図であ
る。
【図4】D〜E 抵抗体の他の製法例を示す工程図であ
る。
【図5】A〜C 抵抗体のさらに他の製法例を示す工程
図である。
【図6】D〜E 抵抗体のさらに他の製法例を示す工程
図である。
【図7】多結晶シリコン抵抗体におけるシート抵抗のボ
ロンドーズ量依存牲を示す模式図である。
【図8】多結晶シリコン抵抗体におけるシート抵抗にお
けるリン又はヒ素ドーズ量依存牲を示す模式図である。
【図9】従来の多結晶シリコン抵抗体の例を示す断面図
である。
【図10】多結晶シリコン抵抗体と之の上に配線がクロ
スオーバした状態の平面図である。
【図11】A〜B 超高速バイポーラトランジスタの製
法例を示す工程図である。
【図12】C〜D 超高速バイポーラトランジスタの製
法例を示す工程図である。
【符号の説明】
30 エミッタ領域、34 超高速バイポーラトランジ
スタ、41 シリコン基板、42 フィールド絶縁層、
43 多結晶シリコン膜、45 抵抗体本体、46 窒
化シリコン膜、47 酸化シリコン膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に絶縁層を形成し、該絶縁層上に
    不純物を含む半導体膜を形成し、 上記半導体膜をプラズマ処理により所定のパターンで形
    成して、抵抗体を形成した後、該抵抗体を含む全面に窒
    化シリコン膜及びその上に酸化シリコン膜を連続的に形
    成し、 しかる後、上記酸化シリコン膜及び上記窒化シリコン膜
    に開口を設け、上記抵抗体に接続する電極を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製法。
  2. 【請求項2】 基板上に絶縁層を形成し、該絶縁層上に
    不純物を含む半導体膜を形成し、 上記半導体膜上にフォトレジストを所定のパターンに形
    成し、該フォトレジストをマスクとして反応性イオンエ
    ッチングにより上記半導体膜をパターニングして抵抗体
    を形成した後、アッシング処理により該抵抗体上のフォ
    トレジストを除去し、 上記抵抗体を含む全面に窒化シリコン膜及びその上に酸
    化シリコン膜を連続的に形成し、 しかる後、上記酸化シリコン膜及び上記窒化シリコン膜
    に開口を設け、上記抵抗体に接続する電極を形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7754558B1 (en) * 2005-08-03 2010-07-13 National Semiconductor Corporation Method of avoiding unwanted metal deposition on a semiconductor resistor structure
JP2015153878A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 セイコーインスツル株式会社 半導体装置
JP2018067734A (ja) * 2017-12-22 2018-04-26 エイブリック株式会社 半導体装置

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