JP2741375B2

JP2741375B2 - ロール紙供給ユニット

Info

Publication number: JP2741375B2
Application number: JP2212822A
Authority: JP
Inventors: 義久田中; 盾日下部
Original assignee: 三田工業株式会社
Priority date: 1990-08-11
Filing date: 1990-08-11
Publication date: 1998-04-15
Anticipated expiration: 2013-04-15
Also published as: JPH0494359A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ロール紙を画像形成装置の搬送系に給紙搬
送するロール紙搬送手段と、ロール紙裁断手段と、搬送
途中でロール紙を強制的に裁断させる指令を入力させる
ための即時裁断指令入力手段、及び、ロール紙の搬送量
を検出する搬送量検出手段を備えたロール紙供給ユニッ
トに関する。

〔従来の技術〕

複写機などの画像形成装置において、定型サイズのカ
ット紙を給紙カセットから給紙させる形態に変わって近
年、画像形成装置の給紙口にロール紙供給ユニットを設
置して、このロール紙供給ユニットから指定した所望長
さの用紙を画像形成装置の搬送系に給紙させる形態がと
られるに至っている。

そして、上記のロール紙供給ユニットには一般に、即
時カットキーなどの即時裁断指令入力手段が設けられて
いて、例えばロール紙の搬送途中でロール紙裁断長さの
指定ミスを発見した場合などに、上記即時カットキーを
操作してロール紙を搬送途中で強制的に裁断させて、無
駄となる紙の量を最小限に抑えるようにしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のロール紙供給ユニットにおいて、ロール紙を新
しいものや巾の異なるものと交換した際に、即時裁断の
機能を有効に利用してロール紙の先端を切り揃える作業
も行われている。

このロール紙先端の裁断は、ロール紙搬送手段を駆動
させる操作と、即時裁断指令を入力させる操作とによっ
て行われるもので、ロール紙搬送手段を駆動させて直ち
に即時裁断指令を入力させた場合、瞬時にロール紙裁断
手段が駆動されて、カット紙先端がユニットの排紙口に
到達しない短冊状のカット紙が形成されてしまい、か
つ、即時裁断指令の入力を繰り返した場合には、排紙口
に到達しない多くの短冊状のカット紙が形成され、これ
がジャムの原因になったり、最悪の場合にはロール紙裁
断手段の故障等に繋がる虞れがあった。

本発明は、上記の実情に鑑みて成されたものであっ
て、簡単かつ合理的な改良技術によって、短冊状のカッ
ト紙が形成される不都合をなくし、かつ、ロール紙先端
の切り揃え操作そのものの簡略化を図ることを目的とし
ている。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために本発明は、ロール紙を画
像形成装置の搬送系に給紙搬送するロール紙搬送手段
と、ロール紙裁断手段と、搬送途中でロール紙を強制的
に裁断させる指令を入力させるための即時裁断指令入力
手段、及び、ロール紙の搬送量を検出する搬送量検出手
段を備えたロール紙供給ユニットにおいて、ロール紙先
端の切り揃えモード下での即時裁断指令の入力に基づい
て前記ロール紙裁断手段の駆動を牽制し且つロール紙搬
送手段を駆動させる第１制御手段と、ロール紙先端が画
像形成装置の搬送系に達し且つロール紙の給紙長さが上
記の搬送系で搬送可能な長さとなったときのロール紙搬
送量検出手段からの検出情報を基にして、前記ロール紙
裁断手段を駆動させる第２制御手段を設けた点に特徴を
有する。

〔作用〕

上記の特徴構成によれば、ロール紙先端の切り揃えモ
ード下で即時裁断指令が入力されると、この入力に基づ
いてロール紙搬送手段が駆動されると共に、ロール紙先
端が画像形成装置の搬送系に到達し且つロール紙の給紙
長さが上記の搬送系で搬送可能な長さになった時にロー
ル紙裁断手段が駆動されて、前記ロール紙が先端切り揃
えのために搬送途中で裁断される。

〔実施例〕以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図はロール紙供給ユニット１を給紙口
２に設置させた静電写真複写機（画像形成装置の一例）
の全体構成を示し、移動デッキ３に搭載された複写機本
体４の上部に露光装置５に対する原稿の往復移動手段６
を設けると共に、複写機本体１の下部側に大型の給紙カ
セット７をロール紙供給ユニット１側に引出し自在に設
けてある。

そして、前記複写機本体１の内部に感光体８を横架す
ると共に、この感光体８のまわりに、帯電装置９、露光
装置５、現像装置10、転写装置11、分離装置12、クリー
ニング装置13を設けてある。

また、給紙カセット７の供給部から給紙口２にわたっ
て通紙ガイド14を設けるとと共に、前記給紙口２から転
写装置11にわたって給紙搬送路15を配設し、この給紙搬
送路15の途中に搬送ローラ対16を設けると共に、この搬
送ローラ対16と転写装置11との間にレジストローラ対17
を設けてある。

18は排紙搬送路、19は定着装置、20は排紙ローラ対で
ある。

前記ロール紙供給ユニット１は次のように構成されて
いる。

即ち、移動用車輪21を備えたユニット枠22にユニット
本体23を昇降自在に設けると共に、このユニット本体23
の下部側にロール紙24の装填部25を設け、かつ第３図に
も示すように、前記ロール紙装填部25の給紙部から前記
給紙口２への排紙口26にわたる通紙路の途中には、一対
のローラ27,28から成るロール紙搬送手段29と、ロール
紙24の先端の存否を検出するフィードスイッチ30と、所
定のタイミングでロール紙24を所定長さにカットするた
めの可動刃31と固定刃32とから成るロール紙裁断手段33
と、排出ローラ対34と、排出スイッチ35が設けられてい
る。

36は前記ローラ28の回転数を基にしてロール紙24の搬
送量を検出する搬送量検出手段で、前記ローラ28と同期
回転するパルス板37と、このパルス板37の回転数を光学
的に計測する光センサ38から成り、この搬送量検出手段
36からはローラ28の回転数に応じたパルスが発信され
る。

第３図にも示すように、図中の40はユニット枠22の上
面部に設けられた操作部で、この図において、41はテン
キー42によって入力されるロール紙のカットサイズ表示
部、43はクリアキーである。44はカットサイズメモリ入
力部で、メモリ入力キー45と表示部46との複数対で構成
されている。

47は即時裁断指令入力手段としての即時カットキー、
48は原稿の後端に合わせてロール紙24をカットさせるた
めのシンクロカットキー、49は連続給紙を行う際のロー
ル紙のカット枚数を表示する表示部で、図示はしない
が、ジャムが生じたときには英語の「Ｊ」によるジャム
表示に切り換えられるようになっている。50はその入力
キー、51はロール給紙スタートキー、52はロール給紙ス
トップキーである。

次に、前記即時裁断指令入力手段（即時カットキー）
47が操作された時の給紙動作を第４図のフローチャート
に基づいて説明する。

先ず、画像形成モード（即ち、ルーチンがYESである
ステップS1）下で画像形成（ステップS2）が行われてい
る際に即時カットキー47をON（ステップS3）させた場
合、ロール紙24が設定長さ以上に搬送されたことの検出
情報（ステップS4）を基にして、ロール紙裁断手段33が
駆動（ステップS5）されて、ロール紙24の搬送下におい
て当該ロール紙24が裁断（ステップS6）され、その裁断
されたカット紙が画像形成装置の搬送系によって搬送
（ステップS7）され、排紙ローラ対20から装置外に排紙
（ステップS8）される。

一方、ロール紙先端の切り揃えモード（即ち、ルーチ
ンがNOであり、例えばロール紙供給ユニット１に新しい
ロール紙24あるいは巾の異なるロール紙24がセットされ
た状態；ステップS1）下においてロール紙先端の切り揃
えを行うべく、前記即時カットキー47をON（ステップS
9）させた場合は、その即時裁断指令の入力に基づいて
前記ロール紙裁断手段33の駆動が牽制（ステップS10）
され、かつ、前記ロール紙搬送手段29が駆動（ステップ
S11）される。

そして、ロール紙先端が画像形成装置の搬送系に達し
且つロール紙24の給紙長さが上記の搬送系で搬送可能な
長さになったことが前記ロール紙搬送量検出手段36によ
って検出されると、その検出情報（ステップS12）を基
にしてロール紙裁断手段33の駆動牽制が解除（ステップ
S13）され、かつ、当該ロール紙裁断手段33が駆動（ス
テップS14）されて、ロール紙24の搬送下において当該
ロール紙24が裁断（ステップS15）される。

この裁断されたカット紙は、画像形成動作の停止下で
画像形成装置の搬送系によって搬送（ステップS16）さ
れると共に、排紙ローラ対20を通して装置外に排紙（ス
テップS17）される。

上記の制御によれば、ロール紙先端の切り揃えモード
下において即時カットキー47を操作することで、これに
連動して前記ロール紙搬送手段29が自動的に駆動され、
かつ、ロール紙24をカットした際のカット紙長さが画像
形成装置の搬送系で搬送可能な長さになった時点で自動
的にロール紙24が裁断されるので、先端切り揃え操作の
簡略化はもとより、ジャムに繋がるような短冊状のカッ
ト紙の形成が確実に防止される。また、カット紙は画像
形成装置の搬送系を通して排紙ローラ対20によって排紙
されるので、当該カット紙の排除も簡易に行われる。

しかも、上記ロール紙24が裁断されるまでの間に何度
も即時カットキー47を操作したとしても、それが制御系
に入力されないので、即時カットキー47の繰り返し操作
による短冊状のカット紙の形成が防止される。

以上の説明で明らかなように、ステップS10とステッ
プS11によって、ロール紙先端の切り揃えモード下での
即時裁断指令の入力に基づいて前記ロール紙裁断手段33
の駆動を牽制し且つロール紙搬送手段29を駆動させる第
１制御手段Ａが構成され、ステップS12とステップS13と
ステップS14とによって、ロール紙先端が画像形成装置
の搬送系に達し且つロール紙24の給紙長さが上記の搬送
系で搬送可能長さになったときのロール紙搬送量検出手
段36からの検出情報を基にして、前記ロール紙裁断手段
33を駆動させる第２制御手段Ｂが構成されているのであ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明のロール紙供給ユニットに
おいては、ロール紙先端の切り揃えモード下での即時裁
断指令入力手段の操作により、ロール紙搬送手段を駆動
させると共に、カット紙の長さが画像形成装置の搬送系
で搬送可能な長さになった時点でロール紙を裁断させる
ものであって、二系統の駆動を一操作で行わせてロール
紙先端の切り揃え操作そのものの簡略化を達成した上
で、ジャムに繋がるような短冊状のカット紙の形成を確
実に防止することができるに至ったのである。

しかも、上記ロール紙が裁断されるまでの間に即時裁
断指令入力手段を何度も操作したとしても、それが制御
系に入力されないので短冊状のカット紙が形成されるこ
とがなく、かつ、カット紙は画像形成装置の搬送系を通
して装置外に排紙されるので当該カット紙の排除を簡易
に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図はロール紙供給ユニットを設置した画像形成装置
の全体構成図、第２図はロール紙供給ユニットの要部の
構成図、第３図は操作部の一例を示す平面図、第４図は
ロール紙供給ユニットの動作を説明するためのフローチ
ャートである。 24……ロール紙、29……ロール紙搬送手段、33……ロー
ル紙裁断手段、36……搬送量検出手段、47……即時裁断
指令入力手段（即時カットキー）、Ａ……第１制御手
段、Ｂ……第２制御手段。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ロール紙を画像形成装置の搬送系に給紙搬
送するロール紙搬送手段と、ロール紙裁断手段と、搬送
途中でロール紙を強制的に裁断させる指令を入力させる
ための即時裁断指令入力手段、及び、ロール紙の搬送量
を検出する搬送量検出手段を備えたロール紙供給ユニッ
トにおいて、ロール紙先端の切り揃えモード下での即時
裁断指令の入力に基づいて前記ロール紙裁断手段の駆動
を牽制し且つロール紙搬送手段を駆動させる第１制御手
段と、ロール紙先端が画像形成装置の搬送系に達し且つ
ロール紙の給紙長さが上記の搬送系で搬送可能な長さと
なったときのロール紙搬送量検出手段からの検出情報を
基にして、前記ロール紙裁断手段を駆動させる第２制御
手段を設けてあることを特徴とするロール紙供給ユニッ
ト。