JP2736149B2 - トレンドグラフ変倍装置 - Google Patents

トレンドグラフ変倍装置

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JP2736149B2 JP2072014A JP7201490A JP2736149B2 JP 2736149 B2 JP2736149 B2 JP 2736149B2 JP 2072014 A JP2072014 A JP 2072014A JP 7201490 A JP7201490 A JP 7201490A JP 2736149 B2 JP2736149 B2 JP 2736149B2
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Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種プラント設備，公共施設等における監
視装置に係り、特に監視領域から収集されるデータをグ
ラフ化したトレンドグラフを拡大／縮小して表示するこ
とのできるトレンドグラフ変倍装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、工場内における各種プラント設備の監視、ビル
の防災網，水道設備，トンネル設備等の公共施設の監視
では、監視領域から所定の周期で収集したデータをグラ
フ化したトレンドグラフが利用されている。トレンドグ
ラフは監視対象の動向を時間経過に応じて表示したもの
であり、例えば監視対象となるプラントに異常が発生し
たときのトレンドグラフからは異常原因に関する情報を
得ることができ、トレンドグラフを拡大すればさらに詳
細な情報を得ることができる。このようなトレンドグラ
フを表示制御する装置としてトレンドグラフ変倍装置が
ある。
従来よりあるトレンドグラフ変倍装置は、第６図に示
すように、オペレーターズキーボードで、ある監視期間
を指定してCRT画面の表示領域１に、指定した監視期間
のトレンドグラフを表示させている。トレンドグラフの
表示領域１には時間軸となるＸ軸方向に移動可能なカー
ソル２が表示される。このカーソル２はカーソル移動キ
ーでＸ軸方向に移動される。移動後のカーソル２のＸ座
標の指示ラインとトレンドグラフとが交差した部分Ａの
グラフ情報は表示領域１近傍に設けられているデータ表
示部に表示される。また、拡大キーから所定倍率の拡大
指示入力があると、第７図に示すように、トレンドグラ
フが表示領域１のＹ軸の中線L1を中心にして拡大表示さ
れる。
しかしながら、従来のトレンドグラフ変倍装置は、カ
ーソル２をカーソル移動キーを用いてマニュアルで移動
させているので、カーソル２の移動速度には限界があ
り、カーソル２の移動に要する時間が作業性を向上させ
る上で大きな障害となっていた。しかも、トレンドグラ
フを拡大するとカーソル２の位置がリセットされて表示
領域１の一方の隅に移動してしまい、データ表示部に表
示されていたグラフ情報も消去してしまう。
また、トレンドグラフは表示領域１のＹ軸の中線L1を
中心にして拡大されるので、グラフの必要な部分が上下
方向に片寄った状態で表示され連続したグラフの観察が
できなくなったり、さらには表示領域１内に表示されな
くなる可能性もある。なお、拡大した結果、監視したい
部分が表示領域１に表示されなくなった場合には、画面
用スクロールキーによって表示画面をＹ軸方向に移動さ
せて捜し、その部分にカーソル２を移動させるので、操
作員にとっては極めて煩雑な操作が必要であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって、従来のトレンドグラフ変倍装置は、カー
ソルの移動に要する時間が長く、またトレンドグラフを
拡大した場合には、トレンドグラフの所望の部分を監視
可能な状態にするのに煩雑な作業を必要とすることか
ら、極めて作業性が悪いという問題があった。
本発明は以上のような実情に鑑みて成されたもので、
カーソルを目的の位置に瞬時に移動でき、トレンドグラ
フの所望の部分を極めて容易に拡大表示できる作業性の
向上したトレンドグラフ変倍装置を提供することを目的
とする。
［発明の構成］ 〔課題を解決するための手段〕 本発明は上記課題を解決するために、監視領域から所
定の周期で収集されるデータをグラフ化したトレンドグ
ラフをＸ軸方向に時間軸がとられた表示領域に表示し、
この表示領域内をＸ軸方向に移動するカーソルによって
前記トレンドグラフの任意の部分を指定し、この指定さ
れた部分を倍率指示入力手段で指示された倍率でＹ軸方
向に変倍して表示するトレンドグラフ変倍装置におい
て、前記表示領域のＸ軸方向に沿って設けられ前記カー
ソルの移動位置をタッチ入力するタッチセンサと、この
タッチセンサによって検出されたタッチ位置に前記カー
ソルを移動させる手段と、この手段でタッチ位置に移動
された後のカーソルの位置を微調整する手段と、この手
段で微調整されたカーソルのＸ座標の指示ラインと前記
表示領域に表示されているトレンドグラフとの交点を求
める手段と、この求めた交点と前記倍率指示入力手段で
指示された倍率とから前記交点を中心とした変倍表示範
囲を求める手段と、この手段で求めた表示範囲を前記倍
率指示入力手段で指示された倍率で変倍して前記表示領
域に表示させる手段とを備える構成とした。
〔作用〕
本発明は以上のような手段を講じたことにより、カー
ソルの移動位置を直接タッチセンサにタッチ入力する
と、そのタッチ位置にカーソルが自動的に移動される。
また、移動したカーソル位置を微調整することも可能で
ある。そして、微調整されたカーソルのＸ座標の指示ラ
インと表示領域に表示されているトレンドグラフとの交
点が求められる。この求められた交点と倍率指示入力手
段で指示された倍率とから上記交点を中心とした変倍表
示範囲が求められ、この変倍表示範囲が指示された倍率
で変倍されて表示される。したがって、トレンドグラフ
の変倍したい部分へのカーソルの移動に要する時間は大
幅に短縮され、変倍後はカーソルで指示された部分が表
示領域の中心に表示される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第１図は本発明の一実施例に係るトレンドグラフ変倍
装置の外観図であり、表示およびその制御操作を行う部
分が示されている。同図に示す10はCRT装置の表示画面
であり、縦768ドット×横1024ドットの大きさを有して
いる。この表示画面には縦400ドット×横720ドットの大
きさを有するグラフ表示領域11が設けられている。この
グラフ表示領域11は横軸（Ｘ軸）に時間軸をとってトレ
ンドグラフが表示される。表示画面10内であってグラフ
表示領域11の下端にはＸ軸方向に沿ってタッチエリア12
が形成されていて、タッチ位置のＸ座標がタッチエリア
12に設けられたタッチセンサによって検出される。この
タッチエリア12はＸ軸方向に15個のタッチ区画が設けら
れている。一区画は人間の指の大きさに対応して48×48
ドットであり、その分解能は16×16ドットである。した
がって、後述するようにタッチエリア12を使ってのカー
ソルの移動は最小単位が48ドットとなる。このタッチエ
リア12には表示されているトレンドグラフに関するデー
タを収集した日・時が所定の間隔で表示される。初期状
態では、表示領域11の上端にＸ軸方向に移動するカーソ
ル13が表示される。このカーソル13はタッチエリア12を
タッチすることによりタッチ区画に移動され、かつ表示
画面10下端に設けられているソフトタッチキーからなる
微調整用のカーソル移動キー14により画面Ｘ軸方向に１
ドット単位で移動される。また、表示画面10の右端には
変倍指示入力手段としてグラフ拡大用画面タッチキー
（以下、「拡大キー」と呼称する）16,グラフ縮小用画
面タッチキー17等が設けられている。また、グラフ表示
領域11の上方にはＸ軸方向に沿って複数のデータ表示部
18が設けられている。このデータ表示部18には、カーソ
ル13で指定した部分のトレンドグラフに関する情報が表
示される。
第２図は本実施例の全体的な構成を示す図である。本
実施例は、ある監視領域から送られてくる収集データが
順次RAM20に記憶される。CPU21は、第３図に示すフロー
チャートに基づいた処理を行い、タッチエリア12,拡大
キー16,グラフ縮小用画面タッチキー17等の画面タッチ
キー22および微調整用のカーソル移動キー14等のソフト
タッチキー23から入力があると、RAM20から必要なデー
タを呼出すと共にハードディスクまたは外部補助記憶装
置からなる記憶手段24に記憶されている表示制御プログ
ラムを読出す。そして、CRT装置の表示画面10を指示に
基づいて表示制御する。
次に、第３図を参照して本実施例の動作を説明する。
まず、オペレータはオペレーターズキーボード等を用い
て所望の監視期間のトレンドグラフを表示させる。表示
されたトレンドグラフのある部分を拡大表示するとき
は、その部分のＸ軸方向の位置に対応するタッチエリア
12のＸ座標をタッチする。本実施例ではトレンドグラフ
の点Ｂの部分を拡大表示するものとする。CPU21側で
は、画面タッチキー22またはソフトタッチキー23からの
タッチ入力を待ち（ステップS1）、タッチ入力があると
その入力が画面タッチキー22からの入力かまたはソフト
タッチキー23からの入力かを判断し（ステップS2）、タ
ッチ入力がなければ処理を終了する。なお、本実施例で
は、ある一定周期で起動をかけて、例えば、１秒ごとに
タッチキー入力があった否かチェックし、入力があれば
次の処理へ進み、入力がなければ処理を終了する。ステ
ップS2の処理で画面タッチキー22からの入力であると判
断するとタッチエリア12からの入力か否か判断する（ス
テップS3）。タッチエリア12からの入力であれば、タッ
チセンサによって検出されたＸ位置座標の含まれるタッ
チ区画をカーソル13の移動先とし（ステップS4）、その
タッチ区画へカーソル13を移動させる（ステップS5）。
以上の処理によって、第４図に示すように、カーソル13
がタッチエリア12のタッチ位置に自動的に移動する。そ
して、トレンドグラフの点Ｂの部分のデータがデータ表
示部18に表示される。
なお、移動したカーソル13を同一タッチ区分内で移動
したい場合には、微調整用のカーソル移動キー14をタッ
チする。すなわち、CPU21側では、上記ステップS2の処
理で画面タッチキー22からの入力でないと判断し、さら
に次の処理ステップS6で、ソフトタッチキー23からの入
力であるか否か判断する（ステップS6）。ソフトタッチ
キー23からの入力でなければそのまま処理を終了し、ソ
フトタッチキー23からの入力であれば、その入力が微調
整用のカーソル移動キー14からの入力であるか否か判断
する（ステップS7）。微調整用のカーソル移動キー14か
らのタッチ入力であればカーソル13をＸ軸方向に１ドッ
ト移動させる（ステップS8）。なお、本実施例では微調
整用のカーソル移動キー14によるカーソル13の移動はな
かったものとする。
この様にして、トレンドグラフの所望の位置Ｂにカー
ソル13を移動させたならば、その部分Ｂを拡大表示す
る。そのためにオペレータは拡大キー16をタッチする。
CPU21側では、ステップS3の処理で、画面タッチキー2
2からの入力がタッチエリア12からの入力でないと判断
すると、次にその入力が拡大キー16からの拡大指示入力
か否か判断する（ステップS9）。拡大指示入力でない場
合には処理を終了する。拡大指示入力であれば、カーソ
ル13のＸ座標を読込み（ステップS10）、次にこの読込
まれたＸ座標の指示ラインと表示しているトレンドグラ
フとの交点ＢからそのＹ座標を求める（ステップS1
1）。次に、拡大指示入力で指示された拡大率に基づい
て、交点ＢのＹ座標を中心としたＹ軸方向の拡大表示範
囲Ｗを設定する（ステップS12）。そして、拡大表示範
囲Ｗを拡大したときのトレンドグラフの座標を演算し
（ステップS13）、この演算で求めた座標に基づいてト
レンドグラフを再描画し（ステップS14）、CRT装置の表
示領域11に拡大表示範囲Ｗを拡大表示する（ステップS1
5）。その結果、第５図に示すように、所望の拡大部分
である交点Ｂが、表示領域11のＹ座標の中心に拡大表示
される。
このような本実施例によれば、表示領域11のＸ軸方向
に沿って設けられたタッチエリア12をタッチすることに
より、そのタッチ位置にカーソル13を瞬時に移動させる
ことができ、しかも微調整用のカーソル移動キー14によ
り１ドット単位の微調整を行うことができるので、トレ
ンドグラフの所望の位置を瞬時に指定できると共に細か
な位置の指定を行うことができる。
また、カーソル13で指定したＸ座標の指示ラインとト
レンドグラフとの交点Ｂを中心としてＹ軸方向の拡大表
示範囲Ｗを設定し、この拡大表示範囲Ｗを表示領域11に
拡大表示するようにしたので、オペレータが拡大を希望
した交点Ｂの部分を表示領域11のＹ軸方向の中心に拡大
表示することができる。
したがって、カーソル13を目的の位置まで瞬時に移動
でき、トレンドグラフの所望の部分を表示領域11の中心
部に極めて容易に拡大表示でき、従来の装置に比べてそ
の作業性を著しく向上させることができる。
［発明の効果］ 以上詳記したように本発明によれば、カーソルをトレ
ンドグラフの目的の位置に瞬時に移動でき、さらに、必
要に応じて移動後のカーソル位置を微調整でき、トレン
ドグラフの所望の部分を極めて容易に拡大表示でき、作
業性を著しく向上し得るトレンドグラフ変倍装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の実施例に係るトレンドグラフ変倍装置
の表示画面の平面図、第２図は同実施例のハードウェア
部分の概略的な構成図、第３図は拡大表示制御処理を示
すフロー図、第４図は拡大表示前のトレンドグラフを示
す図、第５図は拡大表示後のトレンドグラフを示す図、
第６図および第７図は従来のトレンドグラフ変倍装置に
よる拡大表示を説明するための図である。 10……表示画面、11……グラフ表示領域、12……タッチ
エリア、13……カーソル、14……微調整用のカーソル移
動キー、16……グラフ拡大用画面タッチキー、17……グ
ラフ縮小用画面タッチキー、18……データ表示部、20…
…RAM、21……CPU、22……画面タッチキー、23……ソフ
トタッチキー、24……記憶手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】監視領域から所定の周期で収集されるデー
    タをグラフ化したトレンドグラフをＸ軸方向に時間軸が
    とられた表示領域に表示し、この表示領域内をＸ軸方向
    に移動するカーソルによって前記トレンドグラフの任意
    の部分を指定し、この指定された部分を倍率指示入力手
    段で指示された倍率でＹ軸方向に変倍して表示するトレ
    ンドグラフ変倍装置において、 前記表示領域のＸ軸方向に沿って設けられ前記カーソル
    の移動位置をタッチ入力するタッチセンサと、 このタッチセンサによって検出されたタッチ位置に前記
    カーソルを移動させる手段と、 この手段で前記タッチ位置に移動された後のカーソルの
    位置を微調整する手段と、 この手段で微調整されたカーソルのＸ座標の指示ライン
    と前記表示領域に表示されているトレンドグラフとの交
    点を求める手段と、 この求めた交点と前記倍率指示入力手段で指示された倍
    率とから前記交点を中心とした変倍表示範囲を求める手
    段と、 この手段で求めた表示範囲を前記倍率指示入力手段で指
    示された倍率で変倍して前記表示領域に表示させる手段
    と を具備したことを特徴とするトレンドグラフ変倍装置。
JP2072014A 1990-03-23 1990-03-23 トレンドグラフ変倍装置 Expired - Lifetime JP2736149B2 (ja)

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