JP2001315179A - 射出成形機の入力装置 - Google Patents

射出成形機の入力装置

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JP2001315179A JP2000137673A JP2000137673A JP2001315179A JP 2001315179 A JP2001315179 A JP 2001315179A JP 2000137673 A JP2000137673 A JP 2000137673A JP 2000137673 A JP2000137673 A JP 2000137673A JP 2001315179 A JP2001315179 A JP 2001315179A
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Chiharu Nishizawa
千春 西沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形条件設定装置においてテンキーに代わる
入力手段を提供する。 【解決手段】 ノズル温度の設定値窓３２にタッチする
と、この設定値窓３２が暗転し、この設定値窓３２が変
更対象であることが分かる。同時に、左辺に入力部とし
ての目盛４０が出現する。メッセージ３５は、「左上の
目盛にタッチして下さい。」に変わる。目盛４０にタッ
チすれば設定値窓３２の数値は変わる。 【効果】 目盛は十分に細長い帯にすることができ、細
長い帯であれば設定値窓に邪魔にならぬ所に表示させる
ことができる。加えて、テンキーであれば数値の桁だけ
キーインする必要があるが、目盛であれば１回のタッチ
で数値入力が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形機に付属す
るタッチパネル型入力装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】樹脂の射出成形作業においては、加熱筒
の温度や金型の温度などの温度条件、射出圧やスクリュ
ー背圧などの圧力条件、射出時間や保圧時間などの時間
条件、射出速度やスクリュー回転速度などの速度条件
が、成形品の出来上がり品質を決める重要な条件とな
り、これらの条件をまとめて「成形条件」と呼ぶ。この
成形条件は射出成形機に付属する成形条件設定装置で予
め入力する必要がある。この成形条件設定装置に関する
発明としては、例えば特公平１−２１７７９号公報「成
形条件設定装置」が知られている。
【０００３】上記公報の第１図に成形条件設定パネルが
示されおり、この成形条件設定パネルには、各種のキー
とともにテンキーボード３を備え、このテンキーボード
３からも成形条件の設定値を打込むことができるように
なっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、テンキーボー
ド３では、例えば数値「１０．５」を打込むとき
に、「．」がうまく入力できずに「１０５」を入力して
しまうことがある。テンキーは便利ではあるが、入力ミ
スを招きやすいとも言える。また、上記公報の第１図に
示される通り、テンキーボード３は成形条件設定パネル
のかなりのスペースを占めるため、成形条件設定パネル
のコンパクト化を図る必要があるときにはその妨げとな
る。
【０００５】また近年は、テンキーをディスプレイに他
の画面に重ねて表示する形式が普及している。この場合
はテンキーがかなり大きいためテンキーで隠れた部分の
画面表示が見えないこととなり、テンキーを画面上の別
の場所へ移動するなど、画面操作が煩雑になり、成形条
件設定のための作業時間が延び、生産能率の低下を招く
虞れがある。そこで、本発明の目的は成形条件設定装置
においてテンキーに代わる入力手段を提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１は、成形条件を入力する入力部と同条件に係
る設定値を表示する表示画面とを備えた射出成形機の入
力装置において、入力部は、表示画面上の複数の設定値
窓のうちの１個にタッチしたときに表示画面に出現する
目盛であり、この目盛にタッチすることにより、選択し
た設定値窓の数値を変更することができるものであるこ
とを特徴とする。
【０００７】変更すべき設定値窓にタッチすると、表示
画面に目盛が現れる。この目盛にタッチすれば設定値窓
の数値を変更することができる。目盛は十分に細長い帯
にすることができ、細長い帯であれば設定値窓に邪魔に
ならぬ所に表示させることができる。加えて、テンキー
であれば数値の桁だけキーインする必要があるが、目盛
であれば１回のタッチで数値入力が可能となる。
【０００８】請求項２では、入力部は、目盛の両端にア
ップキーとダウンキーとを各々備え、目盛にタッチする
ことで変更した数値を、更にアップキーを押すことで増
加し、ダウンキーを押すことで減少することができるも
のであることを特徴とする。
【０００９】数値調整のためにアップキーとダウンキー
を、目盛に付属することが望ましい。目盛タッチで概算
数値を入力し、アップ／ダウンキーで数値を調整すれば
数値入力作業の総時間を短くすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図１は本発明に係る入力装置を
装備した射出成形機の正面図であり、射出成形機１０は
基台１１に、ノズル１２、加熱筒１３、スクリュー駆動
部１４、ホッパ１５などからなる射出装置１６及び金型
１８を取付けた型締装置を載せるとともに、この型締装
置を安全カバー１７で囲い、基台１１に油圧ユニットな
どを内蔵し、基台１１の正面又は安全カバー１７の横若
しくは基台１１の上方位置に入力装置２０を配置したも
のである。
【００１１】すなわち、入力装置２０は作業者の作業姿
勢等を考えて、任意の位置に設定することができる。
【００１２】図２は本発明に係る入力装置の概要図であ
り、入力装置２０は基本的にタッチパネル式入力装置で
あり、各種のキー２１・・・や方向キー２２と共に表示画
面３０を備え、これらをコントローラ２３で制御し、メ
モリ２４でタッチ操作で入力された若しくは予め入力済
の値を記憶する構成のものである。
【００１３】図３は入力装置の表示画面のイメージ図で
あり、表示画面３０には、グラフ表示部３１、矩形桝で
囲った設定値窓３２，３３・・・、設定値窓３２，３３・・・
の各々に添えたラベル３４・・・及びメッセージ３５を表
示する。設定値窓３２，３３・・・は成形条件（加熱筒の
温度や金型の温度などの「温度」、射出圧やスクリュー
背圧などの「圧力」、射出時間や保圧時間などの「時
間」、射出速度やスクリュー回転速度などの「速度」、
スクリューやノズルの「位置」、生産数、キャビティの
数、多段制御の段数、その他の条件）に係る数値を表示
する窓であり、ここでは、ノズル温度の設定値窓３２は
「１８．０」℃である。その他の設定値窓３３・・・の数
値は記載を省略した。そして、メッセージ３５に従っ
て、ノズル温度の設定値窓３２にタッチしたとする。
【００１４】図４は本発明に係る表示画面の作用図であ
り、ノズル温度の設定値窓３２にタッチすると、この設
定値窓３２が暗転し、この設定値窓３２が変更対象であ
ることが分かる。同時に、左辺に入力部としての目盛４
０が出現する。メッセージ３５は、「左上の目盛にタッ
チして下さい。」に変わる。
【００１５】図５（ａ）〜（ｃ）は本発明の入力部の説
明図であり、入力部としての目盛４０は、いわゆる直線
目盛部４１を基本とし、この直線目盛部４１の上に、ア
ップキー４２、クイックアップキー４３及びマックスキ
ー４４がこの順に付属し、直線目盛部４１の下にダウン
キー４５、クイックダウンキー４６、ミニマムキー４７
及びエンターキー４８がこの順に付属したものである。
【００１６】先ず、（ａ）において直線目盛部４１は、
刻みが１０本（図面は正確でない。）あり、最上の刻み
に最大値（設定値窓３２に与えられる最大値）、最下の
刻みに最小値を割り当てる。ここで、設定値窓３２にお
ける設定範囲の最小値が０、最大値が４００であったと
すると、指４９で７０％付近をタッチすると、この約７
０％に対応する温度２８０．０℃に設定値窓３２が変わ
る。指４９でのタッチ位置を変えれば目盛４０の右に図
示した設定値窓３２の数値はそれに連れて変化する。こ
こで重要なことは、テンキーで入力するとすれば、
「２」，「８」，「０」，「．」，「０」或いは
「２」，「８」，「０」をキーインしなければならない
が、本発明によれば直線目盛部４１に触れるだけの１回
の操作で２８０．０を入力したことになる。
【００１７】（ｂ）において、例えばダウンキー４５に
タッチすれば徐々に数値を減らすことができる。ここで
は、２８０．０を２７５．０に変更した。又はクイック
ダウンキー４６にタッチすれば数値をすばやく減らすこ
とができる。さらには（ｃ）において、例えばミニマム
キー４７にタッチすることにより、瞬時に最小値である
０．０に変更できる。以上の要領で設定値窓３２の数値
を変更し、ＯＫであればエンターキー４８にタッチす
る。このタッチにより数値が確定する。
【００１８】図６は数値変更後の表示画面を示す図であ
り、図５（ｂ）の時点で前記エンターキー４８にタッチ
したことにより、目盛４０（図４参照）が消え、２７
５．０に変わったノズル温度の設定値窓３２の暗転が元
に戻り、メッセージ３５の文章が元に戻る。すなわち、
ノズル温度の設定値窓３２の数値が変わったことを除い
て、図３に戻ったことになる。
【００１９】以上に説明した操作をフロー図により再度
説明する。図７は本発明に係る入力装置の操作フロー図
であり、ＳＴ××はステップ番号を示す。 ＳＴ０１：数値を変更する必要のある設定値窓にタッチ
する。 ＳＴ０２：タッチした設定値窓が暗転するとともに、目
盛が出現する（図４参照）。 ＳＴ０３：目盛にタッチする（図５（ａ）参照）。 ＳＴ０４：目盛に対応した数値に設定値窓の数値が変化
する（図５（ａ）参照）。 ＳＴ０５：設定値がＯＫであればＳＴ１０に進み、Ｎｏ
であればＳＴ０３，ＳＴ０６又はＳＴ０８へ戻る。
【００２０】ＳＴ０６：必要なら、アップキー又はダウ
ンキー、さらにはクイックアップキー又はクイックダウ
ンキーを操作する（図５（ｂ）参照）。 ＳＴ０７：ＳＴ０６により設定値窓の数値が増加又は減
少する（図５（ｂ）参照）。 ＳＴ０８：必要なら、マックスキー又はミニマムキーに
タッチする（図５（ｃ）参照）。 ＳＴ０９：ＳＴ０８により設定値窓の数値が最大値又は
最小値になる（図５（ｃ）参照）。
【００２１】ＳＴ１０：ＳＴ０５でＹｅｓ、すなわち変
更後の設定値を修正する必要が無くなれば、エンターキ
ーにタッチする。 ＳＴ１１：設定値窓が反転して元に戻り、且つ画面上の
目盛が消える（図６参照）。
【００２２】なお、実施例では目盛は画面の左辺に出現
させたが、これは右辺、上辺、下辺であってもよい。要
は、従来のテンキーに比較して格段に細幅の目盛を画面
の縁に表示させることにより、この目盛で設定値窓など
を隠すことがないようにしたことを特徴とする。従っ
て、目盛は表示画面の邪魔にならぬ箇所であれば画面毎
に目盛の位置を変更することは差支えなく、従って、目
盛の表示位置は何処であってもよい。ただし、上下、左
右の縁であれば画面構成が容易になり、常に画面上の決
まった位置に目盛が出現することは望ましいことであ
る。
【００２３】尚、実施例では変更対象の設定値窓を暗転
させたが、これは明転させたり点滅（フリッカー）させ
てもよい。また、目盛の形態は使い易いように変更する
ことは差支えない。
【００２４】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項１は、成形条件を入力する入力部と同条件
に係る設定値を表示する表示画面とを備えた射出成形機
の入力装置において、入力部は、表示画面上の複数の設
定値窓のうちの１個にタッチしたときに表示画面に出現
する目盛であり、この目盛にタッチすることにより、選
択した設定値窓の数値を変更することができるようにし
た。目盛は十分に細長い帯にすることができ、細長い帯
であれば設定値窓に邪魔にならぬ所に表示させることが
できる。加えて、テンキーであれば数値の桁だけキーイ
ンする必要があるが、目盛であれば１回のタッチで数値
入力が可能となる。
【００２５】請求項２では、入力部は、目盛の両端にア
ップキーとダウンキーとを各々備え、目盛にタッチする
ことで変更した数値を、更にアップキーを押すことで増
加し、ダウンキーを押すことで減少することができるも
のであることを特徴とし、目盛タッチで概算数値を入力
し、アップ／ダウンキーで数値を調整すれば数値入力作
業の総時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る入力装置を装備した射出成形機の
正面図
【図２】本発明に係る入力装置の概要図
【図３】入力装置の表示画面のイメージ図
【図４】本発明に係る表示画面の作用図
【図５】本発明の入力部の説明図
【図６】数値変更後の表示画面を示す図
【図７】本発明に係る入力装置の操作フロー図
【符号の説明】
１０…射出成形機、２０…入力装置、３０…表示画面、
３２，３３…設定値窓、４０…入力部（目盛）、４１…
直線目盛部、４２…アップキー、４５…ダウンキー、４
８…エンターキー、４９…指。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 成形条件を入力する入力部と同条件に係
    る設定値を表示する表示画面とを備えた射出成形機の入
    力装置において、前記入力部は、表示画面上の複数の設
    定値窓のうちの１個にタッチしたときに前記表示画面に
    出現する目盛であり、この目盛にタッチすることによ
    り、前記選択した設定値窓の数値を変更することができ
    るものであることを特徴とする射出成形機の入力装置。
  2. 【請求項２】 前記入力部は、目盛の両端にアップキー
    とダウンキーとを各々備え、前記目盛にタッチすること
    で変更した数値を、更にアップキーを押すことで増加
    し、ダウンキーを押すことで減少することができるもの
    であることを特徴とする射出成形機の入力装置。
JP2000137673A 2000-05-10 2000-05-10 射出成形機の入力装置 Pending JP2001315179A (ja)

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