JP2732337B2 - 燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置 - Google Patents

燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置

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JP2732337B2
JP2732337B2 JP4218664A JP21866492A JP2732337B2 JP 2732337 B2 JP2732337 B2 JP 2732337B2 JP 4218664 A JP4218664 A JP 4218664A JP 21866492 A JP21866492 A JP 21866492A JP 2732337 B2 JP2732337 B2 JP 2732337B2
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injection pump
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正寛 明田
昌広 伊藤
信裕 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンの
燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの燃料噴射装置の基
本構造は、図5に示すように構成されている。即ち、ク
ランクケース101にポンプハウジング102を付設
し、このポンプハウジング102内に燃料噴射ポンプ1
03を収容し、この燃料噴射ポンプ103の下方に燃料
噴射カム軸104を架設し、この燃料噴射カム軸104
の燃料噴射カム105で燃料噴射ポンプ103のタペッ
ト106を作動させるように構成されている。
【0003】上記燃料噴射ポンプ103の入力部を潤滑
する従来技術は、図5で示すように、燃料噴射ポンプ1
03の本体の下部に潤滑油注入口114を開口形成し、
この潤滑油注入口114に給油管111を連通するとと
もに、タペット106の遊嵌隙間に潤滑油注入口114
の先端を臨ませ、オイルパン内の潤滑油をオイルポンプ
の圧送力で上記潤滑油注入口114に供給し、燃料噴射
ポンプ103の入力部を潤滑するように構成されている
(山海堂発行による刊行物/自動車用ディーゼル機関/
第186頁)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、燃
料噴射ポンプ103の本体の下部に潤滑油注入口114
を開口形成し、この潤滑油注入口114に給油管111
を連通する構成であるから、燃料噴射ポンプ103の機
種が限定され、選択の余地がない。また、給油管111
を接続すべき潤滑油路を新たに別途形成する必要があ
り、そのための改造が簡単ではない。
【0005】そこで、上記不都合を解決するため、先に
次のような発明をした(以下先発明例という)。それは
図3で示すように、燃料噴射カム支軸4の下方にオイル
ジェット管13を付設し、このオイルジェット管13を
ポンプハウジング2の一側壁2aに形成した既設の潤滑
給油路11と直接連通させ、このオイルジェット管13
の噴射孔14を上記燃料噴射カム5に臨ませ、潤滑油を
矢印Aのように噴射させて、燃料噴射カム5に潤滑油を
供給するように構成したものである。
【0006】ここで、図4で示すように、潤滑油8の一
次側油路R1及び二次側油路R2は、クランクケース1の
肉壁内に形成されており、二次側油路R2はその先端部
をオイルフィルタ19の吐出口19aと連通させ、その
末端部をギヤケース30の肉壁内に形成された油路R3
と連通させてある。そして上記既設潤滑給油路11は、
図3〜図4で示すように、オイルフィルタ19の吐出口
19aからポンプハウジング2の一側壁2aに及ぶ二次
側油路R2部分の延長孔部分に該当する。つまり、オイ
ルパン7内の潤滑油8は、オイルポンプ9の圧送力で一
次側給油路R1・オイルフィルター19・二次側油路R2
・既設潤滑給油路11を介して、オイルジェット管13
の噴射孔14から上記燃料噴射カム5とタペット(6)と
の摺動部(入力部)に供給される。
【0007】この先発明例では、オイルジェット管13
をポンプハウジング2の一側壁2aに形成した既設の潤
滑給油路11と直接連通させだけの構成であり、改造が
簡単で容易に実施できる。しかし、潤滑油8が燃料噴射
カム軸4の下方に設けたオイルジェット管13より、上
向きに供給されるので質量の大きな油滴はその遠心力に
よって周囲に飛散される。つまり、燃料噴射カム5が高
速回転する高速運転時には、燃料噴射カム5とタペット
6との摺動部への潤滑油の供給量が不足気味になる。こ
のため、高速運転を長時間にわたって継続すると、その
摺動部の摩耗が著しくなる。本発明は、燃料噴射カムと
タペットとの摺動部の摩耗を抑制し、改造が簡単で容易
に実施できる燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置を提供す
ることをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、図1〜図2で例示するよう
に、クランクケース1にポンプハウジング2を付設し、
このポンプハウジング2内に燃料噴射ポンプ3を収容
し、この燃料噴射ポンプ3の下方に燃料噴射カム軸4を
架設し、この燃料噴射カム軸4の燃料噴射カム5で上記
燃料噴射ポンプ3のタペット6を作動させ、オイルパン
7内の潤滑油8を、オイルポンプ9の圧送力で、上記燃
料噴射ポンプ3の入力部に供給して当該入力部を潤滑す
るように構成した燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置を、
次のように改良したことを要旨とする。
【0009】即ち、上記燃料噴射カム軸4の一端部を枢
支するポンプハウジング2の軸支ボス部10に、当該燃
料噴射カム軸4と同心状をなすリング状油路12を形成
し、このリング状油路12を上記ポンプハウジング2の
一側壁2aに形成した既設潤滑給油路11と連通させ、
上記軸支ボス部10にオイルジェット管13を付設し
て、このオイルジェット管13と上記リング状油路12
とを連通させ、このオイルジェット管13の噴射孔14
を上記燃料噴射カム5と上記燃料噴射ポンプ3のタペッ
ト6との摺動部に臨ませ、上記潤滑油8を、上記既設潤
滑給油路11・リング状油路12・オイルジェット管1
3を介して、オイルジェット管13の噴射孔14から上
記燃料噴射カム5と上記タペット6との摺動部に供給す
るように構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の作用】潤滑油は、ポンプハウジング2の一側壁
2aに形成した既設潤滑給油路11・軸支ボス部10に
形成したリング状油路12・オイルジェット管13を順
に通って、オイルジェット管13の噴射孔14から噴射
される。この噴射された潤滑油は、図1中の矢印Aで示
すように、燃料噴射カム5とタペット6との摺動部に向
けて直接供給され、当該摺動部を強力に潤滑するととも
に冷却する。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、オイルジェット管13
より供給される潤滑油は、燃料噴射カム5とタペット6
との摺動部に向けて直接供給され、当該摺動部を強力に
潤滑するとともに冷却するので、燃料噴射カムとタペッ
トとの摺動部の摩耗が大幅に抑制される。また、オイル
ジェット管13を既設の給油路11と連通させるにあた
り、上記軸支ボス部10にリング状油路12を形成する
だけの改造で済むので、本発明は簡単な改造で容易に実
施できる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係る燃料噴射ポンプの入力部潤
滑装置の縦断正面図、図2はその縦断側面図である。
【0013】この燃料噴射装置の基本構造は、図1に示
すように、クランクケース1の上部左側にポンプハウジ
ング2を付設し、このポンプハウジング2内に燃料噴射
ポンプ3を収容し、この燃料噴射ポンプ3の下方に燃料
噴射カム軸4を架設し、この燃料噴射カム軸104の燃
料噴射カム105で燃料噴射ポンプ103のタペット1
06を作動させるように構成されている。
【0014】この燃料噴射装置は、具体的にはクランク
ギヤ(図外)からアイドルギヤ32・カム軸入力ギヤ3
3を順に介して燃料噴射カム軸4が回転され、燃料噴射
カム5の回転により、タペット6が押し上げられ、燃料
噴射ポンプ3が作動する。また、図2に示すように、ポ
ンプハウジング2の前側のギヤケース30内にはガバナ
装置31が設けられている。なお、図2中の符号34は
ガバナウエイト、35はガバナレバーである。
【0015】以下、この燃料噴射ポンプの入力部潤滑装
置について説明する。この入力部潤滑装置は、図1〜図
2で示すように、上記ポンプハウジング2の一側壁2a
に形成された前記既設の潤滑給油路11と、このポンプ
ハウジング2の軸支ボス部10に形成したリング状油路
12と、左右の軸支ボス部10a・10bに架設したオ
イルジェット管13とから成る。
【0016】上記リング状油路12は、一方の軸支ボス
部10aのカム軸枢支具15を挿嵌する挿嵌孔15aの
内面に切設され、かつ、上記燃料噴射カム軸4と同心状
をなすように形成され、前記既設の潤滑給油路11と連
通させてある。
【0017】上記オイルジェット管13は、燃料噴射ポ
ンプ3のタペット6の側方に位置するように左右の軸支
ボス部10a・10bに架設され、その一端が上記リン
グ状油路12とを連通させてある。そしてオイルジェッ
ト管13の噴射孔14は、上記燃料噴射カム5と上記燃
料噴射ポンプ3のタペット6との摺動部に臨ませてあけ
られており、オイルパン7内の潤滑油8をオイルポンプ
9の圧送力で、上記既設潤滑給油路11・リング状油路
12・オイルジェット管13を介して、オイルジェット
管13の噴射孔14から上記燃料噴射カム5と上記タペ
ット6との摺動部に直接供給するように構成されてい
る。
【0018】この潤滑装置によれば、潤滑油8はポンプ
ハウジング2の一側壁2aに形成した潤滑給油路11・
軸支ボス部10aに形成したリング状油路12・オイル
ジェット管13を順に通って、オイルジェット管13の
噴射孔14から噴射される。この噴射された潤滑油は、
図1中の矢印Aで示すように、燃料噴射カム5とタペッ
ト6との摺動部に向けて供給され、当該摺動部を直接潤
滑するとともに強力に冷却する。これにより、高速運転
が長時間にわたる場合でも、燃料噴射カムと5タペット
6との摺動部の摩耗は、先考案例に比較して大幅に抑制
される。
【0019】本発明では、上記のように軸支ボス部10
に燃料噴射カム軸4と同心状をなすリング状油路12を
形成することにより、オイルジェット管13の配置を最
も効果的な位置、つまり、潤滑油8を燃料噴射カム5と
タペット6との摺動部に直接供給することができる位置
に配置できる。上記リング状油路12を介して、オイル
ジェット管13をポンプハウジング2の一側壁2aに形
成した既設の潤滑給油路11と連通させることができる
からである。これにより、本発明は簡単な改造で容易に
実施できる。
【0020】本発明の実施例装置は以上の通りである
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、適
宜変更を加えて実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置
の縦断正面図である。
【図2】本発明に係る燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置
の縦断側面図である。
【図3】先考案例に係る潤滑装置の図2相当図である。
【図4】ディーゼルエンジンの潤滑油路の概要図であ
る。
【図5】従来技術に係る燃料噴射ポンプの入力部潤滑装
置の図1相当図である。
【符号の説明】
1…クランクケース、 2…ポンプハウジン
グ、2a…ポンプハウジングの側壁、 3…燃料噴射ポ
ンプ、4…燃料噴射カム軸、 5…燃料噴射
カム、6…タペット、 7…オイルパ
ン、8…潤滑油、 9…オイルポン
プ、10…軸支ボス部、 11…既設潤滑給
油路、12…リング状油路、 13…オイルジ
ェット管、14…オイルジェット管の噴射孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早谷 章 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ 堺製造所内 (56)参考文献 実開 平5−77514(JP,U) 実開 昭58−62111(JP,U) 実開 昭62−118(JP,U) 実開 平5−42617(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケース(1)にポンプハウジング
    (2)を付設し、このポンプハウジング(2)内に燃料噴射
    ポンプ(3)を収容し、この燃料噴射ポンプ(3)の下方に
    燃料噴射カム軸(4)を架設し、この燃料噴射カム軸(4)
    の燃料噴射カム(5)で上記燃料噴射ポンプ(3)のタペッ
    ト(6)を作動させ、オイルパン(7)内の潤滑油(8)を、
    オイルポンプ(9)の圧送力で、上記燃料噴射ポンプ(3)
    の入力部に供給して当該入力部を潤滑するように構成し
    た燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置において、 上記燃料噴射カム軸(4)の一端部を枢支するポンプハウ
    ジング(2)の軸支ボス部(10)に、当該燃料噴射カム軸
    (4)と同心状をなすリング状油路(12)を形成し、このリ
    ング状油路(12)を上記ポンプハウジング(2)の一側壁(2
    a)に形成した既設潤滑給油路(11)と連通させ、 上記軸支ボス部(10)にオイルジェット管(13)を付設し
    て、このオイルジェット管(13)と上記リング状油路(12)
    とを連通させ、このオイルジェット管(13)の噴射孔(14)
    を上記燃料噴射カム(5)と上記燃料噴射ポンプ(3)のタ
    ペット(6)との摺動部に臨ませ、 上記潤滑油(8)を、上記既設潤滑給油路(11)・リング状
    油路(12)・オイルジェット管(13)を介して、オイルジェ
    ット管(13)の噴射孔(14)から上記燃料噴射カム(5)と上
    記タペット(6)との摺動部に供給するように構成したこ
    とを特徴とする燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置。
JP4218664A 1992-07-24 1992-07-24 燃料噴射ポンプの入力部潤滑装置 Expired - Lifetime JP2732337B2 (ja)

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