JPH0742401U - 動弁機構の潤滑装置 - Google Patents

動弁機構の潤滑装置

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JPH0742401U
JPH0742401U JP7016293U JP7016293U JPH0742401U JP H0742401 U JPH0742401 U JP H0742401U JP 7016293 U JP7016293 U JP 7016293U JP 7016293 U JP7016293 U JP 7016293U JP H0742401 U JPH0742401 U JP H0742401U
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JP
Japan
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oil
lubricating oil
valve
oil passage
pressure
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JP7016293U
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English (en)
Inventor
宏 上野
俊司 松本
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの低速回転域のみならず、高速回転
域における潤滑油の送出量を適度に保ち、動弁機構を覆
うヘッドカバーからの潤滑油の漏洩を防止できる動弁機
構の潤滑装置を提供すること。 【構成】 シリンダブロック3からシリンダヘッド23に
潤滑油を供給する油路1に、前記潤滑油の油圧が所定値
以上に高くなった場合に、この油圧の上昇に伴って前記
油路1の流路断面積を減少させる絞り弁2を設けた動弁
機構の潤滑装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジン回転数の影響を受けずに、常に適正な量の潤滑油を供給す ることができる動弁機構の潤滑装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な内燃機関の潤滑系の概略的な構造と潤滑油の主な流れを下記する。ま ず、オイルパンに溜まっている潤滑油の中から、オイルストレーナで比較的に大 きな不純物を取り除き、オイルポンプによってオイルフィルタに圧送した後、こ のオイルフィルタで比較的に小さな不純物を取り除いて、シリンダブロックに形 成した油路や、クランクシャフト、或いは、オイルジェットによってピストンに 供給すると共に、シリンダブロックの油路からシリンダヘッドの油路に送り込み 、ここからロッカーシャフトを介してカムやロッカーアーム、タペット等の動弁 機構の摺動部分に供給している。
【0003】 従来の内燃機関では、オイルポンプで圧送される潤滑油の送出量は、エンジン 回転数に比例するので、低速回転時にも動弁機構等の摺動部に潤滑不足が起こら ないように、潤滑油の送出量を低速回転時に合わせてセッティングしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、その代償として、エンジンの高速回転時には、潤滑油の送出量が過 剰となり、動弁機構に供給される潤滑油の一部が、シリンダヘッドを覆うヘッド カバーに形成したエアブリーザ等の開口部から外部へ漏洩する、いわゆるオイル の持ち去りという問題があり、改善が要望されていた。
【0005】 この問題を解決する為に、例えば特開平 3− 43614号公報には、エンジンの吸 ・排気バルブを駆動する各ロッカーアームに、潤滑油圧が設定値以上になると油 路を遮断する遮断弁を設けることが提案されている。 しかしながら、該特開平 3− 43614号公報では、各ロッカーアームに遮断弁を 設ける為、ロッカーアームに至るまでの、例えばロッカーシャフトに形成された 油路における油圧の上昇は抑えられず、ロッカーシャフトとロッカーアームの摺 動部等から潤滑油が溢れ出し、結局オイルの持ち去りを防止することはできなか った。又、可動部品であるロッカーアームに遮断弁を設けることは、遮断弁の耐 久性を損なうものであると同時に、ロッカーアームの重量増加を招き、動作に悪 影響を及ぼす。更に、ロッカーアームの個数分の遮断弁が必要となり、コスト的 にも高価なものとなってしまう。
【0006】 本考案は以上の問題点に鑑みて、エンジンの低速回転域のみならず、高速回転 域における潤滑油の送出量を適度に保ち、動弁機構を覆うヘッドカバーからの潤 滑油の漏洩を防止できる動弁機構の潤滑装置を安価に、且つ高い耐久・信頼性を もって提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本考案に係る動弁機構の潤滑装置は、シリンダブロ ックからシリンダヘッドに潤滑油を供給する油路に、前記潤滑油の油圧が所定値 以上に高くなった場合に、この油圧の上昇に伴って前記油路の流路断面積を減少 させる絞り弁を設けたものである。
【0008】 この絞り弁は、シリンダブロックやシリンダヘッド等のエンジンを構成する基 本構造物に設けると好ましい。また、前記絞り弁は、油路を開閉するのではなく 、油路を循環する潤滑油の油圧に応じて流路断面積を可変とすることができるよ うにし、エンジンの低速回転域で潤滑油量が適正になるように調整した場合には 、高速回転域で油圧が予め設定した値に達した時点で、絞り弁が絞り込みを開始 するように設定すると好ましい。
【0009】 この絞り弁の作動には、油路の油圧そのものを利用すると、比較的に簡単な構 造で制御を行うことができ、また一般的には、油圧が3kg/cm3程度になった時に 絞り弁が作動するように設定すると好ましいようである。
【0010】
【作 用】
本考案に係る動弁機構の潤滑装置は以上の構成を有しており、エンジン回転数 の上昇によって、オイルポンプによる潤滑油の送出圧力がある一定の圧力以上に 上昇した場合には、この油圧によって前記絞り弁が作動し、油路の流路断面積を 絞り込むように作用する。従って、エンジンの高速回転域においても、シリンダ ブロックからシリンダヘッドに過剰な潤滑油が送出される事態を防止することが できる。
【0011】
【実施例】
次に図面を参照して本考案の実施例を説明する。先ず、実施例1では、図1に 示すような潤滑経路が基本構造となっており、この潤滑経路中の斜線で示す領域 Aの部分、即ち、シリンダブロックからシリンダヘッドに向かう油路1には、図 2に示す絞り弁2を、シリンダブロック3側に組み付けている。
【0012】 この絞り弁2はシリンダブロック3からシリンダヘッドに向かう油路1に交差 する方向に配設しており、その内部には、図面上、左右方向に移動可能な弁体4 と、この弁体4の左側に形成した油室5とを有している。また、この弁体4の右 側にはスプリング6が当接し、このスプリング6の一方のスプリングシートとな るプラグ7を螺着することによって、スプリング6のセットフォースを発生させ ている。因みに、本実施例の場合には、油室5内の油圧が3kg/cm3以上になった 場合に、弁体4が右行して、油路1の流路断面積を絞り込むように設定した。
【0013】 尚、弁体4に油圧を作用させるために形成した油室5と、油路1とを連通する 絞り弁制御用油路8を形成する際には、シリンダブロック3の外側からドリル等 の工具で切削加工し、油路1を突き抜けて油室5に達するようにした。そして、 この絞り弁制御用油路8を形成する際にできた余剰部分9の開口端にはシーリン グカップ10を嵌入して、これを塞いだ。
【0014】 エンジンの始動後、エンジン回転数が低回転域にある場合には、図示していな いオイルポンプの送出圧力も小さく、潤滑油の供給量が過剰になることはないが 、エンジン回転数が上昇し、高回転域になると、オイルポンプの送出圧力も増大 し、送油量が増加する。 そして、油路1を圧送される潤滑油の圧力が所定値、即ち、本実施例の場合3 kg/cm3に達すると、図3に示すように、この油路1に連通する油室5に臨む弁体 4の受圧面11に作用する圧力によって、弁体4が右行し、油路1の流路断面積を 減少させる。それによって、動弁機構に供給される潤滑油の油圧は、エンジン回 転数に対して、図4に示すように変化し、シリンダブロック3からシリンダヘッ ドに送られ、動弁機構の摺動部に供給される潤滑油の量が適正に保たれ、過剰に なることが無いので、例えばヘッドカバーに形成したエアブリーザ等の開口部か ら潤滑油が外部に漏洩する事態が防止される。
【0015】 次に本考案の実施例2について説明する。本実施例は、図5に示すように、上 流側油路12と下流側油路13との間に絞り弁2を設けたものである。この絞り弁2 は、円筒状のハウジング14の内部に上下方向に移動可能な円筒状の弁体15を収容 し、この弁体15の上面16とハウジング14のスプリングシート17との間にスプリン グ6を備えている。ハウジング14に形成した入口18から油室5に流入した潤滑油 は弁体15に形成した開口部19から、ハウジング14に形成した出口20を通過して下 流側油路13に流出する。この時、前記開口部19と出口20が重複する部分から潤滑 油が流出することになる。
【0016】 入口18から油室5に流入する潤滑油の圧力が比較的に低い場合には、弁体15の 受圧面11に作用する力が、スプリング6のセットフォースよりも小さいため、弁 体15は図6(a)に示すように、ピン21で規定される最下部に位置し、流路断面 積は斜線で示すように最大となる。 潤滑油の油圧が上昇すると、弁体15の受圧面11で受ける圧力が大きくなり、弁 体15は図6(b)で示すようにスプリング6を弾圧して上方に移動する。この時 は、弁体15の開口部19とハウジング14の出口20との重複部分が減少するので、下 流側油路13から先方、即ち、動弁機構を収容するヘッドカバーの方に供給される 潤滑油の増加率は、エンジン回転数の上昇に比して緩慢になる。
【0017】 エンジンが高速回転域に入ると、油室5の圧力は更に上昇し、弁体15の受圧面 11が受ける圧力も上昇するので、弁体15は更に上方に押し上げられ、弁体15の開 口部19とハウジング14の出口20の重複面積、即ち、流路断面積も、図6(c)に 示すように最小となる。従って、動弁機構に供給される潤滑油が過剰になること なく、適正量が保たれるので、ヘッドカバーのエアブリーザ等の開口部から潤滑 油が漏洩することもなくなる。
【0018】 次に本考案の実施例3を説明する。この実施例は上述した実施例2を変形した ものであり、上流側油路12と下流側油路13の流れ方向が相対的に直交する場合の 応用例である。これは、図7に示す円筒状のハウジング14に、下方からスプリン グ6と弁体15とを、この順で収容し、更に、ハウジング14に形成したピン穴22に ピン21を嵌入して、弁体15の抜け止め及び回転止めをしている。
【0019】 この絞り弁2を装着する場合には、図8及び図9に示すように、上流側油路12 と下流側油路13とが交差する部位に設置する。尚、この実施例では、シリンダヘ ッド23に装着している。この絞り弁2の動作も、前記実施例2と同様であり、油 圧が所定値以上になった場合に、スプリング6のセットフォースよりも弁体15の 受圧面11が受ける潤滑油の圧力の方が大きくなった時点で、油路1の流路断面積 の絞り込みを開始し、油圧が高まるに従って流路断面積を減少させる。
【0020】
【考案の効果】
本考案に係る動弁機構の潤滑装置は、シリンダブロックからシリンダヘッドに 潤滑油を供給する油路に、前記潤滑油の油圧が所定値以上に高くなった場合に、 この油圧の上昇に伴って前記油路の流路断面積を減少させる絞り弁を設けたこと により、エンジン回転数の上昇によって、オイルポンプによる潤滑油の送出圧力 がある一定の圧力以上に上昇した場合には、この油圧によって前記絞り弁が作動 し、油路の流路断面積を絞り込むので、エンジンの低速回転域のみならず、高速 回転域における潤滑油の送出量を適度に保ち、動弁機構を覆うヘッドカバーから の潤滑油の漏洩を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における内燃機関の潤滑系の概
略図である。
【図2】図1の潤滑系に設けた動弁機構の潤滑装置に用
いた絞り弁の断面図である。
【図3】図2の絞り弁が作動した状態を示す断面図であ
る。
【図4】図1の絞り弁を設けた動弁機構の潤滑装置を使
用した内燃機関のエンジン回転数と油圧との関係を示す
制御特性図である。
【図5】本考案の実施例2における動弁機構の潤滑装置
に設けた絞り弁の一部を断面にした側面図である。
【図6】図5に示す絞り弁の一部を断面にした正面図で
あり、(a)はエンジンの低速回転時、(b)はエンジ
ンの中速回転時、(c)はエンジンの高速回転時を示し
ている。
【図7】本考案の実施例3における動弁機構の潤滑装置
に設けた絞り弁を分解した状態の斜視図である。
【図8】図7に示す絞り弁の一部を断面にした側面図で
ある。
【図9】図7に示す絞り弁の一部を断面にした正面図で
ある。
【符号の説明】
1 油路 2 絞り弁 3 シリンダブロック 23 シリンダヘ
ッド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックからシリンダヘッドに
    潤滑油を供給する油路に、前記潤滑油の油圧が所定値以
    上に高くなった場合に、この油圧の上昇に伴って前記油
    路の流路断面積を減少させる絞り弁を設けた動弁機構の
    潤滑装置。
JP7016293U 1993-12-27 1993-12-27 動弁機構の潤滑装置 Pending JPH0742401U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002303111A (ja) * 2001-01-30 2002-10-18 Aisin Seiki Co Ltd エンジンの潤滑油供給装置
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