JP2729417B2 - 減圧気化冷却装置 - Google Patents

減圧気化冷却装置

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JP2729417B2 JP3201286A JP20128691A JP2729417B2 JP 2729417 B2 JP2729417 B2 JP 2729417B2 JP 3201286 A JP3201286 A JP 3201286A JP 20128691 A JP20128691 A JP 20128691A JP 2729417 B2 JP2729417 B2 JP 2729417B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却室内を減圧状態に
し、供給した冷却水を蒸発せしめ、その蒸発潜熱でもっ
て被冷却物を冷却するものに関する。上記の減圧気化冷
却装置としては、各種反応釜の冷却、食品の冷却装置等
がある。
【0002】
【従来技術】従来の減圧気化冷却装置として、例えば実
開平3−48683号公報に示されたものがある。これ
は、気化冷却室を真空ポンプで減圧し、冷却室に冷却水
を供給して、被冷却物を気化冷却し、気化した蒸気を気
化冷却室の上部からも真空ポンプで吸引するものであ
る。気化蒸気を気化冷却室の上部からも吸引することに
より、気化冷却室に蒸気が滞留することなく、新たな気
化が生じやすくなり、効率的な気化冷却を行うことがで
きる。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来の減圧気化
冷却装置は、減圧度合が不安定となり、従って、蒸発気
化の度合も不安定となり、冷却ムラが発生し、被冷却物
としての製品の品質を一定に維持し難い問題があった。
この原因は、気化冷却室の下部に滞留した冷却水がその
水頭圧により真空ポンプへ優先的に吸引されるために、
ジャケット上部の蒸気あるいは残留空気を必ずしも効果
的に吸引することができないためである。
【0004】従って本発明の技術的課題は、気化冷却に
より生じた蒸気を確実に真空ポンプで吸引して、気化冷
却室の減圧度合の低下を防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の減圧気化冷却装
置の構成は次の通りである。気化冷却室の下部と真空ポ
ンプを連通して当該気化冷却室を真空ポンプで減圧し、
該気化冷却室に冷却水を供給して、被冷却物を気化冷却
するものにおいて、気化冷却室の上部に気化蒸気を吸引
するための吸引管を設け、該吸引管を熱交換器と立下げ
部とを介して上記気化冷却室の下部と連通した真空ポン
プと連通し、該熱交換器で吸引管を冷却すると共に、該
立下げ部を縦長の密閉容器で形成して内部に凝縮水溜め
部を設けたものである。
【0006】
【作用】気化冷却室で冷却により生じた気化蒸気は、気
化冷却室の上部から吸引管を経て熱交換器に至る。熱交
換器で気化蒸気は熱交換すなわち冷却され、凝縮水とな
り、立下げ部に流下して溜る。立下げ部に溜った凝縮水
は、その溜った水位に応じて水頭圧が作用することにな
り、真空ポンプに確実に吸引される。
【0007】
【実施例】本実施例においては、冷却装置として反応釜
を用いた例を示す。図1において、反応釜21と真空ポ
ンプ装置22と冷却水供給管28と熱交換器10と立下
げ部11とで減圧気化冷却装置を構成する。反応釜21
は、従来のものと同様に、原料入口2、製品出口3、撹
拌器4、気化冷却室としてのジャケット部5を有してお
り、ジャケット部5には冷却水供給口12,13と下部
流体排出口7及び上部流体排出口15を設ける。
【0008】真空ポンプ装置22はエゼクタ32とポン
プ30を組合せた組合せポンプから成り、ポンプ30が
タンク31に吸込側を接続され吐出側をエゼクタ32の
ノズル33に接続し、エゼクタ32のディフュ―ザ34
がタンク31の上部空間に接続された構成のものであ
り、エゼクタ32とジャケット部5の流体排出口7,1
5とが連通路16,17で接続する。連通路17がジャ
ケット部5から気化蒸気を吸引する吸引管となる。連通
路17は、熱交換器10と立下げ部11を介してエゼク
タ32と接続する。
【0009】熱交換器10はコイル式のもので、内部を
連通路17がコイル状に貫通して、その外周を冷却媒体
供給管18から供給される冷却媒体が通過して連通路1
7を冷却する。立下げ部11は縦長の密閉容器で形成
し、下端からエゼクタ32に連通する。
【0010】連通路16にはスチ―ムトラップ51と自
動弁52を並列に取り付ける。真空ポンプ装置22は、
ポンプ30の作動によりタンク31内の水をエゼクタ3
2に供給して吸引作用させ、タンク31に戻すようにな
っている。
【0011】冷却水供給管28は、弁70を介してタン
ク31に接続すると共に、弁26を介して冷却水供給口
12,13と接続する。冷却水供給口12,13は、よ
り冷却ムラを防止するために反応釜21の全周にわたっ
て設けることが望ましい。また、冷却水供給口12,1
3部には図示していないが冷却水を噴霧するためのノズ
ルを配置することが望ましい。冷却水の一部は弁70を
介しタンク31に供給される。タンク31内に冷却水を
供給することによってタンク31内の水温を制御するよ
うになっている。タンク31内の水温を検出する温度セ
ンサ―41からの信号により弁70は開閉する。
【0012】真空ポンプ装置22に余剰水排出手段25
を設ける。余剰水排出手段25は弁71を取付けタンク
31内の水位センサ―60,61からの信号により、タ
ンク31内の水位を所定範囲に保つものである。
【0013】弁75は、真空ポンプ装置22を循環する
循環水の一部を反応釜21の冷却水として用いる場合に
使用するためのもので、真空ポンプ装置22とジャケッ
ト部5の冷却水供給口12とを接続する管路に介在させ
る。また弁76は、冷却のみならず加熱をも行なう場合
に、加熱用蒸気供給管27の開閉を行なうためのもので
ある。
【0014】反応釜21を冷却する場合、真空ポンプ装
置22を駆動すると共に、弁52,58を開弁してジャ
ケット部5内を所定の減圧状態に維持する。次いで弁2
6を開弁して冷却水をジャケット部5に供給する。供給
される冷却水は、ジャケット部5内が減圧状態であるた
めに反応釜21の熱により直ちに気化して反応釜21を
冷却する。冷却により気化した蒸気と、気化しきれなか
った冷却水は、それぞれ流体排出口15,7から連通路
17,16に至る。連通路17に至った気化蒸気は、熱
交換器10で冷却され凝縮水となり、立下げ部11に至
ってエゼクタ32に吸引される。この場合、エゼクタ3
2に吸引される凝縮水には、立下げ部11に溜まった
水位に応じた水頭圧が押し込み圧として作用することに
より、連通路16内の気化しきれなかった冷却水だけが
優先的にエゼクタ32に吸引されることはなく、立下げ
部11内の凝縮水も連通路16内の冷却水と同様に確実
にエゼクタ32に吸引される。立下げ部11内の凝縮水
が確実に吸引されることにより、熱交換器10内に凝縮
水が滞留することもなくなり、ひいては連通路17内と
ジャケット部5内の気化蒸気の滞留生じない。
【0015】エゼクタ32に吸引された冷却水及び凝縮
水はタンク31に至る。タンク31の水位が所定量にな
ると、水位センサ―60により弁71が開弁して余剰水
として系外に排除する。真空ポンプ装置22の真空度す
なわちエゼクタ32の減圧度合は、ノズル33を通過す
る流体の温度に対する飽和圧力となるために、タンク3
1内の水の温度を冷却水を供給することにより調節すれ
ばほぼ任意にコントロ―ルできる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、気化冷却室で発生した
気化蒸気を真空ポンプへ確実に吸引することができ、気
化冷却室の減圧度合が低下することを防止することがで
きる。従って、冷却ムラを生じることがなく、被冷却物
の製品品質を一定に維持することができる。
【0017】また本発明によれば、気化冷却室で発生し
た気化蒸気を熱交換器で冷却して凝縮水とすることによ
り、気化蒸気の対流が速まり、効率良く気化冷却を行う
ことができる。
【0018】また本発明によれば、立下げ部に溜った凝
縮水を真空ポンプで吸引することにより、立下げ部上方
においてはその吸引された凝縮水の量に応じて容積が拡
大して真空の度合が高まり、連通している熱交換器内か
ら気化冷却室内の減圧度も高まり、更に気化冷却を効率
良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減圧気化冷却装置の実施例の構成図で
ある。
【符号の説明】
5 ジャケット部 10 熱交換器 11 立下げ部 12,13 冷却水供給口 17 吸引管 21 反応釜 22 真空ポンプ装置 28 冷却水供給管 30 ポンプ 31 タンク 32 エゼクタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化冷却室の下部と真空ポンプを連通し
    て当該気化冷却室を真空ポンプで減圧し、該気化冷却室
    に冷却水を供給して、被冷却物を気化冷却するものにお
    いて、気化冷却室の上部に気化蒸気を吸引するための吸
    引管を設け、該吸引管を熱交換器と立下げ部とを介して
    上記気化冷却室の下部と連通した真空ポンプと連通し
    該熱交換器で吸引管を冷却すると共に、該立下げ部を縦
    長の密閉容器で形成して内部に凝縮水溜め部を設けたこ
    とを特徴とする減圧気化冷却装置。
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