JP3236923B2 - 金型の加熱または冷却装置 - Google Patents

金型の加熱または冷却装置

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JP3236923B2 JP12433194A JP12433194A JP3236923B2 JP 3236923 B2 JP3236923 B2 JP 3236923B2 JP 12433194 A JP12433194 A JP 12433194A JP 12433194 A JP12433194 A JP 12433194A JP 3236923 B2 JP3236923 B2 JP 3236923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱や冷却を行う金型装
置に関する。通常、熱可塑性合成樹脂を金型で成型する
場合は、原料の金型への注入から成型、離型に至るサイ
クルの間に必要に応じて金型を加熱あるいは冷却するこ
とが行なわれている。
【0002】
【従来技術】従来の金型の加熱冷却装置としては図3に
示すようなものが用いられてきた。図3において、左右
の金型50,51の中央部を成形部61とすると共に、
内部に多数のパイプ状通路52,53を連続的に設け
て、別途配置した高温用オイルタンク54と低温用オイ
ルタンク55とに循環ポンプ56,57を介して接続す
ることにより、加熱時には高温用オイルタンク54から
高温のオイルをパイプ状通路52,53に供給してやる
ことによって金型50,51を加熱すると共に、冷却時
には同じく低温用オイルタンク55から低温のオイルを
パイプ状通路52,53へ供給してやることによって金
型50,51を冷却するものである。また、金型の内部
で成型部61と外部を連通する複数の連通路58,5
9,60を設けて、成形時に発生するガスを外部に排除
するものである。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】上記従来の金型の加
熱冷却装置では加熱冷却媒体としてオイルを用いている
ために、金型が所望温度に達するまでに長時間を要して
しまい従って成型サイクルも長いものとなり、生産効率
が低くなってしまう問題があった。通常金型は高圧の原
料を保持するために厚肉状であり、その熱容量も大きい
ために所望温度になるまでに時間を要するのである。
【0004】また上記従来の金型の加熱冷却装置では、
成型部側の型表面の温度分布にバラツキを生じ、成型品
の品質を低下させる問題があった。これは、オイルを加
熱冷却の媒体として使用しているためにオイルの顕熱だ
けを利用することとなり、加熱熱量及び冷却熱量が充分
ではないために生じるのである。
【0005】また上記従来の金型の加熱冷却装置では、
ガス排除用の連通路58,59,60をパイプ状通路5
2,53から避けて設けなければならないために、連通
路58,59,60の設置位置が限られると共にその加
工が難しくなって金型コストが高価になる問題があっ
た。
【0006】従って本発明の技術的課題は、ガス排除孔
の設置が簡単で且つ任意の位置に設けることができて、
熱量を充分に確保できて型表面の温度がバラツクことが
ないと共に、成型サイクルを短くして生産効率を向上す
ることのできる金型の加熱または冷却装置を得ることで
ある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明の金型の加熱または
冷却装置の構成は次の通りである。加熱または冷却する
ための熱交換室と成型部とを有する金型と、熱交換室へ
加熱用流体または冷却用流体を供給する流体管路と、該
流体管路内に設けた流体の通過を制御するための弁手段
とから成るものにおいて、熱交換室に該室内の流体を吸
引するための吸引手段を接続し、成型部と熱交換室とを
複数の細孔で連通して、該細孔内に成型部から熱交換室
への流体の通過を許容する逆止弁を内蔵したものであ
る。
【0008】
【作用】熱交換室へ加熱用流体管路から加熱用の流体例
えば蒸気を供給することにより金型を蒸気加熱すること
ができる。蒸気は潜熱と顕熱を保有しておりその熱容量
が大きいために金型を速やかに且つ充分に加熱すること
ができる。
【0009】熱交換室を吸引手段と接続したことによ
り、加熱により生じた蒸気の凝縮水としての復水はこの
吸引手段に吸引されて系外へ排出される。更に吸引手段
の吸引力を高めると、熱交換室内は大気圧程度の圧力状
態から大気圧以下のいわゆる真空圧力状態とすることが
できる。蒸気として通常の水を蒸発させた水蒸気を用い
る場合は、熱交換室内の圧力を大気圧とすることにより
100度Cの蒸気温度で金型を加熱することができ、大
気圧以上とすることにより100度C以上の温度で加熱
することができる。また大気圧以下の真空圧力状態とす
ることにより100度C以下の蒸気温度で金型を加熱す
ることもできる。
【0010】一方熱交換室へ冷却用流体管路から冷却用
の流体例えば冷却水を供給すると共に、吸引手段で熱交
換室を飽和圧力以下に減圧することにより、供給された
水は金型の熱を奪って気化することによって金型を気化
冷却することができる。オイルの顕熱のみによる冷却と
比較して、水による気化冷却は気化潜熱を伴うことによ
り熱容量も大きくなり金型を速やかに且つ充分に冷却す
ることができる。
【0011】成型部と熱交換室とを複数の細孔で連通し
て、熱交換室を吸引手段と接続したことにより、成型部
で発生したガスはこの細孔を経て吸引手段に吸引され排
除される。従来の装置のようにオイルの通過するパイプ
状通路が不要となったために、複数の細孔は成型部の任
意の箇所に設けることができる。
【0012】また複数の細孔内に成型部から熱交換室へ
の流体の通過のみを許容する逆止弁を内蔵したことによ
り、金型装置が常温程度の温度状態から稼動を始める初
期立ち上げ時に、熱交換室へ大気圧以上の高圧高温の蒸
気を供給しても逆止弁によって高圧蒸気が成型部に出て
しまうことはなく、従って、この高温蒸気で金型温度を
急速に高めることができ初期の立ち上げ時間を更に短縮
することができる。
【0013】
【実施例】図示の実施例を詳細に説明する。図1におい
て、左右一対の金型1,2と、加熱用流体管路3,25
と冷却用流体管路4、及び、吸引手段5とで金型の加熱
または冷却装置を構成する。
【0014】金型1,2は内部に中空部6,7を形成
し、この中空部6,7を熱交換室とする。金型1,2の
中央部を成型部13として、図示しない成型用の原料を
注入して成型するものである。成型部13と熱交換室
6,7の間に複数の細孔30を貫通して設ける。細孔3
0は図2に部分拡大断面図を示すように、中央に鋼球3
1をコイルバネ33により弁座32側へ付勢して配置
し、成型部13から熱交換室7への流体の通過のみを許
容する逆止弁とする。細孔30の径は、後述するように
熱交換室6,7を吸引手段5で吸引するために小さなも
ので良く、例えば0.05ミリから0.1ミリ程度とす
ることができる。
【0015】熱交換室6,7はヘッダ―8,9を介して
加熱用流体管路3,25と冷却用流体管路4とに接続す
る。流体管路3,4から供給された流体はヘッダ―8,
9から熱交換室6,7に供給されるものである。加熱用
流体管路3,25には供給蒸気圧力を制御する圧力制御
弁10,26と開閉弁11,27を取り付けると共に、
冷却用流体管路4にも開閉弁12を取り付ける。圧力制
御弁10,26は低圧蒸気用の圧力制御弁10と、初期
立ち上げ時の高圧高温蒸気用の圧力制御弁26とするも
のであるが、必ずしも2台の圧力制御弁を必要とするも
のではなく、1台のもので低圧から高圧と設定すること
もできるものである。
【0016】ヘッダ―8,9の下部に吸引手段5を接続
する。吸引手段5は、エゼクタ14とタンク15と循環
ポンプ16とで構成する。エゼクタ14はノズルを内蔵
した吸引部17とディフュ―ザ18とで構成する。吸引
部17とヘッダ―8,9を管路19とスチ―ムトラップ
23とで接続する。ディフュ―ザ18をタンク15と接
続し、タンク15の下部と循環ポンプ16の吸込み口を
接続すると共に、吐出口をエゼクタ14の吸引部17と
接続する。エゼクタ14はタンク15内の流体を循環ポ
ンプ16で循環して吸引部17へ通過させることによ
り、内蔵したノズル部で吸引力を生じるものである。タ
ンク15には、図示はしないが内部の液位を検出するた
めの液位センサ―や、液温を検出する温度センサ―21
を取り付けると共に、上部には冷却用流体管路4から分
岐した冷却流体補給管20を制御弁22を介して接続し
て、温度センサ―21と制御弁22とによりタンク15
内の流体温度を所望値に維持する。
【0017】次に作用を説明する。金型1,2を加熱す
る場合、初期立ち上げ時においては圧力制御弁26と開
閉弁27を開弁して、加熱用流体管路25から高圧高温
の蒸気を熱交換室6,7へ供給する。初期立ち上げが完
了すると、圧力制御弁10の設定圧力値を所定値に設定
して開閉弁11を開弁し、加熱用流体管路3から加熱用
の蒸気をヘッダ―8,9を介して熱交換室6,7へ供給
する。所定圧力の蒸気により金型1,2は加熱され、蒸
気は凝縮して復水となる。復水は吸引手段5の吸引部1
7に管路19とスチ―ムトラップ23を介して吸引さ
れ、タンク15に至りタンク15内の液位が高くなると
随時系外に排出される。
【0018】加熱温度は、圧力制御弁10の設定圧力
と、吸引部17の吸引力を通過する液温により調節して
適宜設定することができる。例えば、加熱温度を100
度C以上の比較的高温としたい場合は、圧力制御弁10
の設定圧力を大気圧以上の圧力とし、吸引手段5の吸引
力をその圧力よりも僅かに低いものとすることによりで
きる。100度C以下の比較的低温で金型1,2を加熱
する場合は、圧力制御弁10の設定圧力を大気圧以下の
真空圧力に設定し、吸引手段5の吸引力を、タンク15
へ冷却流体補給管20から冷却流体を補給して流体の温
度を下げることにより高め、圧力制御弁10の設定圧力
よりも僅かに低くすることにより行うことができる。
【0019】冷却する場合は、蒸気の供給に変えて冷却
用流体管路4から冷却水を熱交換室6,7に供給すると
共に、吸引手段5を駆動して熱交換室6,7内を減圧状
態とすることにより、供給された冷却水は金型1,2の
熱を奪って気化することによって冷却する。気化した蒸
気と、気化せずに残った冷却水の一部は吸引手段5の吸
引部17に吸引され系外に排出される。冷却の温度も吸
引部17の吸引力を通過する流体の温度を温度センサ―
21で検出し制御弁22を開閉制御することにより調節
して適宜設定することができる。
【0020】成型部13で発生したガスは、任意の箇所
に設置した細孔30とその内部の逆止弁から吸引手段5
で吸引することにより、適宜排除することができる。
【0021】本実施例においては吸引手段5としてエゼ
クタ14とタンク15と循環ポンプ16とを組み合わせ
た例を示したが、従来周知の水封式の真空ポンプ等も用
いることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、金型を蒸気と気化冷却
流体のそれぞれの大きな潜熱でもって加熱または冷却す
ることができ、金型を速やかに且つ充分に加熱冷却して
成型サイクルを短くすることができ、また、型表面温度
にバラツキを生じることがなく成型品の品質低下を防止
することができる。
【0023】ガス排除用の細孔を任意の箇所に且つ簡単
に設置することができると共に、細孔内に逆止弁を内蔵
したことにより初期立ち上げ時に高圧高温蒸気を供給し
て急速に温度を高めることができ、更に成型サイクルを
短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型の加熱または冷却装置の実施例の
構成図である。
【図2】図1における細孔の部分拡大断面図である。
【図3】従来の金型の加熱冷却装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1,2 金型 3,25 加熱用流体管路 4 冷却用流体管路 5 吸引手段 6,7 熱交換室 10,26 圧力制御弁 14 エゼクタ 15 タンク 16 循環ポンプ 17 吸引部 30 細孔 31 鋼球 32 弁座 33 コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱または冷却するための熱交換室と成
    型部とを有する金型と、熱交換室へ加熱用流体または冷
    却用流体を供給する流体管路と、該流体管路内に設けた
    流体の通過を制御するための弁手段とから成るものにお
    いて、熱交換室に該室内の流体を吸引する吸引手段を接
    続し、成型部と熱交換室とを複数の細孔で連通して、該
    細孔内に成型部から熱交換室への流体の通過を許容する
    逆止弁を内蔵したことを特徴とする金型の加熱または冷
    却装置。
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