JP3256795B2 - 金型の加熱または冷却装置 - Google Patents
金型の加熱または冷却装置Info
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Description
脂成形するものに関する。通常、熱可塑性合成樹脂を金
型で成形する場合は、原料の金型への注入から成形、離
型に至るサイクルの間に必要に応じて金型を加熱あるい
は冷却することが行なわれている。
泡成形の場合、高温の蒸気を供給して加熱発泡融着を行
なった後、蒸気に変えて冷却水を供給すると共に真空ポ
ンプ等の吸引手段で減圧状態として、金型及び成形体を
真空冷却することが一般的に行なわれている。
熱冷却装置では、冷却に長時間を要し成形サイクルが長
いものとなってしまう問題があった。これは、真空冷却
する冷却水の温度が循環使用することにもより通常30
度C以上の温度を有しているためである。
温度を下げて、短時間で金型及び成形体を冷却すること
ができ、成形サイクルを短くすることのできる金型の加
熱または冷却装置を得ることである。
は冷却装置の構成は次の通りである。加熱または冷却す
るための熱交換室と成形部とを有する金型と、該熱交換
室へ加熱用流体または冷却用流体を供給する流体管路
と、該流体管路に設けた流体の通過を制御するための弁
手段と、熱交換室内の流体を吸引する吸引手段とから成
るものにおいて、冷却用流体を冷媒として、該冷媒を冷
却する冷却手段を設けると共に、吸引手段をエゼクタと
冷媒タンクと循環ポンプとで構成したものである。
常の冷却水よりも低い温度で金型を冷却することができ
る。また、吸引手段を駆動して真空冷却を行なう場合
も、通常の冷却水よりも低い温度で真空冷却を行なうこ
とができる。
て、左右一対の金型1,2と加熱用流体管路3,25と
冷却用流体管路4と冷媒タンク15、及び、吸引手段5
とで金型の加熱または冷却装置を構成する。
し、この中空部6,7を熱交換室とする。金型1,2の
中央部を成形部13として、図示しない成形用の原料を
注入して成形するものである。成形部13と熱交換室
6,7の間に複数の細孔30を貫通して設ける。細孔3
0は図2に部分拡大断面図を示すように、中央に鋼球3
1をコイルバネ33により弁座32側へ付勢して配置
し、成形部13から熱交換室7への流体の通過のみを許
容する逆止弁とする。細孔30の径は、後述するように
熱交換室6,7を吸引手段5で吸引するために小さなも
ので良く、例えば0.05ミリから0.1ミリ程度とす
ることができる。
加熱用流体管路3,25と冷却用流体管路4とに接続す
る。流体管路3,25,4から供給された流体はヘッダ
―8,9から熱交換室6,7に供給されるものである。
加熱用流体管路3,25には供給蒸気圧力を制御する圧
力制御弁10,26と開閉弁11,27を取り付けると
共に、冷却用流体管路4にも開閉弁12を取り付ける。
圧力制御弁10,26は低圧蒸気用の圧力制御弁10
と、初期立ち上げ時の高圧高温蒸気用の圧力制御弁26
とするものであるが、必ずしも2台の圧力制御弁を必要
とするものではなく、1台のもので低圧から高圧と設定
することもできるものである。
する。吸引手段5は、エゼクタ14と冷媒タンク15と
循環ポンプ16とで構成する。エゼクタ14はノズルを
内蔵した吸引部17とディフュ―ザ18とで構成する。
吸引部17とヘッダ―8,9を管路19で接続する。デ
ィフュ―ザ18を冷媒タンク15と接続し、冷媒タンク
15の下部と循環ポンプ16の吸込み口を接続すると共
に、吐出口をエゼクタ14の吸引部17と冷却用流体管
路4とに接続する。エゼクタ14は冷媒タンク15内の
冷媒流体を循環ポンプ16で循環して吸引部17へ通過
させることにより内蔵したノズル部で吸引力を生じるも
のである。
らヘッダ―8,9を介して熱交換室6,7へ供給され、
金型1,2を冷却するものである。冷媒タンク15に
は、図示はしないが内部の液位を検出するための液位セ
ンサ―や、液温を検出する温度センサ―21を取り付け
ると共に、上部には冷媒補給管20を制御弁22を介し
て接続する。
段としての冷却コイル35を制御弁36を介して取り付
ける。温度センサ―21での検出値に応じて制御弁36
を開閉し、冷媒タンク15内の冷媒温度を適宜調節する
ものである。
としての組み合わせポンプ50を接続する。組み合わせ
ポンプ50はエゼクタ51と冷却水タンク52と冷却水
循環ポンプ53とで構成する。エゼクタ51を弁54と
スチ―ムトラップ55を介してヘッダ―8と接続すると
共に、スチ―ムトラップ55と並列にバイパス弁56を
設ける。
る場合、初期立ち上げ時においては圧力制御弁26と開
閉弁27を開弁して、加熱用流体管路25から高圧高温
の蒸気を熱交換室6,7へ供給する。初期立ち上げが完
了すると、圧力制御弁10の設定圧力値を所定値に設定
して開閉弁11を開弁し、加熱用流体管路3から加熱用
の蒸気をヘッダ―8,9を介して熱交換室6,7へ供給
する。所定圧力の蒸気により金型1,2は加熱され、蒸
気は凝縮して復水となる。復水は組み合わせポンプ50
のエゼクタ51に弁54とスチ―ムトラップ55を介し
て吸引され、タンク52に至りタンク52内の液位が高
くなると随時系外に排出される。
と、組み合わせポンプ50の吸引力を通過する水温によ
り調節して適宜設定することができる。例えば、加熱温
度を100度C以上の比較的高温としたい場合は、圧力
制御弁10の設定圧力を大気圧以上の圧力とし、組み合
わせポンプ50の吸引力をその圧力よりも僅かに低いも
のとすることによりできる。100度C以下の比較的低
温蒸気で金型1,2を加熱する場合は、圧力制御弁10
の設定圧力を大気圧以下の真空圧力に設定し、組み合わ
せポンプ50の吸引力を、タンク52へ冷却水補給管5
7から冷却水を補給して循環水の温度を下げることによ
り高めて、圧力制御弁10の設定圧力よりも僅かに低く
することにより行うことができる。
冷却用流体管路4から冷媒を熱交換室6,7に供給する
と共に、吸引手段5を駆動して熱交換室6,7内を減圧
状態とすることにより、供給された冷媒は金型1,2の
熱を奪って気化することによって冷却する。この場合、
冷媒を用いることにより通常の水を用いる場合と比較し
てより多くの熱量を奪うことができ、冷却時間を短縮す
ることができる。気化した蒸気と、気化せずに残った冷
媒の一部は吸引手段5の吸引部17に吸引され冷媒タン
ク15に至る。
に設置した細孔30とその内部の逆止弁から吸引手段5
または組み合わせポンプ50で吸引することにより、適
宜排除することができる。
を用いたことにより、通常の冷却水よりも低い温度で冷
却することができ、従って、冷却時間を短縮して成形サ
イクルそのものを短くすることができる。
蔵したことにより初期立ち上げ時に高圧高温蒸気を供給
して急速に温度を高めることができ、更に成形サイクル
を短くすることができる。
構成図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱または冷却するための熱交換室と成
形部とを有する金型と、該熱交換室へ加熱用流体または
冷却用流体を供給する流体管路と、該流体管路に設けた
流体の通過を制御するための弁手段と、熱交換室内の流
体を吸引する吸引手段とから成るものにおいて、冷却用
流体を冷媒として、該冷媒を冷却する冷却手段を設ける
と共に、吸引手段をエゼクタと冷媒タンクと循環ポンプ
とで構成したことを特徴とする金型の加熱または冷却装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21191094A JP3256795B2 (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 金型の加熱または冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21191094A JP3256795B2 (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 金型の加熱または冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0852739A JPH0852739A (ja) | 1996-02-27 |
JP3256795B2 true JP3256795B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=16613685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21191094A Expired - Fee Related JP3256795B2 (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 金型の加熱または冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3256795B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4890079B2 (ja) * | 2006-04-14 | 2012-03-07 | 株式会社テイエルブイ | 熱交換器 |
JP5628097B2 (ja) * | 2011-06-10 | 2014-11-19 | 愛三工業株式会社 | 金型冷却装置 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP21191094A patent/JP3256795B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0852739A (ja) | 1996-02-27 |
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