JPH0517574Y2 - - Google Patents

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JPH0517574Y2
JPH0517574Y2 JP12048189U JP12048189U JPH0517574Y2 JP H0517574 Y2 JPH0517574 Y2 JP H0517574Y2 JP 12048189 U JP12048189 U JP 12048189U JP 12048189 U JP12048189 U JP 12048189U JP H0517574 Y2 JPH0517574 Y2 JP H0517574Y2
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cooling
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、冷却室内を減圧状態にし、冷却水を
蒸発して被冷却物を気化冷却する装置に関し、特
に、冷却室内の気化蒸気を凝縮せしめて冷却効率
の向上を計るものに関する。上記の減圧気化冷却
装置としては、各種反応釜の冷却、食品の乾燥装
置等がある。
〈従来の技術〉 従来の減圧気化冷却装置として、第2図に示す
反応釜の気化冷却装置がある。図において、1は
被冷却物容器としての反応釜であり、原料入口
2、製品出口3、攪拌機4を有している。反応釜
1の外側には冷却室としてのジヤケツト部5が形
成されている。ジヤケツト部5には冷却水を供給
する冷却水供給管6が接続されると共に、ジヤケ
ツト部5の下部に流体排出口7が設けられ真空ポ
ンプ8に接続されている。
反応釜1を冷却する場合、真空ポンプ8でジヤ
ケツト部5内を所定の減圧状態にし、冷却水供給
管6より冷却水を供給することにより、冷却水が
蒸発して気化冷却を行う。気化した蒸気は、流体
排出口7から真空ポンプ8で吸引され排出され
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記従来の気化冷却装置は、充分な冷却効果を
発揮できない問題があつた。すなわち、冷却室で
気化した蒸気は真空ポンプで吸引されることによ
り対流して気化冷却を連続的に行うのであるが、
真空ポンプのみでは充分な対流が得られず、気化
冷却の効率が低下するためである。容量の充分大
きな真空ポンプを設ければ対流は得られるが、ポ
ンプ自体が高価なものとならざるを得ないと共に
ポンプのランニング・コストも高価なものとなり
実際的ではなかつた。充分な冷却効果を発揮する
ことができないと、温度分布も不均一となつて冷
却ムラが発生し、製品の品質を一定に維持し難い
こととなる。
従つて本考案の技術的課題は、減圧気化冷却装
置において、小容量の真空ポンプで、冷却室の気
化した蒸気の対流を速めて、気化冷却の効率を高
めることである。
〈課題を解決する為の手段〉 上記課題を解決する為に講じた本考案の技術的
手段は、被冷却物容器に接して気化冷却室を形成
し、冷却水を気化冷却室に流入せしめ、気化冷却
室を真空ポンプで減圧して、被冷却物を気化冷却
するものにおいて、気化冷却室の被冷却物容器と
接する側と反対側に、気化した蒸気を凝縮せしめ
る冷却部を設けたものである。
〈作用〉 上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
気化冷却室の一端に冷却部を設けたことによ
り、冷却室で気化した蒸気は冷却部に接して、真
空ポンプに至るまでに凝縮して再び水となる。従
つて、気化蒸気が真空ポンプに吸引されるだけの
場合に比べて、冷却部で凝縮した割合いだけ蒸気
の対流は速いものとなり、気化冷却の効率を向上
することができる。
〈実施例〉 上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明
する(第1図参照)。
本実施例においては、真空ポンプとして、循環
水の水温を調整することにより減圧度を調整する
ことのできる、エゼクタを組合せた真空ポンプを
用いた例を示す。
第1図において、11は従来技術と同様の被冷
却物容器としての反応釜であり、22はポンプ装
置、26は冷却水量を調整する弁装置、24はポ
ンプ装置22の循環水の水温を調整する水温制御
部である。
反応釜11は原料入口12、製品出口13、攪
拌機14を有し、その外側には気化冷却室として
のジヤケツト部15が形成される。ジヤケツト部
15に冷却水供給管16を接続する。ジヤケツト
部15の外周に気化した蒸気を凝縮する冷却部1
8を形成し、自動弁70の一端を接続して水を供
給する。冷却部18で熱交換した水は管19を経
て排出される。
ポンプ装置22は、ポンプ30がタンク31に
吸込側を接続され吐出側をエゼクタ32のノズル
33に接続し、エゼクタ32のデイフユーザ34
がタンク31の上部空間に接続された構成のもの
である。エゼクタ32の吸込口35とジヤケツト
部15の流体排出口17が連通路21を介して接
続されている。このポンプ装置22は、ポンプ3
0の作動によりタンク31内の水をエゼクタ32
に供給して吸引作用させ、タンク31に戻すよう
になつている。
水温制御部24は、タンク31内の水温を制御
すると共に冷却部18に冷却用の水を供給するよ
うに設けたものであり、タンク31内に冷却水を
供給することによつてポンプ装置22の循環水温
度を制御するようになつている。タンク31に接
続した冷却水供給管40の途中に自動弁70を設
け、タンク内の水温を検出する温度センサー41
からの信号により開閉する。
参照番号25は余剰水排出手段であり、ポンプ
装置22の一部に自動弁71を取付け、タンク3
1内の水位センサー42a,42bからの信号に
より、タンク31内の水位を所定範囲に保つもの
である。
各弁26,70,71はコントロール部29か
らの信号により開閉動作する。
反応釜11を冷却する場合は、コントロール部
29からの信号により、弁装置26が開き、ポン
プ30からの循環水の一部を冷却水として冷却水
供給管16を通してジヤケツト部15に供給す
る。また、自動弁70を操作して冷却部18にも
冷却水を供給する。ジヤケツト部15内はエゼク
タ32の吸引作用により所定の減圧状態に維持さ
れており、供給される冷却水は原料の熱及び減圧
により迅速に気化して反応釜11内の原料を冷却
する。このとき、気化した蒸気は、近くの冷却部
18により凝縮することによつてジヤケツト部1
5内に滞留せず、従つて、反応釜11の外表面に
おいて連続的に且つ効率よく気化が発生し、気化
冷却の効率を向上することができる。
凝縮した冷却水は流体排出口17からエゼクタ
32に吸引され、タンク31に至る。タンク31
内の水位が上昇すると上限水位センサー42aが
検知し、自動弁71が開弁して余剰水を排出し、
水位を所定範囲に保つ。
ジヤケツト部15の減圧度は、タンク31の水
温を制御することにより調整することができる。
また、本実施例においては、ジヤケツト部15
に、加熱用の蒸気供給管27を弁装置23を介し
て接続することにより、蒸気加熱と減圧気化冷却
を同一の装置でもつて繰返して行うこともでき
る。
〈考案の効果〉 上記のように、本考案によれば、冷却室におけ
る気化蒸気の対流を速めることができ、冷却効率
が向上するので、冷却効果を高めることができる
と共に、冷却ムラを防止して、製品の品質を一定
に維持することができる。
また、凝縮した水を真空ポンプで吸引するため
に、真空ポンプの容量は小さなもので良く、安価
な装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の減圧気化冷却装置の実施例の
概略の構成を示す構成図、第2図は従来の減圧気
化冷却装置の一例を示す概略構成図である。 11……反応釜、15……ジヤケツト部、16
……冷却水供給管、18……冷却部、22……ポ
ンプ装置、24……水温制御部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被冷却物容器に接して気化冷却室を形成し、冷
    却水を気化冷却室に流入せしめ、気化冷却室を真
    空ポンプで減圧して、被冷却物を気化冷却するも
    のにおいて、気化冷却室の被冷却物容器と接する
    側と反対側に、気化した蒸気を凝縮せしめる冷却
    部を設けた減圧気化冷却装置。
JP12048189U 1989-10-13 1989-10-13 Expired - Lifetime JPH0517574Y2 (ja)

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JPH0361274U JPH0361274U (ja) 1991-06-17
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JPH0361274U (ja) 1991-06-17

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