JP2727381B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

Info

Publication number
JP2727381B2
JP2727381B2 JP12178991A JP12178991A JP2727381B2 JP 2727381 B2 JP2727381 B2 JP 2727381B2 JP 12178991 A JP12178991 A JP 12178991A JP 12178991 A JP12178991 A JP 12178991A JP 2727381 B2 JP2727381 B2 JP 2727381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver halide
emulsion
silver
gelatin
emulsion layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12178991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04324854A (ja
Inventor
秀樹 大松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14819940&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2727381(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP12178991A priority Critical patent/JP2727381B2/ja
Publication of JPH04324854A publication Critical patent/JPH04324854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2727381B2 publication Critical patent/JP2727381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料およびその現像処理方法に関し、迅速処理適性に優
れ、かつフィルムの処理時に発生するローラーマークを
減少させる技術さらにまたスリキズ黒化が少なくて迅速
処理時に発生する増感色素の残色を減少させる技術に関
するものであり特にXレイ用の迅速処理用フィルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、写真感光材料の現像工程は高温迅
速処理が急速に普及し、各種感材の自動現像機処理にお
いても、その処理時間は大巾に短縮されてきた。高温迅
速処理が達成されるためには、短時間で十分な感度を実
現するための現像液および現進性に優れ短時間処理でも
残色を残さない感材、そして水洗後短時間で乾燥する感
材が要求される。多くの自動現像機は乾燥ゾーンが内部
に組みこまれており、感材の乾燥性が悪いと、自動現像
機にはより高い乾燥能力が要求されることになり、自動
現像機を大型化せざるをえなくなる。また多くの熱量を
発生する結果として、自動現像機を設置した部屋の温度
が上昇するなどの弊害もおこる。このようなことがない
よう感材には、できるだけ乾燥速度が早くなるような努
力がなされる。一般的に用いられる方法は、感材の塗布
工程で、あらかじめ十分な量の硬膜剤を添加しておき、
現像−定着−水洗工程での乳剤層や表面保護層の膨潤量
を小さくすることで乾燥開始前の感材中の含水量を減少
させる方法である。この方法は硬膜剤を多量に使用すれ
ば、それだけ乾燥速度を早めることができるが、硬膜を
強化することにより、現像が遅れ低感化したり、高アス
ペクト比平板状粒子といえどもカバーリングパワーを低
下させるし未現像ハロゲン化銀粒子の定着スピードの遅
延、残色の悪化、処理後感材中の残留ハイポの増加等、
さまざまな弊害をまねくという欠点があった。一方、乾
燥開始前の感材中の含水量を減少させることは、感材に
塗布されている親水性物質−即ちゼラチン、合成高分
子、親水性低分子物質等−を減少させることもできる。
親水性低分子物質は、一般には塗布工程でのハロゲン化
銀粒子の乾燥カブリ防止目的で添加されており、これを
除去すると感材にカブリを生じてしまう。一方ハロゲン
化銀粒子のバインダーとして用いられているゼラチン
は、これを減ずると、ハロゲン化銀粒子に対するゼラチ
ン量が減少することになり、Ag/ゼラチン比を大きく
することになる。ゼラチン量を減少させると写真性能
上、粒状性の悪化を招いたり、処理時のローラーマーク
が発生しやすくなる欠点がある。ゼラチン量を減らして
乾燥性を向上させようとしても、これらの弊害のため減
らすことは困難である。
【0003】さらにまた支持体の片側だけにハロゲン化
銀乳剤が塗布されたいわゆる片面感材においては十分な
最高濃度を得るために片面あたりの塗布銀量が必然的に
多くなってしまう。このような片面感材に迅速処理適性
を附与するためにはカバリング・パワーの高い平板状粒
子を使用することが望ましい。しかしながら平板状粒子
は一般にスリキズ黒化が大きいことおよび増感色素の残
色が多い欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はローラ
ー搬送型自動現像機での迅速処理適性を有し、かつロー
ラーマークの発生の少ないハロゲン化銀写真感光材料、
さらにまたローラーマーク、スリキズ黒化の発生が少な
く迅速処理をしても増感色素の残色が少ない片面ハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
の少なくとも一方の側に2層以上の感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、乳
剤層の全銀/全ゼラチン比(重量比)が1.0以上であ
り、支持体により近いハロゲン化銀乳剤層の銀/ゼラチ
ン比が支持体から見て該乳剤層より遠いハロゲン化銀乳
剤層よりも小さいことを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料によって達成された。
【0006】本発明の感光材料のより好ましい態様は、
支持体の一方の側にのみハロゲン化銀乳剤層を有し、塗
布銀量が3.5g〜5g/m2であり、支持体により近い
ハロゲン化銀乳剤層は全ハロゲン化銀粒子の投影面積の
総和の70%以上がアスペクト比3以上の平均ヨード含
量が1モル%以下である平板状ハロゲン化銀粒子である
ハロゲン化銀乳剤からなり、支持体から見て該乳剤層よ
りも遠いハロゲン化銀乳剤層はアスペクト比が3以上の
平板状粒子が全粒子の投影面積の総和の30%以下であ
り、乳剤層の銀/ゼラチン比が1.0以上であり、支持
体により近いハロゲン化銀乳剤層の銀/ゼラチン比が支
持体から見て該乳剤層よりも遠いハロゲン化銀乳剤層よ
りも小さいことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
である。
【0007】次に、本発明で用いる乳剤粒子について説
明する。粒子と同一体積の球相当平均粒子サイズは0.
2μm以上であることが好ましい。特に0.5〜2.0
μmであることが好ましい。粒子サイズ分布は狭い方が
よい。乳剤中のハロゲン化銀粒子は立方体、八面体のよ
うな規則的(regular)な結晶形を有するものでもよく、
また球状、板状、じゃがいも状などのような変則的な(i
rregular) な結晶形を有するものでもよい。種々の結晶
形の粒子の混合から成ってもよい。ハロゲン化銀乳剤に
用いることができるハロゲン化銀としては臭化銀、沃臭
化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀、塩化銀などのいずれでも
よい。好ましくは、沃臭化銀(I=0〜4モル%)、臭
化銀、塩臭化銀である。AgI分布としては内部高濃度
であっても外部高濃度であってもよい。
【0008】本発明の実施に際して乳剤として単分散性
乳剤を用いる場合、該単分散性乳剤の調製にあたって
は、ハロゲン化銀粒子の成長に伴って水溶性銀塩及び水
溶性ハロゲン化物の添加速度を速めることが望ましい。
添加速度を速めることによって、より粒子径分布を単分
散化し、また混合時間が短縮され、工業生産に有利であ
る。またハロゲン化銀粒子内部に構造欠陥の形成される
機会が減少するという点でも好ましい。この添加速度を
速める方法としては、特公昭48−36890号、同5
2−16364号、特開昭55−142329号の各公
報に記載の如く、銀塩水溶液及びハロゲン化銀水溶液の
添加速度を連続的に、或いは段階的に増加させてもよ
い。上記添加速度の上限は新しい該粒子が発生する寸前
の流速でよく、その値は、温度、pH、pAg、攪拌の
程度、ハロゲン化銀粒子の組成、溶解度、粒径、粒子間
距離、或いは保護コロイドの種類と濃度等によって変化
する。単分散乳剤の製法は公知であり、例えば、J. Pho
t. Sci. 12,242〜251(1963)、特公昭4
8−36890号、同52−16364号、特開昭55
−142329号公報に記載されており、また特開昭5
7−179835号に記載されている技術を採用するこ
ともできる。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤はコ
ア・シェル型単分散性乳剤であってもよく、これらコア
・シェル乳剤は特開昭54−48521号等によって公
知である。本発明の実施に際して乳剤として多分散乳剤
を用いる場合、該多分散乳剤の製法は公知の方法を用い
ることができる。例えば T. H. James著“ The Theory
ofthe Photographic Process”第4版、Macmillan 社刊
(1977年)38〜104頁等の文献に記載されてい
る中性法、酸性法、アンモニア法、順混合、逆混合、ダ
ブルジェット法、コントロールド・ダブルジェット法、
コンヴァージョン法、コア/シェル法などの方法を適用
して製造することができる。
【0009】また粒子径が粒子厚みの3倍以上の平板状
粒子は、本発明に対し好ましく用いられる(詳しくは、
RESEARCH DISCLOSURE 225巻 Item 22534P.2
0〜P.58、1月号、1983年、及び特開昭58−
127921号、同58−113926号公報に記載さ
れている)。平板状ハロゲン化銀粒子の製造としては、
当業界で知られた方法を適宜、組合せることにより成し
得る。平板状ハロゲン化銀乳剤は、クナック( Cugnac )
およびシャトー( Chateau )「物理的熟成時の臭化銀結
晶の形態学の進展(イボルーション・オブ・ザ・モルフ
ォルジー・オブ・シルバー・プロマイド・クリスタルズ
・デュアリング・フィジカル・ライプニング)」サイエ
ンス・エ・インダストリエ・フォトグラフィー、33
巻、No. (1962)、pp.121−125、ダフィ
ン( Duffin )著「フォトグラフィク・エマルジョン・ケ
ミストリー( Photographic EmulsionChemistry ) 」フ
ォーカル・プレス( Focal Press ) 、ニューヨーク、1
966年、p−66〜p.72、A.P.H.トリベリ
( Trivelli )、W.F.スミス( Smith ) フォトグラフ
ィク ジャーナル( Photographic Journal )、80巻、
285頁(1940年)等に記載されているが特開昭5
8−127,921、特開昭58−113,927、特
開昭58−113,928、米国特許第4439520
号に記載された方法を参照すれば容易に調製できる。
【0010】本発明において特開平2−68539の如
く乳剤調製工程中の化学増感の際に、ハロゲン化銀1モ
ルあたり0.5ミリモル以上のハロゲン化銀吸着性物質
を存在させることが好ましい。このハロゲン化銀吸着性
物質は、粒子形成中、粒子形成後、後熟開始前後時など
いずれの時期に添加してもよいが化学増感剤(例えば、
金や硫黄増感剤)の添加されるより前、もしくは化学増
感剤と同時に添加されることが好ましく、少なくとも化
学増感が進行する過程で、存在している必要がある。ハ
ロゲン化銀吸着性物質の添加条件として、温度は30℃
〜80℃の任意の温度でよいが、吸着性を強化する目的
で、50℃〜80℃の範囲が好ましい。pH、pAgも
任意でよいが、化学増感をおこなう時点ではpH6〜1
0、pAg7〜9であることが好ましい。
【0011】本発明でいう、ハロゲン化銀吸着性物質と
は増感色素、もしくは写真性能安定化剤の類を意味す
る。すなわちアゾール類{例えばベンゾチアゾリウム
塩、ベンゾイミダゾウム塩、イミダゾール類、ベンズイ
ミダゾール類、ニトロインダゾール類、トリアゾール
類、ベンゾトリアゾール類、テトラゾール類、トリアジ
ン類など};メルカプト化合物類{例えばメルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トイミダゾール類、メルカプトベンズイミダゾール類、
メルカプトベンゾオキサゾール類、メルカプトチアジア
ゾール類、メルカプトオキサジアゾール類、メルカプト
テトラゾール類、メルカプトトリアゾール類、メルカプ
トピリミジン類、メルカプトトリアジン類など};例え
ばオキサドリンチオンのようなチオケト化合物;アザイ
ンデン類{例えばトリアザインデン類、テトラアザイン
デン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)
テトラアザインデン類)、ペンタアザインデン類な
ど};のようなカブリ防止剤または安定剤として知られ
た、多くの化合物をハロゲン化銀吸着物質としてあげる
ことができる。さらに、プリン類または核酸類、あるい
は特公昭61−36213号、特開昭59−90844
号、等に記載の高分子化合物、なども利用しうる吸着性
物質である。なかでも特にアザインデン類とプリン類、
核酸類は本発明に好ましく、用いることができる。これ
らの化合物の添加量はハロゲン化銀1モルあたり300
〜3000mg、好ましくは、500〜2500mgであ
る。
【0012】本発明のハロゲン化銀吸着性物質として、
増感色素は、好ましい効果を実現しうる。増感色素とし
て、シアニン色素、メロシアニン色素、コンプレックス
シアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、ホロ
ホーラーシアニン色素、スチリル色素、ヘミシアニン色
素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素等を用い
ることができる。本発明に使用される有用な増感色素は
例えば米国特許3,522,052号、同3,619,
197号、同3,713,828号、同3,615,6
43号、同3,615,632号、同3,617,29
3号、同3,628,964号、同3,703,377
号、同3,666,480号、同3,667,960
号、同3,679,428号、同3,672,897
号、同3,769,026号、同3,556,800
号、同3,615,613号、同3,615,638
号、同3,615,635号、同3,705,809
号、同3,632,349号、同3,677,765
号、同3,770,449号、同3,770,440
号、同3,769,025号、同3,745,014
号、同3,713,828号、同3,567,458
号、同3,625,698号、同2,526,632
号、同2,503,776号、特開昭48−76525
号、ベルギー特許第691,807号などに記載されて
いる。増感色素の添加量はハロゲン化銀1モルあたり3
00mg以上2000mg未満、好ましくは500mg以上1
000mg未満がよい。増感色素と前述の安定化剤を併用
することは好ましい態様である。本発明に用いる増感色
素は化学増感後塗布までの間に添加しても良い。
【0013】本発明の平板状乳剤の投影面積直径は0.
3〜2.0μm、特に0.5〜1.2μmであることが
好ましい。また平行平面間距離(粒子の厚み)としては
0.05μm〜0.3μm、特に0.1〜0.25μm
のものが好ましく、アスペクト比としては、3以上、2
0未満、特に4以上8未満のものが好ましい。平板状ハ
ロゲン化銀粒子の中でも単分散六角平板粒子はとりわけ
有用な粒子である。本発明でいう単分散六角平板粒子の
構造および製造法の詳細は特開昭63−151618の
記載に従う。
【0014】本発明においてはセレン増感を行なっても
よい。本発明で用いるセレン増感剤としては、特に水溶
液中で硝酸銀と反応して銀セレナイドの沈澱を作りうる
不安定型セレン化合物が用いられる。例えば、米国特許
第1574944号、同1602592号、同1623
499号、及び同3297446号に記載のセレン化合
物が好ましい。より具体的には、コロイド状金属セレニ
ウム、イソセレノシアモート類(例えば、アリルイソセ
レノシアネート)、セレノ尿素類(例えば、セレノ尿
素;N,N−ジメチルセレノ尿素、N,N−ジエチルセ
レノ尿素、等の脂肪族セレノ尿素;フェニル基等の芳香
族基やピリジル基等の複素環基をもつ置換セレノ尿
素)、セレノケトン類(例えば、セレノアセトン、セレ
ノアセトフェノン)、セレノアミド類(例えば、セレノ
アセトアミド)、セレノカルボン酸およびエステル類
(例えば、2−セレノプロピオン酸、メチル3−セレノ
ブチレート)、セレナイド類(例えば、ジエチルセレナ
イド、トリフェニルフォスフィンセレナイド)、セレノ
フォスフェート類(例えば、トリ−p−トリルセレノフ
ォスフェート)、を挙げることができる。セレン増感剤
の使用量は、使用するセレン化合物、ハロゲン化銀粒
子、化学熟成条件等により変わるが、一般にハロゲン化
銀1モル当り10-8〜10-4モル、好ましくは10-7
10-5モル程度を用いる。セレン増感剤の好ましい添加
時期は、粒子形成後さらに脱塩してからである。本発明
におけるセレン増感剤を用いる化学増感の条件として
は、特に制限はないが、pAgとしては6〜11、好ま
しくは7〜10、より好ましくは7〜9.5であり、温
度としては40〜95℃、好ましくは50〜85℃であ
る。本発明において、硫黄増感剤を使用することが好ま
しい。具体的には、チオ硫酸塩(例えば、ハイポ)、チ
オ尿素類(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリエチルチ
オ尿素、アリルチオ尿素)、ローダニン類等の公知の不
安定イオウ化合物が挙げられ、ハロゲン化銀1モル当り
10-7〜10-2モル程度を用いることができる。
【0015】本発明においては、金、白金、パラジウ
ム、イリジウム等の貴金属増感剤を併用することが好ま
しい。特に、金増感剤を併用することは好ましく、具体
的には、塩化金酸、カリウムクロロオーレート、カリウ
ムオーリチオシアネート、硫化金、金サレナイド等が挙
げられ、ハロゲン化銀1モル当り、10-7〜10-2モル
程度を用いることができる。
【0016】本発明においては、更に、還元増感剤を併
用することも可能であり具体的には、例えば、塩化第1
スズ、アミノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘
導体、ボラン化合物、シラン化合物、ポリアミン化合物
が挙げられる。
【0017】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、本発明
の化学増感工程でのハロゲン化銀吸着性物質とは別に種
々の化合物を含有させることができる。すなわちアゾー
ル類{例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾー
ル類、ニトロベンズイミダゾール類、クロスベンズイミ
ダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、ニトロイン
ダゾール類、ベンゾトリアゾール類、アミノトリアゾー
ル類など};メルカプト化合物類{例えばメルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、メルカプトテトラゾール類、メルカプトピリミジン
類、メルカプトトリアジンなど};例えばオキサドリン
チオンのようなチオケト化合物;アザインデン類{例え
ばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に4
−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラアザイン
デン類)、ペンタアザインデン類など};ベンゼンチオ
スルホン酸、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルホ酸
アミド等のようなカブリ防止剤または安定剤として知ら
れた、多くの化合物を加えることができる。特に特開昭
60−76743号、同60−87322号公報に記載
のニトロン及びその誘導体、特開昭60−80839号
公報に記載のメルカプト化合物、特開昭57−1647
35号公報に記載のヘテロ環化合物、及びヘテロ環化合
物と銀の錯塩(例えば1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾール銀)などを好ましく用いることができる。化
学増感工程でハロゲン化銀吸着性物質として増感色素を
用いた場合でも必要に応じて、他の波長域の分光増感色
素を添加してもよい。
【0018】本発明を用いて作られる感光材料の写真乳
剤層または他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改
良(例えば、現像促進、硬膜剤、増感)等種々の目的
で、種々の界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン
(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導体(例え
ばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/
ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチレングリコ
ールアルキルエーテル類又はポリエチレングリコールア
ルキルアリールエーテル類、シリコーンのポリエチレン
オキサイド付加物類)、糖のアルキルエステル類などの
非イオン性界面活性剤;アルキルスルフォン酸塩、アル
キルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスル
フォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、N−アシル−N
−アルキルタウリン類、スルホコハク酸エステル類、ス
ルホアルキルポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類、などのアニオン界面活性剤;アルキルベタイン
類、アルキルスルホベタイン類などの両性界面活性剤;
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム塩類、イミダゾリウム塩類などのカチオン界面活
性剤を用いることができる。この内、サポニン、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸Na塩、ジ−2−エチルヘキシル
α−スルホコハク酸Na塩、p−オクチルフェノキシエ
トキシエタンスルホン酸Na塩、ドデシル硫酸Na塩、
トリイソプロピルナフタレンスルホン酸Na塩、N−メ
チル−オレオイルタウリンNa塩、等のアニオン、ドデ
シルトリメチルアンモニウムクロライド、N−オレオイ
ル−N′,N′,N′−トリメチルアンモニオジアミノ
プロパンブロマイド、ドデシルピリジウムクロライドな
どのカチオン、N−ドデシル−N,N−ジメチルカルボ
キシベタイン、N−オレイル−N,N−ジメチルスルホ
ブチルベタインなどのベタイン、ポリ(平均重合度n=
10)オキシエチレンセチルエーテル、ポリ(n=2
5)オキシエチレンp−ノニルフェノールエーテル、ビ
ス(1−ポリ(n=15)オキシエチレン−オキシ−
2,4−ジ−t−ペンチルフェニル)エタンなどのノニ
オンを特に好ましく用いることができる。
【0019】帯電防止剤としてはパーフルオロオクタン
スルホン酸K塩、N−プロピル−N−パーフルオロオク
タンスルホニルグリシンNa塩、N−プロピル−N−パ
ーフルオロオクタンスルホニルアミノエチルオキシポリ
(n=3)オキシエチレンブタンスルホン酸Na塩、N
−パーフルオロオクタンスルホニル−N′,N′,N′
−トリメチルアンモニオジアミノプロパンクロライド、
N−パーフルオロデカノイルアミノプロピル−N′,
N′−ジメチル−N′−カルボキシベタインの如き含フ
ッ素界面活性剤、特開昭60−80848号、同61−
112144号、同62−172343号、同62−1
73459号などに記載のノニオン系界面活性剤、アル
カリ金属の硝酸塩、導電性酸化スズ、酸化亜鉛、五酸化
バナジウム又はこれらにアンチモン等をドープした複合
酸化物を好ましく用いることができる。
【0020】本発明に於てはマット剤として米国特許第
2992101号、同2701245号、同41428
94号、同4396706号に記載の如きポリメチルメ
タクリレートのホモポリマー又はメチルメタクリレート
とメタクリル酸とのコポリマー、デンプンなどの有機化
合物、シリカ、二酸化チタン、硫酸、ストロンチウムバ
リウム等の無機化合物の微粒子を用いることができる。
粒子サイズとしては1.0〜10μm、特に2〜5μm
であることが好ましい。
【0021】本発明の写真感光材料の表面層には、滑り
剤として米国特許第3489576号、同404795
8号等に記載のシリコーン化合物、特公昭56−231
39号公報に記載のコロイダルシリカの他に、パラフィ
ンワックス、高級脂肪酸エステル、デン粉誘導体等を用
いることができる。本発明の写真感光材料の親水性コロ
イド層には、トリメチロールプロパン、ペンタンジオー
ル、ブタンジオール、エチレングリコール、グリセリン
等のポリオール類を可塑剤として用いることができる。
【0022】本発明の感光材料の乳剤層や表面保護層に
用いることができる結合剤または保護コロイドとして
は、ゼラチンをもちいるのが有利であるが、それ以外の
親水性コロイド層も用いることができる。例えばゼラチ
ン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマ
ー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロー
ス硫酸エステル類等の如きセルロース誘導体、アルギン
酸ソーダ、デキストラン、澱粉誘導体などの糖誘導体;
ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセ
タール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるい
は共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いる
ことができる。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほ
か、酸処理ゼラチンや酵素処理ゼラチンを用いてもよ
く、また、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いる
ことができる。これらの中でもゼラチンとともに平均分
子量5万以下のデキストランやポリアクリルアミドを併
用することが好ましい。特開昭63−68837、同じ
く63−149641に記載の方法は本発明でも有効で
ある。
【0023】本発明の写真乳剤及び非感光性の親水性コ
ロイドには無機または有機の硬膜剤を含有してよい。例
えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロムなど)、アル
デヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサール、グリタ
ールアルデヒドなど)、N−メチロール化合物(ジメチ
ロール尿素、メチロールジメチルヒダントインなど)、
ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンな
ど)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロイ
ル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニルスル
ホニル)メチルエーテル、N,N′−メチレンビス−
〔β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミド〕な
ど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒ
ドロキシ−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類
(ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸など)イソオ
キサゾール類、ジアルデヒドでん粉、2−クロル−6−
ヒドロキシトリアジニル化ゼラチンなどを、単独または
組合せて用いることができる。なかでも、特開昭53−
41221、同53−57257、同59−16254
6、同60−80846に記載の活性ビニル化合物およ
び米国特許3,325,287号に記載の活性ハロゲン
化物が好ましい。本発明の写真感光材料中の親水性コロ
イド層はこれらの硬膜剤により水中での膨潤率が280
%以下、特に200〜280%になるように硬膜されて
いることが好ましい。本発明における水中での膨潤率は
凍結乾燥法により測定される。即ち、写真材料を25℃
60%RH条件下で7日経時した時点で親水性コロイド
層の膨潤率を測定する。乾燥厚(a)は切片の走査型電
子顕微鏡により求める。膨潤膜層(b)は、写真材料を
21℃の蒸留水に3分間浸漬した状態を液体窒素により
凍結乾燥したのち走査型電子顕微鏡で観察することで求
める。 膨潤率を〔(b−a)/a〕×100(%)で求める。
【0024】透明支持体としてはポリエチレンテレフタ
レートフィルムまたは三酢酸セルロースフィルムが好ま
しい。支持体は親水性コロイド層との密着力を向上せし
めるために、その表面をコロナ放電処理、あるいはグロ
ー放電処理あるいは紫外線照射処理する方法が好ましく
あるいは、スチレンブタジエン系ラテックス、塩化ビニ
リデン系ラテックス等からなる下塗層を設けてもよくま
た、その上層にゼラチン層を更に設けてもよい。また、
ポリエチレン膨潤剤とゼラチンを含む有機溶剤を用いた
下塗層を設けてもよい。これ等の下塗層は表面処理を加
えることで更に親水性コロイド層との密着力を向上する
こともできる。
【0025】本発明の写真感光材料の乳剤層には圧力特
性を改良するためポリマーや乳化物などの可塑剤を含有
させることができる。たとえば英国特許第738,61
8号には異節環状化合物を同738,637号にはアル
キルフタレートを、同738,639号にはアルキルエ
ステルを、米国特許第2,960、404号には多価ア
ルコールを、同3,121,060号にはカルボキシア
ルキルセルロースを、特開昭49−5017号にはパラ
フィンとカルボン酸塩を、特公昭53−28086号に
はアルキルアクリレートと有機酸を用いる方法等が開示
されている。
【0026】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤
層のその他の構成については特に制限はなく、必要に応
じて種々の添加剤を用いることができる。例えば、Rese
archDisclosure 176巻22〜28頁(1978年1
2月)に記載されたバインダー、界面活性剤、その他染
料、紫外線吸収剤、塗布助剤、増粘剤、などを用いるこ
とができる。
【0027】アンチハレーション用染料を本発明の写真
感光材料中に留める手段としては、特開昭64−408
27号、ヨーロッパ特許0015601B1号、同02
76566A1号、国際出願公開88/04794号に
開示されているように染料を分散固体で存在させる方
法、米国特許3,740,228号、特開昭63−29
1051号、特開昭56−17352号などに開示され
ているような親水性コロイド層に染料イオンと反対の荷
電をもつ部分を含む親水性ポリマーを媒染剤として共存
させこれと染料分子との相互作用によって、染料を特定
層中に局在化する方法が多く用いらている。
【0028】本発明の感光材料を処理するための現像液
に用いる現像主薬にはハイドロキノン類を主体とする
が、良好な性能を得やすい点で、ハイドロキノン類と1
−フェニル−3−ピラゾリドン類の組合せがよい。本発
明に用いるハイドロキノン系現像主薬としてはハイドロ
キノン、クロロハイドロキノン、ブロモハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,3−ジブロモハイドロキノン、
2,5−ジメチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
スルホン酸塩などがあるが特にハイドロキノンが好まし
い。本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬と
しては、N−メチル−p−アミノフェノール、p−アミ
ノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−ア
ミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリ
シン、2−メチル−p−アミノフェノール、p−ベンジ
ルアミノフェノール等があるが、なかでもN−メチル−
p−アミノフェノールが好ましい。本発明に用いる3−
ピラゾリドン系現像主薬としては1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキ
シメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−
ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−5−メチル−3−ピラゾリドン、1−p−アミノフェ
ニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−p−
トリル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−p
−トリル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピ
ラゾリドン、などがある。ハイドロキノン系現像主薬は
通常0.10モル/リットル〜0.50モル/リットル
の量で用いられる。これに加えて、p−アミノフェノー
ル系現像主薬または3−ピラゾリドン系現像主薬は通常
0.0005モル/リットル〜0.2モル/リットル、
好ましくは0.001モル/リットル〜0.1モル/リ
ットルの量で用いられる。ハイドロキノン系現像主薬に
対するこれら補助現像主薬のモル比は任意であるが、本
発明の感光材料を使用する場合には、このモル比を0.
05以上にすることによってより高い感度と優れた階調
を保ちつつ得ることができる。補助現像主薬の中でも3
−ピラゾリドン系現像主薬が好ましく用いられる。
【0029】本発明の現像液に用いる亜硫酸塩としては
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫
酸カリウム、などがある。亜硫酸塩は0.1モル/リッ
トル以上特に0.3モル/リットル以上が好ましい。ま
た、上限は現像液濃縮液で2.5モル/リットルまでと
するのが好ましい。
【0030】本発明の現像処理に用いる現像液のpHは
8.5から12までの範囲のものが好ましい。更に好ま
しくはpH9〜11までの範囲である。pHの設定のた
めに用いるアルカリ剤には水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、第三リン酸ナ
トリウム、第三リン酸カリウムの如きpH調節剤を含
む。特開昭62−186259号(ホウ酸塩)、特開昭
60−93433号(例えば、サッカロース、アセトオ
キシム、5−スルホサリチル酸)、リン酸塩、炭酸塩な
どの緩衝剤を用いてもよい。
【0031】本発明においては現像液は鉄イオンに対す
るキレート安定度定数が8以上であるキレート剤を含有
することが好ましい。ここにキレート安定度定数とは、
L. G. Sillen, A. E. Marteii 著、H "Stabillity Cons
tants of Metal-ion Complexes", The Chemical Societ
y, London (1964)。S. Chaberek, A. E. Martell
著、"Organic Sequestering Agents",Wiley (195
9)。等により一般に知られた定数を意味する。本発明
において鉄イオンに対するキレート安定度定数が8以上
であるキレート剤としては、有機カルボン酸キレート
剤、有機リン酸キレート剤、無機リン酸キレート剤、ポ
リヒドロキシ化合物等が挙げられる。なお、上記鉄イオ
ンとは、第二鉄イオン(Fe3+)を意味する。
【0032】また上記現像液にはジアルデヒド系硬膜剤
またはその重亜硫酸塩付加物が用いられるが、その具体
例を挙げればグルタールアルデヒド、又はこの重亜硫酸
塩付加物などがある。上記成分以外に用いられる添加剤
としては、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウ
ムの如き現像抑制剤:エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジメチルホルム
アミド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エ
タノール、メタノールの如き有機溶剤:1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンズイ
ミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム塩等のメルカプ
ト系化合物、5−ニトロインダゾール等のインダゾール
系化合物、5−メチルベンズトリアゾール等のベンズト
リアゾール系化合物などのカブリ防止剤を含んでもよ
く、ResearchDisclosure 第176巻、No. 1764
3,第 XXI項(12月号、1978年)に記載された現
像促進剤や更に必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡
剤、硬水軟化剤、特開昭56−10624号記載のアミ
ノ化合物などを含んでもよい。
【0033】本発明の現像処理においては現像液に公知
の銀汚れ防止剤、例えば特開昭56−24347号に記
載の化合物を用いることができる。本発明の現像液に
は、ヨーロッパ特許公開136582号、英国特許第9
58678号、米国特許第3232761号、特開昭5
6−106244号に記載のアルカノールアミンなどの
アミノ化合物を現像促進、コントラスト上昇その他の目
的で用いることができる。この他 L. F. A. メイソン
著「フォトグラフィック・プロセシング・ケミストリ
ー」、フォーカル・プレス刊(1966年)の226〜
229頁、米国特許第2,193,015号、同2,5
92,364号、特開昭48−64933号などに記載
のものを用いてもよい。
【0034】定着液はチオ硫酸塩を含む水溶液であり、
pH3.8以上、好ましくは4.2〜7.0を有する。
定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニ
ウムなどがあるが、定着速度の点からチオ硫酸アンモニ
ウムが特に好ましい。定着剤の使用料は適宜変えること
ができ、一般には約0.1〜約6モル/リットルであ
る。定着液には硬膜剤として使用する水溶性アルミニウ
ム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどがある。定着
液には、酒石酸、クエン酸、グルコン酸あるいはそれら
の誘導体を単独で、あるいは2種以上、併用することが
できる。これらの化合物は定着液1リットルにつき0.
005モル以上含むものが有効で、特に0.01モル/
リットル〜0.03モル/リットルが特に有効である。
定着液には所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜
硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硼酸)、pH調
整剤(例えば、硫酸)、硬水軟化能のあるキレート剤や
特開昭62−78551号記載の化合物を含むことがで
きる。
【0035】本発明において「現像工程時間」又は「現
像時間」とは、処理する感光材料の先端が自現機の現像
タンク液に浸漬してから次の定着液に浸漬するまでの時
間、「定着時間」とは定着タンク液に浸漬してから次の
水洗タンク液(安定液)に浸漬するまでの時間「水洗時
間」とは、水洗タンク液に浸漬している時間をいう。ま
た「乾燥時間」とは、通常自現機には、35℃〜100
℃好ましくは40℃〜80℃の熱風が吹きつけられる乾
燥ゾーンが設置されており、その乾燥ゾーンに入ってい
る時間をいう。本発明の現像処理では、現像時間が5秒
〜30秒、好ましくは5秒〜20秒、その現像温度は2
5℃〜50℃が好ましく、25℃〜40℃がより好まし
い。定着温度及び時間は約20℃〜約50℃で5秒〜3
0秒が好ましく、25℃〜40℃で5秒〜20秒がより
好ましい。水洗または安定浴温度及び時間は0〜50℃
で4秒〜30秒が好ましく、15℃〜40℃で5秒から
20秒がより好ましい。
【0036】本発明の方法によれば、現像、定着及び水
洗(又は安定化)された写真材料は水洗水をしぼり切
る、すなわちスクイズローラーを経て乾燥される。乾燥
は約40℃〜約100℃で行われ、乾燥時間は周囲の状
態によって適宜変えられるが、通常約5秒〜30秒でよ
く、特により好ましくは、40℃〜80℃で約5秒〜2
0秒である。
【0037】
【実施例】
実施例−1 乳剤−1の調製 水1リットル中に臭化カリ5g、沃化カリ0.05g、
ゼラチン30g、チオエーテル HO(CH2)2 S(C
2)2 S(CH2)2 OH の5%水溶液2.5ccを添加
し73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硫酸銀8.3
3gの水溶液と、臭化カリ5.94g、沃化カリ0.7
26gを含む水溶液とをダブルジェット法により45秒
間で添加した。続いて臭化カリ2.5gを添加したの
ち、硝酸銀8.33gを含む水溶液を26分かけて、添
加終了時の流量が添加開始時の2倍となるように添加し
た。このあと25%のアンモニア溶液20cc、50%N
4 NO3 10ccを添加して20分間物理熟成したのち
1Nの硫酸240ccを添加して中和した。引き続いて硝
酸銀153.34gの水溶液と臭化カリの水溶液を、電
位をpAg8.2に保ちながらコントロールダブルジェ
ット法で40分間で添加した。この時の流量は添加終了
時の流量が、添加開始時の流量の9倍となるよう加速し
た。添加終了時2Nのチオシアン酸カリウム溶液15cc
を添加し、さらに1%の沃化カリ水溶液25ccを30秒
かけて添加した。このあと温度を35℃に下げ、沈降法
により可溶性塩類を除去したのち、40℃昇温してゼラ
チン30gとフェノール2gを添加し、苛性ソーダと臭
化カリによりpH6.40、pAg8.10に調整し
た。温度を56℃に昇温したのち、色素を600mgと安
定化剤150mgを添加した。10分後にチオ硫酸ナトリ
ウム5水和物2.4mg、チオシアン酸カリ140mg、塩
化金酸2.1mgを添加し、80分後に急冷して固化させ
て乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の投影面積の総和
の98%がアスペクト比3以上の粒子からなり、アスペ
クト比2以上すべての粒子についての平均の投影面積直
径は1.4μm、標準偏差15%、厚みの平均は0.1
87μmでアスペクト比は7.5であった。
【0038】
【化1】
【0039】乳剤塗布液の調製 ・乳剤層 第1層−(イ) 乳剤にハロゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加して
塗布液とした。 ・ゼラチン Ag/ゼラチン 0.9になるよう添 加量を調整 ・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸) =97/3) 25.0g ・1,2−ビス(スルホニルアセトアミド)エタ ン 8ミリモル/表面保 護層と乳剤層のゼラ チン100gあたり
【0040】
【化2】
【0041】 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエ チルアミノ−1,3,5−トリアジン 80mg ・ポリアクリル酸ナトリウム (平均分子量 4.1万) 4.0g ・ポリスチレンスルホン酸カリウム (平均分子量 60万) 1.0g ・乳剤層 第1層−(ロ) Ag/ゼラチン比が1.11である他は第1層−(イ)
と全く同じ内容の塗布液を調製した。 ・乳剤層 第1層−(ハ) Ag/ゼラチン比が0.8である他は第1層−(イ)と
全く同じ内容の塗布液を調製した。 ・乳剤層 第2層−(イ) Ag/ゼラチン比が1.43である他は第1層−(イ)
と全く同じ内容の塗布液を調製した。 ・乳剤層 第2層−(ロ) Ag/ゼラチン比が1.11である他は第1層−(イ)
と全く同じ内容の塗布液を調製した。 ・乳剤層 第2層−(ハ) Ag/ゼラチン比が0.8である他は第1層−(イ)と
全く同じ内容の塗布液を調製した。
【0042】前記塗布液を表面保護層塗布液と同時に厚
み185μmの青色に着色したPET支持体の両側に塗
布して表1に示す如き感光材料−1,−2,−3を作成
した。
【0043】
【表1】
【0044】 表面保護層の内容 ・ゼラチン 1.15g/m2 ・ポリアクリルアミド(平均分子量4.5万) 0.25g/m2 ・ポリアクリル酸ソーダ(平均分子量40万) 0.02g/m2 ・p−t−オクチルフェノキシジグリセリル 0.02g/m2 ブチルスルホン化合物のナトリウム塩 ・ポリ(重合度10)オキシエチレン−ポリ 0.01g/m2 (重合度3)オキシグリセリル−p−オク チルフェノキシエーテル ・ C8F17SO3K 0.003g/m2 ・ C8F17SO2-(C3H7)N-(CH2CH2O)4−(CH2)4−SO3Na 0.001g/m2 ・ C8F17SO2-(C3H7)N-(CH2CH2O)10-{CH2CH(OH)CH2O }10−H 0.003g/m2 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3. 0.025g /m2 5μm) ・ポリ(メチルメタクリレート/メタクリレ 0.020g/m2 ート)(モル比7:3、平均粒径2.5 μm)
【0045】
【化3】
【0046】(ローラーマークの評価) 感光材料−1〜−3を10×12インチのサイズで濃度
1.0になるように一様露光したあと、自動現像機とし
て富士写真フイルム(株)社製のFPM−9000を用
い、現像液としてRD−7,定着液として富士Fを用い
て35℃でDryto Dry 45秒処理を行なっ
た。このとき現像槽の搬送ローラーおよび現像から定着
へのクロスオーバーローラーは故意に疲労させたローラ
ーを使用した。ローラーの表面には±10μmに及ぶ凹
凸が存在した。処理後の感材にはローラーの凹凸による
細かい斑点が写真材料によっては多数発生していた。こ
の状態を下記の4段階に官能評価した。評価した結果を
表−2にまとめた。 ◎ … ほとんど斑点の発生が見られない。 ○ … 微かに斑点が発生しているが、実用的に気にな
らないレベル。 △ … 斑点が発生しているが通常ローラーでは発生し
ない。許容レベル。 × … 斑点が多発、通常ローラーでも実用にたえな
い。
【0047】(乾燥性の評価)感光材料−1〜−3を4
ツ切サイズで連続処理した際のフィルムの乾燥性を触感
により官能評価した。フィルムは短辺が搬送方向になる
ようにして連続的に処理した。結果を表−2にまとめ
た。 ○ … 30枚目でも、フィルムは完全に乾燥してい
る。 × … 30枚目で、フィルムは湿っており未乾であ
る。フィルム同志が接着する。
【0048】
【表2】
【0049】表−2より本発明の感光材料−1は迅速処
理適性を有しなおかつローラーマークの発生が許容レベ
ル内にあることがわかる。
【0050】実施例−2 乳剤−2の調製 あらかじめ沃化カリウムと臭化カリウムを含むゼラチン
溶液中に臭化カリウム溶液とアンモニア性硝酸銀溶液を
ダブルジェット法で添加し、沃化銀含量1.2モル%の
沃臭化銀双晶多分散粒子を調製した。平均粒子サイズは
0.75ミクロンであるアスペクト比が4以上の平板状
粒子は殆んど観察されなかった。水洗工程後AgNO3
100g相当にゼラチンを25g添加したあとpHを
6.5に調整した。その後温度を56℃に昇温したのち
AgNO3 100gあたり下記構造の増感色素−1を2
00mgと安定化剤−1を50mgを添加した。10分後に
チオ硫酸ナトリウム5水和物1.4mg,チオシアン酸カ
リウム80mg,塩化金酸カリウム1.2mgを添加し、8
0分間化学熟成を行なったあと急冷して固化させた。A
gNO3 100g相当で収量は750g,ゼラチン量は
35gである。
【0051】
【化4】
【0052】乳剤−3の調製 水1リットル中に臭化カリ5g、沃化カリ0.05g、
ゼラチン30g、チオエーテル HO(CH2)2 S(C
2)2 S(CH2)2 OH の5%水溶液2.0ccを添加
し73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硫酸銀8.3
3gの水溶液と、臭化カリ5.94g、沃化カリ0.3
gを含む水溶液とをダブルジェット法により45秒間で
添加した。続いて臭化カリ2.5gを添加したのち、硝
酸銀8.33gを含む水溶液を26分かけて、添加終了
時の流量が添加開始時の2倍となるように添加した。こ
のあと25%のアンモニア溶液20cc、50%NH4
O310ccを添加して20分間物理熟成したのち1Nの硫
酸240ccを添加して中和した。引き続いて硝酸銀15
3.34gの水溶液と臭化カリの水溶液を、電位をpA
g8.2に保ちながらコントロールダブルジェット法で
40分間で添加した。この時の流量は添加終了時の流量
が、添加開始時の流量の9倍となるよう加速した。添加
終了時2Nのチオシアン酸カリウム溶液15ccを添加
し、さらに1%の沃化カリ水溶液25ccを30秒かけて
添加した。このあと温度を35℃に下げ、沈降法により
可溶性塩類を除去したのち、40℃昇温してゼラチン3
0gとフェノール2gを添加し、苛性ソーダと臭化カリ
によりpH6.40、pAg8.10に調整した。温度
を56℃に昇温したのち、前記増感色素−1を600mg
と前記安定化剤−1 150mgを添加した。10分後に
チオ硫酸ナトリウム5水和物2.4mg、チオシアン酸カ
リ140mg、塩化金酸2.1mgを添加し、80分後に急
冷して固化させて乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の
投影面積の総和の98%がアスペクト比3以上の粒子か
らなり、アスペクト比2以上すべての粒子についての平
均の投影面積直径は1.3μm、標準偏差17%、厚み
の平均は0.18μmでアスペクト比は7.2であっ
た。
【0053】乳剤−4の調製 水1リットル中に臭化カリ5g、沃化カリ0.1g、ゼ
ラチン30g、チオエーテル HO(CH2)2 S(CH
2)2 S(CH2)2 OH の5%水溶液3.5ccを添加し
73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硫酸銀8.33
gの水溶液と、臭化カリ5.94g、沃化カリ1.45
gを含む水溶液とをダブルジェット法により45秒間で
添加した。続いて臭化カリ2.5gを添加したのち、硝
酸銀8.33gを含む水溶液を26分かけて、添加終了
時の流量が添加開始時の2倍となるように添加した。こ
のあと25%のアンモニア溶液20cc、50%NH4
O310ccを添加して20分間物理熟成したのち1Nの硫
酸240ccを添加して中和した。引き続いて硝酸銀15
3.34gの水溶液と臭化カリの水溶液を、電位をpA
g8.2に保ちながらコントロールダブルジェット法で
40分間で添加した。この時の流量は添加終了時の流量
が、添加開始時の流量の9倍となるよう加速した。添加
終了時2Nのチオシアン酸カリウム溶液15ccを添加
し、さらに1%の沃化カリ水溶液50ccを30秒かけて
添加した。このあと温度を35℃に下げ、沈降法により
可溶性塩類を除去したのち、40℃昇温してゼラチン3
0gとフェノール2gを添加し、苛性ソーダと臭化カリ
によりpH6.40、pAg8.10に調整した。温度
を56℃に昇温したのち、前記増感色素−1を600mg
と前記安定化剤−1 150mgを添加した。10分後に
チオ硫酸ナトリウム5水和物2.4mg、チオシアン酸カ
リ140mg、塩化金酸2.1mgを添加し、80分後に急
冷して固化させて乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の
投影面積の総和の98%がアスペクト比3以上の粒子か
らなり、アスペクト比2以上すべての粒子についての平
均の投影面積直径は1.3μm、標準偏差22%、厚み
の平均は0.18μmでアスペクト比は7.2であっ
た。
【0054】乳剤塗布液の調製 ・乳剤層 第1層−(イ) 乳剤−3にハロゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加
して塗布液とした。 ・ゼラチン Ag/ゼラチン 0.9になるよう添 加量を調整 ・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸) =97/3) 25.0g ・1,2−ビス(スルホニルアセトアミド)エタ ン 8ミリモル/表面保 護層と乳剤層のゼラ チン100gあたり ・前記化合物A 12g/Ag1モル ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエ チルアミノ−1,3,5−トリアジン 80mg ・ポリアクリル酸ナトリウム (平均分子量 4.1万) 4.0g ・ポリスチレンスルホン酸カリウム (平均分子量 60万) 1.0g ・乳剤層 第1層−(ロ) 乳剤として乳剤−4を用いる他は第1層−(イ)と全く
同様にして塗布液を調製した。
【0055】・乳剤層 第2層−(イ) 乳剤−2にハロゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加
して塗布液とした。 ・ゼラチン Ag/ゼラチン 1.43になるよう 添加量を調整 ・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸) =97/3) 25.0g ・1,2−ビス(スルホニルアセトアミド)エタ ン 8ミリモル/表面保 護層と乳剤層のゼラ チン100gあたり ・前記化合物A 12g/Ag1モル ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエ チルアミノ−1,3,5−トリアジン 80mg ・ポリアクリル酸ナトリウム (平均分子量 4.1万) 4.0g ・ポリスチレンスルホン酸カリウム (平均分子量 60万) 1.0g 乳剤層 第2層−(ロ) 乳剤として実施例−1で用いた乳剤−1を用いる他は第
2層−(イ)と全く同様にして塗布液を調製した。
【0056】前記塗布液を表面保護層塗布液と同時に厚
み180μmの透明なPET支持体の上に塗布して感光
材料−4〜−6を作成した。(片面感材)
【0057】
【表3】
【0058】なお表面保護層は実施例−1の感光材料−
1〜−3と全く同じものを塗布した。
【0059】§スリキズ耐性の評価 感光材料−4〜−6を25℃25%RHの条件下で1時
間調湿したのち、同条件下で市販のナイロンタワシを用
いて2×1cmの面積に加重80gをかけ、毎秒1cmのス
ピードでこすった。未露光状態で富士写真フイルム
(株)製の自動現像機FPM5000、現像液RD−
3、定着液FujiFを用いて35℃で Dryto Dry 9
0秒処理を行なったのち、黒化したスリキズの本数を数
えた。感光材料−4,−5のスリキズ本数(12本)は
比較試料感光材料−2のスリキズ本数(43本)の約1
/3であった。
【0060】(ローラーマークおよび乾燥性の評価)自
動現像機として富士写真フイルム(株)社製のFPM−
5000を用い、現像液としてRD−3,定着液として
富士Fをもちいて33℃で Dry to Dry 90秒処理を行
なった。評価の方法は実施は実施例−1と全く同じであ
る。感光材料−4〜−6ともローラーマークおよび乾燥
性は実用上問題のないレベルであった。
【0061】(残色の評価)未露光で感光材料−4〜−
6を90秒処理した。感光材料−5の残色は感光材料−
4,−6に比べて多かった。
【0062】感光材料−4〜−6のローラーマーク,乾
燥性,残色,スリキズの評価結果から支持体に近い乳剤
層が平均ヨード含量が1モル%以下である平板粒子から
なり、遠い乳剤層が非平板粒子からなる感光材料−4が
本発明のなかでもさらに好ましいことがわかった。
【0063】
【発明の効果】本発明は請求項に記載の構成の感材によ
りローラー搬送型自動現像機を用いて迅速処理した時の
ローラーマークの発生、スリキズの発生を抑え、残色を
少なくすることができた。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の側に2層以上
    の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真
    感光材料において、乳剤層の全銀/全ゼラチン比(重量
    比)が1.0以上であり、支持体により近いハロゲン化
    銀乳剤層の銀/ゼラチン比が支持体から見て該乳剤層よ
    り遠いハロゲン化銀乳剤層よりも小さいことを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料
  2. 【請求項2】 支持体の一方の側にのみハロゲン化銀乳
    剤層を有し、支持体により近いハロゲン化銀乳剤層は全
    ハロゲン化銀粒子の投影面積の総和の70%以上がアス
    ペクト比3以上の平均ヨード含量が1モル%以下である
    平板状ハロゲン化銀粒子であるハロゲン化銀乳剤からな
    り、支持体から見て該乳剤層よりも遠いハロゲン化銀乳
    剤層はアスペクト比が3以上の平板状ハロゲン化銀粒子
    が全粒子の投影面積の総和の30%以下であることを特
    徴とする、請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料
JP12178991A 1991-04-25 1991-04-25 ハロゲン化銀写真感光材料 Expired - Fee Related JP2727381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12178991A JP2727381B2 (ja) 1991-04-25 1991-04-25 ハロゲン化銀写真感光材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12178991A JP2727381B2 (ja) 1991-04-25 1991-04-25 ハロゲン化銀写真感光材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04324854A JPH04324854A (ja) 1992-11-13
JP2727381B2 true JP2727381B2 (ja) 1998-03-11

Family

ID=14819940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12178991A Expired - Fee Related JP2727381B2 (ja) 1991-04-25 1991-04-25 ハロゲン化銀写真感光材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2727381B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04324854A (ja) 1992-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0619527B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JPH07119961B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2704457B2 (ja) ハロゲン化銀写真用感光材料
JPH07111554B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2876081B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0619526B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法
JP2727381B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
US5674675A (en) Silver halide photographic material
JPH0820693B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2639431B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2676117B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0311454B2 (ja)
JP2670562B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2699030B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0778596B2 (ja) ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法
JP2704460B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその現像処理方法
US5310636A (en) Silver halide photographic material and the development processing method
JP2748193B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法
JP2864055B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法
JP2654690B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2906288B2 (ja) 写真用ハロゲン化銀乳剤の製造方法
JPH0769582B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2802690B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JP2727120B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
JPH0566525A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071212

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees