JP2727381B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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Description
料およびその現像処理方法に関し、迅速処理適性に優
れ、かつフィルムの処理時に発生するローラーマークを
減少させる技術さらにまたスリキズ黒化が少なくて迅速
処理時に発生する増感色素の残色を減少させる技術に関
するものであり特にXレイ用の迅速処理用フィルムに関
するものである。
速処理が急速に普及し、各種感材の自動現像機処理にお
いても、その処理時間は大巾に短縮されてきた。高温迅
速処理が達成されるためには、短時間で十分な感度を実
現するための現像液および現進性に優れ短時間処理でも
残色を残さない感材、そして水洗後短時間で乾燥する感
材が要求される。多くの自動現像機は乾燥ゾーンが内部
に組みこまれており、感材の乾燥性が悪いと、自動現像
機にはより高い乾燥能力が要求されることになり、自動
現像機を大型化せざるをえなくなる。また多くの熱量を
発生する結果として、自動現像機を設置した部屋の温度
が上昇するなどの弊害もおこる。このようなことがない
よう感材には、できるだけ乾燥速度が早くなるような努
力がなされる。一般的に用いられる方法は、感材の塗布
工程で、あらかじめ十分な量の硬膜剤を添加しておき、
現像−定着−水洗工程での乳剤層や表面保護層の膨潤量
を小さくすることで乾燥開始前の感材中の含水量を減少
させる方法である。この方法は硬膜剤を多量に使用すれ
ば、それだけ乾燥速度を早めることができるが、硬膜を
強化することにより、現像が遅れ低感化したり、高アス
ペクト比平板状粒子といえどもカバーリングパワーを低
下させるし未現像ハロゲン化銀粒子の定着スピードの遅
延、残色の悪化、処理後感材中の残留ハイポの増加等、
さまざまな弊害をまねくという欠点があった。一方、乾
燥開始前の感材中の含水量を減少させることは、感材に
塗布されている親水性物質−即ちゼラチン、合成高分
子、親水性低分子物質等−を減少させることもできる。
親水性低分子物質は、一般には塗布工程でのハロゲン化
銀粒子の乾燥カブリ防止目的で添加されており、これを
除去すると感材にカブリを生じてしまう。一方ハロゲン
化銀粒子のバインダーとして用いられているゼラチン
は、これを減ずると、ハロゲン化銀粒子に対するゼラチ
ン量が減少することになり、Ag/ゼラチン比を大きく
することになる。ゼラチン量を減少させると写真性能
上、粒状性の悪化を招いたり、処理時のローラーマーク
が発生しやすくなる欠点がある。ゼラチン量を減らして
乾燥性を向上させようとしても、これらの弊害のため減
らすことは困難である。
銀乳剤が塗布されたいわゆる片面感材においては十分な
最高濃度を得るために片面あたりの塗布銀量が必然的に
多くなってしまう。このような片面感材に迅速処理適性
を附与するためにはカバリング・パワーの高い平板状粒
子を使用することが望ましい。しかしながら平板状粒子
は一般にスリキズ黒化が大きいことおよび増感色素の残
色が多い欠点を有している。
ー搬送型自動現像機での迅速処理適性を有し、かつロー
ラーマークの発生の少ないハロゲン化銀写真感光材料、
さらにまたローラーマーク、スリキズ黒化の発生が少な
く迅速処理をしても増感色素の残色が少ない片面ハロゲ
ン化銀写真感光材料を提供することである。
の少なくとも一方の側に2層以上の感光性ハロゲン化銀
乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、乳
剤層の全銀/全ゼラチン比(重量比)が1.0以上であ
り、支持体により近いハロゲン化銀乳剤層の銀/ゼラチ
ン比が支持体から見て該乳剤層より遠いハロゲン化銀乳
剤層よりも小さいことを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料によって達成された。
支持体の一方の側にのみハロゲン化銀乳剤層を有し、塗
布銀量が3.5g〜5g/m2であり、支持体により近い
ハロゲン化銀乳剤層は全ハロゲン化銀粒子の投影面積の
総和の70%以上がアスペクト比3以上の平均ヨード含
量が1モル%以下である平板状ハロゲン化銀粒子である
ハロゲン化銀乳剤からなり、支持体から見て該乳剤層よ
りも遠いハロゲン化銀乳剤層はアスペクト比が3以上の
平板状粒子が全粒子の投影面積の総和の30%以下であ
り、乳剤層の銀/ゼラチン比が1.0以上であり、支持
体により近いハロゲン化銀乳剤層の銀/ゼラチン比が支
持体から見て該乳剤層よりも遠いハロゲン化銀乳剤層よ
りも小さいことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
である。
明する。粒子と同一体積の球相当平均粒子サイズは0.
2μm以上であることが好ましい。特に0.5〜2.0
μmであることが好ましい。粒子サイズ分布は狭い方が
よい。乳剤中のハロゲン化銀粒子は立方体、八面体のよ
うな規則的(regular)な結晶形を有するものでもよく、
また球状、板状、じゃがいも状などのような変則的な(i
rregular) な結晶形を有するものでもよい。種々の結晶
形の粒子の混合から成ってもよい。ハロゲン化銀乳剤に
用いることができるハロゲン化銀としては臭化銀、沃臭
化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀、塩化銀などのいずれでも
よい。好ましくは、沃臭化銀(I=0〜4モル%)、臭
化銀、塩臭化銀である。AgI分布としては内部高濃度
であっても外部高濃度であってもよい。
乳剤を用いる場合、該単分散性乳剤の調製にあたって
は、ハロゲン化銀粒子の成長に伴って水溶性銀塩及び水
溶性ハロゲン化物の添加速度を速めることが望ましい。
添加速度を速めることによって、より粒子径分布を単分
散化し、また混合時間が短縮され、工業生産に有利であ
る。またハロゲン化銀粒子内部に構造欠陥の形成される
機会が減少するという点でも好ましい。この添加速度を
速める方法としては、特公昭48−36890号、同5
2−16364号、特開昭55−142329号の各公
報に記載の如く、銀塩水溶液及びハロゲン化銀水溶液の
添加速度を連続的に、或いは段階的に増加させてもよ
い。上記添加速度の上限は新しい該粒子が発生する寸前
の流速でよく、その値は、温度、pH、pAg、攪拌の
程度、ハロゲン化銀粒子の組成、溶解度、粒径、粒子間
距離、或いは保護コロイドの種類と濃度等によって変化
する。単分散乳剤の製法は公知であり、例えば、J. Pho
t. Sci. 12,242〜251(1963)、特公昭4
8−36890号、同52−16364号、特開昭55
−142329号公報に記載されており、また特開昭5
7−179835号に記載されている技術を採用するこ
ともできる。本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤はコ
ア・シェル型単分散性乳剤であってもよく、これらコア
・シェル乳剤は特開昭54−48521号等によって公
知である。本発明の実施に際して乳剤として多分散乳剤
を用いる場合、該多分散乳剤の製法は公知の方法を用い
ることができる。例えば T. H. James著“ The Theory
ofthe Photographic Process”第4版、Macmillan 社刊
(1977年)38〜104頁等の文献に記載されてい
る中性法、酸性法、アンモニア法、順混合、逆混合、ダ
ブルジェット法、コントロールド・ダブルジェット法、
コンヴァージョン法、コア/シェル法などの方法を適用
して製造することができる。
粒子は、本発明に対し好ましく用いられる(詳しくは、
RESEARCH DISCLOSURE 225巻 Item 22534P.2
0〜P.58、1月号、1983年、及び特開昭58−
127921号、同58−113926号公報に記載さ
れている)。平板状ハロゲン化銀粒子の製造としては、
当業界で知られた方法を適宜、組合せることにより成し
得る。平板状ハロゲン化銀乳剤は、クナック( Cugnac )
およびシャトー( Chateau )「物理的熟成時の臭化銀結
晶の形態学の進展(イボルーション・オブ・ザ・モルフ
ォルジー・オブ・シルバー・プロマイド・クリスタルズ
・デュアリング・フィジカル・ライプニング)」サイエ
ンス・エ・インダストリエ・フォトグラフィー、33
巻、No. (1962)、pp.121−125、ダフィ
ン( Duffin )著「フォトグラフィク・エマルジョン・ケ
ミストリー( Photographic EmulsionChemistry ) 」フ
ォーカル・プレス( Focal Press ) 、ニューヨーク、1
966年、p−66〜p.72、A.P.H.トリベリ
( Trivelli )、W.F.スミス( Smith ) フォトグラフ
ィク ジャーナル( Photographic Journal )、80巻、
285頁(1940年)等に記載されているが特開昭5
8−127,921、特開昭58−113,927、特
開昭58−113,928、米国特許第4439520
号に記載された方法を参照すれば容易に調製できる。
く乳剤調製工程中の化学増感の際に、ハロゲン化銀1モ
ルあたり0.5ミリモル以上のハロゲン化銀吸着性物質
を存在させることが好ましい。このハロゲン化銀吸着性
物質は、粒子形成中、粒子形成後、後熟開始前後時など
いずれの時期に添加してもよいが化学増感剤(例えば、
金や硫黄増感剤)の添加されるより前、もしくは化学増
感剤と同時に添加されることが好ましく、少なくとも化
学増感が進行する過程で、存在している必要がある。ハ
ロゲン化銀吸着性物質の添加条件として、温度は30℃
〜80℃の任意の温度でよいが、吸着性を強化する目的
で、50℃〜80℃の範囲が好ましい。pH、pAgも
任意でよいが、化学増感をおこなう時点ではpH6〜1
0、pAg7〜9であることが好ましい。
は増感色素、もしくは写真性能安定化剤の類を意味す
る。すなわちアゾール類{例えばベンゾチアゾリウム
塩、ベンゾイミダゾウム塩、イミダゾール類、ベンズイ
ミダゾール類、ニトロインダゾール類、トリアゾール
類、ベンゾトリアゾール類、テトラゾール類、トリアジ
ン類など};メルカプト化合物類{例えばメルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トイミダゾール類、メルカプトベンズイミダゾール類、
メルカプトベンゾオキサゾール類、メルカプトチアジア
ゾール類、メルカプトオキサジアゾール類、メルカプト
テトラゾール類、メルカプトトリアゾール類、メルカプ
トピリミジン類、メルカプトトリアジン類など};例え
ばオキサドリンチオンのようなチオケト化合物;アザイ
ンデン類{例えばトリアザインデン類、テトラアザイン
デン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)
テトラアザインデン類)、ペンタアザインデン類な
ど};のようなカブリ防止剤または安定剤として知られ
た、多くの化合物をハロゲン化銀吸着物質としてあげる
ことができる。さらに、プリン類または核酸類、あるい
は特公昭61−36213号、特開昭59−90844
号、等に記載の高分子化合物、なども利用しうる吸着性
物質である。なかでも特にアザインデン類とプリン類、
核酸類は本発明に好ましく、用いることができる。これ
らの化合物の添加量はハロゲン化銀1モルあたり300
〜3000mg、好ましくは、500〜2500mgであ
る。
増感色素は、好ましい効果を実現しうる。増感色素とし
て、シアニン色素、メロシアニン色素、コンプレックス
シアニン色素、コンプレックスメロシアニン色素、ホロ
ホーラーシアニン色素、スチリル色素、ヘミシアニン色
素、オキソノール色素、ヘミオキソノール色素等を用い
ることができる。本発明に使用される有用な増感色素は
例えば米国特許3,522,052号、同3,619,
197号、同3,713,828号、同3,615,6
43号、同3,615,632号、同3,617,29
3号、同3,628,964号、同3,703,377
号、同3,666,480号、同3,667,960
号、同3,679,428号、同3,672,897
号、同3,769,026号、同3,556,800
号、同3,615,613号、同3,615,638
号、同3,615,635号、同3,705,809
号、同3,632,349号、同3,677,765
号、同3,770,449号、同3,770,440
号、同3,769,025号、同3,745,014
号、同3,713,828号、同3,567,458
号、同3,625,698号、同2,526,632
号、同2,503,776号、特開昭48−76525
号、ベルギー特許第691,807号などに記載されて
いる。増感色素の添加量はハロゲン化銀1モルあたり3
00mg以上2000mg未満、好ましくは500mg以上1
000mg未満がよい。増感色素と前述の安定化剤を併用
することは好ましい態様である。本発明に用いる増感色
素は化学増感後塗布までの間に添加しても良い。
3〜2.0μm、特に0.5〜1.2μmであることが
好ましい。また平行平面間距離(粒子の厚み)としては
0.05μm〜0.3μm、特に0.1〜0.25μm
のものが好ましく、アスペクト比としては、3以上、2
0未満、特に4以上8未満のものが好ましい。平板状ハ
ロゲン化銀粒子の中でも単分散六角平板粒子はとりわけ
有用な粒子である。本発明でいう単分散六角平板粒子の
構造および製造法の詳細は特開昭63−151618の
記載に従う。
よい。本発明で用いるセレン増感剤としては、特に水溶
液中で硝酸銀と反応して銀セレナイドの沈澱を作りうる
不安定型セレン化合物が用いられる。例えば、米国特許
第1574944号、同1602592号、同1623
499号、及び同3297446号に記載のセレン化合
物が好ましい。より具体的には、コロイド状金属セレニ
ウム、イソセレノシアモート類(例えば、アリルイソセ
レノシアネート)、セレノ尿素類(例えば、セレノ尿
素;N,N−ジメチルセレノ尿素、N,N−ジエチルセ
レノ尿素、等の脂肪族セレノ尿素;フェニル基等の芳香
族基やピリジル基等の複素環基をもつ置換セレノ尿
素)、セレノケトン類(例えば、セレノアセトン、セレ
ノアセトフェノン)、セレノアミド類(例えば、セレノ
アセトアミド)、セレノカルボン酸およびエステル類
(例えば、2−セレノプロピオン酸、メチル3−セレノ
ブチレート)、セレナイド類(例えば、ジエチルセレナ
イド、トリフェニルフォスフィンセレナイド)、セレノ
フォスフェート類(例えば、トリ−p−トリルセレノフ
ォスフェート)、を挙げることができる。セレン増感剤
の使用量は、使用するセレン化合物、ハロゲン化銀粒
子、化学熟成条件等により変わるが、一般にハロゲン化
銀1モル当り10-8〜10-4モル、好ましくは10-7〜
10-5モル程度を用いる。セレン増感剤の好ましい添加
時期は、粒子形成後さらに脱塩してからである。本発明
におけるセレン増感剤を用いる化学増感の条件として
は、特に制限はないが、pAgとしては6〜11、好ま
しくは7〜10、より好ましくは7〜9.5であり、温
度としては40〜95℃、好ましくは50〜85℃であ
る。本発明において、硫黄増感剤を使用することが好ま
しい。具体的には、チオ硫酸塩(例えば、ハイポ)、チ
オ尿素類(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリエチルチ
オ尿素、アリルチオ尿素)、ローダニン類等の公知の不
安定イオウ化合物が挙げられ、ハロゲン化銀1モル当り
10-7〜10-2モル程度を用いることができる。
ム、イリジウム等の貴金属増感剤を併用することが好ま
しい。特に、金増感剤を併用することは好ましく、具体
的には、塩化金酸、カリウムクロロオーレート、カリウ
ムオーリチオシアネート、硫化金、金サレナイド等が挙
げられ、ハロゲン化銀1モル当り、10-7〜10-2モル
程度を用いることができる。
用することも可能であり具体的には、例えば、塩化第1
スズ、アミノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘
導体、ボラン化合物、シラン化合物、ポリアミン化合物
が挙げられる。
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、本発明
の化学増感工程でのハロゲン化銀吸着性物質とは別に種
々の化合物を含有させることができる。すなわちアゾー
ル類{例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾー
ル類、ニトロベンズイミダゾール類、クロスベンズイミ
ダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、ニトロイン
ダゾール類、ベンゾトリアゾール類、アミノトリアゾー
ル類など};メルカプト化合物類{例えばメルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、メルカプトテトラゾール類、メルカプトピリミジン
類、メルカプトトリアジンなど};例えばオキサドリン
チオンのようなチオケト化合物;アザインデン類{例え
ばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に4
−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラアザイン
デン類)、ペンタアザインデン類など};ベンゼンチオ
スルホン酸、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルホ酸
アミド等のようなカブリ防止剤または安定剤として知ら
れた、多くの化合物を加えることができる。特に特開昭
60−76743号、同60−87322号公報に記載
のニトロン及びその誘導体、特開昭60−80839号
公報に記載のメルカプト化合物、特開昭57−1647
35号公報に記載のヘテロ環化合物、及びヘテロ環化合
物と銀の錯塩(例えば1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾール銀)などを好ましく用いることができる。化
学増感工程でハロゲン化銀吸着性物質として増感色素を
用いた場合でも必要に応じて、他の波長域の分光増感色
素を添加してもよい。
剤層または他の親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改
良(例えば、現像促進、硬膜剤、増感)等種々の目的
で、種々の界面活性剤を含んでもよい。例えばサポニン
(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導体(例え
ばポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール/
ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチレングリコ
ールアルキルエーテル類又はポリエチレングリコールア
ルキルアリールエーテル類、シリコーンのポリエチレン
オキサイド付加物類)、糖のアルキルエステル類などの
非イオン性界面活性剤;アルキルスルフォン酸塩、アル
キルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスル
フォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、N−アシル−N
−アルキルタウリン類、スルホコハク酸エステル類、ス
ルホアルキルポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類、などのアニオン界面活性剤;アルキルベタイン
類、アルキルスルホベタイン類などの両性界面活性剤;
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム塩類、イミダゾリウム塩類などのカチオン界面活
性剤を用いることができる。この内、サポニン、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸Na塩、ジ−2−エチルヘキシル
α−スルホコハク酸Na塩、p−オクチルフェノキシエ
トキシエタンスルホン酸Na塩、ドデシル硫酸Na塩、
トリイソプロピルナフタレンスルホン酸Na塩、N−メ
チル−オレオイルタウリンNa塩、等のアニオン、ドデ
シルトリメチルアンモニウムクロライド、N−オレオイ
ル−N′,N′,N′−トリメチルアンモニオジアミノ
プロパンブロマイド、ドデシルピリジウムクロライドな
どのカチオン、N−ドデシル−N,N−ジメチルカルボ
キシベタイン、N−オレイル−N,N−ジメチルスルホ
ブチルベタインなどのベタイン、ポリ(平均重合度n=
10)オキシエチレンセチルエーテル、ポリ(n=2
5)オキシエチレンp−ノニルフェノールエーテル、ビ
ス(1−ポリ(n=15)オキシエチレン−オキシ−
2,4−ジ−t−ペンチルフェニル)エタンなどのノニ
オンを特に好ましく用いることができる。
スルホン酸K塩、N−プロピル−N−パーフルオロオク
タンスルホニルグリシンNa塩、N−プロピル−N−パ
ーフルオロオクタンスルホニルアミノエチルオキシポリ
(n=3)オキシエチレンブタンスルホン酸Na塩、N
−パーフルオロオクタンスルホニル−N′,N′,N′
−トリメチルアンモニオジアミノプロパンクロライド、
N−パーフルオロデカノイルアミノプロピル−N′,
N′−ジメチル−N′−カルボキシベタインの如き含フ
ッ素界面活性剤、特開昭60−80848号、同61−
112144号、同62−172343号、同62−1
73459号などに記載のノニオン系界面活性剤、アル
カリ金属の硝酸塩、導電性酸化スズ、酸化亜鉛、五酸化
バナジウム又はこれらにアンチモン等をドープした複合
酸化物を好ましく用いることができる。
2992101号、同2701245号、同41428
94号、同4396706号に記載の如きポリメチルメ
タクリレートのホモポリマー又はメチルメタクリレート
とメタクリル酸とのコポリマー、デンプンなどの有機化
合物、シリカ、二酸化チタン、硫酸、ストロンチウムバ
リウム等の無機化合物の微粒子を用いることができる。
粒子サイズとしては1.0〜10μm、特に2〜5μm
であることが好ましい。
剤として米国特許第3489576号、同404795
8号等に記載のシリコーン化合物、特公昭56−231
39号公報に記載のコロイダルシリカの他に、パラフィ
ンワックス、高級脂肪酸エステル、デン粉誘導体等を用
いることができる。本発明の写真感光材料の親水性コロ
イド層には、トリメチロールプロパン、ペンタンジオー
ル、ブタンジオール、エチレングリコール、グリセリン
等のポリオール類を可塑剤として用いることができる。
用いることができる結合剤または保護コロイドとして
は、ゼラチンをもちいるのが有利であるが、それ以外の
親水性コロイド層も用いることができる。例えばゼラチ
ン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマ
ー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロー
ス硫酸エステル類等の如きセルロース誘導体、アルギン
酸ソーダ、デキストラン、澱粉誘導体などの糖誘導体;
ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部分アセ
タール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるい
は共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いる
ことができる。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほ
か、酸処理ゼラチンや酵素処理ゼラチンを用いてもよ
く、また、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いる
ことができる。これらの中でもゼラチンとともに平均分
子量5万以下のデキストランやポリアクリルアミドを併
用することが好ましい。特開昭63−68837、同じ
く63−149641に記載の方法は本発明でも有効で
ある。
ロイドには無機または有機の硬膜剤を含有してよい。例
えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロムなど)、アル
デヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサール、グリタ
ールアルデヒドなど)、N−メチロール化合物(ジメチ
ロール尿素、メチロールジメチルヒダントインなど)、
ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンな
ど)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロイ
ル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニルスル
ホニル)メチルエーテル、N,N′−メチレンビス−
〔β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミド〕な
ど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒ
ドロキシ−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類
(ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸など)イソオ
キサゾール類、ジアルデヒドでん粉、2−クロル−6−
ヒドロキシトリアジニル化ゼラチンなどを、単独または
組合せて用いることができる。なかでも、特開昭53−
41221、同53−57257、同59−16254
6、同60−80846に記載の活性ビニル化合物およ
び米国特許3,325,287号に記載の活性ハロゲン
化物が好ましい。本発明の写真感光材料中の親水性コロ
イド層はこれらの硬膜剤により水中での膨潤率が280
%以下、特に200〜280%になるように硬膜されて
いることが好ましい。本発明における水中での膨潤率は
凍結乾燥法により測定される。即ち、写真材料を25℃
60%RH条件下で7日経時した時点で親水性コロイド
層の膨潤率を測定する。乾燥厚(a)は切片の走査型電
子顕微鏡により求める。膨潤膜層(b)は、写真材料を
21℃の蒸留水に3分間浸漬した状態を液体窒素により
凍結乾燥したのち走査型電子顕微鏡で観察することで求
める。 膨潤率を〔(b−a)/a〕×100(%)で求める。
レートフィルムまたは三酢酸セルロースフィルムが好ま
しい。支持体は親水性コロイド層との密着力を向上せし
めるために、その表面をコロナ放電処理、あるいはグロ
ー放電処理あるいは紫外線照射処理する方法が好ましく
あるいは、スチレンブタジエン系ラテックス、塩化ビニ
リデン系ラテックス等からなる下塗層を設けてもよくま
た、その上層にゼラチン層を更に設けてもよい。また、
ポリエチレン膨潤剤とゼラチンを含む有機溶剤を用いた
下塗層を設けてもよい。これ等の下塗層は表面処理を加
えることで更に親水性コロイド層との密着力を向上する
こともできる。
性を改良するためポリマーや乳化物などの可塑剤を含有
させることができる。たとえば英国特許第738,61
8号には異節環状化合物を同738,637号にはアル
キルフタレートを、同738,639号にはアルキルエ
ステルを、米国特許第2,960、404号には多価ア
ルコールを、同3,121,060号にはカルボキシア
ルキルセルロースを、特開昭49−5017号にはパラ
フィンとカルボン酸塩を、特公昭53−28086号に
はアルキルアクリレートと有機酸を用いる方法等が開示
されている。
層のその他の構成については特に制限はなく、必要に応
じて種々の添加剤を用いることができる。例えば、Rese
archDisclosure 176巻22〜28頁(1978年1
2月)に記載されたバインダー、界面活性剤、その他染
料、紫外線吸収剤、塗布助剤、増粘剤、などを用いるこ
とができる。
感光材料中に留める手段としては、特開昭64−408
27号、ヨーロッパ特許0015601B1号、同02
76566A1号、国際出願公開88/04794号に
開示されているように染料を分散固体で存在させる方
法、米国特許3,740,228号、特開昭63−29
1051号、特開昭56−17352号などに開示され
ているような親水性コロイド層に染料イオンと反対の荷
電をもつ部分を含む親水性ポリマーを媒染剤として共存
させこれと染料分子との相互作用によって、染料を特定
層中に局在化する方法が多く用いらている。
に用いる現像主薬にはハイドロキノン類を主体とする
が、良好な性能を得やすい点で、ハイドロキノン類と1
−フェニル−3−ピラゾリドン類の組合せがよい。本発
明に用いるハイドロキノン系現像主薬としてはハイドロ
キノン、クロロハイドロキノン、ブロモハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,3−ジブロモハイドロキノン、
2,5−ジメチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
スルホン酸塩などがあるが特にハイドロキノンが好まし
い。本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬と
しては、N−メチル−p−アミノフェノール、p−アミ
ノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−ア
ミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グリ
シン、2−メチル−p−アミノフェノール、p−ベンジ
ルアミノフェノール等があるが、なかでもN−メチル−
p−アミノフェノールが好ましい。本発明に用いる3−
ピラゾリドン系現像主薬としては1−フェニル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキ
シメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−
ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−5−メチル−3−ピラゾリドン、1−p−アミノフェ
ニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−p−
トリル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−p
−トリル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピ
ラゾリドン、などがある。ハイドロキノン系現像主薬は
通常0.10モル/リットル〜0.50モル/リットル
の量で用いられる。これに加えて、p−アミノフェノー
ル系現像主薬または3−ピラゾリドン系現像主薬は通常
0.0005モル/リットル〜0.2モル/リットル、
好ましくは0.001モル/リットル〜0.1モル/リ
ットルの量で用いられる。ハイドロキノン系現像主薬に
対するこれら補助現像主薬のモル比は任意であるが、本
発明の感光材料を使用する場合には、このモル比を0.
05以上にすることによってより高い感度と優れた階調
を保ちつつ得ることができる。補助現像主薬の中でも3
−ピラゾリドン系現像主薬が好ましく用いられる。
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫
酸カリウム、などがある。亜硫酸塩は0.1モル/リッ
トル以上特に0.3モル/リットル以上が好ましい。ま
た、上限は現像液濃縮液で2.5モル/リットルまでと
するのが好ましい。
8.5から12までの範囲のものが好ましい。更に好ま
しくはpH9〜11までの範囲である。pHの設定のた
めに用いるアルカリ剤には水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、第三リン酸ナ
トリウム、第三リン酸カリウムの如きpH調節剤を含
む。特開昭62−186259号(ホウ酸塩)、特開昭
60−93433号(例えば、サッカロース、アセトオ
キシム、5−スルホサリチル酸)、リン酸塩、炭酸塩な
どの緩衝剤を用いてもよい。
るキレート安定度定数が8以上であるキレート剤を含有
することが好ましい。ここにキレート安定度定数とは、
L. G. Sillen, A. E. Marteii 著、H "Stabillity Cons
tants of Metal-ion Complexes", The Chemical Societ
y, London (1964)。S. Chaberek, A. E. Martell
著、"Organic Sequestering Agents",Wiley (195
9)。等により一般に知られた定数を意味する。本発明
において鉄イオンに対するキレート安定度定数が8以上
であるキレート剤としては、有機カルボン酸キレート
剤、有機リン酸キレート剤、無機リン酸キレート剤、ポ
リヒドロキシ化合物等が挙げられる。なお、上記鉄イオ
ンとは、第二鉄イオン(Fe3+)を意味する。
またはその重亜硫酸塩付加物が用いられるが、その具体
例を挙げればグルタールアルデヒド、又はこの重亜硫酸
塩付加物などがある。上記成分以外に用いられる添加剤
としては、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウ
ムの如き現像抑制剤:エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジメチルホルム
アミド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エ
タノール、メタノールの如き有機溶剤:1−フェニル−
5−メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンズイ
ミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム塩等のメルカプ
ト系化合物、5−ニトロインダゾール等のインダゾール
系化合物、5−メチルベンズトリアゾール等のベンズト
リアゾール系化合物などのカブリ防止剤を含んでもよ
く、ResearchDisclosure 第176巻、No. 1764
3,第 XXI項(12月号、1978年)に記載された現
像促進剤や更に必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡
剤、硬水軟化剤、特開昭56−10624号記載のアミ
ノ化合物などを含んでもよい。
の銀汚れ防止剤、例えば特開昭56−24347号に記
載の化合物を用いることができる。本発明の現像液に
は、ヨーロッパ特許公開136582号、英国特許第9
58678号、米国特許第3232761号、特開昭5
6−106244号に記載のアルカノールアミンなどの
アミノ化合物を現像促進、コントラスト上昇その他の目
的で用いることができる。この他 L. F. A. メイソン
著「フォトグラフィック・プロセシング・ケミストリ
ー」、フォーカル・プレス刊(1966年)の226〜
229頁、米国特許第2,193,015号、同2,5
92,364号、特開昭48−64933号などに記載
のものを用いてもよい。
pH3.8以上、好ましくは4.2〜7.0を有する。
定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニ
ウムなどがあるが、定着速度の点からチオ硫酸アンモニ
ウムが特に好ましい。定着剤の使用料は適宜変えること
ができ、一般には約0.1〜約6モル/リットルであ
る。定着液には硬膜剤として使用する水溶性アルミニウ
ム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどがある。定着
液には、酒石酸、クエン酸、グルコン酸あるいはそれら
の誘導体を単独で、あるいは2種以上、併用することが
できる。これらの化合物は定着液1リットルにつき0.
005モル以上含むものが有効で、特に0.01モル/
リットル〜0.03モル/リットルが特に有効である。
定着液には所望により保恒剤(例えば、亜硫酸塩、重亜
硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硼酸)、pH調
整剤(例えば、硫酸)、硬水軟化能のあるキレート剤や
特開昭62−78551号記載の化合物を含むことがで
きる。
像時間」とは、処理する感光材料の先端が自現機の現像
タンク液に浸漬してから次の定着液に浸漬するまでの時
間、「定着時間」とは定着タンク液に浸漬してから次の
水洗タンク液(安定液)に浸漬するまでの時間「水洗時
間」とは、水洗タンク液に浸漬している時間をいう。ま
た「乾燥時間」とは、通常自現機には、35℃〜100
℃好ましくは40℃〜80℃の熱風が吹きつけられる乾
燥ゾーンが設置されており、その乾燥ゾーンに入ってい
る時間をいう。本発明の現像処理では、現像時間が5秒
〜30秒、好ましくは5秒〜20秒、その現像温度は2
5℃〜50℃が好ましく、25℃〜40℃がより好まし
い。定着温度及び時間は約20℃〜約50℃で5秒〜3
0秒が好ましく、25℃〜40℃で5秒〜20秒がより
好ましい。水洗または安定浴温度及び時間は0〜50℃
で4秒〜30秒が好ましく、15℃〜40℃で5秒から
20秒がより好ましい。
洗(又は安定化)された写真材料は水洗水をしぼり切
る、すなわちスクイズローラーを経て乾燥される。乾燥
は約40℃〜約100℃で行われ、乾燥時間は周囲の状
態によって適宜変えられるが、通常約5秒〜30秒でよ
く、特により好ましくは、40℃〜80℃で約5秒〜2
0秒である。
ゼラチン30g、チオエーテル HO(CH2)2 S(C
H2)2 S(CH2)2 OH の5%水溶液2.5ccを添加
し73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硫酸銀8.3
3gの水溶液と、臭化カリ5.94g、沃化カリ0.7
26gを含む水溶液とをダブルジェット法により45秒
間で添加した。続いて臭化カリ2.5gを添加したの
ち、硝酸銀8.33gを含む水溶液を26分かけて、添
加終了時の流量が添加開始時の2倍となるように添加し
た。このあと25%のアンモニア溶液20cc、50%N
H4 NO3 10ccを添加して20分間物理熟成したのち
1Nの硫酸240ccを添加して中和した。引き続いて硝
酸銀153.34gの水溶液と臭化カリの水溶液を、電
位をpAg8.2に保ちながらコントロールダブルジェ
ット法で40分間で添加した。この時の流量は添加終了
時の流量が、添加開始時の流量の9倍となるよう加速し
た。添加終了時2Nのチオシアン酸カリウム溶液15cc
を添加し、さらに1%の沃化カリ水溶液25ccを30秒
かけて添加した。このあと温度を35℃に下げ、沈降法
により可溶性塩類を除去したのち、40℃昇温してゼラ
チン30gとフェノール2gを添加し、苛性ソーダと臭
化カリによりpH6.40、pAg8.10に調整し
た。温度を56℃に昇温したのち、色素を600mgと安
定化剤150mgを添加した。10分後にチオ硫酸ナトリ
ウム5水和物2.4mg、チオシアン酸カリ140mg、塩
化金酸2.1mgを添加し、80分後に急冷して固化させ
て乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の投影面積の総和
の98%がアスペクト比3以上の粒子からなり、アスペ
クト比2以上すべての粒子についての平均の投影面積直
径は1.4μm、標準偏差15%、厚みの平均は0.1
87μmでアスペクト比は7.5であった。
塗布液とした。 ・ゼラチン Ag/ゼラチン 0.9になるよう添 加量を調整 ・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸) =97/3) 25.0g ・1,2−ビス(スルホニルアセトアミド)エタ ン 8ミリモル/表面保 護層と乳剤層のゼラ チン100gあたり
と全く同じ内容の塗布液を調製した。 ・乳剤層 第1層−(ハ) Ag/ゼラチン比が0.8である他は第1層−(イ)と
全く同じ内容の塗布液を調製した。 ・乳剤層 第2層−(イ) Ag/ゼラチン比が1.43である他は第1層−(イ)
と全く同じ内容の塗布液を調製した。 ・乳剤層 第2層−(ロ) Ag/ゼラチン比が1.11である他は第1層−(イ)
と全く同じ内容の塗布液を調製した。 ・乳剤層 第2層−(ハ) Ag/ゼラチン比が0.8である他は第1層−(イ)と
全く同じ内容の塗布液を調製した。
み185μmの青色に着色したPET支持体の両側に塗
布して表1に示す如き感光材料−1,−2,−3を作成
した。
1.0になるように一様露光したあと、自動現像機とし
て富士写真フイルム(株)社製のFPM−9000を用
い、現像液としてRD−7,定着液として富士Fを用い
て35℃でDryto Dry 45秒処理を行なっ
た。このとき現像槽の搬送ローラーおよび現像から定着
へのクロスオーバーローラーは故意に疲労させたローラ
ーを使用した。ローラーの表面には±10μmに及ぶ凹
凸が存在した。処理後の感材にはローラーの凹凸による
細かい斑点が写真材料によっては多数発生していた。こ
の状態を下記の4段階に官能評価した。評価した結果を
表−2にまとめた。 ◎ … ほとんど斑点の発生が見られない。 ○ … 微かに斑点が発生しているが、実用的に気にな
らないレベル。 △ … 斑点が発生しているが通常ローラーでは発生し
ない。許容レベル。 × … 斑点が多発、通常ローラーでも実用にたえな
い。
ツ切サイズで連続処理した際のフィルムの乾燥性を触感
により官能評価した。フィルムは短辺が搬送方向になる
ようにして連続的に処理した。結果を表−2にまとめ
た。 ○ … 30枚目でも、フィルムは完全に乾燥してい
る。 × … 30枚目で、フィルムは湿っており未乾であ
る。フィルム同志が接着する。
理適性を有しなおかつローラーマークの発生が許容レベ
ル内にあることがわかる。
溶液中に臭化カリウム溶液とアンモニア性硝酸銀溶液を
ダブルジェット法で添加し、沃化銀含量1.2モル%の
沃臭化銀双晶多分散粒子を調製した。平均粒子サイズは
0.75ミクロンであるアスペクト比が4以上の平板状
粒子は殆んど観察されなかった。水洗工程後AgNO3
100g相当にゼラチンを25g添加したあとpHを
6.5に調整した。その後温度を56℃に昇温したのち
AgNO3 100gあたり下記構造の増感色素−1を2
00mgと安定化剤−1を50mgを添加した。10分後に
チオ硫酸ナトリウム5水和物1.4mg,チオシアン酸カ
リウム80mg,塩化金酸カリウム1.2mgを添加し、8
0分間化学熟成を行なったあと急冷して固化させた。A
gNO3 100g相当で収量は750g,ゼラチン量は
35gである。
ゼラチン30g、チオエーテル HO(CH2)2 S(C
H2)2 S(CH2)2 OH の5%水溶液2.0ccを添加
し73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硫酸銀8.3
3gの水溶液と、臭化カリ5.94g、沃化カリ0.3
gを含む水溶液とをダブルジェット法により45秒間で
添加した。続いて臭化カリ2.5gを添加したのち、硝
酸銀8.33gを含む水溶液を26分かけて、添加終了
時の流量が添加開始時の2倍となるように添加した。こ
のあと25%のアンモニア溶液20cc、50%NH4 N
O310ccを添加して20分間物理熟成したのち1Nの硫
酸240ccを添加して中和した。引き続いて硝酸銀15
3.34gの水溶液と臭化カリの水溶液を、電位をpA
g8.2に保ちながらコントロールダブルジェット法で
40分間で添加した。この時の流量は添加終了時の流量
が、添加開始時の流量の9倍となるよう加速した。添加
終了時2Nのチオシアン酸カリウム溶液15ccを添加
し、さらに1%の沃化カリ水溶液25ccを30秒かけて
添加した。このあと温度を35℃に下げ、沈降法により
可溶性塩類を除去したのち、40℃昇温してゼラチン3
0gとフェノール2gを添加し、苛性ソーダと臭化カリ
によりpH6.40、pAg8.10に調整した。温度
を56℃に昇温したのち、前記増感色素−1を600mg
と前記安定化剤−1 150mgを添加した。10分後に
チオ硫酸ナトリウム5水和物2.4mg、チオシアン酸カ
リ140mg、塩化金酸2.1mgを添加し、80分後に急
冷して固化させて乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の
投影面積の総和の98%がアスペクト比3以上の粒子か
らなり、アスペクト比2以上すべての粒子についての平
均の投影面積直径は1.3μm、標準偏差17%、厚み
の平均は0.18μmでアスペクト比は7.2であっ
た。
ラチン30g、チオエーテル HO(CH2)2 S(CH
2)2 S(CH2)2 OH の5%水溶液3.5ccを添加し
73℃に保った溶液中へ、攪拌しながら硫酸銀8.33
gの水溶液と、臭化カリ5.94g、沃化カリ1.45
gを含む水溶液とをダブルジェット法により45秒間で
添加した。続いて臭化カリ2.5gを添加したのち、硝
酸銀8.33gを含む水溶液を26分かけて、添加終了
時の流量が添加開始時の2倍となるように添加した。こ
のあと25%のアンモニア溶液20cc、50%NH4 N
O310ccを添加して20分間物理熟成したのち1Nの硫
酸240ccを添加して中和した。引き続いて硝酸銀15
3.34gの水溶液と臭化カリの水溶液を、電位をpA
g8.2に保ちながらコントロールダブルジェット法で
40分間で添加した。この時の流量は添加終了時の流量
が、添加開始時の流量の9倍となるよう加速した。添加
終了時2Nのチオシアン酸カリウム溶液15ccを添加
し、さらに1%の沃化カリ水溶液50ccを30秒かけて
添加した。このあと温度を35℃に下げ、沈降法により
可溶性塩類を除去したのち、40℃昇温してゼラチン3
0gとフェノール2gを添加し、苛性ソーダと臭化カリ
によりpH6.40、pAg8.10に調整した。温度
を56℃に昇温したのち、前記増感色素−1を600mg
と前記安定化剤−1 150mgを添加した。10分後に
チオ硫酸ナトリウム5水和物2.4mg、チオシアン酸カ
リ140mg、塩化金酸2.1mgを添加し、80分後に急
冷して固化させて乳剤とした。得られた乳剤は全粒子の
投影面積の総和の98%がアスペクト比3以上の粒子か
らなり、アスペクト比2以上すべての粒子についての平
均の投影面積直径は1.3μm、標準偏差22%、厚み
の平均は0.18μmでアスペクト比は7.2であっ
た。
して塗布液とした。 ・ゼラチン Ag/ゼラチン 0.9になるよう添 加量を調整 ・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸) =97/3) 25.0g ・1,2−ビス(スルホニルアセトアミド)エタ ン 8ミリモル/表面保 護層と乳剤層のゼラ チン100gあたり ・前記化合物A 12g/Ag1モル ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエ チルアミノ−1,3,5−トリアジン 80mg ・ポリアクリル酸ナトリウム (平均分子量 4.1万) 4.0g ・ポリスチレンスルホン酸カリウム (平均分子量 60万) 1.0g ・乳剤層 第1層−(ロ) 乳剤として乳剤−4を用いる他は第1層−(イ)と全く
同様にして塗布液を調製した。
して塗布液とした。 ・ゼラチン Ag/ゼラチン 1.43になるよう 添加量を調整 ・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸) =97/3) 25.0g ・1,2−ビス(スルホニルアセトアミド)エタ ン 8ミリモル/表面保 護層と乳剤層のゼラ チン100gあたり ・前記化合物A 12g/Ag1モル ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエ チルアミノ−1,3,5−トリアジン 80mg ・ポリアクリル酸ナトリウム (平均分子量 4.1万) 4.0g ・ポリスチレンスルホン酸カリウム (平均分子量 60万) 1.0g 乳剤層 第2層−(ロ) 乳剤として実施例−1で用いた乳剤−1を用いる他は第
2層−(イ)と全く同様にして塗布液を調製した。
み180μmの透明なPET支持体の上に塗布して感光
材料−4〜−6を作成した。(片面感材)
1〜−3と全く同じものを塗布した。
間調湿したのち、同条件下で市販のナイロンタワシを用
いて2×1cmの面積に加重80gをかけ、毎秒1cmのス
ピードでこすった。未露光状態で富士写真フイルム
(株)製の自動現像機FPM5000、現像液RD−
3、定着液FujiFを用いて35℃で Dryto Dry 9
0秒処理を行なったのち、黒化したスリキズの本数を数
えた。感光材料−4,−5のスリキズ本数(12本)は
比較試料感光材料−2のスリキズ本数(43本)の約1
/3であった。
動現像機として富士写真フイルム(株)社製のFPM−
5000を用い、現像液としてRD−3,定着液として
富士Fをもちいて33℃で Dry to Dry 90秒処理を行
なった。評価の方法は実施は実施例−1と全く同じであ
る。感光材料−4〜−6ともローラーマークおよび乾燥
性は実用上問題のないレベルであった。
6を90秒処理した。感光材料−5の残色は感光材料−
4,−6に比べて多かった。
燥性,残色,スリキズの評価結果から支持体に近い乳剤
層が平均ヨード含量が1モル%以下である平板粒子から
なり、遠い乳剤層が非平板粒子からなる感光材料−4が
本発明のなかでもさらに好ましいことがわかった。
りローラー搬送型自動現像機を用いて迅速処理した時の
ローラーマークの発生、スリキズの発生を抑え、残色を
少なくすることができた。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体の少なくとも一方の側に2層以上
の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真
感光材料において、乳剤層の全銀/全ゼラチン比(重量
比)が1.0以上であり、支持体により近いハロゲン化
銀乳剤層の銀/ゼラチン比が支持体から見て該乳剤層よ
り遠いハロゲン化銀乳剤層よりも小さいことを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料 - 【請求項2】 支持体の一方の側にのみハロゲン化銀乳
剤層を有し、支持体により近いハロゲン化銀乳剤層は全
ハロゲン化銀粒子の投影面積の総和の70%以上がアス
ペクト比3以上の平均ヨード含量が1モル%以下である
平板状ハロゲン化銀粒子であるハロゲン化銀乳剤からな
り、支持体から見て該乳剤層よりも遠いハロゲン化銀乳
剤層はアスペクト比が3以上の平板状ハロゲン化銀粒子
が全粒子の投影面積の総和の30%以下であることを特
徴とする、請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料
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---|---|---|---|
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1991
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