JP2726449B2 - 分岐管部の補修方法及びその方法に使用するライニング材 - Google Patents
分岐管部の補修方法及びその方法に使用するライニング材Info
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- JP2726449B2 JP2726449B2 JP63254336A JP25433688A JP2726449B2 JP 2726449 B2 JP2726449 B2 JP 2726449B2 JP 63254336 A JP63254336 A JP 63254336A JP 25433688 A JP25433688 A JP 25433688A JP 2726449 B2 JP2726449 B2 JP 2726449B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、上下水道管やガス管等の主管に分配用の比
較的短い分岐管を連通接続してある分岐管部の補修方法
とその方法の実施に使用するライニング材の改良に関す
る。
較的短い分岐管を連通接続してある分岐管部の補修方法
とその方法の実施に使用するライニング材の改良に関す
る。
前記分岐管の内周面とこれから主管の内周面側に亘る
管分岐部の内周面とをライニング材で被覆する方法とし
て、従来では、 (イ)前記主管の内周面に、合成樹脂製の主管ライニン
グホースを接着剤を介して接着する工程、 (ロ)前記主管ライニングホースのうち、前記分岐管に
臨む部位に連通孔を形成して、前記分岐管と主管とを連
通させる工程、 (ハ)前記分岐管の内周面及び管分岐部の内周面を被覆
する筒状ライニング部と、前記主管の内周面の分岐開口
周縁部分を被覆するフランジ部とを合成樹脂にて一体成
形してある弾性変形可能なライニング材を、それのフラ
ンジ部を弾性変形させた状態で分岐管の外側開口に挿入
して、該ライニング材の筒状ライニング部を、前記分岐
管の内周面と管分岐部の内周面とに対応する部位に位置
させる工程、 (ニ)挿入されたライニング材の筒状ライニング部の外
周面を、前記分岐管の内周面と管分岐部の内周面とに接
着するとともに、前記フランジ部を主管ライニングホー
スの内周面の分岐開口周縁部分に接着する工程、 上記(イ)〜(ニ)の工程による補修方法が提案され
ている(例えば、特開昭60−107323号公報参照)。
管分岐部の内周面とをライニング材で被覆する方法とし
て、従来では、 (イ)前記主管の内周面に、合成樹脂製の主管ライニン
グホースを接着剤を介して接着する工程、 (ロ)前記主管ライニングホースのうち、前記分岐管に
臨む部位に連通孔を形成して、前記分岐管と主管とを連
通させる工程、 (ハ)前記分岐管の内周面及び管分岐部の内周面を被覆
する筒状ライニング部と、前記主管の内周面の分岐開口
周縁部分を被覆するフランジ部とを合成樹脂にて一体成
形してある弾性変形可能なライニング材を、それのフラ
ンジ部を弾性変形させた状態で分岐管の外側開口に挿入
して、該ライニング材の筒状ライニング部を、前記分岐
管の内周面と管分岐部の内周面とに対応する部位に位置
させる工程、 (ニ)挿入されたライニング材の筒状ライニング部の外
周面を、前記分岐管の内周面と管分岐部の内周面とに接
着するとともに、前記フランジ部を主管ライニングホー
スの内周面の分岐開口周縁部分に接着する工程、 上記(イ)〜(ニ)の工程による補修方法が提案され
ている(例えば、特開昭60−107323号公報参照)。
従来の分岐管部の補修方法によれば、可撓性を備えた
ライニング材を変形させて分岐管の外側開口から挿入す
ることができるから、主管内径が小さい場合でも所定寸
法のライニング材を容易に装着することができる利点を
有する反面、まだ次の面で改善の余地があった。
ライニング材を変形させて分岐管の外側開口から挿入す
ることができるから、主管内径が小さい場合でも所定寸
法のライニング材を容易に装着することができる利点を
有する反面、まだ次の面で改善の余地があった。
即ち、前記主管の内周面に沿って主管ライニングホー
スを接着剤で接着する際、該主管ライニングホースの外
周面を主管の内周面に押圧しながら接着するため、主管
ライニングホースの外周面のうち、前記分岐管の内周面
に臨む部位に多量の接着剤が滲み出して溜まり、その結
果、滲み出した接着剤の硬化後に、主管と分岐管とを連
通させるための連通孔を主管ライニングホースに加工す
る際、硬化した接着剤層の抵抗が大きく、その穿孔作業
に多大の手間を要していた。
スを接着剤で接着する際、該主管ライニングホースの外
周面を主管の内周面に押圧しながら接着するため、主管
ライニングホースの外周面のうち、前記分岐管の内周面
に臨む部位に多量の接着剤が滲み出して溜まり、その結
果、滲み出した接着剤の硬化後に、主管と分岐管とを連
通させるための連通孔を主管ライニングホースに加工す
る際、硬化した接着剤層の抵抗が大きく、その穿孔作業
に多大の手間を要していた。
しかも、前記ライニング材のフランジ部が、主管に接
着された主管ライニングホースの内周面に重合状態で接
合されるため、この主管ライニングホースの内周面より
も突出するフランジ部に対して主管内を流動する流体の
圧力が集中作用し易く、長年月の使用に連れてフランジ
部の剥離を招来する可能が高くなっていた。
着された主管ライニングホースの内周面に重合状態で接
合されるため、この主管ライニングホースの内周面より
も突出するフランジ部に対して主管内を流動する流体の
圧力が集中作用し易く、長年月の使用に連れてフランジ
部の剥離を招来する可能が高くなっていた。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、
その目的は、ライニング材の一部分の構造とその被覆手
順を工夫することによって、主管内径の大小にかかわら
ず、所定寸法のライニング材を分岐管の外側開口から容
易に装着することができるものでありながら、ライニン
グ材の主管側周縁部分を剥離し難い状態で強固に接合す
ることができ、しかも、主管ライニングホースの接着作
業時に、分岐管に対応する部位へ滲み出す接着剤の溜ま
り量を抑制して、該主管ライニングホースに対する穿孔
作業を容易に行うことができる分岐管部の補修方法及び
その方法の実施に適したライニング材を提供する点にあ
る。
その目的は、ライニング材の一部分の構造とその被覆手
順を工夫することによって、主管内径の大小にかかわら
ず、所定寸法のライニング材を分岐管の外側開口から容
易に装着することができるものでありながら、ライニン
グ材の主管側周縁部分を剥離し難い状態で強固に接合す
ることができ、しかも、主管ライニングホースの接着作
業時に、分岐管に対応する部位へ滲み出す接着剤の溜ま
り量を抑制して、該主管ライニングホースに対する穿孔
作業を容易に行うことができる分岐管部の補修方法及び
その方法の実施に適したライニング材を提供する点にあ
る。
上記目的を達成するための本発明の請求項1の特徴構
成は、分岐管の内周面とこれから主管の内周面側に亘る
管分岐部の内周面とをライニング材で被覆する分岐管部
の補修方法であって、 (イ)可撓性を有する筒状ライニング部内の一端側を可
撓性の塞ぎ部で閉塞してあるライニング材を、分岐管の
外側開口から挿入して、該ライニング材の筒状ライニン
グ部を、前記塞ぎ部が主管の内周面側に臨む状態で分岐
管の内周面と管分岐部の内周面とに対応する部位に位置
させる工程、 (ロ)挿入されたライニング材の外周面を、前記分岐管
の内周面と管分岐部の内周面とに接合する工程、 (ハ)前記ライニング材の一端側の周縁部分を覆う状態
で前記主管の内周面に主管ライニングホースを接着剤を
介して接着する工程、 (ニ)前記主管ライニングホースのうち、前記分岐管に
臨む部位に連通孔を形成して、前記分岐管と主管とを連
通させる工程、 上記(イ)〜(ニ)の工程を備えている点にある。
成は、分岐管の内周面とこれから主管の内周面側に亘る
管分岐部の内周面とをライニング材で被覆する分岐管部
の補修方法であって、 (イ)可撓性を有する筒状ライニング部内の一端側を可
撓性の塞ぎ部で閉塞してあるライニング材を、分岐管の
外側開口から挿入して、該ライニング材の筒状ライニン
グ部を、前記塞ぎ部が主管の内周面側に臨む状態で分岐
管の内周面と管分岐部の内周面とに対応する部位に位置
させる工程、 (ロ)挿入されたライニング材の外周面を、前記分岐管
の内周面と管分岐部の内周面とに接合する工程、 (ハ)前記ライニング材の一端側の周縁部分を覆う状態
で前記主管の内周面に主管ライニングホースを接着剤を
介して接着する工程、 (ニ)前記主管ライニングホースのうち、前記分岐管に
臨む部位に連通孔を形成して、前記分岐管と主管とを連
通させる工程、 上記(イ)〜(ニ)の工程を備えている点にある。
更に、本発明の請求項2による分岐管部の補修方法に
適したライニング材の特徴構成は、前記筒状ライニング
部と塞ぎ部とが一体的に形成されている点にある。
適したライニング材の特徴構成は、前記筒状ライニング
部と塞ぎ部とが一体的に形成されている点にある。
本発明の請求項1による分岐管部の補修方法によれ
ば、前記分岐管の内周面と管分岐部の内周面とに亘って
ライニング材の筒状ライニング部を接合したのち、この
ライニング材の一端側の周縁部分を覆う状態で前記主管
の内周面に主管ライニングホースを接着剤を介して接着
するから、ライニング材の一端側の周縁部分が管分岐部
の内周面と主管ライニングホースとの間に挟み込まる姿
勢で接合されることになり、主管内を流動する流体の圧
力に起因するライニング材の一端側周縁部分の剥離を抑
制することができる。
ば、前記分岐管の内周面と管分岐部の内周面とに亘って
ライニング材の筒状ライニング部を接合したのち、この
ライニング材の一端側の周縁部分を覆う状態で前記主管
の内周面に主管ライニングホースを接着剤を介して接着
するから、ライニング材の一端側の周縁部分が管分岐部
の内周面と主管ライニングホースとの間に挟み込まる姿
勢で接合されることになり、主管内を流動する流体の圧
力に起因するライニング材の一端側周縁部分の剥離を抑
制することができる。
しかも、前記主管ライニングホースの外周面を主管の
内周面に押圧しながら接着したとき、該主管ライニング
ホースの外周面と主管の内周面との間の接着剤の一部が
ライニング材内に滲み出すことを、該ライニング材の一
端側に設けた塞ぎ部で規制することができるから、滲み
出した接着剤の溜まり量を少なくすることができる。
内周面に押圧しながら接着したとき、該主管ライニング
ホースの外周面と主管の内周面との間の接着剤の一部が
ライニング材内に滲み出すことを、該ライニング材の一
端側に設けた塞ぎ部で規制することができるから、滲み
出した接着剤の溜まり量を少なくすることができる。
更に、前記ライニング材の塞ぎ部自体は、筒状ライニ
ング部と同様に可撓性を有しているから、ライニング材
を変形させて分岐管の外側開口から挿入することがで
き、主管内径が小さい場合でも所定寸法のライニング材
を容易に装着することができる。
ング部と同様に可撓性を有しているから、ライニング材
を変形させて分岐管の外側開口から挿入することがで
き、主管内径が小さい場合でも所定寸法のライニング材
を容易に装着することができる。
本発明の請求項2によるライニング材によれば、前記
筒状ライニング部と塞ぎ部とが継ぎ目の無い状態で形成
されているから、ライニング材の製作工程数の削減を図
りながら、滲み出した接着剤の一部が筒状ライニング部
内に漏洩することを防止することができる。
筒状ライニング部と塞ぎ部とが継ぎ目の無い状態で形成
されているから、ライニング材の製作工程数の削減を図
りながら、滲み出した接着剤の一部が筒状ライニング部
内に漏洩することを防止することができる。
請求項1記載の分岐管部の補修方法は、主管内径の大
小にかかわらず、所定寸法のライニング材を分岐管の外
側開口から容易に装着することができるばかりでなく、
ライニング材の一端側周縁部分を剥離し難い状態で強固
に接合することができ、耐久性の向上を図ることができ
る。しかも、主管ライニングホースの接着作業時に、前
記分岐管に対応する部位へ滲み出す接着剤の溜まり量を
減少することができるから、これが硬化してもその厚み
が薄くなり、主管ライニングホースに対する穿孔作業を
容易に行うことができ、施工能率の向上を図ることがで
きる。
小にかかわらず、所定寸法のライニング材を分岐管の外
側開口から容易に装着することができるばかりでなく、
ライニング材の一端側周縁部分を剥離し難い状態で強固
に接合することができ、耐久性の向上を図ることができ
る。しかも、主管ライニングホースの接着作業時に、前
記分岐管に対応する部位へ滲み出す接着剤の溜まり量を
減少することができるから、これが硬化してもその厚み
が薄くなり、主管ライニングホースに対する穿孔作業を
容易に行うことができ、施工能率の向上を図ることがで
きる。
請求項2記載のライニング材は、ライニング材の製作
の容易化を図りながら、滲み出した接着剤の一部が筒状
ライニング部内に漏洩することを防止することができる
から、主管ライニングホースに対する穿孔作業の容易化
をより促進することができる。
の容易化を図りながら、滲み出した接着剤の一部が筒状
ライニング部内に漏洩することを防止することができる
から、主管ライニングホースに対する穿孔作業の容易化
をより促進することができる。
本発明の実施例を、地下に埋設されている水道用配管
(A)について説明する。
(A)について説明する。
第2図に示すように、主管(1)内に挿入した主管ラ
イニングホース(2)を主管(1)内周面に接着して老
朽化した主管(1)を更生できるように、主管(1)に
対して距離を隔てた2か所の位置にピット(P1)を掘削
し、このピット位置で主管(1)を切断してある。
イニングホース(2)を主管(1)内周面に接着して老
朽化した主管(1)を更生できるように、主管(1)に
対して距離を隔てた2か所の位置にピット(P1)を掘削
し、このピット位置で主管(1)を切断してある。
前記主管(1)には分岐管(3a)が接続されており、
この分岐管(3a)の管分岐部(3b)にできるかぎり近い
位置のフランジ継手(3c)側開口(3d)からライニング
材(4)を挿入して、該ライニング材(4)を、分岐管
(3a)の内周面から主管(1)の管壁と分岐管(3a)の
管壁とを接続する曲面状の管分岐部(3b)の内周面に亘
って接着することにより、老朽化した分岐管(3a)を更
生できるように、ピット(P2)を掘削して前記フランジ
継手(3c)箇所を露出させてある。
この分岐管(3a)の管分岐部(3b)にできるかぎり近い
位置のフランジ継手(3c)側開口(3d)からライニング
材(4)を挿入して、該ライニング材(4)を、分岐管
(3a)の内周面から主管(1)の管壁と分岐管(3a)の
管壁とを接続する曲面状の管分岐部(3b)の内周面に亘
って接着することにより、老朽化した分岐管(3a)を更
生できるように、ピット(P2)を掘削して前記フランジ
継手(3c)箇所を露出させてある。
次に、前記分岐管(3a)の内周面を被覆するライニン
グホース部分と管分岐部(3b)の内周面を被覆する環状
ライニング材とが一体形成されている筒状ライニング部
(4A)を備え、かつ、該筒状ライニング部(4A)の端縁
部分(4c)に、ポリエチレン、ポリエステル等の弾力性
を備えた合成樹脂製或いはゴム製の可撓性を備えた塞ぎ
部である塞ぎ板(4d)が一体的に設けられているライニ
ング材(4)を装着する方法について、第1図、第3図
に基づいて説明する。
グホース部分と管分岐部(3b)の内周面を被覆する環状
ライニング材とが一体形成されている筒状ライニング部
(4A)を備え、かつ、該筒状ライニング部(4A)の端縁
部分(4c)に、ポリエチレン、ポリエステル等の弾力性
を備えた合成樹脂製或いはゴム製の可撓性を備えた塞ぎ
部である塞ぎ板(4d)が一体的に設けられているライニ
ング材(4)を装着する方法について、第1図、第3図
に基づいて説明する。
第3図に示すように、ポリエステル繊維の糸をニット
織り或いは袋織りして一端側がラッパ状に整形された筒
状のジャケット(4a)内周面側に、ポリエチレン、ポリ
エステル等の高分子材料或いはゴム等をコーティングし
て弾力性を備えた防水層(4b)を形成し、もって分岐管
(3a)内周面を被覆するライニングホース部分と、管分
岐部(3b)の内周面を被覆する環状ライニング材とが一
体的に形成された可撓性を有する筒状ライニング部(4
A)を形成してある。
織り或いは袋織りして一端側がラッパ状に整形された筒
状のジャケット(4a)内周面側に、ポリエチレン、ポリ
エステル等の高分子材料或いはゴム等をコーティングし
て弾力性を備えた防水層(4b)を形成し、もって分岐管
(3a)内周面を被覆するライニングホース部分と、管分
岐部(3b)の内周面を被覆する環状ライニング材とが一
体的に形成された可撓性を有する筒状ライニング部(4
A)を形成してある。
このライニング材(4)を、第1図(イ)に示すよう
に長手方向に折りたたんで分岐管(3a)のフランジ側開
口(外側開口)(3d)から挿入して、該ライニング材
(4)の筒状ライニング部(4A)を、前記塞ぎ板(4d)
が主管(1)の内周面側に臨む状態で分岐管(3a)の内
周面と管分岐部(3b)の内周面とに対応する部位に位置
させ、前記開口(3d)からの操作で、第1図(ロ)に示
すようにクリーニングを終えた前記管分岐部(3b)の内
周面に沿う姿勢に広げる。
に長手方向に折りたたんで分岐管(3a)のフランジ側開
口(外側開口)(3d)から挿入して、該ライニング材
(4)の筒状ライニング部(4A)を、前記塞ぎ板(4d)
が主管(1)の内周面側に臨む状態で分岐管(3a)の内
周面と管分岐部(3b)の内周面とに対応する部位に位置
させ、前記開口(3d)からの操作で、第1図(ロ)に示
すようにクリーニングを終えた前記管分岐部(3b)の内
周面に沿う姿勢に広げる。
次に、このライニング材(4)を管内周面に対して接
合するのであるが、ライニング材(4)の外周面の形状
が管内周面の形状と精度良く一致すれば、ライニング材
(4)の外周面の全面を予めライニング材(4)外周面
又は管内周面に塗布した例えば二液性エポキシ系接着剤
で管内周面に対して接着しても良いが、本実施例のライ
ニング材(4)は単に可撓性を備えているだけでなく、
弾力性も備えさせることで、ライニング材(4)の外周
面の形状が精度良く一致しない場合には強制的に弾性変
形させて管内周面の形状に沿わせ易くしてあり、第3図
に示すように、ライニング材(4)の端縁部分(4c)を
防水層(4b)のみで形成して、この端縁部分(4c)を開
口(3d)側からの操作で管内周面に沿わせながら管内周
面に対して熱融着させるものである。
合するのであるが、ライニング材(4)の外周面の形状
が管内周面の形状と精度良く一致すれば、ライニング材
(4)の外周面の全面を予めライニング材(4)外周面
又は管内周面に塗布した例えば二液性エポキシ系接着剤
で管内周面に対して接着しても良いが、本実施例のライ
ニング材(4)は単に可撓性を備えているだけでなく、
弾力性も備えさせることで、ライニング材(4)の外周
面の形状が精度良く一致しない場合には強制的に弾性変
形させて管内周面の形状に沿わせ易くしてあり、第3図
に示すように、ライニング材(4)の端縁部分(4c)を
防水層(4b)のみで形成して、この端縁部分(4c)を開
口(3d)側からの操作で管内周面に沿わせながら管内周
面に対して熱融着させるものである。
そして、ライニング材(4)を装着した後、第1図
(ハ)に示すように、ライニング材(4)の一端側の周
縁部分(4c)を覆う姿勢で主管(1)内周面に主管ライ
ニングホース(2)を接着し、カッター(5)で連通孔
(6)を形成して、主管(1)と分岐管(3a)とを連通
接続させるものである。
(ハ)に示すように、ライニング材(4)の一端側の周
縁部分(4c)を覆う姿勢で主管(1)内周面に主管ライ
ニングホース(2)を接着し、カッター(5)で連通孔
(6)を形成して、主管(1)と分岐管(3a)とを連通
接続させるものである。
第5図は、ライニング材(4)の端縁部分(4c)から
入り込んだ位置に、ポリエチレン、ポリエステル等の弾
力性を備えた合成樹脂製或いはゴム製の可撓性を備えた
塞ぎ部である塞ぎ板(4d)が一体的に設けられているラ
イニング材(4)を示す。この場合でも、第4図に示す
ように、このライニング材(4)を装着した後で、主管
ライニングホース(2)を主管(1)内周面に、例えば
二液性エポキシ系接着剤(8)を介して接着する際、主
管ライニングホース(2)を高圧空気で管内周面に押圧
しながら接着するときに滲み出した接着剤(8)がライ
ニング材(4)内周面側に留りにくいので、ライニング
材(4)内周面側に留った接着剤(8)が硬化してもそ
の量は比較的少なく、主管ライニングホース(2)に主
管(1)と分岐管(3a)とを連通させる連通孔(6)の
形成が容易に行える。
入り込んだ位置に、ポリエチレン、ポリエステル等の弾
力性を備えた合成樹脂製或いはゴム製の可撓性を備えた
塞ぎ部である塞ぎ板(4d)が一体的に設けられているラ
イニング材(4)を示す。この場合でも、第4図に示す
ように、このライニング材(4)を装着した後で、主管
ライニングホース(2)を主管(1)内周面に、例えば
二液性エポキシ系接着剤(8)を介して接着する際、主
管ライニングホース(2)を高圧空気で管内周面に押圧
しながら接着するときに滲み出した接着剤(8)がライ
ニング材(4)内周面側に留りにくいので、ライニング
材(4)内周面側に留った接着剤(8)が硬化してもそ
の量は比較的少なく、主管ライニングホース(2)に主
管(1)と分岐管(3a)とを連通させる連通孔(6)の
形成が容易に行える。
前記塞ぎ板(4d)とライニング材(4)とは、同質の
材料又は異質の材料で別々に形成した後で接合しても良
い。
材料又は異質の材料で別々に形成した後で接合しても良
い。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造および方法に限定されるものではない。
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造および方法に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明に係る分岐管部の補修方法及びその方法に
使用するライニング材の実施例を示し、第1図(イ),
(ロ),(ハ)、第2図は本発明方法の説明図、第3図
は本発明方法に使用するライニング材を示す一部断面側
面図、第4図は本発明方法の別実施例を示す説明図、第
5図はライニング材の別実施例を示す一部断面側面図で
ある。 (1)……主管、(2)……主管ライニングホース、
(3a)……分岐管、 (3b)……管分岐部、(3d)……外側開口、(4)……
ライニング材、 (4A)……筒状ライニング部、(4d)……塞ぎ部。
使用するライニング材の実施例を示し、第1図(イ),
(ロ),(ハ)、第2図は本発明方法の説明図、第3図
は本発明方法に使用するライニング材を示す一部断面側
面図、第4図は本発明方法の別実施例を示す説明図、第
5図はライニング材の別実施例を示す一部断面側面図で
ある。 (1)……主管、(2)……主管ライニングホース、
(3a)……分岐管、 (3b)……管分岐部、(3d)……外側開口、(4)……
ライニング材、 (4A)……筒状ライニング部、(4d)……塞ぎ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−107323(JP,A) 特開 昭62−135343(JP,A) 特開 昭61−68226(JP,A) 特開 昭63−286325(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】分岐管(3a)の内周面とこれから主管
(1)の内周面側に亘る管分岐部(3b)の内周面とをラ
イニング材(4)で被覆する分岐管部の補修方法であっ
て、 (イ)可撓性を有する筒状ライニング部(4A)内の一端
側を可撓性の塞ぎ部(4d)で閉塞してあるライニング材
(4)を、前記分岐管(3a)の外側開口(3d)から挿入
して、該ライニング材(4)の筒状ライニング部(4A)
を、前記塞ぎ部(4d)が主管(1)の内周面側に臨む状
態で分岐管(3a)の内周面と管分岐部(3b)の内周面と
に対応する部位に位置させる工程、 (ロ)挿入されたライニング材(4)の外周面を、前記
分岐管(3a)の内周面と管分岐部(3b)の内周面とに接
合する工程、 (ハ)前記ライニング材(4)の一端側の周縁部分を覆
う状態で前記主管(1)の内周面に主管ライニングホー
ス(2)を接着剤を介して接着する工程、 (ニ)前記主管ライニングホース(2)のうち、前記分
岐管(3a)に臨む部位に連通孔(6)を形成して、前記
分岐管(3a)と主管(1)とを連通させる工程、 上記(イ)〜(ニ)の工程を備えていることを特徴とす
る分岐管部の補修方法。 - 【請求項2】前記筒状ライニング部(4A)と塞ぎ部(4
d)とが一体的に形成されている請求項1記載の分岐管
部の補修方法に使用するライニング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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