JP4625165B2 - 下水管の取付管接続部の更生工法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、老朽化した下水道管渠の更生工法、特に、取付管及び取付管口の更生工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水道として使用されている管渠には、長年の使用または使用環境により老朽化したものが多数存在し、ひび割れや腐食等の管路破損により、汚水の流出による土壌汚染や地下水の流入による許容流量オーバーが原因の排水不良等の問題が頻繁に発生している。特に、敷設後数十年を経過したヒューム管の老朽化が激しく、管渠の更新もしくは管渠の更生が急がれている。
【0003】
下水道管渠の更生工法としては、さまざまな工法が実施され、同時に取付管及び取付管との接続部の更生もさまざまな工法で行われている。
例えば、特開平2-102024号公報には、管分岐部の補修方法及びその方法に使用するライニング材として、分岐管(本発明における取付管に相当する。以下同じ)の内周面を被覆するライニングホース部分と、管分岐部(本発明における取付管接続部に相当する。以下同じ)の内周面を被覆する環状ライニング材とが一体的に形成されている可撓性ライニング材を、変形させて分岐管の外側開口から挿入して管分岐部に案内し、このライニング材を分岐管の外側開口からの操作で管分岐部の内周面を覆う姿勢で装着した後、ライニング材の周縁部を覆う姿勢で主管内周面に主管ライニングホースを接着剤を介して接着する管分岐部の補修方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、補修の必要な管分岐部においては、管路外部から水が流入することが多く、上記の補修方法では、分岐管及び管分岐部の内周面を覆う姿勢でライニング材を装着しても、外部からの浸入水はライニング材の外側に沿って流れてきて管分岐部から主管内に流入する。このような状態で、主管内周面に主管ライニングホースを挿入し、管分岐部の内周面を覆うライニング材の周縁部と、この上を覆う主管ライニングホースとを接着剤を介して接着しようとしても、接着面が浸入水で濡れているため接着しない部分が生じ、管分岐部の内周面全周にわたって接着することが困難であった。接着を完全に行うためには、管分岐部周辺の防水処理を行い、接着時に浸入水がない状態とすることが必要となるが、埋設管の周辺を防水処理するのは大変な作業を伴うと共にコスト的にも不利である。
【0005】
本発明は、このような従来技術における問題点を解決しようとするものであり、その目的は、合成樹脂管状体を使用して、老朽管内径の減少を最小限としながら、老朽化した下水管本管と取付管との接続部から浸入水の全く無い、下水管の取付管接続部の更生工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、取付管口が開口された内面更生済みの下水管本管の取付管内に、外方より、折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を、挿入側端部が取付管口から下水管本管内に突出するように挿入し、取付管口との間に弾性体を挟持した状態で前記合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させて取付管内面に密接させ、合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合することを特徴とする。
【0007】
また、本願の請求項2に記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、請求項1における合成樹脂管状体の取付管への挿入と取付管口との間に弾性体を挟持した状態とするための具体的工法であって、合成樹脂管状体は取付管への挿入側端部が閉塞され、閉塞端部から所定距離離れた合成樹脂管状体外周部に所定幅を有する環状の弾性体が取着されており、この合成樹脂管状体を閉塞端部側から弾性体が取付管口に位置するように取付管内に挿入した状態で、合成樹脂管状体内に蒸気を供給して合成樹脂管状体を断面略円形に復元させ、次いで加圧して取付管内面に拡径密接させ、閉塞端部を切除することを特徴とする。
【0008】
また、本願の請求項3に記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、請求項1または請求項2における合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、接合する具体的工法であって、取付管内面に密接させた合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部の少なくとも一方に接着剤を塗布した後、取付管口において内周部から外方に向けて押圧保持した状態で、この突出部を加熱して下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に圧着接合することを特徴とする。
【0009】
本発明において、下水管本管は内面が更生済みであり、取付管口が開口されている。下水管本管は公知の方法で更生されたものであってよいが、取付管内面を被覆更生する可撓性合成樹脂管状体と接合可能であることが必要である。
【0010】
折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体としては、施工時に可撓性を有する合成樹脂から成形され、取付管に挿入できるように、扁平化した後、幅方向に折り曲げて縮径され、この状態で取付管内に挿入可能な可撓性を有しているものである。管状体の折り曲げ縮径は、取付管の内径よりやや小径の外径を有する合成樹脂管が扁平となされ、更に幅方向に二つ折りに折り曲げられた扁平な四つ折り状となされているのが好ましい。この場合、折り曲げた部分に適当な丸みを有していると、加熱により円形状に容易に復元するので好ましい。
このような管状体としては、ポリエチレン製、軟質塩化ビニル樹脂製など合成樹脂製のものが使用可能であるが、塩化ビニル樹脂にエチレンビニルアセテート、エチレンブチルアクリレート、ニトリルブチルゴム等を適当量配合した特殊な塩化ビニル樹脂組成物から成形された管状体は、十分な可撓性を有し、かつ形状記憶効果を有しているため100℃以下の比較的低温での加熱により断面略円形に復元するので工事が容易となり、特に好ましいものである。
【0011】
そして、本発明においては、取付管口が開口された内面更生済みの下水管本管の取付管内に、外方より、折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を、挿入側端部が取付管口から下水管本管内に突出するように挿入する。管状体を取付管内に挿入するには、管状体の挿入側端部に固定用バンドを括り付け、取付管から下水管本管へ通したガイドワイヤーに固定して、管状体を送り込みながら本管側からガイドワイヤーを引っ張ればよい。管状体の挿入側端部には内部にゴム製のシール材を挟んで外周を固定バンドで括ることにより、管端部を水密に閉塞しておくと、後に、挿入した管状体内に加熱流体を流入させて加熱したり、加圧する時に漏れがない。
【0012】
次いで、取付管口との間に弾性体を挟持した状態で前記合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させて取付管内面に密接させる。
弾性体は押圧により止水性を有するシール材で、管状体の加熱軟化時に止水性の阻害されないネオプレン、バイトン、シリコンゴム製で、硬度が20〜60度のものが好ましい。
【0013】
弾性体を取付管口と、復元、拡径した管状体との間に挟持させるためには、管状体を挿入する前に、取付管口内面に、その内径とほぼ一致する筒状の弾性体を下水管本管内を移動するロボットを使用して、取付管口に予め装着しておいてもよいが、管状体の挿入時に取付管口から離脱する虞がある。そこで、請求項2に記載の発明のように、合成樹脂管状体は取付管への挿入側端部が閉塞され、閉塞端部から所定距離離れた合成樹脂管状体外周部に所定幅を有する環状の弾性体が取着されており、この合成樹脂管状体を閉塞端部側から弾性体が取付管口に位置するように取付管内に挿入するようにすると、弾性体を確実に取付管口に位置させることができる。弾性体を取付管口に位置させるには、取付管の長さを測定して挿入する長さを予測し、その長さだけ挿入してもよいが、ロボットで弾性体の位置を確認しながら、管状体の送り込みを調節するのがよい。
【0014】
合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させるには、管状体内に閉塞端部と反対側から加熱、加圧流体を流入して管状体を加熱すればよい。加熱流体としては、加熱空気、加熱液体でもよいが、蒸気を吹き込むのが最も効率的である。
加熱流体の温度及び圧力は、管状体の材質、配合組成、肉厚等により適当に決められるが、まず、低圧の加熱流体を流入して管状体全体を軟化温度まで加熱した後、徐々に圧力を増して管状に復元させ、その後更に圧力を増して復元した管状体を取付管内面に密接するまで拡径膨張させるのが好ましい。
【0015】
前記特殊な塩化ビニル樹脂組成物から成形された管状体の場合には、45〜75℃の範囲のガラス転移温度を有するものとできるので、飽和蒸気圧以下の蒸気加熱の使用で十分である。まず、飽和蒸気圧の蒸気を管状体の内部に吹き込むと、折り曲げ縮径された管状体は加熱され、形状記憶効果により管状に復元する。管状に復元したことを確認したら、蒸気配管を加圧空気配管に切替えて管状体内を加圧し、復元した管状体を拡径させて取付管内面に密接させることができる。100℃以下の軟化点を有する材質から作られた管状体を使用すると、飽和蒸気圧の蒸気で復元させることができ、圧縮空気に切り換えて加圧することにより拡径ができるので、好ましい。
【0016】
このようにして加熱し、加圧拡径して取付管内面及び取付管口に密接させた管状体は、下水管本管内面を更生した取付管口との間に弾性体が挟持された状態となされ、取付管口において下水管本管内への外部からの水の浸入を完全に防止できる。
【0017】
また、管状体の取付管口より下水管本管内に突出している閉塞端部も拡径された状態となされている。この下水管本管内に突出している閉塞端部は、取付管口より所定長さの拡径された部分を残して切除する。閉塞端部の切除は下水管本管内を移動するロボットを使用して、ロボットに装着された糸鋸等の切断具で切除すればよい。これにより取付管口には下水管本管内へ突出する拡径した管状体が形成されたものとなる。
【0018】
次に、復元、拡径した管状体の取付管口より下水管本管内に突出している突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合する。突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させるには、下水管本管内を移動するロボットに装着された加熱、冷却可能な柔軟体を使用して、まず、柔軟体を突出部の内側に接触させた状態で柔軟体を加熱することにより突出部を加熱軟化させ、次いで柔軟体を変形させるように下水管本管内面に向けて押しつけることにより、突出部を径方向に変形させればよい。突出部が鍔を形成するようにして下水管本管内面に向けて変形して密着する。
【0019】
折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合するには、下水管本管内面と折り曲げ変形した突出部との間に予め接着剤を塗布しておいて接着するか、両者が熱融着可能な材質の場合には熱融着させてもよい。
このような接着をする場合には、管状体の突出部を折り曲げ変形させるに先だって、接着面となる突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部を清掃し、乾燥させておく。清掃、乾燥には、圧縮空気を吹きつければよい。
【0020】
接着剤により接着する場合には、管状体の突出部を折り曲げ変形させるに先だって、接着面となる突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部のいずれか一方または双方にロボットを使って接着剤を塗布するか吹きつければよい。
また、突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させるには、突出部を管軸方向に所定間隔毎に切れ目を設けた後、この切れ目間の突出片を取付口の位置で折り曲げ変形させて花びら状に変形させてもよい。
【0021】
また、突出部を折り曲げ変形するに当たっては、請求項3に記載の発明のように、取付管口内周面に密接させた合成樹脂管状体を内周部から外方に向けて押圧保持した状態で行うのがよい。押圧保持するには、径方向に伸縮可能な膨張体を取付管口部分にロボットを使って挿入し、径方向に膨張させて固定すればよい。このように密接させた管状体を固定しておくと、管状体の突出部を加熱変形させるに当たって、取付管口の内面に弾性体を挟持して密接した管状体をその状態に維持することができ、取付管口からの水の浸入を防止し、接着作業を良好に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図2は本発明の下水管の取付管接続部の更生工法における下水管本管を更生する方法の一例を示す工程別の説明図で、(イ)は折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を下水管本管内に挿入する状態を示す説明図、(ロ)は挿入した管状体を加熱して復元、拡径させる状態を示す説明図、(ハ)は取付管口を開口する状態を示す説明図である。
【0023】
図において、1は下水管本管、11、12はマンホール、2は取付管である。下水管本管1は、ヒューム管13を埋設して構成されており、所定間隔毎にマンホールが設けられている。下水管本管1は敷設後数十年を経過し、ヒューム管13にひび割れが生じて地下水が流入する状態となっている。また、取付管2もヒューム管で配管されているが、この取付管2もひび割れし、取付管口21も破損状態となっていて、地下水が流入している。
【0024】
内径300mmの下水管本管1を可撓性合成樹脂管状体3を使用して更生する工法の例について説明する。
まず、更生しようとするマンホール11、12間の下水管本管1の上流側及び下流側を膨張可能な止水栓で止水し、下水管本管1内面及び取付管2の内面を高圧洗浄水にて洗浄する。
【0025】
次に可撓性合成樹脂管状体3を下水管本管1内に引き込む。可撓性合成樹脂管状体3は、塩化ビニル樹脂100部に、エチレンビニルアセテートと一酸化炭素との共重合体25部、ニトリルブチルゴム10部、安定剤、滑剤、充填剤等を配合した組成物を押出成形して作られた外径258mm、肉厚12.2mmの管状体で、この管状体のガラス転移温度は約60℃である。この管状体は成形後インラインで再加熱して扁平な四つ折り状に折り曲げ縮径してドラムに巻き取られている。折り曲げ縮径された管状体は、幅210mm、厚さ110mmの断面寸法を有する。
【0026】
この折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体3を、一方のマンホール11から繰入れ、もう一方のマンホール12からウィンチでガイドワイヤーを巻き取ることにより下水管本管1内に引き込む。マンホール11と12の間の下水管本管1に折り曲げ縮径された管状体3が挿通されたら、図2(ロ)に示すように管状体3をマンホール内で切断し、切断された管状体3の両端部に治具31、31を装着し、管状体3の外周をバンドで締結して気密状態に保持する。
【0027】
一方の端部に取り付けられる治具31には蒸気供給管32が設けられており、蒸気配管を接続することにより管状体3の中に蒸気を供給して管状体3を加熱できるようになっている。また、加圧空気供給管33が設けられ、加圧空気を供給して管状体3内を加圧し管状体3を拡径できるようになっている。また、他方の端部に取り付けられる治具31には蒸気及び加圧空気の逃がし弁と逃がし配管が設けられている。
【0028】
管状体3の両端部に治具31、31を装着し、蒸気配管と加圧空気配管を接続したら、まず、飽和蒸気を供給して管状体3を加熱する。管状体3は加熱されると、形状記憶効果により折り畳まれた状態から断面略円形に復元する。管状体3の肉厚全体にわたって軟化温度以上に加熱されたら、加圧空気を供給して管状体3を徐々に拡径させ、下水管本管1の内面に密着させる。この時、取付管口21を覆う管状体3は取付管2側に膨らんだ状態となる。この状態を維持したままで管状体3を常温まで冷却する。
下水管本管1に密着した管状体3が常温まで冷却されたら、マンホール11及び12の下水管本管1の取付口位置で管状体3を切除し、管端を止水処理する。
【0029】
次いで、図2(ハ)に示すように、管状体3が密着した下水管本管1内にロボットを送り込み、取付管口21を覆っている管状体を切除する。切除はロボットに装着されたエンドミル等の切削具で取付管口21の周縁に沿って切削する。 このように取付管口21において、下水管本管1内面に密着させた管状体3を切除することにより、取付管口21には厚さ12mm位の合成樹脂製の被覆層が形成されることになる。
【0030】
次に、図1により取付管2を更生する工法を説明する。図1は取付管2を更生する工法の説明図で、(イ)は管状体を復元、拡径した状態の説明図、(ロ)は管状体の突出部を加熱する状態を示す説明図、(ハ)は管状体の突出部を下水管本管内面に接合した状態を示す説明図である。
取付管2は内径150mmのヒューム管で配管されている。この取付管2及び取付管口21を更生する可撓性合成樹脂管状体4は管状体3と同じであるが、寸法が外径129mm、肉厚6mmの管状体で、幅100mm、厚さ60mmの扁平な四つ折り状となされ、ドラムに巻き取られたものが使用される。、
【0031】
この管状体4の端部内にゴム製のシール材を挟んで外周をバンドで締めつけて管状体4の端部を閉塞する。この閉塞端部から管状体4を取付管2内に挿入し、閉塞端部を下水管本管1内に突出させたときに、取付管口21の位置にあたる管状体4の外周面に円筒帯状の弾性体5を接着剤で接着する。管状体4は四つ折り状に折り曲げられているので、端部から被せて折り畳みの間隙を押し開いて、管状体4の外周面に添わせて接着する。
【0032】
次いで、この閉塞側端部にガイドワイヤーを取付け、ガイドワイヤーを地上から取付管2内を通して下水管本管1内まで挿通する。下水管本管1内に配置したロボットがこのガイドワイヤーを掴み、巻き取ることによりガイドワイヤーを引っ張る。ガイドワイヤーの引き込みに合わせて地上から管状体4を送り込んでやると取付管2が多少屈曲していても容易に挿通することができる。
【0033】
ロボットによる監視または地上よりの送り込み長さからみて、管状体4に取り付けた弾性体5が取付管口21に位置するまで管状体4を送り込んだら、その位置で管状体4を固定して地上側で管状体4を切断する。その切断端部を蒸気配管と加圧空気配管を有する治具で閉塞する。
【0034】
次いで、管状体4内に飽和蒸気を供給して四つ折り状となされている管状体4を加熱して円筒状に復元させる。この状態で弾性体5が取付管口21の所定の位置に位置していることを確認する。位置がずれていたら、復元した管状体4を押し込むか引き出すかして調節する。弾性体5が所定の位置に調節できたことを確認した後、管状体4内に加圧空気を供給して加圧し、管状体4を拡径させ、取付管2の内面に密接させる。図1(イ)はこの状態を示す説明図である。加圧状態を維持した状態で拡径した管状体4を冷却させる。
【0035】
弾性体5は取付管口21の下水管本管1内面を更生した管状体3の切削面と圧接され、取付管口21周辺からの水の流入が止められている。
拡径した管状体4が冷却したら、ロボットに装着された糸鋸等の切断具を操作して、取付管口21から所定の突出長さを残して閉塞端部を切断する。
次に、取付管口21から下水管本管1内に突出している管状体4の突出部及びその周辺の下水管本管1内面を高圧空気を吹きつけて清掃すると共に乾燥させる。
【0036】
その後、突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部の双方にロボットを使って接着剤を塗布する。
次いで下水管本管1内への突出部を下水管本管1内面に向けて折り曲げ変形させる。これに先だって取付管口21の位置にある管状体4の内部に径方向に伸縮可能な膨張体6を取付管口21にロボットを使って挿入し、径方向に膨張させて固定する。この膨張体6を取付管口21の管状体4内に装着することで、管状体4が取付管口21に固定され、突出部を加熱しても、折り曲げ変形させる力を加えても、その影響を受けることがなく、取付管2内面との間に弾性体を挟持して密接した状態を確実に維持できる。
【0037】
取付管口21に位置する管状体4内に膨張体6を装着した状態で、管状体4の突出部を変形可能な温度に加熱する。加熱は、加熱、冷却の可能な柔軟体7を突出部の内部に挿入し、柔軟体7を突出部内面に接触させてこの柔軟体7を加熱することにより行われる。柔軟体7は一定の体積を有していて、力が加えられると形状が変わるもので、ロボットに装着され、地上からリモートコントロールで操作される。
【0038】
突出部が十分に加熱され変形可能な温度に達したら、柔軟体7を取付管口21に向けて押しつける。取付管口21には膨張体6が装着されていて、柔軟体7は取付管2の内方には変形できないので、扁平になり、放射状に拡張する方向に変形する。管状体4の突出部は柔軟体7の変形に応じて放射状に変形し、鍔状に伸長して下水管本管1内面を更生した管状体3に向けて押圧される。
突出部の外周面及び取付管口21の下水管本管1内面周辺部の双方に接着剤が塗布されているので、柔軟体7で突出部を変形し押圧することにより、両者は圧着接合される。
【0039】
最後に、膨張体6を取り外し、取付管2の地上排水桝側の端部を切断し、管端を止水処理する。
このようにして、マンホール11と12との間の下水管本管1と取付管2及び取付管接続部が可撓性合成樹脂管状体により更生される。続いて次のマンホールとの間を順次更生して行けばよい。
【0040】
尚、本発明においては、マンホール間の下水管本管の全長を更生するのではなく、取付管接続部の近傍のみを更生するものであってもよい。
この場合は、更生する必要のある長さより多少長い可撓性合成樹脂管状体の両端に前記したと同様の治具を取付け、下水管本管内へ挿入し、前記と同様にして復元、拡径すればよい。治具の撤去及び管状体の端部処理はロボットを利用して行えばよい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、取付管口が開口された内面更生済みの下水管本管の取付管内に、外方より、折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を、挿入側端部が取付管口から下水管本管内に突出するように挿入し、取付管口との間に弾性体を挟持した状態で前記合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させて取付管内面に密接させるので、取付管口において、弾性体により一時的にシールされ、取付管口周辺から下水管本管内への水の流入を止めることができる。このように水の流入を止めた状態で、合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合するので、両者の接合を取付管口周辺全周にわたって接着剤等で確実に密着することができ、取付管口周辺から下水管本管内への水の浸入の全く無い下水管の更生ができる。
【0042】
また、請求項2記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、合成樹脂管状体の取付管への挿入側端部が閉塞され、閉塞端部から所定距離離れた合成樹脂管状体外周部に所定幅を有する環状の弾性体が取着されており、この合成樹脂管状体を閉塞端部側から弾性体が取付管口に位置するように取付管内に挿入するようにしたので、弾性体を取付管口に確実に位置させることができる。また、下水管本管が小口径で作業員が入ることのできない場合でも実施可能である。
【0043】
また、請求項3記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、取付管内面に密接させた合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部の少なくとも一方に接着剤を塗布した後、取付管口において内周部から外方に向けて押圧保持した状態で、この突出部を加熱して下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に圧着接合するので、取付管口において、取付管内面に密接した管状体を強固に固定でき、弾性体による取付管口のシールを一層確実にできる。また、突出部を加熱しても、折り曲げ変形させる力を加えても、その影響を受けることがなく、取付管内面との間に弾性体を挟持して密接した状態を維持でき、取付管内面に密接した管状体を変形して下水管本管内面に強固に圧着接合できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の下水管の取付管接続部の更生工法の説明図で、(イ)は管状体を復元、拡径した状態の説明図、(ロ)は管状体の突出部を加熱する状態を示す説明図、(ハ)は管状体の突出部を下水管本管内面に接合した状態を示す説明図である。
【図2】本発明の下水管の取付管接続部の更生工法における下水管本管を更生する方法の一例を示す工程別の説明図で、(イ)は折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を下水管本管内に挿入する状態を示す説明図、(ロ)は挿入した管状体を加熱して復元、拡径させる状態を示す説明図、(ハ)は取付管口を開口する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 下水管本管
11、12 マンホール
13 ヒューム管
2 取付管
21 取付管口
3、4 管状体
31 治具
32 蒸気供給管
33 加圧空気供給管
5 弾性体
6 膨張体
7 柔軟体
【発明の属する技術分野】
本発明は、老朽化した下水道管渠の更生工法、特に、取付管及び取付管口の更生工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水道として使用されている管渠には、長年の使用または使用環境により老朽化したものが多数存在し、ひび割れや腐食等の管路破損により、汚水の流出による土壌汚染や地下水の流入による許容流量オーバーが原因の排水不良等の問題が頻繁に発生している。特に、敷設後数十年を経過したヒューム管の老朽化が激しく、管渠の更新もしくは管渠の更生が急がれている。
【0003】
下水道管渠の更生工法としては、さまざまな工法が実施され、同時に取付管及び取付管との接続部の更生もさまざまな工法で行われている。
例えば、特開平2-102024号公報には、管分岐部の補修方法及びその方法に使用するライニング材として、分岐管(本発明における取付管に相当する。以下同じ)の内周面を被覆するライニングホース部分と、管分岐部(本発明における取付管接続部に相当する。以下同じ)の内周面を被覆する環状ライニング材とが一体的に形成されている可撓性ライニング材を、変形させて分岐管の外側開口から挿入して管分岐部に案内し、このライニング材を分岐管の外側開口からの操作で管分岐部の内周面を覆う姿勢で装着した後、ライニング材の周縁部を覆う姿勢で主管内周面に主管ライニングホースを接着剤を介して接着する管分岐部の補修方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、補修の必要な管分岐部においては、管路外部から水が流入することが多く、上記の補修方法では、分岐管及び管分岐部の内周面を覆う姿勢でライニング材を装着しても、外部からの浸入水はライニング材の外側に沿って流れてきて管分岐部から主管内に流入する。このような状態で、主管内周面に主管ライニングホースを挿入し、管分岐部の内周面を覆うライニング材の周縁部と、この上を覆う主管ライニングホースとを接着剤を介して接着しようとしても、接着面が浸入水で濡れているため接着しない部分が生じ、管分岐部の内周面全周にわたって接着することが困難であった。接着を完全に行うためには、管分岐部周辺の防水処理を行い、接着時に浸入水がない状態とすることが必要となるが、埋設管の周辺を防水処理するのは大変な作業を伴うと共にコスト的にも不利である。
【0005】
本発明は、このような従来技術における問題点を解決しようとするものであり、その目的は、合成樹脂管状体を使用して、老朽管内径の減少を最小限としながら、老朽化した下水管本管と取付管との接続部から浸入水の全く無い、下水管の取付管接続部の更生工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、取付管口が開口された内面更生済みの下水管本管の取付管内に、外方より、折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を、挿入側端部が取付管口から下水管本管内に突出するように挿入し、取付管口との間に弾性体を挟持した状態で前記合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させて取付管内面に密接させ、合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合することを特徴とする。
【0007】
また、本願の請求項2に記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、請求項1における合成樹脂管状体の取付管への挿入と取付管口との間に弾性体を挟持した状態とするための具体的工法であって、合成樹脂管状体は取付管への挿入側端部が閉塞され、閉塞端部から所定距離離れた合成樹脂管状体外周部に所定幅を有する環状の弾性体が取着されており、この合成樹脂管状体を閉塞端部側から弾性体が取付管口に位置するように取付管内に挿入した状態で、合成樹脂管状体内に蒸気を供給して合成樹脂管状体を断面略円形に復元させ、次いで加圧して取付管内面に拡径密接させ、閉塞端部を切除することを特徴とする。
【0008】
また、本願の請求項3に記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、請求項1または請求項2における合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、接合する具体的工法であって、取付管内面に密接させた合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部の少なくとも一方に接着剤を塗布した後、取付管口において内周部から外方に向けて押圧保持した状態で、この突出部を加熱して下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に圧着接合することを特徴とする。
【0009】
本発明において、下水管本管は内面が更生済みであり、取付管口が開口されている。下水管本管は公知の方法で更生されたものであってよいが、取付管内面を被覆更生する可撓性合成樹脂管状体と接合可能であることが必要である。
【0010】
折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体としては、施工時に可撓性を有する合成樹脂から成形され、取付管に挿入できるように、扁平化した後、幅方向に折り曲げて縮径され、この状態で取付管内に挿入可能な可撓性を有しているものである。管状体の折り曲げ縮径は、取付管の内径よりやや小径の外径を有する合成樹脂管が扁平となされ、更に幅方向に二つ折りに折り曲げられた扁平な四つ折り状となされているのが好ましい。この場合、折り曲げた部分に適当な丸みを有していると、加熱により円形状に容易に復元するので好ましい。
このような管状体としては、ポリエチレン製、軟質塩化ビニル樹脂製など合成樹脂製のものが使用可能であるが、塩化ビニル樹脂にエチレンビニルアセテート、エチレンブチルアクリレート、ニトリルブチルゴム等を適当量配合した特殊な塩化ビニル樹脂組成物から成形された管状体は、十分な可撓性を有し、かつ形状記憶効果を有しているため100℃以下の比較的低温での加熱により断面略円形に復元するので工事が容易となり、特に好ましいものである。
【0011】
そして、本発明においては、取付管口が開口された内面更生済みの下水管本管の取付管内に、外方より、折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を、挿入側端部が取付管口から下水管本管内に突出するように挿入する。管状体を取付管内に挿入するには、管状体の挿入側端部に固定用バンドを括り付け、取付管から下水管本管へ通したガイドワイヤーに固定して、管状体を送り込みながら本管側からガイドワイヤーを引っ張ればよい。管状体の挿入側端部には内部にゴム製のシール材を挟んで外周を固定バンドで括ることにより、管端部を水密に閉塞しておくと、後に、挿入した管状体内に加熱流体を流入させて加熱したり、加圧する時に漏れがない。
【0012】
次いで、取付管口との間に弾性体を挟持した状態で前記合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させて取付管内面に密接させる。
弾性体は押圧により止水性を有するシール材で、管状体の加熱軟化時に止水性の阻害されないネオプレン、バイトン、シリコンゴム製で、硬度が20〜60度のものが好ましい。
【0013】
弾性体を取付管口と、復元、拡径した管状体との間に挟持させるためには、管状体を挿入する前に、取付管口内面に、その内径とほぼ一致する筒状の弾性体を下水管本管内を移動するロボットを使用して、取付管口に予め装着しておいてもよいが、管状体の挿入時に取付管口から離脱する虞がある。そこで、請求項2に記載の発明のように、合成樹脂管状体は取付管への挿入側端部が閉塞され、閉塞端部から所定距離離れた合成樹脂管状体外周部に所定幅を有する環状の弾性体が取着されており、この合成樹脂管状体を閉塞端部側から弾性体が取付管口に位置するように取付管内に挿入するようにすると、弾性体を確実に取付管口に位置させることができる。弾性体を取付管口に位置させるには、取付管の長さを測定して挿入する長さを予測し、その長さだけ挿入してもよいが、ロボットで弾性体の位置を確認しながら、管状体の送り込みを調節するのがよい。
【0014】
合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させるには、管状体内に閉塞端部と反対側から加熱、加圧流体を流入して管状体を加熱すればよい。加熱流体としては、加熱空気、加熱液体でもよいが、蒸気を吹き込むのが最も効率的である。
加熱流体の温度及び圧力は、管状体の材質、配合組成、肉厚等により適当に決められるが、まず、低圧の加熱流体を流入して管状体全体を軟化温度まで加熱した後、徐々に圧力を増して管状に復元させ、その後更に圧力を増して復元した管状体を取付管内面に密接するまで拡径膨張させるのが好ましい。
【0015】
前記特殊な塩化ビニル樹脂組成物から成形された管状体の場合には、45〜75℃の範囲のガラス転移温度を有するものとできるので、飽和蒸気圧以下の蒸気加熱の使用で十分である。まず、飽和蒸気圧の蒸気を管状体の内部に吹き込むと、折り曲げ縮径された管状体は加熱され、形状記憶効果により管状に復元する。管状に復元したことを確認したら、蒸気配管を加圧空気配管に切替えて管状体内を加圧し、復元した管状体を拡径させて取付管内面に密接させることができる。100℃以下の軟化点を有する材質から作られた管状体を使用すると、飽和蒸気圧の蒸気で復元させることができ、圧縮空気に切り換えて加圧することにより拡径ができるので、好ましい。
【0016】
このようにして加熱し、加圧拡径して取付管内面及び取付管口に密接させた管状体は、下水管本管内面を更生した取付管口との間に弾性体が挟持された状態となされ、取付管口において下水管本管内への外部からの水の浸入を完全に防止できる。
【0017】
また、管状体の取付管口より下水管本管内に突出している閉塞端部も拡径された状態となされている。この下水管本管内に突出している閉塞端部は、取付管口より所定長さの拡径された部分を残して切除する。閉塞端部の切除は下水管本管内を移動するロボットを使用して、ロボットに装着された糸鋸等の切断具で切除すればよい。これにより取付管口には下水管本管内へ突出する拡径した管状体が形成されたものとなる。
【0018】
次に、復元、拡径した管状体の取付管口より下水管本管内に突出している突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合する。突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させるには、下水管本管内を移動するロボットに装着された加熱、冷却可能な柔軟体を使用して、まず、柔軟体を突出部の内側に接触させた状態で柔軟体を加熱することにより突出部を加熱軟化させ、次いで柔軟体を変形させるように下水管本管内面に向けて押しつけることにより、突出部を径方向に変形させればよい。突出部が鍔を形成するようにして下水管本管内面に向けて変形して密着する。
【0019】
折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合するには、下水管本管内面と折り曲げ変形した突出部との間に予め接着剤を塗布しておいて接着するか、両者が熱融着可能な材質の場合には熱融着させてもよい。
このような接着をする場合には、管状体の突出部を折り曲げ変形させるに先だって、接着面となる突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部を清掃し、乾燥させておく。清掃、乾燥には、圧縮空気を吹きつければよい。
【0020】
接着剤により接着する場合には、管状体の突出部を折り曲げ変形させるに先だって、接着面となる突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部のいずれか一方または双方にロボットを使って接着剤を塗布するか吹きつければよい。
また、突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させるには、突出部を管軸方向に所定間隔毎に切れ目を設けた後、この切れ目間の突出片を取付口の位置で折り曲げ変形させて花びら状に変形させてもよい。
【0021】
また、突出部を折り曲げ変形するに当たっては、請求項3に記載の発明のように、取付管口内周面に密接させた合成樹脂管状体を内周部から外方に向けて押圧保持した状態で行うのがよい。押圧保持するには、径方向に伸縮可能な膨張体を取付管口部分にロボットを使って挿入し、径方向に膨張させて固定すればよい。このように密接させた管状体を固定しておくと、管状体の突出部を加熱変形させるに当たって、取付管口の内面に弾性体を挟持して密接した管状体をその状態に維持することができ、取付管口からの水の浸入を防止し、接着作業を良好に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図2は本発明の下水管の取付管接続部の更生工法における下水管本管を更生する方法の一例を示す工程別の説明図で、(イ)は折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を下水管本管内に挿入する状態を示す説明図、(ロ)は挿入した管状体を加熱して復元、拡径させる状態を示す説明図、(ハ)は取付管口を開口する状態を示す説明図である。
【0023】
図において、1は下水管本管、11、12はマンホール、2は取付管である。下水管本管1は、ヒューム管13を埋設して構成されており、所定間隔毎にマンホールが設けられている。下水管本管1は敷設後数十年を経過し、ヒューム管13にひび割れが生じて地下水が流入する状態となっている。また、取付管2もヒューム管で配管されているが、この取付管2もひび割れし、取付管口21も破損状態となっていて、地下水が流入している。
【0024】
内径300mmの下水管本管1を可撓性合成樹脂管状体3を使用して更生する工法の例について説明する。
まず、更生しようとするマンホール11、12間の下水管本管1の上流側及び下流側を膨張可能な止水栓で止水し、下水管本管1内面及び取付管2の内面を高圧洗浄水にて洗浄する。
【0025】
次に可撓性合成樹脂管状体3を下水管本管1内に引き込む。可撓性合成樹脂管状体3は、塩化ビニル樹脂100部に、エチレンビニルアセテートと一酸化炭素との共重合体25部、ニトリルブチルゴム10部、安定剤、滑剤、充填剤等を配合した組成物を押出成形して作られた外径258mm、肉厚12.2mmの管状体で、この管状体のガラス転移温度は約60℃である。この管状体は成形後インラインで再加熱して扁平な四つ折り状に折り曲げ縮径してドラムに巻き取られている。折り曲げ縮径された管状体は、幅210mm、厚さ110mmの断面寸法を有する。
【0026】
この折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体3を、一方のマンホール11から繰入れ、もう一方のマンホール12からウィンチでガイドワイヤーを巻き取ることにより下水管本管1内に引き込む。マンホール11と12の間の下水管本管1に折り曲げ縮径された管状体3が挿通されたら、図2(ロ)に示すように管状体3をマンホール内で切断し、切断された管状体3の両端部に治具31、31を装着し、管状体3の外周をバンドで締結して気密状態に保持する。
【0027】
一方の端部に取り付けられる治具31には蒸気供給管32が設けられており、蒸気配管を接続することにより管状体3の中に蒸気を供給して管状体3を加熱できるようになっている。また、加圧空気供給管33が設けられ、加圧空気を供給して管状体3内を加圧し管状体3を拡径できるようになっている。また、他方の端部に取り付けられる治具31には蒸気及び加圧空気の逃がし弁と逃がし配管が設けられている。
【0028】
管状体3の両端部に治具31、31を装着し、蒸気配管と加圧空気配管を接続したら、まず、飽和蒸気を供給して管状体3を加熱する。管状体3は加熱されると、形状記憶効果により折り畳まれた状態から断面略円形に復元する。管状体3の肉厚全体にわたって軟化温度以上に加熱されたら、加圧空気を供給して管状体3を徐々に拡径させ、下水管本管1の内面に密着させる。この時、取付管口21を覆う管状体3は取付管2側に膨らんだ状態となる。この状態を維持したままで管状体3を常温まで冷却する。
下水管本管1に密着した管状体3が常温まで冷却されたら、マンホール11及び12の下水管本管1の取付口位置で管状体3を切除し、管端を止水処理する。
【0029】
次いで、図2(ハ)に示すように、管状体3が密着した下水管本管1内にロボットを送り込み、取付管口21を覆っている管状体を切除する。切除はロボットに装着されたエンドミル等の切削具で取付管口21の周縁に沿って切削する。 このように取付管口21において、下水管本管1内面に密着させた管状体3を切除することにより、取付管口21には厚さ12mm位の合成樹脂製の被覆層が形成されることになる。
【0030】
次に、図1により取付管2を更生する工法を説明する。図1は取付管2を更生する工法の説明図で、(イ)は管状体を復元、拡径した状態の説明図、(ロ)は管状体の突出部を加熱する状態を示す説明図、(ハ)は管状体の突出部を下水管本管内面に接合した状態を示す説明図である。
取付管2は内径150mmのヒューム管で配管されている。この取付管2及び取付管口21を更生する可撓性合成樹脂管状体4は管状体3と同じであるが、寸法が外径129mm、肉厚6mmの管状体で、幅100mm、厚さ60mmの扁平な四つ折り状となされ、ドラムに巻き取られたものが使用される。、
【0031】
この管状体4の端部内にゴム製のシール材を挟んで外周をバンドで締めつけて管状体4の端部を閉塞する。この閉塞端部から管状体4を取付管2内に挿入し、閉塞端部を下水管本管1内に突出させたときに、取付管口21の位置にあたる管状体4の外周面に円筒帯状の弾性体5を接着剤で接着する。管状体4は四つ折り状に折り曲げられているので、端部から被せて折り畳みの間隙を押し開いて、管状体4の外周面に添わせて接着する。
【0032】
次いで、この閉塞側端部にガイドワイヤーを取付け、ガイドワイヤーを地上から取付管2内を通して下水管本管1内まで挿通する。下水管本管1内に配置したロボットがこのガイドワイヤーを掴み、巻き取ることによりガイドワイヤーを引っ張る。ガイドワイヤーの引き込みに合わせて地上から管状体4を送り込んでやると取付管2が多少屈曲していても容易に挿通することができる。
【0033】
ロボットによる監視または地上よりの送り込み長さからみて、管状体4に取り付けた弾性体5が取付管口21に位置するまで管状体4を送り込んだら、その位置で管状体4を固定して地上側で管状体4を切断する。その切断端部を蒸気配管と加圧空気配管を有する治具で閉塞する。
【0034】
次いで、管状体4内に飽和蒸気を供給して四つ折り状となされている管状体4を加熱して円筒状に復元させる。この状態で弾性体5が取付管口21の所定の位置に位置していることを確認する。位置がずれていたら、復元した管状体4を押し込むか引き出すかして調節する。弾性体5が所定の位置に調節できたことを確認した後、管状体4内に加圧空気を供給して加圧し、管状体4を拡径させ、取付管2の内面に密接させる。図1(イ)はこの状態を示す説明図である。加圧状態を維持した状態で拡径した管状体4を冷却させる。
【0035】
弾性体5は取付管口21の下水管本管1内面を更生した管状体3の切削面と圧接され、取付管口21周辺からの水の流入が止められている。
拡径した管状体4が冷却したら、ロボットに装着された糸鋸等の切断具を操作して、取付管口21から所定の突出長さを残して閉塞端部を切断する。
次に、取付管口21から下水管本管1内に突出している管状体4の突出部及びその周辺の下水管本管1内面を高圧空気を吹きつけて清掃すると共に乾燥させる。
【0036】
その後、突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部の双方にロボットを使って接着剤を塗布する。
次いで下水管本管1内への突出部を下水管本管1内面に向けて折り曲げ変形させる。これに先だって取付管口21の位置にある管状体4の内部に径方向に伸縮可能な膨張体6を取付管口21にロボットを使って挿入し、径方向に膨張させて固定する。この膨張体6を取付管口21の管状体4内に装着することで、管状体4が取付管口21に固定され、突出部を加熱しても、折り曲げ変形させる力を加えても、その影響を受けることがなく、取付管2内面との間に弾性体を挟持して密接した状態を確実に維持できる。
【0037】
取付管口21に位置する管状体4内に膨張体6を装着した状態で、管状体4の突出部を変形可能な温度に加熱する。加熱は、加熱、冷却の可能な柔軟体7を突出部の内部に挿入し、柔軟体7を突出部内面に接触させてこの柔軟体7を加熱することにより行われる。柔軟体7は一定の体積を有していて、力が加えられると形状が変わるもので、ロボットに装着され、地上からリモートコントロールで操作される。
【0038】
突出部が十分に加熱され変形可能な温度に達したら、柔軟体7を取付管口21に向けて押しつける。取付管口21には膨張体6が装着されていて、柔軟体7は取付管2の内方には変形できないので、扁平になり、放射状に拡張する方向に変形する。管状体4の突出部は柔軟体7の変形に応じて放射状に変形し、鍔状に伸長して下水管本管1内面を更生した管状体3に向けて押圧される。
突出部の外周面及び取付管口21の下水管本管1内面周辺部の双方に接着剤が塗布されているので、柔軟体7で突出部を変形し押圧することにより、両者は圧着接合される。
【0039】
最後に、膨張体6を取り外し、取付管2の地上排水桝側の端部を切断し、管端を止水処理する。
このようにして、マンホール11と12との間の下水管本管1と取付管2及び取付管接続部が可撓性合成樹脂管状体により更生される。続いて次のマンホールとの間を順次更生して行けばよい。
【0040】
尚、本発明においては、マンホール間の下水管本管の全長を更生するのではなく、取付管接続部の近傍のみを更生するものであってもよい。
この場合は、更生する必要のある長さより多少長い可撓性合成樹脂管状体の両端に前記したと同様の治具を取付け、下水管本管内へ挿入し、前記と同様にして復元、拡径すればよい。治具の撤去及び管状体の端部処理はロボットを利用して行えばよい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、取付管口が開口された内面更生済みの下水管本管の取付管内に、外方より、折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を、挿入側端部が取付管口から下水管本管内に突出するように挿入し、取付管口との間に弾性体を挟持した状態で前記合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させて取付管内面に密接させるので、取付管口において、弾性体により一時的にシールされ、取付管口周辺から下水管本管内への水の流入を止めることができる。このように水の流入を止めた状態で、合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合するので、両者の接合を取付管口周辺全周にわたって接着剤等で確実に密着することができ、取付管口周辺から下水管本管内への水の浸入の全く無い下水管の更生ができる。
【0042】
また、請求項2記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、合成樹脂管状体の取付管への挿入側端部が閉塞され、閉塞端部から所定距離離れた合成樹脂管状体外周部に所定幅を有する環状の弾性体が取着されており、この合成樹脂管状体を閉塞端部側から弾性体が取付管口に位置するように取付管内に挿入するようにしたので、弾性体を取付管口に確実に位置させることができる。また、下水管本管が小口径で作業員が入ることのできない場合でも実施可能である。
【0043】
また、請求項3記載の発明の下水管の取付管接続部の更生工法は、取付管内面に密接させた合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部の少なくとも一方に接着剤を塗布した後、取付管口において内周部から外方に向けて押圧保持した状態で、この突出部を加熱して下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に圧着接合するので、取付管口において、取付管内面に密接した管状体を強固に固定でき、弾性体による取付管口のシールを一層確実にできる。また、突出部を加熱しても、折り曲げ変形させる力を加えても、その影響を受けることがなく、取付管内面との間に弾性体を挟持して密接した状態を維持でき、取付管内面に密接した管状体を変形して下水管本管内面に強固に圧着接合できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の下水管の取付管接続部の更生工法の説明図で、(イ)は管状体を復元、拡径した状態の説明図、(ロ)は管状体の突出部を加熱する状態を示す説明図、(ハ)は管状体の突出部を下水管本管内面に接合した状態を示す説明図である。
【図2】本発明の下水管の取付管接続部の更生工法における下水管本管を更生する方法の一例を示す工程別の説明図で、(イ)は折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を下水管本管内に挿入する状態を示す説明図、(ロ)は挿入した管状体を加熱して復元、拡径させる状態を示す説明図、(ハ)は取付管口を開口する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 下水管本管
11、12 マンホール
13 ヒューム管
2 取付管
21 取付管口
3、4 管状体
31 治具
32 蒸気供給管
33 加圧空気供給管
5 弾性体
6 膨張体
7 柔軟体
Claims (3)
- 取付管口が開口された内面更生済みの下水管本管の取付管内に、外方より、折り曲げ縮径された可撓性合成樹脂管状体を、挿入側端部が取付管口から下水管本管内に突出するように挿入し、取付管口との間に弾性体を挟持した状態で前記合成樹脂管状体を加熱して復元、拡径させて取付管内面に密接させ、合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部を下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に水密に接合することを特徴とする下水管の取付管接続部の更生工法
- 請求項1における合成樹脂管状体は取付管への挿入側端部が閉塞され、閉塞端部から所定距離離れた合成樹脂管状体外周部に所定幅を有する環状の弾性体が取着されており、この合成樹脂管状体を閉塞端部側から弾性体が取付管口に位置するように取付管内に挿入した状態で、合成樹脂管状体内に蒸気を供給して合成樹脂管状体を断面略円形に復元させ、次いで加圧して取付管内面に拡径密接させ、閉塞端部を切除する請求項1記載の下水管の取付管接続部の更生工法。
- 取付管内面に密接させた合成樹脂管状体の下水管本管内への突出部の外周面及び下水管本管内面の取付管口周辺部の少なくとも一方に接着剤を塗布した後、取付管口において内周部から外方に向けて押圧保持した状態で、この突出部を加熱して下水管本管内面に向けて折り曲げ変形させ、折り曲げ変形した突出部を更生済みの下水管本管内面に圧着接合する請求項1または請求項2記載の下水管の取付管接続部の更生工法
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