JP3476152B2 - 管路の連結部止水工法及び連結部止水構造 - Google Patents

管路の連結部止水工法及び連結部止水構造

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JP3476152B2
JP3476152B2 JP21629393A JP21629393A JP3476152B2 JP 3476152 B2 JP3476152 B2 JP 3476152B2 JP 21629393 A JP21629393 A JP 21629393A JP 21629393 A JP21629393 A JP 21629393A JP 3476152 B2 JP3476152 B2 JP 3476152B2
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伸吉 大岡
文規 石塚
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東亜グラウト工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1の管路と、この第
1の管路の途中から分岐された第2の管路との連結部の
止水工法及び止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に地中に埋設された下水道の本管の
ような第1の管路と、この第1の管路の途中から分岐さ
れた取付管のような第2の管路は、ヒューム管、陶管、
鋳鉄管、塩化ビニル管が広く使用されている。これら管
路は長期間の使用により内周面が硫化水素やその他の腐
食ガス及び付着物等により侵食され、かつ劣化し、管厚
が薄くなって強度が低下している。また地圧や地盤沈下
等により管路間の連結部がずれて隙間ができたり、上載
荷重等によって連結部付近にクラックが発生し、この部
分より地下水等が管路内に浸入し、又は管路内を流れる
流水等が地中に漏水することがある。これら地下水等の
管路内への浸入や漏水に伴い管路周辺の土砂が流出して
管路背面に空洞部が生じ、路面陥没を誘発するおそれが
ある。
【0003】この対策として、図10に第1及び第2の
管路21,22の連結部23の要部断面を示すように、
第2の管路22に嵌入可能な円筒状部24aの一端にフ
ランジ部24bを一体的に形成した樹脂製の止水部材2
4の前記円筒状部24aを第2の管路22の開口端部2
2aより挿入して接着固定することによって行われる。
【0004】具体的には、未硬化状態でかつ接着機能を
有する前記止水部材24を拡開機25に装着して止水部
材24を拡開機25とともに第1の管路21内の連結部
23に対応させて配置する。
【0005】拡開機25は、軸部25aと、この軸部2
5aの外周に連続して伸びるように固定された圧力流
体、例えば圧縮空気の圧入により浮き輪状に膨張し、か
つ止水部材24を支持する突起を有する膨張部25b
と、ホース(図示せず)を介して圧縮空気を圧入するた
めのニップル25cを備えていて、地上に設けられた供
給源からホースを介してニップル25cに供給される圧
縮空気により膨張部25bを半径方向へ膨張させる。
【0006】その結果、膨張部25bに設けられた止水
部材24の円筒状部24aは第2の管路22内に挿入さ
れて第2の管路22の内周面22aに、フランジ部24
bは第1の管路21の内周面21aに各々押接され、止
水部材24が硬化し、かつ内周面21a、22aに接着
するまでこの状態を維持する。続いて膨張部25b内の
圧縮空気が除去され、拡開機25が取除かれる。
【0007】従って第1の管路21の内周面21aとフ
ランジ部24b及び第2の管路22の内周面22aと円
筒状部24aとの間は密接状態に維持され、第1の管路
21と第2の管路22との連結部23間の隙間aや連結
部付近に発生したクラックbから管路21、22内への
地下水等の浸入及び漏水が防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記管路連結部の止水
工法によると、第1の管路と第2管路の連結部及び連結
部付近は、樹脂性の止水部材によって被覆されることか
ら連結部の隙間や連結部付近に発生したクラックからの
地下水等の浸入及び漏水が防止できる。しかし、未硬化
状態の止水部材を管路内に装着する際、止水部材と当接
する管路内に水が付着すると、樹脂の硬化が妨げられ、
未硬化のままになってしまい、止水効果が得られなく、
また硬化時に樹脂製の止水部材が収縮して剥れ落ちるお
それがある。更に地圧や上載荷重、振動等により管路と
止水部材との間に相対的なずれが生じたり、長期間の使
用により浸入水、硫化水素、その他の腐食ガス等によっ
て侵食されて劣化し、樹脂製の止水部材と管路内周面と
の間に微細な無数の隙間が生じ、前記連結部の隙間やク
ラックから浸入した地下水等がこの微細な隙間を伝わっ
て管路内へ流入し、完全な止水効果が得られない等の不
具合があり、このため事前に連結部周辺の止水工事を完
全に施さなければならない等の不具合がある。
【0009】従って本発明の目的は、事前の止水工事の
軽減が得られ、長期間に亘って確実な止水機能が確保で
きる管路の連結部止水工法及び連結部止水構造を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による管路の連結部止水工法は、第1の管路とこの第
1の管路の途中に一方の開口端部が連通する第2の管路
との連結部の止水工法において、両端部外周に水膨潤性
材の突条部を具備する筒状で不透水性を有する弾性変形
可能なスリーブと、このスリーブ内に収容された拡径可
能な筒状のベースと、前記第2の管路の開口端部に相応
してスリーブ及びベースを貫通する開口部と、この開口
部端縁から筒状に突設する水膨潤性材の突出部とを具備
する更生用被覆体を第1の管路内に挿入して突出部を第
2管路の開口端部内に嵌入し、続いて更生用被覆体のベ
ースを拡径してスリーブを第1の管路内周面に押圧保持
し、次に筒状の突出部内に未硬化状態の筒体を挿入して
拡径保持し、拡径状態で筒体を硬化せしめることにより
この筒体と第2の管路内周面及び更生用被覆体の開口部
の開口端縁とにより突出部を挟持保持するものである。
また本発明による管路の連結部止水構造は、第1の管路
とこの第1の管路の途中に一方の開口端部が連通する第
2の管路との連結部の止水構造において、両端部外周に
水膨潤性材の突条部を具備する筒状で不透水性を有する
弾性変形可能なスリーブと、このスリーブ内に収容さ
れ、拡径してスリーブを第1の管路内周面に押圧保持す
る筒状のベースと、前記第2の管路開口端部に対応して
スリーブ及びベースを貫通する開口部と、この開口部の
開口端縁から筒状に突設して開口端部内に嵌入する水膨
潤性材の突出部とを具備する更生用被覆体と、前記突出
部を第2管路内周面及び更生用被覆体の開口端縁と協働
して挟持保持する突出部内に嵌合する筒体とを有するも
のである。
【0011】
【実施例】以下、本発明による管路の連結部材止水工法
及び管路の連結止水構造の一実施例を図1乃至8によっ
て説明する。
【0012】図中符号1は地中に埋設された下水道の本
管である第1の管路であり、この第1の管路1は、直列
的に接続された複数のヒューム管、陶管、鋳鉄管等から
なる。第1の管路1の一端はマンホール2に連通され、
他端は他のマンホール3に接続されている。符号4は、
一方の開口端部4aが第1の管路1に接続され、他方の
開口端部4bが例えば家庭排水用取付管枡5に連通する
枝管である第2の管路であり、この第2の管路4は直列
的に接続された複数のヒューム管、陶管等からなる。
【0013】第1の管路1及び第2の管路4の連結部6
を止水工事を行う場合、先ず管内洗浄車等により、第1
の管路1及び第2の管路4の内周面1a及び4cを洗浄
し、必要に応じてこれら内周面1a及び4cを削孔機等
により削り、形状が整えられる。
【0014】次にロープ7を第1の管路2の一端から他
端に通し、このロープ7の途中に止水体の一部を構成す
る更生用被覆体8を装着した拡開機9を連結し、ロープ
7の牽引により拡開機9を第1の管路1の一端側へ所定
距離移動させることができ、拡開機9により更生用被覆
体8を連結部6に配置させる。
【0015】拡開機9を移動させるとき、テレビジョン
カメラ10を拡開機9と連動して移動、または拡開機9
に装着し、テレビジョンカメラ10による映像をモニタ
で監視しつつ更生用被覆体8及び拡開機9を移動させる
ことが好ましく、更に後述する突出部8jが第2の管路
4内に開口端部4aからの挿入の有無確認を第2管路4
内へ導入された取付管用テレビジョンカメラ11による
モニタで行うことが好ましい。また拡開機9は、拡開機
9に装着された更生用被覆体8を第1の管路1の内周面
1aに沿って回転位置決めする機能を有する回転式拡開
機を用いることが作業上好ましい。
【0016】更生用被覆体8は、図6に斜視図を示すよ
うに、弾性変形可能で、不透水性を有するスリーブ8A
と、弾性変形可能なシート状のベース8Bによって構成
されている。
【0017】スリーブ8Aはゴム、合成樹脂のような不
透水性を有する高分子材料製であって、その筒状部8a
の軸線方向の各端部8cに端部外周上に周方向に連続し
て伸びる水膨潤性材、例えばエーテル系ポリウレタンエ
ラストマー、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等
の吸水性樹脂、またはこれら吸水性樹脂とクロロプレン
ゴム、天然ゴム等の混合物によって形成された突条部8
cが形成されている。この突条部8cは、筒状部8aに
埋め込みや接着により取付けてもよいし、成形時または
加硫時に筒状部8aと一体的に接合または結合してもよ
い。
【0018】一方ベース8Bは、ステンレス、銅、銅合
金のように耐食性を有するシート状の金属材料製であっ
て、一端部8dが他端部8eの内側となるように筒状
に、即ち渦巻状に変形された後、スリーブ8Aの内側に
配置される。ベース8Bの両側端はスリーブ8Aを両側
より収容するように外方に湾曲した縁部8fを有し、こ
の縁部8fにより第1の管路1内を流れる下水や洗浄の
際、スリーブ8Aを保護し、かつベース8B、従って第
1の管路の強度向上を図っている。更にベース8Bの一
端8dに係止してベース8Bを拡開した状態に維持する
ベース8Bから突出形成した複数の係止片8gを有して
いる。
【0019】更に更生用被覆体8には図5に示すように
第2の管路4の開口端部4aの内径に略相応する直径を
有し、ベース8B及びスリーブ8Aの筒状部8aを貫通
する開口部8hが形成され、開口部8hの内縁に沿って
ベース8B及びスリーブ8Aの開口端縁8iを覆い、か
つ外方に突出した略円筒状の水膨潤性材からなる突出部
8jが設けられている。
【0020】図1に示すよう第1及び第2の管路の1,
4の連結部6の所定位置まで移動した後、更生用被覆体
8のベース8Bは、ベース8Bから突出成形した係止片
8gがベース8Bの一端8dと係合可能になる程度に拡
開される。その結果、突条部8cが第1の管路1の内周
面1aに押圧されて弾性変形され、かつ円筒状の突出部
8jが第2の管路4内に嵌入される。
【0021】次いで拡開機9によるベース8Bの拡開を
解除すると、突条部8cの復元力により係止片8gがベ
ース8Bの一端8dと係合するまでベース8Bが縮小さ
れる。この結果、突条部8cはベース8Bにより第1の
管路1の内周面1aに押圧された状態に維持され、第1
の管路の内周面1aと突条部8cとの間は密接状態に維
持される。
【0022】次いでロープ7を牽引して拡開機9が第1
の管路1内から除去される。
【0023】続いて、取付管枡5より第2の管路4内に
止水体の一部を構成する未硬化状態の樹脂層を含有する
筒体12を装着した取付管拡開機13を図2に示すよう
に、連結部6に装着された前記更生用被覆体8の突出部
8jを内側から筒体12が覆う位置まで挿入し、かつ拡
開機13により筒体12を開径し、筒体12が突出部8
jを介して第2の管路4の内周面4c、更生用被覆体8
の開口部8hを形成するベース8B及びスリーブ8Aの
開口端縁8iに押圧して筒体12が硬化するまで保持す
る。筒体12が硬化するまでに要する時間は、樹脂に調
合する硬化剤によって任意に、例えば20〜30分に設
定することができる。
【0024】筒体12は図7(a)に要部斜視図を示す
ように、例えば、ガラスロービングクロス、ガラスチョ
ップドストランドマット、ガラスクロス、ガラスサーフ
ェースマット等のガラス繊維に硬化剤を配合した未硬化
状態の樹脂、例えばエポキシ樹脂系、不飽和ポリエステ
ル樹脂系、メタクリル酸メチル樹脂系等の樹脂を含浸さ
れた樹脂層12aを表裏両面から不透水性を有し、かつ
可撓性のフィルム12bで覆って樹脂層12aを水等の
浸入から保護し、かつ適宜の大きさの矩形に切断し、そ
の両端を接着剤、接着テープ等で接着して筒状に形成し
たり、図7(b)に要部斜視図を示すように、前記同様
ガラス繊維に未硬化状態の樹脂を含浸させた適宜大きさ
の樹脂層12aを、その樹脂層12aより大寸法の不透
水性及び可撓性フィルム12bによって表裏両面から覆
い、フィルム12bの周囲を熱溶着乃至接着剤等により
結合して樹脂層12aを密閉して樹脂層12aを水等か
らより確実に保護し、かつ両端を前記同様接着剤、接着
テープで接着して筒状に形成することで得られる。
【0025】また図7(c)に示すように、ガラス繊維
に未硬化状態の樹脂を含浸させた円筒形の樹脂層12a
の内周面及び外周面を筒状の不透水性及びに可撓性を有
するフィルム12bによって被覆して、破線で示すよう
に適宜長さに切断して筒体12を作成してもよい。
【0026】また図7(d)に示すように円筒形の樹脂
層の内周面及び外周面を連続した不透水性及び可撓性の
フィルム12bによって完全に密閉して水等の浸入を防
止して樹脂層12aの保護を図るように形成することも
可能である。
【0027】この図7(d)に示す筒体12の製造方法
について図8によって説明する。
【0028】先ず、図8(a)に示すように筒状に形成
された不透水性でかつ可撓性を有する筒状のフィルム1
2bの外側に所定長でかつ筒状のガラス繊維12cを、
その一端が略フィルム12bの長手方向中心に位置する
よう外嵌する。
【0029】次にガラス繊維12cが被装されたフィル
ム12bを円筒状の回転治具15に装置し、図8(b)
に示すように回転駆動しつつ、ガラス繊維12cに前記
硬化剤を配合した未硬化状態の樹脂12dを含浸させて
円筒状の樹脂層12aを形成する。
【0030】続いて、図8(c)に示すようにフィルム
12bを折り返し反転して円筒状の樹脂層12aを内周
面及び外周面を連続するフィルムによって被覆し、重合
したフィルム12bの両端部間を次の図8(d)に鎖線
で示すように熱溶着して樹脂層12aをフィルム12b
により完全に密閉して図8(e)及び図7(d)に示す
筒体12を得ることも可能である。
【0031】前記したように、取付管用拡開機13によ
り筒体12を所定位置に挿入して開径して保持し、樹脂
層12aが硬化した後、取付管用拡開機13による筒体
12の保持を解除し、筒体12から取付管用拡開機13
を分離してロープ14により取付管用拡開機13を取付
管枡5より搬出する。
【0032】取付管用拡開機13を取除いた後も、筒体
12によって水膨潤性材からなる突出部8jが第2の管
路4の内周面4c、更生用被覆体8の開口部8hを形成
するベース8B及びスリーブ8Aの開口端縁8iに圧接
された状態が維持され、突出部8jとこれら内周面4
c、ベース8B及びスリーブ8Aの開口端縁8iの密接
状態が維持された図3に示す状態となる。
【0033】次にマンホール3に開口する第1の管路1
の一端から導入される切断機16によって第1の管路1
内に配設された更生用被覆体8内に突出する筒体12の
端部12eを切除して仕上加工を施す。筒体12の端部
12eの切除作業及び切除後の確認は、テレビジョンカ
メラ10による映像によるモニタ等によって行うことが
好ましい。
【0034】以上のようにして形成された第1の管路1
と第2の管路4との連結部6の止水構造は、図5に断面
図を示すように、第1の管路1と第2の管路4の連結部
6付近は更生用被覆体8及び筒体12によって強度向上
が図れ、かつ連結部6を隔てた第1の管路1の連結部6
近傍の内周面1aに更生用被覆体8の両端付近に、突出
する環状の突状部8cが密接し、しかもこれら突条部8
cが水膨潤性材によって形成されることからこの密接状
態が維持される。
【0035】更に更生用被覆体8から延設する筒状の突
出部8jが筒体12によって第2の管路4の内周面4
a、更生用被覆体8の開口部8hを形成するベース8B
及びスリーブ8Aの開口端縁8iに圧接され、しかも突
出部8jが水膨潤性材によって形成されることから密接
した圧接状態が維持される。
【0036】従って第1の管路1の内周面1aと更生用
被覆体8の両端部管に配設される水膨潤性材の突条部8
c及び更生用被覆体8の開口端縁8i及び第2の管路4
内周面4cと筒体12との間に配設される水膨潤性材の
突出部8jによって、第1の管路1と第2の管路4との
連結部6の隙間aや連結部近傍に生じたクラックbから
地下水等が浸入し、第1の管路1と更生用被覆体8との
隙間を伝わり、更生用被覆体8の端部近傍乃至更生用被
覆体8の開口端縁8iに達しても突条部8c乃至突出部
8jが膨潤して完全な止水効果が確保できる。
【0037】また、突条部8c及び突出部8jが第1の
管路1、第2の管路4、更生用被覆体8及び筒体12に
よって被覆され、更に筒体12の樹脂層12aが不透水
性のフィルム12bによって被覆されることから、突条
部8c、突出部8j及び筒体12の樹脂層12aが腐食
ガスや管路1,4内の流水等に暴露されることなく、こ
れらの腐食及び劣化防止が確保されることから長期安定
した止水機能が維持でき、更に、突条部8c及び突出部
8jを水膨潤性材によって構成することから、地圧、振
動等によって連結部等がずれた場合にも突条部及び突出
部8jが膨潤して止水効果を維持できる等の効果を有す
る。
【0038】以上説明では、突出部8jを第2の管路4
の内周面4a及び更生用被覆体8の開口端縁8iに圧接
する筒体12を取付管枡5側から拡開機13に装着して
挿入したが、第1の管路1内から挿入して取付けること
も可能である。
【0039】第1の管路1内から筒体12を挿入する拡
開機17は、例えば図9に要部を示すように、圧縮空気
の供給により本体17aから反転しつつ膨張して突出す
るゴム製で円柱状の膨張部17bを有している。
【0040】破線で示すように本体17a内に収容され
た膨張部17bに未硬化状態の筒体12を外嵌するよう
に装着し、筒体12を装着した拡開機17を第1の管路
1の一端から膨張部17bが第2の管路4の開口端部4
aと対向する所定位置まで移動する。
【0041】拡開機17を移動させるとき、テレビジョ
ンカメラによる映像をモニタで監視しつつ作業すること
が好ましく、また拡開機17は、拡開機17に装着され
た筒体12を更生用被覆体8の内周面に沿って回転位置
決めする機能を有することが作業上好ましい。
【0042】所定位置まで移動した後、拡開機17に圧
縮空気を供給し、筒体12を装着した膨張部17bを第
2の管路4に沿って突出させて筒体12が更生用被覆体
8の突出部8jを内側から覆う位置まで挿入する。
【0043】更に拡開機17に圧縮空気を供給して膨張
部17bにより筒体12を開径し、筒体12が突出部8
jを介して第2の管路4の内周面4c、更生用被覆体8
の開口端縁8iに押圧して筒体12が硬化するまで保持
する。
【0044】筒体12が硬化した後、拡開機17による
筒体12の保持を解除し、膨張部17bを本体17a内
に収容して拡開機17を第1の管路1より搬出する。
【0045】上記説明では、膨張部17bを圧縮空気に
より反転しつつ本体17aから突出するよう構成した
が、エアシリンダの伸縮等、他の適宜手段により突出す
るよう構成することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明した管路の連結部止水工法及び
連結部止水構造によれば水膨潤性材による第1の管路の
内周面と更生用被覆体の両端部間に配設される突条部及
び更生用被覆体の開口端から第2の管路に掛けて筒体に
よって保持される突出部を有することから、第1の管路
と第2の管路との連結部の隙間や、連結部近傍に生じた
クラックを経て地下水が浸入し、第1の管路と更生用被
覆体との隙間を伝わり更生用被覆体の端部近傍及び更生
用被覆体の開口端縁に達しても突条部乃至突出部が膨潤
して完全な止水効果が確保でき、更に突条部及び突出部
が各管路、更生用被覆体及び筒体によって被覆されるこ
とから、これら突条部及び突出部が腐食ガスや管路内の
流水等に暴露されることなく、腐食及び劣化防止が確保
されることから長期安定した止水機能が維持でき、更に
地圧、振動等によって連結部が移動した場合でも突条部
及び突出部が膨潤して止水効果が維持できる等の効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における管路の連結部止水工法の一実施
例を説明する概要説明図である。
【図2】同じく、管路の連結部止水工法の概要説明図で
ある。
【図3】同じく、管路の連結部止水工法の概要説明図で
ある。
【図4】同じく、管路の連結部止水工法の概要説明図で
ある。
【図5】同じく、管路の連結部止水工法の概要説明図で
あり、かつ管路の連結部止水構造の説明図である。
【図6】本実施例に用いられる更生用被覆体の説明図で
ある。
【図7】本実施例に用いられる筒体の説明図である。
【図8】本実施例に用いられる筒体の製造工程の概要を
示す説明図である。
【図9】本実施例における管路の連結部止水工法の説明
図である。
【図10】従来の連結部材止水工法の概要説明図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の管路 1a 内周面 4 第2の管路 4c 内周面 6 連結部 8 更生用被覆体 8A スリーブ 8B ベース 8c 突条部 8h 開口部 8i 開口端縁 12 筒体 12a 樹脂層 12b フィルム 12c ガラス繊維 12d 樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−74698(JP,A) 特開 昭63−167193(JP,A) 特開 平4−191595(JP,A) 特開 平4−319135(JP,A) 実開 平4−44589(JP,U) 実開 平3−25095(JP,U) 特表 平5−501752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 51/00 - 55/24 F16L 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の管路とこの第1の管路の途中に一
    方の開口端部が連通する第2の管路との連結部の止水工
    法において、両端部外周に水膨潤性材の突条部を具備す
    る筒状で不透水性を有する弾性変形可能なスリーブと、
    このスリーブ内に収容された拡径可能な筒状のベース
    と、前記第2の管路の開口端部に相応してスリーブ及び
    ベースを貫通する開口部と、この開口部端縁から筒状に
    突設する水膨潤性材の突出部とを具備する更生用被覆体
    を第1の管路内に挿入して突出部を第2管路の開口端部
    内に嵌入し、続いて更生用被覆体のベースを拡径してス
    リーブを第1の管路内周面に押圧保持し、次に筒状の突
    出部内に未硬化状態の筒体を挿入して拡径保持し、拡径
    状態で筒体を硬化せしめることによりこの筒体と第2の
    管路内周面及び更生用被覆体の開口部の開口端縁とによ
    り突出部を挟持保持することを特徴とする管路の連結部
    止水工法。
  2. 【請求項2】 筒体が、ガラス繊維に樹脂を含浸させた
    樹脂層と、この樹脂層を被覆する不透水性を有するフィ
    ルムとを有する請求項1の管路の連結部止水工法。
  3. 【請求項3】 筒体が、筒状の不透水性のフィルムの外
    周に筒状のガラス繊維を外嵌し、このガラス繊維に硬化
    剤が配合してある未硬化状態の樹脂を含浸させて樹脂層
    を形成し、更に前記筒状のフィルムの一端を反転して樹
    脂層を被覆し、重合するフィルムの端部間を熱溶着する
    ことにより形成される請求項1または2の管路の連結部
    止水工法。
  4. 【請求項4】 第1の管路とこの第1の管路の途中に一
    方の開口端部が連通する第2の管路との連結部の止水構
    造において、両端部外周に水膨潤性材の突条部を具備す
    る筒状で不透水性を有する弾性変形可能なスリーブと、
    このスリーブ内に収容され、拡径してスリーブを第1の
    管路内周面に押圧保持する筒状のベースと、前記第2の
    管路開口端部に対応してスリーブ及びベースを貫通する
    開口部と、この開口部の開口端縁から筒状に突設して開
    口端部内に嵌入する水膨潤性材の突出部とを具備する更
    生用被覆体と、前記突出部を第2管路内周面及び更生用
    被覆体の開口端縁と協働して挟持保持する突出部内に嵌
    合する筒体とを有することを特徴とする連結部止水構
    造。
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