JPH02103124A - 分岐管部の補修方法及びその方法に使用するライニング材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として上下水道管やガス管等の主管に分配
用の比較的短い分岐管を接続して構成される、分岐管内
周面側から主管内周面側に亘る管分岐部の内周面に、ラ
イニング材を装着する管分岐部の補修方法とその方法の
実施に使用するライニング材に関する。

〔従来の技術〕

冒記管分岐部としては、主管の管壁と分岐管の管壁とを
滑らかな曲面状の管壁で接続したものや、主管の管壁と
分岐管の管壁とを互いに交叉する姿勢で突合せて接続し
たもの等があるが、この管分岐部内周面の腐食を効果的
に防止するには、分岐管軸芯方向に沿って一体的に連な
る環状のライニング材を分岐管内周面側から主管内周面
側に亘って装着する必要があり、ライニング材の最大外
径が分岐管の内径よりも大径になるので、ライニング材
を分岐管側から挿入して管分岐部に装着することが不可
能であった。

この為、従来の管分岐部の補修方法においては、例えば
特開昭６３−１６７１９３号公報に記載されているよう
に、ライニング材を主管側から挿入して管分岐部に装着
する方法がとられていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術によれば、ライニング材を遠隔操作式の管
内自走車で主管内に挿入して装着する場合には、ライニ
ング材の装着位置及び装着姿勢の確定に手間を要する問
題があり、主管の内径が充分大きく、作業者が直接主管
内に搬入して装着する場合には、装着位置及び装着姿勢
の確定が容易に行えるものの、酸欠状態の発生等、安全
上の問題がある。

更に、主管内径が比較的小さい場合には、ライニング材
の主管内への挿入自体が困難になるおそれがあり、ライ
ニング材の挿入を容易にする為、ライニング材を小型化
すると、管分岐部の被覆が不完全になるおそれがある。

本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、ラ
イニング材の材質とその装着手順を工夫することによっ
て、主管内径の大小にかかわらず、ライニング材の管分
岐部内周面への装着が容易に行える管分岐部の補修方法
及びその方法の実施に適したライニング材を提供するこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明の特徴構成は、冒記管
分岐部の補修方法において、（イ）前記管分岐部の内周
面を環状に被覆する可撓性を備えたライニング材を変形
させて前記分岐管の外側開口から挿入し、前記管分岐部
に案内する工程 （ロ）前記分岐管の外側開口側から供給する流体の圧力
で、前記ライニング材の外周面を前記管分岐部の内周面
に押圧して接合する工程上記（（）、　（＋１）の工程
を備えている点にある。

又、本発明による管分岐部の補修方法の実施に適したラ
イニング材の特徴構成は、一端部を可撓性を有する膜材
で閉塞し、他端部に流体供給口を設けて気密性を備えた
袋状に形成してある点にあり、前記分岐管の内周面を被
覆するライニングホース部分に連ねて前記管分岐部の内
周面壬被覆する環状ライニング材が一体的に形成されて
いる場合には、分岐管内周面に対するライニングホース
の装着作業を能率良く行える。

又、前記膜材の剛性を部分的に大きくしてある場合には
、ライニング材を接合する際の管分岐部内周面に対する
押圧力を増大させ得る。

〔作　用〕

本発明による管分岐部の補修方法の特徴構成によれば、
ライニング材を分岐管の外側開口から挿入して管分岐部
に装着するので、主管側からの作業が不要になる。

又、可撓性を備えたライニング材を変形させて管分岐部
に案内するので、主管内径の大小にかかわらず所定寸法
のライニング材を装着できる。

更に、分岐管の外側開口側から供給する流体の圧力でラ
イニング材を管分岐部の内周面に押圧して装着するので
、分岐管の外側開口側からの作業でライニング材を所定
の姿勢に装着し易い。

本発明による管分岐部の補修方法に使用するライニング
材の特徴構成によれば、袋状のライニング材に流体を供
給することで、ライニング材が審張してその外周面を管
分岐部内周面に押圧することができる。

又、前記ライニング材が、分岐管の内周面を被覆するラ
イニングホース部分に連ねて管分岐部の内周面を被覆す
る環状ライニング材が一体的に形成されたものである場
合は、このライニング材に流体を供給することで、分岐
管の内周面から管分岐部内周面に亘って、ライニング材
を能率良く押圧することができる。

前記膜材の剛性を部分的に大きくしてあると、膜材の膨
張を規制することができ、流体を供給したときのライニ
ング材の内圧が効果的に増大する。

〔発明の効果〕

請求項１記載の管分岐部の補修方法は、主管側からの作
業が不要となり、しかも、所定寸法のライニング材を所
定姿勢で装着し易いので、分岐管の外側開口からの簡単
な作業で、主管内径が比較的小径の場合であっても、所
定寸法のライニング材を管分岐部内周面に確実に装着で
きる。

請求項２記載のライニング材は、ライニング材の管分岐
部内周面に対する接合作業が能率良（行える。

請求項３記載のライニング材は、分岐管内周面から管分
岐部内周面に亘るライニング材の接合作業が能率良く行
える。

請求項４記載のライニング材は、接合する際の管分岐部
内周面に対する押圧力を増大させ得るので、ライニング
材を確実に接合でき、その信頼性が向上する。

〔実施例〕

本発明の実施例を、地下に埋設されている水道用配管（
Ａ）について説明する。

第２図に示すように、主管（１）内に挿入した主管ライ
ニングホース（２）を主管（１）内周面に接着して老朽
化した主管（１）　を更生できるように、主管（１）　
に対して距離を隔てた２箇所の位置にピッ）（Ｐ、）を
掘削し、このビット位置で主管（１）を切断してある。

前記主管（１）には分岐管（３ａ）が接続されており、
この分岐管（３ａ）の管分岐部（３ｂ）にできるかぎり
の近い位置のフランジ継手（３Ｃ）側聞口（３ｄ）から
ライニング材（５）を挿入して分岐管（３ａ）内周面に
装着することにより、老朽化した分岐管（３ａ）を更生
できるように、ピッ゛）　（Ｐ２）を掘削して前記フラ
ンジ継手（３ｃ）箇所を露出させである。

次に、前記分岐管（３ａ）の内周面から、主管（１）の
管壁と分岐管（３ａ）の管壁とを滑らかに接続する曲面
状の管分岐部（３ｂ）の内周面とに亘って、分岐管（３
ａ）の内周面を被覆するライニングホース部分と管分岐
部（３ｂ）の内周面を被覆する環状ライニング材とが一
体形成されている筒状のライニング材（５）を装着する
方法について、第１図、第３図に基づいて説明する。

第３図に示すように、ポリエステル繊維の糸をニット織
り或いは袋織りして一端側がラッパ状に整形された筒状
のジャケラ）　（４ａ）内周面側に、ポリエチレン、ポ
リエステル等の高分子材料或いはゴム等をコーティング
して弾力性を備えた防水層（４ｂ）を形成し、その両端
を前記防水層（４ｂ）と同質材料の膜材（４ｃ）、　（
４ｄ）で閉塞するとともに、フランジ側端部を閉塞する
膜材（４ｄ）に流体供給口としてのバルブ（Ｖ）を装着
して、気密性と可撓性とを備えた袋状のライニング材（
５）　を構成してある。

このライニング材（５）　の外周面に二液性エポキシ系
接着剤を塗布して、第１図（イ）　に示すように長手方
向に折りたたんで分岐管（３ａ）の開口（３ｄ）から挿
入し、第１図（ロ）に示すように、バルブ（Ｖ）から高
圧空気を供給してライニング材（５）を膨張させること
でライニング材（５）外周面を管内周面に押圧して、接
着剤が硬化するまで保持する。

この後、第１図（ハ）に示すように、膜材（４ｃ）。

（４ｄ）をカッターで切除して、ライニング材（５）の
分岐管（３ａ）及び管分岐部（３ｂ）への装着作業が完
了し、次に主管ライニングホース（２）　を装着して連
通孔（６）を形成する。

〔別実施例〕

前記膜剤（４ｃ）、　（４ｄ）を前記防水層（４ｆ）と
は異質の材料で形成しても良く、同質材料又は異質材料
で別々に形成してから接合しても良い。

図示しないが、主管（１）　内周面に主管ライニングホ
ース（２）を装着して、主管（１）と分岐管（３ａ）と
を連通ずる連通孔（６）　を形成し、この後でライニン
グ材（５）を主管ライニングホース（２）の連通孔（６
）端縁に重なる姿勢で装着しても良い。

この場合、管分岐部（３ｂ）内周面に主管ライニングホ
ース（２）の厚み分だけ段差ができるが、ライニング材
の防水層（４ｂ）が弾力性を備えているから、主管ライ
ニングホース（２）の連通孔（６）の周縁部を滑らかに
覆う姿勢でライニング材（５）を装着できる。

前記袋状のライニング材（５）に高温流体を圧入して、
ライニング材（５）　を熱融着で接合するようにしても
良い。

第４図に示すように、弾力性を備えた材料で外径が長手
方向に沿ってほぼ一定の筒状のライニングホース（４）
を形成し、このライニングホース（４）の両端に弾力性
を備えた膜材（４ｃ）、　（４ｄ＞を一体的に形成して
ライニング材（５）を構成し、フランジ側の膜材（４ｄ
）に装着したバルブ（Ｖ）から高圧流体を注入すること
により、第５図に示すようにライニング材（５）　を膨
張させて、ライニング材（５）の外周面が管分岐部（３
ｂ）内周面に沿う姿勢で押圧して接合しても良い。

この場合も、ライニング材（５）外周面と管分岐部（３
ｂ）内周面との接合が完了した後で、ライニング材（５
）の膜材（４ｃ）、　（４ｄ）を切除する。

主管（１）側に挿入させる方の膜材（４ｃ）に、例えば
厚みを厚くしたり補強繊維等の補強材を設けて、部分的
に剛性が大きい個所を形成し、高圧流体を供給したとき
のライニング材（５）の膨張を規制して、内圧を増大さ
せるように構成してもよい。

第６図に示すように、両端に膜材を備えない筒状のライ
ニング材（５）を形成して管分岐部（３ｂ）に挿入し、
このライニング材（５）　の内周面側に気密性を備えた
袋（７）を挿入して、この袋（７）に高圧流体を注入し
てその膨張圧力でライニング材（５）を管分岐部（３ｂ
）内周面に押圧するようにしても良い。

本発明において、ライニング材（５）を管分岐！（３ｂ
）内周面に接合する手段としては、接着剤を介しての接
着、熱融着の他に、溶着、圧着による手段がある。

実施例においては、上下姿勢で接続される分岐管（３ａ
）について説明したが、水平或いは斜め方向から接続さ
れる分岐管について適用しても良く、更に、分岐管（３
ａ）を管分岐部（３ｂ）近くで切断して開口（３ｄ）を
形成しても良い。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
および方法に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る管分岐部の補修方法及びその方法に
使用するライニング材の実施例を示し、第１図（イ）、
　（０）、　（ハ）、第２図は本発明方法の説明図、第
３図は本発明方法に使用するライニング材の一部断面側
面図、第４図はライニング材の別実施例を示す一部断面
側面図、第５図、第６図は本発明方法の別実施例を示す
説明図である。 （１）・・・・・・主管、（３ｂ）・・・・・・管分岐
部、（３ａ）・・・・・・分岐管、（３ｄ）・・・・・
・開口、（４）・・・・・・ライニングホース、（４ｃ
）、（４ｄ）・・・・・・膜材、（５）・・・・・・ラ
イニング材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、分岐管（３ａ）内周面側から主管（１）内周面側に
   亘る管分岐部（３ｂ）の内周面に、ライニング材（５）
   を装着する管分岐部の補修方法において、 （イ）前記管分岐部（３ｂ）の内周面を環状に被覆する
   可撓性を備えたライニング材（５）を変形させて前記分
   岐管（３ａ）の外側開口（３ｄ）から挿入し、前記管分
   岐部（３ｂ）に案内する工程 （ロ）前記分岐管（３ａ）の外側開口（３ｄ）側から供
   給する流体の圧力で、前記ライニング材（５）の外周面
   を前記管分岐部（３ｂ）の内周面に押圧して接合する工
   程 上記（イ）、（ロ）の工程を備えていることを特徴とす
   る管分岐部の補修方法。 ２、一端部を可撓性を有する膜材（４ｃ）で閉塞し、他
   端部に流体供給口（Ｖ）を設けて気密性を備えた袋状に
   形成してある請求項１記載の管分岐部の補修方法に使用
   するライニング材。 ３、前記分岐管（３ａ）の内周面を被覆するライニング
   ホース部分に連ねて前記管分岐部（３ｂ）の内周面を被
   覆する環状ライニング材が一体的に形成されている請求
   項２記載のライニング材。 ４、前記膜材（４ｃ）の剛性を部分的に大きくしてある
   請求項１、２又は３記載のライニング材。