JP2007253339A - 取付管用更生材料 - Google Patents

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俊男 山根
Hideya Takenishi
英也 竹西
Noriyoshi Yamaji
知徳 山路
Hiroshi Yoshikawa
博 吉川
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Abstract

【課題】本管と取付管との接続部分を止水材によって良好に止水することができ、且つ、止水材が所定の場所以外に付着することのない取付管用更生材料を提供する。
【解決手段】地中に埋設された本管42に接続された取付管41を更生する際に使用される取付管用更生材料1において、内側からの加熱および加圧により取付管41の内面に密着される管状部11、および、この管状部11と連なり、本管42の内面であって取付管41の開口部の周囲に加熱および加圧により密着される拡開部12を有する更生管本体10と、この更生管本体10の少なくとも拡開部12の外表面に添設されるとともに保護シート14により被覆された粘着性を有する止水材13と、を備えたことを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、埋設された本管に接続された取付管の内面、および、本管と取付管との接続部分を更生する取付管用更生材料に関する。
特に、本管と取付管との接続部分から管路内に土中水が流入してくるのを確実に止水することができる取付管用更生材料に関する。
地中には下水用などに用いられている管路が多々埋設されている。この管路は、一般に、マンホール間を連通する本管と、この本管に接続された複数本の取付管とからなっている。
この取付管は、通常、地表付近に設けられた桝と本管との間を貫通するように設けられたものである。また、強固な構造を有する本管やマンホールとは異なり、取付管は土中を掘削してその周りをモルタルなどで固めただけの簡易的な構造を有するものが一般的である。このため、老朽化に伴って取付管の内面に破損や亀裂を生じることが多い。
また、施工当初は堅固に取り付けられていた本管と取付管との接続部分が、地盤変動などの影響により弛んでしまうことがある。その場合、その接続部分から雨水や湧き水などの土中水が管路内に流入することがあり、その流入水の影響で本管内の水量が許容水量を超えてしまうおそれがある。
そこで、これらの問題を解決するために、取付管の内面、および、本管と取付管との接続部分を更生するライニング工法が種々提案されている。このライニング工法に用いられる更生管としては、管状部の一端部にフランジ状の鍔部が形成された1部材からなる更生管や、フランジ状の鍔部を有するサドル部材と管状部材との2部材からなる更生管が用いられている。
上記1部材からなる更生管を用いたライニング工法としては、全体が略筒状とされた更生管を桝側から取付管内に挿入して加熱および加圧して拡径させた後、更生管のうち本管に突出した基端部分を広げて鍔部を形成する方法(特許文献1)や、予め鍔部が形成された更生管を本管側から取付管内に引き込んで管状部を拡径させて取付管を更生する方法(特許文献2)などが提案されている。
また、上記2部材からなる更生管を用いたライニング工法としては、管状部材を桝側から取付管内に挿入して加熱および加圧して拡径させた後、サドル部材を本管側から管状部材基端に接続させる方法(特許文献3)や、予めサドル部材を本管側から取付管開口端に接続させた後、管状部材を桝側から取付管内に挿入して加熱および加圧して拡径させる方法などが提案されている。
また、上記特許文献1、2、および3にあっては、上述したように、本管と取付管との接続部分の止水を鍔部で行っているが、鍔部を設けるだけでは更生管と本管などとの間に隙間が形成されることがあり、止水効果が不十分であることから、粘着性を有する止水材を用いて鍔部などと本管内面などとを密着させ止水する方法を採っている。
特開2003−159750号公報 特開2003−11223号公報 特開2001−248781号公報
ところで、上述したライニング工法においては、止水材は、本管内で更生管の所定位置に貼付されたり、また、予め地上で更生管の所定位置に貼付されたりということが行われている。
上記前者の本管内で止水材を更生管に貼付する方法は、本管の管径が大きな場合には人が本管内に入って行うことができるが、本管の管径が小さく人が入れない場合には別途装置などを用いて行わなければならず、止水材を貼付するのに施工コストがかかってしまうとともに施工が煩瑣な作業となってしまう。
また、上記後者の更生管の所定位置に止水材を予め貼付しておく方法は、止水材が更生管の外側に露出した状態となってしまう。
この止水材が露出した状態の更生管を取付管内に挿入すると、止水材が取付管内面に接触して付着する虞がある。この場合、その後の更生管の拡径工程において、取付管内面に付着した止水材によって、更生管の内面に凸部が形成されてしまう。この凸部は更生管内の流体の流れを悪くしてしまったり、また、固形物が流体とともに流れてきた場合には、凸部に固形物が滞留して取付管内が詰まってしまったりする虞があった。
また、止水材が露出した状態の更生管やサドル部材を本管側から取付管内に挿入すると、止水材が本管内面に接触して付着する虞がある。この場合、本管内面の外観が悪くなるだけでなく、止水材が本管内の流体の流れを堰き止めてしまうことがある。また、止水材は粘着性を有しているため、流体とともに固形物が流れてきた場合、止水材に固形物が付着してしまい固形物の滞留が発生して、本管が詰まってしまう虞がある。
また、更生管の止水材が上記のように本管や取付管に付着してしまうと、止水材の厚みにムラが生じたり、止水材が部分的に剥離したりしているため、止水材による止水が確実に行われなくなるという問題があった。
本発明は係る実情に鑑みてなされたもので、その目的は、本管と取付管との接続部分を止水材によって良好に止水することができ、且つ、止水材が所定の場所以外に付着することのない取付管用更生材料を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の取付管用更生材料は、地中に埋設された本管に接続された取付管を更生する際に使用されるにおいて、内側からの加熱および加圧により前記取付管の内面に密着される管状部、および、この管状部と連なり、前記本管の内面であって前記取付管の開口部の周囲に加熱および加圧により密着される拡開部を有する更生管本体と、この更生管本体の少なくとも前記拡開部の外表面に添設されるとともに保護シートにより被覆された粘着性を有する止水材と、を備えたことを特徴とする。
このような本発明によると、保護シートにより被覆された粘着性を有する止水材を用いたものであるから、従来とは異なり、止水材が表面に露出した状態にはならず、取付管用更生材料の搬送中などに止水材が所定の場所以外に接触しても付着するといったことがない。
従って、取付管内面に止水材が付着した後に管状部が内設されるといったことがなく、管状部の内側に凸部が形成されないため、管状部内の流体などを円滑に流すことができる。
また、本管内面に止水材が付着して本管内の流体の流れを阻害するといったこともない。
また、止水材が所定の場所以外に接触しても付着しないため、止水材の厚みにムラが生じたり、止水材が部分的に剥離したりすることがなく、止水材による止水を確実に行うことができる。
また、本発明の取付管用更生材料は、地中に埋設された本管に接続された取付管を更生する際に使用されるにおいて、取付管内に挿入された状態で内側から加熱および加圧されることで取付管内面に密着される管状部材と、この管状部材の本管側開口端内周面に添設される、または、この管状部材の本管側開口端外周面と取付管内周面との間に介装される筒状の接続部を備え、本管の内面であって取付管の開口部の周囲に添設されるサドル部材と、このサドル部材の外表面であって、少なくとも本管の内面における取付管の開口部周縁部に対応する位置に添設されるとともに保護シートにより被覆された粘着性を有する止水材と、を備えたことを特徴とする。
このような本発明によると、保護シートにより被覆された粘着性を有する止水材を用いたものであるから、従来とは異なり、止水材が表面に露出した状態にはならず、取付管用更生材料の搬送中などに止水材が所定の場所以外に接触しても付着するといったことがない。
従って、取付管内面に止水材が付着した後に管状部材が内設されるといったことがなく、管状部材の内側に凸部が形成されないため、管状部材内の流体などを円滑に流すことができる。
また、本管内面に止水材が付着して本管内の流体の流れを阻害するといったこともない。
また、止水材が所定の場所以外に接触しても付着しないため、止水材の厚みにムラが生じたり、止水材が部分的に剥離したりすることがなく、止水材による止水を確実に行うことができる。
また、前記保護シートは、加熱溶融性の材料からなるものであってもよい。
この場合、保護シートは、水蒸気やヒーターによって加熱することで容易に溶融させ、除去することができる。
また、前記保護シートは、水溶性材料からなるものであってもよい。
この場合、保護シートは、冷水や温水などにより容易に溶融させ、除去することができる。
また、前記保護シートは、メッシュ部材からなるものであってもよい。
また、前記保護シートは、繊維部材からなるものであってもよい。
また、前記保護シートは、不織布からなるものであってもよい。
また、前記保護シートは、連続気泡体からなるものであってもよい。
これらの場合、保護シートは網目状の開口部が形成されたものであるので、取付管用更生材料のうち止水材が添設された部分を本管内面などに十分に押圧することで、保護シートにより被覆された止水材を保護シートの表面に容易に滲出させることができる。
本発明の取付管用更生材料は、本管と取付管との接続部分を止水材によって良好に止水することができ、且つ、止水材が所定の場所以外に付着するのを防止できるといった効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態における取付管用更生材料を示す部分断面図である。
本実施の形態の取付管用更生材料1は、更生管本体10と、止水材13と、保護シート14とを備えている。
上記更生管本体10は、本管42内面における取付管41開口部の周囲および取付管41内面を更生するためのものである。更生管本体10は、内側からの加熱および加圧により取付管41の内面に密着される管状部11、および、この管状部11と連なり、本管42の内面であって取付管41の開口部の周囲に加熱および加圧により密着される拡開部12を備えている。
更生管本体10としては、例えば、図1に示すような、取付管41内面より断面積が小さくされた筒状の管状部11と、テーパー状とされた拡開部12とからなるものなどを用いることができる。この図1に示す更生管本体10は、管状部11が取付管41内に挿入された後に拡径されて取付管41に内設され、また、テーパー状であった拡開部12が本管42に対して押圧されることでフランジ状に形成される構造となっているため、最終的に図6に示すような形状を有するものである。
更生管本体10としては、熱可塑性樹脂であれば特に限定するものではなく、例えば、ポリ塩化ビニルや高密度ポリエチレンなどがあげられる。
上記管状部11は、拡径された際に取付管41の内面に密着状態となることで、取付管41の内面を更生するためのものである。
上記拡開部12は、本管42内面における取付管41の開口部の周囲に密着状態となることで、本管と取付管との接続部分43における止水を行うものである。
上記止水材13は、本管と取付管との接続部分43と、更生管本体10とを密着させ、土中水がこの接続部分43から本管42内に流入するのを防ぐためのものである。止水材13は、更生管本体10の少なくとも拡開部12の外表面に添設されるとともに、保護シート14により被覆され、粘着性を有している。止水材13が添設される部分の具体例としては、図6に示すように更生管本体10の拡開部12の外表面にのみ止水材13を設けたり、また、図7に示すように更生管本体10の拡開部12の外表面と管状部11の本管側端部とに止水材13を設けたりすることができる。
止水材13としては、粘着性を有する材質であれば特に限定するものではなく、例えば、2液型エポキシ、1液加熱硬化型エポキシ、2液型エポキシ、1液型ポリウレタン、および、ホットメルトなどの接着剤、または、ブチルゴム系粘着剤、ニトリルゴム系粘着剤、クロロプレンゴム系粘着剤、ゴム系ホットメルト、シリコーン系粘着剤などの粘着剤などがあげられる。
上記保護シート14は、止水材13を被覆するように設けられ、更生管本体10を取付管41内に挿入する際に、止水材13が本管42や取付管41などに直接接触するのを防ぐためのものである。保護シート14としては、除去可能なものや、更生管本体10のうち止水材13が添設された部分を本管42内面などに押圧することで止水材13が保護シート14の表面から滲出可能なものなどが用いられる。
上記除去可能な保護シート14としては、特に限定するものではなく、例えば、オレフィン系ホットメルト、EVA系ホットメルト、ゴム系ホットメルト、および、ポリアミド系ホットメルトなどの加熱溶融性の材料、または、ポリビニルアルコールフィルムやオブラートなどの水溶性材料などがあげられる。また、この除去可能な保護シート14は、厚みを特に限定するものではないが、数μm〜500μmとするとよく、これにより止水材13が保護シート14の表面に滲出する虞がなくなる。
上記滲出可能な保護シート14としては、特に限定するものではなく、例えば、メッシュ部材、繊維材、不織布、および、連続泡状部材などがあげられる。ここで、滲出可能な保護シート14を用いた場合、止水材13の表面に保護シート14を被覆しただけの状態で、止水材13が保護シート14から滲出して表面に露出することのないように、保護シート14の目開きは1mm以内とするとよく、また、止水材13は高粘度のものを用いるとよい。
次に、本実施の形態の取付管用更生材料1を用いた取付管41の更生方法の一例について図を用いて説明する。
本更生方法においては、図1に示すような、表面に保護シート14が被覆された止水材13が拡開部12の外表面に添設された取付管用更生材料1が用いられる。この更生管本体10は、管状部11の外径が取付管41の内径より小さくされているため、後に取付管41内に挿入する際に円滑に挿入することができるといったものである。
まず、図2に示すように、この取付管用更生材料1の一端部にワイヤー52が連結された引込栓51を取り付け、このワイヤー52をマンホール44、本管42、取付管41の順で地上まで敷設してウインチ53に接続する。このウインチ53によってワイヤー52を地上側に牽引していくことで、図3および図4に示すように、取付管用更生材料1が本管42側から取付管41内へと挿入される。
その後、取付管用更生材料1の本管42側には栓(図示せず)が取り付けられ、また、地上の蒸気発生加熱機60から給気ホース61および排気ホース62を取付管用更生材料1の地上側端部に接続する。
ここで、保護シート14に除去可能なものを用いている場合、管状部11の拡径工程の前または後の工程で保護シート14の除去作業を行う。例えば、保護シート14に加熱溶融性の材料を用いている場合、蒸気などの加熱ガスあるいはヒーターなどを用いて、本管42内で保護シート14を溶融して除去し、止水材13を表面に露出させる。また、保護シート14に水溶性の材料を用いている場合、冷水または温水などで保護シート14を溶融して除去し、止水材13を表面に露出させる。
その後、蒸気発生加熱機60の給気ホース61から管状部11内に水蒸気ガスを供給して管状部11を加熱膨張させるとともに過剰な水蒸気を排気ホース62から管状部11外に排出し、さらに、加圧空気を供給することで取付管41内面に管状部11を密着状態で内設させる。
次に、図5に示すように、膨張可能なパッカー71などで取付管用更生材料1の拡開部12を押し広げ、止水材13が本管42側に接着されるように、拡開部12を本管42に押圧する。ここで、保護シート14に滲出可能なものを用いている場合、上記押圧を十分に行うことで、止水材13が保護シート14から本管42側に滲出して良好に止水が行われる。また、止水材13が反応硬化型の接着剤である場合には、硬化完了時間まで押圧を保持し続け、また、加熱硬化型の接着剤である場合には、蒸気などの加熱ガスあるいはヒーターなどで加熱して硬化完了時間まで押圧を保持し続ける。
以上のようにして、図6に示すように、止水材13により良好に止水された状態で取付管用更生材料1が取付管41内に設置される。
なお、本実施の形態の取付管用更生材料1を用いて、実際に取付管41の更生実験を行った。ここで、本更生実験では、ポリアミド系ホットメルト、オブラート、および、500μmの目開きを有するメッシュ部材の3種類の保護シート14を、それぞれ止水材13のブチルゴムに被覆して、3種類の取付管用更生材料1を作製した。
その結果、全ての取付管用更生材料1は、拡開部12と本管42内面との接着強度が、0.5〜1.1MPaと埋設中の外水圧に対し十分な強度となった。また、この取付管用更生材料1を地上からマンホール44、本管42、取付管41の順で取付管41内への引き込み実験を行った結果、それぞれの管路に止水材13が付着することがなく、また、止水材13の剥離は発生しなかった。
[実施の形態2]
図8は、本実施の形態における取付管用更生材料を示す斜視図である。
本実施の形態の取付管用更生材料1は、更生管本体10と、止水材13と、保護シート14とを備えている。
上記更生管本体10は、本管42内面における取付管41開口部の周囲および取付管41内面を更生するためのものである。更生管本体10は、内側からの加熱および加圧により取付管41の内面に密着される管状部11、および、この管状部11と連なり、本管42の内面であって取付管41の開口部の周囲に加熱および加圧により密着される拡開部12を備えている。
更生管本体10としては、例えば、図8に示すように、襞状部15が形成されることによって、取付管41内側の断面積よりも更生管本体10外側の断面積が小さくされた状態のものなどを用いることができる。この図8に示す更生管本体10は、取付管41内に挿入され拡径されることで取付管41に内設される管状部11が形成され、また、図14に示すように更生管本体10の一端部が本管42側で折り返されることで拡開部12が形成される構造となっているため、最終的に図15に示すような形状を有するものである。
更生管本体10としては、熱可塑性樹脂であれば特に限定するものではなく、例えば、ポリ塩化ビニルや高密度ポリエチレンなどがあげられる。
上記管状部11は、拡径された際に取付管41の内面に密着状態となることで、取付管41の内面を更生するためのものである。
上記拡開部12は、本管42内面における取付管41の開口部の周囲に密着状態となることで、本管と取付管との接続部分43における止水を行うものである。
上記止水材13は、本管と取付管との接続部分43と、更生管本体10とを密着させ、土中水がこの接続部分43から本管42内に流入するのを防ぐためのものである。止水材13は、更生管本体10の少なくとも拡開部12の外表面に添設されるとともに、保護シート14により被覆され、粘着性を有している。止水材13が添設される部分の具体例としては、図6に示すように更生管本体10の拡開部12の外表面にのみ止水材13を設けたり、また、図7に示すように更生管本体10の拡開部12の外表面と管状部11の本管側端部とに止水材13を設けたりすることができる。
止水材13としては、粘着性を有する材質であれば特に限定するものではなく、例えば、2液型エポキシ、1液加熱硬化型エポキシ、2液型エポキシ、1液型ポリウレタン、および、ホットメルトなどの接着剤、または、ブチルゴム系粘着剤、ニトリルゴム系粘着剤、クロロプレンゴム系粘着剤、ゴム系ホットメルト、シリコーン系粘着剤などの粘着剤などがあげられる。
上記保護シート14は、止水材13を被覆するように設けられ、更生管本体10を取付管41内に挿入する際に、止水材13が本管42や取付管41などに直接接触するのを防ぐためのものである。保護シート14としては、除去可能なものや、更生管本体10のうち止水材13が添設された部分を本管42内面などに押圧することで止水材13が保護シート14の表面から滲出可能なものなどが用いられる。
上記除去可能な保護シート14としては、特に限定するものではなく、例えば、オレフィン系ホットメルト、EVA系ホットメルト、ゴム系ホットメルト、および、ポリアミド系ホットメルトなどの加熱溶融性の材料、または、ポリビニルアルコールフィルムやオブラートなどの水溶性材料などがあげられる。また、この除去可能な保護シート14は、厚みを特に限定するものではないが、数μm〜500μmとするとよく、これにより止水材13が保護シート14の表面に滲出する虞がなくなる。
上記滲出可能な保護シート14としては、特に限定するものではなく、例えば、メッシュ部材、繊維材、不織布、および、連続泡状部材などがあげられる。ここで、滲出可能な保護シート14を用いた場合、止水材13の表面に保護シート14を被覆しただけの状態で、止水材13が保護シート14から滲出して表面に露出することのないように、保護シート14の目開きは1mm以内とするとよく、また、止水材13は高粘度のものを用いるとよい。
次に、本実施の形態の取付管用更生材料1を用いた取付管41の更生方法の一例について図を用いて説明する。
本更生方法においては、図8に示すような、更生管本体10の拡開部12に相当する部分に保護シート14を被覆した止水材13が添設された取付管用更生材料1が用いられる。この更生管本体10には、襞状部15が形成されているため、取付管41内側の断面積よりも更生管本体10外側の断面積の方が小さくされており、後に取付管41内に挿入する際に円滑に挿入することができる。
まず、図9に示すように、取付管用更生材料1の一端部にワイヤー52が連結された引込栓51を取り付け、このワイヤー52を取付管41、本管42、マンホール44の順で地上まで敷設してウインチ53に接続する。このウインチ53によってワイヤー52を地上へと牽引していくことで、図10および図11に示すように、取付管用更生材料1が地上側から取付管41内へと挿入される。
その後、地上の蒸気発生加熱機60から給気ホース61および排気ホース62を取付管用更生材料1の地上側端部に接続する。
ここで、保護シート14に除去可能なものを用いている場合、管状部11の拡径工程の前または後の工程で保護シート14の除去作業を行う。例えば、保護シート14に加熱溶融性の材料を用いている場合、蒸気などの加熱ガスあるいはヒーターなどを用いて、本管内で保護シート14を溶融して除去し、止水材13を表面に露出させる。また、保護シート14に水溶性の材料を用いている場合、冷水または温水などで保護シート14を溶融して除去し、止水材13を表面に露出させる。
その後、蒸気発生加熱機60の給気ホース61から更生管本体10内に水蒸気ガスを供給して更生管本体10を加熱膨張させるとともに過剰な水蒸気を排気ホース62から更生管本体10外に排出し、さらに、加圧空気を供給することで図12に示すように取付管41内面に取付管用更生材料1を密着状態で内設させる。
次に、図13に示すように、図示しない切断機によって、後に折り返されて拡開部12となる部分を残しながら、取付管用更生材料1の一端部を切断して開口する。
最後に、図14に示すように、加熱成形装置72により下方から取付管用更生材料1の一端部を押し広げ拡開部12を形成し、止水材13が本管42側に接着されるように拡開部12を本管42に押圧する。
ここで、保護シート14に滲出可能なものを用いている場合、上記押圧を十分に行うことで、止水材13が保護シート14から本管42側に滲出して良好に止水が行われる。また、止水材13が反応硬化型の接着剤である場合には、硬化完了時間まで押圧を保持し続け、また、加熱硬化型の接着剤である場合には、蒸気などの加熱ガスあるいはヒーターなどで加熱して硬化完了時間まで押圧を保持し続ける。
以上のようにして、図15に示すように、止水材13により良好に止水された状態で取付管用更生材料1が取付管41内に設置される。
[実施の形態3]
図16は、本実施の形態における取付管用更生材料を示す斜視図である。
本実施の形態の取付管用更生材料1は、管状部材20と、サドル部材30と、止水材13と、保護シート14とを備えている。
上記管状部材20は、拡径された際に取付管41の内面に密着状態となることで、取付管41の内面を更生するものである。管状部材20は、取付管41内に挿入された状態で内側から加熱および加圧されることで取付管41内面に密着されるものであり、例えば、図16(a)に示すように、襞状部15が形成されることによって、取付管41内側の断面積よりも管状部材20外側の断面積が小さくされた状態のものなどを用いることができる。
管状部材20としては、熱可塑性樹脂であれば特に限定するものではなく、例えば、ポリ塩化ビニルや高密度ポリエチレンなどがあげられる。
上記サドル部材30は、本管42の内面であって取付管41の開口部の周囲に添設されることで、取付管と本管との接合部分43の止水を行うものである。サドル部材30は、図16(b)に示すように、管状部材20の本管側開口端内周面に添設される接続部31と、本管42の内面であって取付管41の開口部の周囲に添設される鍔部32とから構成されている。
サドル部材30としては、特に限定するものではなく、例えば、ポリ塩化ビニルや高密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂のほか、熱硬化性樹脂も採用することができるが、選択の基準は更生材料としての耐久性のほか止水材との親和性などがあげられる。
上記止水材13は、本管と取付管との接続部分43と、サドル部材30などとを密着させ、土中水がこの接続部分43から本管42内に流入するのを防ぐためのものである。止水材13は、サドル部材30の外表面であって、少なくとも本管42の内面における取付管41の開口部周縁部に対応する位置に添設されるとともに保護シート14により被覆され、粘着性を有している。止水材13が添設される部分の具体例としては、サドル部材30の鍔部32の外表面にのみ止水材13を設けたり、また、サドル部材30の鍔部32の外表面と管状部材20の本管側開口端とに止水材13を設けたりすることができる。
止水材13としては、粘着性を有する材質であれば特に限定するものではなく、例えば、2液型エポキシ、1液加熱硬化型エポキシ、2液型エポキシ、1液型ポリウレタン、および、ホットメルトなどの接着剤、または、ブチルゴム系粘着剤、ニトリルゴム系粘着剤、クロロプレンゴム系粘着剤、ゴム系ホットメルト、シリコーン系粘着剤などの粘着剤などがあげられる。
上記保護シート14は、止水材13を被覆するように設けられ、サドル部材30などに設けられた止水材13が本管42や取付管41などに直接接触するのを防ぐためのものである。保護シート14としては、除去可能なものや、サドル部材30などのうち止水材13が添設された部分を本管内面42などに押圧することで止水材13が保護シート14の表面から滲出可能なものなどが用いられる。
上記除去可能な保護シート14としては、特に限定するものではなく、例えば、オレフィン系ホットメルト、EVA系ホットメルト、ゴム系ホットメルト、および、ポリアミド系ホットメルトなどの加熱溶融性の材料、または、ポリビニルアルコールフィルムやオブラートなどの水溶性材料などがあげられる。また、この除去可能な保護シート14は、厚みを特に限定するものではないが、数μm〜500μmとするとよく、これにより止水材13が保護シート14の表面に滲出する虞がなくなる。
上記滲出可能な保護シート14としては、特に限定するものではなく、例えば、メッシュ部材、繊維材、不織布、および、連続泡状部材などがあげられる。ここで、滲出可能な保護シート14を用いた場合、止水材13の表面に保護シート14を被覆しただけの状態で、止水材13が保護シート14から滲出して表面に露出することのないように、保護シート14の目開きは1mm以内とするとよく、また、止水材13は高粘度のものを用いるとよい。
なお、保護シート14が被覆された止水材13を、管状部材20とサドル部材30との接着および止水のために用いてもよい。この場合、止水材13は、管状部材20の一端部およびサドル部材30の接続部31のうち少なくとも一方に設けられていればよい。これにより、管状部材20とサドル部材30との接着および止水を行うために特別な材料や方法を用いることなく、また、保護シート14により止水材13を保護した状態でサドル部材30を本管42内に搬入することができる。従って、管状部材20とサドル部材30との接着および止水における施工時間の短縮や施工コストの削減を行うことができる。
次に、本実施の形態の取付管用更生材料1を用いた取付管41の更生方法の一例について図を用いて説明する。
本更生方法においては、図16(a)に示すような管状部材20と、図16(b)に示すようなサドル部材30とからなる取付管用更生材料1が用いられる。この管状部材20には、襞状部15が形成されているため、取付管41内側の断面積よりも管状部材20外側の断面積の方が小さくされており、後に取付管41内に挿入する際に円滑に挿入することができる。また、上記サドル部材30には、接続部31の外面と鍔部32の上面とに保護シート14が被覆された止水材13が添設されている。
まず、図17に示すように、管状部材20の一端部にワイヤー52が連結された引込栓51を取り付け、このワイヤー52を取付管41、本管42、マンホール44の順で地上まで敷設してウインチ53に接続する。このウインチ53によってワイヤー52を地上へと牽引していくことで、図18および図19に示すように、管状部材20が地上側から取付管41内へと挿入される。
その後、地上の蒸気発生加熱機60から給気ホース61および排気ホース62を管状部材20の地上側端部に接続する。
次に、蒸気発生加熱機60の給気ホース61から管状部材20内に水蒸気ガスを供給して管状部材20を加熱膨張させるとともに過剰な水蒸気を排気ホース62から管状部材20外に排出し、さらに、加圧空気を供給することで図20に示すように取付管41内面に管状部材20を密着状態で内設させる。
次に、図21に示すように、図示しない切断機によって、管状部材20の一端部を本管42内面と同一面上となるように切断して管状部材20を開口する。
その後、図22に示すように、サドル部材30を本管42内の取付管41付近まで搬入し、ここで、保護シート14に除去可能なものを用いている場合には、保護シート14の除去作業を行う。例えば、保護シート14に加熱溶融性の材料を用いている場合、蒸気などの加熱ガスあるいはヒーターなどを用いて、本管42内で保護シート14を溶融して除去し、止水材13を表面に露出させる。また、保護シート14に水溶性の材料を用いている場合、冷水または温水などで保護シート14を溶融して除去し、止水材13を表面に露出させる。
最後に、サドル部材30を管状部材20の本管側開口端に接続し、止水材13が本管42側に接着されるように、鍔部32を本管42に押圧する。
ここで、保護シート14に滲出可能なものを用いている場合、鍔部32を本管42に十分に押圧することで止水材13が保護シート14から本管42側に滲出し良好に止水が行われる。また、止水材13が反応硬化型の接着剤である場合には、硬化完了時間まで押圧を保持し続け、また、加熱硬化型の接着剤である場合には、蒸気などの加熱ガスあるいはヒーターなどで加熱して硬化完了時間まで押圧を保持し続ける。
なお、本実施の形態においては、サドル部材30の接続部31に保護シート14により被覆された止水材13を設けることで、管状部材20とサドル部材30との接着および止水を行った。こうすることにより、管状部材20とサドル部材30との接着および止水を行うために特別な材料や方法を用いることなく、また、保護シート14により止水材13を保護した状態でサドル部材30を本管42内に搬入することができる。従って、管状部材20とサドル部材30との接着および止水における施工時間の短縮や施工コストの削減を行うことができる。
以上のようにして、図23に示すように、止水材13により良好に止水された状態で取付管用更生材料1が取付管41内に設置される。
[実施の形態4]
図24は、本実施の形態における取付管用更生材料1を示す斜視図である。
本実施の形態の取付管用更生材料1は、管状部材20と、サドル部材30と、止水材13と、保護シート14とを備えている。
上記管状部材20は、拡径された際に取付管41の内面に密着状態となることで、取付管41の内面を更生するものである。管状部材20は、取付管41内に挿入された状態で内側から加熱および加圧されることで取付管41内面に密着されるものであり、例えば、図24(a)に示すように、襞状部15が形成されることによって、取付管41内側の断面積よりも管状部材20外側の断面積が小さくされた状態のものなどを用いることができる。
管状部材20としては、熱可塑性樹脂であれば特に限定するものではなく、例えば、ポリ塩化ビニルや高密度ポリエチレンなどがあげられる。
上記サドル部材30は、本管42の内面であって取付管41の開口部の周囲に添設されることで、取付管と本管との接合部分43の止水を行うものである。サドル部材30は、図24(b)に示すように、管状部材20の本管側開口端内周面に添設される接続部31と、本管42の内面であって取付管41の開口部の周囲に添設される鍔部32とから構成されている。
サドル部材30としては、特に限定するものではなく、例えば、ポリ塩化ビニルや高密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂のほか、熱硬化性樹脂も採用することができるが、選択の基準は更生材料としての耐久性のほか止水材との親和性などがあげられる。
上記止水材13は、本管と取付管との接続部分43と、サドル部材30などとを密着させ、土中水がこの接続部分43から本管42内に流入するのを防ぐためのものである。止水材13は、サドル部材30の外表面であって、少なくとも本管42の内面における取付管41の開口部周縁部に対応する位置に添設されるとともに保護シート14により被覆され、粘着性を有している。止水材13が添設される部分の具体例としては、サドル部材30の鍔部32の外表面にのみ止水材13を設けたり、また、サドル部材30の鍔部32の外表面と管状部材20の本管側開口端とに止水材13を設けたりすることができる。
止水材13としては、粘着性を有する材質であれば特に限定するものではなく、例えば、2液型エポキシ、1液加熱硬化型エポキシ、2液型エポキシ、1液型ポリウレタン、および、ホットメルトなどの接着剤、または、ブチルゴム系粘着剤、ニトリルゴム系粘着剤、クロロプレンゴム系粘着剤、ゴム系ホットメルト、シリコーン系粘着剤などの粘着剤などがあげられる。
上記保護シート14は、止水材13を被覆するように設けられ、サドル部材30などに設けられた止水材13が本管42や取付管41などに直接接触するのを防ぐためのものである。保護シート14としては、除去可能なものや、サドル部材30などのうち止水材13が添設された部分を本管内面42などに押圧することで止水材13が保護シート14の表面から滲出可能なものなどが用いられる。
上記除去可能な保護シート14としては、特に限定するものではなく、例えば、オレフィン系ホットメルト、EVA系ホットメルト、ゴム系ホットメルト、および、ポリアミド系ホットメルトなどの加熱溶融性の材料、または、ポリビニルアルコールフィルムやオブラートなどの水溶性材料などがあげられる。また、この除去可能な保護シート14は、厚みを特に限定するものではないが、数μm〜500μmとするとよく、これにより止水材13が保護シート14の表面に滲出する虞がなくなる。
上記滲出可能な保護シート14としては、特に限定するものではなく、例えば、メッシュ部材、繊維材、不織布、および、連続泡状部材などがあげられる。ここで、滲出可能な保護シート14を用いた場合、止水材13の表面に保護シート14を被覆しただけの状態で、止水材13が保護シート14から滲出して表面に露出することのないように、保護シート14の目開きは1mm以内とするとよく、また、止水材13は高粘度のものを用いるとよい。
なお、保護シート14が被覆された止水材13を、管状部材20とサドル部材30との接着および止水のために用いてもよい。この場合、止水材13は、管状部材20の一端部およびサドル部材30の接続部31のうち少なくとも一方に設けられていればよい。これにより、管状部材20とサドル部材30との接着および止水を行うために特別な材料や方法を用いることなく、また、保護シート14により止水材13を保護した状態でサドル部材30を本管42内に搬入することができる。従って、管状部材20とサドル部材30との接着および止水における施工時間の短縮や施工コストの削減を行うことができる。
次に、本実施の形態の取付管用更生材料1を用いた取付管41の更生方法の一例について図を用いて説明する。
本更生方法においては、図24(a)に示すような管状部材20と、図24(b)に示すようなサドル部材30とからなる取付管用更生材料1が用いられる。この管状部材20には、襞状部15が形成されているため、取付管41内側の断面積よりも管状部材20外側の断面積の方が小さくされており、後に取付管41内に挿入する際に円滑に挿入することができる。また、管状部材20の一端部外面とサドル部材30の接続部31外面とには、保護シート14が被覆された止水材13が添設されている。
まず、図25に示すように、サドル部材30を本管42内の取付管41付近まで搬入し、ここで、保護シート14に除去可能なものを用いている場合には、保護シート14の除去作業を行う。例えば、保護シート14に加熱溶融性の材料を用いている場合、蒸気などの加熱ガスあるいはヒーターなどを用いて、本管42内で保護シート14を溶融して除去し、止水材13を表面に露出させる。また、保護シート14に水溶性の材料を用いている場合、冷水または温水などで保護シート14を溶融して除去し、止水材13を表面に露出させる。
次に、図26に示すように、サドル部材30を取付管41の本管側開口端に接続し、止水材13が本管42側に接着されるように、鍔部32を本管42に押圧する。その際、取付管41とサドル部材30とは、止水材13などの接着剤や粘着材で接着してもよく、また、サドル部材30を取付管41に直接融着してもよい。
ここで、保護シート14に滲出可能なものを用いている場合、鍔部32を本管42に十分に押圧することで止水材13が保護シート14から本管42側に滲出し良好に止水が行われる。また、止水材13が反応硬化型の接着剤である場合には、硬化完了時間まで押圧を保持し続け、また、加熱硬化型の接着剤である場合には、蒸気などの加熱ガスあるいはヒーターなどで加熱して硬化完了時間まで押圧を保持し続ける。
次に、図17に示すように、管状部材20の一端部にワイヤー52が連結された引込栓51を取り付け、このワイヤー52を取付管41、本管42、マンホール44の順で地上まで敷設してウインチ53に接続する。このウインチ53によってワイヤー52を地上へと牽引していくことで、図18および図27に示すように、管状部材20が地上側から取付管41内へと挿入される。ここで、管状部材20の一端部の止水材13に除去可能な保護シート14が被覆されている場合には、上述した方法により保護シート14の除去作業を行う。
その後、地上の蒸気発生加熱機60から給気ホース61および排気ホース62を管状部材20の地上側端部に接続する。
次に、蒸気発生加熱機60の給気ホース61から管状部材20内に水蒸気ガスを供給して管状部材20を加熱膨張させるとともに過剰な水蒸気を排気ホース62から管状部材20外に排出し、さらに、加圧空気を供給することで取付管41内面に管状部材20を密着状態で内設させる。その際、管状部材20の一端部の止水材13に滲出可能な保護シート14が用いられている場合には、管状部材20の上記拡径工程により、管状部材20がサドル部材30の接続部31内面に十分に押圧されるため、止水材13が保護シート14から上記接続部13側に滲出して良好に止水が行われる。
最後に、図28に示すように、図示しない切断機によって、管状部材20の一端部をサドル部材30下面と同一面上となるように切断して管状部材20を開口する。
なお、本実施の形態においては、管状部材20の一端部に保護シート14に被覆された止水材13を設けることで、管状部材20とサドル部材30との接着および止水を行った。こうすることにより、管状部材20とサドル部材30との接着および止水を行うために特別な材料や方法を用いることなく、また、保護シート14により止水材13を保護した状態でサドル部材30を本管42内に搬入することができる。従って、管状部材20とサドル部材30との接着および止水における施工時間の短縮や施工コストの削減を行うことができる。
以上のようにして、図28に示すように、止水材13により良好に止水された状態で取付管用更生材料1が取付管41内に設置される。
本発明の実施の形態1における取付管用更生材料を示す部分断面図である。 実施の形態1の取付管用更生材料を取付管に誘導する状態を示す概略図である。 実施の形態1の取付管用更生材料の取付管への挿入状態を示す概略図である。 図4に示される取付管用更生材料の本管側を示す概略図である。 更生管本体の拡開部が押し広げられる状態を示す概略図である。 取付管用更生材料による取付管の更生後を示す概略図である。 取付管用更生材料による取付管の更生後の他の状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態2における取付管用更生材料を示す斜視図である。 実施の形態2の取付管用更生材料を取付管に誘導する状態を示す概略図である。 実施の形態2の取付管用更生材料の取付管への挿入状態を示す概略図である。 図10に示される取付管用更生材料の本管側を示す概略図である。 実施の形態2の取付管用更生材料の拡径状態を示す概略図である。 実施の形態2の取付管用更生材料の下端の切断状態を示す概略図である。 実施の形態2の取付管用更生材料の拡開部形成工程を示す概略図である。 実施の形態2の取付管用更生材料による取付管の更生後を示す概略図である。 本発明の実施の形態3における取付管用更生材料を示す斜視図である。 管状部材を取付管に誘導する状態を示す概略図である。 管状部材の取付管への挿入状態を示す概略図である。 図18に示される実施の形態3の管状部材の本管側を示す概略図である。 実施の形態3の管状部材の拡径状態を示す概略図である。 実施の形態3の管状部材の下端の切断状態を示す概略図である。 実施の形態3のサドル部材の搬入工程を示す概略図である。 実施の形態3の取付管用更生材料による取付管の更生後を示す概略図である。 本発明の実施の形態4における取付管用更生材料を示す斜視図である。 実施の形態4のサドル部材の搬入工程を示す概略図である。 実施の形態4のサドル部材の取付管への接続状態を示す概略図である。 図18に示される実施の形態4の管状部材の本管側を示す概略図である。 実施の形態4の取付管用更生材料による取付管の更生後を示す概略図である。
符号の説明
1 取付管用更生材料
10 更生管本体
11 管状部
12 拡開部
13 止水材
14 保護シート
20 管状部材
30 サドル部材
31 接続部
32 鍔部
41 取付管
42 本管
43 本管と取付管との接続部分

Claims (8)

  1. 地中に埋設された本管に接続された取付管を更生する際に使用される取付管用更生材料において、
    内側からの加熱および加圧により前記取付管の内面に密着される管状部、および、この管状部と連なり、前記本管の内面であって前記取付管の開口部の周囲に加熱および加圧により密着される拡開部を有する更生管本体と、
    この更生管本体の少なくとも前記拡開部の外表面に添設されるとともに保護シートにより被覆された粘着性を有する止水材と、
    を備えたことを特徴とする取付管用更生材料。
  2. 地中に埋設された本管に接続された取付管を更生する際に使用される取付管用更生材料において、
    取付管内に挿入された状態で内側から加熱および加圧されることで取付管内面に密着される管状部材と、
    この管状部材の本管側開口端内周面に添設される、または、この管状部材の本管側開口端外周面と取付管内周面との間に介装される筒状の接続部を備え、本管の内面であって取付管の開口部の周囲に添設されるサドル部材と、
    このサドル部材の外表面であって、少なくとも本管の内面における取付管の開口部周縁部に対応する位置に添設されるとともに保護シートにより被覆された粘着性を有する止水材と、
    を備えたことを特徴とする取付管用更生材料。
  3. 前記保護シートは、加熱溶融性の材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の取付管用更生材料。
  4. 前記保護シートは、水溶性材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の取付管用更生材料。
  5. 前記保護シートは、メッシュ部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の取付管用更生材料。
  6. 前記保護シートは、繊維部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の取付管用更生材料。
  7. 前記保護シートは、不織布からなることを特徴とする請求項1または2に記載の取付管用更生材料。
  8. 前記保護シートは、連続気泡体からなることを特徴とする請求項1または2に記載の取付管用更生材料。
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JP2014190530A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Tokyo Electric Power Co Inc:The 管補修機及び管補修方法

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