JP2725758B2 - 防水コネクタ用ダミー栓および防水コネクタ - Google Patents
防水コネクタ用ダミー栓および防水コネクタInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、防水コネクタ用ダミー
栓および防水コネクタの改良に関する。
栓および防水コネクタの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】いわゆる多極セパレート防水型のコネク
タ（以下、単に防水コネクタという）は多数の端子収容
孔を有するが、オプション回路の改廃などにより未使用
の端子収容孔が生じるので、ダミー栓で手当てしておく
必要がある。図７は従来の防水コネクタの一例を示し、
コネクタハウジングａの端子収容孔ｂには雌端子ｃが収
容係止されており、その接続電線ｄは防水栓ｅの中央の
電線挿通孔ｅ1 を通して外部に引き出されている。そし
て、空の端子収容孔ｂ′には盲の防水栓ｅ′であるダミ
ー栓が嵌め込んである。
タ（以下、単に防水コネクタという）は多数の端子収容
孔を有するが、オプション回路の改廃などにより未使用
の端子収容孔が生じるので、ダミー栓で手当てしておく
必要がある。図７は従来の防水コネクタの一例を示し、
コネクタハウジングａの端子収容孔ｂには雌端子ｃが収
容係止されており、その接続電線ｄは防水栓ｅの中央の
電線挿通孔ｅ1 を通して外部に引き出されている。そし
て、空の端子収容孔ｂ′には盲の防水栓ｅ′であるダミ
ー栓が嵌め込んである。
【０００３】このようなダミー栓の挿入忘れを避けるた
め、その挿入の有無を検知しなければならない。その場
合、ダミー栓ｅ′が端子収容孔ｂ′の内部に入り込み、
さらに押し込み方でその位置にもばらつきが生じ、外見
上判断が難しい。そのため、特開平５−３０６５号公報
や実開平５−５９７６２号公報には、防水コネクタを内
部の気密性が保持される装置本体にセットして加圧空気
を供給し、コネクタの内圧低下からダミー栓の有無を検
査するようにした装置が開示されている。しかし、この
種の装置は加圧手段や圧力センサなどの精密機器や部品
を要し、装置費が高くなるという難点がある。
め、その挿入の有無を検知しなければならない。その場
合、ダミー栓ｅ′が端子収容孔ｂ′の内部に入り込み、
さらに押し込み方でその位置にもばらつきが生じ、外見
上判断が難しい。そのため、特開平５−３０６５号公報
や実開平５−５９７６２号公報には、防水コネクタを内
部の気密性が保持される装置本体にセットして加圧空気
を供給し、コネクタの内圧低下からダミー栓の有無を検
査するようにした装置が開示されている。しかし、この
種の装置は加圧手段や圧力センサなどの精密機器や部品
を要し、装置費が高くなるという難点がある。
【０００４】また、特公平２−５６７８６号公報には、
ハウジングの側面または背面に端子の二重係止用スペー
サを装着したコネクタにも使用できるコネクタ端子検出
具が記載されている。この端子検出具の接点スイッチや
検査ピンを上記ダミー栓に接触させて、その接触の有無
からダミー栓の挿入忘れを検出することも考えられる
が、上記挿入位置のばらつきにより信頼性が低い。
ハウジングの側面または背面に端子の二重係止用スペー
サを装着したコネクタにも使用できるコネクタ端子検出
具が記載されている。この端子検出具の接点スイッチや
検査ピンを上記ダミー栓に接触させて、その接触の有無
からダミー栓の挿入忘れを検出することも考えられる
が、上記挿入位置のばらつきにより信頼性が低い。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたものであり、防水コネクタにおけるダ
ミー栓の挿着の有無を容易かつ確実に検知することがで
きる防水コネクタ用ダミー栓と防水コネクタを提供する
ことを課題とする。
に鑑みてなされたものであり、防水コネクタにおけるダ
ミー栓の挿着の有無を容易かつ確実に検知することがで
きる防水コネクタ用ダミー栓と防水コネクタを提供する
ことを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の防水コネクタ用
ダミー栓は、請求項１に記載のように、防水コネクタハ
ウジングの端子収容孔に挿着される防水栓と防水栓押さ
えとから成り、該防水栓押さえは前記端子収容孔の孔径
よりも大きく形成された蓋部と、該蓋部の片面に設けた
防水栓に対する押圧凸部と、該蓋部から連成されたハウ
ジングロック部とから成ることを特徴とする。前記押圧
凸部には、防水栓の電線挿通孔に挿着される軸部を突設
しておくのが好ましい（請求項２）。また、押圧凸部を
省いて、蓋部に直接軸部を突設することもできる（請求
項３）。防水コネクタには、請求項４および５に記載の
ように、前記ダミー栓がハウジングロック部とコネクタ
ハウジングとの係合により空の端子収容孔ごとに係止さ
れる。
ダミー栓は、請求項１に記載のように、防水コネクタハ
ウジングの端子収容孔に挿着される防水栓と防水栓押さ
えとから成り、該防水栓押さえは前記端子収容孔の孔径
よりも大きく形成された蓋部と、該蓋部の片面に設けた
防水栓に対する押圧凸部と、該蓋部から連成されたハウ
ジングロック部とから成ることを特徴とする。前記押圧
凸部には、防水栓の電線挿通孔に挿着される軸部を突設
しておくのが好ましい（請求項２）。また、押圧凸部を
省いて、蓋部に直接軸部を突設することもできる（請求
項３）。防水コネクタには、請求項４および５に記載の
ように、前記ダミー栓がハウジングロック部とコネクタ
ハウジングとの係合により空の端子収容孔ごとに係止さ
れる。
【０００７】
【作用】本発明のダミー栓は、ハウジングの端子収容孔
に挿着した状態で、防水栓押さえの蓋部またはハウジン
グロック部が外部から見えるので、このダミー栓を使用
した本発明による防水コネクタは、その防水栓挿入の有
無を容易に知ることができる。また、防水栓押さえはハ
ウジングロック部がハウジングの対応するロック用突起
と係合することによりロックされるので、端子収容孔に
おける防水栓の挿着位置がほぼ一定となり、従来のよう
なばらつきが解消する。従って、既知の構成のコネクタ
端子検出具を用いて防水コネクタにおける端子の導通状
態の良否とダミー栓の有無とを同時に検査することが可
能となる。さらに、防水栓押さえは中央部に電線挿通孔
を有する既存の防水栓にそのまま使用できるから、上記
コネクタ端子検出具の使用と合わせて低コストでの実施
が可能である。
に挿着した状態で、防水栓押さえの蓋部またはハウジン
グロック部が外部から見えるので、このダミー栓を使用
した本発明による防水コネクタは、その防水栓挿入の有
無を容易に知ることができる。また、防水栓押さえはハ
ウジングロック部がハウジングの対応するロック用突起
と係合することによりロックされるので、端子収容孔に
おける防水栓の挿着位置がほぼ一定となり、従来のよう
なばらつきが解消する。従って、既知の構成のコネクタ
端子検出具を用いて防水コネクタにおける端子の導通状
態の良否とダミー栓の有無とを同時に検査することが可
能となる。さらに、防水栓押さえは中央部に電線挿通孔
を有する既存の防水栓にそのまま使用できるから、上記
コネクタ端子検出具の使用と合わせて低コストでの実施
が可能である。
【０００８】
【実施例】図１に防水コネクタＡの分解斜視図、図２に
図１の防水コネクタに適用したダミー栓の拡大斜視図、
図３に防水コネクタＡの組立状態の断面図を示した。図
１において、Ａは防水コネクタであり、雌型ハウジング
１、雌端子８、防水栓９、ダミー栓Ｂ、パッキン１１、
雌端子８の係止力を強化する端子係止具１２、二重ロッ
ク部材１３およびハウジングカバー１４などから構成さ
れる。
図１の防水コネクタに適用したダミー栓の拡大斜視図、
図３に防水コネクタＡの組立状態の断面図を示した。図
１において、Ａは防水コネクタであり、雌型ハウジング
１、雌端子８、防水栓９、ダミー栓Ｂ、パッキン１１、
雌端子８の係止力を強化する端子係止具１２、二重ロッ
ク部材１３およびハウジングカバー１４などから構成さ
れる。
【０００９】合成樹脂製の雌型ハウジング１はハウジン
グ本体２の外周に図示しない雄型ハウジングを受け入れ
るフード３を有する。ハウジング本体２には複数の端子
収容孔４が上下二段に並設され、フード３の上側周壁の
中央部には前記雄型ハウジングに対するロッキングアー
ム５が左右の保護壁６と共に形成され、また、ハウジン
グ本体２の後端部外周にダミー栓Ｂに対する係止爪７が
突設されている。
グ本体２の外周に図示しない雄型ハウジングを受け入れ
るフード３を有する。ハウジング本体２には複数の端子
収容孔４が上下二段に並設され、フード３の上側周壁の
中央部には前記雄型ハウジングに対するロッキングアー
ム５が左右の保護壁６と共に形成され、また、ハウジン
グ本体２の後端部外周にダミー栓Ｂに対する係止爪７が
突設されている。
【００１０】図３においては、上の端子収容孔４に挿着
された雌端子８は該収容孔４内の可撓係止腕４ａの突部
４ｂと係止孔８ａとの係合により係止されて後抜けが阻
止され、その接続電線１５は該収容孔４内に押し込んだ
防水（ゴム）栓９の中心の電線挿通孔９ａを通して外部
に引き出されている。
された雌端子８は該収容孔４内の可撓係止腕４ａの突部
４ｂと係止孔８ａとの係合により係止されて後抜けが阻
止され、その接続電線１５は該収容孔４内に押し込んだ
防水（ゴム）栓９の中心の電線挿通孔９ａを通して外部
に引き出されている。
【００１１】下の端子収容孔４は空きであり、防水シー
ルのためダミー栓Ｂが装着されている。ダミー栓Ｂは、
図２に示すように、前記防水栓９とこれを支持する合成
樹脂製の防水栓押さえ１０とから成り、蓋部１０ａ、防
水栓９を押し込む押圧凸部１０ｂおよびハウジングロッ
ク部１０ｃを備えている。押圧凸部１０ｂは端子収容孔
４の孔径より小さくて自由に挿抜でき、その長さはハウ
ジングロック部１０ｃを前記係止爪７に係合させて係止
したときに防水栓押さえ１０に実質的にがたつきが生じ
ないように形成されている。また、ハウジングロック部
１０ｃは端子収容孔４の孔径より大きな蓋部１０ａの一
端から押圧凸部１０ｂ側にＬ形に折曲して連成されてお
り、ハウジング本体２の前記係止爪７と係合する係止孔
１０ｃ1 を有する可撓ロック片として形成されている。
ルのためダミー栓Ｂが装着されている。ダミー栓Ｂは、
図２に示すように、前記防水栓９とこれを支持する合成
樹脂製の防水栓押さえ１０とから成り、蓋部１０ａ、防
水栓９を押し込む押圧凸部１０ｂおよびハウジングロッ
ク部１０ｃを備えている。押圧凸部１０ｂは端子収容孔
４の孔径より小さくて自由に挿抜でき、その長さはハウ
ジングロック部１０ｃを前記係止爪７に係合させて係止
したときに防水栓押さえ１０に実質的にがたつきが生じ
ないように形成されている。また、ハウジングロック部
１０ｃは端子収容孔４の孔径より大きな蓋部１０ａの一
端から押圧凸部１０ｂ側にＬ形に折曲して連成されてお
り、ハウジング本体２の前記係止爪７と係合する係止孔
１０ｃ1 を有する可撓ロック片として形成されている。
【００１２】ダミー栓Ｂは、図２に示すように、別部品
の防水栓９と防水栓押さえ１０とをそれぞれ組み合わせ
て使用するか、あるいは防水栓押さえ１０の押圧凸部１
０ｂに予め接着して一体化しておくか、さらには防水栓
押さえ１０に対して防水栓９を一体にモールド成形する
こともできる。
の防水栓９と防水栓押さえ１０とをそれぞれ組み合わせ
て使用するか、あるいは防水栓押さえ１０の押圧凸部１
０ｂに予め接着して一体化しておくか、さらには防水栓
押さえ１０に対して防水栓９を一体にモールド成形する
こともできる。
【００１３】次に、防水コネクタＡの組立について説明
する。まず、図３のように、雌端子８を防水栓９と共に
端子収容孔４に挿着して密栓し、空の収容孔４にはダミ
ー栓Ｂを装着してハウジングロック部１０ｃの係止孔１
０ｃ1 をハウジング本体２の外周の係止爪７と係合させ
てロックする。
する。まず、図３のように、雌端子８を防水栓９と共に
端子収容孔４に挿着して密栓し、空の収容孔４にはダミ
ー栓Ｂを装着してハウジングロック部１０ｃの係止孔１
０ｃ1 をハウジング本体２の外周の係止爪７と係合させ
てロックする。
【００１４】この状態で、ハウジング本体２の前半部外
周にパッキン１１を装着し、前方からは端子係止具１２
をセットして、パッキン１１の固定と共に雌端子８の係
止力を強化する。即ち、端子係止具１２は各端子収容孔
４に対応する複数のスペーサ１２ａを備えており、雌端
子８を係止した可撓係止腕４ａと収容孔内壁４ｃ間に差
し込んで該腕４ａの上下方向への撓みを防止することに
より端子係止力を強化する。また、端子係止具１２ａの
後端部の鍔部１２ｂとハウジング本体２の外周壁のパッ
キン受け溝２ａと間でパッキン１１を位置決め固定す
る。
周にパッキン１１を装着し、前方からは端子係止具１２
をセットして、パッキン１１の固定と共に雌端子８の係
止力を強化する。即ち、端子係止具１２は各端子収容孔
４に対応する複数のスペーサ１２ａを備えており、雌端
子８を係止した可撓係止腕４ａと収容孔内壁４ｃ間に差
し込んで該腕４ａの上下方向への撓みを防止することに
より端子係止力を強化する。また、端子係止具１２ａの
後端部の鍔部１２ｂとハウジング本体２の外周壁のパッ
キン受け溝２ａと間でパッキン１１を位置決め固定す
る。
【００１５】次いで、ハウジング１の前記保護壁６，６
間においてロッキングアーム５の後端から二重ロック部
材１３を差し込んで仮係止した後、ハウジングカバー１
４を冠着する。なお、二重ロック部材１３はアームロッ
ク片１３ａを有し、雌型ハウジング１を前記雄型ハウジ
ングと嵌合ロックした後、前記仮係止位置からさらに押
し込むと、係止爪２ｂと係止爪１３ｂとの係合により本
係止される。これと同時にアームロック片１３ａがロッ
キングアーム５と係合して、該アーム５の下方への撓み
を阻止することにより、ハウジング同志のロック力を強
化する。
間においてロッキングアーム５の後端から二重ロック部
材１３を差し込んで仮係止した後、ハウジングカバー１
４を冠着する。なお、二重ロック部材１３はアームロッ
ク片１３ａを有し、雌型ハウジング１を前記雄型ハウジ
ングと嵌合ロックした後、前記仮係止位置からさらに押
し込むと、係止爪２ｂと係止爪１３ｂとの係合により本
係止される。これと同時にアームロック片１３ａがロッ
キングアーム５と係合して、該アーム５の下方への撓み
を阻止することにより、ハウジング同志のロック力を強
化する。
【００１６】ダミー栓Ｂの端子収容孔４への装着は、防
水栓９と防水栓押さえ１０が別部品の場合には、最初に
防水栓９を端子収容孔４に浅く嵌め込んでおき、次いで
防水栓押さえ１０の押圧凸部１０ｂで防水栓９を押し込
み、蓋部１０ａを端子収容孔４の後端面に突き当て、上
記のようにハウジングロック部１０ｃによりハウジング
本体２にロックする。
水栓９と防水栓押さえ１０が別部品の場合には、最初に
防水栓９を端子収容孔４に浅く嵌め込んでおき、次いで
防水栓押さえ１０の押圧凸部１０ｂで防水栓９を押し込
み、蓋部１０ａを端子収容孔４の後端面に突き当て、上
記のようにハウジングロック部１０ｃによりハウジング
本体２にロックする。
【００１７】防水栓９は防水栓押え１０の押圧凸部１０
ｂにより押し込まれるので、常に端子収容孔４の後端
（および前端）から一定の位置に挿着される。また、防
水栓９には押圧凸部１０ｂが弾性的に密接して、電線挿
通孔９ａが密閉されるので、内部に水が浸入するおそれ
がない。さらに、防水栓押さえ１０は、押圧凸部１０ｂ
の先端が防水栓９との衝合により規制されると共に、押
圧凸部１０ｂが端子収容孔４とほぼ整合するので、前記
ハウジングロック部１０ｃと係止爪７との係合により安
定した状態でロックされる。なお、電線挿通孔９ａを有
する防水栓９の代わりに同形の盲栓（図示せず）を使用
できるのはいうまでもない。
ｂにより押し込まれるので、常に端子収容孔４の後端
（および前端）から一定の位置に挿着される。また、防
水栓９には押圧凸部１０ｂが弾性的に密接して、電線挿
通孔９ａが密閉されるので、内部に水が浸入するおそれ
がない。さらに、防水栓押さえ１０は、押圧凸部１０ｂ
の先端が防水栓９との衝合により規制されると共に、押
圧凸部１０ｂが端子収容孔４とほぼ整合するので、前記
ハウジングロック部１０ｃと係止爪７との係合により安
定した状態でロックされる。なお、電線挿通孔９ａを有
する防水栓９の代わりに同形の盲栓（図示せず）を使用
できるのはいうまでもない。
【００１８】以上のように、本発明のダミー栓Ｂおび防
水コネクタＡにおいては、その防水栓押さえ１０の蓋部
１０ａまたはハウジングロック部１０ｃが雌型ハウジン
グ１の後部に露出しているから、その装着の有無を視覚
により簡単に判別することができる。また、防水栓９が
端子収容孔４内のほぼ一定位置に挿着されていることか
ら、防水コネクタＡは、例えば前記特公平２−５６７８
６号公報に記載された既知の構成のコネクタ端子検出具
またはその簡単な改造によって、端子自体の導通検査と
同時にダミー栓の有無を電気的に検知することが可能と
なる。
水コネクタＡにおいては、その防水栓押さえ１０の蓋部
１０ａまたはハウジングロック部１０ｃが雌型ハウジン
グ１の後部に露出しているから、その装着の有無を視覚
により簡単に判別することができる。また、防水栓９が
端子収容孔４内のほぼ一定位置に挿着されていることか
ら、防水コネクタＡは、例えば前記特公平２−５６７８
６号公報に記載された既知の構成のコネクタ端子検出具
またはその簡単な改造によって、端子自体の導通検査と
同時にダミー栓の有無を電気的に検知することが可能と
なる。
【００１９】図４はダミー栓の他の実施例を示す斜視
図、図５はその使用状態を示す防水コネクタの部分断面
図である。図において、ダミー栓Ｂ′の防水栓押さえ１
０′は図２の押圧凸部１０ｂの中心に防水栓９の端子挿
通孔９ａに挿着される軸部１０ｄを突設したものであ
る。このダミー栓Ｂ′も、図４に示すように、防水栓９
と防水栓押さえ１０′をそれぞれ別部品として製造する
か、あるいは防水栓押さえ１０′に防水栓９を一体にモ
ールドすることもできる。
図、図５はその使用状態を示す防水コネクタの部分断面
図である。図において、ダミー栓Ｂ′の防水栓押さえ１
０′は図２の押圧凸部１０ｂの中心に防水栓９の端子挿
通孔９ａに挿着される軸部１０ｄを突設したものであ
る。このダミー栓Ｂ′も、図４に示すように、防水栓９
と防水栓押さえ１０′をそれぞれ別部品として製造する
か、あるいは防水栓押さえ１０′に防水栓９を一体にモ
ールドすることもできる。
【００２０】ダミー栓Ｂ′の端子収容孔４への装着には
次の三つの方法がある。第１は最初に防水栓９を端子収
容孔４に浅く嵌め込んでおき、その電線挿通孔９ａに軸
部１０ｄを差し込んで押しつける方法、第２は予め電線
挿通孔９ａに軸部１０ｄを差し込んで防水栓９と防水栓
押さえ１０′を結合一体化しておき、端子収容孔４に装
着する方法、第３は第２と同じであるが防水栓ホルダ１
０′に防水栓９を一体にモールドしたものを使用する方
法である。
次の三つの方法がある。第１は最初に防水栓９を端子収
容孔４に浅く嵌め込んでおき、その電線挿通孔９ａに軸
部１０ｄを差し込んで押しつける方法、第２は予め電線
挿通孔９ａに軸部１０ｄを差し込んで防水栓９と防水栓
押さえ１０′を結合一体化しておき、端子収容孔４に装
着する方法、第３は第２と同じであるが防水栓ホルダ１
０′に防水栓９を一体にモールドしたものを使用する方
法である。
【００２１】いずれの方法をとっても、蓋部１０ａが前
記端子押さえ１０と同様に端子収容孔４の後端面と突き
当たり、押圧凸部１０ｂが防水栓９を押し込むので、防
水栓９は常に端子収容孔４内の一定の位置に挿着され
る。そして、ダミー栓Ｂ′は、図５に示すように、その
軸部１０ｄが水密に電線挿通孔９ａを貫通すると共に、
この電線挿通孔９ａに貫通支持される軸部１０ｄと、係
止爪７に係合するハウジングロック部１０ｃとのいわば
両端部で固定されるので、前記ダミー栓Ｂの場合よりも
防水性およびハウジングに対するロック力が強化され
る。
記端子押さえ１０と同様に端子収容孔４の後端面と突き
当たり、押圧凸部１０ｂが防水栓９を押し込むので、防
水栓９は常に端子収容孔４内の一定の位置に挿着され
る。そして、ダミー栓Ｂ′は、図５に示すように、その
軸部１０ｄが水密に電線挿通孔９ａを貫通すると共に、
この電線挿通孔９ａに貫通支持される軸部１０ｄと、係
止爪７に係合するハウジングロック部１０ｃとのいわば
両端部で固定されるので、前記ダミー栓Ｂの場合よりも
防水性およびハウジングに対するロック力が強化され
る。
【００２２】図６はダミー栓の別の実施例を示す斜視図
である。即ち、ダミー栓Ｂ″の防水栓９′は電線挿通孔
９ａ′を有する挿通管９ｂ′を支持する本体部９ｃ′が
隅部に丸みをつけた厚肉の直方体として形成されてい
る。これに対応して、防水栓押さえ１０″は、図４の押
圧凸部１０ｂを省き、軸部１０ｄ′をハウジングロック
部１０ｃ′を有する蓋部１０ａ′に直接突設したもので
ある。このように、防水栓９′の形状に対応して押圧凸
部１０ｂを改廃することにより端子収容孔の前端（およ
び後端）から防水栓９または９′の位置を一定にするこ
とができる。
である。即ち、ダミー栓Ｂ″の防水栓９′は電線挿通孔
９ａ′を有する挿通管９ｂ′を支持する本体部９ｃ′が
隅部に丸みをつけた厚肉の直方体として形成されてい
る。これに対応して、防水栓押さえ１０″は、図４の押
圧凸部１０ｂを省き、軸部１０ｄ′をハウジングロック
部１０ｃ′を有する蓋部１０ａ′に直接突設したもので
ある。このように、防水栓９′の形状に対応して押圧凸
部１０ｂを改廃することにより端子収容孔の前端（およ
び後端）から防水栓９または９′の位置を一定にするこ
とができる。
【００２３】
【発明の効果】以上のように、本発明のダミー栓と防水
コネクタによれば、ダミー栓の挿着の有無を容易にしか
も確実に検知することができ、既存のコネクタ端子検出
具の僅かな改造により電気的に検知することも可能であ
ることから、装置費を安価に抑えることができる。
コネクタによれば、ダミー栓の挿着の有無を容易にしか
も確実に検知することができ、既存のコネクタ端子検出
具の僅かな改造により電気的に検知することも可能であ
ることから、装置費を安価に抑えることができる。
【図１】本発明に係る防水コネクタの分解斜視図であ
る。
る。
【図２】図１のダミー栓の拡大斜視図である。
【図３】図１の組立状態の断面図である。
【図４】ダミー栓の他の実施例を示す斜視図である。
【図５】図４のダミー栓の使用状態を示す防水コネクタ
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図６】ダミー栓の他の実施例を示す斜視図である。
【図７】従来の防水コネクタとそのダミー栓の説明図で
ある。
ある。
Ａ 防水コネクタ Ｂ〜Ｂ″ ダミー栓 １ 雌型ハウジング ４ 端子収容孔 ７ 係止爪 ８ 雌端子 ９，９′ 防水栓 １０〜１０″ 防水栓押さえ １０ａ 蓋部 １０ｂ 押圧凸部 １０ｃ ハウジングロック部 １０ｄ 軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平４−72571（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−188069（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−50468（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−4078（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−19271（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−52969（ＪＰ，Ｕ)
Claims (5)
- 【請求項１】 防水コネクタハウジングの端子収容孔に
挿着される防水栓と防水栓押さえとから成り、該防水栓
押さえは前記端子収容孔の孔径よりも大きく形成された
蓋部と、該蓋部の片面に設けた防水栓に対する押圧凸部
と、該蓋部から連成されたハウジングロック部とから成
ることを特徴とする防水コネクタ用ダミー栓。 - 【請求項２】 前記押圧凸部に前記防水栓の電線挿通孔
に挿着される軸部が突設されている請求項１の防水コネ
クタ用ダミー栓。 - 【請求項３】 防水コネクタハウジングの端子収容孔に
挿着される防水栓と防水栓押さえとから成り、該防水栓
押さえは前記端子収容孔の孔径よりも大きく形成された
蓋部と、該蓋部に突設された前記防水栓の電線挿通孔に
挿着される軸部と、該蓋部から連成されたハウジングロ
ック部とから成ることを特徴とする防水コネクタ用ダミ
ー栓。 - 【請求項４】 コネクタハウジングの複数の端子収容孔
に端子を挿着し、該端子の接続電線を各端子収容孔に密
栓した防水栓の電線挿通孔から外部に引き出すようにし
た防水コネクタにおいて、 前記複数の端子収容孔のうち端子が挿着されない空の端
子挿入孔には、該空の端子収容孔に挿着される防水栓と
防水栓押さえとから成るダミー栓が装着されており、 前記防水栓押さえは、前記端子収容孔の孔径よりも大き
く形成された蓋部と、該蓋部の片面に設けた防水栓に対
する押圧凸部と、該蓋部から連成されたハウジングロッ
ク部とを備え、該ハウジングロック部と前記コネクタハ
ウジングとの係合により前記ダミー栓が空の端子収容孔
ごとに係止されていることを特徴とする防水コネクタ。 - 【請求項５】 コネクタハウジングの複数の端子収容孔
に端子を挿着し、該端子の接続電線を各端子収容孔に密
栓した防水栓の電線挿通孔から外部に引き出すようにし
た防水コネクタにおいて、 前記複数の端子収容孔のうち端子が挿着されない空の端
子挿入孔には、該空の端子収容孔に挿着される防水栓と
防水栓押さえとから成るダミー栓が装着されており、 前記防水栓押さえは、前記端子収容孔の孔径よりも大き
く形成された蓋部と、該蓋部に突設された前記防水栓の
電線挿通孔に挿着される軸部と、該蓋部から連成された
ハウジングロック部とを備え、該ハウジングロック部と
前記コネクタハウジングとの係合により前記ダミー栓が
空の端子収容孔ごとに係止されていることを特徴とする
防水コネクタ。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP5268950A JP2725758B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 防水コネクタ用ダミー栓および防水コネクタ |
| US08/327,906 US5551892A (en) | 1993-10-27 | 1994-10-24 | Water-proof connector and dummy plug for water-proof connector |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5268950A JP2725758B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 防水コネクタ用ダミー栓および防水コネクタ |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH07122331A JPH07122331A (ja) | 1995-05-12 |
| JP2725758B2 true JP2725758B2 (ja) | 1998-03-11 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-10-24 US US08/327,906 patent/US5551892A/en not_active Expired - Lifetime
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